渾身!熱い思いで実現した活動支援会員対象 公開リハーサル初日

数日前に梅雨入りが報じられましたが、この日も新潟市に雨はありません。2020年6月13日(土)の新潟りゅーとぴあ・劇場、年頭からのコロナ禍に延期に次ぐ延期を余儀なくされ続けたNoismの舞台にまみえる機会を、全国の、否、世界中のファンに先駆けて手にし得た果報者は、Noism Company Niigataの「ホーム」新潟に住む活動支援会員、およそ50名。更には、開場前からメディア各社も集結しており、「劇場再開」への関心の高さが窺えました。

待ちに待った案内…

沸き立つ心を抑えつつ、足を踏み入れたりゅーとぴあの館内で私たちを待っていたのは、長い空白の果てに漸く、この日を迎た劇場の「華やぎ」ではなく、「With Corona」時代の劇場が直面する「物々しさ」の方だったと言えるかもしれません。

館内に入ると先ず
サーモグラフィーカメラで検温
この後、劇場前に並びます
距離をとって2列に並んだ先、
劇場入り口手前はこんな感じ
6つの「お願い」近景
入場直前に再度の検温

列に並んでいる間、りゅーとぴあの仁多見支配人をお見かけしたので、ご挨拶した後、少しお話する機会を持ったのですが、すぐに検温スタッフが飛んできて、もう少し距離をとるように注意されたような次第です。

入場受付スタッフは当然、衝立の向こう
ホワイエには連絡先記入用紙も
受付時に座席指定がありました

漸く迎えたこの日、久方ぶりに集う見知った顔、顔、顔ではありましたが、それ以上に「重々しさ」が漂うホワイエは、私たちに今がどんな時なのかを決して忘れさせてくれませんでした。

公開リハ開始15分前、促されて劇場内の指定された席へ進みます。すると、この日の席は一列おきのうえ、両横が3つずつ空けられて配され、そのため、中央ブロックは各列4人、脇のブロックは1人ないし2人しかいないというこれまで見たこともない光景を目にすることになり、その裏に、この日を迎えるための厳しいレベルでの安全管理意識の徹底振りにハッとさせられたものです。

15:00。客電が落ちてからは、そうした時間とはまったく異なる別の時間が流れました。最初はNoism0・井関さんと山田さんの『Adagio Assai』(仮)です。緞帳が上がると向かい合うふたり。無音。不動を経て、動き出すと、次いで流れるモーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲、その第二楽章、そして映像。熟練のふたりによる「とてもゆっくり」流れる豊かな時間。『春の祭典』ポスターが舞踊家たちの足を捉えているのと対照的に、今作ではふたりの手に目を奪われます。

15:13頃。浸って見つめていると、緞帳は下りぬままに、次の演目であるNoism0 + Noism1『Fratres III』にそのまま移行しました。ですから、Noism0と言っても、井関さんと山田さんは不在で、金森さん+Noism1(併せて12名)とでも言った方がよい感じでしょうか。で、この完結版とも言える『Fratres III』ですが、いつかの折に、金森さんが「I 足す II が III」と言っていた通りの構成で、その言葉からの想像は当たっていましたが、実際、目にしてみると、これがまた圧巻。鬼気迫る金森さん、一糸乱れぬNoism1ダンサー。それはまさに「1+2=3」以上の深みと高揚感。圧倒的な崇高さが目を釘付けにします。「そうなる訳ね。ヤラレタ」と。更に、どうしても「コロナ禍の舞踊家」というイメージが被さってきましたし、「これを目にする者はみな勇気づけられるだろう。慰撫されることだろう」と、まさに今観るべき舞台との思いを強くした15分弱でした。

休憩を挟んで、今度はNoism0 + Noism1 + Noism2による実験舞踊vol.2『春の祭典』。ホワイエから戻り、自席から目を上げると、緞帳の前、横一列に綺麗に並べられた21脚の椅子。舞踊家にはそれぞれ別々の楽器が割り振られているとの前情報から、背もたれを構成する横に走る黒い5本の線が21脚分、一続きになって並ぶ、この冒頭部においては、何やら五線譜を想像させたりもしますが、須長檀さんによるこの一見、無機質に映る椅子は、この後やはり、様々に用いられ、様々な表情を示すことになります。

作品に関してですが、私自身、先行する『春の祭典』諸作について深く知るものではありませんので、次のように言うのも少し躊躇われますが、ストラヴィンスキーのあの強烈な音楽に導かれると、畢竟、情動的なものへの傾向が強くならざるを得ないのだろうと、そんな印象を抱いていました。それが金森さんの新作では、情動のみならず、理知的なコントロールが利いていて、つまりはスタイリッシュな印象で見終え、私たちの時代の『春の祭典』が誕生したとの思いを強く持ちました。また、この作品、若い西澤真耶さんが大きくフィーチャーされていることは書いておいても差し支えないでしょう。準主役の立ち位置で素晴らしいダンスを見せてくれます。ご期待ください。

ネタバレを避けようということで書いてきましたから、隔靴掻痒たる思いも強いことかと思われますが、ご了承ください。今回、公開リハーサルとしながらも、休憩を挟んで、見せて貰った大小3つの作品は、どれひとつ取っても、大きな感動が約束されたものばかりだと言い切りましょう。『春の祭典』の終わりには、「ブラボー!」の掛け声がかかり、会場の雰囲気はリハーサルとは思えないようなものであったことを書き記しておきたいと思います。

また、こちら過去の記事4つ(いずれも「Noismかく語る・2020春」)ですが、併せて御再読頂けたらと思います。

最後、客席から黒いマスク姿の金森さんが登壇し、挨拶をした場面について触れない訳には参りません。

舞台上、熱演した舞踊家たちに、”You guys can take a rest.(さがって休んで)”と指示を出した後、「本当は昨日が初日だったんですけど、…」と語り始めた金森さん、そこで声を詰まらせ、続く言葉が出て来ません。そのまま後ろ向きになると、私たちの目には、必死に涙を堪えようと震える背中が、そして私たちの耳には、その手に握られたマイクが拾った嗚咽が。瞬間、客席にもこみ上げる熱い思いと涙が伝播します。やがて、「…ご免なさい。こんな筈じゃなかったんだけど。言うことも考えていたし…。」と言った後、続けてキッパリと言い切ったのは「これが今の我々に出来るベストです。我々にとっての本番です」の言葉。「出来る限りを続けていきます」とも。

更に、「今出来る限りをやりたいということで、スタッフにも演出家のワガママに付き合って貰いました」と、リハーサルらしからぬリハーサルが実現した舞台裏を明かしながら、スタッフに向けられた感謝の言。そこに溢れる、この日に賭ける並々ならぬ思いに心打たれなかった者はひとりもいなかった筈です。

いつ果てるとも知れない、暗く長いトンネル。未だ「抜け出した」とは言えないような日々。不安で不自由な環境の中にあってさえ、共有されていたNoismというカンパニーの鍛錬に纏わる揺るぎない精神性。同じものを見詰める「同志」たる舞踊家たち。その凄さを垣間見せることになったのが、この日の公開リハーサルだったと思います。

終演後は、大きな感動に包まれながらも、場内放送で、後方の席から順番の退場を指示されるなど、私たちの周囲にある「現実」に引き戻された訳ですが、そうした「現実」があるのなら、勿論、「生活」だけでは満たされ得ず、真に「生きる」ために、こうした優れた「芸術」や「文化」が必要であることが身に染みて感じられたような次第です。裏返せば、それこそ、私たちが「Noismロス」にもなる理由です。(長い文章になってしまったのも、ここまでの長い「Noismロス」の故とご容赦ください。)今回、ご覧になれない方々、次の機会まで今暫くお待ちください。今度のNoismも、必ずその辛抱に応えてくれますから。

この日、確かに、Noismの歴史がまたひとつ刻まれたと言っても過言ではないと思います。それを目撃し得たことの、否、ともにその時間を過ごし得たことの喜びに、今、浸っています。

(shin)

Noismかく語る・2020春④ - Noism2の若き8名

ご好評を頂きましたこの度の「Noismかく語る・2020春」も今回が最終回。今日はNoism2の若き舞踊家たちの初々しい声をお届け致します。このあと控える『春の祭典』と延期された定期公演の前に、予習しておく絶好の機会となることでしょう。あなたが気になる舞踊家は誰でしょうか。それではどうぞ。

⑫ 森加奈

観に来てくださる方々に期待以上のものをお見せできるよう精進して参りますので、応援のほどよろしくお願い致します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(もりかな・1996年千葉県生まれ)

⑬ 池田穂乃香

先輩の皆さんと一から作品を創るという事が初めてなので緊張の毎日です。サポーターズの皆様、観に来てくださる皆様の心に残る踊りが出来たらと思っています。

Noism2の公演は延期となってしまいましたが、その分、作品の理解を深め、更に良いものをお届けしたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけだほのか・1998年新潟県生まれ)

⑭ カナール・ミラン・ハジメ

今は、『春の祭典』の公演に向けて練習しています。今まで誰も観たことのない『春の祭典』に仕上がるのがとても楽しみで、無事に本番を迎えたいという気持ちと本番が近づいてくるという緊張感に胸が踊らされているような気がします。

音取りがとても複雑で、ルードラにいた頃に取り組んでいたパーカッションのクラスと同じぐらいか、それ以上に難しいレベルです。このクリエーションで自分がそれだけ難しいことに取り組んでいたのがわかって、学校(ルードラ)に感謝です。

今は毎日楽譜とにらめっこしながら音を聴き、どれだけ音を拾えるかの戦いです。もっと楽譜が読めるようになって、音の取り方を覚えたいです。分からない時は音符の配列で覚えるようにしています。とても斬新で面白い作品になるので楽しみにしてください!

Photo: Noriki Matsuzaki

(Khanal Milan Hajime・1996年東京都生まれ)

⑮ 杉野可林

Noismに入って2年目。

今年は昨シーズンより身体の感覚を少し掴めてきた実感があります。

前回の公演とは違う、殻を破った姿をお見せ出来ますように。

Photo: Noriki Matsuzaki

(すぎのかりん・1996年大阪府生まれ)

⑯ 長澤マリーヤ

この2年間でやってきた事や想いを舞台にぶつけていきたいです。

応援よろしくお願いします。

Photo: Noriki Matsuzaki

(ながさわまりーや・1998年神奈川県生まれ)

⑰ 橋本礼美

日々積み重ねている稽古や創り上げていく作品に対し、色々な視点をもって、常に新鮮な気持ちで取り組むように努めていきたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はしもとれみ・1997年埼玉県生まれ)

⑱ 坪田光

Noismに入って初の定期公演、日々の稽古の成果を発揮できるよう、努力に努力を重ねます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(つぼたひかる・1999年兵庫県生まれ)

⑲ 中村友美

Noism、新潟。”初めて”が沢山な日々。

いつも応援ありがとうございます。

皆様の前で踊れる日を楽しみに、日々精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(なかむらともみ・1997年大阪府生まれ)

以上、Noism2のメンバーでした。彼らには『春の祭典』と定期公演を終えた後の思いなども聞いてみたい気が致します。

さて、4回に渡ってお届けしてきた「Noismかく語る」ですが、如何でしたでしょうか。このタイトルは今後、似たような機会が巡ってきましたら、再び、皆さんのお目にとまることもあるかと存じます。今はいつとも知れぬそのときを楽しみにしつつ、一端、これにて閉じさせて頂きます。

そして現在、何より待ち遠しいのは「劇場解禁」の報。その日まで、一日千秋の思いで過ごしておられる皆さま、どうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

(shin)

Noism2公演 7月に延期

3月6,7,8日に予定されていたNoism2公演が7月に延期になりました。残念ですが楽しみに待ちましょう。

■Noism2定期公演vol.11

7/10(金)19:00

7/11(土)14:30/18:00

7/12(日)14:00

※全4回

「当初5公演 → 4公演に変更となるため、3月の公演チケットは払戻しになります。

チケットの払い戻し、延期公演のチケット発売日につきましては、詳細が確定しだい、Noismウェブサイトにてお知らせとなります。

ご購入のチケットについては大切に保管をお願いいたします。

※3月公演のチケットは7月公演にはお使いいただけませんのでご留意ください。」

Noismウェブサイト:

【公演延期のお知らせ】Noism2定期公演 vol.11

https://www.ryutopia.or.jp/information/news/15157/

(fullmoon)

Noism2定期公演vol.11 公開リハーサルに行ってきました!

春まだ浅い2月末。陽が差したり、曇ったり、雪が舞ったりと、冬の終わりらしいお天気の新潟市。

2/27(木)、りゅーとぴあスタジオBでのNoism2公開リハーサル(メディア+活動支援)に行ってきました。

■プレスリリース:https://noism.jp/noism2定期公演vol-11-プレスリリース/

Noism2リハーサル監督 山田勇気さん4年ぶりの新作となる『黒い象/Black Elephant』!

見応えあります!!

「研修生」とは言わせないゾ!という、メンバーと山田監督の意気込み・気迫が伝わってきます!

それもそのはず、現在のNoism2メンバーは、今年21歳(1名)、22歳(2名)、23歳(2名)、24歳(3名)になる8名です。まだまだ若いですが年齢的には大人。いつまでも、青春まっただなか、ではいられません。

これまでホワイトのイメージが強かった山田勇気Noism2ですが、今回はブラック。

これまでとは違う、大人なNoism2を感じました。 ぜひご堪能ください!

■山田勇気さん囲み取材より

「暗闇の象」「群盲の象」の故事を現代社会のことのようにずっと感じていた。創作のきっかけではあるものの、象は比喩。

・真実はひとつなのか、たくさんあるのか。

・黒い空間の中でいかに人間が光るか。

・触れること、見ること、を意識して創作した。

・黒い布を被っての移動はゾウではなくゴースト(お化け)。

・四つん這いの動きは動物というよりは、理性とは逆の本能的なもの。

・本番までの課題としては、今やっていることに対して、どのくらい理解し、感じているかということ。無意識に動いている時が多い。ある程度骨格ができたので、自分も含め、何をやっているのかわかって踊れるように熟していきたい。

・今のメンバーとは、お互いに特に遠慮もなく、自分と距離が近いと思う。

・創作を4年間休んでいたので、今回は落ち着いてやりたいことをやれた。

・音楽は、William Basinskiの「On Time Out of Time」。(ブラックホール同士の衝突をイメージした音楽だそうです。神秘的な曲。)

物事の本質を突いてくる、山田勇気さんの新作。メンバー一人ひとりの熱演も見どころです。どうぞお楽しみに!

同時上演の、山田勇気演出、金森穣振付Noismレパートリーは、劇的舞踊『ホフマン物語』、『Nameless hands ―人形の家』、 『NINA―物質化する生け贄』 より。こちらも楽しみですね♪

◆Noism2定期公演  https://noism.jp/npe/noism2_teiki_vol11/

3/6金 19:00 (前売チケット完売)

3/7土 14:30/18:00

3/8日 13:30/17:00  ※全5回

会場:りゅーとぴあ スタジオB

料金:2,000円(入場整理番号付自由席)

問い合わせ:チケット専用ダイヤルTel: 025-224-5521(11:00-19:00, 休館日除く)

※夕方の回は3回とも終演後に金森さん・山田さんによるアフタートークがあります。

不穏なウィルス状況ですが、新潟県は感染者ゼロ。公演は今のところ開催予定です。寒さもウィルスも吹き飛ばす Noism2公演、どうぞお運びください。

(fullmoon)
(撮影:aqua)

*同公演は、残念ながら延期が発表されております。こちらの記事も併せてご覧ください。

『クワトロ フロマージュ』、…あの日、Noism2で…

夏の終わり、8月31日 、土曜日の夜。

新潟市中央区のコーヒーショップ「器(UTSUWA)」で、ダンス公演『クワトロ フロマージュ Quattro Fromage』が開催されました。

2016年9月から2018年7月までの2年間を Noism2 で共に過ごした5人のダンサーたちによる自主公演。

その5人。片山夏波さん (元 Noism 準メンバー)、門山楓 さん(元 Noism2)、西澤真耶さん (Noism1)、牧野彩季さん (元 Noism2)、三好綾音さん (Noism 準メンバー) です。

このメンバーだと『よるのち』(2017年6月)、『私を泣かせてください』(2018年1月) の印象が強いでしょうか。または、酷暑の『ゾーン』(2018年7月)を思い出される方も多いかもしれませんね。

この一夜限りの公演は、片山さん発案の企画で、東京に行く前、最後に、2年間一緒に闘った仲間たちと新潟で踊りたいという思いから、「器」のマスターに頼んで、実現したものなのだそうです。

バッハのピアノ曲ほか、さまざまな音楽で、さまざまな組み合わせで踊る彼女たち。三好さんはピアノ演奏もしていました。

約40分の作品。フィナーレは全員で。

終始、瑞々しい情感が溢れていました。

(fullmoon)

「Noismサマースクール2019」最終日を見学してきました♪(2019/08/04その2)

2019年8月4日(日)、Noism2特別ショーイングのあと、「Noismサマースクール2019」の最終日を見学してきました。

7/31~8/4の5日間、14:00~18:30、Noismメソッド・バレエ・レパートリーを学びます。
定員25名。1クラス受講~全クラス5日間通し受講OK。13歳~35歳。
「舞踊経験3年以上」ということですが、バレエをやっている人が断然多かったと思います。
それもかなり上級レベル。
各クラスとも参加者は各25名。初めての参加は2,3名いましたが、だいたいは通しの人が多かったのでは。

Noismメソッドは、講師:山田勇気さん、アシスタント:浅海侑加さん、音出し:カイ・トミオカさん
メソッドは、がんばれば、私もマネくらいはできる「かも」しれない・・・

Noismバレエは、講師:池ヶ谷奏さん、アシスタント:Noism1メンバー数名、音出し:西澤麻耶さん
これは、無理。かなり高度。
バーにはメンバーも一緒につき、バーレッスンのあと、センターで難しいことをやります。
上手な参加者が何人もいてすごいです。
でも、なんといっても池ヶ谷さんがすばらしい!

テクニックも素晴らしいですが、Noismバレエの極意、上に行く時、下にも行く、ということをわかりやすく伝えていました。
そのほか前に行く時はうしろを、横に行く時は反対側の横を意識すること等、素人の私も「なるほど!」と思いました。

Noismレパートリーは、講師:西岡ひなのさん、アシスタント:ジョフォア・ポプラヴスキーさん、カイ・トミオカさん、音出し:三好綾音さん
レパートリーは『ZAZA』から「群れ」、『Mirroring …』バージョン。
最初は全員でおさらい。それから2グループに分かれて、更にその後、少人数のグループに分かれて踊ります。
皆さん上手でビックリ!
これはメンバーもかなり刺激になると思います。と言うくらい うまい!

レパートリーは『Fratres I』も5日間やったそうですが、私は途中退席したので、最後が見られず残念。。。

Noism2ショーイングと、サマースクールを最後までご覧になられた会員の方からいただいたメールをご紹介します。

*****
イベントおつかれさまでした。
Noism2も表現が豊かになってきました。目的に向かって進んで欲しいと思っています。

SUMMER SCHOOL 初めて見ましたが、Noismにとっても大きな「活動」だと思っています。最後まで見ました。
レパートリーは『ZAZA』より「 群れ」、『Fratres I』 5日間の練習でしたが、生徒さんの真剣さ、素晴らしかった。(当然、Noism全員も)
最後、Noism1の全員メンバーが座って生徒を見守っていました。
大きな拍手喝采!!

生徒それぞれの想いが有ったと思う。。
こんな、「素晴らしい活動」をやっている・・・
「Noism」を誇りと思っています。

金森さん、井関さんとお話ししました。
今回の練習を見ましたが、「こうやって、作品を創っていくんだね!」と話しました。そしたらお二人が、「その通り!」と。

これから、お二人で富山公演に向かって練習だそうです。
*****

メールどうもありがとうございました!

Noism1、Noism2、そして、外部に向けたワークショップ活動があるのは、Noismにとって とても良いことと感じました。
そして、富山公演もそうですが、Noism0の活動もあります!
充実の活動内容で、ますますNoismから目が離せません。

今月末までに発表の市長判断。
発展的継続の吉報が待たれます。

(fullmoon)

Noism2特別ショーイングが15th seasonを締め括る(2019/08/04その1)

2019年8月4日(日)12:30。この日も新潟は判で押したように暑い一日。「来る日も来る日も」、そう思うのも間違いないのでしょうが、流れる時間はまた、確実にこれまでとは異なる「別の一日」を用意して刻まれていました。

何故と言って、それはこの日を最後にNoismを離れるメンバーがいることをも意味するからです。先日の公演のことを書いた際、Noism1の浅海さんとシャンユーさん、そして準メンバーの片山さんについては触れました。

この日はこのNoism2特別ショーイングを最後に、門山楓さん、鈴木夢生さん、岩城美桜さん、森川真央さんが離れていくことになります。寂しくない筈がありません。

そんな思いも抱きながら、「特別ショーイング」って、いったい何を見せて貰えるのだろう、様々にドキドキしながら足を運ぶスタジオBでした。

で、驚き!若い舞踊家で再び『Mirroring Memories』からの抜粋が観られるなど、想像だにしていなかったからです。心は一気に沸点に達します。

まずは第1部、その「Noismレパートリー」。本家『Mirroring …』が黒衣の登場と情動に訴えかける音楽とで場面を繋いでいったのに対して、本日のバージョンは繋ぎの音楽なしに、前の場面のラストに、次の場面の舞踊家が現れ、前後の舞踊家が不動の姿勢でオーバーラップしながら、場面転換が行われていきます。衣裳や小道具の類もなく、純粋に、各人の身体ひとつのみによるチャレンジを見詰め、一人ひとりが「Noism」を体現しようと精一杯踊る姿に打たれました。

「本家」との最も大きな違いは、4人が配された3番目の「Contrapunctus」(『Psychic 3.11』)でしょう。スタジオB下手側の鈴木さんと岩城さん+上手側の池田さんと橋本さんによって、デュオ×2のかたちで踊られていったのでした。ラストでは、3人が床に倒れてしまうなか、左から4人目、岩城さんひとりが片膝をつき、耳を塞ぎました。

そして勿論、1部ラストのソロ、門山さんの「ミカエラの孤独」(劇的舞踊『カルメン』)が目に焼き付いています。彼女持ち前の若さで踊られるミカエラは、これまでに観たどのミカエラとも異なり、今の門山さんを見詰めるためのものだったと言えます。ラスト近くで発せられる泣き笑いの叫びを、門山さんの「3年間」が全て込められているように聞いたのは、私ひとりではなかったでしょう。胸が締め付けられる思いがしました。

スタジオ内は暗くなりましたが、拍手をする雰囲気とも異なる肌合いのうちに、薄明のなか、第2部の用意が進みます。舞踊家たちによって、踊るスペースぎりぎり、最前線に、白い百合が六輪、等間隔に置かれました。

ワークインプログレス『touch-me-not』(仮)。タイトルは「ホウセンカ」、或いは沖縄では「てぃんさぐ」として知られる赤い花のことであり、熟すと弾けて種子を飛ばす花です。「触らないで」という花言葉が、9人のメンバーの「今時分」を含意し、意味深な印象を与えます。そこに「百合」です。ん、しかし、「黒一点」カナール・ミラン・ハジメくんもいるぞ。例外もあるな。

で、みんな白い衣裳かと思えば、ひとり(『火の鳥』の)仮面をつけた女性だけ黒い衣裳を着ているじゃありませんか。仮面をつけていない他の白8人から、ええっと、彼女は橋本さんだ、と割り出すものの、またしても「黒」の例外。

しかし、チェンバロの音に重ねて歌われるドイツ語とおぼしきチャントには何やら背徳的な響きも漂い、それに合わせて踊る9人は同じ青年期にあることで、女性・男性の違いやら、白と黒の違いやらを越えて、各人の生と性とが、更に性と聖とが交錯し、自らの手に余るしかないあの年頃特有の危うさ、戸惑い、憂い、禁忌、哀感といったものを9つの身体で表出していきました。それは誰しも避けて通れず、誰しも思い当たるところがある心情を踊るような、今の彼(女)らにのみ許されるような舞踊であり、一貫して、決して眩くはないものの、やや陰りを帯びて鈍く輝く類の青年期のフラジャイルで歪な美しさ。零れ落ちる未だ不定形の官能性。…堪能いたしました。

全てが終わり、暗転。その後、赤い薔薇を抱えて登場し、一列になって拍手に応えた若い舞踊家たち。私たちも彼(女)らの前途を祝して長いこと大きな拍手をしたり、掛け声をかけたりしたかったのですが、緞帳がなく、カーテンコールには不向きでした。彼(女)らがはけた後、その場所に残されたままの薔薇と仮面…。

しかし、お互い、このまま終わる訳にはいかないとの思いが共有されたのでしょう。Noism2リハーサル監督の山田勇気さんが「これでおしまいです」と告げた後でしたが、誰が合図するでもなく、極めて自然に、舞踊家たちが止まない拍手に応えて出てくる流れになったのでした。一様に照れくさそうに、しかし、笑顔で。観ていた私たちも再び、精一杯、拍手を強めることで応えました。

その後、立ち去りがたく、ホワイエに立ちすさんでいると、これを境にそれぞれ進む道が異なる時を迎えた「同士」たちが抱き合う姿や、そっと目を拭う姿などを目にし、一人ひとりの前途が洋々たることを祈らずにはいられませんでした。

こうしてNoismの15th シーズンの幕がおりました。来シーズンの幕が上がる迄には、メンバーの入れ替えがあるばかりでなく、活動継続の可否を巡る現在の「棚上げ状況」も決着をみていることになる訳です。正直、今、心は落ち着くべくもありません。しかし、全国から寄せられる熱い思いを力に、私たちはただ信じて待つのみです。「Noismのある新潟市」が継続されていくことを。私たちの前途に、Noismとともに歩む未来が待っていることを。一緒にその吉報が届く日を待ちましょう。

(shin)

Noism2札幌公演(4/19)(サポーター 公演感想)

☆Noism2札幌公演『金森穣振付Noismレパートリー』+『BOW!!!』

4/19(金)札幌文化芸術劇場hitaruへNoism2札幌公演を観に行きました。

今シーズンのNoism2を観るのは今回が初めて。新メンバーに久しぶりに男性メンバーが加わったのも楽しみです。

私は普段、遠征はしない派ですが(Noismを除く)、今回を見逃すと今季のNoism2メンバーを知らないままになってしまう可能性があるので思い切って遠征してみました。
北海道へは学生の時に合唱団の演奏旅行で訪れて以来2回目となります。航空会社のパックツアーで往復航空券・ホテルを安く手配できたので助かりました。

会場の札幌文化芸術劇場hitaruのクリエイティブスタジオは、りゅーとぴあのスタジオBと雰囲気が似ています。チェロのエンドピン跡があったので音楽でも利用されているようです。
開演を待つ観客の様子も、おしゃべりしている方もヒソヒソ声で周りに気を遣っている様子。皆さん総じて静かなのも新潟と似ているなあ、と感じました(両方とも寒い地域だから、ということもあるのでしょうか?)。

第1部は金森穣レパートリー。solo for 2は観たことがなかったので観ることができて嬉しかったです。抜粋でしたが、3つのストーリーが展開する演出が素敵でした。
続いてTraining Piece。池田亮二さんの音楽も相俟って、先日のR.O.O.M.を思い出しました。第1部終わった際、カーテンコールはありませんでしたが、拍手は鳴り続けていたのが印象に残ります。

休憩の後は第2部、平原慎太郎BOW!!!。Noism2で平原作品を観るのは「よるのち」に続いて2回目。今回のBOW!!!も強烈な印象を残す作品でした。各ダンサーには異なるキャラクターを与えられているようで、人間の欲が浮き彫りになるような印象を受けました。

アフタートークでは山田勇気さん、平原慎太郎さんお2人とも今日のパフォーマンスについて「良かった」とおっしゃっていました。新潟での5公演の経験、またある程度期間があったことでダンサーの中でイメージが深まったからではないか、とのことです。

私は新潟公演は観ていませんが、今回のパフォーマンスは第1部、第2部ともメンバーがいきいきと演じていて素晴らしかったと感じました。研修生カンパニーではありますが、Noismの名を背負って札幌で踊っているプライドも感じました。

また、アフタートークでは質問タイムも設けられていました。
「劇中の言葉をどう捉えれば良いか?」「Noismが初めて新潟で公演した時の観客の反応は?」「平原さんの頭の中をみてみたい!」など、
質問からは平原作品への驚きがあったように感じました。
(ちなみに、札幌ではコンテンポラリーダンスを生で観る機会は少ないようです。)

札幌文化芸術劇場hitaruは開館したばかりですが、バレエやダンスの企画を意欲的に開催していて、東京からみても気になる存在となりつつあります。
またNoismを招聘してどんどん盛り上がれば良いな、と期待しています。
(かずぼ)

「Noism2 初体験!」(サポーター 公演感想)

☆Noism2定期公演vol.10『金森穣振付Noismレパートリー』+『BOW!!!』

Noism2 初体験しました。ハートウォーミングな気持ちになりました。

Noism1は『カルメン』から観ていて、もうお馴染みなのですが、先日は『R.O.O.M.』の公開リハで「ん♪⁈」となり、公演は期待を裏切らず三回観ました。

公開リハ見たさに支援会員にもなった私。これは勢いでNoism2も観るか!

ということで足を運んでみた。
感動しました! 技術も年齢も若いけど、その時期にしか発散しないエネルギーを感じました。応援したい気持ちがフツフツと湧いて来て、ノイズム作品の最中はニコニコしてエールを送りながら観てました。ダンサー達に届いてたらいいなあ。

バッハの『solo for 2』ではクラシックが基礎にあってこそのコンテンポラリーというのをしっかり見せていました。『R.O.O.M.』のコンポーザーRyoji Ikeda(池田亮司)さんの『Training Piece』は好感の持てるリズミックなコンテで大好き。”フィジカル”ですね。(3/16アフタートークでTraining 「Place」 と言ってしまった …ごめんなさい)

Ryoji Ikeda『supercodex』

平原作品は力作力演よくやったと思います。いつも予備知識なしに観るのでBOWは挨拶(バウ)だと思ってました。が、違った。

ボウという音で連想されるもののカオスの世界。確かに若い暴力的なパワーを感じました。さすがラッパー。

観終わった後、これからも見守っていきたいと思った夜でした。札幌公演も頑張ってくださいね!
(たーしゃ)

Noism2定期公演vol.10、瑞々しい新潟公演3日間の舞台に幕

2019年3月17日(日)、この日のNoism2定期公演もマチソワ。そしていよいよ迎えた新潟公演の最終日。観るならやはりこの日ということで、チケットの動きも早かったようでした。

それを含めて、この3日間は、東京をはじめ、県外からのお客様も多数お見掛けしましたし、研修生カンパニーとしては大きな関心を寄せられた3日間だったと言えると思います。

そう、研修生カンパニーですから、専門的な目線からは課題もたくさんあるのだろうとは思います。しかし、一観客としましては、3日間という短い間でさえ、大きな進歩を見せて貰った、そういう気持ちの方が大きいです。
アフタートークで山田さんと金森さんが明かしたこと、それは『Noismレパートリー』のうち、『solo for 2』についてはオーディションが行われ、全員が全曲を踊っていたという今公演の裏話。「クリエイションの過程で、上がる子もいれば、下がる子もいた。今、舞台に立たせることが出来る子を選んで、曲も取捨選択をした」と山田さん。
また、『Training Piece』に関しても、敢えて、1年目のメンバーを使うことで、「戦って欲しい」(山田さん)という思いがあり、「競争原理」(金森さん)を持ち込んだとのこと。そうしたことが食らいついて踊る舞台の緊迫感に結実していたのでしょう。

「頑張れば出れる世界ではない。練習しても舞台に立てないことがあるのはプロも同じ。発表会ではない」(金森さん)という厳しさのなか、「完全な子はいなかった。パフォーマンスと身体の強さを基に、本番まで時間があるからと、可能性を信じてキャスティングした部分もある」と山田さんは語りました。(それに対して、「勇気は優しいから」とぼそっと突っ込んだ金森さん。)

このあと、Noism2としては、5月末のロシア(モスクワ)に招聘された劇的舞踊『カルメン』にも出番はあるのですが、それも全員ではなく、「出演者はオーディションで選ぶ。(モスクワには行かない)留守番メンバーも出てくる」とここでも敢えて厳しさを打ち出す金森さん。

しかし、この日、先ず、私たち観客の目を射たのは、『Noismレパートリー』を踊るNoism2メンバーたちの表情でした。なかに、紅潮した顔に自然な笑みが浮かぶさまを見たからです。勿論、表情と身体は別物ではありませんから、同時に、身体の動きも伸びやかで見違えるようでした。この公演期間中に自信を深めたのでしょう。課題も多いのでしょうが、どうなりたいのか、志と覚悟を持ち、まずは、オーディションの人選で金森芸術監督を困らせるようになって欲しいものです。大いに期待しております。

来月には、Noism2として初の県外公演である札幌公演(4/19&20)が控えています。平原さんと山田さんが北海道出身という縁もあって実現したものなのでしょう。
で、『BOW!!!』について金森さん、「ダンサーに負う部分が多い作品。何を感じ、自分のキャラクターをどう感じているか。それが見えてくる時があった。ちょっとずつ変わってきた。両作品とも実演の質を上げて、(札幌に)持っていきたい」と。山田さんも同じ思いでしょう。きっと彼女らと彼なら応えてくれると信じるものです。応援しております。

さてさて、今度は私たちです。上に触れた『カルメン』モスクワ公演に関しては、公開リハーサルが2度もたれるそうです。しかし、それを観るにはNoism支援会員になっていることが必要です。「是非観たい」ということなのでしょう、この日、アフタートークの後、ホワイエで支援会員となる手続きをしておられる方を数名目にしました。新潟市民による「評価と必要性」が問われる今、これまであまり目にしてこなかったダイレクトな反応、その光景を嬉しく思いました。

Noismの未来は、ある意味、私たちの手の中にあるのかもしれません。「Noismがある週末」を心ゆくまで堪能し、その最後にそんなことを思いました。皆さん、私たちの大切なNoismをご一緒に支えて参りましょう。
(shin)