先週の2公演はまだ水無月でしたが、2026年7月4日(土)、この日は月が替わって、気温も上昇した文月のりゅーとぴあ〈劇場〉で迎える『私は海をだきしめていたい』/改訂版『春の祭典』新潟公演3日目です。


中5日で迎えた公演3日目でしたから、「それ」はもう充分に想定内でした。そしてやはり「それ」を目にすることになりました。『私は海をだきしめていたい』のまさに冒頭部です。「それ」とは何か。お察しの早い皆さんは既にお気付きかと思います。そう、冒頭部に演出の変更があったのでした。よりスタイリッシュになった感があります。もとより、変更など、金森さんには別に珍しいことでもありませんし、中5日も挟むのなら、「絶対あるだろう」そう思っていた程です。とりあえず、明日もこの日と同じ冒頭部だろうと考えて、「新潟version2」としておきますが、もしかしたら、明日も変わることで、それぞれ「新潟3日目version」と「新潟楽日version」となることだってあるかもしれません。金森さん作品、そうした点でも一期一会なのです。
今日のブログですが、先ずは入場時にお手許に届く「Noism Supporters Information #14(June 2026)」のご紹介から始めさせて頂きます。金森さん、井関さん、そして山田勇気さんからのメッセージは必読ですので、こちらにも掲載したいと考えました。少々見にくいかもしれませんが、ピンチアウトしてご覧頂けましたら幸いです。


この日も「希望」に満ちた「身体の咆哮」はとても胸熱で、見詰める私たちの身体を熱く熱くしていってくれました。大きな感動に揺さぶられました、この日も。しかし、ネタバレは出来ませんし、そうした舞台の素晴らしさすら、ほんの「想定内」でしかありませんし、また、初日と2日目のブログにも(ネタバレなしで)それなりに書いてありますしで、今ここでこれ以上の記述はしないでおきます。否、する必要があるとは思えません。
その代わりに、ここでは、終演後に行われたNoismメンバーたちによるアフタートークについてご紹介させて頂くこととします。

この日の進行役は山田勇気さん、そして、Noism1の中尾洸太さん、庄島さくらさん、庄島すみれさん、坪田光さん、糸川祐希さん、太田菜月さん、松永樹志さん、春木有紗さん、Noism1凖メンバーの江川瑞菜さん、与儀直希さんが登壇されました。
広角に全員を1枚に収める画像は撮れませんでしたので、先ずは画像2枚でのご紹介です。(重なるメンバーもいます。)
【1枚目】左から、山田さん(進行)、坪田さん、糸川さん、与儀さん、すみれさん、中尾さん、春木さん。

【2枚目】左から、与儀さん、すみれさん、中尾さん、春木さん、さくらさん、松永さん、太田だん、江川さんです。

(これ以降の画像は、メモをとる傍らに撮ったものであるため、目の前にいたメンバーのものが多くなっております。ご了承ください。)
それではトークについて、掻い摘んでのご紹介です。(なお、演出に関する質問もあったようですが、この日は実際に踊った舞踊家への質問に限るかたちでの進行となりました。)
Q: 傘や帽子といった小物を持っての踊りについて
-坪田さん: 毎回どきどきする。傘は速く動かしたいけれど、空気の抵抗で煽られてしまう。角度が揃うようにとか、帽子は速くかぶるようにとか気を遣う。
-糸川さん: 帽子はレディースにかぶせたり、自分でかぶったり。サイズも違うので、交換し合ったりしている。(「一番大きなサイズは自分」と坪田さん。)
-すみれさん: 動きのなかで帽子をとったり、かぶせたりするが、目のところまでかぶせてしまうと、見えなくて踊り難そうなので少し難しい。傘もちょっとした角度で平行に見えなくなってしますし、軸をしっかり持って踊るのは大変そう。
Q: 踊っている感覚なのか、演じている感覚なのか
-与儀さん(『春の祭典』のみ出演): 今回、曲を覚えるところから始まり、踊っている感覚だったが、今はエモーションが聞こえてくるようになり、演技の感覚もある。
-中尾さん: 演じている感覚はそれほどない。無意識に陥り過ぎないように意識しよとしていて、表裏一体。どっちが表でどっちが裏かわからないべた~っとした状態。
-春木さん: 自分が音楽と合わさったときに踊る感覚。演じている訳ではない。「演じている」を出すために、動いたときに出るものを積み重ねていくようにしている。


Q: 2週に跨る公演、どう過ごしてきたか
-さくらさん: 最初は詰めてやってきていて、気持ちを結構あげていた。その2公演の後は、客観的にどう見えているのか、冷静になれて、どうやったらスムーズにいくかなど「研究」することが出来ている。
-松永さん: オフが2日あって、その間はしっかり忘れて休んだ。そうしないと心と頭がもたない。
-太田さん: 2日間、何も考えずに休むことにして、趣味の映画や温泉を入れて、何とか乗り切れた。
-江川さん(『春の祭典』のみ出演): 気持ちの持って行き方や集中の持って行き方、よい緊張感を保っていくのは難しいなと感じた。
Q: 『春の祭典』は変拍子の曲。拍で踊るのか、音で踊るのか
-坪田さん: 2020年のこのクリエイションが始まった頃には、全部数えていた。楽譜が用意されて、全部カウントした。今は、数えているところと、音でいこうとしているところとそれぞれがある。
-春木さん: 今回から加わったメンバーは、結構、カラオケ的に歌えるようになっていると思う。5とか、6、7,4だったり、自分の音は歌えるようになっている。
Q: 動きや振りを他者に伝えるときに意識していることは
-中尾さん: 最初はあまり言語化しなくていい。言語化すると、情報を限定しがちになるので、オノマトペを使うとか、ざっくりした言い方やふわっとした言葉で伝える。




Q: 『春の祭典』は、ひとり間違えると目立ってしまうが、もし間違えたらどうするか
-松永さん: 間違えではないが、今日はちょっと事故ってしまい、椅子を踏み外して、「破壊」してしまった。しかし、焦ったら、次に響いてしまうので、やることに集中してやることに。それから、まわりに頼る。「折れた破片、どうしよう?」と思ったが、洸太くん(=中尾洸太さん)が走ってくるので任せた。結構、助け合いもある。
-糸川さん: 『春の祭典』は、椅子の配置、フォーメーション、バミリも多くて大変。間違えたときには、後に引き摺らず、「今」に集中することが大事。
-山田勇気さん(司会): 自分のなかに、「挽回しよう」だとか、いろんな自分がいる。最善にするために、自分のなかで自分とのコミュニケーションが起こっている。
(Q:) 演劇と比べて、抽象度が高くて、感情が生々しく伝わってきて驚いた。とても現代的と感じたが、この先のビジョンは
-山田勇気さん: 踊っている立場からすると、音楽やスタイル、ジャンルは変わっても人間はそう変わっていないので、ずっと同じことが繰り返されている。生身の人間がそこにいることを感じさせる舞踊の価値そのものは変わらない。


Q: 『春の祭典』は当初、オーケストラが踊り出したらという設定でクリエイションされた。それぞれどんな楽器が割り当てられているのか
-山田勇気さん:フレンチホルン、 坪田さん:ティンパニー、 糸川さん:オーボエ、
与儀さん:ビオラ・トランペット、 すみれさん:クラリネットほか、 中尾さん:フルート・アルト、 春木さん:ファゴット・ヴァイオリン・ピッコロ、 さくらさん:ヴァイオリン他、 松永さん:ホルン、 太田さん:ファゴット・ヴァイオリン、 江川さん:フルート
Q: 表現するとき、どんなことを意識しているか
-坪田さん: このような舞台では全身が見えるので、全てをどう見せるか。
-糸川さん: 舞台で存在していくのにエネルギーを回して、立っているだけで魅了出来るように。そして、外の環境や空気を動かすこと。
-与儀さん: 身体の外、空間を意識している。そして目の使い方。あと、「次のこと」は考えないようにしている。
-すみれさん: 目は大事。あと、外から見られている意識。
-中尾さん: みんなの答えに加えて、どこから照明が当たっていて、どこにどう影ができているかなども表現に含まれる。
-春木さん: 空気全部を動かすこと、自分のなかを満たすこと。
-さくらさん: 表現が小さくなってしまわないこと。想像して、どういう表現が出来るか考える。
-松永さん: 身体の前から出るエネルギーだけではなく、後ろから出るエネルギーも。
-太田さん: 客観視すること。燃やし切ること。
-江川さん: 全身。ふとしたときに抜ける瞬間のないよう心に留めている。

…と大体、そんなところでしたでしょうか。 (~17:20)
「ホーム」新潟では、4公演のうち、気付けば明日、楽日の1公演を残すのみとなりました。もう寂しさがひしひしと。ですから、その部分の癒しにでもなればと思い、終演後に撮らせて頂いた素敵な画像を一枚を投下致します。ど~ん♪

どうです。太田さん(左)と春木さんの素敵過ぎる笑顔画像に、もうキュン死寸前です、私。このおふたりを含めて、舞踊家の全員の「希望」に満ちた「身体の咆哮」に共振するべく、明日の舞台も是非!見逃しはなりませんよ!
果たして金森さんはまた変えてくるのか、それも見どころとしてありますね。また明日、新潟公演楽日の劇場でお会いしましょう♪
(shin)
shinさま
アップ内容諸々ありがとうございました!
写真もいろいろで、
おおー!!
というのもあって嬉しいです。
皆さま、サポーターズ・インフォメーションを、ぜひどうぞお読みくださいね♪
芸術監督3名の思いが溢れています。
そしてメンバーのアフタートークは、皆さん落ち着いていて、堂々とお話しされていて、立派だなあと思いました。
公演中に椅子の一部が折れたのは目撃しました。
ええっ!コレどうするの!?
と思いましたが、中尾さんの対応で全く何事もなく舞台は進み、さすがでしたね♪
秒単位以下の超速で皆さんは動いているので、ホント凄すぎです。
終演後のロビーでは、私も太田さん春木さんにお会いしました。うれしかったです♪
明日(今日)は早くも新潟千穐楽。
皆さま、お見逃しなく!
会場でお会いしましょう♪
(fullmoon)
fullmoon さま
コメント有難うございました。
写真ですが、貼るつもりでいたのに、作業段階で貼るのを忘れてしまったものが2枚あることに気付き、慌てて貼りました。
一番上のところに、ホワイエの「お花」の画像を2枚です。再度、ご確認ください。
椅子の破壊からの処理に至る流れ、見逃しました。OMG!それ、残念でなりません。悔しいです、ホント。
後ほど、会場でお会いするときに、そこ、どんなふうだったか教えてください。
日付が変わり、新潟全4公演の千穐楽。ガン見しようと「闘志」を搔き立てられてます。
ハプニングを含む、この豊かさ、見逃してはならじと。
そして皆さま、当日券もある様子ですので、是非、ご覧ください。
再見、再々見、再々々見もどれも楽しいですよ♪
(shin)