今年も幸せ過ぎたぁ♪「さわさわ会」総会からの井関さん誕生会・懇親会

2025年10月19日、すっかり秋めいてきた日曜日のお昼時。新潟市中央区のフレンチレストラン「キャトル・ヴァン」さんを会場に、「さわさわ会」の総会(11:30~12:00)、それに引き続き、井関さんと金森さんをお迎えしての井関さん(少し早い)誕生会・懇親会(12:00~)が開催されました。

今年は当初の予定より早い日時に変更しての開催となったため、ご都合のつかない方もおられ、例年より参加者はやや少なかったのですが、この会の楽しさ・多幸感に変わりはありません。終了予定時刻を延長して、参加者一同、幸せ過ぎる時間を過ごさせて頂きました。

このサポーターズのブログでも、おふたりと一緒に、実に和気藹々と過ごさせて貰った、得難いがまでに上質な約2時間を、主に写真でご紹介させて頂きたいと思います。

まずは受付の様子です。

次に総会。前年度の活動報告と会計報告、そして今年度の活動計画案と予算案が、久志田渉さんのスムーズな進行のもと、拍手で承認されました。

ここからがメインイヴェント、井関さんの(少し早い)誕生会と懇親会。先ずは会場に到着したおふたり、「紗幕」の向こうからの登場です。黒スーツをビシッと着こなした井関さんは、かつての『ZAZA―祈りと欲望の間に』(2013)の雰囲気で、もう凛々しくて素敵この上ありません♪

次いで開会のご挨拶並びに花束贈呈(会長・齋藤正行さん)からの井関さんご挨拶です。スロベニアでの公演や、それを通じて、改めて感じたというここ新潟での「日常」が如何に「非日常」なものであるか等々、一同、頷きながら聴き入りました。

その後、顧問・篠田昭さん(前新潟市長)からの乾杯のご発声。テーブルをまわって、グラスを合わせてくださった井関さんと金森さん。そんな有難い振る舞いから、この「非日常」の宴の幕が上がりました。副会長の中村玄さん、伊野義博さん、鈴木良一さんのご挨拶も、Noism愛で共通しながら、それぞれに個性的なものでした。

更に更に、キャトル・ヴァンさんのお料理はどれもホントに美味しくて、もう「口福」以外の何物でもありませんでした。その画像です。それらを頬張りながらの歓談はまさに幸せ過ぎるというものでした。

この日のお席は「自由席」ということでしたので、新潟市内バス無料デイだったため、バスを利用し、少し早めに会場に着いた私は、金森さんの真ん前、かつ井関さんの斜め前に座らせて頂く幸運に恵まれました。おふたりに訊いてみたいことがあったためです。

井関さんには、先の公開リハーサル時にお訊きした高知の「ほいたらね」に加えて、「たまるかー」と「たっすいがー」について。実にどうでもよいことですが(汗)。そのお答えですが、前者は使わなかったそうですが、後者は「炭酸が抜けた感じ」を意味し、今も時折目にしたり、耳にしたりすることがあり、かつて金森さんからもその意味を尋ねられたことがあったのだそうです。そのお答えを聞いて、金森さんに「たっすいがー」なところはあるのかという質問が飛び出したのでしたが、そういう要素は「全くない」とのことでした。そうでしょうね。納得です。(『あんぱん』ネタはこれにて打ち止めです。)

で、金森さんには、「dancedition」の井関さんインタビュー繋がりで、2008年、初めての「サイトウ・キネン・フェスティバル」出演に至った経緯をお訊ねする必要がありました。ダンサーを探していた主催者側からNoismに問い合わせがあり、まず、金森さんと井関さんが参加を決めたのだそうです。通常、「そうしたイヴェントものには出演しないんだけど」と語った金森さんですが、①小澤征爾さんという存在に興味を惹かれ、②また、振付が金森さんNDT時代の先輩の方だったこともあり、出演することにしたとのことでした。簡潔に書かせて頂きましたが、これで「宿題」完結ということで。

その他、スロベニア滞在中のことも色々聞かせて貰いました。国境のある道を15分歩くと、そこはイタリアで、でも、『ホワイトナイツ/白夜』(テイラー・ハックフォード監督、ミハイル・バリシニコフ、グレゴリー・ハインズ主演:1985)みたいに銃を構えて警備にあたる者はいないこと、もと社会主義国だったスロベニアの道路は都市計画により、かっちり真っ直ぐなのに対して、国境の向こうイタリアの道路はくねくね曲がっていて、その雰囲気に大きな違いがあったこと、ピザをはじめ、グルテンフリーが浸透していて、説明不要なむこうの暮らしのこと、それから宿泊された小さな街には、アジア人はひとり(!)しかおらず、おんぼろタクシーでのピストンで劇場入りする日本人はさぞ怪しい画だったろうこと、劇場でのワークショップについて、『マレビトの歌』に関する井関さんの「詩劇」という表現が世阿弥読書から来ていること、等々、もう硬軟取り混ぜてホント色々と。楽しい時間は飛ぶように過ぎていく…真実でした。

当時の新潟市長・篠田昭さんに「首をかけられるか」と迫られながらも、芸術監督に金森さんを迎えることを進言した田代雅春さんが締めのご挨拶です。芸術の力を信じ、お世辞にも潤沢とは言い難い市の財政事情にあって、工夫しながら、後世に芸術を繋いでいくことの意義を毅然と語ってくれ、参加者一同、新潟市にNoismがあることの豊穣さを再確認して、我が意を得たりと聴き入りました。

そして「大トリ」は金森さん。芸術家として、Noismを率いる者として、停滞することは選ばない、停滞を求められたくはない、常に進んでいくことしか考えない、とキッパリ。全くブレるところのない、金森さんらしいご挨拶でした。

最後は会長・齋藤正行さんによる一本締めで、この楽しい宴もお開きに。

ですが、もうひとつご紹介したい事柄があります。それはこの記事の最初のところでご覧頂いているこちらキャトル・ヴァンさんの店内、目を奪う大壁面いっぱいを覆い尽くすサインの数々についてです。着席したばかりの金森さんが、井関さんに指で示している画像もご覧頂いています。何が言いたいか。足りないのです、サイン。そうならば、もう書いて貰うしかないじゃありませんか。お誂え向きな場所が空いていましたし。

日付も入れて貰いましたし。皆さま、Noism関係の「聖地巡礼」をなされる際には、是非、こちらキャトル・ヴァンさんの美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、おふたりのサイン、見上げてみてください。

私たちも「with さわさわ会 & NoismサポーターズUnofficial」と添え書きさせて頂きました。キャトル・ヴァンさん、どうも有難うございました。

もう贅沢過ぎる多幸感に浸りました。「さわさわ会」役員の方々、どうも有難うございました。

最後は、新潟市を一気に欧州風な趣「ゆあらぴあ~ん♪」に変えてしまうおふたり(と副会長・中村玄さん)の後ろ姿画像です。

はい、よき一日でした。皆さまも「さわさわ会」にご入会頂き、この贅沢さを存分にお楽しみ頂けたらと思います。

(shin)

今年も和気藹々、そしてはんなり粋な最高の宵♪「さわさわ会」総会、誕生会・10周年記念パーティー(@ホテルイタリア軒 割烹 蛍)

秋も深まる2024年11月10日(日)、この日は新潟市バス運賃無料の日とあって、あちこちのバス停で大勢の人たちが列を作って、混雑したバスに乗り込む光景が見られました。私にとっての目的地も古町のホテルイタリア軒 割烹 蛍でしたから、自宅からバスを3本乗り継ぐことで、運賃無料の恩恵に充分過ぎるほど浴しての移動となりました。

その割烹 蛍を会場に開かれたのは、舞踊家 井関佐和子を応援する会「さわさわ会」の総会、誕生会・10周年記念パーティーです。

昨年の誕生会・懇親会の席上、若い会員である古町芸妓の舞衣子さんが挨拶したことをきっかけに、会長の齋藤正行さんから飛び出した「舞衣子さんにお座敷で踊りを披露して貰うってのはどう?」
その「実に斬新で、物凄く楽しいだろう計画」が今年のこの会となって結実を見たのでした。口にされた途端に、その場の全員を魅了してしまった突然の放言を、粘り強く実現にまで漕ぎ着けた役員の皆さん、総会ともども、ご苦労様でした。そしてどうも有難うございました。

こちらではこの日のパーティーの雰囲気を感じていただけるよう、画像によるご紹介を試みたいと思います。是非、ご覧ください。

①まずは総会から。
司会進行・久志田渉さんと挨拶に立つ会長の齋藤正行さん。

②そして井関さんの誕生会・「さわさわ会」10周年記念パーティー開会です。
井関さんと金森さん入場~齋藤さんより花束贈呈~顧問・篠田昭さん(前新潟市長)の乾杯のご発声。

③挨拶にまわる井関さん

④この宵に華を添えてくれたはんなり古町芸妓・舞衣子さんの踊り(三味線を弾くのは和香さん)。
*一曲目、『紅葉(もみじ)の橋』。

*二曲目、『おけさづくし』(佐渡おけさ・新潟おけさ)。


*三曲目、四つ竹を鳴らして舞う『新潟小唄』(北原白秋)。和香さんの前説によれば、全部で40番まであるという、その1番。

*そして舞衣子さんたっての希望の四曲目は三味線による『Happy Birthday』。
花束が井関さんに渡されました。まさに粋以外の何物でもありません♪

⑤テーブルをまわり、談笑する舞衣子さん~伊野義博さん(新潟大学名誉教授)が朗々と歌ってやんやの喝采を浴びたもうひとつの『佐渡おけさ』~舞衣子さん・和香さんご退場。

⑤サプライズのバースデイ・プレート、井関さんへ。

⑥金森さんのスピーチ。

⑦田代雅春さん(当時の事業課長)による胸熱のご挨拶。

⑧久志田さんの一本締めに、篠田さんからまさかのツッコミ。この宵を惜しむかのように、みんな笑顔でもう一度締めて、お開きとなりました。
(この宴のなか、中村玄さんによるスピーチ、そして恒例となった鈴木良一さんの詩の朗読につきまして、迂闊なことに写真を撮り損ねてしまいました。誠に申し訳ありません。何卒ご容赦願います。)

このあと、参加者の皆さんは井関さん・金森さんとの写真撮影に並ぶこととなりました。かく言う私も一緒に撮っていただきました。こちらにはアップしませんが、ホント嬉しかったです。
代わりと言っては何ですが、ここでは、ホテルイタリア軒 割烹 蛍さんの美味し過ぎたこの日のお料理の写真をアップします。新潟県産の食材がふんだんに使われたお料理はどれも上品なお味で絶品でした。

…と、とりあえず、これをもちまして、「さわさわ会」総会、井関佐和子さん誕生会・10周年記念パーティーの様子のご紹介とさせて頂きます。

で、最後にこの日のブログの締め括りとして、胸熱だった田代雅春さんのスピーチについて少し触れておきたいと思います。20年前、金森さんの熱い思いに触れ、本物の芸術がもつ力を信じればこそ、各部署の了解を取りつけて、篠田さんに進言した田代さん。
その田代さん、この日のスピーチで、その後の金森さんとNoismの歩みに間違いはなかったとし、困難を極める今の時代にあって、「市民で、世界の情勢とは異なる情勢を作っていくこと。ここからスタートすること」を訴えられました。ね、胸熱でしょ。うん。


そして「この闘いは、まだまだ続く」(金森さん)のでもあって、そうなら、私たち市民も一緒になって、自分の手の及ぶ範囲で「異なる情勢」を作る役割を引き受けなきゃ、そう思ったような次第です。

諸々、実に素敵な宴でした。

(shin)