2023年8月1日(火)、東京五反田のゲンロンカフェにて「金森穣 × 上田洋子 踊ること、生きること、観ること──日本人にとって劇場とはなにか」を聞いてきました。
ゲンロンカフェといえば、自前のカフェスペースで繰り広げられる時間無制限のトークです。じっくりと話が聞けるため、とめどなく話が深堀りされるのが魅力のひとつです。
さて。五反田駅からゲンロンへ向かう途中の大崎橋の中ほどに看板が出ていました。ゲンロンの入るビル入口にも本日のイベント案内がありました。
今回金森さんと対談するのは、ゲンロン代表の上田洋子さんです。
上田さんと金森さんは、 “御大”鈴木忠志氏が創設したSPACや富山県利賀芸術公園を通じて交流があり、また2016年のゲンロン利賀セミナーでは金森さんが講師の一人を務めています。旧知の間柄であるお二人、トーク序盤は上田さんがやや堅い感じだったのですが、絶好の聞き手を得て金森さんのお話は立て板に水のごとくのテンポで進みます。
トークの様子は配信プラットフォームのシラスで完全中継されてアーカイブがありますので、全編はぜひシラスで御覧ください。
対談中で印象的だったのは、上田さんがクリティカルな質問を投げかけると、目を見開いたまま口角を上げて「ない」とイタズラぽい笑みを浮かべて即答する金森さん。Noismの運営について対話を交わす中、何度となく「もったいない」という言葉が漏れたこと。
そして第一部終盤からは、『夏の名残のバラ』、『ラ・バヤデール―幻の国』など過去の作品映像を見ながら対談が展開されました。展開されるというか、美しい……と、ついつい映像に見入ってしまい、客席に「機会があればぜひ見てください」と投げかける上田さん。権利上の問題から映像に音楽はついていないのですが、貴重な映像もあり、さながらパブリックビューイング状態でした。
第二部も過去の映像作品を観ながらのトークは続きます。
残念ながら私は終電問題につき途中離脱しましたが、対談は23時台まで続きました。
(noi)
ゲンロンカフェでは個別のトークイベントごとにハッシュタグが用意されています。
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