取材日:2020/02/15(Sat.)
チョコレートを巡る賑わいも前日で一区切りを迎えた2月折り返しの土曜日、ランチを拝見しながら、お話を伺うという某テレビ局の人気番組に想を得た取材をしようと、fullmoonさんと一緒にりゅーとぴあに向かいました。
聞けば、Noismのお昼休みは13:30から14:30までなんだとか。そこで、13:15にNoismスタッフの堀川さんを訪ね、『春の祭典』の音楽が漏れてくるスタジオBのホワイエに移動して、そのときを待ちました。
誰にでも昼はくる。時計は13:30。りゅーとぴあ・スタジオBに昼がきた。
「ランチのNoism」第1回。ホワイエに出て来た金森さんと井関さんは勿論、稽古着姿。衝立を兼ねたホワイトボードのこちら側で、まず、手提げから取り出されたお弁当のタッパーを撮影させて貰って、ランチ取材開始です。
*まずは、毎回、全員に尋ねる(予定の)「10の質問」から。
1 今日のランチを簡単に説明してください。
井関さん「今日のランチ…、サラダ。『サラメシ』。いつもお昼は基本、サラダです」
金森さん「そうだね。でも、グルテンフリーして…いつからだ?あなたが急にサラダを始めたのは…?」
井関さん「1年半とか、2年とか」
金森さん「でも、なんでサラダにしたの? 俺はただ出されたもの食ってるだけだから。理由、俺も知りたいんだけど」
井関さん「Noism始まった当初はコンビニのパスタとか。そこからおにぎりに変わって。2個食べてたのが1個になって。でも、コンビニのおにぎりって1個だとお腹が張らないですよ。なのに、炭水化物を摂ると眠くなるんです。で、とりあえずタンパク質いっぱい摂りたいからサラダにした」
金森さん「俺が踊り始めたから。今より5kgくらい太かったからね、当時は」
2 作るのに時間はどれくらいかかりますか。
井関さん「全然かからないですよ。朝、朝食の準備と一緒に」
*なんでも、朝食は主に米粉パンとコーンフレークに珈琲で、お昼のお弁当には前日の余り物(この日は里芋)も入れて来るんだそう。
3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。
井関さん「お腹がいっぱいになって、重くなくって、タンパク質がメイン。1にタンパク質、2にタンパク質、3、4がなくて、(アマニ)オイル。それがしたくてサラダにしたので。凄いボリューミーですよ、おにぎりのときよりも」
金森さん「炭水化物は血糖値がすぐ上がるけど、すぐ下がるので良くない、とこの人(井関さん)が言ってました」
井関さん「正解!」
4 ランチで「これだけは外せない」というものはありますか。
井関さん「アマニオイルと、何でもいいけどタンパク質」
金森さん「俺は味噌汁」
井関さん「穣さんは味噌汁だよね。絶対に欠かせない。サラダなのに味噌汁」
*ちなみに、味噌汁はコンビニで買うことも多いそうですが、この日はこれも前日の残りの豚汁。それを金森さんは美味しそうに頬張っていました。
5 サラダの内容は大体同じなのでしょうか。
金森さん「ローテーションだね。今日はソーセージでしょ。卵が入っていたり、いなかったりとか、ベースがサラダなだけで色々変わるよ」
井関さん「…チキンの日とか、ベーコンエッグみたいなのが載ってたりとか、上の具が変わりますね」
6 公演があるときのお昼は変わったりしますか。
井関さん「公演があるときは、一週間前からサラダは止めようと。お腹が冷えるんで」
金森さん「足りなくなる。劇場入りしたくらいからは炭水化物を摂るようにしてる」
「7 いつもどなたと一緒に食べていますか」は割愛しようとしたところ、
井関さん「訊いてみてください」
金森さん「ひとりです。『お互い、ひとりです』っていうのどう? ひとりとひとりが一緒に食べているだけで」(一同爆笑)
8 主にどんなことを話していたりするんですか。
金森さん・井関さん「何しゃべるんだろう? お昼、結構黙々と」
*お昼休みに入る直前の話はしたりしますか。
金森さん・井関さん「あんまりしたくない。スタジオじゃない仕事の話はするかもしれないけど、今さっきやってたことを引き摺ることはあんまりない。うん、大事」
「『9 おかずの交換などしたりすることはありますか』は訊けないし」にウケる二人。
金森さん「交換はしないけど、この人(井関さん)が俺の方に入れてくる。『これ、好きでしょ』とか。交換とは言わないよね、俺、あげないもん。いやいや、あげたくない訳じゃないんだけど、この人が放り込んでくる」
井関さん「穣さん、野菜好きなんですよ」
10 いつも美味しそうなお弁当を持ってくるのは誰ですか。
井関さん「(山田)勇気(さん)のサンドイッチ。フォカッチャの。私たちはもう食べないんですけどね、パンは。でも美味しそうだねって」
*ここからはランチ以外の質問です。
11 『春の祭典』のクリエイションはどのくらい進んでいますか。
金森さん「3割くらい。今、Noism2が(定期公演のクリエイションで)いないからね」
12 そのNoism2の方の進み具合はどうですか。
金森さん「全然見てない。ギリギリまで見ないようにしてる。驚きがなくなるから」
13 『春の祭典』の音楽は誰の演奏を使う予定ですか。
金森さん「色々あるからね。今、使っているのはアンドレア・バッティストーニ指揮の東京フィル」
井関さん「若い指揮者ですね。穣さんが最初選んだやつ(ズービン・メータ)も良いんだけど。今、厄介なことやっていて、色んな音をとらなきゃいけないんですよ。今のところはこれ(バッティストーニ)が一番、各楽器が聴こえる」
金森さん「各楽器が安定して聴こえるから、稽古はし易い。本番、どうするかわかんないけど。全部仕上ったところで、いろんなものをかけてみて選ぼうかと思っている。…指揮者が凄い個性を出すでしょ。それは今は要らないかなと。今はできるだけドライにいって欲しいんだよね」
*気になるのは演奏の違いと踊りの関係なのですけれど、「楽譜と照らし合わせて作っているから、突拍子もないことは起きないんです」と井関さんが言えば、「なんだったら、『今、オケ、間違えたな』とかもわかる。このあいだ、言ってたじゃん。別のCD使っていたときに『おかしい、おかしい』って」と金森さん。音の入りがワンテンポ早くなっている箇所に気付いちゃったんだそうです。ちょっと凄いかも。新作「ハルサイ」では、メンバー毎に楽器が割り振られていて、井関さんが踊るのはファゴット。管楽器が鳴り出すと、音が全然消えちゃうから大変なんですって。お話を伺っているだけで、大いに興味を掻き立てられました。6月、楽しみです♪
今回の取材はここまでです。貴重なランチブレイクを20分も割いていただき、感謝しかありません。
お二人のやりとりが楽しくて、できるだけそのままの言葉のご紹介を心掛けました。お楽しみいただけたなら幸いです。
「意外と地味なお昼ごはんでしたね」とは井関さん。いえいえ、そんなことはありません。大切なお昼の時間にお邪魔させていただき、色々と有難うございました。
金森さん、井関さんのお弁当、ご馳走様でした。それでは今回はこのへんで。お相手は shin でした。(…って、記念すべき第1回、中井貴一を存分に意識しながら纏めてみました。そのあたり伝わりましたでしょうか。)次回もご期待ください。
(shin)
金森さん、井関さん、shinさん、どうもありがとうございました!
奇しくも本日、Noism0の京都ロームシアターでの出演公演が発表になりましたね!
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/57875/
次回予告、ランチのNoism #2は、山田勇気さん♪
Noism2公演もうすぐ!
どうぞお楽しみに♪
(fullmoon)
fullmoon さま
コメント、有難うございました。
それにしましても、金森さんも井関さんも、
お食事しながらにも拘わらず、
とても瞬発力のあるリアクションを示してくれて、
聞いていて楽しい時間でしたよね。
お昼の時間を邪魔している気持ちをどこかに置き忘れて、
すっかり「聞き役」を楽しんでしまって、
ある意味、申し訳ないことでしたけれど、
その分、そのあたりを感じ取れるものになっていたら幸いです。
次回予定の山田勇気さん、
噂のフォカッチャサンドでしょうかね。
そのへんも楽しみです♪
さて、京都の公演情報解禁、ワクワクしますね。
雅楽とのコラボ、刺激に満ちていて、
なんとも魅惑的ですよね。
どこまで幅を拡げていくのか、Noism Company Niigata♪
今から待ち遠しい、待ち遠しい。
気持ちを抑えて平然としていることも難しいくらいです。
情報提供、有難うございました。
(shin)