Noism1埼玉公演6月2,3,4日! サポーターズ会報31号  新潟日報ホームページ「モア」

今日から6月、いよいよ明日、埼玉公演開幕です!
ありとあらゆる情報が山盛りですね。
ぜひぜひご自身の目で舞台をご鑑賞ください。

会場ではNoismサポーターズUnofficial会報31号とさわさわ会会報誌vol.4が無料配布されます。
こちらもどうぞお楽しみに♪

サポーターズ会報31号は会員に送付、及び新潟公演で配布済みですが、誤りがありましたので訂正いたします。

4ページのチャン・シャンユーさんのインタビューの中に、『Scared Monster』という作品名があるのですが、正しくは『Sacred Monsters』です。
申し訳ありませんでした。
お詫びして訂正いたします。

埼玉公演ワクワクですね。
どうぞお運びください♪

追記:

井関佐和子さんのブログが掲載されていた、新潟日報「モア」が、本日ホームページをリニューアルし、動画などの独自コンテンツを強化したそうです。

その中で、篠山紀信さんが、新潟初演2日前に舞台リハーサルを撮影した様子を、密着取材した「ミニ・ドキュメンタリー」が公開されています!

「メディア初公開! 篠山紀信 ノイズムを撮る」

Noismの撮影をメディアに公開するのは初めて。
そのミニ・ドキュメンタリーは約11分。

篠山紀信さんの貴重なお話を中心に、篠山さんが舞台リハーサルを撮影されている様子等々々が、動画で見られます♪

また、先日の公開リハーサルの映像も公開しています。
どなたでも視聴できますので、どうぞご覧くださいね!。
(fullmoon)

Noism1『Liebestod −愛の死』プレス向け公開リハーサル&囲み取材に行って来ました

Noism1ダブルビル公演の初日を8日後に控えた2017年5月18日(木)、
りゅーとぴあ・劇場での新作『Liebestod – 愛の死』プレス向け公開リハーサルと
それに引き続いて行われた、金森さんの囲み取材に参加して来ました。

午後3時を少しまわり、劇場内へと促され、
客席に腰を落ち着けて前方を見やると、
既にふたりの舞踊家はステージ上にいて、
動きや立ち位置を確認していました。

正面奥の金色(こんじき)の手前、黒い床面の上、
金色の髪に白い衣裳、或いは黒髪に白い衣裳が目を奪います。
今回、大役を務める若い舞踊家(吉﨑さん)が目や口を思いっきり広げ、
表情筋を大きく動かすことで、緊張や体をほぐそうとするなら、
成熟した舞踊家(井関さん)は照明スタッフに語りかけ、
両手を腰にあてて大きく頷いています。

客席に身を沈めた金森さんの「いきましょう」と囁く声が聞こえたかと思うと、
本番さながらの照明と音楽が訪れ、通しの公開リハーサルが始まりました。

リハーサルなら、先日もスタジオBで見せて貰っていましたが、
衣裳と照明とが加わると、やはり別物。
ふたりの舞踊家による「愛と死」を巡る舞踊は
「ふたりきり」の舞踊であるということが嘘のような
壮大なスケールをもって胸に迫って来ました。
その迫力ある非日常の美しさを伝える言葉など見つけるべくもありません。
是非ともご自分の目で観て、圧倒されて欲しいものです。
このうえなく豪華で、このうえなく濃密な20分間であることだけは確かです。

リハーサル後はホワイエに場所を移して、
金森さんの囲み取材がありました。
新潟の報道各社が揃って参加していたことに、
Noism1新作へと注がれる関心の高さが窺え、
嬉しく感じました。

質疑応答の形で金森さんが語った事柄のなかから一部紹介させて頂きます。

〇今、この作品を作る意味について
「現代の社会は決して明るいものではない。
未来に対して希望を抱けない若者も多いと聞く。
それだけに、人を愛することや、生きることに、
純粋に真っ直ぐ向き合う非日常的な感動が必要な時代なのだと言える。」

〇光を用いた表現について
「そもそも光がなければ何も見えないのだし、
光は舞台にとって最も不可欠な要素。」
「それは生と死、或いはその境界のメタファーであり、
影は実存のメタファーでもある。」

〇吉﨑さんのキャスティングについて
「最初は驚いただろうけど、嬉しかったと思う。
彼は野心もあるし。どんどん良くなってきている。」
「身長も高く、筋力にも恵まれていて、今回のハードな役にはうってつけ。」
「自分がここまでひとりの舞踊家にエネルギーと愛情を注いだことはないくらい。
今までにない吉﨑裕哉をお見せできるはず。」
「彼を念頭に置いた『あて振り』もあるし、敢えて全く別のものを求めた部分もある。」
「若い舞踊家(吉﨑さん)と成熟した舞踊家(井関さん)が描く愛の姿を観て欲しい。」

〇ダブルビル、もう一本の山田勇気さんの『Painted Desert』について
「ほとんど見ていない。見ると何か言いたくなっちゃうから。
舞踊家たちは、山田勇気という自分(金森さん)とは違う振付家にどう向き合うかが問われている。」
「金森穣以外の作品をどういうふうに踊れるか。
そして、お客さんが観て、今までにない発見があるのでなければ、
(Noism)1がやる意味はない。」・・・等々。

到底、紹介し切れるものではありませんが、
ここはひとまず、「最近、あまり感動してないなと思ったら、劇場に来てください。
劇場に来れば感動します」
(金森さん)という言葉をもって締めくくりとします。

金森さんが18歳のときに魅了されたワーグナーの楽曲、それ以来、25年。
今、ここに機が熟するかたちで届けられる
Noism1最新作『Liebestod – 愛の死』、その世界初演。
新潟は来週末、埼玉はその翌週。チケット好評発売中。

是非、純粋な「感動」が待つ劇場へ。
心が震えます。
ただひと言、必見とだけ。
もうそれで充分なはずです。 (shin)

『Liebestodー愛の死』 会員特典 公開リハーサルに行ってきました!

ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」から、前奏曲と終曲による、究極の愛の踊り。

二人の愛に不安を隠せないトリスタン(吉崎裕哉)。微笑むイゾルデ(井関佐和子)。叶わぬ愛、不可能の愛、しかし二人は激しく魅かれ合う。

圧倒的な音楽に圧倒的な踊り。デュオの超絶振付の連続に目を奪われ、井関佐和子のソロに魂を奪われます。

衣裳もとても美しく、現世では成就しない二人の愛を表しているかのよう。

上演時間20分。音楽に歌唱は入りません。金森穣渾身の新作に渾身で応える舞踊家2名。

公開リハーサルで拍手が出ることはあまりないのですが、今回は自然に拍手が起こりました。

『Painted Desert』出演のNoism1メンバー8名もスタジオの2階から拍手を送っていました。

Noism1
新作『Liebestod-愛の死』
レパートリー『Painted Desert』


新潟公演
日時:2017年5月26日 19:00、27日 17:00、28日 15:00
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
電話:025-224-5521(りゅーとぴあチケット専用ダイヤル)
入場料:一般 S席4000円 / A席3000円 / 25歳以下S席3200円 / 25歳以下A席2400円

埼玉公演
日時:2017年6月2日 19:00、6月3日 17:00、6月4日 15:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場・大ホール
電話:0570-064-939(彩の国さいたま芸術劇場チケットセンター)
入場料:一般 5500円 / 25歳以下 3500円

チケット好評発売中!
皆様ぜひご覧くださいね!!(fullmoon)

会員向け公開リハーサルのご案内

Noism活動支援&サポーターズ会員特典、公開リハーサルのご案内です。

Noism1公演 新作『Liebestod―愛の死』/レパートリー『Painted Desert』 公開リハーサル

日時:2017年56日(土)13時~13時半

会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈スタジオB〉

対象:Noism活動支援会員、および本公演チケットを購入済のNoismサポーターズ会員

申込方法:サポーターズ会員の方はサポーターズ事務局まで、お名前をお知らせください。

申込締切:5月3日(水)

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*受付開始は12:50からの予定です。時間まで2階共通ロビーでお待ちください。

サポーターズ会員の方は公演チケットをご提示ください。

 

公開リハーサル、楽しみですね。ワクワク♪  (fullmoon)

ブカレスト公演直前公開リハーサルを観てきました♪

3月25日(土)正午、
漸く「遅い春」の到来を思わせる日差しは「マランシュ帝国」ならぬ、新潟市。
りゅーとぴあ・スタジオBを会場にして、
活動支援会員対象、定員15名(申込先着順)のみ観覧可という
ブカレスト公演直前公開リハーサルがあり、途中15分の休憩を挟んで、
劇的舞踊『ラ・バヤデール -幻の国』全編を通して見るという光栄に浴しました。

いつもお見かけする顔、顔、そして顔。
みんな頑張って申し込んだのだなぁ、と感心することしきり。

来月には市内でも熊川哲也 Kバレエ カンパニーの『ラ・バヤデール in Cinema』の
公開(2週間限定)予定があり、
映画館での予告編で、ミンクスの音楽を耳にしていた折も折、
私たちサポーターにとっては、こちらこそが大本命。
このNoism版『ラ・バヤデール』に魅せられた、
「やまいだれに隠れる」と書く「癮(いん)」の身には、
この日の公開リハはまさに「劇的」舞踊だった訳です。

一部、衣裳を纏って踊る舞踊家も含まれていましたが、
多くは普段の練習着姿。
各舞踊家の好みや趣味なども垣間見えて、その点でも楽しめました。
セットの慰霊碑や小道具も、既にブカレストなのかもしれません。
とてもレア度の高いものを見せて貰いました。
なにしろ、スタジオBの鏡に沿って一列に並べられたわずか15脚の椅子にかけて、
息遣いも聴き取れるほどの至近距離から観れたのですから、
こんなに贅沢なこともそうはないはずです。
「活動支援をしていて良かった」、そう思いながら、目を凝らしました。
(支援の寄附金も「寄附金等特別控除」が受けられますし。(笑))

「ムラカミ」を演じる貴島さんの張りのある声でリハーサルは始まり、
私たちの膝小僧を掠めて、貴島さんが通り、
石原さんが、中川さんが、そして井関さんが踊っていたのです。

この日、大僧正ガルシン役の奥野さんは不在で、
私たちと並んで腰掛けていた山田勇気さんがガルシンの台詞を読み上げていたほか、
第1部、婚約式へ至るくだりには、台詞も少し足されていて、
ミランを始末しようと企む「特務機関」の意図が鮮明になっていましたし、
カリオン族のヨンファを池ヶ谷さんが、
メンガイ族の少年を浅海さんが踊るなど、
キャストにも入れ替えが有ったりして、
新鮮な気持ちで興味深く見詰めました。

そして、たきいさんの品のあるフイシェンや、
バートルを案ずる幼馴染みアルダル役のチェン・リンイさんの
役になり切った、まさに迫真の、素敵な舞踊を、
再び、あんなに間近に見れたことにも感激しました。

やはり名作です、こちら。
見とれてしまいました。
ブカレストはチケット完売とか。
膨れあがったフルハウスの劇場で、かの地の観客を魅了すること必至。
聞こえてくる評判が楽しみですね。

ルーマニアまで駆けつけてご覧になられる方々、
誇らしい思いを胸に、くれぐれも楽しんで来てください。
報告をお待ちしております。
対する、「国内待機組」は、本日よりチケットの一般発売が始まった
Noism1のダブルビル公演を、
ワクワク、気もそぞろに待つことと致しましょう。 (shin)

Noism1公演 新作『Liebestod-愛の死』/レパートリー『Painted Desert』 チケット発売もうすぐ!(公演に合わせ、5/27サポーターズ懇親会 6/4さわさわ会さいたま懇親会 開催!)  劇的舞踊『ラ・バヤデール-幻の国』ルーマニア・ブカレスト公演 直前公開リハーサル(活動支援会員対象) 

『マッチ売りの話』+『passacaglia』の公式公演レポートがオフィシャルサイトに掲載されましたね。http://noism.jp/reports/n1_mp_report_2017/

また、3/5には高校ダンス部の選抜メンバーを対象としたNoism1ワークショップが開催されたそうで、マッチ売り+パッサカリア公演終了後も忙しい日々のようです。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20170306311216.html

そして、井関佐和子さんのブログ、3/13アップ!
坂口安吾「桜の森の満開の下」朗読会は私も行きました♪
新作のクリエイションについても書かれています。
http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/more-ct/blog/iseki/2017/03/062899.html

5月・6月の公演、金森監督の新作は、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」にインスパイアされた『Liebestod-愛の死』。究極の愛のデュオを創作。振付家としての原点に立ち返り、音楽と舞踊家と共に真正面から挑む、渾身の愛のデュオ。

演出振付:金森穣
衣裳:宮前義之(ISSEY MIYAKE)
音楽:R.ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》よりPrelude & Liebestod
出演:井関佐和子、吉﨑裕哉

そして、山田勇気さんの代表作『Painted Desert』。Noism2に振付けた作品をNoism1メンバーがいかに踊るのか。

演出振付:山田勇気
衣裳:山田志麻  
映像:遠藤龍
出演:中川賢、石原悠子、池ヶ谷奏、リン・シーピン、浅海侑加、チャン・シャンユー、坂田尚也、井本星那(準メンバー)

出演メンバーが分かれるのもびっくり! どんどん妄想が膨らむ2作品、いよいよ来週チケット発売開始です!

新作『Liebestod-愛の死』/レパートリー『Painted Desert』

【新潟公演】
日時:2017年5月26日(金)19:00、 27日(土)17:00、 28日(土)15:00
会場:りゅーとぴあ 劇場

チケット
3/25(土)一般発売開始
3/23(木)N-PAC mate(りゅーとぴあ友の会)先行発売

入場料
一般 S席 4,000円、A席 3,000円
U25 S席 3,200円、A席 2,400円(全席指定)

取扱い ▸りゅーとぴあ(窓口・電話・オンライン)
 チケット専用ダイヤル 025-224-5521(11:00-19:00、休館日除く)
 オンライン・チケット http://www.ticket.ne.jp/ryutopiaticket/
▸イープラス http://eplus.jp/(PC・MB共通)

公演に合わせ、サポーターズ懇親会 開催!

日時:2017年5月27日(土)公演・アフタートーク終了後19:30頃~
会場:Orient Italian Iry(オリエントイタリアンイリィ)新潟市中央区西堀前通一番町694
https://www.hotpepper.jp/strJ001146945/
会費:4,500円(料理7品、飲み放題)貸切
要申込:当サイトのお問い合わせ欄、もしくは090-8615-9942にお申し込みください。

新潟にお住まいの方はもちろん、遠方の方もぜひどうぞ!
サポーターズ会員に限らず、どなたでも参加OKです。楽しく語り合いましょう(Noismメンバーは参加しません)。

【埼玉公演】
日時:2017年6月2日(金)19:00、 3日(土)17:00、 4日(日)15:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

チケット
3/26(日)一般発売開始
3/25(土)SAFメンバーズ 先行発売

入場料
一般 5,500円、 U25 3,500円(全席指定)

取扱い
▸彩の国さいたま芸術劇場チケットセンター(窓口・電話・オンライン)
電話 0570-064-939(10:00-19:00、休館日除く)
PC http://www.saf.or.jp/
Mobile http://www.saf.or.jp/mobile/
▸埼玉会館(窓口のみ。3/1-3/31 は平日10:00-17:00、4 月以降は休館日を除く10:00-19:00)
▸りゅーとぴあ(窓口・電話・オンライン)
チケット専用ダイヤル 025-224-5521(11:00-19:00, 休館日除く)
オンライン・チケット http://www.ticket.ne.jp/ryutopiaticket/
▸イープラス http://eplus.jp/(PC・MB 共通)

最終公演終了後に、さわさわ会さいたま懇親会 開催!

日時:2017年6月4日(日)公演終了後
会場:さいたま芸術劇場内のカフェもしくはレストランを予定しています。
飲食は各自お好きなものをご注文・お支払いください。
要申込:さわさわ会 info.sawasawa@gmail.com、もしくは090-8615-9942にお申し込みください。
お申し込みの方には会場等、詳細決まり次第お知らせいたします。

井関佐和子さんをお迎えして楽しいひと時を過ごしましょう!
ご参加は会員のみになります。当日のご入会もOKです。
お申し込みお待ちしています!

さて、5月・6月の公演の前に、3月30日 ルーマニア・ブカレスト公演『ラ・バヤデール-幻の国』、4月5,6日 ルーマニア・シビウ公演『マッチ売りの話』+『passacaglia』が開催されます。

ブカレスト公演直前公開リハーサルが、3月25日に活動支援会員向けに定員15名(申込先着順)で開催されます。
会場スペースの都合で多人数は入場できないので、活動支援会員対象となっています。
サポーターズ会員の皆様には大変申し訳ありませんが、どうかご了承ください。

閑話休題:

3月11日、元Noismメンバー藤井泉・宮原由紀夫・篠原未起子による素我螺部の東京公演に行ってきました。楽しく可笑しく面白く、そして魅せる! スカラベワールド全開♪ 愛の結晶コタロウちゃん、そしてアーちゃんにも会えて、うれしい公演でした。

元Noism真下恵さんのヨガクラス、着々と進行しています♪ フライヤーも完成!
https://mobile.twitter.com/mekkun517
英語でヨガクラスは3月23日(木)19:00〜20:15開催。
ベーシックヨガクラスは3月19日(日)17:00〜18:15開催。

会場:新潟市中央区寄居町361 「金光教新潟教会 神社社殿内」
予約・お問い合わせ:megumi.mashimo.17@gmail.com

バレエヨガクラスは4月開催に向け調整中とのこと。

ぜひどうぞ♪     (fullmoon)

Noism1最新作 プレス向け公開リハーサル&囲み取材に参加してきました

2017年1月12日(木)の新潟はNoism1新作チラシに2度言及されている「雪」の予報。
そして冬の仄暗さのなか、
あたかも天気予報が律儀に約束を履行しようとでもするかのように小雪がちらつく午後1時、
プレス向け公開リハーサル(スタジオB)とその後の囲み取材(練習室5)に参加してきました。

  

午後1時からのプレス向け公開リハーサルで見せて貰ったのは、
前回、本ブログで「まだ見ぬ第1部」と書いた、
近代童話劇シリーズvol.2『マッチ売りの話』の一部でした。

どうやら日本であるらしい、古風な、しかし金色の卓袱台が鎮座する家の「内」と
これも古めかしい形状の街灯を付けた電信柱が屹立する「外」が同居し、
更に幾つかの時間が混在する、不可思議な時空間。

 

少女、女性、娼婦、おばあちゃん、双子、弟、遺影、犬・・・そして仮面・・・???
今回も目に飛び込んでくる情報量は多めで、同時に様々なことが起こっているようです。
アンデルセンの童話というよりも、別役実による同名の不条理劇的要素が濃厚に感じられました。

生来のぼんやりゆえ、「筋」らしきものは辿れませんでしたが、
「昭和」を思わせる、幾分か大袈裟で古臭い感じの音楽が流れるなか、
同シリーズの1作目『箱入り娘』同様に、
コミカルで、ユーモラスな動きが楽しい、
「見ることの愉悦」に溢れた第1部と言えるでしょう。

午後1時30分、公開リハーサルに続き、
場所を隣の練習室5に移して、金森さんの囲み取材が行われました。
交わされた質疑応答のなかから、今作鑑賞のヒントになりそうな
金森さんの言葉を要約して幾つかご紹介します。

「タイトルを『少女』ではなく『話』としたのは、
本作はアンデルセンと別役実を下敷きにしたオリジナル作品であって、
アンデルセンだと思ってこられると訳がわからなくなってしまうだろうから。」

「物語舞踊の第1部と抽象舞踊の第2部を、休憩を挟まず地続き(70分間)でお見せするのは、
多様な価値観が云々される現代、本来共存し得ないものを同時に受け入れ、
その共通項だったり、同時に見ることで何かを感じて欲しいという思いから。
是非混乱しよう。(笑) そしてその後で何を感じるか。
混乱しながら、これを読み解いて欲しい。」

「仮面の使用は一番最後にきたもの。
そう言えば『ホフマン物語』の仮面があるよね、と。
もう一個抽象化して、『私でもあり得る、あなたでもあり得る、誰でもあり得る私』へ飛躍させようと。
また、舞踊家にとって仮面を付けて踊るのは難しいことではあるが、欧州では誰もが通る必須の課程でもある。
私たちは普段いかに表情にごまかされているか。
それを封じて、舞踊家の身体的なものに置き換えたい。」

「見渡せば、あちらでもこちらでもポピュリズム(大衆迎合)が大手を振って罷り通っている。
そうした困難な時代に生きている私たち。この困難な時代に何を作るのか。
目指すのは、答えを出すことではなく、考えるきっかけを与えること。
何となく幸せな気分に浸っていたければ、劇場になんか来ない方が良い。(笑)
舞踊家集団として抱く疑問を提示していきたい。」等々。

最後は、金森さんの「俺が言うと、何か変だけど、今回は2回は観て欲しい。1回ではわからない。(笑)」
という言葉をもって、囲み取材は和やかな空気感のうちに閉じられました。

金森さんの「1回ではわからない」発言への対策のひとつとして、
明日夜19:00開催のリーディングイベント、
★★声に出して読む、不条理劇 別役実「マッチ売りの少女」★★ などは如何でしょうか。
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日時:2017年1月13日(金)19:00~21:00
会場:kaffa 蒼紫~パルム(新潟市中央区古町6、萬松堂向かいの小路を入った2階 電話025-228-2050)
定員:25名  参加費:1,000円(資料代&ワンドリンク代)
申込:「新潟でリーディングを楽しむ会」/電話・ショートメール090-8615-9942
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ナビゲーター・市川明美さん(月刊ウインド編集部 制作長)の手ほどきで予習すれば
心強いこと間違いありません。
期日が迫っておりますので、ご連絡はお早めに。

・・・こちら、私は残念ながらどうやっても参加できそうにない日程だったため、
代わりに、りゅーとぴあからの帰路、ほんぽーと新潟市立中央図書館に寄って、
別役実『マッチ売りの少女』を収めた『現代日本戯曲大系・7』(三一書房刊)を借りてきました。

いずれにしても、Noism1新作・近代童話劇シリーズvol.2『マッチ売りの話』+『passacaglia』公開を来週末に控えて、
ワクワクが募って仕方ありません。
今は一刻も早く「混乱したい」気持ちです。(笑)
皆さん、是非、一緒に金森さんの企てで「混乱」しましょう!(笑)

(shin)
(撮影:aqua)

Noism1新作の公開リハーサルに行ってきました!

皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も本ブログを何卒宜しくお願い申し上げます。

ということで、雪のない2017年1月8日(日)、
三連休中日の午後、りゅーとぴあのスタジオBに、
来週末に公開が迫ったNoism1の新作・近代童話劇シリーズvol.2
『マッチ売りの話』+『passacaglia』の公開リハーサルを観に行ってきました。

新潟市はこの日が成人式。
百貨店などは春のSALE期間中だったりもしたうえ、
様々なイヴェントも重なり、街や道路、駐車場も大混雑。
そんななか、スタジオBのホワイエには、新作公開を待ちわびる
あの人の顔や、この人の顔が続々集ってきます。
なかには「この1時間のために」はるばる群馬からお越しになられた男性もおられ、
切望する気持ちを共通項として繋がりが拡がっていくことに、
改めてNoismの凄さを実感する思いがしました。
新年の挨拶を交わし、近況をやりとりしながら入場を待ちます。

午後3時、既に階段状の客席が組まれたスタジオBへ。
金森さんのご挨拶に引き続き、第2部『passacaglia』のリハーサルを一部見せて頂きました。

そもそも「passacaglia」って何?---から始まる、私と同様の方もいらっしゃるかもなので、
仄聞したところを紹介しますと、「もとはスペイン語の『歩く』と『通り』に由来する言葉。
17世紀のスペインやイタリアで流行した舞曲で、バロック期に純器楽曲として様式化された
遅い3拍子の連続的変奏曲」とか。
音楽的には「繰り返しの切れ目は不分明で、音楽が途切れなく流れていく」のが特徴らしいです。
「常に動いていく」感じでしょうか。
新たなメンバーも加わり、女性5名、男性5名のNoism1による第2部。
そんなイメージをもって眺めていても、概ね間違いではなさそうな舞踊と言えるでしょう。

「最近は『物語』よりも『動き』を求める声もあったし」とは金森さん。
第1部のあとに、20分間動き続ける第2部、舞踊家にとっても相当な運動量です。
キツイはずです。一本通した後の皆さんも随分呼吸が荒くなっておられたようです。

そんな第2部のリハーサル。
直しの様子も見学した後、金森さんから「皆さん、どうでしたか?」と振られると、
「久し振りに穣さんの『グニャグニャ』が観れて嬉しかった」の感想は
サポーターズ事務局のfullmoonさん。
すると、金森さんも「そうですね。『グニャグニャ』ですね。」
続けて、「今回は、複雑な構造を単純に見せるのではなく、
複雑なものを複雑に見せることがテーマ」とおっしゃられていたことをご紹介しておきます。
第2部は、「グニャグニャ」と「Noismならではの複雑な動き」がキーワードでしょうか。
絡まり合う10人の身体が目を奪います。

これにまだ見ぬ第1部を加えて、刺激に富んだ舞台の幕があがるのは1月20日(金)。
照明と衣裳が加わることで、更に凄みを増すNoism1新作『マッチ売りの話』+『passacaglia』、
チケット絶賛発売中です。既に完売の公演もございます。お早めにお買い求めください。
期待感を大いに膨らませて、是非、スタジオBでお会いしましょう。 (shin)

会員特典 公開リハーサルのお知らせ

2017年1月20日初演の、Noism1最新作『マッチ売りの話』+『passacaglia』の公演特設ページが開設されましたね! 配役や写真スライド映像、演出ノート、特別コラム、作品の楽曲解説など、満載です。どうぞご覧ください♪ http://noism.jp/match_passacaglia/

そして、Noismサポーターズ会員特典、公開リハーサルのご案内です! 活動支援会員も一緒の公開リハーサルとなります。

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Noism1『マッチ売りの話』+『passacaglia』 

NoismサポーターズUnofficial 会員向け公開リハーサル

日時:2017年1月8日(日)15:00~16:00

会場:りゅーとぴあ<スタジオB>

※当日はNoism1『マッチ売りの話』+『passacaglia』公演チケットの提示をお願いいたします。

※写真撮影はご遠慮ください。

参加申込:1月5日(木)までに、サポーターズ事務局(090-8615-9942)へお名前をご連絡ください。 当サイトの「お問い合わせ」欄からもお申し込みができます。

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年始の公開リハーサル、楽しみですね! お申し込みお待ちしています。 会員でない方はこの機会にぜひご入会ください。

今年も残りわずか。皆様、どうぞよいお年を!  (fullmoon)

 

Noism2定期公演 プレス向け公開リハーサルに行ってきました!

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メディア向けに本日(2016/12/7・水)公開されたリハーサルは、山田勇気さん演出振付の『ETUDE』から、でした。  音楽はロシア系の作曲家2名によるピアノ曲。

山田勇気さんの作品はいつも瑞々しさ感じます。 心の奥のまっさらな水面にポトンと落ちた欠片がきれいな波紋となって広がり、様々な模様を描いていくような感覚。

045-a

今シーズンから新しい研修生を迎え、始まって以来の女性ダンサーのみで構成されるNoism2。

このメンバーでしか出来ないものを創りあげていく山田さん。 彼女達の印象を「素直」と語っていましたが、今の彼女達の真っ直ぐなオーラを感じました。

049-a

リハーサル後の山田さん囲み取材では、「新しいNoism2のエネルギーを感じて欲しい。元気が出ると思いますよ。」と。

“動き”と“静止” ダンサーにとっては、静止とは止まっているというものではない。 止まってはいけない。ダンサーにとっては、“静”も“動”である。

053-a

ダンスの根源的な部分に興味深さを感じると語る山田さん。

以下はPRESS RELEASE資料からの抜粋です。 http://noism.jp/wp2015/wp-content/uploads/Noism2_PressRelease_20161201.pdf

「動いてはならない」 これは状態に対する警告、「止まれ」ではない。「動き」とは、静止から静止への移行である、ということである。

静止から静止への間は、理論的には極小まで小さくすることが出来るので、静止の連続が「動き」の本質であると考える。 ではなぜ動いて見えるのか、、

以上は、作品創作noteの一部分。 まだまだ奥は深そうです。 本番が楽しみ!!

そして、『火の鳥』の方はダブルキャストとのこと!

残すチケットは、17日(土)13:30 ※追加公演のみとなりました。 ゲットした方もしていない方も是非お早めに!!  (aco、fullmoon)