マッチ+パッサ、新潟凱旋公演第1ラウンド終了

Noism1『マッチ売りの話』+『passacaglia』新潟凱旋公演第1ラウンドの最終日、
変則日程の2017年2月20日(月)は珍しく雨。
それも強い風と合わさり、体感気温は相当に低く、
「これなら雪の方がまだまし」とは、人はまったく勝手なものです。

fullmoonさんのお陰で、思いがけず、この日の公演を観ることが出来ました。
一昨日の公演を観て、3回目で、ある程度すっきりするところまでいけたので、
この日は「理解したもの」に捕らわれずに
目に徹して観ようという思いを抱えて、スタジオBへ。

もともと多義的なものであり、固定化・安定化しようとする視線をかいくぐり、
常に逸脱していくベクトルとしての身体、
更に、「時間の芸術」(金森さん)としての舞踊。
意味などに拘泥せずとも、
否、理解したつもりでも、
それを超えた豊饒さで私たちを揺さぶってくるのが、
金森穣とNoismだった訳ですし。
そういった刺激に満ちている点では、
ゴダールの映画に似ているように思いますし、
個人的には、それに比肩しうるように感じられます。
決して大袈裟ではなく。

なんとか理解したくて、一生懸命に観て、
少し輪郭を捕まえられたかな、などと感じると、
今度は逆に、その輪郭に縛られてしまって、
もう自由に観ることは困難になってしまうもの。
意味に関しては、人はまったく不自由なものです。

でも、ゴダールも、Noismも、その懐は途轍もなく深いものがあります。
今回途中で、唐突に2度、耳に届く「Patience!」の言葉に、
意味を志向して、それなりに安心を得ようとするのではなく、
豊饒なるものの豊饒さを取り逃がさないよう、
まず「辛抱強く」目に徹せよ、という、
私たちに求められる「エチカ(倫理)」が谺していたように聞きました。

なんだか訳がわからなくなってしまいましたね。
簡単に言うと、「わからない」ことを恐れるな、ってことになりますかね。
そんな心構えを最初に教えてくれたのが、
私の場合、ゴダールでした。
そして今、Noismも。
もともと正解がある訳ではないので、
観たままでいい、と。
それでも充分に美しい、否、それだからこそ美しい。
更新され続け、誰も捕まえてなどおけない「刹那」の美におののき続けること。
まあ、そんなことになるでしょうか。

しかし、ゴダールも金森穣Noismも見終わると、
確実に自分のなかに新しい世界が広がっていて、
その若干の異物感と共に、
刺激に満ちた何物かとして怠惰なままではいられない
スイッチをいれてくる点まで同じなのです。厄介なことに。(笑)
(個人の感想です。(笑))

凱旋公演も、残すところ3回。
豊饒なるものに圧倒される経験をするために、是非スタジオBへ。 (shin)

マッチ+パッサ新潟凱旋公演第1ラウンド中日(なかび)を観ました

週末の2017年2月18日(土)、
新潟凱旋公演第1ラウンド中日(なかび)、
開演時刻の午後5時が近づくと、
あたかもそれは県外からのお客様への「礼儀」であるとでも言わんばかりに、
雪がちらつく新潟市。
誰も困りはしない程度に「情緒」としての雪〈天花〉を降らせてしまう
金森穣とNoismはやはり恐ろしいと思う。

『マッチ売りの話』+『passacaglia』、3回目の鑑賞。
イントロ部の精霊・井関さんは
NHKバレエの饗宴2015の『supernova』を思わせるような超越的な存在。

からの第1部、『マッチ売りの話』の具象世界へ暗転。
そこは西洋と日本が同居する時空。
表情を奪い、身体を際立たせ、それでいながらも様々な陰影を伝える仮面。

交錯する現在、過去、そして未来、
更には、あり得たかも知れないパラレルワールド、その一瞬の提示。

眼前で展開される加害と被害の混沌。
互いに指弾し、互いに指弾される怯える者たち。
安逸に、(不毛な)「夜のお茶」の作法に耽っていたというのに、
過去の、否、未来の侵犯により、しっぺ返しを受けて震える老夫婦。
そして封印していたはずの獣性の蘇り。
目を逸らしたままでいたかった過去。

今日のささやかな日常は何のうえに成り立っていたというのか。
蓋をして、無き者にしてしまいたかったというのに、
「忘れさせまいぞ」とばかり
蘇ってはのし掛かってくる、各人の存在の内側に折りたたまれたこの国の過去。

プログラムには「たとえその足跡が、
降り積もる天花(雪)によって
消え去ろうとも。」とあるものの、
それは、むしろ逆。
雪によってでも消し去ってしまいたい足跡ではなかったか。

今一度、プログラムに戻れば、そこに書き綴られた
「私たちは歩いて行かなければならない。
(信じ、)打ちのめされ、立ち上がっては過去を背負い、
一歩一歩大地を踏みしめるように、
歩いて行かねばならない」が、
それぞれに傷を負った9人によって
厚みをもって可視化されていきます。
並び立つ、諧謔と戦慄。

明転から、精霊・井関さんの導きで抽象舞踊の第2部『passacaglia』へ。
まずは、アウトフォーカスで互いを視認することなく
「コンタクト(接触)」という言葉では言い表せないほどの
驚異の濃密な絡みを見せる井関さんと中川さんのパートは福島さんの現代音楽。

次いで音楽がビーバーに変わると、
そこではコンタクトとリリースを繰り返す
デュエットを基本にしたユニゾンに一転。

しかしそれも束の間。
更に、再び、福島さんの現代音楽に転じると、
今度はコンタクトは極小に。

かように多彩な舞踊のボキャブラリーを見せつけて踊る10人の舞踊家。飛び散る汗。
プログラムにある通り、「信じ」て踊る、舞踊家の覚悟が身体から迸ります。

複雑を極める現代にあって、
複雑を複雑のままに提示することに誠実さを見出す今回の作品、
見事に構築された重層性には唸るより他ありません。

この新潟凱旋公演第1ラウンドは変則日程で、
日曜日が休演日。次の公演は月曜日となってます。
土日には都合がつかない方もご覧になるチャンスです。
金森さんとNoism1が現代に向き合い、
「劇場」から投げかける問いに挑んでみては如何でしょうか。

私も期せずして月曜日の公演に行ける幸運に恵まれました。
スタジオBでお会いしましょう。 (shin)

新潟凱旋公演 初日(17日)に行ってきました! 真下恵さん、ヨガ教室開催!

2月17日(金)、久しぶりのスタジオB。
新潟凱旋公演開幕です!

先日の埼玉の会場では関東の会員さんたちにお会いしましたが、新潟でも友人や顔なじみの人たちとまた会えて、話をしたりして、ホームの良さ、気安さを感じました。

今日の公演は前から4列目で、安心して観ていました。
公演はナマモノですから日々違います。そして自分の心境や体調、座席の位置によっても見えるものが違い、何度観ても新鮮です。

ホームでは金森監督のアフタートークがあるのもうれしいですね♪
今日はタイトルのことや、福島諭さんのこと、埼玉公演会場について、等々の質問がありました。
そして、プログラム(ウェブサイトにも)に掲載されている[疑問符の相関性]に正解はあるのかという質問もありました。

そしてもうひとつ、『マッチ売りの話』の少女に救いはあるのかという質問がありました。
金森さんは、「救いがあるとすれば、それは信仰だけ」。
「しかし、信仰と宗教は違う」と話され、私は謎が氷解する思いでした。

『マッチ売りの話』の最後をどう考えるかは重要なポイントだと思います。
皆様はどのように感じられたでしょうか。
そしてそれに続く、舞台転換と、『passacaglia』。。。
幾重にも謎は深まります。

ますます奥深く面白い『マッチ売りの話』+『passacaglia』。
20日(月)と24日(金)19:00、はまだチケットあります(土曜は残席わずか)。
どうぞ何度もご覧くださいね。

閑話休題:

真下恵さん(元Noism1メンバー・バレエミストレス)ヨガ教室開催!

はじめてのヨガ(ハタヨガ)
2月教室
日時:2月26日(日)17:00~18:15
 *クラスをスムーズに進めるため、10分前には会場にお越しください。
会場:新潟市中央区寄居町361 「教派神道 金光教新潟教会 神社社殿内」
料金:お一人様1,000円
http://mmashimo.hatenablog.com/entry/2017/02/13/220021

3月教室
日時:3/12.26(日) 9:15〜10:30
会場:新潟市中央区堀之内50-11  「Wow!Sta.NIIGATA 3F」
料金:1クラス 1500円(税込)
http://mmashimo.hatenablog.com/entry/2017/02/17/112953

【予約】レッスンは先着順予約制となります。
megumi.mashimo.17@gmail.com
メール本文にお名前、ご連絡先、怪我などがある方はその内容について記載の上、ご予約ください。

詳細は真下恵さんのブログ、フェイスブック、ツイッターをご覧ください。
http://mmashimo.hatenablog.com/entry/2017/02/15/181139
https://mobile.twitter.com/mekkun517

2月26日は千秋楽公演のあと、私も参加します。
ご都合のつく方はぜひどうぞご一緒に♪
(fullmoon)

埼玉公演 最終日に行ってきました! 新潟凱旋公演、17日(金)、18日(土)、20日(月)、24,25,26日(金土日)!  福島諭ライブ開催(21日)!

埼玉公演 最終日12日、行ってきました!
先日の雪もようとはうって変わって、青空に陽の光がまぶしいお天気でした。

会場の小ホールはすりばち状の底にステージがあり、後方の席はけっこう高さがあります。
高い所からも観てみたいなと思いましたが、今回の私の席はなんと最前列の真ん中寄り!
活動支援の先行予約で取ってもらったのですが、最前列が当たったのは初めてです。
皆様、サポーターズ&さわさわ会はもちろんですが、Noism活動支援(賛助会員)にもぜひご入会くださいね。いいことがありますよ♪
ということで、間近でじっくり堪能させていただきました。

圧巻の一言です。

これまでよりも、より大きくて力強い動き、それでいて繊細でゆとりある身体表現、からだ自体の豊かな表情が、観客にぐっと迫ってきます。
埼玉での精進、躍進がうかがえる、すばらしい公演でした♪
ブラボー!!!

新潟との会場の違いとしては、舞台上で、外の通りを表す白い道が、スタジオBではまっすぐのまま舞台裏に続いていますが、小ホールではステージが少しだけせり出しているので、その分だけステージ裏近くでカクカクと道が折れ曲がっていました。

スタジオBではステージがなくて床がそのまま舞台になっていましたが、小ホールでは低いステージがありました。
なので、最前列も椅子席で、1,2列目はパイプ椅子でしたがクッションがあり、2列目から段差もあって、いいホールでした。

あと、作品中間部の舞台道具を片づけていく場面で、スタジオBでは前方と後方にハケていくのですが、小ホールでは前方と、まん中あたりにハケていました。
会場が違うと、こういう所がつい気になってしまいます。

公演内容についてはたくさんの方がいろいろなツイートをしてくださっていて、とてもうれしいです♪
ご覧になった方も、まだの方も、ぜひぜひ17日からの新潟凱旋公演にいらしてくださいね!

17日(金)、20日(月)、24日(金)19:00開演
18日(土)、25日(土)17:00開演
26日(日)前売完売

新潟凱旋公演、楽しみです!

閑話休題:

『passacaglia』の音楽でおなじみの福島諭さん出演のライブイベント開催!
◆ANTI MUSIC WINTER LIVE

日時:2/21(火)午後7時~9時
会場:NEXT21 1階アトリウム(新潟市中央区西堀6)
出演:福島諭(コンピューター)、能勢山陽生(エレクトリック・ギター)

※入場無料
※ソロ演奏を交互に2回行います
※会場は暖房がありません。ご了承ください。 pic.twitter.com/2QlmFQWfpf
http://www.mimiz.org/index.php

福島さんのライブ、ぜひどうぞ!
暖房がないと言ってもけっこう暖かいですよ。
(fullmoon)

埼玉公演 2月9日(木)、10日(金)、11日(土)、12日(日)!

いよいよあさってから埼玉公演です! 会場は、彩の国さいたま芸術劇場 小ホール。

日時:2月9日(木)19:30、 10日(金)19:30、 11日(土)15:30(残席わずか)19:30、 12日(日)15:30(残席わずか)

衝撃、感動の舞台、皆様ぜひぜひご覧くださいね!! 私は12日に参ります。

さて、新潟で4日に放映された井関佐和子さん出演のNSTスマイルスタジアム、ご覧になりましたか? 佐和子さんならではの公演紹介と作品映像、とてもよかったですね♪ 生放送で1時間、最初から最後までスタジオにいるって大変だと思いました。公演紹介だけではなく、ほかに新潟のいろいろな情報紹介もあるので。佐和子さんおつかれさまでした。

佐和子さんを応援する「さわさわ会」&NoismサポーターズUnofficial共同企画「ルーマニア・シビウツアー」、4月5日(水)~10日(月)の6日間で決定していますが、この日程での航空券手配が難しくなってきています。そろそろ受付を終了いたします。お問い合わせいただいてもご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。

シビウまで行かなくてもまだ大丈夫。『マッチ売りの話』+『passacaglia』埼玉公演、新潟凱旋公演、どうぞお見逃しなく!   (fullmoon)

『マッチ売りの話 passacaglia』新潟公演前半終了

平成29年新年の楽しみは何といってもNoismの新作の幕開けでした。
世界初演である初日を観て、やぱりNoismの舞台はすごい!とすっかり魅了され、
チケットを取っていた初日と前半最終日の間にもう1日当日券で鑑賞。
前半最終日に観た舞台は、更にぐんぐん良くなっていました。
劇的舞踊と身体表現が織りなすNoismならではの世界観は、もっともっと進化していきそうです。

強烈に印象的なオープニング。
暗闇の中、一筋の光。
“精霊”は厳かにそこに存在する。
その存在は全ての事象の光なのか、闇なのか。
身体の動きは最低限でありながら、圧倒的な存在感で一気に作品世界へと導く
舞踊家 井関佐和子の表現する“精霊”。
広がる裾野はどこに繋がり、何を内包してるのだろうか。
アフタートークで金森氏が、「能」の 序・破・急における序の部分のような表現として創作したと
語っていたオープニングのこの場面。
神々しさ、ぞくっとする恐ろしさの両面を持ち合わせた“精霊”が、これから始まる物語を深化
させていきます。
鳥肌が立つほど魅了され、あっという間に物語の中へ。

『マッチ売りの話』では“マスク”(仮面)が、これほどまでに多くを感じさせてくれるものなのだと
いうことを実感させられます。
仮面をつけた舞踊家達から受け取るものは、観ているひとり一人異なるはず。
影、心理、角度などによっても表情は変化します。
そして観客ひとり一人の『マッチ売りの話』が生まれる。

後半の『passacaglia』に入ってからは、感覚的に心の動きが加速していくようで、
もう、ぽろぽろぽろぽろと涙が溢れてしまいます。

感動を言葉にするのは難しいですね。
でも、これだけ楽しむ自由や懐をもった舞台は、なかなか観れるもんじゃないな~と思います。
もっともっと話したいけれど、とにもかくにも観てほしい!!

aco

Noism1新作・第2クール2日目(1/28・SAT.)を観ました

1月28日(土)、fullmoonさんが投稿された前日の公演レポートを読んだことにより、
前週より更に進化・深化した舞台が観られることを確信しつつ、
期待を膨らませるだけ膨らませて、2度目のスタジオBへ。

期待は裏切られることはありません。
動きはこなれて、余裕が感じられる様子にブラッシュアップ。
まったく趣を異にする1部と2部とが、
より大きな統一体へと止揚(アウフヘーベン)されていく、
その醍醐味が今作の大きな魅力と言えるでしょう。
ですから、これも前日fullmoonさんが提起した問い、
「『精霊』のスカートのなかに何があるのか」
---私は第1部と第2部の作品世界全てをその裡に包含する衣裳とみます。
みなさんの目にはどう映りますか。
コメントなどでやりとりできたら楽しいですよね。

(この先、公演に関する個人的な印象を盛り込んだ書き方をしているため、
幾分か、公演内容に触れておりますことを書き添えておきます。
ご覧になりたくない方は、*****印より下まで、スクロールしてください。)

さて、第1部は『マッチ売りの話』、
幕開け前に私たちの耳に届く冷たい吹雪の音は
「初演直前の新潟で録音されたもの」(金森さん)なのだそうです。
前回、1/22の公演後のブログには「ごった煮」と書きましたが、
この日の印象はまったく別物で、
様々な時空、様々な立場にあるはずの9名が
まるでひとつの家族ででもあるかのように映りました。
一人ひとりは異なっているのにも拘わらずです。
哲学者ヴィトゲンシュタインが唱えた「家族的類似性」という概念が浮かびます。
完全に一致する共通点などはあり得ないものの、
様々な類似性が隙間なく重なりあい、交差しあって、
直接、間接に緩く繋がる「家族」という集合体にヒントを得た着想で、
家族のもつ「その家族らしさ」、というようなことになるでしょうか。

そんな観点から、この日、目に付いた細部。
「老夫婦」が冒頭に示す「夜のお茶」の「作法」は
「女」と「双子の弟」たちによって反復されますし、
「義父」が「少女」に加える「殴打」の主題は
「女」によって「双子の弟」たちに対して反復されます。
「老夫婦」は商品名「チャッカマン」で呼称されることの多い点火棒を用いますが、
「女」の方はマッチを用い、
「少女」との連続性を表象します。
そのように散りばめられた様々な細部が「家族的類似性」を色濃く表現していきます。
そしてそれは時代に翻弄されるよりなかった日本人の姿に重ね書きされているようでもあります。
「少女」が数度見せる涙を拭う仕草が胸に迫りました。

第2部は『passacaglia』、
まずはブルーグレーの照明の下、福島諭さんの現代音楽パート。
井関さんと中川さんは、ふたりなのか、それともひとりなのか。
私たちが目撃するのはついぞ目にしたことがない類いの
異なるふたつの身体が同化しては離れる驚きの光景。
「動きを微分化していくと、そのものには意味がない」(金森さん)のに、
10名の舞踊家の身体が、それを越えた何かを獲得していくパートです。

白い照明に切り替わると、一転、そこは情感たっぷりなビーバーの音楽。
ヴァイオリンによる旋律が美しい。
舞踊家も瞬時に典雅な風情を漂わせる、
ある種古典的な動きに切り替わり、ユニゾンで魅了します。
このパート、「その瞬間のエモーション」(金森さん)に目は射貫かれます。

ふたつのパート間の見事な往還が数回繰り返されるあいだ、
私たちは身じろぎもせず、固唾を呑んで、「ふたつの眼」に成り切るのみです。
その至福。まさに眼福です。

****************************************

言語化されざる動きがもたらす大いなる感動がここにはあります。
公演を重ねるなかで、「彼ら(=舞踊家)も何かを見出し、
私自身(=金森さん)も何かを見出す」のだそうです。
「(彼らが)今日見出したというところもあって、
面白いなぁと思って、
次はこんなことをやらせてみたいと思う」とは金森さん。
それらの言葉は、常に停滞することのないNoismらしさの、
その根幹をなすものを正確に言い表す言葉と言えるでしょう。

まだまだ先へ行く作品『マッチ売りの話』+『passacaglia』。
何度でも観たい舞台、
友人はそのあたりのことを「週末にNoismがある幸せ」と表現しました。
それを是非多くの方と一緒に体感していきたいと思います。

追記
今回のNoismTシャツ、各色とも良い感じですよ。
私はメンズLサイズのブラックとグレーを買いました。
価格は2,800円(金文字入りピンクのレディースのみ3,000円)。
とてもクールでお勧めです。

更に、この日のアフタートーク、一番最後に、
金森さんが新潟のことを、
「人生の中で一番長く住んでいる場所。
街が変容していくのを目にし、友人ができ、
『ふるさと』と化していく過程を理屈抜きで感じている。
大切な場所である、既に」と語ってくれたことに、
胸が熱くなったことも書き添えておきたいと思います。 (shin)

1月27日(金)の公演に行ってきました!

初日から1週間。
休演日を経て、ますますパワーアップした舞台を見せつけるNoism1メンバー!
演出も微妙に変わり、特に一番最後、ピシッと決まった終わり方に、即「ブラボー!」と男性の声が。
これで終わりと知っている私は、声に誘われて拍手をしたのですが、観客の皆さんは、誰かのツイッターに書いてあった通り、「よく訓練されていて」、メンバーが挨拶に出てくるまで拍手をしません。
うーん、すごいなあ。
そのあとは万雷の拍手なんですけどね。

この日は篠田昭新潟市長も来場していて、アフタートークの前にご挨拶があり、金森さんを褒め讃えていました♪

アフタートークでは、
・仮面の意図
・このご時世で、不慮の時などには真っ先に(予算が)削られてしまいがちな芸術(分野)について、どう考えるか
・『マッチ売りの話』の一番最後の、少女のシーンについて
・精霊に込めた思い
の質問がありました。

重い話が続き、「今日はなんだか空気が重い」と肩を回す金森さんでした。

精霊役は井関佐和子さんですが、一番最初に登場し、凄いオーラで観客を舞台に引き込みます。
精霊とはいえ、きれいなだけの精霊ではありません。
衣裳の色は白とグレイだし、照明の当て方により、最初は白色だったベールが、途中から黒に変わっていき、不気味な雰囲気です。
この世はきれいごとばかりではなく、光と闇、表と裏、清濁、があることを暗示しているようです。

そして不自然に広がるスカートの下には何が隠されているのでしょう?
まさに『マッチ売りの話』に繋がっていく絶妙の導入です。

1月は全公演、前売り券完売!
当日券が若干枚数あるそうですが、
埼玉公演、2月新潟公演をどうぞお楽しみに!

閑話休題:

26日、奥野晃士さんナビゲートのリーディングイベント、別役実「マッチ売りの少女」。予定時間オーバーながら無事終了しました。
ご参加の皆様ありがとうございました。
27日の公演には奥野さんやご参加の方たちもいらしていて、終演後、「よくわかった!」と笑顔で話してくださいました。よかったです♪

★さわさわ会&Noismサポーターズ ルーマニア・シビウ公演ツアー
4月5日(水)~10日(月)決定!
諸事情により旅程が5日間から6日間になりました。
参加希望の方はお早めに当サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。
お申し込みいただいてからの航空券手配となります。
お席が取れない場合もありますのでご了承ください。

シビウで『マッチ売りの話』+『passacaglia』を観よう!

(fullmoon)

Noism1新作、第1クール最終日(1/22・SUN.)

Noism1最新作の初演の幕があがった金曜日も、昨日の土曜日も、
雪が降るぞ、雪になるぞ、と思わせるだけ思わせておいて、
実際はさして降らずにきてましたが、
遂にこの日、雪片が落ちてきました。
しかし、湿り気の多さと、形状が無駄に大きいことから、
新潟県人なら誰しも「まあ、今は積もらない」と思える牡丹雪でしたが、
県外からいらした方々はさぞや心配だったことでしょう。
そんな『マッチ売りの話』+『passacaglia』第1クール最終日の日曜日、
スタジオBへ出掛けて来ました。

各種SNSで目にしていた、前日までの書き込みはどれも
感動の大きさを示していましたし、待ち遠しい思いに、期待は募る一方でした。
そして実際に目にしてみると、その複雑さに酔いしれる自分に気付くことになりました。

(このあと、個人的な印象を含めて、公演内容に若干触れています。
ご覧になりたくない方は、下のお料理とお酒の画像あたりまでスクロールしてください。)

開演。冒頭、一旦の闇を経た後、天井から光が落ちてくると、
舞台中央に、白と濃いグレーが彩なす、裾の長い衣裳に身を包む精霊・井関さん。
上から降り注ぐ照明は刻々明るさを変えていきます。
両の腕を持ち上げる、或いは下ろす、ゆっくりと。
ゆっくり体を捻ると、衣裳もゆっくり捻れる。ひと言、エレガントです。
1部と2部とを繋ぐこの象徴的なイントロ部を観るだけで
手もなくNoismの世界観に引き込まれてしまうはずです。

一転、「ごった煮」感のある第1部は
別役実『マッチ売りの少女』を下敷きにしたオリジナルの物語舞踊。
舞踊家の顔を覆う「仮面」が異なる時間の混在を可能にすると、
マッチとライターと商品名「チャッカマン」で知られる類いの点火棒の3種が、
20年後、そのまた20年後と20年間隔で隔てられた3つの時間を象徴しつつ、
物語が3つ同時に展開されていきます。
人間関係の把握はなかなか容易ではありません。
しかし、それは敢えて志向された複雑さなのであって、
何かが伝え切れずに複雑に見えてしまうのとは根本的に事情が異なります。
謎は謎のままで構わないのでしょう。
舞踊家が繰り出す身体表現を目で追うことで、
たとえ、整理がつかない部分が残ったにせよ、
全体の印象はさして違わないはず、
そう思わせるような第1部に見えました。

井関さんがひとりソロを踊る傍ら、
舞踊家たちの手で
セットが全て綺麗に片付けられてしまうと、
うって変わって抽象舞踊の第2部です。
まずは井関さんと中川さんが絡む、もぐる、捻れる、翻る、解け合う。
互いにアイコンタクトをとらないまま、アウトフォーカスで、
あんなになって、こんなになる福島諭作曲の音楽パート。
カウントの取りづらいシンセサイザー音楽のなか、
頭に浮かんだのは、なんと歌川国芳の浮世絵『みかけはこわいがとんだいいひとだ』。
(個人の感想です。(笑))
ふたつの身体が皮膚レベルで融合して、別のひとつの身体を獲得するかのようです。
アフタートークで金森さんは、このあたりのイメージを、
「雪が溶けて水になる」と表現されていましたので、相当開きがあるかも、ですけど。(汗)
ところが、音楽がビーバー作曲の「passacaglia」に切り替わると、
今度は西洋の「正統的な」舞踊に近付きます。男性5人・女性5人による群舞は圧倒的です。
その後も、福島パートとビーバー・パートが交互に現れ、
舞踊の「洋の東西」が10人の舞踊家の身体を介して
絡んで、もぐって、捻れて、翻って、解け合う印象です。
このスイッチの切り替えには相当な集中力が必要となるはずです。
言葉では表現できない領域を身体で可視化していきます。
観る者も置き換えるべき言葉など容易に見つけられたりはしません。
汗を迸らせながらの熱演にただただ圧倒されるのみです。

そして先日の金森さんの言葉の正しさを知ることになります。
曰く、「一度ではわからない」と。
この日は「1回目より、2回目の方がよくわかるのがNoism」とおっしゃっていた金森さん。
複雑で、到底一度では理解出来ませんでしたが、目は大いに堪能したと脳に伝えてきました。
この後も公演は続きます。
まだまだ変化、変貌を遂げていくこと必至の作品でもあり、目が離せません。
また観ます。まだ観ます。

終演後、アフタートークを挟んで、初めて活動支援懇親会に参加してきました。
金森さん・山田さんをはじめ、Noism1、Noism2のメンバーも全員加わり、
あちこちで、美味しいお寿司と飲み物を頂きながら、
色んな話が交わされた、とても楽しい約1時間でした。

 

画像は左、米粉のキャラメルレクチェロール、鴨スモークと柔肌ネギのピンチョス。
その右隣の静岡・土井酒造場の日本酒「開運」はSPACさんからの頂き物なのだそうです。
私はこちらのお酒を贅沢にも井関さんから封を切って頂いたうえ、
真っ先に、直々注いで頂き、たいへん美味しく頂戴しました。
口当たりが柔らかく、スッキリした甘さで飽きの来ない、いいお酒でした。

NoismサポーターズUnofficial同様、活動支援者にも加わってNoismを応援していきませんか。

さて、話は戻って、『マッチ売りの話』+『passacaglia』。
次の公演は今週末に3日間。
「わかるか、わからないか」はわかりませんが、
それは大した問題ではないようです。
観ることの魅力に溢れたスタジオ公演の会場でお会いしましょう。(shin)

1月20日、初日に行ってきました!

第1部は衝撃的、そして第2部は大感動。
ぜひご覧ください、凄いです、本当にすばらしい。 

いつもいつも期待を裏切らない(裏切りつつも裏切らない)金森穣Noism.。 今回も見事にやられました。
いろいろ詳しく書きたいのですが、今日は初日なのでネタバレしないように、あえて書きません。でもよかったです。本当によかった。

第1部は最初に印象的なシーンがあり、物語に引き込まれます。そのあとの場面は滑稽とも言える動きがありつつも、実はヘビーでハード。
意味はよくわからないながらも、さすがの身体表現展開で観る者を飽きさせません。

引き続きの第2部が凄いです! 
その前の、1部から2部への転換も興味深いです。
とにかく第2部、感動です。 仮面の第1部から、美しくも気高く、複雑な動きの第2部へ。 
過去と現在、宗教と科学、アカデミックと抽象。
キーワードが解明されていく不思議。
その場に居合わせた百数十名にしか得られない、貴重な瞬間の連続。

終演後は金森監督によるアフタートーク。
とても濃い内容でした。

感動の舞台、そして金森さんが謎に応えてくれるアフタートーク。
皆様ぜひぜひお運びくださいね!

さて、サポーターズ会報30号が無事できあがり、公演折込をしてもらっています。
浦野芳子さんによる金森さんインタビュー、山野博大氏のバヤデール評、メンバー全員のメッセージなど、盛りだくさんです。
どうぞお読みください。

そして、公演プログラム&2018年2月までのNoismスケジュールチラシなど、本公演ならではの情報チラシも折込配布されています。

会場ホワイエでは新NoismTシャツや、福島諭さんのCDも販売されています。
ぜひ観に来てゲットしてくださいね。

閑話休題:

第1部の最初、老夫婦の夫が読んでいた絵本は野坂昭如の「マッチ売りの少女」。13日のリーディングイベント、シネ・ウインド市川明美さんのナビゲートにより、その本のご紹介もありました。そして別役実の作品には付きものという電信柱が今日の舞台にもありました。
アンデルセン・別役実・野坂昭如、(そしてたぶんその他も)、を下敷きに、新たなオリジナル作品の金森穣『マッチ売りの話』!
とは言え、アフタートークによると、別役実作品の影響も大きいそうですので、皆様、次のイベントいかがでしょうか。

◆リーディングイベント第2弾!
声に出して読む不条理劇Ⅱ 別役実「マッチ売りの少女」

日時:1月26日(木)19:00~21:00
会場:ブルーカフェ(新潟市中央区上大川前通7-1237-1 サンシャイン新飯田屋ビル2F Tel 025-201-7885)
参加費:1,000円(別途ワンオーダーお願いします)
申込:「新潟おくぬ~倶楽部」 電話・ショートメール090-8615-9942

ナビゲーター:奥野晃士(SPAC俳優)

※Noism劇的舞踊『カルメン』、『ラ・バヤデール-幻の国』に出演したSPAC俳優 奥野晃士さんをお迎えして、別役実の不条理劇「マッチ売りの少女」を読み合う第2弾!Noism1新作『マッチ売りの話』公演期間中のリーディングイベントです。
本来は参加者全員でテキストを読み合うのですが、今回は奥野さんにも読んでいただきますので、読まずに聴いていたいという方も参加OKです。
1回目に参加していなくても大丈夫。最初から読みます。
どうぞお楽しみください。

奥野さんは27日(金)の公演を観に新潟にいらっしゃるので、その前日のイベントになります。 
新潟1月公演は27日のみチケット販売中です。どちらもぜひどうぞお運びください。

ルーマニアでNoismを観よう!!
さわさわ会&NoismサポーターズUnofficial 共同企画 ルーマニア シビウツアー

すでに告知されていますNoismルーマニア公演。
3/30 ブカレスト『ラ・バヤデール-幻の国』、
4/5,6シビウ『マッチ売りの話』+『passacaglia』。

さわさわ会&サポーターズでは、後半のシビウ公演最終日、4月6日に合わせ、4/5(水)~9(日)にツアーを計画しています。
詳細はまだ決定していませんが、旅費は18万~20万円程度です。
ご興味のある方は、当サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。今のところ4名参加予定です。
皆様どうぞぜひご一緒に♪   (fullmoon)