この日が最後の営業となる6F旬彩・柳葉亭にて2023ジルベスターコンサート限定甘味セットなどを頂いてから、14:30、入場時間。客席に進むと、暫くして、煌めく緋色ドレスに身を包んだ石丸由佳さんによるパイプオルガンのウェルカム演奏が始まりました。最初の2音で、20世紀を代表する「巨大不明生物」ゴジラの音楽だとわかります。『シン・ゴジラ』好きの身としては一気に気分がアゲアゲ状態になっただけでなく、更にニヤリとしました。どういうことかと言えば、伊福部昭作曲によるこの音楽の動機部分は彼が敬愛して止まなかったラヴェルのピアノ協奏曲、その第3楽章にほぼ似たメロディを聴くことができるのですから。というのも、この日の私の一番のお目当ては勿論、プログラムの最後、Noism Company Niigataが踊るラヴェルの『ボレロ』でしたから、「見事に円環が閉じられることになるなぁ。この選曲、やってくれるなぁ」という訳です。
この大晦日のジルベスターコンサートについてはそんなところをもって報告とさせて頂きますが、折から同日、クラウドファンディングも目標額に達したとのことで、その点でも嬉しい大晦日となりました。 そして、これを書いているのは、紅白歌合戦を見終えて、年も改まった2024年の元日です。皆さま、明けましておめでとうございます。是非、一緒にNoism Company Niigataの20周年をお祝いしつつ、応援して参りましょう。 今年も宜しくお願い致します。
『BOLERO 2020』の撮影: 当初はメンバーの自宅で撮影する案だったが、メンバーが強く拒否。なかには「東京に住んでいます」などと見え透いた嘘をつく者(「香港人」!)まで出るほど。(笑)で、SWEET HOME STORE TOYANO店の協力を得て、撮影できることになったが、撮影できるのは定休日の1日かぎり。それも窓外からの自然光が変わってしまう19時には撮了する必要があった。9時に井関さんの撮影から始まり、一人あたりMAX45分でいかないと12人は撮れないタイトさ。みんな本当にパニックで、祈るような気持ちだったが、撮影を終えたメンバーがカメラの後ろでカウントを打したり協力して一発撮りを乗り切った。編集(遠藤龍さん)も大変だった筈。細かく音を覚えている必要があり、「第2のダンサー」と言える。
来る6月5日に、新潟・市民映画館シネ・ウインドのスクリーンにて、井関さんのトークイベント付きでかかる予定を知り、そういえば、暫く観てなかったなぁなど思っていると、Noism official から「改訂版」公開などという告知が出されて、「えっ!?」ってなったのも事実。何の話かと言えば、勿論、映像舞踊『BOLERO 2020』のこと。
映像作品を作ることの大変さ: エネルギーや緊張感が変わってしまうのでカットはしたくない。そこで全て一発撮り。SHSの協力を得て、一日での撮影だったため、各自30分以内で撮る必要があった。クリエイションは撮影を入れて2週間、振付も覚え立てほやほや状態で、「試験のようだった」とは井関さん。対して、金森さん、演出振付家としては、当然、最上のものを目指す訳で、「もう一度!」「One more time!」と言わねばならない場面も多く、「残るもの」を作る大変さがあった。