地元紙・新潟日報朝刊「窓」欄に掲載して頂きました。

2024年3月22日(金)は、前夜から舞う雪が家々の屋根を白くする寒い朝。そんな日の地元紙・新潟日報朝刊の「窓」欄に、「市はノイズムPRに力を」というタイトルで投書を掲載して頂きました。こちらでもご紹介させて貰いながら、若干の補足などさせて頂きたいと思います。

2024年3月22日新潟日報朝刊「窓」欄より

* 上の拙文中にて触れさせて貰った「2月の市長定例記者会見」ですが、市のHPに掲載されている「令和6年度当初予算案について」の「質疑応答」部分の後半に、朝日新聞の記者からの質問を受けるかたちでの中原市長の答弁として読むことができます。


こちらにそれに関する「市のホームページ」へのリンクを貼りますので、よろしければご覧ください。

** つづいて、掲載して頂いた拙文の最後の方に出てくる「リニューアルした(新潟)市観光案内センター」についてですが、ここでは、まず、それを紹介する「にいがた経済新聞」の「にい経NEWS」動画(YouTube)へのリンクなどもご覧いただけたらと思います。

約60年ぶりの大規模改修となったJR新潟駅の2F在来線東改札口の正面にそれはあります。動画にもありますように、中原市長は「政令市にふさわしい情報発信基地」と位置づける施設で、そこに設置された高さ3m・横幅2.5mの3面LEDパネルの大型デジタルサイネージが行き交う人々の目を惹きます。それはまた、「新潟の美しい景観や歴史、文化、食などの映像メッセージなどを映し出し、新潟の魅力を発信します」とも紹介されています。

たまたま、昨日(3/21)、同施設に足を運ぶ機会があり、実際に自分の目で見てきました。壁面には、新潟市および他地区のパンフレットやイベントのチラシ等が並んでいたのですが、残念なことにNoism Company Niigataに関するものはありませんでした。

観光センターという性格上、「その日」新潟市を訪れた観光客に対して「その日」の情報提供が主になることは理解できます。実際、昨日も常駐するスタッフに、「これから佐渡への日帰りは可能か」「荷物を預けておいての佐渡行きは出来るか」等々を尋ねている人をお見かけしました。

しかし、私には観光センターが「その日」の対応をするだけで充分だとは思えません。それは、はからずも、件の「大型デジタルサイネージ」に映し出される「新潟の美しい景観」の映像が端的にそのあたりのことを証し立てているように思います。色鮮やかな映像には咲き誇る花々や白い雪の美しさが魅力的に発信されています。ですが、それらは、当然なことに、「その日」の新潟市訪問にとって、「無縁」といえば「無縁」なものかもしれません。しかし、新潟市の「ポテンシャル」を紹介するそれらの映像は、充分、映像が映し出した「その時期」の新潟市を再訪したいと思うきっかけにはなることでしょう。

それと同じ意味で、(一般的な感覚で、公演の時期限定のものと捉えられることがあってさえ、)新潟市の「ポテンシャル」の一環を形作るコンテンツとして、Noismは充分に機能すると信じるものです。その機能を発動させるためにやることと言えば、まず、ポスターを貼り、公演チラシ等を置くことだけなのですから、(恐らく)元手もかかりません。

今そこから始めるなら、早晩、スタッフに「今はNoismの公演はやっていないのか」などと尋ねる人々も出てくるでしょうし、それを経て、遂には、Noismの公演時期に、市外からも多くの観光客が、そのまま公演の観客として訪れて来るコンテンポラリーダンスの一大「メッカ」となっていく新潟市…そんな展開。決して「夢」とばかりは思えないのです、私には。まず初手としてやるべきは、そうした「仕掛け」を、「プラットフォーム」を用意することなのです。(恐らく)元手はかからないでしょうから。新潟市が排他的に抱えてきたNoismという文化資源を市内外に向けて広く発信することで、未だ想像もできないような新たな展開すら期待できるかもしれない、そう感じているのは決して私ひとりではない筈です。

…そんな思いを込めてあのような拙文を綴ってみたような次第です。最後までお読み頂き、有難うございました。感謝です。

(shin)

「地元紙・新潟日報朝刊「窓」欄に掲載して頂きました。」への6件のフィードバック

  1. shinさま
    素晴らしい!
    ブラボーです!!

    当該の市長定例記者会見ホームページは私も読みましたが、
    市長の答弁(市の対応)にはshinさんと同じく残念な気持ちになりました。
    もっと積極的に取り組んでほしいと思います。
    Noismは新潟市の宝なのに、勿体ないことです。

    新潟駅の新観光案内センターと大型デジタルサイネージは未見ですが、それもまた、shinさんが「ポスターを貼り、公演チラシ等を置くだけでよいのです」と書かれている通りと思います。
    駅に掲示するには何かと条件があるようですが、そこを突破して、新潟市の芸術文化の目玉であるNoismをどんどんPRしてほしいものです。

    Noismという文化資源を紹介し、新たな展開につながる「仕掛け」「プラットフォーム」を用意すべきというshinさんのご提案に大賛成です。
    各関係部署の積極的な対応を望みます。
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      コメント有難うございました。
      市にはホントに積極的な対応を期待したいところです。
      Noismを観るための新潟市リピーターというのは、これから充分に掘り起こし得る観光客層であると思っています。

      また、「仕掛け」「プラットフォーム」には次のようなことも考えられます。掲載された投書にも書いた通り、Noismによる「学校現場への取り組み」などが充実の一途を辿る近年の状況下ですから、学校でNoismを観たことのある子どもたちが、駅構内に貼られたポスターに反応し、それを起点にして、親や家族内に好循環が及ぶなどの効果も充分に期待される訳です。そんなふうに、Noismの(或いは、ハードルが高いと思われがちな「コンテンポラリーダンス」そのものの)市民への浸透度を考えるとき、子ども発信のベクトルが大きな力を有するだろうことは想像に難くありません。

      繰り返しにはなりますが、当面、ポスターや公演チラシ等で始める訳ですから、元手のかかる取り組みではありません。折角、新装なった市の観光案内センターです。Noismが持つ(残念ながら、これまでのところ「潜在的な」位置付けしか与えられてこなかった)様々な「ポテンシャル」を活かしていく「交通」の場でもあって欲しいものです。
      (shin)

  2. ひとつアイディアを思いつきました。
    各公演ポスターとは別に、毎年、各シーズンを通してのNoism Company Niigataポスターを作成して、新潟市役所と各区役所、「玄関口」である新潟駅(勿論、件の観光案内センターにも)や新潟空港等、市内各所に一年を通して貼っておくというのは如何なものでしょうか。それほど難しいことに思われないばかりか、効果は小さくないのでは、と。
    (shin)

  3. いいアイデアですね!
    さすがshinさん!
    市に任せるばかりではなく、こちらからもどんどん意見を出していかないと、ですね。
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      どうも有難うございます。誠に恐縮です。

      たまたま何気なくテレビを見ていたら、サッカーのアルビレックス新潟の中野社長が市役所を訪れ、市長並びに各区長に今シーズンのチームユニフォームを贈り、それらはこの先、各庁舎内に飾られたりすることになる旨がニュースとして報じられていました。更に、これまでにも県内の全市町村にユニフォームが寄贈されてきたというのです。

      ん?市役所?区役所?…ってなって浮かんだアイディアでした。
      で、そうなら、もっとダイレクトに新潟市にアイディアを届けるためには…。そんなふうに思って、件の新潟日報「窓」への投書内容と合わせて、新潟市HPから「市長への手紙」として送信してみました。

      以前にも、「ふるさと納税」の返礼品として、Noismのアイテムを取り入れて欲しい旨を送信したことがあり、実際、それを採用して貰ったことにも背中を押されました。この度も返事を希望しましたので、どんな反応があるのか、返答を待ちたいと思います。ご報告できることがあれば、また当ブログにてもお知らせさせて頂きます。
      (shin)

  4. shinさま
    「市長への手紙」、ますます素晴らしい!!
    なかなかできないことです。
    確かに思っているだけでは伝わりませんよね。
    返答が楽しみです♪
    (fullmoon)

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