2026年4月30日(木)、ウェブ「dancedition」の連載企画は、先日の「金森穣&井関佐和子に聞く、退任発表の真意とNoismの行方」を挟んで、この日、「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る(16)」をアップしました。

今回、井関さんによって語られたのは、『NINA-物質化する生け贄(ver.2017)』(初演:2008年2月7日(ver. black)・韓国・大邱、中国・杭州、香港、新潟、埼玉、中国・上海)と『The Dream of the Swan』(初演:2017年12月15日・新潟、埼玉、中国・上海)から。
『NINA』について、印象深いのは、作品が「再演のたび洗練されていくので、作品自体が多くのことを語り出す」の件(くだり)。そして「作品の方が先にいく」と続けられます。とすれば、「先入観がついてくる」のも必定。それを取り除くことが必要になるのですね。なるほど、なるほど。(←そのあたり、完全になど理解してはいないのでしょうが、それでも、ある程度の「なるほど」です。)実に深い中身が語られていますね。
更に、海外ツアー先、中国公演でのトラブルも。(また、そのあたり、「海外公演あるある」なのかもしれませんが、金森さんが「任期更新を固辞する理由」として公表したなかの4つ目「外部スタッフに依存しなければ継続できないレジデンシャル事業の問題」と関連する側面もあるのでしょうね。多面、折角の海外公演なのに、「外貨獲得」もままならないと金森さんがこぼしている側面もありますし。)
『NINA』のところで読み取れた「深さ」は、『The Dream of the Swan』について語るなかでも。金森さんのクリエイションに投影され、大きな影響を与える井関さんの様子や、「狂気」を踊ることの「危険性」とでも呼ぶべきもの、またここでも、何度も頷きながらの「なるほど」な訳です。
その『The Dream of the Swan』、YouTubeでトン・タッ・アンさんの音楽入り全編(13:45)を観ることが出来ます。こちらからどうぞ♪
次に初参加の〈上野の森バレエホリデイ2018〉での『Mirroring Memories-それは尊き光のごとく』(初演:2018年4月28日・東京文化会館小ホール)です。
師・ベジャールさんへの思いを込めた作品で、久し振りに踊る金森さんのこと。踊り手としての金森さんの本質と、それを見詰める井関さんの気持ちが語られていて、とても興味深く、読み応えのある箇所と言えます。
そこから、話は、これまで金森さんが舞台で「やらかした」あれやこれやへと縦横無尽に逸れていき、この連載中、他にないくらいにほっこり楽しい内容を読むことが出来ます。
(言及されている『あわ雪』に関しては、こちらのブログ記事もご覧頂けたらと思います。ご参考まで。)
で、微笑ましいそれらも全て、踊り手としての金森さんの本質に収斂するかたちで、連載の第16回は閉じられていきます。ここまでの数回に認められた尾を引く重苦しさとは無縁のうちに。
この「Noism20年 井関佐和子、全作品を語る(16)」もまさしく読み応えたっぷりです。いつもながら「必読!」と繰り返すのみです。
【追記】今回も、このあと、コメント欄を利用して、当時、サポーターズ会報宛てに、舞踊評論家の山野博大さんからご寄稿頂いたご批評(『NINA』と『The Dream of the Swan』、そして『Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく』)2本ほか(PDFファイル)へのリンクを貼らせて頂くつもりです。是非、そちらもお読みください。
(shin)
shinさま
早速のブログアップありがとうございました!
2017年の『NINA』と『The Dream of the Swan』、どちらも激しくて、印象深いです。
井関さんのお話は本当に深いですね。
『The Dream of the Swan』のYouTubeもありがとうございます。
井関さんの狂気が物凄いです。
金森版「瀕死の白鳥」なんですよね。
そして中国公演のトラブルついてのshinさんの考察、流石です!
全く、なんとかしてよ、ですよね。
それと、中国は公演中に携帯で写真を撮る人が多いとも聞きました。
ビックリです!
『Mirroring Memories-それは尊き光のごとく』も上野へ見に行き、思い出深い作品です。
お二人が神々しかったです。
後年、鳥取でもやりましたよね。
それに続く金森さん「やらかし」のお話。
観ている方は全くわかりませんが面白いですね!
さすが金森さん、やらかしもダイナミックです♪
久しぶりの『あわ雪』も懐かしいです。ブログ再読しました。
【追記】については、本文掲載でもいいのでは。
ご検討ください。ありがとうございました!
(fullmoon)
fullmoon さま
コメント有難うございました。
読ませて頂き、さまざまなことを思い出して、諸々懐かしさが込み上げてきました。そうです、そうです、鳥取も。そう、車を運転して行きました♪(遠い目)
金森さんの「やらかし」羅列には、ちょっとほっとしたりもしました(笑)。
そして、ブログ本体の【追記】に関するご意見も有難うございます。
で、そちらですが、リンクによる過去のサポーターズ会報の再掲は管理人さんのお手を煩わせることで初めて可能になるものであり、このようなかたちをとらせて貰っていることをご了承ください。
皆さま
それでは今回も過去のサポーターズ会報掲載分からお読み頂きたいものを再掲致します。
*舞踊評論家・山野博大さんによる『NINA』及び『The Dream of the Swan』のご批評「白鳥は何を夢見る」
+Supporters’ Column「Noismの魅力」として、3名のサポーターからの文章
(初出:Noismサポーターズ会報第33号〈臨時特別号〉・APRIL2018)
*次いで、【左頁】同じく山野博大さん執筆の『Mirroring Memories-それは尊き光のごとく』ご批評「東京文化会館小ホールに登場したNoism」
【右頁】Supporters’ Columnとして、サポーターズ5人からの文章
(その一番最初に、私の拙文「真にNoism的なるもの~『NINA-物質化する生け贄』」もあります。)
(初出:サポーターズ会報第34号・JULY2018)
どうぞご参考まで。
(shin)