私たちが願うこと-3/8郵送文書①:金森さん宛て「希望書」

2026年3月10日(火)、この日の新潟日報朝刊の新潟面に「協議再開へ要望書」の見出しのもと、私たちが前々日の3月8日(日)に財団と金森さん双方に、そして金森さん宛てに「要望書」を送らせて貰ったことを報じる記事が掲載されました。同紙はどちらも「要望書」としていますが、私たちは、財団と金森さんへのものを「3.8要望書」、金森さん宛てのものを「希望書」の呼び名で表記します。

以下に、先ず、私たちNoismサポーターズが、「さわさわ会」、シネ・ウインドそして安吾の会と共に準備し、その趣旨にご賛同を頂いたチャコット株式会社様、ジャムルクルー株式会社様、stage R様、atelier rinto様、DASH SPORTS MASSAGE様との連名のかたちで取りまとめて、3月8日に金森さん宛てに簡易書留で郵送した「希望書」(新潟日報紙が、「企業や複数の市民団体が金森さん宛てに」としたもの)を掲載致します。お読みください。

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Noism Company Niigata芸術総監督
金森 穣 様

芸術監督の任期更新について(私たちの希望)

 私たちは、金森監督及びNoism Company Niigata(以下、Noism)の日頃からの舞踊への献身は勿論、新潟市の文化政策として持続可能な成熟を期す妥協のない環境改善の意思に深い感動を覚え、心より応援するものです。
 昨年末に知ることとなった「退任」の意向とともに、金森監督が示された任期更新を固辞する4つの理由に関しては、その全てが妥当至極なものに過ぎず、それら課題が解消されることをまず第一に望むものであることは言うまでもありません。
 しかし、この間、新潟市側はあたかも「退任」の意向に言質をとるかのように、歩み寄りの様子を見せることなく、状況は膠着の様相を呈しており、当事者ならざる私たちにはただ時間だけが過ぎているように感じられてなりません。
 金森監督が「劇場文化100年構想」を掲げ、劇場を巡るこの国の文化状況の刷新に向けて前例のない闘いを続ける姿を目の当たりにしてきた私たちですので、金森監督の意思に基づき、それをそのまま私たち自らの声とし、発信し続けることを躊躇なく選んで参りました。それは情けないほどに微力でしかないものでしたけれど。
 しかし、そうする中で自らの心に蓋をして、封じてきた思いもあります。それをここで一度だけ明かすことをお許し頂きたいと存じます。この先、状況がどう推移しようと、私たちが金森監督とNoismを応援し続けることに変わりはありません。ですが、私たちの一番の希望を打ち明けるなら、それはこれまでの年月同様に、歩みを止めない金森監督がいて、Noismがある新潟市なのであり、ここ新潟市で金森監督とNoismを応援していきたいということを措いてありません。金森監督がいて、Noismがある新潟市は私たちにとってまさにシビック・プライドなのです。然るに、それも2027年7月限りとなってしまうのでしょうか。不安は募るばかりです。
新潟市との協議において妥協出来ないとするお気持ちは重々承知しておりますので、この上もなく恐縮な物言いになってしまうのですが、金森監督におかれましては、任期を更新され、二期目の芸術監督をお務め頂くことを希望する次第です。そしてその任期中に、時間をかけて課題の解消を図る道を選んで頂くことは出来ないものでしょうか。無論、私たちも諦めることなく、更に一層の応援をすることをお約束致します。ご検討を賜れましたら幸甚に存じます。
私たちの身勝手な希望を記した拙文を最後までお読み頂き、誠に有難うございました。

令和8年3月8日

NoismサポーターズUnofficial、
舞踊家 井関佐和子を応援する会「さわさわ会」、シネ・ウインド、安吾の会、
チャコット株式会社、ジャムルクルー株式会社、
stage R、atelier rinto、DASH SPORTS MASSAGE

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また、同日に郵送した財団+金森さん宛ての「3.8要望書」についてはこちらをご覧ください。

(fullmoon & shin)

「円環」記者発表に行ってきました♪

2024年11月13日(水)11:00 – 12:00、秋晴れの新潟市。りゅーとぴあスタジオAで、「円環」記者発表が開催されました。


登壇者は、井関佐和子さん(Noism国際活動部門芸術監督)、金森穣さん(演出振付家、舞踊家)Noism芸術総監督、近藤良平さん(振付家、ダンサー)彩の国さいたま芸術劇場芸術監督、コンドルズ主宰、の3名です。
井関さん、近藤さん、金森さんの順でお話があり、そのあと会場参加者の質問、オンライン参加者の質問と続き、最後に写真撮影です。司会はNoism広報の谷内紫乃さん。

●井関さんのお話:
・「円環」は3作品の総合タイトルであり、20周年イヤーにふさわしいプログラムと思う。
・近藤さんをお呼びしたのはNoism1メンバーのため。近藤さんは「ダンサーはダンサーを演じることがある」と話されていたことがあり、自分でも知らないうちに行動が「ダンサー」になっていたりする。メンバーは自分自身と向き合い、近藤さんと一緒に感情の旅を楽しんでほしい。
・Noism0+今回のゲストは皆40歳を過ぎている。若手育成を担う年代でもあるが、円熟の力を発揮できる年代でもある。舞踊に限らず40代以上の人たちがますます活動的になっていくといいと思う。
・『過ぎゆく時の中で』では、私は出演せず、穣さんとNoism1メンバーが踊ります。(!!)(←金森さんは山田勇気さんが踊った役のようです)

●近藤良平さんのお話:
・19年ぶりだが、Noismは変わらずにいる、在る、という感じで、自分も「帰ってきたな~」と思っている。
・今、段ボールにハマっていて『にんげんしかく』は、段ボールと人が関わる作品になる。
・メンバーとは最近会い、今、クリエーション中で、刺激をもらっている。困るくらいやる気がある。身体に真面目に取り組んでいる。この作品では自分を磨くというよりは、作品に溶け込んでもらえればと思う。
・作品は段ボールを使った、段ボールとの作品なので、不思議な珍しい作品になると思う。ケガをしないで段ボールと格闘してほしい。

●金森さんのお話:
・『過ぎゆく時の中で』は2021年、サラダ音楽祭での作品。このころ、コロナ明けで外国人メンバーが一斉に帰国した。集団と個人、どちらかとなったら個人を選ぶ。コロナという特別な状況下とは言え、無常なる集団性を感じた。と同時に集団性の尊さを感じた。
メンバーは通り過ぎていく。これまでに156名。この事業の価値を信じてくれる関係者がいてNoismは継続できてきた。長い時の流れの中で今がある。 
Noism1メンバーと間近で踊るのは初めてだと思う。井関も言っていたが、育成と同時に円熟した力を還元し、共有することで若いメンバーに届けられるものがある。
・Noism0新作『Suspended Garden-宙吊りの庭』は、あまり考えず、皆が集まってから創ったが、8日間であっという間にできた。それはゲストの身体性が前と変わっていなかったから。若い人や外部振付だと求める身体性から教えるので時間がかかる。(トン・タッ・)アンの音楽を含め、6人でこれから深めていきたい。
・『Suspended Garden-宙吊りの庭』とは、「劇場」が(も)メタファー。近藤さん的に言うと「段ボールの箱の中」。現実とは違う宙吊りの庭に舞踊家が集い、別れていく。(それは劇場だけではない)

お話は以上でこのあと質疑応答です。
ちなみに取材メディアは、NHK、BSN、TeNY、新潟日報、朝日新聞、月刊にいがた。
オンライン質問は、バレエチャンネル、チャコット、東北新社、埼玉新聞、ダンスマガジン。
と、錚々たるメディア陣で、Noism創設時とは隔世の感で感涙もの。。。
よくぞここまで大きく育ってくれました。(お母さんはうれしい、的)

ということで、たくさんの質問があり、とてもご紹介しきれません。いくつか。

●井関さん:
-Noism0新作で舞踊家としての実感は?
・『Suspended Garden-宙吊りの庭』で、十数年ぶりに宮河、中川に触れた。最初に触れる時、どう感じるのか、怖い・恥ずかしいという気持ちがあった。それは彼らも同じだったと言っていた。
しかし、触れた瞬間から、「あの時と同じ」、「変わらないものがある」と感じた。
20代の頃と感覚は変わらない。それぞれの「くせ」や、それに対して自分がどう思うかまで同じで、とても貴重だった。

-近藤さんの作品とNoism1の身体性について
・近藤さんの作品とNoism0のダブルビルでもよかったのだが、トリプルにしたのは、Noism1メンバーに多面的なものを自覚してほしいと思ったのと、観客の皆様にもNoism1の身体性の違いを見てほしいと思ったから。

●近藤さん:
-Noismへの思いは?
・Noismが20年続いている。続けている。存在している。知られていく。知られている。
ぐっと熱く、深くやりたい。
・Noism1メンバーはすごく踊れる方たち。自分の振りを5秒で取り込み再現する。取り込みがダントツに早い。自分は30分たつと自分の振りを忘れるので教えてもらっている。

-近藤さんにとって舞踊とは?
・模索しているが、解答は出ないと思う。舞踊というよりは、ダンス、踊る、舞う、と考えている。
特別なものではなく、自分としては「日常的」で身近なもの。日常の中にたくさんのものがあり、それがダンスになる。

-『にんげんしかく』の音楽は?
・内橋和久さんの音楽で、ダクソフォンという不思議な楽器を使った不思議な音。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E6%A9%8B%E5%92%8C%E4%B9%85

●金森さん:
-音楽は録音?
・『過ぎゆく時の中で』はサラダ音楽祭とは違い録音。ただ舞台は広く使えるので「劇場版スペシャル」になる。
・『Suspended Garden-宙吊りの庭』も録音。楽譜に書けるような音楽ではないが、メロディーがあり情感豊か。外界からふわっと聞こえてくる映画音楽のような。

-Noism1メンバーと踊ってみて
・若手と円熟では情報の量と質が違う。一緒に踊らなければ伝えられないものがある一方、こちらもメンバーの奔放な情報に刺激を受けている。
舞踊に限らず、若手と円熟の両輪を回していかなければならない。

-Noism0+ゲストについて
・一瞬をいかに生きるか。人間って何だろう。友情?友愛? 時を経て再び会う。
変らないもの、変わらないことへの愛。

お話たくさん。濃い記者発表でした!
ほか詳細、ぜひどうぞ!
▼公演詳細ページ
https://noism.jp/noism0-noism1-enkan/
▼公演プレスリリース
https://noism.jp/pressrelease_enkan_2024/

なお、メディア・活動支援会員対象の公開リハーサルは12/5(木)の予定だそうです。

「円環」公演、ますます楽しみです!!!

(fullmoon)

◎以下に、Noism公式から提供を受けたこの日の記者発表画像(15枚)を追加掲載します。是非、ご覧ください。