「纏うNoism」#13:春木有紗さん

メール取材日:2026/05/28(Thur.)&07/04(Sat.)&07/15(Wed.)

2026年夏公演(『私は海をだきしめていたい』/改訂版『春の祭典』)、新潟公演の幕がおりて、埼玉公演の幕があがるまでのちょうど中間点にあたる今日(7/15)、連載企画「纏うNoism」の第13回、春木有紗さん登場回をお送り致します。色々お訊きしました。どうぞお楽しみください。

「本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです」(川久保玲)

それでは「纏うNoism」、春木有紗さんの回をお楽しみください。

纏う1: 稽古着の春木さん

 *振り向きながらのバックショットから入りましたね。では、最初の質問です。この日の稽古着のポイントを教えてください。

 春木さん「今日の稽古着は薄ピンクのタンクトップと、NEUTRALWORKSとNoismのコラボパンツです。肌触りと伸縮性がどちらもすごく良くてお気に入りです。タンクトップの後ろがクロスしているのが可愛くてよく選んでしまいます」

 *振り返る笑顔ともどもとても素敵です。後ろでクロス♪ こちらのタンクトップ、どちらのブランドのものなのでしょうか。

 春木さん「lululemon のものです」

 *訊いてはみましたけれど、お答えは初めてのブランド名でした(汗)。ものを知らないものですみません。調べてみたところ、カナダのバンクーバーで創業されたスポーツウェアブランドとのこと。これからはちょっと気にしてみます。で、薄いピンクも可愛いですね。稽古着は、割と色味のあるものを着ておられるのでしょうか。

 春木さん「最近は自分の肌の色に近いものか、黒を着ることが多いです。作品にもよりますが、リハーサルの時に色で他の印象を作りたくないのでカラフルなものはあまり着ないようになりました」

 *そうなのですね。ではその稽古着なのですが、Tシャツよりタンクトップを選ばれることが多いのでしょうか。そのあたり、理由もあったら、教えてください。

 春木さん「私はタンクトップをきている事がほとんどです。半袖などで肩にひらひらあったら邪魔に感じるし、ピタッとしたものが腕にあると暑く感じるのでタンクトップを選びがちです」

 *なるほどです。今度は、NEUTRALWORKS と Noism のコラボパンツについて伺います。同じくコラボの上着もあると思うのですが、こうやって下だけとか、或いは逆に上だけとかで着られる機会も多いのでしょうか。

 春木さん「一緒に着ることもありますが、ばらばらで他のものとあわせて着ることもよくあります」

 *上下のセットアップって便利ですよね。次は、皆さんに訊いている「お約束」の質問になるのですが、お好みの靴下などありますか。お気に入りポイントも教えてください。

 春木さん「Nike の靴下です!分厚め、滑らない、スライドしやすいがお気に入りポイントです」

 *Nike、初登場きたぁ!っていうところですかね。試してみたいと思います、Nike。
ところで、もうひとつお訊きします。この場所はりゅーとぴあのレディースの楽屋か何かなのでしょうか。

 春木さん「写真の時は黒部にいたので、黒部の時みんながご飯を食べていたダイニングです」

 *おお、はいはい、黒部でしたか。そうですか、そうですか。「男子禁制」の楽屋画像だったらどうしようとドキドキしてしまいましたが、落ち着きを取り戻せました(笑)。

纏う2: 春木さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

 春木さん「バレエ学校時代に憧れていたカンパニーの作品を踊った時のもので、興奮と嬉しさを今でも覚えています。衣裳からキャラクターになりきれるようなそんなデザインでした」

 *「憧れていたカンパニーの作品」というあたり、そのカンパニーと作品について、差しさわりのない範囲で、もう少し詳しく教えて頂けますか。

 春木さん「New Adventures の『Highland Fling』という作品です。クラシックバレエの 『ラ・シルフィード』 を元にした作品です」

 *これもまた「訊いてはみたものの…」分類で(汗)。で、またまた調べてみました。マシュー・ボーンなのですね。YouTube でさわりを観ることが出来ますので、どうぞ。

 *それ、いつ頃のことでしたか。Central School of Ballet 時代のことでしょうか。

 春木さん「19 歳頃です。Central School of Ballet の 3 年生の時でした」

 *春木さんを含め、天使たちが何人もおられるようです。踊られたのは、どんなキャラクターだったのですか。

 春木さん「私は妖精たちの1人をやっていました」

 *とてもチャーミングですね。奥の照明といい、雰囲気もたっぷりの「萌え」写真です。

纏う3: 春木さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 春木さん「『セレネ、あるいはマレビトの歌』の衣装です。この黒の衣裳は『Fratres』 や『Bolero』 でも使われていますが、私がNoismに来て初めてNoism0+Noism1の公演に出演して着て以来、かなりの回数着ているので愛着もあります」

 *あの黒の衣裳は、踊っているとき、あのフードで視界が狭まりがちになり、その扱いが難しいとも聞きました。実際、春木さんは如何でしたか。また、ほかにもあの衣裳特有の難しさはありますか。何か工夫されたり、気を付けたりされていたことなどを教えてください。

 春木さん「フードの扱いは大変です。ずれないようにフードの中にゴムをつけているのですが、その日のフードの調子によってゴムをずらしていました(笑)。
他にはあの黒い衣裳はボレロでも着用しているのですが、『Bolero』では踊りながらボタンを外したりしているので、慣れていない時はかなり手こずりました。メンバーにコツを聞いて押さえるところと引っ張るところをしっかり決めたらスムーズにできるようになりました」

 *踊るだけでも大変なのに、衣裳にも神経を遣うのですね。そしてそれを観客には一切見せないようにしているって、舞踊家の皆さんには尊敬しかありません。

 *ここでNoism Web Site へのリンクを貼ります。
『セレネ、あるいはマレビトの歌』、2023年5月、前沢ガーデンでの画像をどうぞ。

 *頂いた画像に関するものではないのですが、今、どうしても次の質問をさせて頂きたいと思います。『私は海をだきしめていたい』の赤の妖艶な衣裳で踊るみなさん、素敵過ぎます。最初、あの衣裳が届いて、初めて目にされたとき、春木さんはどう感じられましたか。そのあたり、教えてください。

 春木さん「初めてみた時は本当に素敵な、繊細なドレスだなと思いました。しかし同時にスカートの長さとスリットにもかなり驚きました」

 *その赤の衣裳、今はどんな気持ちで着ておられますか。

 春木さん「赤の衣裳を着ると自然と衣裳に似合う空気感を纏いたくなる気がします。どんな気持ちかは形容しがたいですが、こんな風に存在していたい、が強くなります」

 *うんうん、ええ、何とか想像できる気がします。特に、『グノシエンヌ第3番』の流れる場面、今風に言うと、もうホントに「好きすぎて滅!」って感じなんですけれど(笑)。これからご覧になる方も同じ気持ちになること請け合いですよ♪ 埼玉であと2回、存分に浸らせて頂きます。楽しみでなりません。

纏う4: 普段着の春木さん

 *新潟市はやすらぎ堤の夜景にベストフィットしていて、とても素敵です。この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 春木さん「このワンピースはゆかさん(=浅海侑加さん)からもらったものです!私の中ではフォーマルな服ですが他にもカジュアル目な服や色物など色々着ます!こだわりは自分に似合うものを着ることです(笑)」

 *グリーン系でピンストライプの入った「フィット&フレア」(と言うのだそうですね)のワンピース、そこに足元とショルダーバッグの黒がマッチして、フェミニンで大人っぽい印象がとても素敵です。一方、カジュアル目な服もお好みとのことで、そちらも気になります。春木さんはどんな色がお好きなのですか。

 春木さん「カジュアルな服では赤や水色の服も着ますが、ベージュやグレーなどの淡い色合わせも好きです!」

 *お洋服を購入される場合、色的になど、「冒険」したりする方ですか。もし、「冒険」したお買い物などあれば、それがどんな「冒険」だったのか、ちょっぴり教えてくださいませんか。

 春木さん「冒険はあまりできないほうですが、女性らしいロングスカートのワンピースを選んだ時は大人になった気分でした(笑)」

 *「自分に似合うもの」を着るこだわりに関してですが、よく購入されるお気に入りのブランドなどありますか。そのあたりも教えてください。

 春木さん「10 代の頃からmoussy をよく着ています」

 *「マウジー」と読むことも知らなかった私に、AIさんが、「『誰にも媚びない、強く自立した女性像』を提案する日本の人気レディースカジュアルブランド」であり、「トレンドと自分らしさを両立させたスタイルを発信し続けている」と教えてくれました。そうなのですね。
あと、新潟公演3日目の終演後に直接、少しお話しをお訊きした際に、お洋服などは頂きものも結構多いと伺いました。そのあたり、もう少し教えて頂けますか。

 春木さん「うちの家系は女が多いので叔母やいとこなどからおさがりでよく服やバッグ、化粧品などをもらうんです。実家に帰ると紙袋いっぱいの中から『好きなの選んでっ!』と渡してくれます」

 *それもそれで素敵なお話しですね。そしてその場面、目に浮かんでくるようです。
春木さん、ここまで色々教えて頂き、誠に有難うございました。

春木さんからもサポーターズの皆さまにメッセージをお預かりしています。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも温かい応援とサポートを本当にありがとうございます!
まだまだ未熟ではありますが、これからも感謝の気持ちを忘れず、良い舞台をお届けできるよう精一杯努力していきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!」

埼玉であの「赤」の衣裳で踊る春木さん、もうウズウズ待ち遠しくて堪りません。魅了されまくりの私たちですので、応援するの一択です。頑張ってください。春木さん、今回もどうも有難うございました。

これまで、当ブログでご紹介してきた春木さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」#26(春木有紗さん)

 「ランチのNoism」#26(春木有紗さん)

今回の「纏うNoism」は春木有紗さんの回をお送りしました。また、次回をお楽しみに♪

(shin)

「纏うNoism」#12:松永樹志さん

メール取材日:2026/05/23(Sat.)&07/02(Thurs.)

Noism夏公演の『私は海をだきしめていたい』/改訂版『春の祭典』、その新潟公演の1週目と2種目の間、かな~りお忙しい筈なのに、それでも律儀にメール取材に応じて頂いたのは「ザ・男前」松永樹志さん。気持ちの切り替えが上手いんですね。それ、実に羨ましいです。ですからこのタイミングでもお届け出来ちゃうんです、「纏うNoism」第12回、松永樹志さんの回。どうぞお楽しみください。

「おしゃれのポイントは服自体よりもむしろ、着こなし方にある」(オノレ・ド・バルザック)

それでは「纏う」松永樹志さん、はじまりです。

纏う1: 稽古着の松永さん

 *おおっとぉ、意表を突くご登場ですねぇ。画像の上下はこれでよかったのですよね。これは寝ているのでしょうか。はたまたなにか瞑想中とか。どちらにせよ、稽古の合間とお見受けしましたが、この日の稽古着のポイントを教えてください。

 松永さん「稽古着は、リハーサル中に自分の気が服に散らないよう、なるべく黒でシンプルなものをいつも選んでいます」

 *なるほど、黒でシンプル。着る物は気持ちに影響与えますからね。黒がお好みなのかと思いますが、なかでも「コレは特別♪」っていう位置付けの黒の稽古着ってありますか。特に気合を入れるときなどに着るものとか。

 松永さん「Noism20 周年のTシャツですね!」

 *あ、私たちと同じ感覚! わかります。あの黒Tシャツにはパワーを貰えますよね。確かに特別です。画像に戻りますが、上がTシャツ、下はフルレングスのようですが、やはりその組み合わせが基本でしょうか。

 松永さん「この組み合わせが基本です。動きやすさが理由です」

 *そうなのですね。あと、「黒」と言えば、金森さんが「ユニフォームが出来た」と喜ばれていた「ニュートラルワークス」もそうですが、あれはどんなときに着るのですか。また、「今日は着るように」と言われる日はありますか。

 松永さん「本番前に身体を冷やさないようにするために着たりします。集合写真を撮るときは着るように指定があったりします」

 *「ユニフォーム」ですものね。で、次は皆さんにお訊きしている「お約束」の質問になるのですが、お好みの靴下などありますか。お気に入りポイントも教えてください。

 松永さん「こだわりはありませんが、いつもUNIQLOのものです。本番で用意される靴下がUNIQLOのものなので、普段から同じものを履けることが良い点です」

 *ユニクロのソックスを好まれていたのは、坪田光さん、樋浦瞳さん、糸川佑希さんがそうでしたね。ところで、お訊きしたくてたまらなくなっちゃったことがあって。衣裳とは直接関係ない質問にはなるのですが、稽古着画像でのポーズ(?)はもしかすると、何かウォーミングアップのルーティーンのようなものですか。ジグソーパズルのピースのようにさえ見えますけれど。また、Noismの皆さんのなかで、松永さんは身体は柔らかい方ですか。

 松永さん「休憩中に爆睡していたときで、ストレッチしていたわけではありません(笑)。体の柔らかさは中の中だと思います(笑)」

 *あっ、寝てたんだ、やっぱり。あの姿勢で。で、軟体レベル的には「中の中」と。それ、どセンターじゃないですか(笑)。なるほど、わかりました。
一度そう見えちゃうと、そこから先、もうどうやってもジグソーパズル感満載に映りますけれど、でも、どんな格好でも絵になりますね。

纏う2: 松永さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

 松永さん「4年ほど前、コンクールに出場した時の衣裳です。これは、もともとあった上下白の衣裳に、自分で黒やグレーの絵の具を撒き散らして製作しました。Noismに入団する前、最後に参加したコンクールでした」

 *モノクロの画像なのですが、黒やグレーが撒き散らされたモノトーンの衣裳だったのですね。

 松永さん「はい、モノトーンの衣裳でした」

 *その衣裳を仕上げるにあたって、どんなことを考えて作られたのでしょうか。衣裳作りはご自分で行うのですか。ご自分では得意な方とお考えでしょうか。

 松永さん「ボロボロのような、汚れているような感じでつくりました。普段は衣裳の方に作ってもらうのですが、その時は時間がなく、自分で急遽仕上げました。美術の成績は学年1位2位を争う感じだったので笑、こういうことは得意な方だと思います」

 *そうなのですね。凄い、凄い。で、その衣裳を纏って、どんな曲で、どんなダンスを踊ったのでしょうか。

 松永さん「ピアノとストリングスがメインのスローテンポな曲で、暗闇の中から這い上がって一筋の光を掴むといったようなテーマで踊りました」

 *ああ、はい、そんな感じ。見えます、そんな感じに。そのコンクールについて、よろしければ、もう少し教えて頂けますか。

 松永さん「埼玉全国舞踊コンクールというコンクールに出場しました。入賞は出来ずでした(笑)」

 *それは残念。いい雰囲気の魅力的な画像なだけに…。

纏う3: 松永さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 松永さん「『セレネ、あるいは黄昏の歌』です。この作品は、初めてNoism0・Noism1のメンバーと参加した作品でした。衣裳は一人ひとりデザインが違っており、自分のデザインもお気に入りでしたが、すみれさん(=庄島すみれさん)のフワフワしたトップスが印象的で、暇があればみんなが触っていたのを覚えています(笑)」

 *すみれさんの「ふわふわしたトップス」、剝ぎ取られてしまうアレですよね。実際、松永さんも触ってみましたか。どんな印象?肌ざわり?ふわふわ感?でしたか。そのあたり教えてください。

 松永さん「触った感触は羽毛のような感触でした。ずっと触っていたいくらいだったのですが、手に毛がつくので程々にしておきました」

 *程々! 理性が欲望に勝ったのですね(笑)。

 *Noism Web Site へのリンクを貼ります。
『セレネ、あるいは黄昏の歌』、2024年5月、前沢ガーデンでの画像翌6月、20周年記念公演「Amomentof」のときの画像をどうぞ。

 *『セレネ、あるいは黄昏の歌』。衣裳だけ見ていると、みんな妖精っぽい雰囲気です。松永さんの衣裳は着丈の短い半袖に、下はフルレングスで、それぞれ袖口も足元もすぼまっていて、かなり手がこんだものですよね。最初、それが自分の衣裳だと知ったときの第一印象はどんなものでしたか。また、ご自分の衣裳のお気に入りポイントはどこですか。

 松永さん「最初はヒカルくん(=坪田光さん)が着ていた衣裳が自分の衣裳だったのですが、全体のバランスなどをみて交換になりました。第一印象は、交換した後の実際に着た衣裳の方が自分に似合っているような気がして、お気に入りでした。クロップド丈のジャケットがお気に入りでした」

 *おお、それは、それは。交換後のものが気に入って良かったです。

纏う4: 普段着の松永さん 

 *こ、これはっ! キラースマイルといい、もうキュンキュンくるやつやないかい。

 松永さん「ありがとうございます(照)」

 *さりげなくも、爽やかさが前面に出てきて、しっかりお洒落ですね。この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 松永さん「この季節は基本的にワイドめのデニムにタンクトップをインして、シャツを羽織るスタイルが多いです。足が太いので個人的にスリムなパンツはNGです(笑)」

 *お好みのデニム、ブランドなども教えて貰えますか。加えて、タンクトップやシャツのお好みやこだわりなどについてもお願いします。

 松永さん「ブランドにこだわりはないのですが、デニムはある程度ダボっとしているものを選んで、シャツはクロップド丈のものを選ぶことが多いです。タンクトップはUネックで、ネックレスをポイントにつけることが多いです」

 *はい、普段着でもクロップド丈! そうなんですね。 もうひとつお訊きします。身に着けておられるベルトも印象的なバックルをしつつ、全体を引き締めていてお洒落です。この日使っているベルトについても(ブランドやお気に入りポイント等々)教えてください。また、ベルトは何本くらいお持ちなのですか。どんな色目のものがお好みですか。

 松永さん「ベルトのブランドは忘れてしまいましたが、バックルがゴールドなところがお気に入りです。2種類を使い回しており、もう一つはシンプルな細めのブラックのベルトを使っています」

 *ここまでを通して感じたのは、安易にブランドで選んだりせずに、自分が似合う「好き」を見つけてくることが上手いこと。そのへんにも「男前」な割り切り方が感じられますし、何より、そうした姿勢がホントお洒落です。
松永さん、どうも有難うございました。

松永さんからもサポーターズの皆さまにメッセージをお預かりしています。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも応援ありがとうございます!
いつ皆さんにバッタリお会いしても良いように、普段からオシャレするよう心掛けます(笑)!」

やめてください、松永さん。キュン死しちゃいますから(笑)。でも、りゅーとぴあ界隈では偶然にお見かけすることもちょっぴり期待しつつ、きょろきょろすることになりそうです。てか、なります。楽しみです。
そして、週末の2公演、その後の埼玉での2公演も楽しみなのは言うまでもありません。頑張ってください。応援しています。お忙しいなか、本当に有難うございました。

これまで、当ブログでご紹介してきた松永さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」#25(松永樹志さん)
 「ランチのNoism」#25(松永樹志さん)

今回の「纏うNoism」松永樹志さんの回、いかがでしたでしょうか。では、次回もどうぞお楽しみに♪

(shin)

「私がダンスを始めた頃」#26 春木有紗

3歳の私はバレエスタジオの外で母の足にしがみついて大泣きしていました。
なんとも苦い思い出ですがこれが踊りに触れた最初の記憶です(笑)。
残念ながら楽しい記憶ではないのですが、お稽古の日は毎回のように泣いていたと母が話していました。


そんな状態で長続きするはずもなく1年程でバレエはやめてしまいましたが、小学校5年生の時、友人がバレエを習っているのを見て自分も踊りたい!と思い、母にもう一度バレエを習わせてほしいと頼みこみました。
母は一度やめているバレエをまた始めてもすぐにやめてしまうのでは、と簡単には始めさせてくれませんでした。私は何度も何度も踊りたい事を伝えてやっとの思いで許しをもらい、習い始めました。

ここが本当の”私がダンスを始めた頃”になると思います。
3歳の頃にバレエをかじったとはいえほとんど記憶もない頃だったので、がちがちの初心者です。クラスの中では何が何だかわからず、とりあえずやってみる精神で真似していたのを覚えています。記憶力や頭を使う力がついてきていたので私にとっては良いタイミングだったのかもしれません。
時を見計らって踊りを辞めさせてくれた母にも始めさせてくれた母にも感謝しています。


その後高校2年生の夏からイギリスのCentral School of Balletに留学し、たくさんの知識、様々な文化にふれることができたのは全て今に繋がっています。


人との巡り合わせと運に恵まれてきた人生です。感謝を大切に、そして自分自身に素直に踊りを続けていきたいです。

(はるきありさ・2001年東京都生まれ)

「私がダンスを始めた頃」#25 松永樹志

ダンスは姉の影響で、6歳の頃から始めました。
姉のダンスクラスのお迎えに母と行くたびにスタジオ内を走り回っていたのですが、足音が一切しなかったらしく、スタジオの先生から『この子は将来、忍者かダンサーになるしかない』と言われ、僕のダンス人生がスタートしました。


身体を動かすことが好きで、水泳、器械体操などいろいろと習い事をやっていましたが、気がつくと今の年齢までダンスを続けていました。


高校卒業までは、趣味程度でダンスを続けていましたが、大学進学とともに将来について考え始め、やりたいことがダンスしかなかったため、オーディションを色々と受け始めました。
ミュージカルやテレビCMのダンサー、当時通っていたスタジオの講師などの活動をしながら、Noismのオーディションに挑戦し、今に至ります。


自分の挑戦したいことはなんでも挑戦する、一度きりの自分の人生、後悔しないようこれからも走り続けます!

(まつながたつし・2000年神奈川県生まれ)

「纏うNoism」#11:兼述育見さん

メール取材日:2025/03/20(Thur.)&03/28(Fri.)

春の足音が確実に大きくなってきて、漸く、前の季節の忘れ物のようだった寒さも回収された感のある弥生の下旬。3ヶ月後のNoism0+Noism1『アルルの女/ボレロ』のチケット発売時期にもなり、その意味でも季節は決して留まることなく、前に進んでいると実感される今日この頃です。で、このタイミングでお届けするのは第11回の「纏うNoism」、兼述育見さんの回になります。どうぞお楽しみください。

「ファッションは楽しくて身近なものでなくちゃ」(アナ・スイ)

それでは「纏う」兼述育見さん、はじまりです。

纏う1: 稽古着の兼述さん

 *おお、「白+黒」!クールでシック、そしてすっきりシンプル。そして2枚目では、何と坪田光さんと糸川祐希さんにリフトされちゃって、ホント楽しそうな表情です♪
この日の稽古着のポイントを教えてください。

 兼述さん「アース・セレブレーション2023のTシャツです。ロゴが可愛くてお気に入りです!ズボンはユニクロで、とんでもなく伸びるので動きやすいです。靴下は靴下屋です」

 *他の色目(例えば、鮮やかな色)のものを着て稽古を行うことはありますか。あるとしたら、上下、どのような色のものですか。

 兼述さん「基本的にズボンは黒、Tシャツは白か黒が多いです。 衣装がぴったりしたものの時は、レオタードを着ることもあります。レオタードは寒色が多いです」

 *なるほど。そこは「締まる」感じのものを着られて稽古されているのですね。

 *「お約束」の靴下について伺います。靴下屋さんの靴下、黒の他にどのような色を買われますか。また、靴下屋さんの靴下はどのようなところが気に入っているのでしょうか。

 兼述さん「去年までずっとNEW ERAの靴下を履いていて、最近、靴下屋のものを履き始めました。まだ黒しか買ったことがありません!(気に入っているのは)素材が薄くて、床がつかみやすいところです!」

 *足裏の感覚が大事なのですね。

 *続いて今度はTシャツに関してですが、「アース・セレブレーション2023」で印象に残る思い出なども教えてください。

 兼述さん「2022年と2023年と二度、出演させていただきました。2回とも鼓童村で初めて合わせた時の衝撃がすごかったです。どれだけスタジオで練習して行っても、音の迫力に飲まれてしまいそうになり、自分の足りないところがたくさん見つかりました。 真夏の野外ステージだったので、熱中症との戦いも大変でした!」

 *鼓童さんとのコラボでは、(例えば、『鬼』なども)観ていると、両者、互いに斬るか斬られるかみたいな、ギリギリのところで対峙することになっているように感じられます。惹きつけられる訳です。そして更に熱中症とも戦っていたのなら、忘れられないのも道理ですね。真夏に開催される「大地の祭事」、やはり相当に過酷なのですね。

纏う2: 兼述さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出について教えてください。

これはまた全く違った雰囲気の写真!!

 *本格クラシックバレエの素敵な写真ですね。こちらは?

 兼述さん「高校2年生のとき、地元のバレエ教室の発表会で踊った『くるみ割り人形』の「金平糖の精」の衣裳です。初めてのグランパドドゥで、体力的にとてもハードでした。チュチュを着ると身体も重くなり、背中も曲がりにくくなり、大変さが増します(笑)」

 *そうなのですか。見た目は「優雅」の1語に尽きますが、着て踊るのは結構な重労働なのですね。こちらの「チュチュ」はおおよそどれくらいの重量になるのでしょうか。

 兼述さん「重さは分かりませんが、着ているかどうかで体感はかなり違いました。Noismに入って、からだにフィットして軽くて踊りやすい衣裳ばかりなので、今考えるとチュチュは重さがあり、生地に厚みもあったりして、踊るのが大変だったなと思います」

 *言われてみれば。でも、そうした衣裳を着て踊ることへの思いには強いものがあったとも思うのですが、バレエ留学を経て、コンテンポラリーダンスの道へと進まれます。Noismとの出会いはどのようなものだったのでしょうか。

 兼述さん「小さい頃からズボンばかりで、男の子に間違われていたタイプの人間だったので、バレエをやっている子の中では、意外とチュチュに憧れがないタイプだったかなと思います(笑)。留学する前の夏に、スタジオの先生にすすめられてNoismのサマースクールを受けました。初めてのことがたくさんの刺激的な時間で、留学を経てオーディション活動する際に、Noismの舞台に立ちたいと思いオーディションを受けました」

 *出会いと刺激があって、「縁」が出来て、新潟に来ることになったのですね。

纏う3: 兼述さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 兼述さん「2022年のNoism2定期公演vol.13で着た、『火の鳥』の赤いレオタードです。あの赤を纏うと、舞台を背負うプレッシャーをすごく感じます。同時に、心と身体に気合も入ります。あのレオタードは肌触りが良く、着心地抜群でした!」

 *『火の鳥』の赤いレオタード、これまで多くの方が着てこられましたが、「着心地抜群」ということで、観客から見てもいつも着る方にフィットしているように見えます。体格の違いに応じられるようにサイズ違いを新調したりして、何着かあるのでしょうか。それとも調整して同じものを着ておられるのでしょうか。

 Noismスタッフ・深作さん「『火の鳥』の赤いレオタードですが、2022年のNoism2定期公演の際に『火の鳥』の衣裳をリニューアルしたため、兼述育見と土屋景衣子が初めて着用した2人でございます。衣裳は1着のみで、同じものを着用しています。
また、2024年度の新潟県文化祭で矢部真衣、Noism2定期公演vol.16で平尾玲が着用した赤いレオタードも兼述、土屋が着用したものと同じものです」

 *詳しいご説明、有難うございます。そうなのですね。リニューアルされたレオタード、初めて着用されたのですね。なるほど。いやあ、あのレオタード、実際どうなのだろうとずっと気になっていましたので、お訊ねしてみてよかったです。深作さん、どうも有難うございました。

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
2022年5月のNoism2「ディアギレフ生誕150周年記念『火の鳥』」画像をご覧いただけます。同公演で兼述さんが「火の鳥」役を踊ったのは1日目でした。

纏う4: 普段着の兼述さん

「黒と黄」! 私の好きな「あの組み合わせ」ではないですか(笑)

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 兼述さん「黄色いズボンです!岡山のOKAPITALというお店で一目惚れして買いました!冬は暗い色の服が多くなりがちなので、このズボンを履くだけで気分が上がります」

 *はい、はい、はい、はい、「一目惚れ」。商品棚からこっちを捉えて放さないものってありますよね。こっちも「ロックオン」して近付いていくしかないという。「気分が上がる」感じもよくわかります。ええ、洋服が気分に及ぼす効果、絶大です。
で、そのズボン、「四角」と「三角」で「米」にも見えるステッチ柄は、なにか懐かしささえ覚えるような温かみのあるデザインで、とても素敵ですね。素材は何ですか。兼述さんは岡山ご出身で、岡山だけにデニムだったりするのですかやわらかそうにも見えますが。

 兼述さん「綿の生地に刺繍が入っています」

 *ご説明のなかに出て来た「OKAPITAL」、こちらのお店ですね。とても素敵です♪
他にも、「OKAPITAL(や「KAPITAL」)のものはお持ちだったり、よく着られたりしているのですか。もしそうなら、それはどんなものですか。

 兼述さん「ここ何年か岡山に帰るとお店に行って新作をチェックしていて、気に入ったものがあれば購入しています」

 兼述さん「この写真のトップスとズボンもOKAPITALのもので、袖のパッチワークがポイントです!」

 *そうですね。こちらのトップスも「和」のテイストが温もりのあるアクセントになっていて、お洒落なハイブリッドに映ります、うん。兼述さん、着こなしておられて、とてもカッコいいです。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも温かいご支援、ありがとうございます。みなさまの応援が励みになっています。これからも、より良い舞台を届けられるよう精進いたします。
今後ともよろしくお願いします!」

ということで、「纏うNoism」第11回、兼述育見さんの回はここまでとなります。

これまでに当ブログでご紹介してきた兼述さんの他の記事も併せてご覧ください。

「私がダンスを始めた頃」#24(兼述育見さん)

「ランチのNoism」#24(兼述育見さん)

「纏うNoism」兼述育見さんの回、お楽しみ頂けましたでしょうか。では、また次回ということで♪

(shin)

「私がダンスを始めた頃」#24 兼述育見

「わたし踊りたい!」 小学1年生の終わりに突然そう言った私は、母が探してくれたダンススタジオで、いろんなクラスを見学して、ジャズダンスを習い始めました。

ジャズダンスを始めた頃

始めてみると、他のジャンルのダンスにも興味が出て、ロックダンス、ソウルダンス、ポッピングなど様々なジャンルのダンスを大人に混ざって習っていました。
とにかく踊ることが好きで、この頃から将来はダンサーになりたいと思っていました。
小学6年生になるころ、ジャズダンスの先生に勧められてバレエを始めました。

バレエを始めた頃

当初は、ダンスの基礎のためと、幼稚園児に混ざって「キリンさんのお首〜」と言われながらレッスンを受けていました。しかし、やってもやってもなかなか上手くできないバレエの難しさにハマってしまい、本格的にバレエをやるように。

留学時の写真

高校を卒業する時に、よりバレエを極めたいと思い、オーディションを受けて、アメリカのバレエ学校に2年間留学しました。 まだまだ知らないこと、できないことがたくさんあり、時に挫けそうになることもありますが、小さい頃から抱いてきた舞踊への好奇心、踊ることが好きという気持ちを忘れずに、日々舞踊に向き合っていきたいと思います。

(かねのぶいくみ・2000年岡山県生まれ)

新潟日報「assh」vol.521(2024/10)表紙に浅海侑加さん登場♪

2024年10月6日(日)、地元紙・新潟日報のコンセプトペーパー「assh」vol.521(2024/10)の表紙に、Noism2 リハーサル監督・浅海侑加さんの凛々しい姿が♪

加えて、「assh 表紙の人」に付された2次元コードから、更に、「Web magazine assh (Web magazine assh (niigata-nippo.co.jp))」からも、浅海さんへのインタビュー「『Noism2』リハーサル監督 浅海侑加さん/後進へのまなざし温か イメージの共有に試行錯誤」もお読み頂けます。とても興味深い内容ですので、是非ともお読みください。

そしてインタビューに続けて、この秋(2024/11/23)の「新潟県文化祭2024」こども文化芸術体験ステージについての告知もあります。Noism2が出演し、『火の鳥』と『砕波』を踊ります。(@越後妻有文化ホール「段十ろう」・十日町市本町一丁目上508番地2)
浅海さんが指導する若さ溢れるNoism2メンバー、その躍動する姿は必見です。観覧申込みは11/7(木)まで。是非、ご応募ください。

で、こちらには、この機会にこれまで当ブログでお届けしてきました浅海侑加さんについての記事へのリンクを以下にまとめて掲載しておきますので、そちらも併せて(改めて)お読み頂けましたら幸いです。

「私がダンスを始めた頃」②浅海侑加
「ランチのNoism」#20:浅海侑加さんの巻

【追記】…私はラクトアイスやポテトチップスを食べながら、ネット見てたりしますけれど、…弛緩し切ってます…(汗)。皆さんはどうですか。

そして、話題は変わりますが、今夜(深夜25:25)1:25からのNHK BS「プレミアムシアター」はベジャール『ボレロ』他に加えて、金森さん+東京バレエ団『かぐや姫』(再放送)です。こちらもリアルタイム視聴または録画にてお見逃しなく♪

(shin)

NHK「ラジオ深夜便」インタビューに金森さん登場♪

皆さま、昨夜(2024年7月17日・水)はお聴きになられたものと思います。勿論、NHKが毎日放送している深夜番組「ラジオ深夜便」(アンカー:芳野潔)、その午後11時台後半、金森さん登場の「公共劇場専属舞踊団を20年」と題されたインタビューのことです。

こちらのインタビューですが、鈴木由美子ディレクターとオンラインで行われたものとのことで、約25分間の放送でした。

未だ「道半ば」とする金森さんのご意向と拝察しますが、聞き手から終始、「20周年おめでとうございます」のような言葉はなく、「前例のないことでしたので、あらゆる面で困難の連続でしたし、まあホント、あっという間に過ぎたっていうのが実感ですかねぇ」と語り出した金森さん。

その後、Noismの「20年」に発して、話は多岐に渡ります…。
・新潟市長交代期に(「幸か不幸か」(金森さん))政治的なトピックになってしまったNoism
・「日本初の公共劇場専属舞踊団」が意味するもの
・「新潟の文化」であることの理解の継続性
・舞踊や文化をめぐって、この国で変えるべきもの、可能性への献身
・「無理解の壁」との闘い、後世のための文化状況改革への闘い
・この国の文化状況を新潟から変えるための金森さんの闘い
・舞踊家たちの稽古への情熱
・芸術が社会に浸透していく循環の実現へ
・記念公演「Amomentof」に込めたもの、舞踊とは一瞬への献身
・消えてなくなること、残らないことの尊さ
・「時分の花」(世阿弥)を目の当たりにすることの醍醐味、一期一会、緊張感
・井関さんの20年間の献身、その身体に刻まれた記憶や注いできた情熱、舞踊への愛をマーラー交響曲第3番第6楽章『愛が私に語りかけるもの』を用いて作品化、未来に繋がれていく情熱、その刹那を共有して欲しい
・次週に迫る「東京公演」(←浦安にあるにも拘らず、「東京ディズニーリゾート」とされるテーマパークに似た、聞き手による「その」表現に、「『埼玉公演』でしょうが!」と思わず突っ込みを入れましたけれど)、「東京一極集中」(金森さん)の危うさ
・「劇場」とは(東京を介さずに)地方独自の文化を創造・発信する場所という理念
・金森さんの「私がダンスを始めた頃」、欧州で体感した社会と舞踊
・目指すもの: 舞踊芸術に従事する舞踊家の情熱・献身が社会のなかでうまく活用され、社会に還元され、この国の劇場文化が、地方が豊かになり、その劇場文化から創造されたもので平和に寄与したい(金森さん)
・舞踊家であること: その社会や他者にとっての価値、世界にとっての貢献、それを一人でも多くの後輩たちに伝えたい、可能性を見せてあげたい(金森さん)…

そんなこんなで、中身の濃い約25分間でした。

こちらのインタビューはNHKのネットラジオ「らじる☆らじる」にて、7月25日(木)午前0:00までの期間限定で配信中です。お聴きになりたい方はこちらからどうぞ。(金森さんへのインタビューは23:17頃から始まります。)

また、この日のやりとりに興味をお持ちになられた向きには金森さんの著書『闘う舞踊団』(夕(せき)書房:2023年)の一読をお勧めします。金森さんの信念と「闘い」の真実が余す所なく記されていて、読めば胸アツになること必至、必読の好著です。

さて、いよいよ「埼玉公演」3 DAYSも間近に迫って参りました。献身のさまを目撃し、刹那を共有すべく、是非、彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉へ♪お見逃しなく!

(shin)

「纏うNoism」#10:太田菜月さん

メール取材日:2024/03/20(Wed.)& 03/24(Sun.)

春彼岸にあってさえ、雪など降ったりするあり得ない天候が続きましたが、それも昨日3/24(日)朝の「全米桜祭りオープニングセレモニー」が春を運んできてくれたかのように、本来のこの季節らしさに戻ろうとしています。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。既に Noism Company Niigata 20周年記念公演「Amomentof」のチケットもおさえて、日々期待に胸を膨らませていることと思います。そんななか、ここにお届けするのは「纏うNoism」の10回目、太田菜月さんのご登場です。画像もたくさんご紹介しながら、太田菜月さんに迫っていけたらと思います。

「自分に似合う色が、いちばんいい色なのだ」(ココ・シャネル)

それでは「纏う」太田菜月さん、お楽しみください。

纏う1: 稽古着の太田さん

 *おお、ほぼ黒一色でシンプルな装い。余計なものは何も持ち込まず、気持ちが入った感じですね。ええっと、この日の稽古着について教えてください。

 太田さん「リハーサル中は、基本タンクトップを着用しています。以前は、よくTシャツを着ていたのですが、暑がりなので袖をよく肩まで捲り上げてしまっていたので、タンクトップを着るようになりました。 朝のクラスでは、冷えないようにヒートテックを着ています。ズボンはメーカーにはこだわっていないのですが、なるべく重すぎないものを着ています。あとは、よく膝下が出るように裾をまくっています」

 *右足の裾がまくられ、肌が覗いているのがアクセントになってますね。素敵です。

 *4枚の画像に共通している「黒」について伺います。稽古着に「黒」を選ばれることは多いのでしょうか。また、「黒」を選ばれる理由などあれば、教えてください。

 太田さん「黒を選ぶ理由として単純に私自身が、黒色が好きということもあるのですが、汗かきなので、汗の色がうつりにくいというのが一つと、黒色を着ることによって、身も心も引き締まる気がして、『今からリハーサル頑張るぞ』とマインドチェンジする為に、選んでいます。 その代わり朝のバレエクラスでは、赤、青、ピンクや紫のカラフルなレオタードを着ていることが多いです」

 *なるほどです。その時々の意味合いに応じて色を選ばれているのですね。色がそれを纏う人の気持ちに対して与える効果には大きなものがありますからね。朝に着るカラフルな色は気分をあげてくれますよね、絶対。

 *3枚目・4枚目に着ておられるダウンベストはどちらの製品になりますか。そして、「名入れ」サービスも特注なのでしょうか。

 太田さん「出身のバレエ教室で頂いたものです。 UNIQLOのもので名入れサービスしたものを頂きました」

 *そうなのですね。それは思い出深い物ですね。いつも見守られていたり、励まされていたりする感覚もあるのでしょうし。ある意味「原点」みたいな。この先も大事に着続けていくことになりますね。

 *次は稽古着に関して「お約束」の質問です。お好みの靴下などありますか。お気に入りポイントも教えてください。

 太田さん「靴下のブランドに全くこだわりはないんです(笑)。ただ直ぐに破いてしまうので、できるだけ枚数が多いH&Mなどで購入する事が多いです」

 *おお、ここまでの連載で初めて出てきました、H&M。あそこ、お洒落な感じですよね、全体的に。今度、見に行こうと思います。

纏う2: 太田さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出について教えてください。

 太田さん「これはバレエ学校時代の公演で、Matthew Bourne振り付けの『Sleeping Beauty』 のFeralという妖精のソロを踊った時の衣裳です。(曲はカナリヤの精)
この作品を踊ったことがきっかけで、私がコンテンポラリーに出会い、のめり込んで行きました。 人生で初めてカツラと羽を付けて踊りました」

 *それは英国の「Central School of Ballet」時代のことでしょうか。在学期間のなかで、いつ頃の公演だったのでしょうか。

 太田さん「Central School of Balletには、2年間しか在学していなかったのですが、 最終学年(3年生)の時に、半年間ほど(3月から7月の5ヶ月)イギリスを周るツアー公演をしていた際にパフォームしました。

 *おお、大掛かりなツアーなのでしたね。で、ワタクシ、不勉強なもので、お訊きするのですが、その「Feralという妖精のソロ」について、もう少し教えてください。

 太田さん「Feralとは動物的な妖精で、ソロ自体は40秒にも満たない短い作品なのですが、終始飛び回っています(笑)。私の性格にぴったりのソロでした。 よくカナリアの精のVA(ヴァリエーション)として知られているのですが、わかりやすく言うと、子供っぽくおしゃべりなキャラクターです(笑)。

 *そうなのですね。’feral’って語は「野生の」という意味ですものね。なるほど。有難うございました。画像からだけでもチャーミングな様子はビンビン伝わってきます。

 *この作品がきっかけとなって、コンテンポラリーに出会い、のめり込んでいったとのことですが、「コンテンポラリー」のどこに惹きつけられたのかお聞かせください。

 太田さん「この作品は、古典バレエとストーリーが一緒だったのですが、身体の使い方が今までやってきたバレエとは違い、型にハマらず、より表現出来る方法や幅が広がった事で、自分を解放できた感じがした事に魅力を感じました」

 *ふむふむ、表現の新しい扉が開いたって感じだったのですね。大きなきっかけになったって訳ですね。

纏う3: 太田さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 太田さん「2022年のNoism2定期公演vol.13で着た『火の鳥』の少年役の衣裳です。 デザインはとてもシンプルなのですが、私にとっての辛い経験や楽しい思い出など全てが詰まっている思い出深い衣裳です。今見てもあの時の感情が蘇って涙が出ます…」

 *あの『火の鳥』の少年役、素晴らしかったです。で、その衣裳に関して、蘇ってくる「辛い経験や楽しい思い出」、差し支えない範囲でどんなことか教えて頂けますか。ホント差し支えない範囲で結構なのですが…。

 太田さん「ありがとうございます。 裏話を言うと、本番3週間前に肋骨を怪我してしまって、Bキャスト(少年:太田菜月・火の鳥:土屋景衣子)は、しばらく練習できなかった期間があったんです。Noismに入って、1年目だったということもあり、迷惑をかけてはいけないと焦ってしまい辛かったです。本番直前までサポーターをつけながら練習していました。 でも最終公演日、舞台上で感情が爆発し、今までの辛い経験など全てを忘れて、ただひたすら舞台上で踊っている喜びに浸り込み、少年として存在した楽しかったあの瞬間がこの衣裳に残っているように、私には見えるんです」

 *えっ!そうだったのですね。実演家は舞台上だけで勝負するものとはいえ、お話を聞いて、私も涙が出そうです。燃えるような熱い思いが、あたかも舞台上で翼を得たかのように、踊る身体から余すところなく迸り出て、それが観る者の心を揺さぶったのですね。文字通り、入魂の舞台だったのだと…。今にして納得です。そのあたり、詳しく聞かせて頂き、有難うございました。

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
2022年5月のNoism2「ディアギレフ生誕150周年記念『火の鳥』」画像となります。太田さんが「少年」役を踊ったのは2日目でした。

纏う4: 普段着の太田さん

 

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 太田さん「この時は地元の友達が新潟に遊びに来てくれていたので海での写真です。 よくZARAで服を買うのですが、このアウターもZARAで購入しました。 因みに私の弟も色違いを持っています(笑)。 パンツはどこのかわからないのですが、母のものをこっそり貰ってきました! 足のサイズが大きい方で、靴屋さんに行ってもなかなか良いものに出会えないので、よくZARAやGUでブーツを購入します」

 *ZARA! 私がそのブランド名で思い出すのは、庵野秀明『シン・ゴジラ』(2016)。米国大統領特使として日本に派遣されたカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)の「ZARAはどこ?」という台詞なのですが、こちらのファッションブランド、発祥はスペインってことのようで、「a(あ)」という母音で終わる開音節のネーミングも理解できようというものです。それはそれとして…

 *こちらの2枚も「黒」ベースで素敵にまとめられていますが、普段着も「黒」っぽいものを多く選ばれているのでしょうか。

 太田さん「この日は、たまたま暗い色にまとまっているのですが、冬は、セーターなどは、かなりはっきりとした色の物を着ています。青や黄緑色もよく着ています。 タートルネックを着る時は、黒色の方が、顔が映えるので、濃いメイクをしたりして、アクセントを入れるようにしています」

 *有難うございます。ちょっと細かいことをお訊きします。首に巻かれているのはスヌードとお見受けしますが、太田さんはスヌード派ですか、マフラー派ですか。それとも「二刀流」ですか。

 太田さん「りゅーとぴあに行く際は、基本マフラーを愛用しています。マフラーの方が橋を渡る際に、風をよりブロック出来ている気がします(笑)。ただ、マフラーはチェック柄のものしか持ってないので、このアウターに合わせる時は、基本このスヌード使っています。なので、二刀流ですね」

 *なるほど。風、冷たいですものね。あと、この日のアウターは厚手のシャツコートという理解でよいでしょうか。

 太田さん「はい!」

 *「赤」のチェックも映えて、とても素敵です。因みに、弟さんはどんな色を選ばれたのですか。また、弟さんとは服の好みは似ていたりするのですか。

 太田さん「 弟は白ベースの物を選んでいました。 姉弟で服の好みは違いますね。弟は、ちゃんとコーディネートしていたり、ブランドや生地にもこだわっているみたいなのですが、姉の私はかなり無頓着なので…(笑) 学ばないとです」

 *貪欲だ(笑)。ここもで色々、細かく突っ込んじゃいましたが、丁寧にお答え頂き、有難うございました。

 太田さんからもサポーターズの皆さまにメッセージを頂いています。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつもあたたかな応援をして下さり、ありがとうございます。皆様の素敵なエネルギーを受け、私も毎日頑張ることができています。これからも感謝の気持ちを忘れずに、良い舞台をお届けできるよう精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します」

ということで、「纏うNoism」第10回、太田菜月さんの回はここまでとなります。

これまで、当ブログでご紹介した太田さんの次の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスをはじめた頃」#23(太田菜月さん)

太田さんには、この先、糸川祐希さんともども、「ランチのNoism」へのご登場予定もあります。そちらもご期待ください。

「纏うNoism」太田菜月さんの回、お楽しみ頂けましたでしょうか。では、また次回♪

(shin)

「私がダンスを始めた頃」#23 太田菜月

幼い頃、母に連れられ親戚が通っていた近所のバレエスクールの発表会を観に行った事が、舞踊と出会うキッカケです。その後直ぐに私もやってみたい!と言って体験レッスンを受けに行きました。ですが、私の記憶ではレッスンに含まれていたスキップがあまりにも楽しく、バレエを習えばスキップを沢山出来るものだと当初は勘違いしていました。念願叶い、お教室に通い始めましたが、バーレッスンやセンターレッスンなど、地味で思っていたものとは違う内容だったので、最初の方は直ぐにつまらなくなってしまったのを覚えています。

そんな私ですが、元々目立ちたがりの性格の為、初めて出た発表会で自分だけに当たるスポットライト…観客の視線…大きな拍手に快感を覚え、益々バレエにのめり込んでいきました。習い事はバレエ以外にも、囲碁やテニス、体操、ピアノ、陸上教室等興味を持った事には何でもチャレンジさせてもらってきましたが、どれか1つに!となった時に迷わずバレエを選びました。ポワントを履き始めてからは、負けず嫌いな性格だったので、誰よりも練習し、誰よりも上手になりたい…と情熱を燃やし、全てをバレエに注いでいたような気がします。

転機となったのは、同じお教室に通っていた憧れの先輩の存在です。彼女が好き過ぎて、やる事なす事全て真似していたのを覚えています。その先輩のお陰で今の私があると言っても過言ではありません。彼女の後を追うように、私もイギリスに留学し、そこで初めてクラシック以外の様々なジャンルの舞踊を学び、踊りの幅や意識が大きく変わりました。

新しい自分に出会いたいとチャレンジしたNoismのオーディションは正に運命を感じました!その時、クラスをしてくださった佐和子さんの美しさには思わずオーディションだという事を忘れるぐらいの衝撃を感じ、見惚れてしまっている自分がいました。 Noismでの毎日は、日々刺激的でもあり、大変な事も多々ありますが、その瞬間瞬間を大切に!幼い頃に、抱いていたワクワク感をいつまでも忘れずに、私の事を支えてくださった全ての方々に感謝しながら、これからも精進して参ります。

(おおたなつき・1998年京都府生まれ)