「アース・セレブレーション2024」2日目【特別フリンジ】鼓童✕Noism2に行ってきました!

8/17(土)、少し雲がかかることもありますが、今日も概ね晴れのよいお天気。
本日の特別フリンジは15時半から15分間のみの貴重な公演です。

14時頃、会場の三角公園に着きましたがカンカン照りでキビシイ〜
しかし、14時半を過ぎるとやや曇ってきて、ステージの上も暗雲が! 雨が降る感じではないので、このまま曇っていてくれるとありがたいな〜♪

フリンジ出演の前の団体が終わり、観客の移動があったので、その隙になんとか最前列の席を確保!
最前列は陽が当たって焦げる熱さでしたが、曇ったのでラッキーでした♪

15時頃、早くも出演者がやってきました!「Noism2の母」モンちゃさんもご子息と登場♪

Noism2メンバーと鼓童さんたちが早めに来たのは、なんと、その場でリハーサルというか、場当たりをするため。
特別サービスではありませんが、うれしいですね〜♪

司会は昨日に引き続き、鼓童の木村佑太さん。
今日もインタビューがあるので、まずはその並び方から。
そのあと鼓童さんと共演する曲の場当たりと続きます。
リハーサルなので浅海侑加さんも指導に入ります。貴重シーンですね♪
とはいえ、リハはササッと終わってしまいました。。

しばし待つ間に空は晴れ・・・
カンカン照りの夏空の下、明るく公演が始まりました!
まずは『砕波』!
鼓童の曲で、金森さんの振付です。


昨日のあゆす会館でも観ましたが、なんとまあ、全く別物です! いったいどうなっているのでしょう!?
今日の方がノリがいいようですが、屋内と屋外では雰囲気が違いすぎてビックリしました!
音楽はCDでしたが、最後の方が少し短縮されたバージョンでした。
ブラボー!!

そのあと、木村佑太さんによるインタビューです。今日は少し砕けた質問をしたいと言っていた木村さんですが、砕けた質問にも真面目な答えのメンバーに苦笑するしかない木村さんでした。2年目の4名がインタビューに応えました♪

最後の曲は鼓童さんとのコラボです。おなじみの『紫』!
鼓童の曲で、山田勇気さんの振付です。


この作品は去年も一昨年もフリンジ公演で踊られました。明るく楽しい楽曲ですが、ゆく夏を惜しむような哀調を帯びた響きも感じられます。
この『紫』は配信&アーカイブがあるようですので、ぜひご覧くださいね!
(→こちらからどうぞ。6分半強の動画となります。)

『紫』が華々しく終了して拍手喝采!!
全員で写真撮影です♪
すばらしい舞台をどうもありがとう!
河村アズリさんと川添愛美莉さんはこの公演が最後になります(涙)。
これからも新しい道で前に進んでいってくださいね!

今シーズンのNoism2、全公演無事終了しました♪
浅海侑加さん、メンバーの皆さん、おつかれさまでした!

さて、次(今週末)は利賀でNoism0+Noism1『めまい』ですよ〜✨
Noismの夏は、まだまだ続きます!
次は利賀でお会いしましょう♪

(fullmoon)

アース・セレブレーション2023 Noism2×鼓童に行ってきました!

晴天続きの新潟。雨が欲しいところですが、この日は降らないでほしい。
2023年8月20日(日)10:00/13:30 佐渡・小木 三角公園フリンジ会場!
おかげさまで朝からカンカン照りです。暑い暑い。。。

三角公園はアース・セレブレーションの公演会場としては初めてだそうで、海辺の広々とした公園です。
屋台もたくさん出ています。KENGO COFFEE、トキブルワリークラフトビール、カレー、おむすび、タコス、わたご酒店さんも♪

タープのある席は既に埋まっていたので、舞台下手側(ほぼ横)の木陰にシートを敷いて座りました。なので、写真撮影はOKなのですが、横位置になりスミマセン。

10時開演。まずは白と黒の衣裳で爽やかにクラシック♪
モーツァルト ピアノソナタ第3番1楽章アレグロ

振付は山田勇気さん。この作品は2014年10月11、12日 北方文化博物館新潟分館で開催された、Noism2特別公演「新潟 竹あかり 花あかり」の時が初演です。
このときは、Noism2メンバー2年目だった浅海侑加さんも出演しています♪
ほの暗い室内・庭園で舞うNoism2メンバーたちは夢のように幻想的でした。
あれから9年・・・・・今回は広い明るい屋外で、にこやかに軽やかに踊る、新しい彼女たち。思いがけない再会に感慨一入でした。

爽やかなピアノソナタが終わると、進行役の鼓童メンバー木村佑太さんに呼ばれて、山田勇気さん、浅海侑加さんが登場し、Noism紹介や、鼓童の『屋台囃子』に振付をしたお話などをされました。

山田さんはこの『屋台囃子』がお好きだそうで、この曲に振り付けたいと鼓童さんにお願いしたのだそうです。
その激しくも不穏な踊り! 赤と黒の衣裳に着替え、山田勇気 新作『屋台囃子』!

私の写真では迫力が伝わりませんのでこちらもどうぞご覧ください。
https://twitter.com/exprms/status/1693147809359462401

『屋台囃子』は、激しい太鼓の音で凄い迫力です。ドラマティックな舞踊と音に圧倒されました!

終了後はメンバーインタビュー♪
午前4名、午後5名ということで、午前中は、右から兼述育見さん、土屋景衣子さん、村上莉瑚さん、高田季歩さん(季歩さんの写真が切れてしまってすみません)。

午後は、太田菜月さん、佐藤萌子さん、河村アズリさん、春木有紗さん、渡部梨乃さん。

*質問内容は、
・普段の練習スケジュール(季歩、菜月)
・オフの日の過ごし方(莉瑚、アズリ、有紗)
・共演の感想(景衣子、萌子)
・サプライズ質問(育見、梨乃)
でした。

*その回答:
・オフの日は皆さん地味で「家で休む、ごはんを食べに行く、Noism2の練習場で自習」など。
・共演の感想は「わかってはいたけれども、やはり太鼓の凄い迫力に圧倒された」
・サプライズ質問と回答:
 育見さんに「どんなダンサーになりたいか?」→「立っているだけで全員の視線をわしづかみできるダンサー」と答えて拍手喝采!
 梨乃さんに「佐渡の印象は?」→「自然が豊かで星空がきれい。開放的な気分になれる気持ちのいいところ。町の人たちが温かく優しい。また来たい」と答えてこちらも拍手喝采!

そのあと山田さんが、冬のNoism×鼓童『鬼』公演の宣伝をしてから、いよいよラスト。
昨年も踊った、鼓童の『紫』、山田さん振付の『紫』です!

観客も手拍子をし、楽しそうに舞うNoism2メンバー♪
大歓声で無事終演し、全員写真です。


午後の公演は観客が入れ替わったので、人呼んで「Noism2の母」モンちゃさんと一緒にタープ席 最前列中央で鑑賞しました!
午前中は陽が当たらなかった最前列ですが、午後は陽当たり良好!!
日焼け止めを塗っていたけれど、こんがり焼けました~

躍動する若さの塊、力強くしなやかな動き。感動が胸に沁みます。いつまでも見ていたい!
モンちゃさん号泣。。。
今シーズン最後、感動のNoism2×鼓童公演でした。

そしてNoism2としては、これが最後になるメンバーが4名います。
3年生としてがんばってきた、土屋景衣子さん、渡部梨乃さんは、今シーズン限りで退団。
兼述育見さんはNoism1準メンバーに。
2年生の太田菜月さんはNoism1メンバーに。
4名の皆さん、また新たな気持ちで進んで行ってくださいね!

9月からのNoism 20thシーズンのメンバーが発表されています。
https://noism.jp/20thseason-members0816/

暑く熱いアース・セレブレーション、Noism2×鼓童公演。
来年も「また来たい」と思う、素晴らしい公演でした。
どうもありがとう!!

(fullmoon)

追記: 【公式】太鼓芸能集団 鼓童 Kodo(@kodoheartbeat)さんのInstagram、そのリール動画からこの日の午前中のパフォーマンス(一部分)を観ることができます。こちらからどうぞ。
また、同アカウントにアップされたこの日のNoism2メンバー画像もご覧ください。

若き舞踊家の跳躍と、音楽の奔流に、芸能の起源を見た(サポーター 公演感想)

8月21日(日)、佐渡市小木での「アース・セレブレーション2022」木崎神社フリンジ会場でのNoism2×鼓童のステージ(11時~、16時~の2回公演)を観賞した。
同行はシネ・ウインド代表、安吾の会世話人代表、舞踊家・井関佐和子を応援する会会長の齋藤正行さんと、安吾の会会員、フリーライターで佐渡に詳しい本間大樹さん(’19年のNoism劇的舞踊『カルメン』モスクワ公演もご一緒した)。アース・セレブレーション第一回に深く関わった齋藤代表(中上健次さんの出演を取り持った)の思い出を聞きつつ、本間さんの運転で両津から小木を目指す。
小木港のメイン会場から程近い木崎神社。万代太鼓や佐渡の伝統芸能など無料公演が、本殿前の特設ステージで繰り広げられた。この日の佐渡は最高気温27度予想だったが、陽光が強く照りつけ、小木の街はどこか南国の風景を思わせた。


11時の開演を前にNoism0・山田勇気さんや、Noism2リハーサル監督・浅海侑加さん、Noismサポーターズの方々に加え、プライベートで駆け付けたNoismメンバーやスタッフを見かけ、ご挨拶。公演前には座席の殆んどが埋まった。
ステージは金森穣芸術監督振付『砕波』の生演奏バージョンと、鼓童の楽曲『紫』に山田勇気さんが振付をした新作の2部構成。昼の部の『砕波』では青木愛美さん・土屋景衣子さん・渡部梨乃さんの3名が舞台に立った。鼓童メンバーの奏でる音色に溶け込みつつ、時に静謐に揺蕩い、伸びやかに舞い、鮮烈に跳躍する3人。それぞれの舞踊家としての技量と、清冽な若々しさとが炸裂する。昼の部では、夕方の部で『砕波』を踊る兼述育見さん・糸川祐希さん・太田菜月さんがラストに登場し、6人で波の動きを演じる演出があった。


舞台転換の間は、鼓童メンバー2名が進行を務め、兼述さん・糸川さん・太田さんへのインタビューコーナーとなる。Noism2の紹介、カンパニーの一日の流れ、休日の過ごし方など、軽妙な進行と、Noism2メンバーの真っすぐな語りが印象的(「全員20代ですか?」の問いに、「19歳です」と答えた糸川さんに、客席から驚きの声があがった)。


そして第2部は『紫』。ステージを飛び出し、客席脇の参道までフル活用して、にこやかに舞うNoism2メンバーたち。鼓童メンバーの演奏と、彼女・彼らの舞踊がスイングするさまは、まさしくジャムセッションのよう。韓国の伝統芸能「サムルノリ」など、人が音楽を奏で、舞うという芸能の根源が眼前に現れたようで、感動しつつも、愉しさが体の奥から湧いてくる。客席からも手拍子が起こり、舞台と混然一体となる喜びにひたすら浸った。


16時からの夕方の部は、昼の部以上にたくさんの観客で会場が埋まる。幼い子たちや、外国の方も多く、またNoismを初めて知るという人が多かった。公演前にはハプニングが起こったり、舞台に集中していない方も多い印象だったが、『砕波』から質問コーナー(土屋さんの的確なコメントが光る)、『紫』に至る内に、境内全体の空気が熱を帯び、舞台と共振して、「いい空気」が醸されていく、その変化の過程がNoismファンにとって感動的だった。身体に直接響く太鼓の響きや笛の音、笑顔いっぱいに舞い踊るNoism2メンバーのしなやかな姿、夕方の陽光。すべてが溶け合い、忘れ難い舞台空間を生み出していた。


公演後、齋藤代表は「普段は劇場で、金森さんの演出でストイックに作品を作っている。それもいいけど、空も空間も会場に変えてしまった今回もすごく良かった。これこそアングラだよね」と嬉し気に語っていたが、劇場から地域に出向き、土地や伝統文化に寄り添いつつ、Noismを知らない人にその魅力を届けるNoism2の「地域貢献活動」(それを支える山田勇気さん・浅海侑加さん、スタッフの営為)の、現時点での集大成を見るようで、胸の奥が熱くなった。
Noismと鼓童とのコラボレーションがもたらした、喜びに満ちた芸能・舞台芸術は、やがて日本の津々浦々や世界へも波及してゆくだろう。


(「月刊ウインド」編集部、安吾の会事務局長、舞踊家・井関佐和子を応援する会 「さわさわ会」役員 久志田 渉)

【追記】同日16時からの公演の模様は太鼓芸能集団 鼓童 Kodo 公式インスタグラムに残されたアーカイヴにてご覧頂けます。こちらからどうぞ。(*音量にご注意ください。)