2023年6月23日(金)。梅雨の晴れ間の薄曇りのお天気の中、りゅーとぴあ〈劇場〉で、マスコミ、視覚・聴覚障がいのある方、活動支援会員 対象の公開リハーサルが開催されました。
12時30分になると、視覚・聴覚障がいのある方と付き添いの方10数名は最前列の席に案内され、そのほかの人たちは2階席へ。
最初はNoism0『Silentium』です。20分間見せてくれるそうで、全編通しかな?とドキドキしますが、照明・衣裳はまだとのこと。
ステージには既に金森さんと井関さんが待機していました。ほどなく客席が暗くなり、美しい音楽が流れ、お二人が踊り始めます。
もう~「美しい」としか言いようがありません。
目が吸い寄せられて、極上の情景に瞬きもできません✨
しかし、この悦びは6分ほどで終了してしまいます。(涙)
動きを止めた金森さん・井関さんは、音楽も止めて、ステージ上であれこれ動きの確認を始めます。しばらくすると、ひとつの動きを何度も何度も何度も何度も繰り返しますが、納得がいかないようです。そうこうしているうちに予定の20分が過ぎ、リハーサルは終了しました。
これはもう、本番の楽しみが爆上がりですね!
その5分後にNoism1『Floating Field』リハーサル開始。こちらも20分間です。
スタジオBで先週見せていただきましたが、今回は衣裳を着用し、照明もできあがっていて、しかも劇場のステージ!
雰囲気が違うのも当然でしょう。
印象は「カッコいい!」です!
まあ~何やらキレが良くて素敵な場面が次々と繰り出されて、こちらも瞬きができません。
舞台装置も照明もシンプルながら幻惑されるような感覚があります。
スタジオBでは30分間見せていただきましたが今回は20分で、キリのいい所でリハーサル終了。
残り10分、超気になります!
こちらもいやが上にも期待が高まります!
リハーサル終了後、劇場ホワイエで、二見さん、金森さん、井関さんを囲んでの取材です。
テレビはBSN、新聞は新潟日報、どうぞご覧くださいね!
お話をかいつまんでご紹介します。
二見:
・舞台は特別な空間。身体、空間、時間が浮遊する領域。分断する境界線としてのシート。
・残響を感じながら空間性を表現したい。何か新しいものではなく「普遍性」を感じてもらえれば。
・振付はこちらに来てから、メンバーの皆さんをよく観察して現場で創った。
・普段は限られた時間の中で創っているが、今回は恵まれた素晴らしい環境の中で創作できた。一緒に食事もした。自分の舞踊人生の中で掛け替えのない経験になっ
た。
井関:
・二見さんをお呼びしてよかった。二見さんは穣さんと似ているところがある。メンバーに二見さんの作品を踊ってほしいと思った。
・『Floating Field』というタイトルは先に聞いていた。人は頭で理解しようとするが、無意識、皮膚感覚で感じてほしい。
・皆さんが思っている「領域」というイメージを壊したい。そしてメンバーが感じる領域とは!?
金森:
・『Silentium』は「空間」を先に決めた。それは黒部公演(野外)がきっかけ。人工的に手を加えられないものを劇場に創りたかった。
・ペルトの音楽を聴いて、男女が見えて、自分と佐和子がいいと思った。何かを感じる。
・二人がパートナーとして見られることは気にしない、気にならない。何かの前知識が作品を見るときの心境を左右するのは舞踊に限らず当たり前のこと。
・チケットまだあります。来てください。
今回も素晴らしいですよ!!
チケットが残っているなんてもったいない。何をおいてもぜひぜひ見てください!
来週末、りゅーとぴあ〈劇場〉でお会いしましょう♪
(fullmoon)
(photos by aqua & fullmoon)
fullmoon さま、aquaさま
公開リハーサルならびに囲み取材の様子のレポ、有難うございました。
いよいよ来週末に迫った期待のダブルビル公演「領域」の2作品とも少しずつ見せて貰ったのですね、羨ましい。
『Silentium』、驚きの展開でしたね。あと一週間という段階での練り直し(?)は、しかし、最上を求めて、どうあっても何とかなるふたりならではということなのでしょうね。まだまだほぼ全てがヴェールに包まれたままで、幕があがったときのファースト・コンタクトに胸が躍ります。
そして前回の公開リハから一週間を経た『Floating Field』です。こちらはほぼ仕上がってきているのでしょうね。
ChacottのWeb Magazineの「ワールドレポート」にアップされた浅海さん、中尾さん、坪田さん、庄島さくらさんのインタビュー(インタビュアー:香月圭さん)で、クリエイションの進行において、全体像から細部に向かうというベクトルが、金森さんとは真逆と言ってもよい旨、語られています。ともなって、その振付のスピードも速かったとも。
そうした極めて自然な手順やら手際やらは、きっと作品全体の空気感を形作ってくるものと思われます。まさに「floating」する「波」(←上記インタビューに出てくるキーワードと考えてます。是非、お読みください。)のようにして演出振付された作品、楽しみです。
二見さんは囲み取材のなかで、今回のクリエイションを「掛け替えのない経験になった」としておられますが、Noism Company Niigataの舞踊家にとってもそれは同じことでしょう。Noismの身体性に裏打ちされつつ、いつもと違うNoismの新生面を観る機会は見逃せませんね。ドキドキしてきました。
ですから、金森さんの「チケットまだあります」も重く受け止めているところです。是非、来週末にはりゅーとぴあ〈劇場〉まで比類なき舞踊を満喫しにいらしてください。
(shin)
shinさま
コメントありがとうございました!
ChacottのWeb Magazineの「ワールドレポート」についても、
リンクありがとうございます!
私もその記事を紹介したいと思っていました。
読み応えありますよね♪
メンバー個々人の発言もそうですし、二見さんの創作に関してはクリエイションの進め方や、「波を作っている」の箇所に私も驚きました。
ヴェールに包まれた『Silentium』と、Noism新生面の『Floating Field』、見逃せません。
多くの方にご覧いただきたいです!
(fullmoon)
fullmoonさま
劇場ホワイエでの取材は、集音器が欲しくなるほどに音が拡散してしまうなか、よくぞここまでレポしてくださり、ありがとうございます。
二見さんの作品は、新生Noism の魅力が、余すところなく引き出されているという印象で、とても見応えがありますよね✨
金森さんと井関さんは、二人のこの上ないシンクロ感とこの上なき探求心で追い込みをかけていく感じが、期待を更に高めてくれました!
いずれにしても、見応えある二つの作品を見逃したら、もったいなさすぎですよね!
来週末~✨
楽しみ過ぎます‼️
acoさま
コメントありがとうございました!
そうなんですよね~
囲み取材はいつも聞き取りにくくて、耳が遠い(汗)私は苦労しました(じりじりと前方ににじり寄っていく(笑)など)。
でも貴重なお話、ありがたいです♪
そして二つの作品、ホント、見応えありますよね✨
公演前に見させていただいているので、その素晴らしさを広報宣伝しなくちゃです。
皆さま、万障お繰り合わせの上、ぜひぜひご覧くださいね!
(fullmoon)