圧倒的な舞踊の力を見せつけて幕を下ろした埼玉『マレビトの歌』大千穐楽(2025/12/21)♪

「踊ることでしか伝えられないことがある」、前日のブログでも触れましたが、これは先月(11月28日)の『マレビトの歌』公開リハーサルの後、囲み取材で金森さんが語った言葉。加えて、その折に繰り返し口にされたのが「作品の強度」。この日(12月21日)の大千穐楽を含めた新潟と埼玉での5日間、私たちはそれらの言葉が意味するところを、そう言ってよければ、それらに何の誇張もないさまを、まざまざと目撃・体感してきたのでした。

この日、大千穐楽の終演後も、圧倒的な舞踊の力によって組み伏せられた客席からは、それまでの4日間と全く同様、緞帳が下り切っても、やはり拍手は聞こえてきません。みんな身動ぎすることが憚られたのです。全5公演あったのですから、なかに違った反応があっても不思議ではない筈。しかし、どの日も例外なく同じ反応が返ってきたのです。他のものに代替不可能な舞踊の力を見せつけられ、舞踊に「制圧」され尽くしたからこその反応という以外ありません。

埼玉での2公演で、金森さんはラストシーンを変えてきました。奥行きの深い彩の国さいたま芸術劇場の舞台特性を十二分に活かすための改変です。そのあたり、いかにも金森さんです。やってくれますね。その「埼玉ヴァージョン」は、この作品が『セレネ、あるいはマレビトの歌』として黒部の前沢ガーデン屋外ステージで初演されたときの、目の前に広がる雄大なランドスケープに、(彼岸へと)遠ざかっていく舞踊家たちの後ろ姿と、スロベニア公演を経て新潟で採用された、岩肌に穿たれた開口部を通って(彼岸へと)消えていく舞踊家たちの後ろ姿との、言わば、「ハイブリッド」とも呼ぶべきラストシーンでした。

舞台の一番前、横一列に「火皿(ひざら)」を置いて並んだその位置から、それぞれがその生を総括するように、後方、煙るような闇へと歩を進め、徐々に輪郭が判然としなくなっていく舞踊家たちの後ろ姿。(井関さんを除く。)それが醸し出す、得も言われぬ情緒。個人的なことにはなりますが、その場面と呼び交わすように想起したヴィジョンがありました。それは私が敬愛する映画人、クリント・イーストウッドが撮った『ヒア アフター』(2010)、そこで描かれた「彼岸(=ヒア アフター)」へと歩み去ろうとする人たちの場面です。但し、大きく異なるのは、イーストウッドの「彼岸」が大光量を放つ光源をその中央にあしらって、人物の輪郭をとばしていたこと。ん?え?でも、強い光源をあしらうとなると、黒部での『セレネ、あるいはマレビトの歌』に似てくることに…。そんな按配で、作品の外部とも豊かに呼び交わす舞台、『マレビトの歌』の「埼玉ヴァージョン」に酔いしれつつ、舞台奥の闇に、確かに「彼岸」を幻視する自分がいました。

見どころ溢れる『マレビトの歌』。

冒頭と中盤、金森さんと井関さんによる2度のデュオ、その崇高極まりないさまはどうでしょう。踊るふたりを見詰める目はこの世のものとは思えない美に、都度、釘付けにされ続けました。そして、毎回、その陶酔の果てに、ふたりを越え出る「ナニモノカ」を見るに至るのでした。

また、前半に組み込まれた『Fratres』部分(それはもう『Fratres IV』とでも言いたい気もするものですが)も、舞踊への献身を旨とするカンパニーの精神性が深く共有されていることを遺憾なく示して余りあるもので、観る度に、その濃密で峻厳なさまに言葉を失ってしまいます。

そしてこれはホントに細かい点ではあるのですが、例えば、終盤、手を繋いだ10人が、ゆったりとした音楽に合わせて、横歩きをしていく場面、最後尾の松永樹志さんが後方に伸ばした繋いでいない方の左手、その薬指にピンと力が入り、他と違う気が込められていたこと。そうして見ると、先頭を歩く坪田光さんが前方に伸ばす右手の薬指も同じ様子であることに気付きます。それは金森さん言うところの「Noismでは薬指を大事にしている」、まさにその言葉通りです。そんなふうに、集団として高次に統一された美意識が至るところに認められる美しい舞台だったと言えます。

他にも、勿論、井関さんに庄島さくらさんとすみれさんの3人で踊る場面など、挙げればきりがないほど見どころで溢れかえる舞台だったと言えます。もっと観たかった。5回だけでは少な過ぎる、そう思わせられる舞台でした。

幕を下ろした大千穐楽。見終えたところで、東京に住むNoismファン仲間が言います。「次にどんなものを見せてくれるかしら。楽しみ」、まさに、まさに。「よいお年をお迎えください。また来年」、気付けば、2025年も10日を残すのみ。ホントそんな時期です。お互い、大満足の笑顔で挨拶を交わして、暫しのお別れです。

元来、心配症なもので、乗り遅れたりなどしないよう、遅めの新幹線の指定席をとっていたので、発車までまだまだ時間がありました。(いつもそうなってしまいます。少しは旅上手になりたいものですが。)与野本町駅から大宮駅まで移動し、そこで、随分、時間を潰した後、漸くホームに上がっていくと、そこで見慣れたふたりにバッタリ。地域活動部門芸術監督・山田勇気さんとNoism2リハーサル監督・浅海侑加さんでした。なんでも「新潟に帰るのは私たちだけなんです」とのこと。少し話して、ここでもまた「よいお年を。来年もよろしくお願いたします」と言葉を交わす機会に恵まれたことで、長かった待ち時間も報われたというものです。『マレビトの歌』からの感動のみならず、思いがけず嬉しいハプニングも加わり、更に幸せな気持ちで新潟に戻って来ることが出来ました。

それにしても、Noismにとっての新たな代表作、『マレビトの歌』。また観る日が巡って来るのを楽しみにしております。まだまだ観たいですから。

(shin)

「えええっ!こっ、これは!」魂が震えた「会いに行けるマレビト」・Noism『マレビトの歌』埼玉2デイズ初日♪

2025年12月20日(土)午前、新潟から新幹線に乗車。湯沢を通過するとき、車窓から外に目をやっても、全く積雪がなく、「今って12月だよね、確か」みたいな感覚の攪乱に見舞われつつ、大宮を目指しました。

感覚の攪乱…、少し別種のものにはなりますが、2週間前、新潟でのNoism『マレビトの歌』3公演でも連日体感したことは鮮やかに記憶に、この身に刻まれています。大きな感動を伴う強烈な没入感に、「ここはどこ?今はいつ?」のような、そんな心地よい感覚の攪乱でした。

それが2週間前。その際の極めて上質な余韻が忘れ難く、再びそれに浸りたいという思いで、この度の埼玉の舞台を待っていたそんな気持ちもありました。

与野本町の彩の国さいたま芸術劇場に着くと、東京からのNoismファン仲間、新潟のNoismサポーターズ仲間と期待感を共有しながら言葉を交わしました。

開場時間になり、ホワイエに進みます。漂う華やかな雰囲気。金森さんのお父様、それから宮前義之さんの姿も見られます。物販コーナーには、Noism2リハーサル監督・浅海侑加さんに加えて、Noism地域活動部門芸術監督・山田勇気さんもおられました。

靴下屋さんとのコラボ靴下は、メンズは完売と聞きましたし、レディースも残り僅かとのことです。

さて、『マレビトの歌』埼玉2デイズ初日の舞台です。詳しくは書けません。書きません。でも、でもです。書かなければならないこともあります。それはこの埼玉公演を前にして、金森さんが彩の国さいたま芸術劇場の舞台が有する奥行きの深さについて触れ、「『埼玉ヴァージョン』が出来た」と語った(SNSで呟いた)ことに関わるものです。つまり、新潟とは異なる部分があるのです。それも作品の印象を大きく違えることになる箇所で!「えええっ!こっ、これは!」って具合なのです。

舞台の特性を最大限に活かしたその「埼玉ヴァージョン」。それは客席を圧倒しまくり、観客はひとり残らず、魂が震えるのみだった様子。ここ埼玉の地でも、ラスト、緞帳が下り切ってもなお、拍手することが躊躇われる者たちばかりで、深い感動の静寂が濃い密度で覆い被さる場内、息さえ殺してカーテンコールを待つ、という結末が待っていたのでした。新潟公演初日から続く光景です。もう奇跡にも思われてきます。そこから一転しての盛大な拍手、スタンディングオベーション、そして「ブラボー!」の掛け声、その鮮やかな対比。

約60分のマチネ。そんな奇跡に浸らせてくれるNoismという「マレビト」。しかし、それはほぼ誰もが「会いに行けるマレビト」(そんなふうに言うと、何やら撞着語法、或いは、形容矛盾のようでもありますが、)なのです。1日を24分割した僅かな時間を割くことを選択しさえすれば、確実に生涯にわたる感動を与えてくれる奇跡のような「会いに行けるマレビト」。今日また、60分を差し出したところ、大きな驚きとともに、魂を震わせられる体験が待っていた訳です。埼玉を訪れることを選択した自分を褒めてあげたい気持ちもあります。

私は明日も同じ選択をします。恐らく、Noismという「会いに行けるマレビト」はまた、その圧倒的な身体で、私の予想など遥かに凌駕する感動を与えてくれることでしょう。しかし、感動は折り込み済みであっても、その大きさに打ち震える時間は体感することのみの得難いものです。「踊ることでしか伝えられないこと」(金森さん)に目を晒し、心を揺さぶられる選択が出来る、この度の機会も残すところもう明日一日。会いに行きませんか。確実にそこにいる、類い稀なる「マレビト」に。それは今年を締め括るに足る、そして永く忘れられない舞台になると断言しましょう。当日券もありますので、是非。

(shin)

「このレベルの舞台って、そうそう見られるものじゃないでしょ」Noism0+Noism1『マレビトの歌』新潟公演楽日

「待つ日々は長かったというのに、一旦、幕があがってしまうと、こんなに早く楽日を迎えてしまうんだな」そんな思いが込み上げている2025年12月7日(日)の今は、既に『マレビトの歌』新潟公演楽日の幕が下りてしまっている宵。新潟の3公演は全て過去のものとなってしまっている訳です。

物凄いものを観た感の新潟公演楽日。初日も良くて、中日も更に良かったのに、それを更に凌駕してきた、そんな楽日でした。

ここ2日間、書き記してきた終演時の拍手が始まったタイミングですが、この日は更に「超えてきた」ことに驚きを禁じ得ません。楽日の新潟は、緞帳が下り切った後も拍手しようとする者がなかっただけでなく、カーテンコールのために、上がる緞帳の下、徐々に舞台上の光が一筋のラインとなって見え始めてから、何なら、カーテンコールに並んだ舞踊家たちの脚部が見え始める頃になってから、漸く、観客みんなが「禁」或いは非日常の「魔法」が解けでもしたかのように、一斉に拍手が湧き起こったような感じだったのです。それまでの慎み深さ転じての、それはもう盛大な拍手でした。

「ブラボー!」の声も飛び交いましたし、スタンディングオベーションも凄かったように思います。(最前列にいて、振り返ることはしなかったので、空気感として感じた限りですが、間違いはなかったでしょう。)カーテンコールは客電がついて後もなお、続きました。

強度のある身体に、強度のある作品。様々な場所での上演を経ての凱旋公演、練度も上がっています。そして、同時にとても新鮮であることが嘘のように両立しているのです。舞踊への献身が結実した一期一会の凄さに圧倒されました。「このレベルの舞台って、そうそう見られるものじゃないでしょ」正直、そう思いました。否、思います。

前日のアフタートークで、Noism1メンバーの幾人もが異口同音に語ったこと、「どう挑むか、その日によって違って楽しい」「踊るたびに違う気持ち」。舞踊家がそうなら、観客も同じ筈でしょう。新潟の3公演、(情報量の多さもありますが、)毎日、新たな発見をしつつ舞台を見詰めました。そして/しかし、毎日、心揺さぶられた感動が超弩級のものであった点で一緒なのです。

数ヶ月前に、時間を割いて見る選択をしたことから始まり、公演時期を迎え、実際に足を運んで見詰めてみると、毎回、心を鷲掴みにされ、ぶんぶん振り回された感のある『マレビトの歌』。その得難さを思います。自分の生の時間から、いくばくか切り出して費やす以上、優れた芸術との邂逅は、そのまま自分の生を愛でることと同義となる、そんなことが心底実感出来たのです。決して大袈裟でも何でもなく…。

見終えて、数時間が経ちますが、余韻は後を引き、「過去形」に収まろうとする気配もありません。(埼玉公演のチケットも購入している事情があるだけではなく、)それこそ、この稀に見る舞台の力がなせる業と見て間違いありません。

感動が大き過ぎて、それがダダ漏れした記事になってしまいました。申し訳ありません。でも、ご覧になられたら、無理もないこととお分かり頂けるものと思いますので、どうかひとつご容赦願います。

この『マレビトの歌』、埼玉公演はほぼ2週間後、12月20日(土)、21日(日)の2デイズ。もう皆さん、心おきなく(?)、ぶんぶん振り回されちゃってください(笑)。

ここからは、グッズ情報です。「靴下屋」さんとのコラボソックスですが、Noism2リハーサル監督の浅海侑加さんによりますと、「売り切れ」となった色もあるとのことでした。(更にロゴ入りTシャツも「売り切れ」サイズがあるようです。)埼玉でのご購入をお考えの向きは、どうぞお早めに物販コーナーを目指されてください。

で、そのコラボソックスに関するならば、この日も「ない訳にはいかない」ということで、(無理を言って)その浅海さんの足元(失礼!)と全身とを写させていただきました。どうぞご覧ください。

浅海さんの素敵な笑顔の画像をご覧頂きながら、この日のブログは終わりと致します。それではまた。

(shin)

Noismというマレビト、その身体に徹頭徹尾魅了され尽くした客席♪(『マレビトの歌』新潟公演中日)

前日、劇場版としてその全貌を現した『マレビトの歌』ですが、明けて2025年12月6日(土)にも、それが有する力能を遺憾なく解放して、会場を大きな感動で包み込みました。それを可能にしたものは、勿論、Noism0とNoism1の舞踊家全員の圧巻のパフォーマンスであったことは言を俟ちません。踊るほどに発光するかのような身体、そして身体。アルヴォ・ペルトの音楽に乗って、舞台上は一切夾雑物のない『マレビトの歌』の世界観で染め上げられていきました。そして放たれた濃密な空気が客席の全ての隅にまで及ぶことになります。

初夏と冬、年に2度のみ訪れるNoismというマレビトが、この日、その舞踊家の身体で徹頭徹尾客席を魅了し尽くしたと言えます。

深く長い余韻を残すラストシーン、やがて緞帳が下りてきます。そして遂にそれが下り切ってしまっても、まだ拍手は出ません。前日と同様に。しかし、この日が前日と異なったのはその後でした。劇場内を覆い尽くした未だ張り詰めた空気のなか、誰ひとりとして、静寂を破ろうとする「勇者」(なのか?)は現れません。静まり返ったままの場内に、その静けさの故に、緞帳の向こう側、舞台上、カーテンコールに備えて並ぼうとする舞踊家たちの足音や衣擦れの音が聞こえてきます。それをきっかけにして、漸く、まるで金縛りが解けたかのように、大きな拍手が湧き起こったのでした。それは再び緞帳が上がる直前だったように記憶しています。私たちはそんな奇跡のような、濃密この上ない空気と時間とを体験し、共有したのでした。

今日のブログは、主にアフタートークのご紹介かなと思っておりましたので、少し先を急ぎ過ぎた感もありますね。それ以外のことも書き残しておきたいと思います。

「靴下屋さん」とのコラボソックスに関しては、Noism2リハーサル監督の浅海侑加さんが前日とはがらり雰囲気を異にしながらも、物販コーナーにて、素敵な笑顔で販促に努めておられました。

そして、入場時に手渡されるチラシのなか、皆さんに手渡されるもののひとつに、「さわさわ会」の会報誌(vol.10)もあります。表紙を含む全12頁には、井関さん(とNoism)の魅力がたっぷりで、美しい一冊です。

ここからはこの日の終演後に開催されたアフタートークについてのご紹介を試みようと思います。(寄る年波、聞きながらメモするのがちょっとままならなくなってきてしまってます(涙)。かいつまんでのお届けということでご了承ください。)

この日は『マレビトの歌』を踊ったNoism1の舞踊家10人が登壇してのアフタートークです。舞台上、下手(しもて)側から、順に、司会の上杉晴香さん(Noismスタッフ)、坪田光さん、樋浦瞳さん、庄島さくらさん、庄島すみれさん、春木有紗さん、中尾洸太さん、兼述育見さん、糸川祐希さん、松永樹志さん、そして一番上手(かみて)に太田菜月さんが並び、18:14にアフタートークは始まりました。

Q1: 音楽のアルヴォ・ペルトを知ったのはいつ頃か?どのようにして知ったか?
 -坪田光さん
 これがペルトと知ったのは、『Fratres III』で、初めて曲と世界観に触れた。みんなの中央で、ひとりで踊る穣さん(金森さん)の姿に、もう恐ろしいなと思った。
 樋浦瞳さん 穣さんが帰国して、Noismが作られる前、『ノマディック・プロジェクト』のDVDで。
 -司会・上杉さん: 因みに、このなかに『Fratres I』を踊った人はいません。
 中尾洸太さん 『春の祭典』・『Fratres III』・『Adagio Assai』のとき。みんなが踊っているなか、ひとりポンッと入って、「やれっ!」って感じだったので、知った瞬間は特に考える余裕もなく、忙殺されていた。今は毎年、やっていて、聴くところ、聴き方が変わってきている。聞こえ方が変わると、踊りも変わる。

Q2: スロベニア公演で『マレビトの歌』はどのように評されたのか?
 -司会・上杉さん: スロベニア日刊新聞に、東洋と西洋の融合。見たこともない身体表現。「マレビト」は外から来る未知のもので、不安を伴う。強い説得力をもち、考えさせられた。身体の動きが揃っていたことも印象的、と。
 糸川祐希さん 直接、現地の人とのやりとりこそなかったが、集団性のあるカンパニーと受け取られたことに、こういう作品はそうそうないのだなという手応えを感じ、自信に繋がった。
 庄島さくらさん 海外にいた頃の友人のご両親から、なかなか見ることのない作品で、容易には言い表せないものがあるが、(音楽・照明を含めて)舞台の世界観が凄い、と。

Q3: 『マレビトの歌』、黒部、利賀、スロベニアと実演を重ねてきての変化は?
 -庄島さくらさん: 『マレビト』全て踊ってきているが、毎回違っている。今回だと、「火皿」や背景。人が灯した火の皿の意味、儀式、「導く」など、違った意味が増えて、新しい解釈で臨んだ。
 庄島すみれさん スロベニアは縦長で広い舞台だった。舞台も違うし、ストーリー性もちょっとずつ違ってきている。穣さんのなかでも、黒部での初演時とは変化が出て来ているのかなぁと。
 松永樹志さん 今回、初参加。踊るたびに違う気持ち。毎回新鮮な感じ。

Q4: スロベニア公演と新潟公演に関して
 太田菜月さん 5年目になる新潟は慣れ親しんだ場所。地面も空気も空も全てが心に落とし込まれている。対して、スロベニアでは心がザワザワした。慣れるのに少し時間がかかったが、踊るのが好きなので、舞台はどこでも落ち着く場所。
 兼述育見さん 慣れることと踊ることの両立に時間がかかった。あわあわしているうちに本番になり、雑念が多かった。新潟ではルーティーンでやれるが、同時に、緊張するし、気配が怖くなったりもする。
 春木有紗さん 新潟では、幕がしまっていても、直前になると静かになるが、スロベニアは、直前になってもざわざわ集中していないので、ルーティーンが崩されていった。新しい発見があり、体感した。

Q5: 一人ひとり進化が感じられる。身体の変化や身体への思いを聞かせて欲しい。
 -坪田光さん: 作品毎に筋肉も、精神的にも変わってきている。『マレビトの歌』は「外」からの影響。それにどう挑むか、その日によって違って楽しい。
 -樋浦瞳さん: 今日の踊りで気付いたことだが、目が合うときに、その人の身体、自分の身体を感じる。その瞬間、ビビっと感じるのが楽しい。
 -庄島さくらさん: 現在、35歳。若い頃は全力を注いで踊っていたが、今は、「ここは40%、ここは30%」等と、身体と思考を分散させて見えるようになってきた。
 -庄島すみれさん: 『Fratres』のハードルは高かった。中に入って踊るのは衝撃だった。今は、「ここはどう踊ろう」という気持ちに。目が合うと、やはり良いなと思う。
 -春木有紗さん: 『マレビトの歌』は自分にとって特別な作品。黒部でNoism2としても、準メンバーとしても、Noism1としても踊っている。見ていられない踊りしかしていなかったなと。
 -中尾洸太さん: 自分に、そして相手に集中するだけ。ただただ生き切るだけ。眠れない夜もあるが、それも愛して舞台に立つ。
 -兼述育見さん: ストーリーはないが、一つひとつの動きを、誰に対して何を見せたくて、どう動くのか、大切にしなくちゃいけないと感じている。
 -糸川祐希さん: これまでも新しい発見をしてきた。これからも怠らず、進化し続けたい。
 -松永樹志さん: 3年目。本番にどう集中していくか考えて臨んできた。今は、本番直前までなるべくぼうっとしていることにした。そうでないと、アドレナリンが出過ぎてしまって、もたなくなる。今は作品に集中出来ている。
 -太田菜月さん: 『マレビトの歌』のフード、視覚が削られる。ダンサーとして、人間として、感覚が磨かれる。普段から明るいキャラクターだが、自分も本番前はぼうっとしている。今日はそれがちょっと上手くいったかなと。

…と、18:46に終了したこの日のアフタートークですが、まあそんな感じだったでしょうか。

待ちに待った『マレビトの歌』公演ですが、早いもので、新潟公演は12/7が楽日、全5公演の折り返しとなります。Noismにとっても熟成に熟成を重ねてきた、正真正銘エポックメイキングな舞台です。ストーリーがないにも拘わらず、突出した身体がもたらす説得力は目撃してみなければ、想像し得ないものと言い切りましょう。

また同時に、見詰める私たち一人ひとりがどのような見方で臨もうとも、全ての見方を許容してしまう強靭な包容力、或いは強度を有する類い稀なる舞台とも言い切りましょう。

これまでのNoismの歩みがここに収斂し、この先のNoismの歩みはここから始まることになるのだろう、そんな舞台です。『マレビトの歌』、どうぞお見逃しなく!

(shin)

金森さんが語った「これを見ずして…」をまざまざ実感!新たな代表作『マレビトの歌』新潟公演初日♪

12月5日(金)、寒波襲来の予報に少したじろぎを覚えて迎えたこの日でしたが、新潟市は降雪も積雪も「この冬初めて」だったという事情を別にすれば、その雪自体は概ね大過なく過ごせる程度のものだったことに胸を撫で下ろしました。

ですから、この日、身中に感じた疼きにも似た落ち着かなさは、雪からくるものではなく、紛れもなく、Noism0+Noism1『マレビトの歌』新潟公演初日にまみえることからくるものだったことは明らかです。前回のブログ記事でご紹介した金森さんの「これを見ずに、今後、Noismを語るのはだいぶモグリ」という言葉に大きな期待を掻き立てられていたのでした。

開場時間の18:30を迎え、ホワイエまで進みます。すると、こちらに笑顔を向け、素敵なスカートの裾を少しだけ持ち上げて「足元」を見せてくださるNoism2リハーサル監督・浅海侑加さんの姿が目に飛び込んできました。引き寄せられるとはこのこと、それも呆気なく。

浅海さんがおられたのは物販コーナー。並べられた「靴下屋」さんとのコラボソックスはどれも素敵で、連れ合いとふたり迷いながらも、限定色のなかからレディース(各1200円)とメンズ(各1500円)を2足ずつお買い上げ。次いで、その横のスタンプコーナーへ移動して、無事、「Noism20周年記念冊子」の表紙に今年のスタンプ3つを追加。それでまずは開演前のミッション・クリアと相成りました♪

開演時間が迫ってきて、客席につきますと、緞帳の手前、上手(かみて)と下手(しもて)にそれぞれひとつずつの「火皿(ひざら)」が見えます。雰囲気たっぷりです。

19:03、客電が落ち、『マレビトの歌』の幕があがりました。上手側に金森さんと井関さんの姿。「ふたり」の踊り(デュオ)であることは理解しているのですが、その絡み合う身体は「ふたつ」としてよりかは、容易には信じられないレベルで「ひとつ」といった印象に映り、冒頭にして既に目を圧倒してきます。

そこからの約1時間、明確なストーリーこそありませんが、アルヴォ・ペルトの音楽と一体化して立ち現れてくる「ナニモノカ」は、見詰める目を虜にして離しません。

この日は最前列中央の席で観たのですが、アクティング・エリアとは照明機材によって隔てられているのみの地続きだったため、没入感には半端ないものがありました。(俯瞰で観るのもまた違った雰囲気を楽しめるものと思います。)

確かにひとつのストーリーに収斂することはないのかもしれませんが、それでも、私は安易にブルース・リーの有名な言葉「Don’t think! Feel!(考えるな!感じろ!)」に寄りかかり過ぎることは好みません。(フードを被る/頭部を露わにする、或いは、黒い衣裳を脱ぐ/着る、それだけをとっても)極めて理知的に構成されていることは確かです。(それもかなり高度にです。)考えることをやすやすと放棄してしまいたくはないので、浴びて浸りながら、考えようともしてみます。しかし、次々繰り出される動きに虜にされた両目は、頭が考えるより以前に、もう納得させられてしまっているのです。それこそ、金森さんも井関さんも口にする今作の「強度」のゆえだと言えます。激しくも、繊細で、そして何よりも美しいのですから。「これを見ずして…」の言葉、まさに、まさにです。もうこれは必見以外の何物でもありません。

ラスト、全てが終わり、緞帳が下り切ってもなお、圧倒され尽くした私たち客席は暫く静まり返ったままで、拍手することすらままならない心境を共有していたと言えます。静寂を破ることが躊躇われた稀有なる体験。放心状態の自分がいました。その後も「ブラボー!」も叫べず、腰をおろしたまま拍手するだけでもう精一杯という私…。

物凄いものを観た、そう思っています。

この新たな代表作『マレビトの歌』、見逃してしまっては勿体ないというものです。チケットはまだ発売中です。是非、ご覧ください。また、新潟公演中日(12/6)には、出演したNoism1メンバー全員が登壇してのアフタートークもあります。彼らが何を語るか、とても興味深いものがありますよね。そちらも是非です。

それから、入場時に手渡されるチラシのなかに私たちNoismサポーターズUnofficialからの「Information #13」も含まれています。金森さん、井関さん、そして山田勇気さんの言葉に加えて、この度、Noism1に昇格された松永樹志さん春木有紗さんからお伺いしたお話も掲載しております。手に取ってご覧頂けましたら幸いです。

あっ、そうそう、それに関してもうひとつだけ。感動に浸りながら、〈劇場〉を後にして出口に向かっていますと、そこで前方を通りかかった人物に目が釘付けになります。「あれ?似ている?えっ?やっぱりそうだよ。本人じゃん!」と。それは早くもNoismロゴ入りジャージに着替えを済ませた松永樹志さんでした!ご挨拶してから、短時間でしたが、ご本人に直接、感動をお伝えする機会が持てたことも嬉しいハプニングでした。

『セレネ、あるいはマレビトの歌』から深化と進化を遂げて、劇場版の『マレビトの歌』となって届けられた本作。以後、紛れもなく、Noism屈指の名作の評判を欲しいままにすることでしょう。最後にもう一度、「この類い稀なる舞台、くれぐれもお見逃しなく!」とだけ。

(shin)

『アルルの女』/『ボレロ』新潟公演初日、「唯一無二」のNoismらしさで客席を圧する♪

2025年6月27日(金)、曇り空の新潟市はここ数日の厳しい暑さではなく、幾分かしのぎやすい一日で、ホッとひと息つける感じがしました。

それはそれぞれ身体のなかに滾る「期待感」の熱を宿していたから、であったかもしれません。その「期待感」が向かった先は、言うまでもなく、『アルルの女』/『ボレロ』の新潟公演初日に他ありません。世界初演の『アルルの女』と上演の度に刷新を繰り返してきて、今回、新たに「天が落ちるその前に」の副題が添えられた『ボレロ』、どちらも楽しみでない筈がなかった訳です。

開場時間の18:30になり、ホワイエに進むと、一目散にNoism2リハーサル監督の浅海侑加さんが待つ「Noism 20周年記念冊子スタンプコーナー」へ。「一番乗りですね」と浅海さん。で、2種類のスタンプを手にして、イメージトレーニングを重ねた通りに押してみたのですが、力の入れ具合、伝え加減が難しくて、「中抜け」状態になっちゃってちょっと失敗(涙)。でも、浅海さんから、「ああ、もう一度押し直したい!」とまで言って貰えましたし、スタンプ自体はシールに押したものを貰って上から貼ることにしました。(右下画像)

この記念冊子へのスタンプ、Noismの歩みに自分の手で「今」を足していく、とても素敵な企画ですね。この先もスタンプまみれの「唯一無二」のMy冊子にしていきたいものです。スタッフの方々、宜しくお願いします。

そしてサポーターズ仲間や友人、知人と色々話すうちに、開演時間が近づいてきます。(この先、ネタバレなしに書いていきますので、鑑賞前の方も安心してお読みください。)

客席に進むと、舞台の設えから、(先日の公開リハーサルの時にも感じたことでしたが、)過去に大興奮した劇的舞踊の「ある作品」を思い出させられることに。果たしてあの展開(演出)が待っているのか?(その作品名はネタバレに繋がるのを避けるため、ここでは書きませんが。)そんなことなどを思っていると、客電も落ち切らないうちから、音楽が聞こえてきます。『アルルの女』です。もうトップシーンからホント目が離せません。

ビゼーの音楽の、輪郭がはっきりとした、覚え易いメロディが進行していくさまは、降り注ぐ強い陽光がくっきり描き出す、どこか乾いていて、截然と「割り切れた」感じを漂わせるものと言えようかと思いますが、そこにNoismならではの舞踊が、そこはかとない深みある陰翳を加え、見詰める私たちの目に、実にスリリングな情感をもって迫ってきます。全編に漂うことになる不安感や悲劇性はまさに金森さんの独壇場と言えるものでしょう。極上の味わいに酔いしれること請けあいです。また、井関佐和子さん、山田勇気さんは言うに及ばず、その一家の兄弟を踊る糸川祐希さんの雄弁に語るような目、太田菜月さんのコミカルで物悲しい動きの数々なども長く忘れ得ないものとして記憶されることでしょう。

20分の休憩を挟んで、『ボレロ - 天が落ちるその前に』です。これまで色々なヴァージョンを観てきましたが、こちらはもう舞踊そのもの、圧巻の「ザ・ダンス」とでも言いたい演目でした。ベジャールさんの『ボレロ』へのオマージュが含まれていたり、金森さんの過去作『Fratres』は勿論、『Liebestod - 愛の死』に通ずるものが見てとれたり、様々な「系譜」が織り込まれた作品と言えますが、それ以上に、超克と伝播、そして委ねるさま、「今」を踊り切る舞踊家の身体が輝き出すのを目撃する約15分の持続に、胸打たれない者などいよう筈はありません。最後の一音が最高潮に達しつつ、全曲を締め括るが早いか、大興奮の客席からは、堰を切ったように、猛烈な拍手が湧き起こりました。高揚感は「ブラボー!」の掛け声やスタンディング・オベーションとなって広がっていきます。舞台上、カーテンコールに金森さんも加わると、一段と高まるその音量。すると、舞台にいる横一列の皆さんも客席に向けて拍手を返してくれましたし、その場にいた者はひとり残らず笑顔だった筈です。私も多幸感に震え、「こんな幸せ、そうそうない」、そんなふうに感じた次第です。

Noismでしか観ることの出来ない、圧倒的で、「唯一無二」の2作品、まさに素晴らし過ぎでした。私たちの大きな期待感さえ遥かに超えてきてくれたと言えます。
書いているうちに、日付を跨ぎましたので、今日は新潟公演の中日(なかび)。皆さま、くれぐれもお見逃しなく、です。

最後になりますが、皆さんの入場時に、Noismサポーターズからもチラシとともに、「Noism Supporters Information #12」をお渡しさせて貰っております。是非、ご覧ください。そして私たちサポーターズに加わって頂き、Noism Company Niigataを一緒に応援していって頂ける方がいらっしゃるようでしたら、望外の喜びでございます。

以上で新潟公演初日のレポートとさせて頂きます。

(shin)

「新潟県文化祭2024」こども文化芸術体験ステージ(2024/11/23)、Noism2に胸熱!

2024年11月23日(土)勤労感謝の日、十日町市の越後妻有文化ホール「段十ろう」を会場に開催された「新潟県文化祭2024」こども文化芸術体験ステージに、午前午後2回、Noism2が登場し、「未来を担うこどもたちが舞台公演を通じて豊かな感性や創造性などを育み、文化芸術に興味・関心を持つきっかけになってほしい…」と設けられた機会において、その溌剌としたパフォーマンスで観客からの温かみのある大きな拍手を浴びました。

私が観に駆けつけたのは14時開演の第2部(推奨年齢:中学生以上)。霰が落ちてきたり、時折、篠突く雨も寒々しい、かと思えば、陽が差す時間帯もあったりという、冬を前にした忙しい天候のなか、車で高速道路を走り、一路、十日町市を目指したような次第です。

2017年にオープンしたという越後妻有文化ホール「段十ろう」。今回が初めて訪れた建物でしたが、十日町の中心市街地に位置する、なかなか綺麗な複合施設でした。

13時15分に開場。「新潟県文化祭」ということもあり、ホワイエには新潟県産木材を紹介するコーナーが設けられていて、木琴やら色々な玩具、それに木製スピーカーほかが並べられており、木を使って仕上げられた段十ろうの内装によくマッチしていました。

そして、開演時間の14時になります。緞帳の手前、上手(かみて)と下手(しもて)両側から、Noism2ダンサーの9人が現れ、横一列となるが早いか、心臓の鼓動、心拍音が聞こえてくると、それに合わせてビートを刻み始める9人。黒いジャケットに黒いパンツ姿。緞帳が上がってから繰り出されたクールでソリッドに絡んでいくスピーディーなダンスは、先ずは名刺代わりのご挨拶。そのスタイリッシュな幕開けで、もう、つかみはOKです。そんなふうにはじまったこの日の舞台。

次いで、地域活動部門芸術監督・山田勇気さんとNoism2リハーサル監督・浅海侑加さんがステージ下手に現れてご挨拶。そこから、浅海さんから『砕波』が紹介されました。その内容をかいつまんで記しますと、港町・新潟市が開港150周年を迎えたのを機に、Noism芸術総監督・金森穣さんが、佐渡の太鼓芸能集団・鼓童の楽曲に振り付けた作品であり、Noism2メンバーは波の動きを踊り、それを通して、波の様々な感情を表現するとのこと。「激しく荒れ狂う海。怒っている波、泣いている波、笑っている波…」(浅海さん)

8人のダンサーによって、日本海の様々な波、その感情が身体と音楽とで可視化されていくさまを目撃する私たち観客は、一人残らず、言葉を用いない舞踊の何たるか、それを身を以て感得していくという豊かな時間を享受したのでした。更に、子どもたちを含めて、Noismを初めて観るという人も多かったのだろう客席。『砕波』のラスト、舞台上の動きが止まってから、場内に響いた温かい拍手には舞踊への驚きといったものが聞き取れるように感じられました。

次の演目にいく前に、再び山田さんが舞台に現れると、スクリーンを用いて、国内唯一の公共劇場専属舞踊団である「新潟のダンス集団Noism(Noism Company Niigata)」を簡潔に紹介していきました。

そのなかで、私が観た午後の部では、江川瑞菜さん(愛知県出身)、与儀直希さん(米・ロサンゼルス出身)、高田季歩さん(兵庫県出身)、四位初音さん(宮崎県出身)の4人も舞台にあがり、山田さんからの質問に、ひとりひとつずつ答えていくことを通して、Noism2というカンパニーの横顔が伝わってきました。それらもご紹介しましょう。

*Q:Noism2の生活はどんなふうか? → A:四位さん「朝9時のNoismバレエ、Noismメソッドに始まり、途中に休憩を挟んで、18時まで舞踊に向き合う日々」
*Q:どうして踊りを始めたのか? → A:高田さん「身体を動かすのが好きで、3歳でクラシックバレエを、小学校6年生のときにコンテンポラリーダンスを始めた。コンテンポラリーダンスの全身で表現することに惹かれた」
*Q:踊りの魅力とは? → A:与儀さん「踊りの表現が人生経験が深まっていくのと同時に深まっていくこと。そして人と繋がるきっかけになること」
*Q:辞めたくなったことはないか? → A:江川さん「思いつかないが、怪我をしたとき、前のように踊れない日々は辛かった。踊ることが好きなのでワクワクしている」

出前公演やアウトリーチを通して「舞踊の種を植える」Noism2。自分の夢を叶えるために稽古に打ち込む研修生カンパニー。そしてホーム・りゅーとぴあで「くらす」「つくる」「(文化を)そだてる」Noism Company Niigata、と。

Noism2メンバーの9人
新メンバー3人をアップで

時刻は14:30、今度は浅海さんによる『火の鳥』の紹介です。2011年に金森さんがNoism2のためのオリジナル作品として振り付けた作品で、「今を生きる子どもたちに向けたメッセージ」が込められている。それはシンパシー(共感・共鳴)、心の動き。そして次のように、あらすじも紹介されました。
*少年: 自分の殻に閉じ籠もり、闇やネガティヴなエネルギーに囲まれている。
*火の鳥: 少年を強く優しいエネルギーにより、殻の外へ連れ出す。
*黒衣(若者たち): 嫉妬にかられ、火の鳥に襲いかかる。
 → 痛めつけられた火の鳥は火が消えてしまうことに。
 → 少年の流す涙によって、若者たちの心に何かが起こっていく…
…「それを観て聴いて感じて欲しい」(浅海さん)

この日の舞台、「少年」は髙橋和花さん、「火の鳥」は矢部真衣さんが、そして6人の「若者たち」がストラヴィンスキーの楽曲に乗って躍動しました。この演目、とてもエモーショナルで、Noism入門にはもってこい、まさにお誂え向きとも言えるものなのでしょうが、いつ観ても、鳥肌もので、心を激しく揺さぶられてしまいます。それはこの日も同様でした。Noism2メンバーたちの熱演に対して、場内からは今度は熱い思いが込められた拍手が長く長く続きました。
この『火の鳥』ですが、来春3月のNoism2定期公演vol.16(2025/03/08&09)でも踊られることが告知されています。この同じメンバーで更に進化・深化した『火の鳥』が今から楽しみです。

Noism2のメンバーの皆さん、山田さん、浅海さん、胸熱で素敵な舞台を有難うございました。この日観た子どもたちも、大人たちも、みんな新潟(市)にはNoism Company Niigataという世界に誇るべきカンパニーがあることをはっきり認識し、「文化」というものを心ゆくまで堪能したものと思います。冬枯れの景色のなか、そんな高揚する気持ちのままに帰路につきました。

なお、この日の舞台の模様は、後日、編集したものがYouTube(新潟ステージチャンネル)にアップされる予定とのことでした。本日、ご覧になられなかった方はそちらをお待ちください。

(shin)


新潟日報「assh」vol.521(2024/10)表紙に浅海侑加さん登場♪

2024年10月6日(日)、地元紙・新潟日報のコンセプトペーパー「assh」vol.521(2024/10)の表紙に、Noism2 リハーサル監督・浅海侑加さんの凛々しい姿が♪

加えて、「assh 表紙の人」に付された2次元コードから、更に、「Web magazine assh (Web magazine assh (niigata-nippo.co.jp))」からも、浅海さんへのインタビュー「『Noism2』リハーサル監督 浅海侑加さん/後進へのまなざし温か イメージの共有に試行錯誤」もお読み頂けます。とても興味深い内容ですので、是非ともお読みください。

そしてインタビューに続けて、この秋(2024/11/23)の「新潟県文化祭2024」こども文化芸術体験ステージについての告知もあります。Noism2が出演し、『火の鳥』と『砕波』を踊ります。(@越後妻有文化ホール「段十ろう」・十日町市本町一丁目上508番地2)
浅海さんが指導する若さ溢れるNoism2メンバー、その躍動する姿は必見です。観覧申込みは11/7(木)まで。是非、ご応募ください。

で、こちらには、この機会にこれまで当ブログでお届けしてきました浅海侑加さんについての記事へのリンクを以下にまとめて掲載しておきますので、そちらも併せて(改めて)お読み頂けましたら幸いです。

「私がダンスを始めた頃」②浅海侑加
「ランチのNoism」#20:浅海侑加さんの巻

【追記】…私はラクトアイスやポテトチップスを食べながら、ネット見てたりしますけれど、…弛緩し切ってます…(汗)。皆さんはどうですか。

そして、話題は変わりますが、今夜(深夜25:25)1:25からのNHK BS「プレミアムシアター」はベジャール『ボレロ』他に加えて、金森さん+東京バレエ団『かぐや姫』(再放送)です。こちらもリアルタイム視聴または録画にてお見逃しなく♪

(shin)

「アース・セレブレーション2024」2日目【特別フリンジ】鼓童✕Noism2に行ってきました!

8/17(土)、少し雲がかかることもありますが、今日も概ね晴れのよいお天気。
本日の特別フリンジは15時半から15分間のみの貴重な公演です。

14時頃、会場の三角公園に着きましたがカンカン照りでキビシイ〜
しかし、14時半を過ぎるとやや曇ってきて、ステージの上も暗雲が! 雨が降る感じではないので、このまま曇っていてくれるとありがたいな〜♪

フリンジ出演の前の団体が終わり、観客の移動があったので、その隙になんとか最前列の席を確保!
最前列は陽が当たって焦げる熱さでしたが、曇ったのでラッキーでした♪

15時頃、早くも出演者がやってきました!「Noism2の母」モンちゃさんもご子息と登場♪

Noism2メンバーと鼓童さんたちが早めに来たのは、なんと、その場でリハーサルというか、場当たりをするため。
特別サービスではありませんが、うれしいですね〜♪

司会は昨日に引き続き、鼓童の木村佑太さん。
今日もインタビューがあるので、まずはその並び方から。
そのあと鼓童さんと共演する曲の場当たりと続きます。
リハーサルなので浅海侑加さんも指導に入ります。貴重シーンですね♪
とはいえ、リハはササッと終わってしまいました。。

しばし待つ間に空は晴れ・・・
カンカン照りの夏空の下、明るく公演が始まりました!
まずは『砕波』!
鼓童の曲で、金森さんの振付です。


昨日のあゆす会館でも観ましたが、なんとまあ、全く別物です! いったいどうなっているのでしょう!?
今日の方がノリがいいようですが、屋内と屋外では雰囲気が違いすぎてビックリしました!
音楽はCDでしたが、最後の方が少し短縮されたバージョンでした。
ブラボー!!

そのあと、木村佑太さんによるインタビューです。今日は少し砕けた質問をしたいと言っていた木村さんですが、砕けた質問にも真面目な答えのメンバーに苦笑するしかない木村さんでした。2年目の4名がインタビューに応えました♪

最後の曲は鼓童さんとのコラボです。おなじみの『紫』!
鼓童の曲で、山田勇気さんの振付です。


この作品は去年も一昨年もフリンジ公演で踊られました。明るく楽しい楽曲ですが、ゆく夏を惜しむような哀調を帯びた響きも感じられます。
この『紫』は配信&アーカイブがあるようですので、ぜひご覧くださいね!
(→こちらからどうぞ。6分半強の動画となります。)

『紫』が華々しく終了して拍手喝采!!
全員で写真撮影です♪
すばらしい舞台をどうもありがとう!
河村アズリさんと川添愛美莉さんはこの公演が最後になります(涙)。
これからも新しい道で前に進んでいってくださいね!

今シーズンのNoism2、全公演無事終了しました♪
浅海侑加さん、メンバーの皆さん、おつかれさまでした!

さて、次(今週末)は利賀でNoism0+Noism1『めまい』ですよ〜✨
Noismの夏は、まだまだ続きます!
次は利賀でお会いしましょう♪

(fullmoon)

「アース・セレブレーション2024」鼓童研修生✕Noism2 に行ってきました!

8/16(金)、晴れて朝から気温が高い中、佐渡汽船ジェットフォイルに乗って、まずは両津へ!


アース・セレブレーションは小木で開催されます。両津から小木へ、私は路線バス移動で、遠路はるばる、なかなかですよ〜(^_^;)

Noism2を追いかけて、鼓童共演 連続3年!
本日の会場は、あゆす会館。初めての屋内会場で、体育館のような施設です。冷房が効いていてよかった!


「Noism2の母」モンちゃさんと開場前に落ち合い(モンちゃさんはご実家から小木航路)、2人で最前列ほぼ中央をゲット!
暑い中30分並んだ甲斐がありました。前方はゴザ敷で後方は椅子席。あっという間に超満員です。
録画録音・写真撮影禁止とのことなので、写真は開演前の様子を撮りました。


鼓童公式の方で生配信&アーカイブを残すというお話でしたので、どうぞご覧くださいね♪
(→そのアーカイブ、約29分です。こちらからどうぞ。)

13時30分、いよいよ開演。司会は鼓童の木村佑太さん。
オープニングは、鼓童研修2年生の6名による「うねり」という曲。太鼓の音はやはりスゴイ迫力です!
演奏が終わると自己紹介&司会者によるインタビュー♪
そのあとは、2年生による新作「チャンカ」。冬の思い出の曲だそうですが、ますますのド迫力に拍手喝采!
そして、研修所 所長のガンさんが登場し、心温まるお話の数々を話してくださいました。

そのあといよいよNoism2、11名が登場!
黒い衣裳に身を包み、踊るは『砕波』! 音楽は鼓童のCDです。
『砕波』はこれまでにも何度か見ていますが、その度に踊り手もシチュエーションも違うので、いつもとても新鮮です。今回も今のNoism2らしさが出ているなあと思いました。皆さん仲が良さそうですね♪
『砕波』のあとは、Noism2リハーサル監督 浅海侑加さんが登場♪
Noismの紹介やNoism2への思いを話されました。「今だからこそできる経験を、今後の人生に繋げていってほしい」というお話にメンバーへの愛を感じました。
それからNoism2メンバーの自己紹介があり、引き続きメンバーによるNoism紹介が2,3人ずつのメンバーに分かれて手際よく行われました♪ りゅーとぴあのこと、毎日の練習スケジュールやNoismメソッド・バレエ、アウトリーチ、WS、定期公演、20周年公演、そしてアース・セレブレーションのこと等々、とてもうまくまとめて、実演も交え、次々に紹介してくれました♪

そして最後は研修生同士のコラボレーション、鼓童の曲に山田勇気さんが振付をした『屋台囃子』です! いよっ、待ってました!
昨夏の三角公園フリンジ会場での熱演が思い出されましたが、それに負けない熱い舞踊に心震えました。
鼓童さん、ありがとう。こうやってNoism2の舞も受け継がれていくのだなあと思いました。

終わったあとは全員そろってのコラボ感想。楽しかった、豪華だった、緊張した、調和がとれた、音と踊りが一緒になれた、等々、胸の鼓動がさめやらぬ感激の感想でした。モンちゃさん、感涙!

終演後は観客を出口でお見送りまでしてくれて、ホント、うれしい楽しい研修生コラボ公演でした♪

明日は三角公園フリンジ会場で鼓童正メンバーとのコラボです!
楽しみです♪

(fullmoon)