22年目シーズンの幕開けに「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る(11)」♪

先頃(11/3)、井関さんがお誕生日を迎えて、明くる日(11/4)に、Noismが22年目のシーズンをスタートさせ、またその翌日(11/5)、りゅーとぴあ「レジデンシャル制度」における金森さんの芸術監督任期の更新方針が報じられたこのタイミングで、ウェブ「dancedition」にて好評連載中の「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る」、その第11弾がアップされました(2025/11/6)。木曜日、ちょっと意表を突かれちゃいましたけれど、「なるほど」のタイミングとも言えますね。

今回、先ず井関さんが語ったのは、「ZAZA-祈りと欲望の間に」の『A・N・D・A・N・T・E』、『囚われの女王』、そして『ZAZA』(初演:2013年5月24日・新潟、神奈川、静岡)です。で、公演時の順番とは逆に、公演タイトルにも冠された第3部『ZAZA』から語られています。

その『ZAZA』、全員が黒スーツを纏って登場し、その中央には煙草をくゆらせる井関さん。THE THEのサウンドトラックのなか、まるでフィルム・ノワールのような雰囲気を漂わせる作品でした。『ジゼル』と『カルメン』も踊りたかったのですね、井関さん。

次は第2部『囚われの女王』、第1部と第3部に挟まれて、この作品だけ色も鮮烈。ブログ上部の画像、ヴィヴィッドな赤・緑・黄のなかに井関さんを捉えたビジュアルがとても印象的です。この作品の音楽にはシベリウスが用いられているのですが、当初は、トン・タッ・アンさんの音楽が使用される予定でした。「仮にアンさんの音楽だったら、どんなだっただろう?」そんな夢想も浮かべながら、身体ひとつで「4役」を踊る凛とした井関さんを見詰めたことを思い出します。井関さんはまだまだ納得していなかったようですが、凄いとしか言えないソロ・パフォーマンスでした。

ついで第1部『A・N・D・A・N・T・E』。引き伸ばされたバッハのヴァイオリン協奏曲第1番第2楽章アンダンテ、その非日常。そして、訪れる逆に1秒に圧縮されたバッハの破壊力。最後に登場する不動の井関さん、その姿が発散するオーラは圧倒的な迫力で、この作品を締めていました。

この公演で宮河愛一郎さんと藤井泉さんが退団されたのですが、信じたくありませんでしたし、それはそれは大きなショックだったことは観る側も同様でした。

次は『PLAY 2 PLAY-干渉する次元(ver.2013)』(初演:2013年12月20日・新潟、神奈川)が語られています。(当時は「改訂版再演」という表記でした。)去っていく人たちへの強い思いがあったのですね。再演ということもあり、更に洗練の度を増したこの作品を、私は先ずは会場に舞台上席から観る裏側から、そして通常客席から観る表側と、塔によって分けられた「2つのプレイ」を存分に満喫したことを思い出して噛み締めています。その圧倒的な美しさになぶられた感の強い公演でした。

紹介の体をとりながら、ちょっと個人的なことを書き過ぎたようで…。失礼しました。

その「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る(11)」、こちらからどうぞ。今回も間違いなく面白いですから。

(shin)

「22年目シーズンの幕開けに「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る(11)」♪」への2件のフィードバック

  1. shinさま
    ブログアップありがとうございました!
    井関さんのお話、「ZAZA-祈りと欲望の間に」と『PLAY 2 PLAY』改訂版再演を読むと「そうだったのか~」と思うことが多いですね。

    「ZAZA」はNoismにしては少しノスタルジックというか、音楽もそうですが、異質な作品に私には感じられ、
    井関さんを核とした『A・N・D・A・N・T・E』、
    井関さん熱演の『囚われの女王』、
    メンバーの欲望表現『ZAZA』、全てが奇妙に印象深い作品です。
    ↓ 公式写真です♪
    『A・N・D・A・N・T・E』https://noism.jp/works/andante/
    『囚われの女王 』https://noism.jp/works/thecaptivequeen/
    『ZAZA』https://noism.jp/works/zaza/

    『PLAY 2 PLAY』再演は、やはり金森さんが出演したことですね!
    私もステージ上の席で金森さんをガン見しました!
    カッコイイ~!!
    井関さんが話されている通り、初演は哀しみや情緒を深く感じウエットな印象でしたが、再演は少しドライというか、希望というか、6年半の間に私も変わったのかな思いました。
    ↓ 公式写真
    『PLAY 2 PLAY ー干渉する次元 (ver. 2013)』https://noism.jp/works/play-2-play/

    次回も楽しみです♪
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      コメント有難うございます。
      おっしゃる通り、「ZAZA」は、Noismにあってちょっと違った雰囲気の公演だったように思います。『ZAZA』の「カオス」(井関さん)の件(くだり)然り、『囚われの女王』での流されなかった「字幕」のアイディアしかり。そして、当時の井関さんをして、「悔しかった」と言わしめた作品の手応えなども、とても稀なことですよね。私たちはその凄さに圧倒されていた訳ですけれど。

      そして『PLAY 2 PLAY』公演での舞台上席、とてもスペシャルでしたよね。はい、大興奮でガン見していました。(足がぶつかったりしないよう気をつけながら。)

      そして今回も管理人さんとfullmoonさんのご厚意に甘えつつ、当時書いた拙文を2本掲載させて頂きます。どちらも少し長いものですが、よろしければご覧ください。

      身悶えするほど嫉妬せよ! 『ZAZA~欲望と祈りの間に』(初出:「Noismサポーターズ会報024号・2013.12.20)

      *「想念の他者」としてのNoism ~Noism1『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』(改訂版再演)~(初出:「Noismサポーターズ会報025号・2014.6.6)
      (尚、こちらの文章中、第5段落の終わり付近の「『あの津波』を想起させながらも、」の部分ですが、今は痛切に削除したいという後悔の気持ちでおります。不穏当の誹りを免れない無神経なものでありました。その点、お詫びいたします。どうかこの気持ちをお汲みとり頂き、ご寛恕を賜りますとともに、その部分を読み飛ばして頂けますよう切にお願いいたします。)
      (shin)

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