「ランチのNoism」#7:林田海里さんの巻

メール取材日:2020/10/13(Tue.)

映像舞踊『BOLERO 2020』も絶賛公開中のNoism Company Niigata。「ランチのNoism」は今回が第7回目。林田海里さんのランチをお送りします。件の映像舞踊ではベッド+毛布での登場にキュンとしたり、「まだまだ寝ていたい朝」に親近感が湧いたりした、そんな林田さん。ランチはどんな感じなのでしょうかね。ではでは、拝見しましょうか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

りゅーとぴあ・スタジオBのホワイエに昼がきた♪「ランチのNoism」!

*まずはランチのお写真から

新潟市音楽文化会館を背景に
林田さんのランチ

1 今日のランチを簡単に説明してください。

林田さん「納豆、おにぎり、おやつにバナナです。いつも大体これです」

 *窓辺に置かれたこの日のランチは定番の3品。納豆もバナナもNoismではよく見かける品ですが、一日にひとつ(一本)ずつしか食べないそうで、「(男子なのに)主食少なめ!」とか「あれだけ身体を動かすのに足りるの!?」とか心配になっちゃうのは、もう「ランチのNoism」恒例の事態!で、これ見ちゃって、「無駄に食べてるなぁ、私」と反省することになるのもいつものことでして、ハイ。(汗)でも、私、おにぎりは冷やして、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)にして食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えるようにしたりとか、ちょっとは気を遣ってるんですけどね、って私の話はいいか。失礼しました。(大汗)m(_ _)m

  …話を林田さんのおにぎりに戻します。好みの具材を訊ねましたところ、「一位は鮭です。写真のは大きい鮭のやつですけど、安い方を買うときの方が多いです。ジャンクな焼肉のやつとか、お稲荷さんも好きです」のお返事でした。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。(or 主にどこで買ってくるのですか。)

 林田さん「納豆とバナナはイトーヨーカドーで買うので、毎朝おにぎりだけを買いに行ってます。家から一番近いファミマとセブンを気分で使い分けています」

 *林田さんのバナナに関しては、皆さんが上手に活用している「値引き」を待てない事情があるようです。そのあたり、次の質問でわかります。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 林田さん「なるべく青いバナナを買うこと。熟れたバナナが好きじゃないので」

 *ええっ?何て言いました!?そんな人、いるんですか?(←かなり失礼)だって、青いバナナって草みたいじゃないですか?(←相当、失礼)「青い果実」って響きにはセクシーなものがありますが、青いバナナとなると、同意しかねますけど…。じゃあ、訊いてみます。「皆さんのなかで青いバナナが好みって方、手を挙げてください」…「ハイ、少数」(←ZOOMでもなし、見える訳ない。ホント、失礼)

  …で、「熟れたバナナ」のどんなところが苦手か、もう少し詳しく伺いました。すると、「茶色い斑点が出てくると、甘い匂いが強くなりますよね…それが苦手です。でも1日1本しか食べないので、一房買うといつも最後の1,2本はカイに食べてもらうという感じになります…」とのお答え。わかるような、わからないような…。でも、カイさんはバナナ買わずに済む感じ?そんなこたぁないか。(笑)

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 林田さん「ないです。こだわりはバナナの青さのみ」

 *もうそれだけで充分なこだわりですけど。(笑)

鳥羽さんと一緒に掲げるのは
「OKバナナ」(恐らく)

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。

 林田さん「サンドイッチの気分の時はサンドイッチを食べます」

 *ああ、あるんですね、「サンドイッチ気分」。そんなふうに「の」を省いて書くと、何か村上春樹か俵万智みたいですけど…。コンビニの商品棚の前に立つと、ときどき、他を圧倒する光を発しているかのように見えて、引き寄せられるみたいに手を出しちゃう品ってありますよね。それ、「気分」を反映しているってことなんでしょうね、きっと。

 …で、林田さんに戻りますと、好みのサンドイッチはタマゴサンドなのだそうです。…タマゴサンド♪…「幸福(口福)」を挟んだ「王道」サンドイッチと言えますよね。うん、うん。こちらは同意、激しく同意です。(笑)

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 林田さん「変わりません。しかし先日の洋舞踊協会との合同公演ではお弁当を頂いたので本番前にそれを食べました。美味しかったです。ありがとうございました」 

 *脇目もふらない安定の「定番」ランチなのですね。あっ、それはそうと、拝見しましたよ、洋舞踊協会との合同公演『畦道にて~8つの小品』。そのなかの「Ⅵ.愛や、」、市民との情感たっぷりのコラボ、素敵でした。その際のお弁当に対するお礼の言葉とは、礼儀正しい好青年、素敵です。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 林田さん「そのときそこにいる人と一緒に」

 *そうなのですね、構えるところのない自然体。魅力的です、林田さん。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 林田さん「もくもくと食べます。そして足を上げて寝ます」

 *どちらも、ランチの前後、舞踊家としての大切な時間(稽古)への配慮から来る、合理的で自然な振る舞いなのでしょうね。足を上げて寝ることには疲労回復効果やリラックス効果などがあると聞きますし。う~む、プロですね。当たり前かもですが。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 林田さん「僕的に熟れすぎたバナナはカイがいつももらってくれます」

 *また顔を出した「青いバナナ」問題、って勝手に楽しんじゃってますね、いかん、いかん。(笑)

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 林田さん「カイとスティーヴンはいつも自作のお弁当でえらいなぁと思っています」

 *おっと、ここでも、カイ・トミオカさんとスティーヴン・クィルダンさんのお弁当ですか。前回の井本星那さんも「しっかり作ってきている」って感心していたふたりです。ますます楽しみが膨らみました。

林田海里さんのランチご紹介はここまでですが、林田さんから皆さまへのメッセージがございます。どうぞお読みください。

■サポーターズの皆様へのメッセージ

 「つまらない昼食ですみません。いつも応援して下さってありがとうございます。大変なときですが、こうして新しいシーズンをむかえ、毎日踊り続けられるのも皆様のおかげです。これからも劇場に足を運んで、舞台を観に来て下さい。それに伴う不安が解消される日が早く来ますように。」

メッセージも含めて、どうもご馳走様でした。次回はどなたのランチが登場しますでしょうか。どうぞお楽しみに♪

では、今回はこのへんで。お相手は shin でした。

(shin)

「私がダンスを始めた頃」⑭ 三好綾音

運動会の出し物の「ぶひぶひロックンロール」というダンスを家で30分踊り続ける子だった、通っていた幼稚園でやっていたバレエ教室を毎回部屋の外からじーっと見ていた、そして母自身がバレエダンサーのパトリック・デュポンが大好きだったこともあり、バレエを始めることになりました。

ほとんど同じ時期にピアノを習い始めていたのですが、気に入らないことは一切やらない、好きなときに勝手にレッスンを終わらせるような大変な子供だったと聞いています。

小さい頃も大きくなってからも、よく母と一緒にシルヴィ・ギエムのガラやパリ・オペラ座の来日公演などを観に行きました。何かを観た後にレッスンに行くと、楽しそうに見えるのか、すぐに先生に気づかれたものです。

自分がプロのダンサーを目指して具体的に動き始めたのは高校生3年生になってからです。高校生になって”進路”というものがリアルになった時、一度音楽でもバレエでもなく(この頃はピアノも弾いていて、ミュージカルやオペラの授業をとって歌うこともしていました)、大学で芸術から離れた勉強をする選択をしようとしました。

自分にダンサーになる力はないと思っていましたし、音楽ではほとんどの場合食べていけないと知っていたからです。それが正しいと思いました。両親も、バレエやピアノの先生も、その選択を受け入れてくれました。

しかし、教室とは別に所属していたユースバレエの先生にその事を伝えに行くと、その先生が「今度イギリスのサマースクールに連れていこうと思ってたのになー」と冗談のようにさらっと言ったんです。

私にもそんな事が出来るなら、やらない理由がどこにも見当たらないと思いました。その時はもう既に17歳で、18歳になろうとしていました。

勉強はいつでも出来るけど、踊りは今蓋をしたら一生届かなくなる! 今しかない、そう思ったら、それまで散々進路の話をしてきた先生方や母や色んな大人を驚かせてしまっても、なりふり構う暇はありません。とにかく急がなければと思いました。

望むなら動けばいいんだと気づいたのです。自分が望んだことなら絶対に後悔はしないと。

結局その先生が言っていたサマースクールは書類審査で落とされましたが、すぐに別の学校のサマースクールを探して書類や写真を送って、初めて海外に行きました。

そこからはひたすら前に進み続けて今に至ります。すぐにNoism2に入ることができ、毎日踊りに向き合える環境にいさせてもらえたこと、私の意思を全て尊重し支援してくれる両親であったことが本当に幸運で、進み続ける為には絶対に欠かせませんでした。

踊りが突然上手くはならないので壁は高いですが、挑戦することには躊躇せずにいられるようになりました。

とりあえずやる、反省はするけど後悔はしない。

何か迷ったときは、こう思うことにしています。

(みよしりお・1997年東京都生まれ)

柳都会vol.22 江口歩×金森穣を聴いてきました♪

2020年10月11日(日)16:30~18:00、本来ならほぼ5ヶ月前(5/17)に開催される筈だった「新潟お笑い集団NAMARA」代表・江口歩さんと金森さんによる柳都会が、りゅーとぴあ・能楽堂を会場に無事に開催され、聴いてきました。

おふたりのこれまでの接点ですが、①先ず、Noism初期の頃、江口さんは二度ほどアフタートークの司会をされたことがあったのだそうですが、「下ろされてしまった」と江口さん。

②次いで、『black ice』の頃、江口さんのラジオのゲストとして金森さんに出て貰ったことがあったとのことでしたが、金森さんは記憶になく、地震の影響で、10分間収録されたものの、オンエアされないでしまったのだそうです。

そうした際に江口さんが金森さんに対して抱いた印象は「尖っている」というものだったそうです。

「文化不毛の地」(?)新潟に、それぞれ「日本初」の劇場専属舞踊団と地方都市発のお笑い集団を立ち上げたおふたりは、それぞれのスタンスで、周囲の理解を得ようと格闘してきたおふたりでもあります。今回の柳都会は、主に、金森さんが「お笑い集団NAMARA」と江口さんについて訊ねるかたちで進行しました。

(註)壇上のおふたりから撮影許可あり

足袋を履いて、能楽堂の舞台に進み出ると、まず、江口さん「アウェイ感がビシビシ」と語ることで、笑いが起こり、つかみはオッケイ、そんな滑り出しでした。

「新潟お笑い集団NAMARA」と江口さん(代表取締役社長)

立ち上げは1997年で、今年で23年目。当時の新潟県、自殺率が2年連続で全国ワーストだった頃。それは、①りゅーとぴあオープンの頃であり、「箱もの」は要らないの声があがったり、また、②陸上競技場を舞台に、現在のアルビレックスの前身アルビレオが発足した頃でもあり、サッカーなど根付かないと言われてもいた。「NAMARA」も同様だった。

毎月、ライブをやっても当然、儲からない。「どうやって食っていくか」が問題。だから声がかかると、全部「ハイ、ハイ」と受けていた。しかし、5年間くらい、全員ノーギャラだった。

「欧州帰りの29歳、『お前には居場所はないよ』と否定されているように思い、世の中に対して苛立っていた。尖っていた」(金森さん)「俺も全否定だもん。継続していても評価は上がらなかった」(江口さん)

転機は2002年。商店街、学校、病院、介護施設などから「講師に」と声がかかるようになる。いずれも、「会話がまずいことになっている」と認識。求められているのは、コミュニケーションをとること、繋ぐこと。「通訳」「翻訳」みたいな役回り。

また、「障がい者と健常者、加害者と被害者、自民党と共産党といった両極端の依頼もあった」(江口さん)…その具体例:精神障がい者の自己肯定イベント「病気だヨ!全員集合」、坂井輪中学集団暴行事件被害者の父親が開いたトークイベント、新潟市長選挙に際し、(篠田・前市長を含む)3人の候補者を出走馬に見立てた「市長選ダービー」等々。

スタンスは「面白がったって、いいじゃないか」興味が持てれば、理解のきっかけになる。

実際の仕事内容は知らなかったが、「何でも良いからやってみよう」とみんな受けていて、そうしてやっていくうちに色々学ぶことになった。大層な気持ちでやっていた訳ではなく、「ハイ、ハイ」言ってきたことで、「どっちも肯定しようという態度を覚えた。左翼とも右翼とも付き合う、『なかよく』だね」(江口さん)「うまい!」(金森さん)

それでも、「お前ら、お笑いだろ」と揶揄されたり、「お前ら、何やってるんだ」と不審がられたりしていたことに対して、金森さん「立ち位置がそれまでになかったため、評価のしようもなかった」

時代も変わった

「『社会課題を楽しく』っていうなら、『SDGs(持続可能な開発目標)』と言うと説明が楽で、使うことも。デジタル化の加速で、異業種の繋がり、業態の変化も進む今、立ち上げ当初の頃と同じような気分を楽しんでいる」(江口さん)

「『NAMARA』はみんなバラバラ。好きなことをするのが『NAMARA』と言ってきた。保育士芸人や銭湯大使なんてのもいる」(江口さん)「つかみどころのないグループ。新しく人を入れる基準は?」(金森さん)「オールOK。どんどんチャンスあげたっていいじゃん、って」(江口さん)「他県にも似たようなグループはあるの?」(金森さん)「ないみたい。新潟にはタレントが多い印象、『タレント王国』。それぞれの特性・武器を活かして融合して、束になって発信したら、って考える」(江口さん)

「時代、何なんだろ、アレ。あんなに叩かれていたのが、今、『良いことやっている』と言われ、表彰までされるようになっちゃった」(江口さん)

江口さんって人

「政治家になることは考えたことない?」(金森さん)「あんな面倒くさくて、頭下げてばかりいるような仕事したくない。具体的には、色々な行政課との付き合いはあるけど」(江口さん)「行政と文化、互いの専門知識しかなく、相手を知らない。江口さんみたいな存在は抜群なNPO。福祉系など、需要はありそう」(金森さん)「縦割り社会の中で『ハイ、ハイ』言ってきたこと、横へ、横へと動くことだった」(江口さん)

「金森さんには、観光課と繋がって、(北方文化博物館などの)アートなポスターを作って欲しいし、篠山紀信さんと一緒に『SWITCH』にも出て欲しい。また、Noismには古町芸妓や新潟プロレスともコラボして貰いたい気持ちがある」(笑)(江口さん)

「江口さんって、ホントつかめない。でも、良い意味で、つかめないところが江口さんの強み。『NAMARA』が受け入れられていったり、新潟って、面白いところだなと思う」(金森さん)

「江口さんって泣くことあります?どんなとき?」(金森さん)「泣くさ。映画観てとか」(江口さん)「何故訊いたかというと、江口さんは物凄く俯瞰で物事を見ているから、落語的に。一人ひとり感情移入していたらもたない。ひとりの人としてどこで泣くのかって興味持っちゃった」(金森さん)

「一神教の善悪みたいに、何かひとつのことを信じるというよりも、両方を肯定する。面白いか面白くないかが価値基準。融合したら面白いんじゃないかとか思う」(江口さん)「江口さんはダメ出しをしたり、評価を下したりしますか?」(金森さん)「あんまりしないんだよね」(江口さん)「ですよね。全てを肯定していくとなると」(金森さん)

変化すること

平和ボケの頃の毒のあるアナーキーな笑い(横山やすし、たけし、爆笑問題・太田、立川談志)→肯定漫才(オリエンタルラジオ、ぺこぱ)へ。時代の変化。「そこにウズウズもある」(江口さん)「茶化そうと思ってますよね。(笑)でも、変わっていけるかどうかというのが問題。変わらなきゃと思う。嫌々じゃなくて、自分のなかで変化の時。『金森、変わったな』と言われるのは不本意。前向きに変化を楽しんでいる」(金森さん)

「視覚障がい者のためのワークショップには興味をもった。お互いに化学変化が起きている。そういうジョイントがやりたい」(江口さん)「やる前は不安があった。クラスがうまく機能しなかったら、参加者を傷つけてしまうんじゃないかと。でも、みんな、『もっと、もっと』と、全然怖がっていなかった。でも、『会わせりゃ、何とかなるだろう』みたいなのは嫌。双方、傷つく。『この方法論なら』と思えたからやった」(金森さん)「芸術から離れちゃって、ボランティアみたいなトーンはダメ」(江口さん)「滅茶滅茶アートでしたよ。年末にもやるんだけど、進化(深化)しそう」(金森さん)

江口さんって人(金森さんが理解した江口さん)

「江口さん、『お笑い』とか『面白い』とか言うからややこしい」(金森さん)「誤解される」(江口さん)「でしょうね」(笑)(金森さん)「叩かれる」(江口さん)「でしょうね。(笑)でも、70歳くらいになって、地域の人がみんな知ってるようになると無敵だね」(金森さん)

リーフレットとアンケート

「今度、一緒に飲みませんか」(江口さん)「俺、コーラですけど、いいですか」(金森さん)「じゃあ、俺もジンジャーエールにします」(笑)(江口さん)…

…と、まあ、そんな具合でしたかね。

この日は会場からの質問タイムはありませんでしたが、おふたりのやりとりを聴くだけで、「なまら(=新潟の方言で「とても」「凄く」の意)おもっしぇえ(=同「面白い」)」90分でした。江口さんと「新潟お笑い集団NAMARA」が刻んだ歴史、そして注がれる視線の変化。それを介して、金森さんとNoismが歩んできた日々も浮かび上がってくる、そんな感じのトークだったと言えるように思います。それら、うまく伝えられたかどうかは不安ですが、本日のレポはこの辺で…。

追記: おしまいに、この日の客席は金森さんから、映像舞踊『BOLERO 2020』の拡散を託されました。是非ともご覧ください。200円で7日間楽しめますので、コスパはめっちゃサイコーです♪こちらからどうぞ。

蛇足: りゅーとぴあ・Noismボードの前に置かれた冊子「tempo1」(富士通発行:無料)を貰ってくるのもこの日の大切な目的。無事果たせました。収録された金森さんの記事「身体のTEMPO」、これからじっくり読みます。皆さんも是非♪

(shin)

映像舞踊『BOLERO 2020』公開されました♪

既にご覧になられた方も多くいらっしゃると思いますが、金森さんのdirectionと遠藤龍さんの編集によるNoismの映像舞踊『BOLERO 2020』が本日公開されました。このところの金森さん、多岐にわたって精力的です、いつにも増して!

「2020年」ということで言えば、昨年末~今年初の「森優貴/金森穣Double Bill」において『Farben』を振り付けた森優貴さんが、夏(8月)のアーキタンツ20周年記念公演で、「ボレロ(新作)」を発表する予定だったことも記憶に新しいところです。

…『ボレロ』。森さん振付の新作、私もチケットを買って、楽しみに待っていたのですが、「コロナ禍」で公演中止となってしまい、残念な気持ちでいた折も折、逆に今度は金森さんが「コロナ禍」ゆえに出来ることとして映像作品で取り上げて(そして/或いは、撮り上げて)くれました。『ボレロ』の穴は『ボレロ』で。金森さん、こう来たか。森さんだったら、どんなだったろう。そんな夢想にも浸れるほど、ぽっかり空いた穴が埋められていくように感じました。

この作品に関して、金森さんからのメッセージがあり、そのなかで製作の経緯などが語られています。こちらからもご覧いただけますので、どうぞ。

では、本編ですが、Noism公式ウェブサイトのニュース頁のリンクを貼っておきます。『BOLERO 2020』、そちら経由でどうぞ。(有料:「7日間レンタル」200円)

スマホでもご覧になれますが、少し大きなディスプレイでご覧になることをお薦めします。

私は幸いにも、プレビュー公演、先日の和楽器集団「ぐるーぷ新潟」コンサートにゲスト出演したNoism2、そして金森さんが新潟市洋舞踊協会記念合同公演に振り付けた『畦道にて~8つの小品』と続けて観ることができましたが、そうはいかず、「Noismロス」状態できている方も多くいらっしゃる筈です。こちら、一週間、何度でもご覧になれますから、「ロス」解消の絶好のチャンス。言うまでもなく、必見です♪

(shin)

今回は佐和子さん+穣さん…インスタLIVE Vol.8『食事と健康とダイエット』

大きな感動を呼んだ『銀の吹雪』(山田さん)と『畦道にて』(穣さん)の翌日(2020/10/5)の夜9時、敢えて、前日の舞台についてはほぼ触れずに行われたインスタLIVE Vol.8『食事と健康とダイエット』。ふたりの食事を預かる佐和子さんが中心となり、概ね以下のようなお話が聴けました。

おふたりが「グルテンフリー」の食事を実践されていることはよく知られていますが、全ては一冊の本からはじまったとのこと。その本、『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館)4年ほど前のこと。

佐和子さんがウィンブルドンにハマった夏、ロジャー・フェデラーの本を探していたところ、偶然にAmazonからの「お薦め」本だった。

小麦のグルテンを摂らない食事:「何か似ている気がした」佐和子さんに、拘りのない穣さんからの「やってみたら」で始まったのだそう。

試してみると、「本番後の疲れ方が違う。食後、眠くならない。身体が軽い」それが佐和子さん。かたや、「目覚めが違う」と感じたのは穣さんで、すぐに体重が2kgくらい落ちたのだとか。

「気をつけてない日はない」という佐和子さん、鏡の前での一日一回の身体チェックを始めてもう十数年。

「私の踊りで、太っていたら、絶対無理なの」と佐和子さん。舞踊家として、自分の最適な身体はわかっている。キープする必要があると考えている彼女。食べ過ぎると、疲労と同様、次の次の日に身体に出てくるのだそう。

遺伝子検査では、「バナナ型」判定の佐和子さんは、筋肉がつきにくい身体。(それは穣さんも同じ。)自分の身体にはたんぱく質が必要だと知る。

穣さん、人間ドックでは、内臓脂肪とコレステロールの値が高いのだそう。(驚)で、佐和子さんが糖質を抑える食事に切り替える。加えて、毎朝、数種類のサプリメントなども。

現在のコンテンポラリーダンス界「自信をもって身体を晒しているのかどうか。その瞬間までに賭けてきた全てが見える」(佐和子さん・穣さん)

「酢を炭酸で割って、おつまみわかめを摘まみながら、韓国ドラマを観る」のがおふたりの夜の過ごし方。→今度、「韓国ドラマについても話します」(穣さん)とか。(笑)

甘党の穣さん、更に松茸好きなことがわかったり、楽しく話すおふたりが印象的な回でした。

以上、簡単なレポートを終わりにします。おふたりのアカウントにはアーカイヴが残されています。こちらからどうぞお聴きください。

(shin)

新潟市にNoismがある豊かさが広く(再)認識された日、2020/10/4♪

2020年10月4日(日)は、Noism継続問題で揺れた前年に指摘された課題「市民への浸透度」において、画期的な進展が認められる重要な一日になったと言えるでしょう。

入口と出口が別になったりゅーとぴあ

写真は、この日のりゅーとぴあの催し物表示ですが、縦に並んだふたつ、上には14時開演の「和楽器集団ぐるーぷ新潟 第20回コンサート」、そして下には「新潟市洋舞踊協会 第9回記念合同公演」が昼13時30分からと夜18時からの2公演が示されています。

どちらも最上部に「第68回新潟市芸能まつり」とある通り、新潟市芸術祭2020の一環としての催しなのですが、どちらにもNoismの新たな作品(山田さん振付作品と金森さん振付作品)が組み込まれていて、どちらにもNoismメンバーが出演しているのです。

そして最も重要なことは、それぞれ和楽器と洋舞踊に打ち込む市民とNoismとが共演したことであると言えるでしょう。その意義の大きさは計り知れません。それも一日のうちにやっちゃった訳で、「重要な一日」と断言する所以です。

私は、先ず、ぐるーぷ新潟のコンサートを聴き、その後、新潟市洋舞踊協会の夜公演を観ましたので、その順に、若干触れてみたいと思います。

*和楽器集団ぐるーぷ新潟 第20回コンサート(@コンサートホール)

琴や尺八のほか、多くの和楽器が作り出す音を楽しむコンサートは、私のように全くその筋に疎い者の耳にも、極めて新鮮な響きとして届き、大いに楽しめました。山田さんの振付でNoism2が踊ったのは、コンサート最後の演目、4曲からなる組曲『新潟幻想』の第2曲《銀の吹雪》でした。作曲者の後藤丹さんの言葉に「夜半から降り始めた雪は段々と厳しさを増します。題名は蕗谷虹児の詩集から」とある通り、私たちの心象風景「新潟」に深く根を下ろした曲であり、組曲であると言えます。

司会も担当した朝倉劫山さんによれば、山田さんは初めて聴いた曲に振り付けたのだということ。白いフレームを持つ透明アクリル製の見覚えのある立方体の椅子を手に舞台上手の袖からゆっくり歩み出る9人のNoism2ダンサーたち。身に纏うノースリーブとパンツは全体が白でありながら、一部、黒ずんだ箇所があります。私たち新潟の者にとっての雪は、綺麗なだけの鑑賞対象ではなく、生活を営む上での厄介さも伴うものであることを一目で納得させたうえで、種々の和楽器の手前、若いダンサーたちがその身体で、新潟の雪の夜を出現させていきます。そこでは世代の違いも、洋の東西も消失し、幸福なコラボレーションしか見えてきません。最後、雪が大地を覆うかのように横たわる8人のなか、ひとり、尺八と打楽器の音と一体化する中村友美さんの立ち姿で曲が止まると、大きな拍手が沸き起こりました。曲の最後までいかぬうちに拍手が出たのはこのときだけです。その多くは、恐らく、この日初めてNoismを観た方々だったように思います。私がこの日初めて和楽器の公演を聴いたように。

全ての演目が終わると、司会も兼ねた朝倉さんが言います。「通常、アンコールは会場のみんなで『花は咲く』を歌うのですが、飛沫が飛ぶので、今回は今日やったなかから、皆さんが一番聴きたい、観たいものをやります」勿論、Noism2が参加した曲のことです。今度は立方体の椅子は持たずに、駆け足で、4人と5人に分かれての登場。そうして、客席は、雰囲気を異にする《銀の吹雪》を2回堪能した訳です。曲が終わると、この日一番の拍手が会場に谺したことは容易に想像して頂けるものと思います。(直後、山田さんから聞いたところによれば、このアンコール、急遽前日に言われたものだったとのことでした。)

*新潟市洋舞踊協会 第9回記念合同公演(夜の部)(@劇場)

合同公演の全体は3部に分かれていて、その間に15分の休憩を2度挟む長丁場です。2部までは、各バレエ教室ごとの発表会の形式で進み、あるときはまるで保護者になったかのような気分でドキドキ見守り、またあるときには微笑ましかったりもし、またまたあるときには「やるなぁ」とばかりに見入ったりと、私自身、かつて娘がまだ小さかった頃のバレエ発表会のときの記憶と重なる思いを追体験しました。この日の客席もまさにそう。それぞれに視線を送る先が異なり、盛り上がりのピークも若干異なる、出演者の身内が多い客席だったように思います。元来、そういうものなのです。

しかし、金森さん振付の合同作品『畦道にて ~8つの小品』が披露された第3部は肌合いがまったく異なっていました。この作品は「Ⅰ.畦道にて、」「Ⅱ.友と、」「Ⅲ.恋や、」「Ⅳ.孤独を、」「Ⅴ.歌い、」「Ⅵ.愛や、」「Ⅶ.夢を、」「Ⅷ.語る。」と読点と句点を伴って名付けられた8つのパートからなり、ヴィヴァルディやシューベルトなど耳に馴染みのある曲も使われているものでした。そして冒頭、夕陽を思わせる色味の照明のなか、どこかへの移動の手段に回収されてしまうことのない「畦道」の光景が示されると、演者が躍動するステージはもう「新潟」以外のどこにも見えてきません。

8つのパートには、バレエ教室の生徒さんたちからオーディションで選ばれたという出演者たちが、それぞれの年齢に応じて、青年期までの様々な関係や感情を可視化していきます。そして、「Ⅵ.愛や、」にはNoism1から林田さん、チャーリーさん、カイさんとスティーヴンさんが参加し、続く「Ⅶ.夢を、」には井関さんも登場し、全員で踊るラスト「Ⅷ.語る。」へと繋がる情緒を盛り上げていきます。その最後のパートの味わいは、金森さんが『Mirroring Memories-それは尊き光のごとく』において、浅海さんを配して描いた「未来を歩む者」に向けられた思いや慈愛と重なるものであるにとどまらず、事実として、Noismの「外」へと拡がりをもつものでもあり、より普遍性の強いものに映りました。

踊りの最後に盛り込まれた手話は、「新潟。私は舞踊が好きです。新潟。私は舞踊を続けていきます。新潟。本日はどうも有難うございました」と、例外なく、この日舞台を踏んだ者みんなに共通するものだった筈です。そしてそれを見詰める客席には、およそ舞台が産み落とし得る限りの「あたたかみ」が伝わってきたと言い切りたいと思います。終演に際して、耳をつんざくような拍手が舞台上へと送られていたのがその証左です。また、ホワイエに漂うその余韻、そして多幸感。是非、末永くレパートリーとして踊り次いでいって欲しいものです。

…そんな訳で、この日のコンサートホールの客席も、劇場の客席も、ともにそれぞれ、新潟市にNoismがあることの幸せを噛み締めることになり、結果、その豊かさが(再)認識された日と捉えて間違いないでしょう。これまでは、「畑違い」だったりし、または、逆に隣接するジャンル故に尚更遠ざけたりなどしてきたのかもしれません。しかし、この日を境に、それももう過去の話。Noismとの共演を通して経験した充実感は、自分が選んだ表現ジャンルへの熱を増すと同時に、きっとNoismへの関心を高めることにも繋がる筈です。この日のもつ意味合いには本当に大きなものがあったと書いて、この日のレポの締め括りとしたいと思います。

(shin)

「ランチのNoism」#6:井本星那さんの巻

メール取材日:2020/8/26(Wed.)~31(Mon.)

17thシーズンに入ったNoism。「ランチのNoism」も今回が第6回。この度ご登場いただくのは井本星那さん。前々回(第4回)、池ヶ谷奏さんが話してくれていた、「料理上手」との評判が高いメンバーです。どんなランチが飛び出すのか、期待しながら待っていました。皆さんもそうですよね、きっと。では、そろそろいってみますか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

公演を控えたある日、りゅーとぴあ・スタジオBのホワイエに昼がきた♪「ランチのNoism」!

 *まずはランチのお写真から。

8/26のランチ、大公開!

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 井本さん「ほうれん草の卵焼きに自粛期間に始めたぬか漬け、そしてこの日はお気に入りのお惣菜屋さんで購入したおいなりさんを入れました」

 *大きなドット柄が可愛い手ぬぐいは「かまわぬ」ですね。その上、色合いも綺麗なお弁当!それにしても、ステイホームの時期にいろんなことを始めたって話はよく耳にしましたが、さすがに「ぬか漬け」というのは初めてですね、私。でも、ぬか床のお手入れって、毎日欠かせないのでしたよね。ツアーに出るときなんか、どうするんだろ。まさか、持って行くとか、そんなこたぁないか、とかって勝手に心配しちゃってますけど、余計なお世話ですよね、ハイ。失礼しました。m(_ _)m

2 普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 井本さん「普段からお昼は手軽に食べられるものを作るので用意に時間はあまりかかりません」

 *段取りから、きっと手際が良いんですよね。料理上手な人はみんなそうですから。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 井本さん「栄養が十分に摂れて消化の良いものを選びます。あとは見た目!彩りも一応拘ります!」

 *彩り、見た目、バッチリで、見るからに美味しそうです。実際、美味しんでしょうね。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

井本さん「毎日の食事にタンパク質は欠かせません。メンバーの殆どがお昼にゆで卵を食べています!」

 *前にジョフォアさんがセブンイレブンのゆで卵を推しておられたので、私も真似をして、初めてゆで卵を買って食べたりしましたけれど、井本さんは勿論、「自分でゆでる派」で、「熱湯に入れて5分、火を止めて5分置いてから冷水につけます。半熟が好きです!」とのこと。私も半熟が好みなので、今度は井本さん流を真似してみよう、なんて思っちゃいましたぁ。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。

 井本さん「基本的には同じような感じですが、ランチ後のスケジュールに合わせて自ずと調節して食べるようになっています」

 *「定番」のランチに、ぬか漬けも今はレギュラーメンバーって訳なのでしょうね。発酵食品は身体に良いですし、「腸活」ってことですね。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 井本さん「公演中は直ぐにエネルギーに変わり、負担にならないものを選んでいます。恐らく…公演中はみんなバナナ食べてます!」 

公演日には軽めのランチ

 *こちら、上でご紹介したお昼ごはんのあくる日・8月27日分で、プレビュー公演初日のランチなのだそうです。公演のある日は軽めにしてられることがわかります。おにぎり+ゆで卵と、そして、やはり、やはりのバナナなのですね。カロリーは低いのに、栄養価は高く、含まれる種々の糖は吸収される速度が異なるために、血糖値の上昇が緩やかになるという良いことずくめの果物!

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 井本さん「メンバーはみんな同じ空間で食べているのでその日によって違います。公演中は楽屋で女性メンバーと」

(左奥から)池ヶ谷さん、鳥羽さん、
三好さん、西澤さん、
そして井本さん

 *普段は見られない光景、これって「男子禁制」の楽屋でしょ。井本さんはおにぎりですが、ここにもバナナ、いました。鳥羽さんですね。でも、みんな寛いだ様子。でもって、他の都市へ出掛けた公演時のランチについてお訊きしたところ、「ツアー先ではスーパーやコンビニにお世話になります。最近は健康に特化したお弁当やお惣菜がたくさんあり、とても助かっています!」とのお答え。なるほど、なるほど、そうなのですね。で、その一方、気になっちゃうのは、やはりツアー中の「ぬか床問題」。また蒸し返しちゃいましたが、何とかなっちゃってるんですよね、きっと。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 井本さん「公演前〜期間中は撮影したビデオを見ながら確認し合ったりしていることもあります」

 *なんとぉ!公演ともなると、忙しいお昼になっちゃうんですね。確認しない訳にはいかないし、食べない訳にもいかない。そんな舞台裏だったのですね。そして、そうやって作られた舞台を見せて貰っていた訳で、もう、有難うございま~す♪

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 井本さん「交換はしませんが、美味しそう!と覗いていることは良くあります」

 *確かに「新しい生活様式」ではおかず交換などは御法度ですものね。覗くだけ、覗くだけ。それしかやっちゃダメですよね、With Coronaのランチタイムなら。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 井本さん「カイとスティーヴンのお弁当です。彼らはいつもしっかり作ってきています。私からすると食材の組み合わせが新しくて、今度試してみよう!とか思いながら見ています」

 *おお、今度はまた別の名前!カイ・トミオカさんとスティーヴン・クィルダンさん!「料理上手」のバトン、ここで二手に分かれて、楽しみが増えました。更に言えば、『食材の組み合わせが新しい』なんて、ニューウェイヴな料理人の予感!早く来い、来い、カイさん、スティーヴンさん♪

と、ここまでが「ランチのNoism」通常営業分なのですが、今回の井本さんには、まだ番外編がございます。別の日のお昼ごはんも少~しだけご紹介してくださいました。名付けて「ランチのNoism +(プラス)」、では、いってみましょう!

 じゃ~ん♪

おぉぉぉぉ、これもまた違った雰囲気で美味しそうですぅ♪

 *こちら、8月31日、サラダ音楽祭に向けてりゅーとぴあを出発した日の写真とのこと。撮影場所はりゅーとぴあ6F展望ラウンジ。(←どなたでもご自由にお使い頂けるスペースで、お食事もできます。公演前の待ち時間に利用する方も大勢いらっしゃいます。りゅーとぴあにお越しの際は是非立ち寄ってみてください。)

 *話をお昼ごはんに戻します。井本さんによれば、「この日はツアーで1週間家を空けるということもあり、余りものを全て詰め込みました!小松菜・ツナ ・卵の全粒粉のサンドイッチです。ボリューミーだったのでかな〔池ヶ谷奏〕さんと半分ずつ食べました」とのこと。待ってください。(気になる「ぬか床問題」は措いておくとして、)これはまるで、パン屋さんやカフェなどで見かけるおしゃれサンドイッチですねぇ。う~ん、実に美味しそうです。池ヶ谷さんも喜んだはず。 

 …からの、じゃじゃ~ん♪

美女ふたりの図!

 *池ヶ谷さん登場!まさに「いただきます♪」ってところのおふたりをパシャリ。そして池ヶ谷さんのすっきりした前髪といい、井本さんの素敵なお帽子といい、おふたりとも凜々しい「おしゃれ番長」ってな雰囲気ですね。

で、その井本さんもメッセージをお寄せくださいましたので、ここでご紹介いたします。お読みください。

■サポーターズの皆様へのメッセージ

「いつも私たちを応援してくださり、本当にありがとうございます。今この状況の中、私達が存分に舞踊に専念できる環境に心から感謝します。舞台に立てる幸せ、観に来ていただける幸せ、ひとつひとつを大切にしながらこれからも精進して参ります!また皆さんと繋がれる日を楽しみに…。」

…そんな具合で、今回の「ランチのNoism」第6回・井本星那さんの巻はおしまいです。どうもご馳走様でした。次回は林田海里さんを予定しています。どんなランチが登場しますでしょうか。どうぞお楽しみに♪

以上、今回もお相手は shin でした。

追記: 下のコメント欄に、ツアー中の「ぬか床問題」について、井本さんからお寄せ頂いたお答えも載せました。コメント欄にもお目通しください。(10/14)

(shin)

りゅーとぴあマガジンに、shinさんご家族 登場!

2020年10月1日発行のRYUTOPIA MAGAZINE vol.62 2020 Autumnに、我らがshinさんとご家族が登場しました(写真はshinさんだけ)! 「偏愛、Noism」のコーナー、7ページです♪ ぜひご覧くださいね!!

(fullmoon)

Noismプレビュー公演…そして、創作は続く(サポーター 公演感想)

☆実験舞踊vol.2『春の祭典』/『Fratres III』プレビュー公演(『Adagio Assai』含む)(@りゅーとぴあ)

プロジェクト・ベースで才能を呼び集めるかたちでの多くの公演が、「人の移動」に依拠する点において、コロナ禍の停滞に見舞われざるを得ないなか、それとは一線を画し、関係者が全て新潟市民であり、レジデンシャルでの創作を続けてきた点で、いち早く公演を実現させ得たこの度のプレビュー公演。金森さんにしてみれば、本公演を打てないことの無念さもあっただろうが、混迷を極めるなか、届けられた舞台には妥協などといったものは微塵も見て取れはしなかった。これこそが私たちが誇りとするNoismなのだ、そんな思いを抱いたのは私ひとりではなかったろう。

『Adagio Assai』

共振、共鳴、離れて向き合うふたつの身体が作り出す微細な空気の震えに目を凝らす冒頭。その後、別々の方向を向き、仰け反ったアンバー似の姿勢での静止を経て、デュエットに転じるや、醸し出されていく極上の叙情。その一変奏、スクリーン手前の井関さんが山田さんのシルエットと踊る多幸感溢れる場面に、心は引き付けられ、鷲掴みにされる。

『Adagio Assai』
撮影:村井勇

出会い、邂逅も、やがては別れへと。

そう、別れ。先に触れた仰け反った立ち姿では、自然と視線は上方向、それも遠くに向かわざるを得ず、その夢を追うかのような、ここではない何処かを求めるかのような姿勢が既に暗示していた帰結に過ぎない。「繋ぎ止めておくことなど望むべくもない」、最初からそんな予感漂う他者ではなかったか。

背後からその人の腕を追い、身体を抱こうとするも、痛ましくもすり抜ける、腕も身体も。そのさまは切なく美しい。今度は、揺さ振られ、掻き乱される心。そうして立ち去る井関さん、戻らぬ人。

「しかし、その人のことは一緒に踊ったこの身体が覚えている」、山田さんの身体がそんな声にならぬ声を発するのを、私の両目は聞きつけていた、間違いなく。

『FratresIII』

「贅沢だ、贅沢すぎる、どこを見詰めろというのだ」

勿論、金森さんのソロから視線を外すことなど出来ない。しかし群舞は群舞で、その同調性には陶酔に誘われるものがある。

『FratresIII』
撮影:村井勇

そこで、欲しいのは「近代絵画の父」ポール・セザンヌ(1839-1906)が提示したような多視点。しかし実際にはそんなもの望んでも無駄だ、無理なのだ。人の視覚には不向きな作品なのかもしれない。そのあたりをどう言おう、そう、神々しいのだとでも。神の視点から眺められるべき作品なのかもしれない。

光の滝の如く流れ落ち、身体を打ち続けた穀粒、足許に残るその無数の粒に、動く身体が残した軌跡の一様性にも息をのんだ。それは何やら梵字めいていて、そうすると、全体は動く曼荼羅のようでもあったな、また別な印象も湧いてくる。

もしかすると、この時分なら、恐らく、コロナ禍との文脈で見られることも多いのだろうけれど、それは極めて普遍的な性格を有する、多義的な作品であればこそ。

いずれにしても、これを観る者は揃って激しく鼓舞されることになるだろう。

『春の祭典』

休憩時間のうちに緞帳の前に、横一列、隙間なく並べられた椅子は五線紙めいた風情。

腰掛けに来る者はみな、社会を忌避し、拒絶し、常に怯え慄く者たちばかりだ。ほぼ他と目を合わせることも出来ず、隣り合う席に座ることなど嫌で仕方ない者たち。ためらいながら、或いは妥協したり、威嚇したりしながら、座る場所を選ぶさまはおしなべて不機嫌。他者と一緒になど毛頭なりたくはない胸襟を開かぬ楽音たち。

決して収まるべき場所に収まったとは思えない不穏な導入。イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)なのだ。不協和な楽音が形作る変拍子の律動、それが同調性を示してさえ、或いは、示すなら、その陰に、既に常に付き纏う不安や怯え。

不承不承にしろ何にしろ収まった筈の構図も、背後に、やおら、その口を開いた「魔窟」たる場に蹂躙され、無きものとされてしまう、易々と。

『春の祭典』
撮影:村井勇

やがて、「魔窟」がその本性を現し、魅入られたように足を踏み入れる楽音たちを絡め取っていく。その場の磁場に煽られて、身体内部に酷薄な獣性を目覚めさせる楽音たち。生じる同調圧力と暴力、或いは、お定まりの排除と生け贄。

その様子を観ているうち、想起された名前はトマス・ホッブス(1588-1679)。彼が人間の自然状態とみた「万人は万人に対して狼」「万人の万人に対する闘争」への逆行・遡行。

2020年の今、目撃しているのはまさにそれでしかなく、ここ新潟で、ストラヴィンスキーの楽音を介して、現代社会が内包する「病」に向けられた金森さんの今日的な視線が、幾世紀も隔てた古典的な知と極めて自然に合流することにハッとさせられたが、そんな途方もない結びつきと戯れる醍醐味は格別だった。

しかし、即座にこうも思ったものだ。今回、金森さんが使用したピエール・ブーレーズ(1925-2016)+クリーヴランド管弦楽団による『春の祭典』(1969年録音)を更に聴き込んで来年の本公演に備えなきゃ、と。インスピレーションの源泉に沈潜すること。

何しろ、相手は金森さんである。時間の限り、創作は続くのだろうし、これが最終形である訳がないことだけははっきりしている。 (2020/9/3)

(shin)

2020年8月 プレビュー公演を観て(サポーター 公演感想)

☆実験舞踊vol.2『春の祭典』/『Fratres III』プレビュー公演(『Adagio Assai』含む)(@りゅーとぴあ)

「えっ?これって本番じゃ…?」と驚いた感動の公開リハ。いい体験をしました。支援会員でないと参加できません。なっててよかった! まだ会員になっていない方、お得ですよ。いいもの観れますよ。ぜひどうぞ。

それから2ヶ月。待ちに待ったプレ公演。来年は本公演もあるからお楽しみはこれからだ。

今回はブラボー禁止令が出ていたのでスタンディングオベーションで力一杯の拍手を。 では、思いつくまま感じたままに。

『Adagio Assai 』:  動かなければ何も始まらない。満を持して片方がほんのちょっとだけ動くと、間の空気が動きもう片方が呼応する。気功をする両手の様な二人。 静止映像。スナップ写真。うつされた瞬間に過去のものとなる。時は進む。

「人は一人一人各々の川を持っている。普段は別々に流れているが、何かの加減で合流することがある。しかし流れの質、速さなどが違う為にまた離れて行く。一瞬でも合えば “縁”。」

その瞬間は真実だったのだ。

『Fratres III』:  暗いトンネルの向こうから現れる孤高の修行者。まさに真のソリスト。指導者でもアンサンブル(群舞)を率いるリーダーでもなく。 とはいえ、抜きん出てストイックに自らを律する。痛めつける。 修行の滝(またはもっと痛いもの)に打たれる時も衣服で防御せず生身で受ける。矜持。背中で教える、みたいな存在。

『春の祭典』:  ダンサーが各々違う楽器の旋律を担当。椅子の背もたれのデザインは五線。というのはリハを観た後で知った。その時はただただ「ベジャールも良いけど金森版よ〜く出来てるわ!」と思った。 楽譜の音を拾いながら振り付けしたといいますが、前知識が何にもなかったとしたら、「先に踊りがあってそれに合わせてストラヴィンスキーと言う人が作曲したんだとさ。」を信じる人がいるかもしれない。 実際、プティパの振り付けした白鳥の湖に合わせてチャイコフスキーが作曲したらしい。

『NINA』の生きてる椅子の作者の五線椅子、一個欲しいです。バリケードになったり柵や檻になったり大活躍でしたが、そこで思い当たった。 楽譜って、作曲者やアレンジャーが忘れないように書き留めておくもの。第三者が見ても分かるようにしておく記録。しかし音符にしてみれば線に串刺しにされてるか挟まれてるかである。身動きが取れない。本当は自由に動きたいのに。 そこで演奏者(今回はダンサー)の出番。秩序は保ちながらも音を楽しく遊ばせてやる。檻から解放する。

こう思い当たると楽譜の見方が変わった。高校の時ピアノの先生に言われるがままにやった曲を久しぶりに弾いてみた。もっともっと気楽に弾ける気がした。(要猛練習)

衣裳も良かったです。シャツのボタンをどこまで止めるかでキャラ、属性が変わる。全止めすれば丸っこくて女性または中性。外すと開衿で首元が鋭角になり男性的。これも良く出来てる〜。

今回の三作品のキーワードは“距離感”かもしれない。この時代に生きていればイヤでも意識せざるを得ない事。

音たちも距離を取ろうと病的に振舞っていたが、ズカズカ踏み込んでくる者がいたりして不協和音が生じる。音同士の距離が近いほど緊張感のある音になる。

しかし、そうならない事にはストーリーが動かないのだ。

まだまだ思い当たることは出てくると思われますが、こんなにみせていただいて、まだプレですよ!さらに進化、熟成するであろう本公演、楽しみです! その前に一月の公演もあるけど。 (2020/8/30)

(たーしゃ)