ご存知の通り、Noismは現在、14年目を終えて、
9月からに備えて充電中です。
15年目には、通常の公演や活動に加えて、
ロシア・サンクトペテルブルクで催される「プティパ生誕200周年フェスティバル」
への『ラ・バヤデール ー幻の国』の招待(11月)や、
長野県諏訪市での井関さんの「第38回ニムラ舞踊賞」受賞式(12月)等、
これまで国内外で得てきた評価の高さや名声を如実に示す出来事が続きます。
とても誇らしく、嬉しい限りですね。
しかし、現在、Noismを抱える新潟市は未曽有の財政難に陥っており、
ここまで重ねてきたNoismの歴史も、16年目以降はまだ未確定のままです。
以前の新潟日報朝刊(2018/3/6付)が伝えるところによれば、
>新潟市議会は5日、2月定例会本会議の一般質問を行い、
>新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)専属の舞踊集団「Noism(ノイズム)」の
>今後の活動について、中野力文化スポーツ部長は、
>「これまでの実績や成果を踏まえ、2018年度末までに在り方を検討する」とした
とのことで、依然として不透明かつ混沌とした状況は続いているようです。
財政難が人の心に及ぼす影響には手強いものがあります。
過去にも文化的コンテンツが目の敵にされてきた例など
挙げれば枚挙にいとまがないくらいです。
そこで、Noismがある生活の豊かさを守る意味からも、
公益財団法人新潟市芸術文化振興財団が募集する
「Noism支援会員」或いは「Noism寄付会員」が増えたらいいなぁと思うものです。
そちら、15年目シーズンの募集は既に始まっています。
会期は8月からの1年間で、 個人の支援会員は1口10,000円~、
今回、新たに設けられた個人の寄付会員は1口2,000円~ に設定されています。
(他に法人会員もあります。)
このご時世、お財布からの出費を極力抑えたいのはやまやま。
「支援」や「寄付」など、もっと生活にゆとりのある人の話、
以前は、そう感じていたものです。
しかし、「いつまでもNoismを観続けたい…」、
「何としても、あの豊かさは手放したくない…」、
そんな思いから、支援会員を続けています。
新潟市の持続可能な文化的コンテンツとしてのNoism。
支援会員として、金額的には小さいかもしれませんが、
文化的には大きな誇りを胸に支えていきたい、と。
そして、敢えて、ちょっと大袈裟な言い方をするならば、
私たち一人ひとりがNoismのちっちゃな「パトロン」。
少しお金は出すけど、余計な口は出さない、そんな「パトロン」。(笑)
この256mm×182mmの小さな紙片から、
Noismと私たちの新たな歴史が始まります。
今、この日本にあって、私たち一人ひとりが
ちょっとずつNoismを支えていく、
これってかなり豊かな選択ではないでしょうか。
そうした思いを共有してくださる方がいらっしゃるなら
嬉しく思います。
詳しくは、Noism Web Siteのこちらをご覧ください。
http://noism.jp/support/
併せまして、Noismサポーターズ(unofficial)会員も
絶賛募集中です。
蛇足でした。
( shin / aco / fullmoon )
皆さま
昨日(8/19)、acoさんがtwitterで取り上げてくれた
「市報にいがた」2018/8/19・2677号、もうご覧になられましたか。
表紙(1面)に「りゅーとぴあ開館20周年・市民と共に創り育む」と
「芸術文化をNIIGATAから発信」の見出しと共に、
新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあを紹介する
美しい写真たちが目を惹きます。
そして、その一番上には篠山紀信さん撮影の
Noism『ラ・バヤデール -幻の国』、井関さんが舞う写真と、
「りゅーとぴあ専属舞踊団Noism。
日本で唯一の公共劇場専属舞踊団であり、
新潟を拠点に世界へ向けて作品を創作」の説明キャプション。
その『ラ・バヤデール』、上の記事でも触れましたが、
「プティパ生誕200周年フェスティバル」へ招聘され、
フェスティバルのオープニングを飾る予定とのこと。
まさに新潟から世界へ。
「文化創造都市」新潟の象徴としてのNoism。
一度魅了されたら、その存在がもう「シビックプライド」と直結する、
この上なく誇らしい存在、Noism。
これからもその身体性と芸術性をもって、
新潟市民のみならず、
国内外で多くの人々の目を楽しませ続けることでしょう。
一緒にNoismを支えていきましょう。
(shin)
皆さま
そんな折も折、今度はfullmoonさんが教えてくれた件です。
本日(2018/8/21)付の新潟日報朝刊の一面に、
「本県ふるさと納税1.5倍 64億3000万円、最高更新 17年度」の
見出しが躍っているのですが、記事を読み進めますと、
Noismを抱える新潟市は、対前年度比で、1722万円減の3292万円に留まる
とのことでした。
これは、率でみてみますと、約65%強に落ち込む激減振りで、
>市総務課は「明確な理由はわからない」とする。
とのことでした、と。
何ということでしょうか。
端的に言って、市は魅力を発信できていないということになりませんか。
更に、同記事は続けて、
>一方、市民が市外にふるさと納税をしたことによる財源の流出額
>(地方交付税で穴埋めあり)は、総務省の推計で18年度に7億867万円と
>県内で最も多く、市は新たな返礼品を公募するなど改善を図っている。
と報じています。
で、新潟市のHPで「ふるさと新潟市応援寄附金」をみてみますと、
その「使いみち」のどこにも、「Noism」の5文字は見当たらない訳です。
この点に関しましては、
前年度末に、市の総務課に問い合わせと要望をしたのですが、
(好意的にみるなら、)時期が差し迫っていたこともあってか、
まるで変更はなかった訳です。
それとも、「独自の支援・寄付体制でやれ」ということなのでしょうか。
因みに、「ふるさと新潟市応援寄附金申込書」をみてみますと、
一応、「新潟市への寄附のきっかけ」を訊ねる欄があることは
わかりました。
であるなら、その自由記述欄に、「Noismの活動を支えたいから」と
書くことが必要かと。
それにしても、常に人の心を掴んで離さない「返礼品」など
容易に考え付くべくもない訳ですから、
コンスタントで持続可能な税収を生む一助として、
「使いみち」のなかに、国内外に新潟市の魅力を発信している
「Noism」の5文字を入れるべき、と思うのは私だけでしょうか。
皆さんはどうお考えでしょうか。
(shin)
皆さま
先日、新潟市総務課あてに、
上のコメントに書いたと同趣旨の
「ふるさと納税」の使いみち欄に関する要望を
させていただきました。
抜粋しますと、次のような内容となります。
(少し長いですが、お付き合い願います。)
>・・・8月21日付の新潟日報朝刊が報じたように、
>「明確な理由は分からない」まま、
>対前年比で3分の2弱へと激減した
>当市への「ふるさと納税」対策として、
>納税者の分析が不可欠だと思いますが、
>①現在は新潟市外にありながら、
>「ふるさと」という意識を有する人、
>②魅力的な「返礼品」があるために納税先に選ぶ人、
>の他に、第3の納税先選択理由として、
>③市政の方針から、新潟市への納税を行いたいと考える人、
>というあたりを真剣に考えずして、
>新たに魅力的な返礼品を検討するだけでは、
>「持続可能」な「ふるさと納税」先になることは難しい、
>故に、③を増やす努力も必須と考えるものです。
>そこで、「使いみち」に「Noism」の5文字を
>盛り込んでいくことを前年度から提案しているのです。
>要は、メンバーの多くが実際に「新潟市民」であって、
>例えば「開港5都市景観まちづくり会議」などでは
>新潟の顔として振る舞い、
>15年の長きに渡って、国内外に「新潟市」を
>発信し続けている誇るべき舞踊団について、
>新潟市は「使いみち」のなかに提示する立場に
>あると考えるものです。
>そして、それはとりもなおさず、
>持続可能な新潟市の魅力を打ち出すことをも意味します。
>返礼品の工夫も大切でしょうが、
>返礼品頼りではいけない、と思うのです。
>例えば、「雲丹」に勝つことは容易ではありません。(笑)
>そしてそれは「持続可能」な品ですか、と。
>今、新潟市が手にしているものでありながら、
>未だ充分に活用し切れていない存在であるNoismと連携して、
>お互いがお互いをに盛り上げていく道を探るべきだと
>考える次第です。・・・
そうしましたら、同課の担当職員の方から返信がありましたので、
そちらもここでご紹介をさせていただきます。
>こんにちは。
>新潟市総務部総務課ふるさと納税担当のSと申します。
>このたびは,ふるさと納税についてご意見をいただき,
>ありがとうございます。
>新潟市では,Shin様からもご提案のとおり,
>市政の方針から新潟市への納税を行いたいと考える人を増やすため,
>各部・区において目玉となる取組み事業についての情報を,
>よりきめ細やかに発信したいと考え,
>現在市役所全庁的に情報提供の協力を依頼し,
>見直しを進めているところです。
>Shin様からいただいたご提案は文化政策課にも
>伝えさせていただきます。
>なお,使いみち事業例の周知について
>11月ごろに新しくお示しできるよう準備しております。
>どうぞよろしくお願いします。
とのことでした。
私が投じたのは、心許ないひとつの小石に過ぎませんから、
いっとき、僅かにさざ波を起こしたにせよ、
周囲の湖面を大きく波打たせることもなければ、
やがてまるで何事もなかったかのように、
静かな湖面に戻るだけなのかもしれません。
しかし、Noismを観続けていきたいと切に願い、
手にし得るチャンネルは使い切りたいという思いから、
昨年に続けて、再び声を届けるに至った次第です。
今は新潟市や市長選の動きも注視しつつ、
頂いた「返信」の内容が示す今後の成り行きに
期待を寄せながら、
何とか現実のものになることを切に願っております。
(shin)