2024年3月24日(日)朝、全米桜祭りのオープニングセレモニーの模様がYouTubeで生配信されました。皆さん、ご覧になられたことと思います。早起きした甲斐がありましたね。えっ、朝6時なら「早起き」ってほどのこともない?まあ、それはおいておくことにして、華やかなセレモニーの様子は見ているだけで気持ちも華やぐものがありました。
で、その様子は既にアーカイヴとしてYouTubeにあがっておりますので、見逃してしまわれた方、そしてまたご覧になられたい方は、下のリンクもご利用ください。
(下のXのポスト画像中の2行目、「Livestream:」の後ろに続く青い文字列がYouTubeへのリンクとなります。)
全編(1:52:59)ご覧いただけますが、ここでは金森さん関連のメモを記しておきます。
(1)金森さん振付・ワシントンバレエ団による『SAKURA』(ワールドプレミア!)は開始50分頃に、金森さんのプロフィールの紹介から始まり、そこから約10分間のパフォーマンスとなります。その後、所謂カーテンコールがあり、金森さんも舞台に立ちます。(その間、少し音声が乱れた箇所があります。カーテンコールでの盛大な拍手は各自、心でお聞きください。)
(2)更に、金森さんは、このセレモニーの終わりの部分(約1時間50分くらいのところ)で、司会者から促されて、6人のダンサー、そして森山直太朗さんと一緒に舞台に戻り、会場の拍手に応える場面もあります。
で、『SAKURA』です。まさに「日出ずる国」からの贈り物。芽吹きにはじまり、歓びの桜前線が北上し、内面の変容を経て、やがて満開の華やぎへ。そして美しく散る花びらとしっかり大地に根付く木。そうした全てが、幾分現代的に響くヴィヴァルディに乗ることで、桜が贈られた1912年から今日までの時間も凝縮して感じさせながら、繊細に可視化されていきます。儚さが永遠の相のもとに結晶化されていきました。冒頭から幕切れまで、そのどこをとっても、私たちが愛する「金森印」に溢れた小品でした。
更に、踊る6人(男女3人ずつ)のダンサーのうち、女性3人がそれぞれ、Ms. Ayano Kimura、Ms. Tamako Miyazaki、Ms. Maki Onukiとの日本名の方々であり、(森山直太朗さんも『さくら(独唱)』を歌う前のトークで触れた、)両国間の「架け橋」を感じさせます。
また、最初に幾つもの和楽器を用いてパフォーマンスを行ったKaoru Watanabeさんは、アメリカ生まれの現代音楽の作曲家とのことですが、10年間、佐渡の太鼓芸能集団「鼓童」で演奏家・演出家として活動されていたとのことですから、それはもう、同様な意味合いでの「架け橋」であるだけでなく、金森さんとの奇縁を感じさせるものがあったりもします。
“May cherry blossoms and music and dance, all arts, entertainments always be the ‘kakehashi’ ( you know, ‘kakehashi’ is the bridge ), the bridge in each of our hearts. Thank you very much.”(Naotaro Moriyama)
「桜の花が、音楽とダンスが、そして全てのアートとエンターテインメントが、常に私たちそれぞれの心の「架け橋」でありますように。」(森山直太朗)
「新潟の誇り」にして「新潟の宝」の金森さん、そんなそんな、この日のこれ観ちゃうと、もうそれどころではありませんね。既に「日本の誇り」にして「日本の宝」であることを再認識させられました。実に誇らしい気持ちで、この先もますます応援させて頂きます、と。
そんなふうに、一足早い「春爛漫」を満喫した日曜日の朝の、晴れた春の日曜日の朝のひとときでした。
(shin)