「Noism2 定期公演vol.16」活動支援会員/メディア向け公開リハーサル&囲み取材に行ってきました♪

2025年2月28日(金)、りゅーとぴあに向かうのに、考えなしにセーターを着てダウンコートを羽織ろうしたところ、連れ合いからダメ出し一発。この日は新潟県も「4月中旬の気温」となるということで、少し薄めのものに変えて、「Noism2 定期公演vol.16」活動支援会員/メディア向け公開リハーサル&囲み取材に行ってきました。

予定時刻の12:30、〈スタジオB〉にて、中尾洸太さん演出振付の『It walks by night』のクリエイション風景から公開リハーサルは始まりました。ホワイエで待っている間から耳に入ってきていたチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」のあの最も知られた旋律が流れる場面を中心に、クリエイションの様子を見せて貰いました。中央奥にとても象徴的な木製の扉。Noism2メンバー9人のうち、ひとりだけ黒い帽子にベージュのステンカラーコートを纏っています。

「タータァタタタータターター、パッ」旋律を歌い、「1234、56」カウントを数え、自ら汗をしたたらせながら踊って、振りとそのイメージを伝えていく中尾さん。この日、私たちの目の前でじっくり時間をかけていた回転の振り。「足、そして手首、身体の順」(中尾さん)に動きが伝わっていき、2本の腕が纏わり付くかたちで身体を捩らすような複雑な回転にはブラッシュアップが続きました。チャイコフスキーの旋律にのせて、中尾さんのロマンがどのように可視化されていくのか、楽しみでなりません。

13:00、次いで今度は樋浦瞳さん『とぎれとぎれに』からの一場面を見せて貰う番です。こちらの作品、まず最初に大きな白い紙が運び込まれて敷かれていったところから、既に何やら独特な世界観が漂ってきました。音楽も、先刻までの中尾さんがメロディアスだったのに対して、ざらつくノイズ然としていたり、機械的だったり、ビート音だったり、全く別の趣のもの(原摩利彦)です。で、それに合わせた振りはやはりソリッドなもので、ところどころ、『R.O.O.M.』や『NINA』を想起させる動きも見出せるように思いました。

「一回、紙から逃げてみて、でも戻っていく感じ」とか「倒れた直希(=与儀直希さん)に、自分の吐く呼吸を入れていくみたいな」「もっと持ち上げるような感じで」とかと丁寧にイメージを伝えていく樋浦さん。Noism2メンバーの9つの身体と一緒になって、私たちをどこへ連れて行き、どんな世界を見せてくれるのでしょうか。興味が掻き立てられました。

上演3作品の使用楽曲です。

13:30、ホワイエにて囲み取材が始まり、地域活動部門芸術監督・山田勇気さんと今回、演出振付作品を発表するNoism1・中尾洸太さん、樋浦瞳さんがそれぞれ質問に答えるかたちでたっぷり話してくださいました。以下に、かいつまんでご紹介します。

Q・今回の作品のテーマ、伝えたいもの。
 -A・中尾洸太さん(『It walks by night』): 一番のテーマは「選択」「チョイス」。同年代(20代前半)の振付家と舞踊家のクリエイションは珍しい機会。同年代の観客層に届けたい思いもある。人生のなかで、何かを選択することを恐れないこと。そのときには誰かがまわりにいて、ひとりじゃないということ。まわりの人がいるからこそ、様々な感情が生まれること。それらを再認識するなかで、この先の自分の選択を噛み締めていけるような、未来に繋がる作品になればいい。
 -A・樋浦瞳さん(『とぎれとぎれに』): 自分が、人が、生命体が生まれてくる前にはどのような光景が広がっているのだろうという疑問から創作を始めた。「舞踊」という芸術は舞踊家が踊るその時間のなかにしか持続はない。その時間とその身体でしか起こることが出来ないもの。生命にも舞踊にも終わりは来るが、途切れたあとも繋がっていくものがきっとある筈だという思いを主軸に創作した。一人ひとりがその身体を持っていることを喜べるきっかけになったら嬉しい。「紙」については、舞踊作品の一回性を作品のなかでより顕著に表したかった。その「紙」に舞踊家たちが集まってきての始まりは、生命の源、「泉」のようなイメージによるもの。今の舞踊界で、このような時間と場所と舞踊家を得て創作出来るのは奇跡的なこと。この環境だからこそ出来ることを追求していきたい。
 -A・山田勇気さん: 【①金森さんの『火の鳥』について】: 金森さんが初めてNoism2のために作った作品で、2011年に初演、これまで5回ほど再演している。 メッセージ性がシンプルで強く、踊る者にとっても「登竜門」のようでもあり、これを越えることで成長できる、或いは、成長しなければ成立しない「強い」作品。これは生き残る作品であり、後世に伝えていくべき作品。これを通過する色々な舞踊家を見て欲しい。ある種、伝統になればいい、という思いもあって選んだ。
【②中尾さん・樋浦さん作品について】: レパートリーを踊るとなると、自分の選択をために振り付けられたものではないため、「踊ってみた」みたいに踊ってしまうことも起こり得るもの。そうした点から、相互に影響を与え合い、主体的に考えないければならないクリエイティヴな場所を設けることでカンパニーとして成長することを期している。若い振付家にがっぷり四つで組んで格闘して貰って、そのなかで何か新しいものが生まれることを期待して、ふたりにお願いした。作品自体がゼロから始まる、「教える-教わる」関係を一旦離れた場所と考えた。

Q・一公演で同時にふたりが演出振付することについて。
 -A(山田さん):
 ふたりも刺激し合っているが、一番は、プロの振付家の現実問題として、時間の割合が大変なこと、そうした制約があるということがある。与えられたもの、限られたもののなかでベストを尽くすこと。メンバーは3つの作品を踊る、『アルルの女』のリハーサルも行っている、そうした同時進行状況のなかで、如何にフォーカスしてやっていくかは難しいことだが、やらなければならないこと。
現役メンバーに振付家としての依頼をすることには、Noismというカンパニーに属し、ひとつの「言語」のようなものを共有する者が、その中から如何にして「自由」を獲得していくかは大切なことと考える。自分たちが今ここで作っている身体性にどれだけの普遍性があるかは、そのなかで何かを作ることでしか分からないものがある。
また、次世代の振付家を輩出することはレジデンシャルカンパニーにとって大切なことでもある。

Q・【中尾さんに】タイトルは(ジョン・ディクスン・カーの)推理小説と同名。具体的なストーリーをイメージしているのか。
 -A(中尾さん):
 ストーリー・テリングはしない。(使う)曲毎に詩を書いていて、その自分が想像したこと(詩)と音楽、それを社会(観客)とどう繋げていくかを意識している。振付家と舞踊家と観客のトライアングルが綺麗に揃っていないと良い瞬間は生まれない。この時代に簡単に溶け出してしまわない作品を残したい、その時間を提供したい。
観客が観に来ることも選択なら、自分たちが本番中に振りを踊るのもひとつの選択であり、既存のものをただ舞台にのせているのではない。研修生カンパニーであることから、自分たちの葛藤と闘っていて、身近に重い選択を控えている。それは舞台に出て来る。自分たちのベストを尽くした作品で観客に真っ向から立ち向かう時間を作りたい。それら全てが「選択」。タイトルは語り過ぎず、抽象的な感じで、意味を込め過ぎない、ふわっとしたものである。

Q・選曲理由は。
 -A(中尾さん):
 チャイコフスキーがどう亡くなったか知っていたので、「選択」「チョイス」は常に頭にあった。「悲愴」はチャイコフスキー最後の交響曲であり、哲学的思想が詰め込まれている。自分が振付家として彼の音楽と闘うのと同時に、舞踊家と一緒に、彼の音楽を通して、社会になにか普遍的なものを提供出来るのではないかと思った。
 -A(樋浦さん): 自分がそれらを聴いているときに、彼女たちが世界を繰り広げている様子を想像出来たこと。音がなくなる瞬間があったり、メロディー自体が存在しなかったりするが、その空間のなかに舞踊家がいることで、音楽と身体とが相互補完的だったり、相乗効果が生まれたらよいと。それが音楽と舞踊家との関係性として目指していること。

Q・この3作品での公演に関して。
 -A(山田さん):
 ヴァラエティ豊かで、楽しんで貰える。3つの全然違う作品にNoism2の舞踊家がどう取り組んで、そこで生きるのか。若い身体、若い思い、若い精神からしか出て来ないエネルギーを是非感じて欲しい。3作品が合わさったときに、彼女たちの表情とか輪郭とかが見えてくるのかもしれないと期待している。(13:55囲み取材終了)

…というところをもちまして、公開リハーサル&囲み取材の報告とさせて頂きます。

色々な意味合いで、とても興味深い「Noism2 定期公演vol.16」は3月8日(土)と9日(日)の2 days。只今、チケットは好評発売中です。若き舞踊家9人が格闘する3作品、そこに漲るエネルギーを全身で受け止めてください。

更に、8日の終演後には、この日の囲み取材時と同じ、山田さん、中尾さん、樋浦さんが登壇してのアフタートークも予定されています。(9日のチケットをお持ちの方も参加出来ます。)作品が生まれる現場により一層コミットしてみる機会です。楽しくない筈がありません。ご検討ください。

【追記】現在、発行されている「Culture Niigata」最新号(2025.03-05、vol.122)に、今回、振付家として創作している樋浦瞳さんが取り上げられています(表紙およびインタビュー記事)。加えて、昨年11月「新潟県文化祭2024『こども文化芸術体験ステージ』」(@十日町市・段十ろう)に登場し、『火の鳥』と『砕波』を披露したNoism2についても掲載されています。同誌は無料。りゅーとぴあにも置かれていますので、是非、お手にとってご覧ください。

(photos by fullmoon & shin)

(shin)

「ランチのNoism」#24:兼述育見さんの巻

メール取材日:2025/01/18(Sat.)&01/25(Sat.)

皆さま、この時期(1月も下旬)になっちゃって、もうそんな空気感も失せてしまってはいますが、それでも、今年初めてのブログ更新でありますので、そこはご容赦願うこととして、やはり、このご挨拶から。「明けましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願い致します」ってことで、新年一発目は「ランチのNoism」。その第24回にご登場頂くのは、兼述育見さん。どんなランチをお召し上がりでしょうか。それではいきましょう。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

「円環」後半のツアーを控えたNoismの面々に昼がきた!「ランチのNoism」!

*先ずはランチのお写真からです。

ん?えっ?
一応、手前の「台形」にピント合ってますけれど、
背後のふたりも目を惹きますねぇ。

 *これはあれですよね、あれ。ってか、後ろのふたり、不自然過ぎません?絶対、仕込んでますよね。
 -でもまあ、「ランチのNoism」だけに、手前の物について訊かなきゃなんで…

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 兼述さん「塩昆布入りおにぎりです

 -おにぎりの具は塩昆布のほかにどんなものがありますか。

 兼述さん「久世福商店のしゃけしゃけめんたいが好きです!」

 *あのお店、全国の美味しそうなものばかり並んでますよね。
 -あと、おにぎり、海苔を巻いたりはしませんか。

 兼述さん「パリパリの味付けのりが好きなので、お昼のおにぎりには巻きません」

 *なるほどです。
 -それから、おにぎりに併せて、お味噌汁とかお茶とか水分も摂られていると思うのですが、その点についても教えてください。

 兼述さん「ケータリングの麦茶を飲んでいます。 お味噌汁いいなと思うのですが、洗い物が出るのが面倒なので… 。 おかずでいうと、納豆に憧れています。においが苦手で食べられず、克服したいと言い続けて一年以上経ちました…笑」

 *なるほど。あのにおい、私など全く気になりませんけれど、西日本の出身の方々(兼述さんは岡山のご出身)には高い壁になっているところがあるのでしょうね。何とかその納豆の壁を突き崩して憧れが叶う日がくることをお祈りいたします、ハイ。

今度はラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」で名高い
「ハカ(ウォークライ)」の文字と笑顔とに目がいきがちですが、
ここでもまたメインはその手前です。

 *のっけから色々と教えて頂き、有難うございます。で、ええっとですね、でも、こ、これだけ?…そんな感じなのですが。ほ、ほかは?…って言いたい気持ちもあったりして…。
 -そして、ここもいつもと同じ質問しなきゃですよね。では…

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 兼述さん「休みの日に1週間分作り置きしています」

 *???
 -その「1週間分作り置き」ですが、1週間分のおにぎりを一度に作って、冷凍でもするのでしょうか。
  -で、その際、中の具をいくつか変えて握ったりなどはしないのでしょうか。食べる時に、何が出るか、「ロシアンルーレット」みたいで楽しいのではないかと。(でも、まあ、基本的には、ランチにそうした楽しさなど無用かもしれませんけれど…。)

 兼述さん「 1週間分ラップで握って、冷凍しています 。 中身を変えるのは、考えたことがなかったです! たぶん私は毎日同じでも楽しめちゃうのと、中身を変えるのをめんどうくさがっている気がします」

 *そうなんですね。それ、最強の「タイパ」って感じがしますね、うん。

 3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 兼述さん「手早く炭水化物が取れることです。 あと、作るのが簡単で洗い物も出ないことも重要です」

 *はい、もう「タイパ」、ここに極まれり、って感じですね。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 兼述さん「お米です!!」

 *そうでしょうとも、そうでしょうとも(笑)。お米、ザ・シンプル。ええ、そうでしょうね。その筈です。
 -で、そのお米へのこだわりというのは具体的にどんなことでしょうか。銘柄や産地でしょうか。そのあたりを教えてください。 

 兼述さん「以前は銘柄や産地にこだわりなく値段を見て色々食べていたのですが、やっぱり新潟県産の新米を食べると粒感が全然違って感動します!」

 -やっぱり美味しいですよね、新潟のお米。

 兼述さん「美味しいです!!! 毎日もりもり食べています!!!」

 *ここで、ひとつ、お米についての最近の私のこだわりも聞いてください。それは料理研究家・土井善晴さんの炊き方なのですが、(1)お米を手早く数回研いで、水が透き通ってきたら、(2)ザルにとり、真ん中をくぼませるかたちにして、30、40分くらいお米に吸水させてから、(3)炊飯器の「早炊き」モードで炊くというものです。「もうみずみずしくて、まるで風呂上がりのような、ピカピカつやつやしたごはんができる」と土井さん。やってみると、意外と手軽に美味しいごはんが炊き上がりますから、試してみて欲しいです。脱線、すみませんでした。是非これご紹介したかったもので。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 兼述さん「基本的に毎日同じです。 こうた(=中尾洸太さん)に、「よく毎日同じもの食べられるね」と言われましたが、白米好きなので全然飽きません!Noism2の頃から毎日おにぎり食べています!」

 *Noismに入ってから、毎日おにぎり、と。わかりました。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 兼述さん「公演の時も同じですが、スケジュールによって、おにぎりの大きさを調整します」

 -県外公演などの際も、おにぎりだとすると、コンビニなどを利用されるのではないかと思われますが、好んで買われるおにぎりはどんなものですか。

 兼述さん「ツナマヨ、明太マヨおにぎりをよく買います。昔はマヨネーズが嫌いだったのに、気がついたら大好きになっていました!」

 -スケジュールによって変わるおにぎりの大きさについても、具体的にどんな変わり方をするのか教えてください。

 兼述さん「本番前は、差し入れのお菓子もたくさん食べるので少し小さめにしたり、夜が遅い本番の時は、一日が長いので大きめにしたりします」

 *それらを見越して、1週間分を作ってるのですね。なるほどお見事です。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 兼述さん「光くん(=坪田光さん)、りおさん(=三好綾音さん)、なっちゃん(=太田菜月さん)、糸(=糸川祐希さん)、あきらくん(=樋浦瞳さん)、こうたとテーブルを囲んで食べています」

皆さん笑顔で和やかなランチの光景ですけれど、
兼述さん、すぐ食べ終えちゃいますよね、これだと。

 8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 兼述さん「みんな食べ物の話が好きなので、美味しいご飯屋さんや、前の日の夜ご飯などの話が多いです。最近は美容室や映画の話も出たりします」

 -(1)兼述さんの、(2)他のメンバーの、それぞれお勧めのご飯屋さんについて、差し障りのない範囲で教えてください。

 兼述さん「(1)ここ2年ほどお蕎麦が好きで週末はよくお蕎麦屋さん巡りをしています。その中でも西区にある蕎都(きょうと)というお店の鴨汁そばが好きです!お蕎麦の香りが良く、蕎麦湯もとろとろで何杯も飲んでしまいます。  
(2)衣裳の山田志麻さんに教えていただいた、タイファイタイフードというタイ料理のお店が、行ってみたら大ヒットして何度も通っています!タイのスパイス漬け鶏肉ガイヤーンと、タイチャーハンのカオパットクンが私のお気に入りです」

先ず、こちら蕎都さんの鴨汁そば画像です。
Noismメンバー、タイファイタイフードさんにて。
こちらがガイヤーンだそうです。

 *「ガイヤーン」、「ガイ」は「鶏」、「ヤーン」は「焼く」って意味だそうで、タイ東北部の鶏肉を炙り焼く伝統料理なんだとか。で、「カオパットクン」の方は海老炒飯、どちらも初知りです、ワタクシ。
 -あと、映画についても、(1)兼述さんのお勧めの作品、(2)お話に出てきたもので観てみたい(或いは、実際に観て面白かった)作品、それぞれいくつか教えてください。 

 兼述さん「(1)実写版の『美女と野獣』、『アラジン』は歌と世界観が好きでどちらも映画館に2回観に行きました!
(2)なっちゃんが、『ライオン・キング:ムファサ』を2回観ていて、歌が良くて、何度でも観たいと言っていたので気になっています。あと、3月に公開される『ウィキッド』が気になっています」

 *有難うございます。ミュージカルやディズニー系がお好みと理解いたしました。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 兼述さん「おかずの交換などは、特にしません」

 *ですよね、ですよね。そうとしか考えられません(笑)。お約束の質問とはいえ、失礼しました。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 兼述さん「基本的にランチはみんな質素なご飯ですが、光くんがよく休みの日に凝った料理を作っていて、すごいなと思います!」

 -坪田さんが休みの日に作る「凝った料理」とはどのようなものですか。印象に残っているものを教えてください。また、実際に振る舞って貰ったりもするのでしょうか。

 兼述さん「筋子をほぐして、いくらの醤油漬けを作ったそうです!とんでもなく手間のかかる料理を平気でやってしまうのが本当に尊敬します。 いつも写真見せてくれて話をしてくれますが、まだ一度も食べさせてもらったことはないです。ひかるくん曰く、人に振る舞うのには勇気がいるらしいです笑」

粒々キラッキラっすね。

 *これは手が込んでる!坪田さん、ホント凄いですね。坪田さんが勇気を出すのに一役買いたいものです(笑)。
それにしても、色々と画像でご紹介頂き、とてもよくわかりました。有難うございました。

 最後は兼述さんから頂いたメッセージです。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも温かい応援、ありがとうございます。これからもより良い舞台をお届けできるよう、日々精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!」

ごはんを前にして実にいい表情です、兼述さん♪

もう1週間ほどして、「如月」の声を聞きますと、昨年末の新潟でその幕を開けた「円環」のツアーも再開して、滋賀(2/1)と埼玉(2/7,8,9)の舞台で踊るNoism。兼述さんも、88(八十八)の手間をかけて育てられたお米由来のパワーを全開に、駆け抜けたり、段ボールを被ったり踊ってくれることでしょう。楽しみです。

で、そんな稽古に余念がない慌ただしい時期に、まさに余念のもとでしかない取材にご対応頂き、感謝しかありません。兼述さん、ご馳走様でした。

と、こんなところで、「ランチのNoism」第24回はここまでです。今回もお相手はshinでした。

(shin)

「ランチのNoism」#23:太田菜月さんの巻

メール取材日:2024/05/20(Mon.)&05/29(Wed.)

前沢ガーデン屋外ステージでの「黒部シアター2024春」、Noism0+Noism1『セレネ、あるいは黄昏の歌』2公演も大好評のうちに幕が下りて、今度はいよいよ「20周年記念公演」モードに。そんななかでの「ランチのNoism」第23回、太田菜月さんのランチをご紹介いたします。さてさてどんなランチでしょうかね。それではいってみましょう。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

20年の年月を重ねてきたNoism Company Niigata、当然ながら、この日もメンバーたちに昼がきた!「ランチのNoism」!

*まずはランチのお写真から。

みんな容器入りのものばかりが3つ
…でもこの量、一食分ではないような…
そしてここは?

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 太田さん「今日のランチは、豆乳グルトにカッテージチーズとハチミツを混ぜ合わせたものを、2回に分けて食べました」

 *おお、太田さんご登場!そしてひとつ容器も増えちゃってますけど。

 -でも、のっけから、次の質問をし難い展開にもなっちゃってて(汗)。でもそれはそれ、この連載の「お約束」なので敢えて訊きます、ええ、敢えて。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 太田さん「もちろん自分で! ただ材料を混ぜただけです(笑)」

 *ですよね、ですよね。笑って頂けて助かりました。

 -で、この日のランチの内容についてお訊ねします。「豆乳グルト+カッテージチーズ(+豆乳)」の組み合わせは、「ヨーグルト+チーズ(+牛乳)」に比べて、どれもみんな低脂肪・低カロリーなものですよね。一般的な牛乳を避けておられたりもするのでしょうか。そのあたりのことを聞かせてください。

 太田さん「意図的に避けているわけではないのですが、減量中に親知らずを抜き、何も食べられなくなった時におすすめしてもらい、食べたら美味しかったので体が重く感じる時や、食欲がない時などに食べています。 あとは豆乳の方が、牛乳より私は味が濃厚に感じるので牛乳より好んで豆乳を飲んでいます」

 *そうですか。あと、ハチミツも血糖値の上昇が緩やかなうえ、その血糖値を長時間安定させる働きもあるとのことですし、本当に意志をもって、しっかり選択されたランチかと。

 *で、なんでも、太田さん、画像にある豆乳の紅茶味が美味しくておすすめとのこと。はいはい、わかります。紅茶味、私も好きです。で、そうそう、あのK社の豆乳ラインナップ、実に充実してるんですよね。私、他にも麦芽コーヒー味とかココア味とか、ブラックチョコ味なんかもよく買いますし、季節限定のチョコミント味には目がありません。そしてどれも美味しいんです、ホント。おっと、話が逸れちゃいましたね。スミマセン。いつもの質問に戻って先へ進みますね。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 太田さん「普段リハ中は、空腹状態の方が集中出来るのと胃にものが入っている事が嫌なので、お昼ご飯は食べません。 どうしても食べたくなったら、固形物を入れるのが嫌なので、糖が入ったウィダーinゼリーやラムネなどをつまむことがあります」

 *なるほど。…ん?…あ?…え?普段のリハ中は食べない…ですか?はて?
すると、最初の画像は「普段のリハ中」のものではないってこと…ですか?う~む、じゃあどんな状況になるのかぁと頭のなかは「?」でいっぱいな訳ですけれど…。ええ、謎です(汗)。気になっちゃいますが、そのあたりは追々ということにして、ここもまずは先に進ませて頂こうかと…、ハイ。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 太田さん「コーヒーです。 ラテにすることが多いのですが、ブラックは運動前に飲むと、脂肪燃焼に効果があると聞いたのでたまに実践していますが、苦いのでアメリカーノぐらいに薄めて飲んでいます。 こだわってはいないのですが、好きなので飲みます」

 -その「ラテ」ですけれど、豆乳繋がりで「ソイラテ(豆乳ラテ)」なども好まれていたりするのでしょうか。

 太田さん「普段、休憩中に飲むのはミルクで作るラテですが、家ではソイラテを飲みます」

 *二刀流ですね♪

 -よく飲まれるコーヒーはどちらのものでしょうか。また、コーヒーの好みなどありましたら教えてください。

 太田さん「コーヒーは好きなのですが、ど素人なうえに、味覚音痴なので特に決まったものを飲むというわけではありません。 ですが、ドリップコーヒーよりエスプレッソなどの深煎りの方が、ラテにした時により美味しく感じます。 一時期ラテアートにハマっており、エスプレッソから抽出してよく作っていました。(ハートを描くのが限界ですが…)」

 *そしてこんな写真も!

おおおおお!これは!

 *これってまさしくラテアートじゃないですか!凄っ!多芸ですね、太田さん。ワタシ、お店でしか目にしたことないだけに、マジ驚きです。
 -いつ頃始められたんですか。よくやっておられるのでしょうか。

 太田さん「ラテアートはコロナが流行り始めた時に、当時働いていたアルバイト先で少し習いました。 実家に帰った時などにたまにやっています」

 *やりますね。素敵です、太田さん。
 -ところで、あの「絵柄」は何を表現しているのでしょうか。

 太田さん「SNSで見つけたラテアートを真似ただけで、ハートが連なっているのを作りたかったのですが、あの写真のようになってしまいました(笑)」

 *ほう、そうだったのですね。私にはヒッチコックの『めまい』オープニングのグルグルや仮面ライダーの変身ベルトのクルクルに見えてます。でも、グルグルクルクルいい感じです。

 -ご自分の採点では何点くらいですか。

 太田さん「50点くらいです…(笑)。 味は100点です!」

 *今からでも『めまい』とか「変身ベルト」ってことにしたら、そっちも100点かと(笑)。けれども、そんな姑息なこと考えなくても、50点+100点ですから150点ってことで♪…失礼しました。

 *そんな太田さん、こちら、普段から愛用されているコーヒータンブラーも見せてくださいました。

「マホービン」で知られる象さんの印ですね♪

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 太田さん「毎回同じです。 ルーティーン化するのが好きなので、あまり変えません」

 *おお!ここでもまた舞踊家としての強い意志を感じさせるお言葉!身体に入れるものを変えないってことを徹底して食事をしているのですね。うん、流石です。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 太田さん「普段公演前は、胃を空っぽ状態にして臨むのですが、黒部では初めての試みで、キッチンがすぐ側にあるのでヨーグルトを食べました。 あとは差し入れでいただいたお菓子などをよくつまんでいます」

 *おお、なるほどなるほど。ご紹介頂いたランチ画像は「黒部シアター2024春」の前沢ガーデンでのものだったって訳ですね。あの渾身の舞台、その最中のランチ報告とは実に有難い限りです。それにしても、ランチにおいても「初めての試み」って意識!それも太田さんらしい、そんなふうに感じられてきましたよ。

7 いつもどなたと一緒に食べて(?)いますか。

 太田さん「普段は机に集まって、りおさん(=三好綾音さん)、いくみちゃん(=兼述育見さん)、かりんさん(=杉野可林さん)、ひかる君(=坪田光さん)、あきら君(=樋浦瞳さん)、糸君(=糸川祐希さん)、こうた君(=中尾洸太さん)と食べています」

 *でも太田さんは食べてはないんですよね、実のところ。一緒にいるだけで(笑)。

8 主にどんなことを話しながら食べて(?)いますか。

 太田さん「とてもたわいのない会話ですが、観ているテレビの話やご飯屋さんの話、あとはリハーサルの反省会などもしたりします」

 -昼食をとるメンバーたちと同じテーブルにいて、愛用のタンブラーでコーヒーを飲むって感じなのでしょうか。

 太田さん「その通りです」

 *普通、絶対、食欲刺激されちゃいますよね、その状況。

 -もうひとつ、いやふたつになりますかね、教えてください。(1)太田さんのおすすめテレビ番組とご飯屋さん、(2)皆さんのあいだで人気のテレビ番組とご飯屋さんについて、差し障りのない範囲で教えてください。

 太田さん「(1) 最近は「ジブリ」にハマっていて、よくその話をしています。あとは韓国ドラマで、『ドクタースランプ』にハマっています。ご飯屋さんは、オムライスが大好きで食堂もりしげさんにはよくメンバーと行きます。あとパルバティさんも何かあると直ぐに行きます!
 (2)『ハイキュー!!』や「ジブリ」などのアニメの話をよく聞きます。
最近、JR新潟駅の中にできた丸亀製麺さんが良い!とよくみんなで言っています!」

 *色々訊いちゃったんですが、丁寧に色々教えて頂き、ただただ感謝するのみです。まず、韓国ドラマ『ドクタースランプ』は「アラレちゃん」が出てくるもの(鳥山明『Dr.スランプ アラレちゃん』)とは全くの別物なんですね、初知りです。そしてパルバティさんっていうのはインド・ネパールレストランと。更にオムライスが好物とか諸々、おぼえておきます、ええ。どうも有難うございました。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 太田さん「おかず交換はしないですが、たまにいくみちゃん(=兼述育見さん)とおやつ交換をします」

 -おお、おやつ交換ですか!それまた興味がそそられちゃいますねぇ。おふたりが持ってこられるおやつにそれぞれ何か特徴などありますか。出来ましたら、そのあたり具体的に教えてください。

 太田さん「お互いによくチョコレート系のものをオープンクラス前に交換して、エナジーチャージしています」

 *うんうん、瞬時に元気になるうえに、笑顔と幸せを連れて来てくれますもんね、チョコレートは。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 太田さん「目の前に座っている糸君(=糸川祐希さん)が毎回美味しそうなお弁当を食べているのを見ています(笑)。
料理上手なメンバーは私以外の全員です✨。黒部遠征の時みんなの作るご飯を見て、クオリティーの高さに毎回感動していました!」

 -糸川さんの美味しそうなお弁当で、印象に残っているのはどんなお弁当ですか。それは「あの親子丼」だったりしますか。

 太田さん「その通りです!(笑)」

 *ぴったしカン・カン♪(って、古っ!) はい、ここでも頂きました「その通りです」(笑)。

 -黒部遠征のときのことをお訊きします。SNSではカレーを作っておられる様子を拝見しましたが、「カレー奉行」としてリーダーシップをとり、采配をふるっていたのはどなたでしたか。また、メンバーのなかではどんな役割分担が生まれていたのでしょうか。

 太田さん「ひかる君(=坪田光さん)でした!シェフでしたね(笑)。みんなで全ての役職を順ぐり回す感じでした」

 *そうなんですね。そういう人いてくれると助かりますよね。で、そのときのカレー画像がこちら。とても美味しそうです。

後ろのボケ味もいい感じで、雑誌「dancyu」っぽいですね♪

 -カレー以外にもみんなで作ったものについて教えてください。また、作るものによって「奉行」は変わったりしましたか。もしそうだとしたら、誰が「何奉行」でしたか。

 太田さん「奉行チェンジはしなかったのですが、みんなで豚汁を作りました! すごく美味しかったです!」

 *大勢で食べるカレーと豚汁、それだけでもう美味しいんですよね。そしてこのような素敵な写真も頂きました♪全員優勝です!

こだわりのシェフ、ひとりいますね、確かに(笑)!
笑顔満開の素敵な合宿写真です♪

 *あれこれ色々とお訊きしちゃいましたが、お陰様で、黒部での合宿生活の様子もちょっぴり垣間見ることが出来て、ホント嬉しかったです。どうも有難うございました。

 太田さんからもメッセージを頂戴しています。どうぞ。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも温かく素敵な応援をしていただき、本当にありがとうございます! 落ち込んだ時など、皆さんの励ましのお言葉で立ち上がり、また走り出す事ができます。 今の自分に満足せずにこれからも全力で駆け抜けるので応援をどうぞよろしくお願い致します!!!」

なんと感嘆符3つも頂いちゃいましたねぇ。私たちも、来月に迫るNoism Company Niigata 20周年記念公演「Amomentof」には、リミッターを外して、感嘆符20個分くらいの熱量をもって駆け付けなきゃですね、「20周年」だけに!!!!(←ここでは紙幅の都合もあるため、控え目に4つにしておきましたが。)
太田さん、この度はどうも有難うございました。

といったところで、「ランチのNoism」第23回はここまでです。今回もお相手はshinでした。

(shin)

「ランチのNoism」#22:糸川祐希さんの巻

メール取材日:2024/04/23(Tue.)& 04/25(Thur.)

皆さま、再開した「ランチのNoism」、今月はその22回目として、糸川祐希さんのランチをお届けする運びとなりました。スリムながらも、(恐らく)食べ盛りの糸川さん。その身体に収められていくランチとは果たして?では、今回もいってみましょう!

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

「GW」前(取材時)のりゅーとぴあ〈スタジオB〉に昼が来た!「ランチのNoism」♪

*まずはランチのお写真から。

すっきり潔いランチって感じですが、
でも、それよりも、「アレ」がない!?

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 糸川さん「白米とさばの塩焼きです」

 *そうですよね。ハイ、了解です。で、ええっと、画像に写っているものについては、あとからじっくりお訊きすることとして、それ以前に気付いたことがあるものですから。
だって、「アレ」がないじゃないですか、「アレ」が。前回の杉野可林さんのランチのときに、みんなで(なかでも、糸川さんはカメラ目線で)当たり前のようにかき混ぜていた「アレ」ですよ。その「アレ」、そう、納豆です。

 -「マストアイテム」じゃなかったんですか、納豆。

 糸川さん「朝にも食べているので、お昼はマストではありません」

 *おお、そうなのですね。昼には「マスト」ではないけれど、全くの「脱納豆」ってことでもなしに、と。ワタクシ、納豆好きなもので、また、ああしてかき混ぜる姿も見たい気持ちあったもので(笑)。…見せるとか見るとかってものでもありませんけれど。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。(or 主にどこで買ってくるのですか。)

 糸川さん「白米は家で炊いたもので、さばは清水フードセンターで買ったものです。家とりゅーとぴあの間にあるので、だいたい寄っていきます。 ごく稀に、前の日の晩御飯の残りを持っていきます」

 -トレイに載ったさばの塩焼き画像、インパクト大です。よく買われる品だったりするのですか。

 糸川さん「この時初めて買ってみました。安かったのとたんぱく質が多く含まれていたので選んでみました」

 *価格と求める栄養の両立ですね!なるほどです。

 -「焼き魚」コーナーはよく覗かれるのでしょうか。あと、他にはどんな魚を買われますか。

 糸川さん「焼き魚は最近選ぶようになりました。鮭もよく買います」

 *新潟は魚も美味しいですからね。うん、わかります、わかります。

 -そんなふうに清水フードセンターでの「戦利品」をおかずにするときは、魚以外にはどんなものがありますか。

 糸川さん「魚以外には、筑前煮など煮物を選ぶことが多いです」

 *いいですね、煮物も。煮物ってことなら、新潟の名物「のっぺ」なんかもラインナップに加えて欲しいですね、はい。

 -ここで、今日のランチに話を戻します。ラップの白米は所謂「おにぎり」ではなくて、包まれた純「白米」なのですか。中に何か具を入れて来たり、ふりかけをかけたりすることなどはありますか。

 糸川さん「おかずを持ってきたりしたときは、おにぎりではなく白米を持ってきます。おにぎりを作る時もあります」

 *さばの塩焼きがあるこの日は白米だったと。うん、納得です。

 -で、そのラップの白米についてなのですが、あの分量はどのくらいですか。決めている量があるのでしょうか。

 糸川さん「朝昼分でお米は1合食べるので半合ぐらいです」

 *半合、なるほど、なるほど。

 -あともうひとつ、カップの中の飲み物は何ですか。そして、それ、ヴァリエイションがあるのでしょうか。 あるとすれば、具体的に教えてください。

 糸川さん「この日はコーヒーです。お味噌汁を飲むこともあります」

 *飲み物もその日その日、色々なのですね。
そしてもう一枚、前の日の晩ご飯の残り画像も頂きました。有難うございます。はい、そちらもどうぞ。

「ズキュン!」キラー笑顔の発動きたぁ♪

 *いつもの優しい表情の糸川さん!そしてガッツリのタッパーめし!所謂「のっけ弁当」じゃないですか。

 -白米の上に載っているのは、豚肉としめじと卵の炒め物でしょうか。

 糸川さん「これは自己流親子丼です。鶏肉とぶなしめじと玉ねぎが入っています」

 *おお、親子丼ですね、それは! 美味しそうです♪

 -夜とか週末とか、料理もしたりするのでしょうかね。得意料理なんかも教えてください。

 糸川さん「余裕があるときはなるべく自炊するようにしています。得意料理はこの自己流親子丼です(笑)」

 *もう一度、美味しそうです、と。

 -で、この画像のタッパーご飯、結構ありそうですけれど、分量はどのくらいでしたか。ラップの白米と同量なのですか。

 糸川さん「この日は具が多かったので1合でした。さすがに多かったので2回に分けて食べました」

 *「山田太郎」的白米量かと!(←若い糸川さんですが、わかります? わかりますよね、『ドカベン』。)

 -あと、これはちょっと「ランチのNoism」を離れて、「纏うNoism」的なことになるのですが、ひとつお尋ねします。この画像、かつて師事されていた服部彩子さんのバレエクラスの2023年Tシャツを着ておられますが、今でも時折、クラスに顔を出されて、一緒に踊ったりとかされているのですか。

 糸川さん「はい。帰省した時にはクラスを受けたり、以前コンクールのために、生徒に振付をしたこともありました。今でもとてもお世話になっています」

 *振付をされたときの様子はこちらをどうぞ。よい関係が続いていることがわかるお話です。糸川さんはクラスの人たちにとって目指すべき先輩のひとりなのですね、素敵な関係性です。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 糸川さん「安く抑えつつ、たんぱく質をしっかり摂りたいと思っています」

 *先程も触れられてましたけれど、コストも内容もどちらも大切ですよね。要は、そのバランスってことですね。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 糸川さん「白米など炭水化物は必ず摂るようにしています」

 *毎日、激しくエネルギー消費する日々をお過ごしですからね。それに若いし。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 糸川さん「前まではランチは同じメニューを食べていたのですが、最近毎日変えるようになりました」

 -それはどういう考えによるもので、どういうふうに変えたのですか。

 糸川さん「以前は納豆をおかずにしていたのですが、朝にも食べているので、お昼は違うものを食べたいと思いはじめたからです」

 *昼は納豆固定ではなくして、「たんぱく源」に多様性をもたせることにしたということですね。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 糸川さん「特に変えません」

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 糸川さん「(Noism)1メンバーと同じテーブルで食べています」

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 糸川さん「食べ物の好みの話などをよくしているかなと思います」

 -そうなんですね。差し障りのない範囲で、印象に残っている話を少し教えてください。

 糸川さん「好みというか微妙なのですが、僕が焼売をおかずに持ってきた時に、こうたくん(=中尾洸太さん)が焼売でご飯は食べられないと言っていたのがとても印象に残っています」

 *面白いエピソード、有難うございます。ワタクシ、崎陽軒のシウマイ弁当の大ファンですし、テレビのCMで、焼売をガッツリ頬張ってむせる小栗旬さんに感情移入できるんですけどね。でも、以前にもバナナは青い方がいいとか、熟した方がいいとかあったのを思い出しました。ですから、人それぞれで、ここにも多様性あり、と纏めておきます(笑)。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 糸川さん「おかずの交換などは、特にしません」

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 糸川さん「料理上手だなと思うのは、りおさん(=三好綾音さん)です。以前、手作り餃子を食べさせてもらったことがあって、とてもおいしかったです!」

 -その日、三好さんは、みなさんに振る舞うために、かなりの量を持って来られたってことなのでしょうか。

 糸川さん「ひかるくん(=坪田光さん)とボードゲームをやりに、りおさんの家にお邪魔したことがあって、その時に餃子を食べさせてもらいました」

 *はいはい、餃子はランチの折にではなくて、だったのですね。

 -あと、他に何か三好さんが作ったものを貰ったりしたことってありますか。

 糸川さん「餃子と一緒に長芋のマリネを食べさせてもらいました。とても美味しかったです」

 *おお、想像しただけでほっぺた落ちそうです。そもそも餃子ってだけで、脳内にまた小栗旬さんが登場してきて、「これが家で食えたなら」「食えます」ってのが聞こえてますし、ハイ。
ここまで細か過ぎることまで色々教えていただいた糸川さん、ホント感謝です。どうもご馳走様でした。

糸川さんからもメッセージを頂戴しました。どうぞお読みください。

サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも暖かい応援ありがとうございます。 サポーターズの皆様の存在がどれだけ励みになっているか言葉では言い表せないほど感謝しかありません。 これからもご支援の程、よろしくお願いいたします」

糸川さん、この度はどうも有難うございました。

5月の前沢ガーデン『セレネ、あるいは黄昏の歌』、そして6・7月のNoism Company Niigata 20周年記念公演「Amomentof」、どちらもとても楽しみです。頑張ってください。
といったところで、「ランチのNoism」第22回はここまでです。今回もお相手はshinでした。ではまた次回。お楽しみに。

(shin)

「ランチのNoism」#21:杉野可林さんの巻

メール取材日:2024/02/20(Tue.)& 02/24(Sat.)

皆さま、約20ヶ月のご無沙汰です。お待たせいたしました。お待たせし過ぎたかもしれません(笑)。前回で一巡りしていた「ランチのNoism」ですが、ここに再開の運びとなりました。その第21回目にご登場頂くのは杉野可林さん。どのようなランチを拝見できますでしょうか。それでは久し振りにいってみましょう。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

設立20周年を迎えるNoism、りゅーとぴあ〈スタジオB〉に昼が来た!「ランチのNoism」♪

*まずはランチのお写真から。

安田ヨーグルトの牛さんの下、何やらコンポジション的な…

 *「『おにぎり百景』、日本に生まれた幸せを頬張ろう」…とかって始めようかなどよぎったところの、ん?三角ア~ンド四角!で、おにぎりの隣のそのプラ容器もよく見かけてきたものに間違いなく…

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 杉野さん「もち麦入りのおにぎりと納豆です🍙」

 *おにぎりマーク(🍙)付きのご説明もチャーミングな杉野さん。マークと画像には海苔の有無という違いこそありますが、やはり「僕らにはおいしいおにぎりがある」のです。で、この場合、「もち麦入り」ってところがミソですよね。いや、味噌おにぎりって訳じゃなくて、はい。
 で、ワタクシ、まるで不勉強なもので、早速、調べてみましたところ、「もち麦」を食べることには、食後血糖上昇の抑制作用とか満腹感の持続とか内臓脂肪減少作用とか、様々なよい効果が期待できることがわかったのです。誰にとっても嬉し過ぎるのではないでしょうか、これ。おーん、はっきり言うて。

 -もち麦入りおにぎりは杉野さんの定番なのでしょうか。おにぎりのヴァリエイションには他にどんなものがありますか。

 杉野さん「白米だけのおにぎりの時もありますが、なるべく雑穀などを混ぜて炊いたものを食べるようにしています」

 -おにぎりの中には梅干しなど具を入れて握ったりしているのですか。

 杉野さん「この日は入れずに作りましたが、入れる場合は塩昆布やゆかりふりかけなどを入れたりしています」

 *おお、そうなんですね。塩昆布のおにぎりと言えば、私は塩昆布のまわりの黒く「汚れた(笑)」ごはんも好きです。

 *もう一枚、写真をご紹介しながら、次の質問です。

「ロミジュリ(複)」Tシャツで手にはアレ、遠くを見詰める杉野さん

 -皆さんそれぞれかき混ぜている図ですが、大阪ご出身の杉野さん、納豆への抵抗はありませんでしたか。または、いつ頃、克服されたのですか。

 杉野さん「私は最初から抵抗無く食べていました。 私の父は苦手なようですが(笑)」

*なんと、なんと!そうなのですね。ご家族のなかで納豆を巡って好き嫌いがあるのは個人的な嗜好によるものに過ぎないのだと。なるほど、なるほど。「大阪の人たちはみんな…」なんて思っちゃうのは、古くさい「ステレオタイプ」の大阪理解だったんだってことで。認識を新たにしました。

 -画像に戻ります。それにしても、杉野さん、あまりにもよい表情です(笑)。加えて、坪田さんの無駄に姿勢がよいところもツボです! そこでひとつ細かいこと訊いちゃいます。納豆はよくかき混ぜる派でしょうか。かき混ぜる目処としては何回くらいですか(笑)。

 杉野さん「回数はあまり考えていないですが、豆同士が引っ付いたままにならないのを意識(無意識に(笑))しています!」

 *食べるときにズズズって音が出る/出ないのあたり(失礼!)でしょうかね、それですと。って、なんとも細か過ぎる質問しちゃいましたが、それにも拘わらず、(というか、それに劣らず、)分析的で丁寧なご説明、有難うございました。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。(or 主にどこで買ってくるのですか。)

 杉野さん「家を出る直前にサッと握って持ってきています」

 -そのもち麦入りのごはんですが、お昼用のおにぎりにするほか、朝ごはんと夕ごはんにも食べているのですか。

 杉野さん「そうですね。 分けて用意するのは面倒なので(笑)。 ちなみに朝は納豆と一緒に卵も食べています」

 *そうなのですね。ランチに限らず、納豆率、高めってことで。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 杉野さん「次のリハーサルに影響が無いような量にしています」

 *私など、次に影響が出てもお構いなしに食べちゃうなんてことも随分ありましただけに、その姿勢、尊敬できますね、ハイ。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 杉野さん「あまり無いです(笑)。でもおにぎりの時は大体納豆もセットで持ってきて食べています!」

 *ふむふむ、そうなのですね。でも、納豆って、身体によいだけじゃなくて、おにぎりと一緒に食べたときには、食感の違いが大きいことから「食べた感」も大きめになるなんて側面もあるのでしょうね、察するに。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 杉野さん「最近はおにぎりと納豆のセットが多いですが、前日の夜ご飯の残りを持ってきたりする事もあります」

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 杉野さん「ほとんど変わらないかなと思います。ただツアーの時は大体納豆が無しになります」

 *モノが納豆だけに、ここまで糸を引くように、納豆を中心として色々お聞きすることができましたので、ここからはちょっと別のことを伺いたいと思います。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 杉野さん「写真に写っている4人(=三好彩音さん坪田光さん樋浦瞳さん糸川祐希さん)と洸太(=中尾洸太さん)、育見(=兼述育見さん)が大体同じテーブルで食べていることが多いです」

 *それはそれは。ホント楽しくて賑やかなランチタイムなのでしょうね。上にあげた写真からも充分伝わってきますから、それ。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 杉野さん「直前までやっていたリハーサルの確認をしたり、全然関係ない事だと誰かが行ったご飯屋さんの話をしたりもします!」

 -なるほど。で、そのランチ中の会話ですが、最近、どこのご飯屋さんの話に興味を持たれましたか。(実際、行ったりしましたか。)

 杉野さん「まだ行ったことのない所だと食堂もりしげさんとMY NAME IS ICE CREAMさんが気になっています!
ずっと行こうと思って行けてないのは欧風カレー食堂jiziさんです!
あと育見との話題によく出てくるのはSunBakeというパン屋さんです!休みの時に行ったりしています!」

 *おお、どこも行ったことありません(汗)。メモメモメモ。ハイ、脳内「お店リスト」更新完了です(笑)。併せて、ネットで検索しましたところ、いい感じのお店ばかりですね。しかも、ほぼ全ジャンル網羅的で。県外からりゅーとぴあに来られる方々にとりましても、よい情報であること間違いなしです。惜しみなく色々お教えいただき、有難うございます。でも、こういう話って、誰でも笑顔になっちゃいますよね、うん。因みに私も笑顔になってます、ハイ。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 杉野さん「おかずの交換は全然しないですね。 おやつをあげたりとかはたまにあります(笑)」

 -どんなおやつをあげたりするのですか。あのパインアメとか飴ちゃんだったりもしますか。

 杉野さん「チョコとかナッツとかを持っている時はあげています。最近だとバレンタインだったので、生チョコを作って皆にあげました!」

 *飴ちゃんとかとは段違いに、なんとも幸せな香りに満ちた空間が思い浮かんできます♪

 -逆によくおやつをくれたりする人は誰ですか。それはどんなおやつですか。

 杉野さん「くれる人はバラバラですが、皆、大体ナッツやチョコを持ってきていることが多いです。 今年のバレンタインにはすみさくさん(=庄島さくらさん庄島すみれさん)が、チョコテリーヌを作ってきてくれました!あまり食べたことの無い感じでしたが、とっても美味しかったです!」

 *庄島さん姉妹のこと、「すみさく」さんって呼ぶのですね。メモメモメモ。そして、チョコテリーヌ!あの直方体で、食べると濃厚なやつですよね。う~む、なんと上品で高貴な響きなのでしょう!もしかしたらスロバキア仕込みなのでしょうかね。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 杉野さん「りおちゃん(=三好綾音さん)が、スープなどを持ってきているのが美味しそうだなと思っています! インスタグラムにたまに載せているご飯も美味しそうなんです!」

 *三好さんが作るご飯の美味しそうなことについては、もう皆さん口を揃えて話されますよね。よろしければ、三好さんの「ランチ」も改めてご覧ください。納得がいく筈です。

 -スープと言えば、杉野さんご自身はランチどきの水分って、どんなものを飲まれているのですか。

 杉野さん「大体、水を飲んでいます。 食べ終わった後にはコーヒーを飲むことが多いです。何かおやつがある時はそれも一緒に」

 *なるほど。純粋極まりない水分のかたちでの摂取と。ここまでのお答え全般から、杉野さんにとって、ランチの位置付けはあくまでも、リハーサルの合間に少しだけお腹に入れるもの、って感じなのだと理解しました。杉野さん、どうもご馳走様でした。

杉野さんからもメッセージを頂戴しました。どうぞ。

サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも応援、そしてご支援いただき本当にありがとうございます。 皆様からのお声があることが私達の励みになります。 最高の瞬間をお届け出来るよう日々精進してまいります」

ワタクシ事ですが、杉野さんと言えば、すぐに浮かんでくるものに、昨年(2023年)1月、『Der Wanderer - さすらい人』の中で『狩人』と(三好さんとの)『トゥーレの王』を踊る姿があります。その渾身の舞踊に涙腺が刺激されてやばかったことが今もありありと思い出されます。杉野さん、この度はどうも有難うございました。

ということで、「ランチのNoism」第21回はここまで。今回もお相手はshinでした。ではまた。

(shin)

「纏うNoism」#07:樋浦瞳さん

メール取材日:2023/05/20(Sat.) & 06/01(Thur .)

去る2023年5月20日(土)&21日(日)の僅か2日間のみ屋外舞台にその姿を現したNoism0+Noism1『セレネ、あるいはマレビトの歌』。「黒部シアター2023 春」前沢ガーデン野外ステージのその初日の日付で、わざわざアンケートにお答えくださった樋浦瞳(あきら)さん。そこから「纏うNoism」第7回、樋浦さんの回のやりとりが動き出しました。画像もその前沢ガーデンで撮影して頂きましたし、サポーターズへの気配りをもちながら、黒部で踊っておられたのだと知ることの有難さといったらないでしょう。では、その「纏う」樋浦さんをお楽しみください。

「流行に夢中になってはだめ。ファッションにあなたを支配させてはだめ。その着こなしと生き方によって、あなたが誰で、どう見せたいかは自分で決めればいい」(ジャンニ・ヴェルサーチ)

それでは樋浦さんの「纏うNoism」始まりです。

纏う1: 稽古着の樋浦さん

 *おお、「あの」前沢ガーデン!裸足!野性味のあるご登場ですね。そしてもう一枚の方、木の陰から「ひょっこりはん」しているのはNoism1準メンバーの横山ひかりさん。そして左側に立つのはNoism2の春木有紗さん。ホントにいい雰囲気の写真ですね。

 樋浦さん「この写真は黒部の前沢ガーデンで撮影しました」

 *ですよね。実に素敵な場所でした。溶け込んでいますね、樋浦さんも、横山さんと春木さんも、ハイ。なにやら、「自然児」というか、自然の一部と化したというか、そんな雰囲気ですね。では、ここではまず稽古着一般についてお話しいただけますか。

 樋浦さん「稽古着は、リハーサル中の作品がどんな衣裳かによって半袖か、タンクトップか、短パンか、長ズボンか変わっていきます。
Noismではいつも黒い服の人が多いのですが、自分は黒い服を着ると緊張してしまうので、普段はあまり着ません」

 *そうなんですね。「黒」を避ける感じなのですね。で、この日のトップスはグレー。そのグレーっていうのは樋浦さんの好みの色なのですか。そして他に稽古着として着るのに好きな色とか、好きなブランドとかってありますか。

 樋浦さん「いちばん好きな色は藍色、紺色です。落ち着きます。スポーツ用品のブランドでは、アディダスの服が多い気がします」

 *なるほどです。短パン、紺色ですものね。樋浦さんが稽古着の色に求めるものは「落ち着き」、理解しました。

 *あと、この日は美しい野外の緑の上ということもあってのことでしょう、裸足ですが、お約束の「アレ」についてもお訊きします。普段の稽古で身につける靴下に好みなどはありますか。

 樋浦さん「最近はユニクロの靴下を履いています。たくさん色の展開があるので毎回選ぶのが楽しいです。あとはナイキの靴下も指が開いて踊りやすいです」

 *ユニクロで色を選ぶ楽しさ、よくわかります。それでも、いつも似たような色選んじゃうんですけどね、私の場合。あと、ナイキの靴下はそうなのですね。メモメモメモ。

纏う2: 樋浦さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

ん?この感じ…?

 樋浦さん「黒田育世さんの『ラストパイ』という作品との出会いは自分の人生の転機でした。衣裳は山口小夜子さんのデザインです」

 *おお、そうなのですね。『ラストパイ』は未見な私が、なにか見覚えみたいなものがあるように思ったのですが、それ、山口小夜子さん繋がりなのだと。基本、黒の装いに赤のラインが走る印象的なヴィジュアルから、米国のスティーリー・ダンによる傑作アルバム『彩(エイジャ)/Aja』(1977)、そのジャケットに写る山口小夜子さんの装いに通ずるものを感じたのでした。じっくり見較べるてみると結構違っているのですが、瞬時に浮かんだ印象です。まあ、それ自体、あくまでも寡聞な私の個人的なものに過ぎませんけれど。

 *話が逸れてしまいましたね。スミマセン。元に戻しまして、その転機となった『ラストパイ』についてのお話、もっと聞かせてください。

 樋浦さん「2018年のDance New Airという東京のダンスフェスティバルでのプログラムとして上演された際に出演しました。この作品は、2005年にNoism05が黒田育世さんに振付委嘱して製作されました。初演時は、穣さんや佐和子さんも踊られていました。
自分がこのとき担ったパートは、初演時は平原慎太郎さんが踊られていたところでした。衣裳も当時から同じものがずっと受け継がれているそうです。何回も床に倒れる振付があるので、左肘に緩衝材があてがわれているのが印象的でした」

 *なるほど、興味深いお話ですね。で、「転機」となったという点について、更にお願いします。

 樋浦さん「自分がこの作品と出会ったのは2017年で、その時は穣さんのパートを踊りました。当時は大学4年生で、もう踊ることはそろそろやめようと考えていました。
穣さんのパートは40分間絶えず踊り続けるので、身体が本当にもげそうになるのですが、この時自分の身体がまだまだもっともっと踊りたいと感じていることに気づいたのです。
本番を終えたあとに、いつも優しい笑顔で話す育世さんが、鋭い眼光で『踊りなさい』と言ってくれました。この時かけてもらった言葉は、今でも自分の舞踊人生を力強く支えてくれています。育世さんは自分の踊りの恩人です。
写真は2018年の公演のゲネプロ後に、誕生日を祝っていただいた時のものです」

 *なるほどです。それはまさしく「転機」ですね。樋浦さんの現在に繋がる重要な「鍵」を握る作品を踊る機会だったってことなのですね。更にそれに加えて、Noismとの「縁」をも感じるお話と受け取りましたが、その2017~18年頃、樋浦さんはNoismに関して、どのような思いをお持ちでしたか。

 樋浦さん「2018年は『NINA』の埼玉公演を観に行って、衝撃を受けました。その時は自分がNoismに入ることは全く考えていませんでした…。でも、元Noismのダンサーと海外のオーディションで出逢ったり、東京で出逢ったり、少なからず影響は受けていたと感じています」

 *導かれるべくして導かれて今に至っている。私たちにはそう思えますね、うん。そうそう。やはり「縁」ですよ、「縁」。

纏う3: 樋浦さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 樋浦さん「『Fratres』の衣裳です。禊(みそぎ)へ向かう白装束のような、特別な儀式に向かっていく感じがします。Noismでの踊りはいつもものすごく緊張しますが、この衣装を着るときは特にビリビリとします」

 *はい、はい。わかります。「白」と「黒」、対極と言える見た目の色彩的な違いを超えて、内面的にと言うか、精神的にと言うか、通ずるものがありますよね。で、『Fratres』は樋浦さんにとって、基本、緊張するという「黒」ですから。でも、その「黒」を纏った「ビリビリ」の緊張状態を通過して、作品内世界へと越境し、憑依したりトランスしたりしていくのでしょうね。

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
 2019年の『Fratres I』、2020年の『Fratres III』の画像をどうぞ。

 *それこそ、前沢ガーデン野外ステージでの『セレネ、あるいはマレビトの歌』も、途中まで『Fratres』でしたけど、張り詰めた厳かさはあっても、特別、緊張の「ビリビリ」は感じませんでしたよ。

纏う4: 普段着の樋浦さん

凝ったローポジションからの撮影は
前回ご登場の…

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 樋浦さん「普段着は、ゆったりとした服を着ていることが多い気がします。
新しい服を買うことが滅多にないので、稽古着も普段着も古着が多いのですが、このTシャツはH&Mで一目惚れして買ってしまいました。お気に入りです」

 *おお、盆栽のTシャツ!凡才の私ですが、何やら惹き付けられるものがありますねぇ。(笑)これ、相当エモイんじゃないでしょうか。添えられた「OBSERVATION(観察)」と「KNOWLEDGE(知識)」というふたつのワードも、描かれた盆栽の松が漂わせる佇まいを引き立てて、何だか意味深ですし!
そして、何より前沢ガーデン(と野外ステージ)というロケーションにピッタリではないですか。こちらのTシャツと前沢ガーデン野外ステージでの公演との間に何か関連はありますか。

 樋浦さん「あまり意識はしていなかったです…。半袖を昼間から着れるくらい暖かくなったので、嬉しくて着ていました」

 *そうなんですね。では、これはそもそものお話になるのでしょうが、古着はお好きと考えていいですか。

 樋浦さん「稽古着はすぐ汚れたり傷がついてしまったりするので、古着の方が気兼ねなく使えるのでよく利用します。あまり古着自体にこだわりが強くあるわけではありません」

 *ほお、そうなんですね、ほお。じゃあ、稽古着として着る古着に絞って、もう少し教えてください。

 樋浦さん「ダンサーの仲間や先輩から、着なくなった稽古着を譲り受けたりすることがあります。人の縁を感じたり、あの人の踊りすごかったなあとか、たまに思い出す時間は自分の支えになっているように感じます」

 *なるほど。そうした場合の古着って、単に古着というだけではなくて、繋がりや記憶も込みの稽古着ってことなのですね。いいお話しです♪

 *あと、これは服からは離れてしまうのですが、最後にもうひとつだけ。首から下げておられるお洒落なカメラについて教えてください。

 樋浦さん「FUJIFILMのX-E3というモデルのカメラです!最近中古で購入しました。レンズもとても気に入っています」

 *昔のフィルムカメラにあったようなボタンとかダイヤルが付いたレトロな感じのカメラなんですね。そして、撮影もカメラ任せのオート撮影機能ではなく、自ら設定を行うモデルのため、撮る人の個性が色濃く出るカメラなのだそうですね。その点、樋浦さんにピッタリかと。うん、お洒落です。カメラもそれをさりげなく首から下げた樋浦さんも♪
樋浦さん、どうも有難うございました。

樋浦さんからもサポーターズの皆さまにメッセージを頂いています。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつもあたたかいご支援をありがとうございます。
感染症への警戒も落ち着いてきましたので、みなさんと直接お会いしてお話しできる機会を心待ちにしております。
今後もみなさんへいい舞台をお届けできるよう、精進いたします」

…ということでした。以上、「纏うNoism」第7回、樋浦瞳さんの回はここまでです。樋浦さん、色々と有難うございました。

これまで、当ブログでご紹介してきた樋浦さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」⑳(樋浦瞳さん)
 「ランチのNoism」#19(樋浦瞳さん)

今回の「纏うNoism」、いかがでしたでしょうか。では、また次回をどうぞお楽しみに♪

(shin)

2023年6月1日、JR東日本「トランヴェール」6月号にサポーターズ登場♪

「君が取り上げてくれたから、6月1日はサポーターズ記念日」(笑)

どこかで聞いたようなフレーズですが、暦は水無月の朔日となり、既報(2023/4/19)の通り、JR東日本の新幹線搭載誌「トランヴェール」6月号にて、私たちNoismサポーターズについても取り上げていただきました。

同誌のウェブサイトには以下のような文字が(文字通り)踊っています。

2023年6月号特集 『踊る、新潟。』
「江戸時代末期、日本海側屈指の湊町だった新潟。古町かいわいを歩くと、そうした当時のにぎわいを感じることができる。毎年9月中旬に開催する、江戸時代の盆踊り図に着想を得た新潟下駄総踊り。そして、新潟市が舞踊家の金森穣さんを迎えて誕生した日本初にして唯一の公共劇場専属舞踊団 Noism Company Niigata の奮闘を通じて、新潟市の文化的な豊かさを体験していく。」
(同ウェブサイトより)

…勿論、奮闘するNoismあってのことですが、その「金森穣 Noismを、静かに熱く見守り応援する」私たちサポーターズに目を留めていただき、「以前から、いつか取材したいと思っていました」、そう語ってくださった同誌の編集ディレクター・籔下純子さんに取材していただいたのでした。有難いことです。

取材当日(2023年4月19日)、小一時間に渡って、事務局代表のfullmoonさんをはじめ、acoさん、aquaさんと私、4人でNoismの魅力について、かな~り熱くお話しさせて貰ったことを覚えています。そして、今、そのときの楽しさを感じていただける誌面を作っていただいたことに感謝いたします。

(また、今号にはNoism地域活動部門芸術監督を務めるNoism0・山田勇気さんや、以前、その山田さんの手になるNoism2の名作『赤降る校庭 さらにもう一度 火の花 散れ』で共演した永島流新潟樽砧伝承会、その2代目・永島鼓山を襲名された岡澤花菜子さんについての頁もあるなど、Noismそのものに関しても読み応えありの一冊と言えます。)

Noism(と私たちサポーターズ(笑))に興味をお持ちの方は、是非、今月(生憎、6月は「小の月」で、30日しかありませんし)、こぞってガンガン、JR東日本の新幹線にご乗車いただき、お手に取っていただけたらと思います。(笑)

*下の画像2枚(↓)はfullmoonさんが実際に新幹線に乗車して撮影したものです。大勢の方々の目に触れることでしょう。嬉しいことです。

そしてこれをきっかけにサポーターズの存在を認知された方々、私たちと一緒に静かに熱く、そして楽しく、Noismを応援していきませんか。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

(shin)

驚嘆!『セレネ、あるいはマレビトの歌』公開リハーサル!!

2023年5月11日(木)の新潟市は暑いくらいの五月晴れ。折しもこの日から市内某所にてG7のさる国際会議があるとのことで、JR新潟駅を始め、市内中心部には、警察官や警備員が多数配置され、物々しい雰囲気も漂っていました。

その「会議」の「さあ、新潟を世界へ。」という惹句。空虚で実体のない感じが否めず、なんだか失笑を禁じ得ないものがあります。Noismが謳う「新潟から世界へ」とその構成パーツこそ似てはいますが、片や認知だけが関心事であるに過ぎず、片や世界を驚かそうというのですから、そもそも気概なり覚悟なりの点で隔たりを感じてしまうのは私ひとりだけではないでしょう。…そんな失笑。

で、この日の公開リハーサルですが、「メディア向け」かつ「活動支援会員向け」に設定されたものだった訳ですが、メディア各社は恐らく、号令一下、総力を挙げての「会議」対応に追われていたものと思われます。惜しむらくは、日が被っていたために、「文化部」と言えども身動きがとれなかったのではないでしょうか。その点がなんとも残念でした。

そう書くのも、この日見せて貰ったNoism0+Noism1『セレネ、あるいはマレビトの歌』が、「世界へ」の文言がまざまざ実体を伴って想起されるほどスケールの大きな、超弩級の作品だったからです。

12:30少し前に、〈劇場〉に通された訳ですが、〈劇場〉は〈劇場〉でも、「〈劇場〉舞台上」に席が設えられていたことにまず驚くとともに胸が高鳴りました。5/20、21の公演会場である前沢ガーデン野外ステージを模すかたちで、舞台下手(しもて)側をその円形ステージ正面に見立て、その縁を白線で区切ってアクティング・エリアとし、私たちも舞台上に用意された弧を描くかたちの席から見学させてもらったのでした。畢竟、上手(かみて)側舞台袖奥に積まれて片付けられている備品の数々を背景に見ることになる訳ですが、そんな「非日常」も楽しい以外の何ものでもありませんでした。

ちょうど、12:30となり、井関さんからの合図を受けた金森さんの「いいの?じゃあ、いきましょうか」でリハーサル(通し稽古)が始まりました。都合、6方向から進み出た10人。纏っているのは『Fratres』の衣裳です。そこからの55分間、間近から見詰めたものはまさに驚嘆に値するものでした。しかし、今ここではその詳細を書くことはしません。来週末の驚きを奪うことはできませんから。

『Fratres』の黒の衣裳と、「ルミナスイエロー」というのでしょうか、月の色を思わせる衣裳とが対比させられて踊られていく「大きな世界」。聖と俗。或いは邪やら獣性やら。それらが衣裳を着がえるが如くに交錯していきます。愛、希求、浄化…。頭に浮かんでくるキーワードには事欠きません。その目まぐるしさのなか、これまで以上の官能性も見落とせませんが、とにかくスケールの大きな作品と書くに留めておこうと思います。

この作品には、Noism1準メンバーの横山ひかりさんとNoism2から春木有紗さんが出演されています。「ん、誰だろう?」そのおふたりの動きに、目が反応して見詰めている時間もありました。Noism0の井関さん、山田さんを含む12人で魅せる「大きな作品」、とにかく物凄いですから。ご覧になられる方は期待大で!

13:25、尾を引く余韻に対して、「パンッ!」と手を打つ音、続けて「OK!」という声。どちらも金森さんからのものでした。「光、大丈夫?」と、途中、走って捌ける際にスピーカーに激突して左足の向こう脛(「弁慶の泣き所」)から流血したまま踊り通した坪田さんを案じながら、椅子に腰掛けたままキャスターを転がして、踊り終えた12人の方に近付いていった金森さん。そこから感じた事柄を伝える言葉かけに移行していきました。断片的に耳に入ってきたのは、「…結構、晒されている感じのなかで、閉ざしちゃうと弱くなっちゃうから、開いて…」といった言葉。もっともっとと思い、ずっと耳をそばだてていたのでしたが、「もうあがっていただいていいんですけど。稽古なんで」とこちらを振り向いて金森さん。私たちは拍手で応えて、この日の公開リハーサルは終了となりました。

踊り終えた井関さんがふと漏らした「ああ、しんどい」。この物凄い作品『セレネ、あるいはマレビトの歌』、現段階では黒部以外での公演予定はなしとのこと。但し、私たちの熱望のその「熱量」によって、この先、予定変更なんてこともなくはないかと。否、予定変更を現実のものとするべく熱望する必要ありってことで。そんなことを思うほどの超弩級の作品であり、驚嘆の55分間でした。

前沢ガーデン野外ステージでの本公演はそのランドスケープと一体化して神々しさを帯び、見詰める者は魂を揺さぶられ、生涯、心に残るものとなるに違いありません。断言します。(キッパリ)

(shin)

「纏うNoism」#06:坪田光さん

メール取材日:2023/04/20(Thur.)&05/02(Tue .)

先日の『Noism1メンバー振付公演2023(及びNoism2定期公演vol.14)』においても、自作自演での単独作品において、或いは、Noism2メンバーを支えて、更にアフタートークの席上でも、充分にその存在感を示してくれた坪田光さん。今回、6回目となる「纏うNoism」にご登場いただきます。こちらではその坪田さんの「纏う」こだわりに迫りたいと思います。お楽しみください。

「ファッションとは服の中にだけ存在するものではない。ファッションは空にも街にも存在し、アイデア、わたしたちの生き方、世界の出来事に結びついている」(ココ・シャネル)

それでは拝見していきましょう。

纏う1:稽古着の坪田さん

 *おっとぉ、タンクトップきましたぁ!先日の『振付公演』でも上半身裸でのパフォーマンスで、そのしなやかな肉体美を眩しく見せていただいたばかりですが、今回も薄衣1枚でのご登場。女性ファンならずとも惹きつけられるものがあります。そしてそのバックプリントが青い鬼のイラストに「鬼は内」の文字!Noism×鼓童『鬼』公演時のものですね。お似合い(「鬼」愛)ですね。でも、まずは稽古着一般についてお話しください。

 坪田さん「服には、一番に着心地を意識します。あとひとつのものが気に入っちゃったらそればっかり着ちゃいます」

 *なるほど、な~るほど。服に着られちゃいけませんものね。あくまでもイニシアチブは着る方ってことで。着心地、大事です。

 *で、気になるそのタンクトップについても教えてください。 そのイラストって誰が描いたのですか。メンバーでしょうか。

 坪田さん「制作スタッフの遠藤龍さんが描いてくれました!」

 *遠藤さん! 写真や映像などを担当される方ですよね。もう、皆さん、マルチな才能の方たちばかりなんですね。欲しいです!欲しい!
それ、あの『鬼』公演のとき在籍の(Noismも鼓童も)全メンバーが持っているものなのでしょうか。

 坪田さん「出演メンバーNoism0&1と準メンバーと、鼓童メンバーと、スタッフさん達が持っています。当時の0、1なのでゆかさんは持ってません」

 *おっと、ゆかさん(=浅海侑加さん)!それは、それは。
あと、しつこいようですが、タンクトップについてもうひとつだけ。坪田さん着用の画像では黒地に青のイラストですが、色のヴァリエーションなんかはあるのですか。

 坪田さん「色のヴァリエーションは無いのですが、形は半袖とタンクトップがあります。タンクトップはさわさん(=井関佐和子さん)とこうた(=中尾洸太さん)、ひかる(=ご本人)、あきら(=樋浦瞳さん)の4枚だけで、あとは半袖になります」

 *商品化して物販コーナーに並べてくださったら、半袖もタンクトップも買ってたと思います、ワタクシ。いやぁ、欲しかったなぁ、と。「鬼」、可愛いですもん。

 *稽古着一般に戻りまして、「お約束」と化した質問です。
靴下についてなのですが、坪田さんも好きなブランドやメーカーなどありますか。

 坪田さん「靴下は圧倒的ユニクロ派です。自分は薄いのが好きなタイプなので、いつも穴があくギリギリの靴下を履いてます」

 *そうなんですね、ユニクロですか。やはり好みは分かれるのですね。以前出てきたファミマの靴下はしっかりしたもので、肉厚な感じがしましたから。靴下って、皆さんにとっては、言ってみれば「商売道具」(の一部)みたいなものでしょうから、それぞれ感覚的にフィットするものを選んで履いているってことがわかりました。履き方のこだわりも含めまして、なるほどです。

纏う2: 坪田さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

 坪田さん「思い出深さで言えば、自分は着てないのですが、昨年の『Noism1メンバー振付公演2022』で自分の作品を作った時に、イメージにピッタリのシャツがなくて、自分で白シャツを買って染めたことがありました」

 *ご自分で着たものではなくて、振り付けた作品の衣裳なのですね。で、その「色」ですが、何を使って染めたのでしょうか。珈琲でしょうか。それとも…?

 坪田さん「紅茶で染めました。染める時、10パックくらい一気に使いました」

 *おお、紅茶ですか。良い香りも付いたことでしょうね。アール・グレイの香り、好きですねぇ、ワタクシ。それはそれとして、今度はその「染め」について、もう少し教えてください。

 坪田さん「女性6人だったので6枚染めました。男2人は上裸で踊って貰いました」

 *坪田さん思い出の紅茶染め衣裳を着て踊った「女性」は杉野可林さん、横山ひかりさん、兼述育見さん、土屋景衣子さん、渡部梨乃さん、そして太田菜月さん。「男」のジョフォア・ポプラヴスキーさんと糸川祐希さんは今回の坪田さんと「同じ感じ」だったってことになりますね。

纏う3: 坪田さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 坪田さん「自分がNoism2のときに定期公演で、いろいろな衣裳を着させてもらって嬉しかった思い出があります。Noismの衣裳には初演時の方々の名前が書かれており、Noismの歴史が感じられ、着るだけでシャキッとした気持ちになります。Noism2定期公演vol.12『Complex~旧作と新作の複合による』では、5着ほど着たのですが、その中でも『PLAY2PLAY―干渉する次元』(ver.2013)のさとしさん(=中川賢さん)の衣裳を着て踊った『passacaglia』がとても好きです」

 *う~む、いいお話ですね。「初演時の方々の名前」「Noismの歴史」、聞くだけでジーンと沁みてくるものがあります。うん、いいお話をお聞きしました♪

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
 2021年のNoism2定期公演vol.12『Complex~旧作と新作の複合による』画像です。

 そして触れられていた『PLAY2PLAY-干渉する次元』(ver.2013)及び『passacaglia』(含む『マッチ売りの話』)の画像も併せてどうぞ。

纏う4: 普段着の坪田さん

「4分の1」のソレとツヤツヤのアレと♪

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 坪田さん「自分は普段着に全くこだわりがありません。着心地と動きやすさだけです。なので、パーカーばっかり着ています」

 *パーカー、坪田さんの雰囲気にピッタリなアイテムに見えます。
で、そのパーカーに対するこだわりとかありますか。好きな色とか、好きなブランド(メーカー)とか。

 坪田さん「こだわりはないのですが、自分は何も考えずに買うと全部グレーになっちゃうので、あえて色のあるものを選んでます。生地は伸縮性が必要です」

 *伸縮性ですか。着心地と繋がっていますものね。
画像では、かぶりのパーカーを着ておられますが、ジップアップなども着ますか。

 坪田さん「ジッパーのパーカーは全く持ってないです。お腹あたりがもごもごしちゃうので」

 *やはりフィットする感覚が大事なのですね。その点、充分伝わってきました。で、そのパーカー、色々数多く持っておられるのでしょうか。ジーンズとかスニーカーとかのマニアの人たちがめっちゃ沢山持っていたりするように…。

 坪田さん「気に入ってるのが4着あるので、それを着回しています」

 *素敵ですね、そういうの。うん。

 *普段着に関するやりとりをする場面ではありますが、手にして幸せそうな表情を浮かべている豪華な丼も気になりますねぇ。(以前、あるサイトで某店の油淋鶏のセットを「常連飯」としてあげておられて、それも美味しそうでしたし。)
ええい、訊いちゃいますね。ツヤツヤ美味しそうなアレ、ちらし寿司ですか。海鮮丼ですか。よく召し上がられるのでしょうか。

 坪田さん「海鮮丼です! 大好きです! 毎日食べたいくらいです!」

 *「エクスクラメイションマーク(感嘆符)みっついただきましたぁ!」(堺正章風に)って感じでしょうか。(って古っ!)その「みっつ」に坪田さんの思い、込められていますね。でも、芥川龍之介『芋粥』じゃないですけれど、いつも食べたいと思っていたとしても、いつも食べられる訳じゃないから、美味しく感じるんですよね。坪田さんにとっての海鮮丼もそうかなと。おっと、違うお話になってきちゃってますね。このまま脱線し続けますと、「ランチのNoism」スピンオフみたいになっちゃいますので、今回はここまでとさせていただきますね。
坪田さん、どうもごちそうさまでした。(って、違うし。)(笑) 

坪田さんからもサポーターズの皆さまにメッセージを頂いていますよ。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも応援してくださりありがとうございます。
これからもっとより良い舞台を皆様に届けられるように精進いたします。
応援の程よろしくお願いいたします」

…以上、「纏うNoism」第6回、坪田光さんの回をお届けしました。坪田さん、どうも有難うございました。

当ブログでご紹介してきた坪田さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」⑱(坪田光さん)
 「ランチのNoism」#17(坪田光さん)

という訳で、今回の「ランチの…」、もとい、「纏うNoism」はここまでです。お楽しみいただけましたでしょうか。次回も乞うご期待ということで♪
ではでは。

(shin)

『Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023』公開リハーサル及び囲み取材に行ってきました♪

前日の寒さから一転、春の陽光が指して気持ちのよい2023年4月19日(水)、標記のメディア&活動支援会員向けの公開リハーサル(+囲み取材)に行ってきました。会場はりゅーとぴあ〈劇場〉でした。まずは公開リハーサル、時間は13:30から約30分間。

4/14のときと同様、この日も見せて貰ったのは、『Noism2定期公演vol.14』の方からでした。で、現在のNoism2メンバーは全員が女性ということもあるからでしょうか、Noism1からの出演もあります。さてさて、誰が出るのかはお楽しみに♪

劇場へ入っていくと既に舞台にはメンバーたちがいて、それを客席から見詰める地域活動部門芸術監督・山田勇気さんは、主に照明の具合をスタッフとやりとりしながら試しています。公演当日まで「ベスト」を求めて、まだまだ練り上げられていきそうです。Noism2リハーサル監督・浅海侑加さんはビデオ撮影の準備をしています。そうこうしているうちに、Noism1メンバーも何名か入ってきて舞台に目をやり始めました。

見学する私たちが揃った頃合いで、山田さん、「じゃあグループのところから『クロノス(カイロス1)』まで通していきましょう。照明も入れていきます」と指示を出すと、まず、客電が落ちて、次に舞台上も暗転。そこを経てからの明転で、「オール・バッハ・プログラム」この日の公開リハーサルが始まりました。

まずは『ZONE』より academic から。

続いて『complex』よりデュエット、『愛と精霊の家』より冒頭シーンです。

そして色鮮やかな『クロノスカイロス1』より。

スクリーンに映し出されるのは初演時のNoism1メンバーの姿。ですから、それに対しても若き舞踊家たちの「挑戦」が見てとれるような案配です。

その後、スクリーンの画像や照明の微調整が行われます。山田さんからスタッフに「真ん中へん、ジョフ(旧メンバー)のところ。(画像の)秒数を3秒追加。ゆっくり」とか、「追っかけで8秒くらいかけて消す。みんなの灯り」とか、もう秒単位でのテクニカルなブラッシュアップです。踊るメンバーに向けては、「はけ切りまで走り切りたい」や「幸せそうに走りたい」など、細部の重要性を伝えていきます。

そうこうしているうちに、14時になり、そこからは場所をホワイエに移して、山田さんと浅海さんへの囲み取材の時間です。

主なやりとりを簡単にご紹介します。

Q:見どころは?
 -山田さん:「見てもらったのはNoism2の定期公演の部分だったが、前半の方にはNoism1メンバーの振付公演(4作品)があり、今回、一緒にやることでボリュームがあり、若手の振付家と若手の舞踊家によるフレッシュなエネルギー溢れる公演になる」
 -浅海さん:「振付公演に出るメンバーは定期公演を踊るときとはまた違った面が見られるの楽しみがある。違う作品を踊ることで表現や身体性が変わる。違う強さ、違う表情、違う面が見られる」

Q:J.S.バッハの曲を用いたレパートリーとした理由は?
 -山田さん:
「統一感があってもいいのかなと。バッハはNoismらしいし、バッハの音楽のシンプルな強さと、研修生(Noism2)がやるべきシンプルに身体を鍛えていくことが合致する。また、『挑戦』として、あの音楽に向き合って貰いたかった。やってみたら、音楽ごとに違う表現があるし、音楽がシンプルで抽象的であるため、身体性にフォーカスする難しさがあり、トライして欲しいと思った」

Q:振付公演での作品作りについて何か制約はあったのか?
 -山田さん:
「特にない。ただ、公演が全体で90分くらいなので、(4作品なので)ひとり10分程度に」

Q:メンバー振付公演の作品順はそうやって決めたのか?
 -山田さん
「見てみて、終わったときにどういう感覚が残るかを考えて決めた。音楽の『流れ』も考慮した」

…山田さんと浅海さんへのこれも新鮮だった囲み取材はここまでです。
で、その後、Noismスタッフからなされた告知として、両日とも終演後のアフタートークには、山田さんと浅海さんに加えて、Noism1メンバーの振付家4名が登壇予定とのこと。更に新鮮かつ、色々な面で面白いお話が聞ける機会になりそうですね。
とにかく楽しみな公演2日間。チケットは只今、絶賛発売中。よいお席はお早めに!

で、この日は囲み取材のあとの時間を利用して、なんと東京から(!)私たちNoismサポーターズを取材したい(!!)とのお申し入れを受けていたのでした。
その取材ですが、JR東日本の新幹線車内サービス誌「トランヴェール」の編集ディレクター・籔下純子さんとおっしゃる方からのもの。新幹線で前の座席の背面、あの網ポケットに入っている旅の雑誌ですよね、「トランヴェール」。
その6月号が、新潟のダンスシーンを特集掲載する予定だそうで、新潟の様々な踊りやダンスのコンテンツに混じって、私たちサポーターズについても取り上げたいということなのでした。籔下さん、Noism公演をご覧になられた際に、私たちNoismサポーターズについても興味を持たれたとおっしゃっていました。
fullmoonさんを通じて、acoさん、aquaさんと私、4人でNoismの魅力について、目をハートにしながら小一時間、お話しさせて貰いました。どんな記事に纏めてくださるか今から楽しみです。籔下さん、どうも有難うございました。
皆さま、6月号、是非お手にとってご覧いただけたらと思います。(その「トランヴェール」は、表紙のQRコードを読み込むことで、現在、発行と同時に読めるのだそうです。(期間限定です。)また、1ヶ月後、次の号が出るタイミングになりますと、上のリンクから「バックナンバー」として読めるようになります。)

でも、まずは今週末(4/22土、23日)に迫った、様々に新しさや若さが溢れる『Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023』です。お見逃しなく!

(shin)
(photos by aqua & shin)