ここ、めぐろパーシモンホールで観るのは2019年の15周年公演以来。
あの時は台風が来たり活動継続問題で揺れていたりとハラハラでした。こうして今回も無事観ることができることに感謝します。
3連休前の金曜日だからか電車遅延の影響からか、開演ギリギリに駆け込む方が多かったようです。
それでも自分の見える範囲では客席は埋まっていて少し安心しました。
最初に金森さんの『Silentium』。
新潟では黄金の衣装に圧倒され、ちゃんと観れたのか定かではありません。
今回は少し落ち着いて観ることができた気がします。
井関さんと金森さんのデュオは、そこがどこか、いつなのか、誰なのか、何を思っているのか、判然としないところがあり、まさに超現実の世界。
ずっと踊り続けているのに感じるのは「静」の空気。
身体制御が凄すぎてまるで踊っていないような錯覚がします。
もっと激しく生々しく踊る方が分かりやすく受けそうな気もしますが、これもチャレンジなのかもしれません。
カーテンコールは井関さん金森さんのみ。あの素晴らしい衣装を作った宮前さんにも賞賛を送りたいです。
休憩後は二見一幸さん振付の『Floating Field』。
こちらは黒と白のモノトーンの世界。
衣装も全員揃えていてシックでカッコいいです。
振付のかっこ良さや美しさ、ダンサーの配置に加え照明やリノリウムで空間を変えていく様子、複雑なフォーメーションが次々と繰り出され圧巻です。
35分間取り憑かれたように観てしまいました。
上演後のカーテンコールはダンサーのみ、二見さんは客席で観てらっしゃいました(近くの席でした)。
「緊張した~」と話されてるのが聞こえました。
2作品ともドラマティックでもあり、純粋なダンスのみでもありました。
何を思い考えるかは私たちの自由でしょう。
公演ポスターのように頭の中は整理できず混沌としていますが、素晴らしい舞踊を観た、という満足感でいっぱいです。
(かずぼ)
かずぼ さま
ご感想、有難うございました。
全公演が終了した今となっては、舞台上のすべてが夢幻のようでもあり、それを確かに繋ぎとめるよすがとして読ませていただきました。
「領域」2作品のあの場面やこの場面がまざまざと甦ってきます。
同時に、2019年のパーシモンホールの思い出も。
思い出される『Fratres I』で井本星那さん(当時)に起きた「装置のアクシデント」、そんなことまでもすべてが懐かしく…。
ですから、今回の古米、そのようなこともなく、よかったななどとも。
また、「ストーンヘンジ」のようなオブジェにつきましても、本日、私も酷暑のなか、同じように感じ、ナスターシャ・キンスキーが主演したロマン・ポランスキー『テス』(1979)なども想起したりしていました。
諸々有難うございました。
(shin)
かずぼさま
shinさま
ありがとうございました!
私も2019年のめぐろパーシモンでの公演を思っていました。
あの時の古米は、試練の雨のような雰囲気がありましたが、
今回はあの時とは違い、静かで美しく優しいお米でした。
『Silentium』は「静」のイメージが強く、私も最初は騙され(!)ましたが、実は激しい動きの連続です。
それを全く感じさせない凄さ!
前のブログで「人間国宝」と書いた所以です。
もちろん凄いのはそれだけではありませんけどね。
宮前さんは新潟公演にもいらしていましたし、東京初日もお見かけしました。
確かにステージに上がってほしかったですね。
そして二見さんも。
東京初日はカーテンコールに出られるのだろうと思っていたのですが・・・
二見さんはかずぼさんのすぐ近くの席で、アイチ(宮河愛一郎)さん、中川賢さんたちと一緒にご覧になっていましたね。
終演後、懐かしい二人と少し話し、二見さんにもまたご挨拶ができてよかったです。
ジョフォアさん、中村友美さんにも会いました。鳥羽絢美さんもいらしていたようですね♪
(fullmoon)