目に贅沢なご褒美-劇的舞踊『カルメン』2019 ver.公開リハ(2019/05/18)

気温25℃を越えた新潟市は、うららかを通り越して、暑くさえ感じられるほど陽気の良い皐月の土曜日。りゅーとぴあ・スタジオBにて、劇的舞踊『カルメン』モスクワ公演に向け、活動支援者を対象とした2度目の公開リハーサルを観てきました。この日はSPACの奥野さんも加わったフルキャストでの通し稽古で、本番さながらに10分間の休憩を挟んで、全篇を見せて貰いました。

いざ、あの世界へ♪

前回、1度目のリハ(5/12)については、ご覧になったacoさんがコメント欄にレポを書いてくれていますが、その言葉の端々から興奮、陶酔、感動が読み取れましたし、もう期待を膨らませるだけ膨らまして出掛けて行った訳です。
そしてそれは裏切られることなどあろう筈がありません。申し込み先着20名、その目と鼻の先ギリギリ、数センチのところまで出てきて展開される劇的舞踊は、観ているこちら側がドギマギするくらいのド迫力。

衣裳や装置の多くは仮のものだったり、幾度か重要な映像が投影されることになる中央のスクリーンがなかったりと、実際の公演との違いこそありますが、代わりに、見立てて踊る稽古の雰囲気が楽しめたり、本番ではスクリーンの背後にいて、不可視であるべき実演家の待機する仕草や準備動作がそのまま観られたりと、いつもながら、レアな楽しみ方には事欠きませんでした。出番以外でも、終始、私たちの視線に晒され続ける実演家は大変だろうと思ったりもする訳です。一言で言うなら、もう、目には贅沢なご褒美が過ぎる、そんな感じの2時間で。

先ず何といっても、音楽がエモい。あれが響くともう一気にそこはスペイン。記憶が召喚され、かつて見た舞台の印象との偏差を満喫させて貰いました。「このキャスティング、また違った味わいがあって楽しい」とか、「アレがああなって、こうなるんだよな、うん」でも時々、「ああ、そうだったのか」と今更ながら気付くこともあったりして、Noismの「古典」としてこの先も繰り返し観ていきたいという思いを強くしました。目を閉じるまでもなく、自然と目に入ってくる光景の「やや上方あたりに」(!)今日観た踊りのあの場面やこの場面が浮かんでくるような錯覚を伴いながら、情緒を揺さぶる音楽たちが今も脳内でリピート再生されているくらいです。

今回の2019ver.キャスティングは、以下のとおりです。
カルメン 野性の女: 井関佐和子
ホセ 理性の男: 中川賢
ミカエラ 許嫁の女: 井本星那
スニガ 権威の男: 林田海里
リュカス 我欲の男: ジョフォア・ポプラヴスキー
ロンガ 同郷の男: チャン・シャンユー
ドロッテ 謎の老婆: 池ヶ谷奏
メルセデス 異父の姉: 浅海侑加
フラスキータ 異父の妹: 鳥羽絢美
マヌエリータ 仇敵の女: 西岡ひなの
ガルシア 極道の男: カイ・トミオカ
兵隊の男たち: チャーリー・リャン、カナール・ミラン・ハジメ
ジプシーの男たち: 三好綾音、池田穂乃香
街娘たち/ジプシーの女たち: 西澤真耶、片山夏波、門山楓、杉野可林、長澤マリーヤ
学者 博識の老人: 奥野晃士(SPAC)

リハのあいだ中、キャスト全員の熱演に圧倒されまくりでしたが、個人的には、ジョフォアさんの「闘牛士」、そして西岡さん演じる「敵役」が強く印象に残りました。そして、そうです、もうひとつ。お約束の「ホセ、帰ってきて~~~!」(笑) ご覧になった皆さまはどんな印象をもたれましたか。

で、メンバーは来週5月24日に東京を経由して露国に向かう予定なのだそうです。きっとかの地の演劇祭でも目の肥えた観客を魅了し尽くしてしまうだろうことを改めて確信いたしました。大きな拍手に包まれたカーテンコールすら今から既に幻視できます。GO! Noism! GO!!

(shin)

「目に贅沢なご褒美-劇的舞踊『カルメン』2019 ver.公開リハ(2019/05/18)」への6件のフィードバック

  1. shinさま
    公開リハ詳細、どうもありがとうございました!
    素晴らしかったですね!!
    ご覧になられた皆さん、大興奮でした!
    よかった~♪
    何度も観ている演目ですが、凄い迫力で、新鮮で驚きの連続でした。
    カルメン、ホセ、学者、ドロッテの熟達主要メンバーが、見事に深化し、ニューフェース役は、以前のメンバーを思い出しつつも、それぞれの個性が強く感じられ、楽しくも感慨深かったです。

    そして、リハーサルのお楽しみ。
    今回は、特に、中央スクリーンと照明等がなかったので、本番では絶対に見られない「待機」の場面がたくさん見られました!
    はあ~、こんなことしてるんだあ~
    という意外さと、出番の前に、息を整え、気合いをためる姿にこちらも背筋が伸びました。
    ホント、shinさんが書かれている通りです。

    素晴らしい劇的舞踊『カルメン』!
    モスクワまで行かなくても、十分大満足の公開リハーサルでした。
    でも、やはり本番も観たいですよね。
    他の方たちも行かれるかもしれませんが、私たちは、サポーターズ&さわさわ会の会員3名と他1名(ライターさん)の4名のグループでモスクワに行ってまいります。
    後日、現地の様子をお知らせできればと思います。

    公開リハに続いて、モスクワで本番を観られる幸せを噛みしめております。
    (fullmoon)

  2. fullmoon さま
    コメント、有難うございました。
    ホント贅沢で楽しい2時間でしたね。
    最終盤など、
    腰かけた足許に中川さんと井関さんの顔があったりして、
    それを上からまじまじと覗き込むなど、
    何とも罰当たりなような、
    でも、ありがたや、ありがたやってな感じで。

    で、モスクワ行、羨ましい限りです。
    お気をつけてお出掛けください。
    そしてレポートと土産話、心より楽しみにしております。
    宜しくお願い致します。
    (shin)

  3. はぁ~
    もぉ、目に浮かぶ光景の数々!
    2回目の方の歓びを少しでも奪ってはならないと書きたかった醍醐味の光景の全てが!!
    shinさんのレポにより再び脳裏に訪れてきています!
    私、劇的舞踊は、それほど好きじゃないし…なんて豪語していたかつての発言…慎んで撤回させていただきますm(__)mすみませんでした(笑)
    fullmoonさんのコメントも頷きながら拝見し、モスクワ行きが羨ましくて羨ましくて…
    ぜひ、現地の様子、聞かせてくださいね。
    やっぱり、Noism、いい!!

    acoより

    1. aco さま
      コメント、有難うございます。
      もう、ぼおっとしてると、浮かんできますよね。あの旋律と数々の場面!
      いつまでも浸っていられるという。
      モスクワ行、いいですねぇ、ホントに。
      私たちの代表として、キチンとお務めしてきていただきましょう。(笑)
      (shin)

  4. shinさま acoさま
    コメントありがとうございます。
    金森さんのツイートによると、今回は多くの方々がモスクワに行かれるようでとてもうれしいです♪

    振り返ると、2010年6月、チェーホフ演劇祭に招かれたNoismが、モスクワで上演したのは『Nameless Poison~黒衣の僧』でした。
    入団したばかりのホセさんもこの作品でモスクワに行っていますよ。
    この作品は、2009年11月に新潟初演。その後、2010年にかけて、静岡、東京、松本に巡演した後、モスクワ公演になるわけですが、その頃の私は、モスクワはおろか、国内遠征も行くことがかないませんでした。

    今、お仕事等でご多忙な方、数年後、10年後、20年後、X年後に遠征できる時が来ますよ。どうぞお楽しみに。
    Noismが末永く存続し、ますます発展するように、はりきって応援してまいりましょう!
    (fullmoon)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA