予告あり!「近々すぐやります、インスタライブvol.3『留学時代(後編)』」とのこと♪

2020年8月1日(土)、21時から配信されたインスタライブvol.2はおふたりの「留学時代(前半)」。もうお話が盛り沢山で、一回では到底、時間が足りず、次回、後編の配信が予告されました。

で、予告された「留学時代(後編)」では、佐和子さんが髪をバッサリ切り、今の長さになったのはベジャールのときだというお話やら、同じくベジャールにまつわる、次のような謎の図についても語られるとのこと。

用意されたものの、語られずじまいだった謎過ぎる図…

「なんじゃ、こりゃあ?」(←別に「ジーパン刑事」故・松田優作風に読む必要もありませんけれど…、って、古っ!(笑))今回、辿り着かなかったものとして井関さんが取り出し、金森さんが「これ、ベジャールの…」と少し触れた途端、即座に井関さんが「ダメ、ダメ、今言っちゃダメ」と遮った謎の図。興味をかき立てられずにはいませんよね。その正体は?

… to be continued

今のところ、日時未定ですが、はっきりし次第、コメント欄にてお知らせするつもりです。楽しみに待ちましょう♪

なお、vol.2「留学時代(前半)」はこんな感じでした。ご参考まで。

(shin)

愈々、今夜!葉月劈頭に穣さん+佐和子さんインスタライブvol.2♪

愈々、今夜ですね。穣さんと佐和子さんのインスタライブの第2回♪

おふたりが17歳と16歳から始まる「留学時代」がテーマとのこと。単なる昔話にはとどまらず、「夢」を追い求める「若者」の実話として、様々な世代の人たちに興味深いお話が展開されること、間違いありませんね。今夜21時、必聴かと。

インスタの穣さんアカウントにはこちらの画像

そして佐和子さんの方にはこちらの画像

そして、トークが展開されるインスタのアカウントにはこんな素敵な画像も。トークにはこちらからもどうぞ。

只今、時刻は16時半過ぎ。あと、4時間半弱、「しばしお待ちを」って感じですかね。

(shin)

SNSに新展開! 穣さん+佐和子さんインスタ共同アカウント始動♪

矢継ぎ早に繰り出される、まさにコンテンポラリー(同時代)な動き!

今度はインスタグラムに穣さんと佐和子さん共同アカウント始動の報。そして不定期にインスタライブが届けられるとのこと。楽しみが増えて、嬉しい限りですね。

そのインスタライブ、記念すべき第1回(vol.1)は来る7月25日(土)21:00からとのこと。テーマは「同業夫婦」だそう。先日、佐和子さんと小㞍さんのライブを満喫したばかりというのに、同じ週内に、今度もまた、恐らく高知から届けられる至福の時♪

皆さん、要チェックですからね。

(shin)

今度の日曜日は井関さん(with 小㞍さん)♪ @DaBY talk Live vol.6

日曜日が待ち遠しい!

今度の日曜日(2020/7/19)の夜21時、井関さんが登場するインスタLIVEの報が届きました。5月23日(土)金森さんの回の楽しい記憶もまだ新しいなか、今度は井関さんのお話が聴けます。お相手は前回同様、DaBYダンスエバンジェリスト・小㞍健太さん。楽しい予感しかありません。今回も Dance Base Yokohama のTwitterからのお知らせです。

必聴♪ 日曜日の夜の計画、見直しが必要かもしれませんね。

(shin)

金森さん×「鼓童」船橋裕一郎代表オンライン対談@鼓童YouTubeチャンネル

新潟のアートシーンを背負うふたつのグループの代表による対談が実現しました。勿論、ひとりは我らが金森さん。そのお相手、もうおひとりは佐渡を拠点にこちらもワールドワイドな活動を展開してきた太鼓集団「鼓童」代表の船橋裕一郎さん。

対談のテーマは「新たな時代における芸術・文化の役割と可能性」。

「with Corona」時代、即ち、「3密」要素を退けつつ活動していくことを余儀なくされる「新しい生活様式」或いは「新しい日常」にあって、これまで東京という「中心」ではなく、新潟という所謂「周縁」で活動を展開してきたふたつのグループの代表ふたりのお話は、東京の「中心」性を異化し、その「中心」自体を書き換えるようなことも起こし得る、「周縁」が持つ動的なダイナミズムに満ちていて、もしかしたら、「この先」の舞台芸術を志向するうえでのアドバンテージとなりそうなものすら感じられるようでした。

30分弱にわたって展開された穏やかにして熱いオンライン対談「新潟から世界へ Noism×鼓童・代表対談」は、こちらからどうぞ。お話は以下のように進行していきます。

  • 2006年ぶりですね: 13年前の金森さんによるワークショップ
  • お互いのグループについて: お互いの変遷、代表としての思い
  • 若いメンバーの力: 「こういう時期だからこそ」のアイディア、「集団にとって必要なこと」、異なる年齢層・世代、或いは多国籍の豊かさ
  • 積み重ねての今: 継続(鼓童は来年40周年を迎える)、「いきなりそこには行けない」
  • 新型コロナウイルスの影響: 欧州ツアーの中断(鼓童)
  • 鼓童ヨーロッパツアーへの影響: 主催者側からのキャンセル
  • Noismへの影響は: 延期の判断と「どんな形であれ見せたい」思い、「できることをやるしかない」「なんとしても踊る場所を設けたい」
  • 鼓童の自宅待機: 世の中の状況も見ながら、初めて「音も出さずに過ごした一ヶ月半」稽古もやめてみた
  • 自宅待機期間~ここ最近の活動: 当たり前だった「叩いてこその筋肉」再認識、自分と向き合うことの気付き
  • この期間に得たもの: 「bright side」「怪我の功名」「自分の内側を見つめる良い機会」
  • やはり自宅だけでは…: 精神を含めた全身運動、複合的な連動、「広い空間で、空間を認識した上で、身体を大きく、空間的に使うこと」(Noism)「アンサンブル=他人(ひと)の音をどう聴くか、反応し合うこと」「お客さんがいる中でどういう反響・共鳴があるか」(鼓童)
  • (再び)新型コロナウイルスの影響: 「いつまでこれが続くのか」このなかで何ができるのか知恵を絞る必要がある
  • 今年のアース・セレブレーションは無観客&オンライン配信(鼓童): 様々なチャンネル・新しいチャレンジ
  • 動画配信と生の舞台(Noism): 生の舞台の何割減とはならない強度で「映像化するからこそできること」「ライヴとは違う舞踊の面白さ」を目指す配信用の舞踊作品を創作中。同時に「生の醍醐味」その普遍性も追求(Noism・鼓童)
  • Noismと鼓童で作品作りましょう: 「近い将来」(金森さん)、船一本で往来可能な「地の利を活かしたコラボレーション」(船橋さん)→新しい可能性、2022年春夏に何かが起こる?
  • パフォーマーの交換留学します?: 船橋さん提起→金森さん「お互い厳しくするという大前提で 。帰ってきたときに『ああ、ここで良かった』って思えるくらい厳しくするっていう前提で、送り合おうか」(笑)
  • ロベール・ルパージュさんとの新作〈NOVA〉(鼓童): 踏まえてきた40年の歴史と斬新さ
  • エア握手
  • 新潟から発信: 「プロフェッショナルなカンパニーとして、一緒に何か作り上げていく」(船橋さん)
  • 劇場文化の可能性: 「まだまだ日本の劇場文化には可能性がある」「一石を投じ続けて16年。という感じ」そして、新潟が理解してくれたこと、「新潟がその日本の可能性をある種証明している」(金森さん)
  • 活動を続けていくということ: 「支援のありがたみを感じる機会でもあった」「新潟に、ここまで志もあって、レベルの高いカンパニー(Noism)があることが心強い」(船橋さん)「有難うございま~す」(金森さん)

全編29分03秒。終始、寛いだ雰囲気で進行するお話は、聞きどころ満載です。是非お楽しみください♪

(shin)

必聴!今週末5/23(土)夜21時は金森さん×小㞍さんによるインスタLIVE♪

『春の祭典』『FratresIII』本公演が来夏まで延期されるなどし、世を覆い尽くす不自由さに辛抱を強いられるなか、オンラインへの露出機会が増えている金森さん。この間よく口にされておられる「今、できること」「今、何ができるか」そして「今だからできること」といった数々のポジティヴ思考の言葉たちに慰撫され、教えられるところ、大なるところな訳ですけれど、この週末にはなんとも魅力溢れるインスタLIVEの報が届きました。Dance Base YokohamaのTwitterからのお知らせです。

このような状況下にあっても、常に前を向き、歩みを止めない金森さん、この度は何を語るか、小㞍さんとのトークは楽しみ以外の何物でもありませんよね。皆さま、ゆめゆめお見逃し、お聞き逃しのありませぬよう。

(shin)

森優貴さんを招いた「柳都会」vol.21を聴いてきました♪

2019年9月29日(日)の新潟市は雨模様で、じめじめした一日。Noism活動継続の記者会見からわずか2日というタイミングで、「日本の劇場で、専属舞踊団は必要とされるのか?」をテーマに、「柳都会」vol.21が開かれました。今回のゲストは、2012年から今夏まで7年間にわたって、ドイツはレーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニーで日本人初の芸術監督を務め、この度帰国した森優貴さん。欧州の状況に照らして、日本の現状を考える、またとない好機ということで、興味津々、会場のスタジオBへと赴きました。

定刻の15:00ちょうど、ふたりが登壇し、着席。金森さんから紹介され、「もう始める?」と切り出した森さん。2012年にダンサーを公式に引退して、レーゲンスブルク歌劇場の舞踊部門の芸術監督に就任。10代で欧州に渡って23年という年月は、在日本より長く、「日本語が出てこない」とおどけながらも、ところどころ関西弁を交えて、軽妙に語る森さんはとても気さくな方でした。森さんのお話しは独・レーゲンスブルク歌劇場の説明から始まりました。以下、手許のメモをもとに、要約でお届けします。

レーゲンスブルク歌劇場: 人口12~13万人、世界遺産の街・レーゲンスブルク(独・バイエルン州)。レーゲンスブルク歌劇場は3階だて、築100年くらいの建物にはオペラハウス(キャパ580名程)ともうひとつホール(キャパ620名程)があり、約360名が雇用されている。年間会員制度があり、それぞれの嗜好(コンサート、オペラ、舞踊等)と曜日の組み合わせから、30数種類のモデルが用意されており、年間会員は決まった座席で鑑賞する。毎週火曜日に会議があり、売り上げをチェック。そこでは年間会員以外の一般の売り上げの多寡が重視される。

歌劇場のサイクル: 年間スケジュールは年毎に変化はなく、夏休みは閉鎖、9月から始まる。舞踊関係では、11月に秋の新作公演、加えて、「社会貢献」としてHIVチャリティガラコンサートが秋に行われている。次いで冬の新作公演は2月。3月にはミュージカル公演があり、ダンサーも出演必須で、振付も行う。5月にはオペレッタで、舞踊ナンバーが2~3曲入る。6月はヤング・コレオグラファーの公演、とほぼ固定で回っていく。あくる年の方向性が決まるのは12月、1月頃。 

劇場支配人(インテンダント)と芸術監督: 劇場トップには劇場支配人(インテンダント)1名がいて、そのインテンダントに選任された4名の芸術監督(芝居・舞踊・楽団・青少年の芝居ユンゲス・シアター)がいるスタイルはほぼドイツで一般的なもの。インテンダントは市の評議会が選任する。その際には、その人が持つ人脈が重視されるケースが多い。インテンダントまで上り詰める者は、オペラのディレクター、芝居の演出家などであるのが通例。舞踊からの者はほとんどいない。森さんが務めた芸術監督は各プロダクション毎に予算を示されるのみであり、売り上げの責任を負う立場にはない。

舞踊部門の芸術監督: 劇場が年間38~40の新作を送り出しているなか、舞踊部門は最もプロダクションが少なく、予算もカットされ易いのが現状。「舞踊部門は立ち位置が弱いよね」(金森さん)。どういうところで勝てる喧嘩をしていくか、それなしには舞踊の位置づけを守れない。長期の準備期間を要するのが舞踊。台本がなく、曲探しから始め、秋に新作公演を打つためには、1年半くらい前に始めないと間に合わない。確固たるイメージが共有されなければ、美術・衣裳などは作れない。その舞台・衣裳などは劇場内に工房があり、ほぼ外注することはなく、正確な情報を渡さないと動いてくれない。また、レーゲンスブルク歌劇場にはストレージ(倉庫)がないことから、公演は連続公演のかたちで組まれ、公演後、美術は破棄される。よって、再演は行わない(行えない)。

芸術監督の交代期: 一旦、全員解雇のかたちをとり、オーディションを行い、残留者が決まるのが普通。どの劇場も一斉に動くため、流れには乗れる。一方、カイロプラクティック等への転身等の他の選択肢や補助金等のサポートもあるため、見切りをつける子も多い。失業手当(1年間)なども受給可能。レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニーのダンサーは男女5名ずつの10名。そこに世界中から700~800の応募がある。(イタリア、スペイン、キューバ、ブラジル、日本、韓国などからの応募が多い。)また、オーディションにおいて、不採用とする際には、訴訟を避けるためにも芸術面での理由を述べる必要がある。

欧州の劇場: 日本と違い、「貸館」主体の劇場はない。貸日を設けているくらい。公演チケットの価格は、良席でもオペラで10,000円未満、ダンスは4,800円くらい。他に、学生チケットや「ラストミニッツチケット」(格安で売り出される当日券)などバラエティに富むものが用意されている。 

劇場の今: 教育機関に対する責任の大きさから、アウトリーチ活動を行い、新作初日までのクリエイションの過程を見せるなど、どうやって作品が出来上がっていくのかを見せて、劇場に足を運んで貰えるよう努力している。それを担うのは広報部長(1名)であるなど、雇用人数に対してオーバーワークという現実がある。また、近年、ドイツでは芝居に客が入らなくなってきている。理由は時間がかかるから。その点、舞踊は、生きる総合芸術という側面を手軽に楽しんで貰える利点があり、芝居の売り上げが思わしくなかったり、歌手が体調を崩したりしたときなどには、「優貴!(やってくれ!)」と(舞踊に)声がかかることも多かった。他面、観客に目を向けると、ファンを除いて、市外の劇場へ足を伸ばす者は少なく、市内で完結してしまうことが多い点や高齢化に伴い、次世代の観客が減少している点なども問題として浮上してきている。

日本の劇場、日本に戻ってきて: 公民館と区別がつかないような劇場の日本。「実際、公民館の跡地に劇場が建っている例も多い」(金森さん)。
まず、集客の保証があってという順序ではなく、その地域、その劇場で作ったものを発信していくことの意義は大きい。生の人間が作って、生の人間が関わるところに本質的な対話や共感が生まれる。土壌もない状況でNoismができたことは、歴史的な事件であり、希望であったし、それが15年続いたことも含めて、奇跡のような事件。それだけに、今日まで「2番手」が出てこなかったことが腹立たしくて仕様がない。語弊はあるが、もし「2番手」ということになるなら、自分以外にいないんじゃないかと思った。(会場から拍手)

ラストの会話を再現してみます。
-「なんで日本に戻ってきたの?」(金森さん)
-「まあ、いろいろ」(森さん)
-「とりあえず、倒れてもいいのがわかったからね。頑張ってみるよ」(金森さん)
-「金森さんはいつだって追いかけるべき先輩だった」(森さん)
-「避ける者も多いよ。その道は絶対に行かないというか…」(金森さん)(笑)
-「芸術監督の立場について色々相談したし、『同志』と言って貰えたことは嬉しかった。『2番手』、責任だと思ってた」(森さん)
-「俺、もうちょっとやりたいんだけど、いい?」(金森さん)
-「金森穣だけで終わってしまってはいけない。ひとりではできないけど」(森さん)
-「まだ帰ってきたばかりじゃない?」(金森さん)
-「今、勢いあるからさぁ、やるなら今かなぁと」(森さん)(笑)

すべて網羅することは到底できよう筈もありませんが、上のやりとりのような感じで、終始、和やかに進められたこの日の「柳都会」。途中には、森さんがレーゲンスブルクで振り付けた作品の公式トレイラーも5本流され、その色彩感豊かな映像に、来る12月・1月の『Noism1+Noism0 森優貴/金森穣 Double Bill』への期待も募りました。3歳違いのふたり(金森さんが3つ年上)、今、その振付の個性を並べて観ることが待ち遠しくて仕方ない心境です。とても楽しい2時間でした。

(shin)

 

Noism番外編・『ODORU FUKU』上映&トークショー(@シネウインド)

Noism15周年記念公演と重なり、そして繋がる日程の2019年7月20~22日の3日間、新潟市のシネウインドにて、早春(3月24日)の新潟県政記念館で開催されたUTOPIA秋冬コレクションのファッションショー「オドル フク」の映像を編集して新たに出来上がった『ODORU FUKU』の上映が行われました。

私はNoism新潟公演楽日のあくる日、3日間の最終日(7/22・月)にお邪魔しました。この日を選んだのは、上映後、UTOPIAさん×池ヶ谷奏さんのトークショーが予定されていたからです。(他の日も魅力的なトークゲストさんたちが迎えられていましたが、Noism公演から直で駆け付けるのは、やや忙しなく感じられたもので、当初からこの日「一択」でした。)

少し早めにシネウインドに到着してみると、そこにはUTOPIAさんのポップアップストアが出来上がっていて、UTOPIAさんの姿がありました。で、それに加えて、池ヶ谷さんも目に留まり、嬉しさマックス♪おふたりと話をしながら過ごしていると、Noismサポーターも含めて、観客がどんどん集まってきます。他に、今回上映の映像を担当された梨本諦鳴(なしもとたお)さんの姿も見られましたし、Noismの山田勇気さん、出演された浅海侑加さんとカイ・トミオカさんも駆け付けて来られました。

19:30、先ず、映像から。3月のショーを観ていなかったもので、(実際には、YouTubeで観ていたのでしたが、)何もかもが新鮮に映りました。Noism1メンバーによるNoismとは異なるパフォーマンス。そしてそれを支える裏方さんたち。さぞや準備も大変だったのだろうなぁとも。

「ODORU」の役割で出演されていたNoism1メンバーは前述の池ヶ谷さん、浅海さん、カイさんに加えて、ジョフォア・ポプラヴスキーさん、井本星那さんと、併せて5人でしたが、その他、チャン・シャンユーさんの姿も銀幕に映し出されていました。(浅海さんとシャンユーさんはNoismを離れるということもあり、よく見とかなきゃと思ったりもしました。)

(Photo by Shinobu Kobayashi)
(Photo by Shinobu Kobayashi)

34分間の上映後、お待ちかねのトークショーの始まりです。司会は堀綾香さん(三条市・nailAtelier Twill)。親しい間柄の3人と見え、寛いだ雰囲気のなか、トークは進んでいきました。以下に、話された内容から少しご紹介します。

  • 従来型のファッションショーは「高嶺の花」みたいな感じがしたり、メディアや玄人、業界の人のためのものとの感じがして、もっと面白いものがつくれるのに、と感じていた。新潟に住む人たちに、踊りを通じて、異空間を楽しんでもらいたいと思った。(UTOPIAさん)
  • 衣裳は五泉ニット製。どんな動きをしても、服が揺れてくれる。こんな動きをしたら揺れてくれるよねとか話しながら、振りも変えていった。(池ヶ谷さん)
  • 「旅する衣」をテーマに、「19歳の少女」の旅先での出会いとか経験などをまず「詩」にして、昨年冬から洋服作りなどもスタートさせた。池ヶ谷さんにも同じ「詩」を渡して、踊りを作ってもらうかたちをとった。どんなものになるか楽しみだった。(UTOPIAさん)
  • Noismにおける創作は芸術監督(金森さん)がやるが、今回は自分が構成を考えて、みんなで振りを作っていった。みんなの個性や好きな動きをピックアップして作っていったので、より「フリーダム」を感じた。(池ヶ谷さん)
  • 映像化されたものを見ると、ガラッと変わったものになっていて新鮮だった。音楽も変わっているし、様々な視点から見ることが出来たし、洋服に寄った場面など素材感がわかって、迫力があった。(池ヶ谷さん)
  • まだ始まったばかりという感じ。新潟の「文化」も踏まえて、「行先」を考えていきたい。今、小千谷縮(おぢやちぢみ)に興味があり、学んでいるところ。新しい素材、新しいアプローチを取り入れて、また、新潟でファッションショーをやりたい。(UTOPIAさん)
  • 自分の作品をつくれる場を増やしていきたい。「新潟のよさ」を伝えられる人になりたい。(池ヶ谷さん)
  • 会場からの質問①「洋服とNoismのダンスで、それぞれの色が『衝突』するようなことは生じなかったのか」に答えて: *池ヶ谷さん「Noismらしく動くという意識はなかった。どう動いたら、素材をどう見せられるかについて、ディスカッションすることを楽しんだ」  *UTOPIAさん「以前、『水と土の芸術祭』の折、人を介して、池ヶ谷さんから依頼を受けて、衣裳を担当したことがあり、その際、ただ止まって美しいだけでなく、例えば、捻じれたときのシルエット的な美しさを求めていくなど、本当に勉強になった。今回に関しては、Noismダンサーが着るからという意識はなく、過度に、洋服を踊りに寄せたりすることはしなかった」
  • 会場からの質問②「春の県政記念館でのショーのときの音楽は誰が選んだのか」に答えて: *池ヶ谷さん「私が、自分の好きな曲(5曲)を使った。いつか使いたいとセレクションしていた5曲だった。歌詞に合わせて振りを考えたような部分もあった」  *UTOPIAさん「今回の映像に付けられたものは、いちから作ってもらった音楽だった」

トークショー終了後も、ポップアップストアでUTOPIAさん製作の洋服などを見ながら、話しに興じる姿が多く見られ、万代シティ第二駐車場ビルの「あの一角」は常より遅い時間まで煌々と灯りが点されるなか、賑わいを残していました。蒸し暑い夏の夜のこと…。

(shin)

井関さんトークセッション『跳ぶ前に聞け!』 (@京都芸術センター)レポ

6月26日(水)京都芸術センターで開催された『跳ぶ前に聞け!』。 http://www.kac.or.jp/events/26013/

井関佐和子さんが、舞踊経験者対象のダンスワークショップで講師を務め、WS終了後のトークセッションでは、司会者と参加者からの質問に応えるかたちで、お話が進められました。

京都芸術センターは、旧・明倫小学校(1869~1993年)を改修し、2000年に開館。懐かしさを感じさせる美しい歴史的建造物です(運営:公益財団法人京都市芸術文化協会)。

前日はNDTダンサーによるWSとトークが開催されており、どのような内容かはわかりませんが、司会者によると、前日とは雰囲気が違うとのことでした。ダンスWSは見学不可だったので、トークセッションについて箇条書きでご紹介します。

  • Noismバレエ、Noismメソッドについてのお話。
  • 「すり足」を1時間やって足が動かなくなり、その先に見えたもの。
  • 基礎、基本、鍛錬が重要。
  • やると決めたらちゃんとやる。
  • エネルギーを放射し続けるということ。
  • 10代の時に言われていたことが今わかる。
  • 年齢を重ねていくのは素晴らしいこと。
  • 今が楽しい。30代の頃より若返ったと思う。
  • 「新しいもの」なんて無い。「新しい視点」で挑戦し続けることが必要。
  • 外部振付家とカンパニーの関係。
  • NDT時代のお話。
  • NDTはキリアンがいた頃は若手を育てるという考え方があったが、今はシステムが変わり、そういう感じではない。
  • 予算のお話。
  • 予算が無いなら無いなりに作る(金森さん)。
  • ある程度の制限はかえって必要。

そのほか、Noism2のお話、メンバーが公演ポスター・チラシを配ることでお店の人に親しまれているお話、京都芸術センターで舞踊団を作ってはどうかというお話、来シーズンの公演のお話、等々々、楽しく和やかなトークで時間はあっという間に過ぎ、京都の夜は更けていきました♪

【追記】 本日からシアター・オリンピックスのチケット予約が始まります(シアター・オリンピックス・チケットオフィス:TEL 0763-68-2216)。そちらも見逃せませんね。

(fullmoon)

柳都会 vol.20 近藤一弥×金森穣【対談】レポート

先に掲載した、柳都会 vol.20(3/24)のレクチャーに続く、対談部分のレポートをお送りします。

金森 ここまでで、具体的なA4サイズの平面にいろいろ落とし込まれている要素についてどう捉えていますか。
近藤 配置については技法がある。舞踊であれば技術性というところか。
個性…その人にとっての空間・平面上での重心の捉え方にもなるが、空間の余白と重心から構成している。
金森 (学校で教えていらっしゃるが)感覚的なものは教えられる?
近藤 答えはない。自分ならこうするという位で、学生が作ったものについては一緒に悩み、作るプロセスを教える。
見た目が、もしかしたら意図したものとは違う意味に捉えられるのでは?とか、ここで切ってみたら?と問いかけると、言った通りに変更してきてしまう。
確信犯的に言うこともあるが、自分で考えて何かやると好きな感じになっていくというプロセスを繰り返すうちに会得していく。
金森 PCでいずれ人工知能がデザインをやるようになるのでは?
近藤 ある程度はできるのではないか。ただ、最初のものやエラーが魅力につながる。
それは計算を積み上げても太刀打ちできない。すぐれた作品であれば言語化の枠に留まらない。
作っている核心的な部分は、何らかのエラーのどこを用いるかという判断によるし、能力差がある。
ブラッシュアップを重ねて、繰り返し直させると微妙によくなっていくし、そうした方法論でしかわからない。
金森 近藤さんはどこかで習ったんですか?
近藤 親の絵の描き方がそうだった。

Photo: Ryu Endo

Photo: Ryu Endo

金森 作られたチラシのイメージで、すごくかっこいいんじゃないかと思って観に行くと、つまらないということが起こる。
近藤 パフォーミングアーツの場合は難しい。過去のDVDを見てチラシを作成しても、次は違うものになる。
金森 まず導くというか、興味をもってもらうことですね。
近藤 単なる批評より紹介のため推薦に近いかもしれない。潜在的にいいと思ってもらえるかどうか。
金森 新作の場合は難しいですね。
近藤 想像するしかない。依頼を受けた時点では曲がまだない事もあるし、公演までタイムラグがある。
どんな行程でどんな作られ方をするか、依頼者とのやりとりの中でかわってくる。
時代的な要請もあるかもしれないが、2000年代は普通の作り方になってきた。
『Liebestod』については、金色というイメージが固まっていた。
金森 素材写真を撮る前に、近藤さんから「どこかブレてたほうがいい」と言われた。
近藤 ブレていると動きが入る。止まるということを認識させるためには、動いているところを見せないといけない、ダンスを見せる基本。
金森 見切れた画像を使っていますが。
近藤 内容がこう……現実の見えているところと死(観念)がある瞬間に成立するコンセプトだったのではないか。
色味については、印刷で金は使えない(よく見えない)のでこうした。
金森 色彩感覚が心理学的に与える影響は考えますか?
近藤 あまり考えない。
金森 見た人にどういう影響を及ぼすかという……。
近藤 実用的な技術論になってしまう。
金森 コマーシャルなもの、何がキャッチーか、わかりやすい心理作用といったものは全く意図しない?
近藤 考えもしないわけではない。素材がアートであり、分析は結果論にすぎない。

金森 作家の立ち位置や視座と、広報物に求められる一瞥性の折り合いはどうつけていますか?
近藤 そこまではっきりとしたものはない。キャッチーではないものには、弱いなりの強さがある。
金森 作家、作風が好きという、大衆化されないもの感性が共鳴することがある。
ヨーロッパの一流プロデューサーがハイセンスなものを紹介してハイセンスな観客で完結していく流れがある。
この人が紹介するなら面白い作品だろうなというような、近藤さんにはいわゆるデザイナーとは違うイメージがある。
近藤 どうだろう。こんなの(※やくしまるえつこ)もあるし……。
金森 これちょっと(雰囲気が)違いますね。
会場 若い頃から芸術に親しむ機会があったんですか?
近藤 高校生の頃から、西武劇場で武満徹、安部公房、寺山修司が関わった舞台を観ていた。
絵に関しては、幼稚園の頃から父に手をひかれて展覧会に行ったのが災いしている(笑)
美術展の仕事をやりたいと思っていたら携われるようになった。事後的に父の息子だと知られた。
パフォーミングアーツについては佐藤まいみさん(さいたま芸術劇場プロデューサー)との出会いがあった。
金森 先程言われた、2000年代に作り方が変わったのはどうしてですか。
近藤 時代と関係しているけれどうまく言えない。
美術館も質的ではなく来館者数が指標になり数を稼がないといけなくなってきた。
一瞥性があり、デザイン的なインパクトが求められるのは時代の要請。
昔に比べると広報物を全部手がけることは少なくなった。デザイン業界は接点がないのでよくわからない。
デザインのジャンルがもっている何かは、プロパガンダの手先にもなりうる危険な側面がある。
金森 社会の変容があったということですね。

近藤 90年代に比べてシステムがコンパクトになり、自分独りでオペレーティングできるようになった。
それ以前は、指示を出して外注したことが、時間はかかるが手元でできるようになり作業が圧縮された。
思うことをストレートに作れるし、失敗してもやり直せる。
一方、エラーは人と関係することで出てくるので、自分で作るしかない。
版画のエラーは面白いのだけど、工夫して工房的な描き方をしたり、現代的になってくる。
近藤 コレオグラフィーではどうですか?
金森 振付ではいやでも他者と関係せざるをえない。
自分独りでやっていると、すぐに自己完結するので難しい。
今回、『R.O.O.M.』を18回踊ってみて、振りが自分から離脱する、想像を超えてくる感覚があった。
近藤 それは羨ましい。時間は必要ですね。身体は時間がかかる。
金森 身体は時間がかかる、『NINA』は「物質的な身体」とあるし。
生身の身体というのは、凄い量の情報を受けられる。
二次元の動画を見てフォルムだけ覚えても、それは違う。デジタル化できないものがある。
便利になると、失われる何かがある。そこで新しいメソッドが要請される。
近藤 メディアに関しては、紙ならポスター、本、名刺、すべて身体との距離感は違う。
学生に訓練として紙を出力させるが、ポスターの次は名刺というように課題のサイズを変える。
モニタの大きさの中で完結しないように。
金森 二次元の情報を受け取り慣れて、変容した身体に対する身体表現が求められる。
音楽は速くなっているし、情報処理のスピードは皮膚レベルにはそぐわなくなってくる。
同じ空間を共存していればこその限界値がある。実際、距離感に驚くことがある。
近藤 舞台の枠組みとして、生身の身体である特質を生かすところまで意識する観客、舞踊家も求められるのか。
金森 身体的行為として起こることは、ほかのものから抜きん出ている。
ネットにあげる動画として集団で踊っているようなものはひとつの表現だが、身体の意味合いが変わってきている。

会場 なぜ桑沢デザイン研究所を選んだのですか。
近藤 裾野が広いと聞いていたし、ある先生に憧れた。美大に入り直す時間がなかった事もあるが、結果的によかった。
金森 師匠はいますか?
近藤 直接はない。学生時代のバイト先で影響を受けた。当時、都内で一番大きなスタジオをもっていた人。
画家は好きに作品が作れて羨ましい。デザインはモノがあって作る。
紙とSNSで距離感が二重に発生する問題は、ある程度は無視する。今のところチラシがメイン。
そのうち本もAmazonで書影がどう見えるか、CDは配信時の絵柄がどう見えるか大事になるかもしれない。
会場 『ROMEO&JULIETS』についてはいかがでしょうか。
近藤 依頼をうけた時に台本はあったが、衣装はまだだった。
金森 ゴーストは近藤さんのアイディアでシーツを被った。
近藤 霊安室だし、ジュリエットが複数であることから匿名性もあった。
金森 台本を書いた側が忘れるような核心をビジュアルにしてくる。
(ゴーストの頭上に月のように照明を入れる)配置もすごい。想定していなかった切り取り方。
これこそエラーであり、共同作業で起こったこと。
映像担当の遠藤は意識して画角に入れて撮ったかもしれないけど。
近藤 照明についてはレタッチで位置を動かしたかもしれません(笑)
『R.O.O.M.』は、銀色と池田亮司の音楽からシャープな作品をイメージしてしまった。
シャープさよりも実験ということに重きを置いている。
部屋を囲い込んだことで、見えているものが脳の虚像と感じられる。
ビジュアルに使ったのはサイン波、パルス、オシレーターの波形です。池田さんが喜ぶもので音楽へのオマージュです。
金森 Noismのロゴはどう思いますか。高嶺格さんが作られたものですが。
近藤 赤を使っているし、強いです。ロゴを大きくすると使うのが難しい。
金森 『NINA』は送った写真の中から近藤さんがチョイスしたんですよね。色は変えてありますが。
近藤 写真の色を変えるのは篠山紀信さんとしてはokで、男女……二つの境界がテーマでした。
ゲシュタルトというか入れ替わる瞬間があった。
フォントは既存のものですが、アルファベットでオールマイティな書体はないので調整することはあります。
会場 オリジナルを作ることや、これは自分から手がけてみたいと相手に売り込むことはありますか?
近藤 こういうものが好きだと人に言っていると、そのうち仕事になるので、やりたいことは縁でできている。
結果論としてですが、日本人で海外で評価されている人を多く手がけた。米田知子さんの写真集もそう。
金森 そろそろ時間ですが、最後に何かあれば。
近藤 三浦さんの『孤独の発明』は哲学的な本で面白いです。
金森  『鏡の中の鏡』を作る前に読みました。
近藤 みなさん、手にとってみてください。
金森 え、宣伝で終わっちゃうの?!

要約する能力に恵まれず、聞き書きのメモをどうにか読めそうな体裁に加工したことで、発言者の本意とは異なるニュアンスとなっていたり、あるいは発言の取り違えをしている可能性も十分にあります。が、今回の柳都会の雰囲気に便乗して言うのなら、それも忍び込んだエラーとして、ご寛恕願えれば幸いです。
(とはいえ、誤謬等がありましたらご指摘ください)
(のい)