「SaLaD音楽祭」活動支援会員対象公開リハーサル初日(9/10・土)を観てきました♪

夏が舞い戻ってきたような感があり、強い日差しに汗ばむ2022年9月10日(土)の新潟市。りゅーとぴあのスタジオBまで、活動支援会員を対象とする「SaLaD音楽祭」にむけた公開リハーサル(初日)を観に行ってきました。

シーズンが改まり、メンバーも入れ替わったNoism Company Niigata。
(Noismボードの入れ替えも進んでいます。まだ完了していませんが…。)

9/19のメインコンサートにて、ペルトの『Fratres』とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第2楽章を東京都交響楽団の生演奏で踊るNoismですが、果たしてどんな面子で踊られるのか、興味津々でない者などいなかった筈です。

2分弱進んでいたスタジオBの時計が13:02を示す頃、つまりほぼ予定されていた時間通りに公開リハーサルは始まりました。

最初の演目『Fratres』(13:00~13:10)から。あの黒い衣裳を纏って、スタジオB内の上手側から一列に歩み出たのは、順に、糸川祐希さん、樋浦瞳さん、三好綾音さん、中尾洸太さん(センター)、井本星那さん、坪田光さん、杉野可林さんの7人。本番の狭いアクティング・エリアを考慮した「横一(列)ヴァージョン」(金森さん)です。
これまでも何度も観てきた作品ですが、間近で観ることで、手や足の動き、身体のバランスの推移などをガン見することができ、それはそれはこの上ない目のご馳走であり、ホントに興奮しながら見詰めていました。
あと、本番でも「降るもの」はないでしょうし、足をドンドンと踏みならす場面は演出が変更されていたことを記しておきたいと思います。

着替えを挟んで、もうひとつの演目・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番より第2楽章(13:15~13:30)です。今度は先刻までと打って変わって、全員が白い衣裳に身を包んでいます。踊るのは、井関佐和子さん、山田勇気さん、井本さん、三好さん、中尾さん、庄島さくらさん、庄島すみれさん、坪田さん、樋浦さんの9人です。こちらは完全な新作で、この曲を都響から提案を受けてすぐ、「見えた」と金森さん。「丁度、バレエの恩師が亡くなった直後だったことで、思いを馳せながら創作した」のだそうです。見覚えのある小道具が効果的に用いられ、生と死、喪失の哀切と受け継がれていく思いが可視化されていきます。

体制も刷新されたNoism Company Niigataの19thシーズン、その劈頭の舞台「SaLaD音楽祭」。自らの、或いはNoismの活動を「文化、芸術を残していく闘い。願わくば、数十年後、例えば、ここが改修されていたりとかしても、その時代の舞踊家が躍動していて欲しい」と語った金森さん。「このふたつを持っていってきます」の言葉に力が込められていたのを聞き逃した者はいなかったでしょう。大きな拍手が送られましたから。

明日の日曜日、もう一日、公開リハーサルはあります。ご覧になられる方はどうぞお楽しみに♪そして「SaLaD音楽祭」メインコンサートでの本番の舞台のチケットをお持ちの方も期待値を上げて上げてお持ちください。

(shin)

「「SaLaD音楽祭」活動支援会員対象公開リハーサル初日(9/10・土)を観てきました♪」への4件のフィードバック

  1. shinさま
    公開リハーサルについてのブログ、ありがとうございました。
    『Fratres』もラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 第2楽章も素晴らしかったですね。
    リハが始まる前、私は隣席の人と小声で話(おしゃべり)をしていたのですが、『Fratres』が始まった途端、会場は厳粛な雰囲気となり、私の心地もみるみる変わり、引き込まれていきました。

    ラフマニノフも素晴らしかったです。
    金森さんのバレエの恩師というと、牧阿佐美さんに思いを馳せた作品なのですね。
    そうとは知らずに見ていましたが、涙なしではいられません。

    金森さんの牧阿佐美さん追悼のブログを読み直したりしました。
    https://jokanamori.com/2021/10/24/272/

    金森さんは「人は誰でも必ず死ぬのだから」とも話されましたね。
    本当に、心に沁みる公開リハーサルでした。

    9/19(月・祝)「SaLaD音楽祭」メインコンサート。
    チケットはまだあるようです。
    感動の舞台を、ぜひどうぞご覧ください。
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      コメント、有難うございました。併せて、貼って頂いたリンクにも本当に感謝です。
      ふたつの演目を見せて貰った後、私たちに向き合う位置へと椅子を動かした金森さん、ラフマニノフの楽曲に振り付けた新作に関して、牧阿佐美さんを偲びつつ、「こちらはわかり易いと思うんですけど」(金森さん)の言葉に始まる死を巡る短いやりとりのなか、「我々みんな死ぬんで。死にますよ。それは平等なので」と語ったときの面持ちと口調が湛えていたある種の凄みが強く印象に残りました。何やら厳かな法話で疑い得ない真理を突きつけられるようでもあり、まさしく「メメント・モリ」…。
      また、金森さんが口にした「数十年後の舞踊家たち」という言葉も牧阿佐美さんへの思いを綴ったブログと併せて考えてみますと、「次の世代へ種を残す」(金森さん)一点で交わり、してみると、金森さんが踊らないこの度の『Fratres』に込められた思いに、ハッとさせられたような次第です。
      ですから、この2演目、順序は後先になっていますが、ラフマニノフに振り付けた新作からこの度の『Fratres』を捉えようとしてみるのが宜しいかと思う訳です。
      (shin)

  2. shinさま
    さすがshinさん!
    その通りですね!!
    読みが深い。
    感服しております。
    (fullmoon)

  3. 金森さんの昨夜(9/11)のツイートによりますと、ラフマニノフを用いた新作はそのタイトルを「Sostenuto」というのだそうです。
    こちら、「音を保持して」「速度を抑え気味に演奏する」などを示す音楽用語のようですね。
    ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第2楽章が、やはり「Adagio sostenuto」とあります。
    (shin)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA