さて、昨年末の12月28日に新潟日報がまずデジタル版にて「金森穣さん退任意向」「任期更新せず」(朝刊は12/29)と報じて以来、ずっと心を痛めております。 ご存知の通り、2004年に金森穣さんがりゅーとぴあの芸術監督に就任し、その際、国内初の公立劇場専属舞踊団Noism(現Noism Company Niigata)(以下、Noism)も発足しました。その後、20年以上の長きにわたり、金森監督とNoismは、一地方都市の新潟市にあって、県外からも、国外からも集客する芸術性の高い舞台で私たちを魅了し続けてくれただけでなく、他方、その磨き抜かれた身体を用いて、出前公演や各種ワークショップ、オープンクラス等を開催し、求められた「市民還元」も年々充実させて今日に至っております。「レジデンシャル・カンパニー」の故、全員が新潟市民である舞踊家たちが示す舞踊への献身が国内外からの高い評価を得ていることは言うに及ばず、そのNoismを擁する新潟市に、そして私たち新潟市民にさえ、羨望の眼差しは注がれており、まさに私たちに「シビックプライド」を感じさせてくれる存在であり続けていることもご承知頂いていることと思います。
雨の一日となった、2022年9月1日。 Noism Company Niigataの新たなシーズン(19thシーズン)が始まりました! シーズン開始にあたり、金森穣 芸術総監督、井関佐和子 国際活動部門芸術監督、山田勇気 地域活動部門芸術監督の就任記者会見が行われました。
2022年9月1日(木)15:00-15:45@りゅーとぴあ能楽堂ホワイエ 登壇者: 金森穣(Noism Company Niigata 芸術総監督) 井関佐和子(Noism Company Niigata 国際活動部門芸術監督) 山田勇気(Noism Company Niigata 地域活動部門芸術監督) 19thシーズンNoism Company Niigataメンバー全員
来年9月からの5年間の新活動体制では、これまで活動評価で課題とされてきた「市民還元」部分への積極的なテコ入れが感じられる「2本の柱」が設けられるものとなりました。新レジデンシャル制度の初代「芸術監督」=「Noism Company Niigata 芸術総監督(金森さん)」の下、「国際活動部門芸術監督(井関さん)」と「地域活動部門芸術監督(山田さん)」を置く体制です。
新潟市とNoismの今後はどうなっていくのか。図らずも、この日の簡潔すぎる2段組の記事の直上には、新潟名誉市民である文化人・會津八一揮毫の「新潟」という題字があり、左隣には「こだわりや熱意などは見えにくい」と評される中原八一市政に関する記事が配されているのが何とも皮肉と言えば皮肉かと。ふたりの「八一」。文化と行政、そして文化行政の在り方に関して、一地方都市・新潟市の舵取りに、全国はおろか、世界中の関心の目が注がれていると言っても過言ではない状況です。’Art is long, life is short.’ 「眼前の対応に追われる」姿勢では文化は育たないことは自明です。