「ランチのNoism」#18:中村友美さんの巻

メール取材日:2022/3/22(Tue.)& 4/12(Tue.)

前回の坪田光さんの回にて、既に様々な期待感を掻き立てられて、この人の登場回を待っていたって方も多いのではないでしょうか。こうして続けてお送りできることを嬉しく思います。何しろ、犬でもあるまいし、いつまでも「待てっ!」っていうお預け状態を引っ張る訳にもいきませんからね。犬ならよだれが落ちてくる状況かと。なので、「よしっ!」のコマンドで(←犬じゃないってば!)お預け解除といきましょう。それでは「ランチのNoism」第18回・中村友美さんの回をお楽しみください。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

「好き嫌い」が激しかろうが何だろうが、誰にも等しく昼は来る!「ランチのNoism」♪

*先ずはランチのお写真から。

!!!

 *こっ、これはっ…!このハンパない「破壊感」ときたらっ…!
そして奥に見えるあの「物体」こそ、前回もくまちゃんマグと一緒に登場していたアレに違いありません!

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 中村さん「卵の白身とチキンです。チキンはあまり好きじゃないのでマヨネーズは必須です。チキンは食べきれないのでランチタイムと次の休憩に分けて食べます」

 *見かけによらず、前回、「謎キャラ」として急浮上を遂げた中村さん(失礼!)、ランチに「好きじゃない」ものを持って来られているとか、もう今回も最初からバリバリかっ飛ばしてくださっています。それだけでも充分に謎なのに、謎は他にも。勿論、それは必須とされるマヨネーズなんですけど。あ~、ええっとぉ、確か、前回、主役を食ってしまう勢いでスポットライトを浴びたのは、中村さんが卵の黄身は「食べられない」って話だった筈。確かに今回も坪田さんへの「移動」が行われたのだろうことはくまちゃんマグから確認できます。で、そうだからこそ、マヨネーズが謎なんですよ。マヨネーズが…。だって、マヨネーズ、原料は卵の黄身ですよ、君。う~む、もう、謎、深まる一方なんですけど。なので、そのあたり、中村さんに直接ぶつけてみることに。

 -卵の「黄身」も「マヨネーズ化」してしまえば、大丈夫ということなんでしょうか。僭越ですが、私の場合、栗は苦手なのですけれど、モンブランは好きです。そんなふうに、「それとこれは別」って感じなのでしょうか。

 中村さん「同じく、『それとこれは別』という感覚です。因みに卵焼きのように白身と黄身をミックスするものは美味しく食べられるので、黄身単体が苦手です」

 *なんでも、この日のゆで卵はセブンイレブンでのお買い上げ品だったそうですが、白身に関して、中村さん、「茹で加減にこだわりはありません。白身はラーメン屋さんの白身や、おでんのお汁で味がついたものが好きです」と教えてくれました。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。(or 主にどこで買ってくるのですか。)

  中村さん「セブンイレブンで買います。 サラダチキンは前日に食べやすくカットします」

 *このお答えに謎はなし…、いや、ありました、あります、中村さん。だって、チキンあまり好きじゃないんですよね。それをランチにするっていう発想がまだ謎のままです。そこはあとで確かめましょう。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 中村さん「簡単さと、満腹感です。お腹が空くと集中できません。(お腹が騒がしくなるので)」

 *でも、それがチキンとなるあたり、簡単さと満腹感の説明はついても、でもまだ納得いかないものが残りますけど…。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 中村さん「グミ…小さなhappinessです。毎日1パック以上は必ず食べています。食欲がなくてもグミは食べることができるので非常用にも」

 *「happiness」という英字表記には実感が籠もっていますね。でも、ランチのときだけではないとしても、グミを「毎日1パック以上」って、なかなかの分量だったりしません?それでお腹が騒がしくなったりしないかとちょっと心配になっちゃたりもして。あと、グミはグミでも好き嫌いはあるんじゃないかと思い、訊いてみたところ、「グレープ味が好きです。さけるグミは苦手でした」と、中村さん。

 -あと、前回、コンビニの棚に並ぶお菓子の新商品に目がないとのお話がありましたが、最近の当たり商品にはどんなものがありますか。

 中村さん「アップルのグミです。噛みごたえがあって好きです」

 *やはり、グミ来ましたか。画像も添えて教えて頂きました。

「立体」(3D)+DELICIOUSで「4D」とは洒落が効いてますね♪


 *これくらいの量のパックなら、「毎日1パック以上」も楽勝かも、ですね。…但し、好きならば、ってことですけど…。

 -前回、「好き嫌いが激しい」(坪田さん)とされましたが、ランチに限らず、大好きな食べ物と絶対に無理なものを少し教えてください。

 中村さん「時々しか食べませんが、ラザニアやグラタン、ドリアなどが好きです。絶対に無理なものは海鮮の貝類です。小さい頃に家族で潮干狩りに行って、動いているアサリを見てダメになり、他の貝類も苦手になりました」

 *そうですか。好きなものには共通項がありますねぇ。で、「生きている姿」見たら食べられなくなっちゃったってのは、苦手なものあるあるですよね、うん。また何かのきっかけで食べられるようになるといいですね。
話をランチに戻して、次の質問へいきましょう。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 中村さん「全く同じです。ここ数年のランチはずっとおにぎりでしたが、完全に飽きてしまったので今はチキンを試し中です。手軽さと筋肉に良さそうだなと思い、チキン」

 *そうでしたか。故あってのお試し期間中だったんですね。やっと、チキンの謎は解明に至りましたが、更に、たたみかけてくるのが中村さんの真骨頂。おにぎりに「完全に飽きてしまった」って状態がまったく想像つきません。しかも、前回、坪田さんが「外せない」と言っていたアイテムなんですよ、おにぎり。

 -ええっと、その、おにぎりに「完全に飽きてしまった」というのは、具を変えてもどうしようもないところまで来てしまったということでしょうか。

 中村さん「はい。中身の具というよりも、炊き立てではないお米に美味しさを感じ難くなってしまった感じです。小さな炊飯器を劇場に持参しようかと考えたくらいです」

 *そこらへん、中村さん、えっと、…そう、楽し過ぎます♪

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 中村さん「食べられる時はおにぎりを。(これからはチキンになるのかな?)
しかし食欲が落ちるので、胃に入れやすいスポーツゼリーや飲むヨーグルトなどの固形以外やフルーツに置き換える事もあります。勿論グミも」

 *グミはいいでしょう。チキンも。でも、ここで、またおにぎりって、中村さん。一体全体…、そう言いかけて、ハッとさせられました。人間なんてものはそんなに統一性のある存在じゃないんだってことに。そして人の好みとかになれば尚更ですよね。これまでの「謎キャラ」呼ばわり、大変失礼致しました。むしろ、人間という存在の不可解さを身を以て示して頂いていたのですね。もう、ちょっとやそっとの謎くらいにはビクともしないようになりたいです、ハイ。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 中村さん「ジョフさん(=ジョフォア・ポプラヴスキーさん)、ひかるくん(=坪田光さん)、あきらくん(=樋浦瞳さん)、時々こうたくん(=中尾洸太さん)(彼は食事というよりお喋りメインですが)」

 *上にあげたのは、中尾さんを含む「時々」画像なんですね。中尾さんはランチ時はひとりで珈琲だけで済ませる事が多いってことでしたからね。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 中村さん「晩御飯何を食べようとか、痩せた太った、誰の字が綺麗か対決も時々」

 *おっと、「痩せた太った」の件は差し障りがありそうなので置いておくとして、「誰の字が綺麗か対決」とは、またまた新しい話題の提供、あざ~す、中村さん。どんな感じで執り行われるんでしょうかねぇ、この「対決」。気になったので、訊いちゃいましたよ。

 -それ、どんなふうに競うのでしょうか。そして勝者は主に誰ですか。

 中村さん「ノートか、ホワイトボードに書きます。“ありがとう”や“ごはん食べたい”など誰かの思いつきの文字です。綺麗な字を書くのは、こうたくんやあきらくんです」

 *ううむ、私、「日ペンの美子ちゃん」(←古っ!)とかやらない限り、勝利には縁がなさそうです。ぴえん。でも、綺麗な字を書く人って良いですよね、うん。ホント、羨ましい。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 中村さん「卵の黄身を食べてもらいます。主にひかるくんですが、時々あきらくんも。剥いた時に近くにいる方に渡しますが、同時にいるとその2人で話し合いが始まります」


 *この日の話し合いの結果は、坪田さんへの「移動」に落ち着いた訳ですね。

 中村さん「他には、私のグミを狙う人が時々手を差し伸べてきます」

 *「魔の手」が伸びてくるんですね、グミ目当ての。訊いてみましょうか、そのあたり。

 -中村さんのグミを狙うのは誰ですか。

 中村さん「主にあきらくん。時々こうたくん、ひかるくん、かりんちゃん(=杉野可林さん)です」

手の中にグミ、の樋浦さん

 *そうなんですね。でも、この画像には「犯行」的なにおいは全くしませんね。逆に「飴ちゃんやろか?」的な「あげた」&「貰った」感が濃厚で、和気藹々画像の一枚として受け取りました。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 中村さん「よく穣さん佐和さんのランチのいい匂いがします。先日、りおさん(=三好綾音さん)が、かやく御飯のおにぎりを作ってくれて、すごく美味しかったです!」

*って、中村さん、おにぎりには「完全に飽きてしまった」んじゃなかったんかい!?(って、吉本新喜劇風に!)
ん~、もう最後まで「お約束」のようにおにぎりでオチをつけて、私たちを煙に巻いてくるあたり、さすがは大阪の方の話芸と感服致しました。中村さん、前回から続いたとても楽しいランチのお話、どうもご馳走様でした。

今回も最後は中村さんからいただいたメッセージをお読みください。

■サポーターズの皆さんへのメッセージ

「いつもNoismを応援してくださり、ありがとうございます。皆様の応援、サポートが私達の力になり、共に高みを目指し続けることができます。
このような世の中ですが、また劇場でお会いできる日を楽しみに、励んで参ります。これからも応援をよろしくお願いします」

という訳で今回はここまでです。前回からの「謎キャラ」転じて、随所に「面白くてなんぼ」の精神が窺えるチャーミングな「愛されキャラ」中村さんとそのランチ、お楽しみ頂けていましたら幸いです。さてさて、次はどのような個性派ランチが登場することでしょうか。どうぞお楽しみに。今回もお相手はshinでした。ではまた次回。

(shin)

「私がダンスを始めた頃」⑲ 中村友美

 まだつかまり立ちの頃、読経に合わせて母の肩を支えに縦ノリで踊り出した0歳児。初ダンス。

 幼少期は、何かに成り切るのが好きでした。特別な力を持っている、変身出来ると本気で信じ込んでいるような子でした。変な子です。

 そして8歳でクラシックバレエを始めました。母の昔の夢がバレリーナだったので、私がそれを叶えたかったのがきっかけです。しかし、文武両道出来なければ辞めることを条件に。

 時は過ぎ、高校卒業、大学に入学。プロへのチャンスを探すが良いご縁がなく。夢を追い続けるのか、新卒として周りの友達同様に一般の就職をするのか悩んでいました。
 そんな中、練習中に足を骨折。足が動かせないなら腕をトレーニング。次は腕が腱鞘炎。もう片腕は打撲。
 ”踊れない”。バレエを始めて十数年の中で、初めての経験。踊れない辛さ、苦しみを初めて心の底から感じました。踊れる日常が当たり前だったので、”踊りたい”という感情がこんなにも強くあることにこの時初めて気付きました。

 これがこの道に’覚悟’を決めた瞬間でした。一度きりの人生、周りと同じ道に進まなくても良い。上手じゃなくても、リスキーだけど出来るとこまで、気がすむまで自分に賭けて挑戦するぞ、と。

 後に、コンテンポラリーバレエに出会い、クラシックバレエでは出来ない表現や、身体の可能性を感じました。
 クラシックバレエ以外の舞踊も挑戦したい、知りたいと思い受けたのがNoismオーディション 。そして、今に至ります。

 これからも自分の進む道に、挑戦、変化を恐れず。日頃の感謝を舞台にのせて。

(なかむらともみ・1997年大阪府生まれ)

Noismかく語る・2020春④ - Noism2の若き8名

ご好評を頂きましたこの度の「Noismかく語る・2020春」も今回が最終回。今日はNoism2の若き舞踊家たちの初々しい声をお届け致します。このあと控える『春の祭典』と延期された定期公演の前に、予習しておく絶好の機会となることでしょう。あなたが気になる舞踊家は誰でしょうか。それではどうぞ。

⑫ 森加奈

観に来てくださる方々に期待以上のものをお見せできるよう精進して参りますので、応援のほどよろしくお願い致します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(もりかな・1996年千葉県生まれ)

⑬ 池田穂乃香

先輩の皆さんと一から作品を創るという事が初めてなので緊張の毎日です。サポーターズの皆様、観に来てくださる皆様の心に残る踊りが出来たらと思っています。

Noism2の公演は延期となってしまいましたが、その分、作品の理解を深め、更に良いものをお届けしたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけだほのか・1998年新潟県生まれ)

⑭ カナール・ミラン・ハジメ

今は、『春の祭典』の公演に向けて練習しています。今まで誰も観たことのない『春の祭典』に仕上がるのがとても楽しみで、無事に本番を迎えたいという気持ちと本番が近づいてくるという緊張感に胸が踊らされているような気がします。

音取りがとても複雑で、ルードラにいた頃に取り組んでいたパーカッションのクラスと同じぐらいか、それ以上に難しいレベルです。このクリエーションで自分がそれだけ難しいことに取り組んでいたのがわかって、学校(ルードラ)に感謝です。

今は毎日楽譜とにらめっこしながら音を聴き、どれだけ音を拾えるかの戦いです。もっと楽譜が読めるようになって、音の取り方を覚えたいです。分からない時は音符の配列で覚えるようにしています。とても斬新で面白い作品になるので楽しみにしてください!

Photo: Noriki Matsuzaki

(Khanal Milan Hajime・1996年東京都生まれ)

⑮ 杉野可林

Noismに入って2年目。

今年は昨シーズンより身体の感覚を少し掴めてきた実感があります。

前回の公演とは違う、殻を破った姿をお見せ出来ますように。

Photo: Noriki Matsuzaki

(すぎのかりん・1996年大阪府生まれ)

⑯ 長澤マリーヤ

この2年間でやってきた事や想いを舞台にぶつけていきたいです。

応援よろしくお願いします。

Photo: Noriki Matsuzaki

(ながさわまりーや・1998年神奈川県生まれ)

⑰ 橋本礼美

日々積み重ねている稽古や創り上げていく作品に対し、色々な視点をもって、常に新鮮な気持ちで取り組むように努めていきたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はしもとれみ・1997年埼玉県生まれ)

⑱ 坪田光

Noismに入って初の定期公演、日々の稽古の成果を発揮できるよう、努力に努力を重ねます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(つぼたひかる・1999年兵庫県生まれ)

⑲ 中村友美

Noism、新潟。”初めて”が沢山な日々。

いつも応援ありがとうございます。

皆様の前で踊れる日を楽しみに、日々精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(なかむらともみ・1997年大阪府生まれ)

以上、Noism2のメンバーでした。彼らには『春の祭典』と定期公演を終えた後の思いなども聞いてみたい気が致します。

さて、4回に渡ってお届けしてきた「Noismかく語る」ですが、如何でしたでしょうか。このタイトルは今後、似たような機会が巡ってきましたら、再び、皆さんのお目にとまることもあるかと存じます。今はいつとも知れぬそのときを楽しみにしつつ、一端、これにて閉じさせて頂きます。

そして現在、何より待ち遠しいのは「劇場解禁」の報。その日まで、一日千秋の思いで過ごしておられる皆さま、どうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

(shin)