Noism2公演初々しく開幕、「イエーイ!」♪

2019年3月15日(金)。
雨の新潟で、この日幕を上げたNoism2定期公演vol.10。
演目の時間は次の通りでした。

Noismレパートリー 25分
休憩15分
BOW!!! 50分 

先ずは金森穣振付Noismレパートリー(演出・山田勇気)。
『solo for 2』抜粋、に続いてすぐに『Training Piece』抜粋へ。
衣裳は黒でした。
金色の椅子ではなく、『Piece』はカラフルな衣裳でもないので、
何か違う作品を見ているよう。
でも、きっちりと正確に、清潔に仕上がっていて、
初々しくて好印象でした♪
「イエーイ!」という歓声が!

休憩を挟んで、後半の『BOW!!!』はまさに平原ワールド全開!
メンバーみんながんばりました!!
先日の公開リハで目にしたのは短かったため、
「?」が多く残りましたが、
この日観た本番はストーリーこそないものの、
何か物語を見ているようでした。
音楽CD(手作り)が限定15枚で売られていますよ(1,500円)。
で、即、1枚ゲット♪

アフタートークは『BOW!!!』に関するものが多かったです。
内容に触れることばかりなので、
そこは明日以降、shinさんにおまかせします。

冒頭は何を言っているのか?
アニメ声は?(門山楓さんで~す) 
リンゴの意図は? 等々・・・
恐らく明日も同じような質問が出るかと。

明日もますます過激に変わるかも。
明日、明後日はマチソワで、日に2公演。乞うご期待!
(fullmoon)

追伸:
7月の公演は『Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく』(!)と
新作の『Fratres Ⅰ』(親族、兄弟、同士)とのこと。
速報仮チラシが折り込まれました!

地元紙3日連続の「Noism祭り」で迎えるNoism2定期公演vol.10

本日、2019年3月15日(金)付の「地元紙」新潟日報朝刊にもNoismを取り上げた記事が掲載されました。これで同紙は3日続けてその紙面にNoismの活字を躍らせた訳で、読者は、謂わば「Noism祭り」を楽しみながら、Noism2定期公演vol.10の初日を迎えることができた訳です。

文化面、「『Noism2』が新作」の見出しと「きょうから新潟で 振付家・平原さん演出」の袖見出しのもと、公開リハーサル時の写真入り記事です。

地元紙が示すこうした姿勢は、掌中の「宝」を巡って、市民の意識を醸成することに役立ち、検討さるべき「市民の評価と必要性」(中原市長)の側面でとても大きな意味をもつものと考えます。新潟日報さん、有難うございました。そしてこれからも発信、よろしくお願い致します。

さてさて、今日からの3日間・5公演です。記事にもある若い舞踊家の卵たちが培ってきた動きの質と若さ、そしてエネルギーはきっと目に眩しく映ずるものである筈です。近いところでは、昨夏、酷暑の屋外で演じられた特別公演『ゾーン』においても感動的な時間(「刹那」)に昇華されていたことを思い出します。

加えて、今公演、各日ともソワレの後には、金森さん×平原さん×山田さんによるアフタートークが予定されていて、そちらも興味深いものがありますよね。
ですから、皆さま、必見ですよ!とだけ。
(shin)

「新潟市の誇り」Noismに更なるご支援を!

2019年3月13日(水)新潟日報朝刊より

本日の新潟日報朝刊に掲載された中原新潟市長定例会見からNoismに関する記事です。ここでもご覧の通り、「芸術性が高く、すごくよかった」としながらも、「市民にどれだけ評価されているか、必要なものかどうかを検討したい」と慎重な姿勢に終始しています。BSNのニュースが使った「正念場の1年」という表現はこのあたりの発言を受けてのものだったと考えられます。先ずは市民の、そして更に幅広いご支援が必要な所以です。今は先ず、この15日から始まるNoism2定期公演の成功からですね。取り急ぎ。

加えて、より直接的な支援も必要とされます。こちらからどうぞ。
(shin)

Noism2定期公演vol.10公開リハーサル&囲み取材に行ってきました♪

つい先日、感動の幕を下ろしたばかりのNoism1の公演から僅か3週間弱で始まるNoism2の定期公演vol.10。

3日後に初日を控えた2019年3月12日(火)15時半、公開されたリハーサルとそれに続く囲み取材の模様をお伝えします。

この日、見せて貰ったのは、ゲスト振付家の平原慎太郎さんの手になる新作『BOW!!!』、その導入部分の一部(15分強)。約5~6分のプロローグに続くというその場面は、「私の皮膚…、つややかな皮膚…、その下の肉…」と、内容とは不釣り合いなアニメ声が延々語るなか、上手前方、門山楓さんが踊りだすところから始まりました。中央奥には立てて置かれた長い卓、その陰から鈴木夢生さんが奇しく、そして妖しく顔を覗かせています。

唯一の男性メンバー、カナール・ミラン・ハジメさんを含め、全員が黒い衣裳をまとい、裸足。舞台も黒で、照明は仄暗く、不穏な雰囲気がこれでもかと漂ってきます。

平原さん×Noism2と言えば、即座に、2017年の『よるのち』に魅了された記憶が蘇るというもの。「洋館」(新潟県政記念館)を舞台に、全員うら若き女性メンバーだけで踊られたゴシックロマンスを思わせるそれは、本人たちが充分に意識しているとは言い難い滲み出るかのような未成熟なエロティシズムを、ある意味、確信犯的に撒き散らす野心作でした。

昨夏の初めからノート(プロット)の下拵えを開始し、11月末から制作にとりかかったという今回の新作。この日、その全体像を一「望」することはできませんでしたが、フォーク、ナイフ、皿、ワインボトル、卓、そして灯りといった小道具、不吉に耳に響く哄笑などによって想起させられたのは、ある種のカニバリスム。グリーナウェイ×ナイマン『コックと泥棒、その妻と愛人』、或いはシーゲル×イーストウッド『白い肌の異常な夜』のような張り詰めたおどろおどろしさ、いかがわしさ、或いは、禍々しさ。メンバーの瑞々しい若さと完全にミスマッチなところに妙にそそられます。
更には、リハを止めて、音楽の指示を出す平原さんの口からは、ここはロシア、ここではドイツ、更には「オスマントルコのイメージなんだ」とぽんぽん国名が飛び出してくるので、猥雑で混沌とした雰囲気は弥が上にも色濃くなっていきました。まさに平原さんの独壇場かもしれません。今作もまた「茫」然と見詰めることになるのでしょう。待ち遠しい。早く全「貌」が観たいところです。

囲み取材は16時からでした。
続けて、そこでのやりとりのなかからご紹介しましょう。
まずは、新作『BOW!!!』についてです。
「表現者・ダンサーとしての爆発力を見たいと思う。みんな、僕(平原さん)がやるような表現は経験がない筈。バイタリティで昇華していく、そのプロセスが作品となる」(平原さん)

「作品には明確なストーリーはない。例えば、キュビズムのように、様々な側面があり、多角的。『忘』、『暴』、『紡』、『某』、『棒』など、タイトルの『BOW!!!』(ボウ)に纏わる様々なイメージを紡いでいく。散りばめられたそれらを見つけに来るだけでも楽しい筈。溢れる若さには見応えがある」(平原さん)

「(いつもと違って)とまどう部分もあったかとは思うが、いろんなことを自分の動きにして晒すことができるか。これを通して何が起こるか。変化と覚悟に期待している」(山田勇気さん)

「前回の『よるのち』のときのNoism2とはちがい、定期公演も初めてなら、振付家とのクリエイションも初めてと、まっさらな状態。わからないものもどう成立させていくか。覚悟を決めて、晒していくことを要求している」(平原さん)

併せて踊られる「金森穣振付Noismレパートリー」(『solo for 2』及び『Training Piece』からの抜粋)について山田さんは、
「難易度は高いが、全てやってみて、取捨選択した。同じドリルをやってどれだけいけるか。最初は『踊れる』と思っても、高いハードルであることがわかるところから始まる。鍛錬と心の中の自由のバランスをどう踊るか」と。

外から見た「Noism」の存在について問われた平原さん、
「いい意味で異質。しかしこの形こそがまとも。国内で唯一、プロを養成し、プロが踊るカンパニーも、世界基準で見れば、ごく普通。芸術文化の水準を上げている存在」と。
そして研修生カンパニーNoism2があることも「奥行きですもんね」と平原さん。その言葉をもって囲み取材は締め括られました。

研修生カンパニーNoism2を観ることには、Noism1を観る時とは異なる楽しみがあります。なかでも最たるものは、公演期間中にグングン伸びていく若い表現力を目撃する楽しみです。5名の新顔も眩しい定期公演vol.10。きっと熱いステージが繰り広げられることでしょう。チケットは絶賛発売中。皆さんそれぞれに、「推し」の若手舞踊家の卵を見つけに来てください。

Noism2定期公演vol.10・新作『BOW!!!』(演出振付:平原慎太郎)と金森穣振付Noismレパートリー(演出:山田勇気)、公演は3月15日(金)~17日(日)で、全5公演。(@新潟市りゅーとぴあ・スタジオB)
出演はNoism2:門山楓、岩城美桜、森加奈、森川真央、鈴木夢生、池田穂乃香、カナール・ミラン・ハジメ、杉野可林、長澤マリーヤ、橋本礼美。
乞うご期待!
(shin)

金森さん、第60回毎日芸術賞 受賞!

明けましておめでとうございます!
今年もご一緒に、金森穣Noismをますます応援してまいりましょう!

新年早々の吉報!
金森さんが第60回毎日芸術賞を受賞!!
おめでとうございます!!
https://mainichi.jp/articles/20190101/ddm/001/040/097000c

井関さんのニムラ舞踊賞受賞に続いての快挙!
春から縁起がいいですね~♪

そして今年のNoismスケジュールが一挙に発表されました!

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Noism1 実験舞踊vol.1『R.O.O.M.』/『鏡の中の鏡』

新潟公演: 1月25日(金)- 2月17日(日)※全13回 
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
(1月25,26,27日 前売完売)

東京公演: 2月21日(木)- 2月24日(日)※全5回
会場:吉祥寺シアター(前売完売)

◆Noism2定期公演vol.10
3月15日(金)- 17日(日)※全5回
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

◆柳都会 vol.20 近藤一弥×金森穣
―グラフィックデザイナーの創造的知性
3月24日(日)15:00-17:00
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

◆Noism2札幌公演
4月19日(金)- 20日(土)※全2回
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

チェーホフ国際演劇祭2019
Noism劇的舞踊『カルメン』ロシア・モスクワ公演
5月29日(水)- 31日(金)
会場:Helikon Opera

シビウ国際演劇祭2019
Noism1実験舞踊vol.1『R.O.O.M.』/『鏡の中の鏡』
ルーマニア・シビウ公演(予定)

6月中旬

◆Noism新作(予定)
新潟公演:7月19日(金)- 21日(日)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸文化会館

東京公演:7月27日(土)- 28日(日)
会場:目黒パーシモンホール

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2度目となる、ルーマニア・シビウ公演や、7月のNoism1新作公演も!
9月には富山県でのシアター・オリンピックス招聘公演も予定されています。
亥年にふさわしい大活躍ですね!
私たちも、はりきって応援していきましょう♪

*閑話休題*

新年恒例、砂丘館での特別展示。
mikkyoz 013

Noism映像担当、遠藤龍さんの新作映像+音響作品(le)
mikkyoz(le+遠藤龍)13回目となる展示です。

開催期間:2019年 1月16日(水)~1月27日(日)
開館時間:9時~21時 (※1/16(水)~1/20(日)は9時~18時)
会場/砂丘館ギャラリー(蔵)
定休日:月曜日 
料金:観覧無料
主催:砂丘館
https://www.sakyukan.jp/2018/12/7197

こちらもどうぞお運びください♪

(fullmoon)

敢然と酷暑に向き合った『ゾーン』、Noism2に労いの夕陽は美しく

台風の直撃こそありませんでしたが、
フェーン現象というかたちで暑さが牙をむいた新潟市、2018年7月29日(日)。
この日、国内で最も高い気温を記録したらしいその新潟(市)で、
Noism2特別公演『ゾーン』がNoismの14thシーズンの掉尾を飾りました。

前日にも増して強い風が吹いていたことから、客席を覆うテントは立てられず、
舞う者も、観る者もともに「露天」という、ある意味、開放感たっぷりの50分間で、
全員が等しく日射しと風を総身に受けながらの公演となりました。

予定開演時間の17:30を7分程過ぎて、
「白い女性」が下手側客席脇から歩み出てきました。この日は三好綾音さん。
彼女と片山夏波さんは来期、Noism1準メンバーに、
「白い女性」ダブルキャストの西澤真耶さんはNoism1メンバーにそれぞれ昇格しますし、
この公演を最後にNoism2を去るメンバーに牧野彩季さんがいて、
そうした意味合いからも、このメンバーの見納めとなる最後の公演だった訳です。

しかし、なす術もないほどの自然の猛威が容赦なく彼女たちに襲いかかりました。
体温を上回る危険な気温とあって、15:30の回は前日に中止と決定していましたが、
熱を溜めこむだけ溜めこんだアスファルトや、
一向に収まる気配を見せない強い風など、
屋外公演のもつ、「計算できず、手に負えない」要素が
Noism2メンバーを苦しめた2日間でした。
前日に、同様の暑さのなか、2公演を行っていたことが、
この日、ボディブローのように効いてきた部分もあった筈です。

色々なことが起き得るのが舞台、
ましてや、屋外公演となれば尚更です。
決して万全ではない過酷過ぎる条件下、
それでも一人ひとりが観客に対してNoism2を背負おうという気概を発揮して、
敢然と酷暑や強風に向き合っていたと思います。
フォーメーションの変更も行いながら、
ラストの公演を全うしたメンバーに対して大きな拍手が贈られました。

メンバー9人それぞれが個々に貴重な経験をし、その身中に経験値を蓄え、
次のステップに繋がる「何か」を得た2日間だったのではないでしょうか。
彼女たちが櫛田祥光さんの振付のもと、重ねてきた時間、
その確かさは決して損なわれることはなかったと思います。
私たち観客に届けようと腐心し、
炎天下、リハーサルを繰り返す姿に胸を打たれなかった者などいない筈です。

序盤、水を思わせる断片化された音楽のもと、
日傘によって頼りなく守られた「白い女性」の周囲には、
海面下、或いは、海底にゆらぐ、忘れ去られた「藻屑」のような
ゆったり美しい動きを示す黒い衣裳のメンバーたち。
とても印象的な滑り出しです。

ひとり白の「今を生きる女性」に対して、
「忘れられた記憶」を踊る黒のメンバーは、
容易にその失われた顔や表情を回復できません。
回復のきっかけは、禍々しい音のコラージュが耳に届くなか、
思いもよらない災害とともに訪れます。

「今を生きる女性」すら「忘れられた記憶」と等価である他ないという
如何ともしがたい厳しい真理。
誰しも「mortal(死すべき)」な存在に過ぎず、
「immortal(不死)」ではなく、
自身の生のなかに内在する死を自覚したとき、
記憶のなかで失われていた顔や表情の回復は果たされます。
かつて「白い女性」を頼りなく保護していた日傘は、
いまや周囲と同じ黒に身を包んだかつての「白い女性」の手で、
集められた白黒2色の衣裳の上に、
それらを分け隔てなく慈しむように捧げられるでしょう。

『ゾーン』…声高に叫ぶことなく、静謐でいながら、強く胸に迫る作品でした。

終演後、仮設の客席撤収に余念がない
Noism1メンバーを含むスタッフの向こう側、
夕陽を映した壁面のホリゾントが
えも言われぬ美しさに染まり、
あたかも、厳しい2日間3公演に力の限り向き合ったNoism2の若手舞踊家一人ひとりを労おうとでもするかのように、
刻々、その鮮やかな色合いを深めていきました。
彼女たち一人ひとりの前途に光あれとばかりに…。
(shin)

きっと記憶に残るNoism2特別公演『ゾーン』、その初日2公演

大雨、続く酷暑、更に台風。
「とても異常な状態」にあるとも言える日本列島の2018年7月28日(土)、
新潟市「水と土の芸術祭2018」の関連企画として、
本拠地・りゅーとぴあを飛び出し、万代島多目的広場〈屋外広場〉を会場に、
Noism2の特別公演が行われ、
元Noismメンバーで、
現在、東京でDance Company Lastaを主宰する櫛田祥光さん振付演出の
『ゾーン』が上演されました。

濃い夏の青空と白い雲、更には光を照り返す対岸の漁業会社や造船会社の壁面をホリゾントに、
注ぎ続ける太陽光にいたぶられて熱した、黒のリノリウムならぬアスファルトの上で、
白1:黒8の構成で、9人のNoism2メンバーが、
記憶を巡る「切なさ」を踊りました。
折からの暑さゆえ、当初の構想より10分短くしたとはいえ、全篇50分の力作です。

「100年後の事を想像してみた。
私はもちろん、目の前を歩く人、車を運転している人も、
誰1人として存在していない。
時間とともに記憶はおぼろげになり、
言葉は風化し、
そして人々から忘れ去られ消えていく。」

この日は、15:30からの回と、17:30からの回の2公演をどちらも観ました。
白い日傘を差した白い衣裳の女性はダブルキャストで、
最初は三好綾音さんが、続いては西澤真耶さんがそれぞれ演じました。
ふたりの持つテイストの違いを楽しみましたが、
日傘のレースが顔にあやなす光と影の美しく儚げな様子は共通でした。

黒8人は「忘れられた記憶」、白ひとりは「今を生きる女性」。
相互に嵌入し合い、絡み、引き込み、縺れ、抗い、飲み込み、飲み込まれるのは、
一人ひとり重みのある筈の身体、そして異なる筈の顔たち。
…甦るは、東日本大震災の記憶。
この日、若手舞踊家たちが踊る「ゾーン」の奥、海から続く水面の青は、
波こそ立てつつも、「あの日」の凶暴さを感じさせることはありませんでした。
それでも、水辺で観る風化への抗いと鎮魂には強く胸に迫ってくるものがありました。

時に、8人の黒い女性に同調するかのように、上手側から数羽の烏が飛び立ち、
或いは、正面奥にまっすぐ立つ河岸のライトの上に一羽の白い鴎がとまり、
彼女たちが踊る「ゾーン」中央に立つ白いひとりを見下ろし、
はたまた、正面奥から客席側に歩みだす白の女性(15:30の回:三好さん)の姿を、
突然、あたかも強いピンスポットライト然とした光線が浮かび上がらせるなど、
見事なシンクロ振りで自然を味方につけた、「持っている」感満載の屋外公演でした。

そして何より、若手女性舞踊家全員、暑さに顔を真っ赤にしながらも、
「体温」以下の、或いは、より正確には、「体温」が失われた世界を描出して、
観る者の心を締め付けました。
それはそれは、(矛盾するようではありますが、)この日、2公演を通した彼女たちの
消耗振りが案じられるほどの「熱演」でした。
「ゾーン」に入っていたからこそ演じ切れたのだとも思いますが、
明日(7/29)の公演に関しては、15:30からの早い回が中止となりました。
観ているだけでも厳しい暑さでしたし、明日は一層気温が上昇する予報もあります。
残念ですが、若手舞踊家の身体を思えば、やむを得ない措置かと考えます。
もっとも、一番残念に感じているのは彼女たち自身の筈。
全身全霊を傾けた、渾身の舞踊で締め括ってくれることでしょう。
15:30の回のチケットをお持ちの方は、17:30の回に振替が可能ですし、
ご都合のつかない方には後日払い戻されるとのことです。

明日も暑くなります。
入場時に(恐らく)ペットボトル入りの麦茶も配付されますが、
各自、充分な脱水対策と暑さ対策をしてお越しください。
開演10分前より整理番号順にて客席へのご入場となります。
たゆたうような大人テイストのNoism2をご堪能ください。
きっと記憶に残ることでしょう。
(shin)

Noism2出演「にいがた総おどり」in アート・ミックス・ジャパン2018

2018年4月14日(土)、この日はJR新潟駅の高架化に伴う
線路切り替え工事のため、新潟駅を中心に大規模な列車運休がある一日で、
その影響から市内の道路はどこもかなり渋滞していました。
そんななかで、JR東日本も「SPECIAL SUPPORTER」として名を連ねる
「アート・ミックス・ジャパン2018」が開催されるとは…。
なんとも不思議な感じもいたしましたが、ともあれ行きました、行きました。
観ました、観ましたNoism2。
ジャンル「祭り」チケットno.11「にいがた総おどり」@りゅーとぴあ・劇場。

全席自由席の公演だったため、
開場時刻17:05のおよそ50分ほど前に様子を見ようと
劇場入口へ行ってみると、
はやくも壁に沿って入場を待つ人が並び始めていたので、
その列に加わって開場を待ちました。
その甲斐あって、狙っていた最前列中央の座席を押えることができて一安心。

開演までのホワイエでは「三条神楽」が演じられていたり、
枡入りで提供されるラテアートを買い求める人の列ができていたりと、
華やかな雰囲気がそこここに漂っていました。

17:35、開演。
まずは色と音の洪水、下駄総踊りで幕が開け、会場中が熱い手拍子で応えました。
続いて、万代太鼓。笛・鐘・太鼓・踊りが
ボルテージ上がりっ放しのステージを降りて、客席通路へ。
ますます観客と一体となって盛り上がる様子を振り返って眺めていると、
最後は横笛一本による厳かな演奏が会場を鎮めていきました。
…ん、この雰囲気。いよいよかな。果たしてその通り。
17:50、一旦下りていた緞帳が再び上がると、照明が入る前の暗いステージ、
その舞台框(ぶたいがまち)際の最前面に、
横一列に並ぶNoism2メンバー9人の姿が朧げに目に入ってきます。

照明が入ると、そこまでとは打って変わって、いたってシンプルそのもの。
照明もそうなら、音楽もそう。
何より、腕と背中を剥き出しにした黒のレオタード+黒のタイツという衣裳がそう。
空気は張り詰め、一瞬にしてクールでソリッドな舞台に早変わりしました。
定期公演で観た「Noismレパートリー」のアナザー・ヴァージョンです。

踊られたのは、『ZONE -陽炎 稲妻 水の月』「academic」(2009)からの断片と
『PLAY 2 PLAY -干渉する次元』(2007)からの断片でしたが、
目にしていた定期公演のときとは異なる新たな演出・編集が施された、
この日限りのスペシャルな演目でした。
すぐ目の前、センターには、次のシーズンからNoism1へ昇格する西澤真耶さんの姿。
で、更にNoism1準メンバーとなる片山夏波さんと三好綾音さんがいる、
このメンバーでのNoism2もこれで見納めだななどと思うが早いか、
様々な記憶が去来するのに任せて、視線を送ることとなりました。
持ち時間はわずか10分だったようですが、
会場中が息を詰めて食い入るように見詰めている様子でした。
18:00、彼女たちのパートが終わったとき、
他の演目とは明らかに趣の異なる拍手が劇場内に谺しました。

その次に登場したヒップホップのUnityも注目チームだったようで、
Noism2~Unityの流れに認められる「芸術性」は、
「熱狂」や「一体感」を志向する他の踊りとはそのテイストを異にし、
このプログラムにおける、ひとつの目玉と言って差し支えないものでした。

その後も、「お祭り」色の強い、会場一体型のパフォーマンスが続いたのち、
プログラムの締め括りには、新潟人の耳に馴染みの深い樽砧(たるきぬた)が登場。
その樽砧の演奏を中央に、出演者全員が一堂に揃いました。
その際、「オラオラ」な素振りが微塵もない控え目過ぎる9人の女性たちは、
他の昂揚した気分の踊り手たちのなかにあって、
どこか儚げで、所在無さげで、遠慮がちで、
先刻、圧倒的な存在感で、空気を支配して踊っていたときとは全く別人のようであり、
今風に言えば、「ギャップ萌え」で、「キュン死」してしまいそうでした。(笑)

おっと、もうひとつ是非とも記しておきたい事柄が。
それは樽砧の素晴らしさです。
見事なバチ捌きから繰り出される、軽快でノリの良い音、音、音。
浸って聴いていると、3年前(2015年8月)の「水と土の芸術祭」において、
旧二葉中学校グラウンドで踊られた
Noism2×永島流新潟樽砧伝承会による作品
『赤降る校庭 さらにもう一度 火の花 散れ』の記憶が蘇ってきました。
アレをもう一度観たいなぁと。
Noism2のレパートリーとして踊り継いでいって欲しい、
新潟らしい名作でしたから。

私は、にいがた総おどりにも、Unityにも明るくはないため、
逆立ちしても、どうやっても、それらについて詳しく書くことなどできません。
しかし、この公演で「オール新潟」の踊りを概観できたような気がします。
逆に、にいがた総おどりやUnityメインで来られたお客さんも、
Noismに触れ、体感し、「新しいジャンル」を堪能したのではないでしょうか。
その意味では、本県が「踊りにまつわる文化コンテンツ」が豊かなことを
改めて実感できる、好適な45分間のプログラムだったと言えそうです。
(欲を言うなら、Noism2ももっと観たかった部分はありますが…。)
個人的には、いずれも新潟に根差す、様々な「踊り」に目を釘付けにされ、
大いに楽しむことが出来ました。

Noism2の出演はこのプログラム限りですが、
「アート・ミックス・ジャパン2018」はもう一日、15日(日)も開催されます。
詳しくはこちらをどうぞ。

(shin)

爽やかな感動を残し、Noism2定期公演vol.9の幕下りる

2018年1月28日(日)は、Noism2定期公演vol.9の「マチソワ」の日。
この日の2公演は、ダブルキャストの両方を続けて観られる日ということで、
マチネとソワレの両方を観にいらしたお客さんも多かったようでした。
そして、この日をもって「3日間4公演」の幕が下りました、
観る者の心に爽やかな感動を残して。
そう、それは、まさに金森さんがツイッターで、
「『時分の花』の、なんと美しいことか。」と呟いたとおりに…。

【1/28マチネ】

【1/28ソワレ】

楽日の日曜日、私も一日のうちにダブルキャストの両方が観たくなり、
午前11時を待って、電話をかけて、急遽、13:30の回の当日券を求めたのですが、
そうやって備えた甲斐がありました。趣の異なる2公演を、
或いは、金森さんの言葉を借りて言えば、「ふたつの異なる世界観」を続けて目にすることができたからです。本当に楽しかった。

その趣の違いを全て書くことはできませんが、例えば、Noismレパートリー中の『PLAY 2 PLAY』パートにおいて、奥側4人と手前側4人の位置が入れ替わることで、雰囲気がまるで別物のように見えましたし、
また、例えば、島地さんの『私を泣かせてください』のラストのソロに関して書くなら、マチネの西澤真耶さんが哀歓を表出していた一方、ソワレの門山楓さんは憧れを迸らせていたと感じました。
もてる力を振り絞り、「マチソワ」に臨み、それを走り切った9人の若手舞踊家は、「身銭を切って」間違いなくかけがえのない経験を積んだことでしょう。更なる飛躍に繋がる礎として。
3日間にわたって、その身体を以て、私たちを非現実の2本立ての「夢」へと
誘ってくれた9人の若手舞踊家に心からの拍手を送りたいと思います。

以下、ホワイエに出て行われた、楽日のアフタートークからいくつか記しておきます。
☆山田さんと島地さんが互いの演目に関してどう感じているかを訊ねる質問を受けて、
山田さんが、「島地さんの作品は日に日に変わっていった。難しいことにトライしている。
ダンサーが尊敬していたし、自分も尊敬しましたね。舵の利かない船を漕いでいる感じ。
成功の瞬間でさえ、頭で思い描いていたものではないだろう」と言えば、
島地さんは、「山田さんがディレクション(演出)しているのを見て影響を受けた。
それは公開リハの際、『ダメだ!』とスパッと言ったこと。言うんだ、この人って、と。
でも、ダンサーは変わるということを信じていればこそ言えること。
みんなのこと、好きなんだねぇ。関係性が凄く見えちゃった。
ボクにはできないけど、やろうと思った。
『ダメ!』と言う強さを持ちたいと思った」と語りました。
★島地さんの指導を得てのちの変化を訊ねられた山田さんは、
自由をテーマに、まるっきり何もない状態から個々のダンサーの決断や判断を大事にして、
チョイスしていくアプローチはダンサーの主体性を育む意味合いが大きいと答えました。
☆外部から振付家を招く際に重視している事柄を訊ねられた金森さんが挙げた3点は、
①第一義的にはやはり才能、
②自分たちでは与えることができない何かを与えてくれること、
③舞踊芸術の力が社会的に有用であることを認め、ともに闘っていける「同志」であること。

★Noismレパートリーにおける衣裳(トップス)について訊ねられた山田さん、
「全部、彼女たちの私物であり、かぶらないようにちょっと変えてみたりしたけれど、
大事にしたのは、個々の背中がどう見えるかという点だった」とのこと。

☆作品のなかで多用された「言葉」について台本の存在を訊ねられると、島地さんは
「セリフは即興ではなく、しっかり決まっていて、100回くらい練習している。
それだけは削らずに残そうと決めていた」と答え、
本人が大好きだと語る「言葉遊び」を今回の作品に持ち込んだ例として、
「悲しみ」→「かな」+「しみ」に分けて、
森加奈さん(かなちゃん)に「シミがない」と語らせたことを挙げて解説。
すると、今度は金森さんが加わって、「言語は音の集積で、社会的な産物。
彼はそれを脱構築して遊ぶ。通常、こうだろうと思われていることを常に疑っている」
という纏め方で、島地さんの人柄の一端を紹介してくれました。
また、今回の人間と魔女のキャスティングに関してですが、
島地さんが新メンバー4人を魔女に据えたのは、なんら意図してのものではなく、
普段一緒にいるからという感じで分けてみたら、
「後で、その分け方って…」と気付くことになったものなのだそうです。

★この日のマチネとソワレで異なる点を訊ねられると、
島地さん、「今日変えたのは、ラスト付近だけ」ながらも、
「どういう風に行ったら良くなるのかを考えて、通常、毎回変えている。
舞踊家の肌艶、におい、エネルギーなどを見て、この『薬』がいいかなぁ、とか。
たまに間違うんだけど、…。」(笑)
「で、楽しみだけれど、凄く怖い。本番で見るドキドキ感は半端ない。
その『賭け』を残しておくようにしている」と語ると、
ここでも金森さんが次のように付け加えています。
「自由に見える瞬間も、そんなに簡単ではない。
(島地さんは)そんな儚さ、脆さ、危険性をよく知る者である」と。
☆ダンサーの細かい仕草について、その演出意図を訊ねられた島地さんは、
「ひらめきや思いつき、ノリ、そのとき出たものを常に信じたい」と語り、
金森さんは「(舞踊の)ルールは常に破るためにある。自由になるためには踏台が必要。
型の大切さ。それがなければ、飛べない」と補足してくれました。
更に、島地さん、作品がある程度かたまったのは「2日前」とか「ゲネプロのとき」と、
驚きの舞台裏も明かしてくれました。えっ、驚きでもなんでもない?(笑)

公演最終日ということもあり、訊けないことがないほどにリラックスした空気のなか進行し、途中、何度も大爆笑が起きたアットホームで楽しいアフタートークも、最後、金森さんの「我々がこうしてチャレンジングなものを創り、それを観た人が、非日常に触れて、何を感じるか。舞踊言語は多様で、社会的に有用であることをこれからも発信していきたい」という言葉をもって締め括られました。

「非現実」にどっぷりと浸かり、夢見心地のうちに過ぎた週末の3日間。とても幸せでした。その多幸感をもたらしてくれた9人の躍動する身体が瞼の裏に焼き付いていて、もう既に次のNoism2の公演が待ち遠しい気持ちが湧いてくるのですが、今はまず何よりも、どうもお疲れ様でした。そして爽やかな感動を有難うございました、そのふたつの言葉を伝えたいと思います。

【追記】金森さんも「事後的に知った」という、島地さん「新曲」2曲入りCD販売は、
この日の追加分も含めて、すべて「sold out」となりました。(笑)
無事にゲットされましたか。
(shin)

Noism2定期公演vol.9中日、ダブルキャストを堪能

日中は太陽も輝き、漸く雪による混乱も収束を見せ始めた2018年1月27日(土)、
前日に知らされた「ダブルキャスト」を堪能するべく、
そして同時に島地作品の「ダブルキャストの謎」に向き合うべく、
りゅーとぴあ・スタジオBに向かいました。

この日は公演が始まる直前になって、ひとりのお客さんが体調を崩され、
会場中がとても心配したのですが、お医者さんに診てもらいに向かったので大丈夫と報告があり、
一同ホッと胸をなでおろすといった一幕もありました。

そんな事情から少し遅れて始まった中日。
まず、山田さんによる「Noismレパートリー」、この日のキャストは左表の通り。
前日、「拍手が起こった」と書いたパートも別キャストになっており、個々のメンバーが訓練を積んだり、経験値を増したりさせる意味合いもあるのでしょうが、更に、互いに「負けていられない」と鎬を削りあう部分も期待してのことでしょう。同期であれ、先輩後輩であれ、切磋琢磨し合い、共に高みを目指していくためにはうってつけのスタイルなのでしょうね。お稽古事の発表会ではなく、誰がいち早く殻を破って頭角を現してくるかが問われる厳しい側面もそこにはある筈なのです。
冒頭、足を踏み鳴らすことで、過度の緊張感を取り去ると同時に、身体に気を込めながら始まるのは同じでも、この日は前日に比べて、9人の若い舞踊家が自信を増して舞台に立っているような印象を強くしました。
動きをなぞっているのではなく、動きが着実に身体化されてきているというか。
削ぎ落された7つの断片とそれを踊る9つの身体は神秘性を纏い、輝きを放ちました。

快調な滑り出しはその後も続き、後半の島地さんの『私を泣かせてください』に関しても、
より確信を増した9つの身体が溌剌と躍動するさまは目に眩しく映じました。
「時間配分を変える」とのことでしたが、「途中まで変更はないみたいだなぁ。
それと『ダブルキャスト』にも見えないなぁ。聞き違いだったかなぁ」など思いながら
観ていたのですが、終盤近くに至り、前日やや冗長に感じられた部分が割愛されて、
滑らかな繋がりを示したかと思うと、ラスト、「私を泣かせてください」に重ねられる
ソロが西澤真耶さんに変わっていて、漸く、「ダブルキャストの謎」は解消しました。
しかし、その西澤さんが踊ったソロは、身体全体から、表情から、右手の人差し指から、
えも言われぬ哀感が立ちあがり、切なくて、美しくて、
いつまでも観ていたいと思うほど見事なものでした。
この日の会場からはその場面での拍手こそ起きませんでしたが、
一様に微動だにせず、固唾を飲んで見つめている様子がビンビン伝わってきました。
会場は揃って魅了されまくりだった訳です。

どちらの演目も終了時には、自らの身体に向き合い、懸命に踊った若手舞踊家に対して、
惜しみない拍手が送られたことは言うまでもありません。
前日よりも両作品の「核」に迫った踊りを見せてくれたと思っています。

アフタートークから
この日も、作品の途中でも拍手していいのか、というよく訊ねられる質問がでて、
それに対する金森さんも、いつものように、自由に拍手して貰って構わない、
但し、反面、周りの空気を読むこともあるだろうし、
端から拍手しようと思って来られるとこれもまた困るけど、と答えるなかで、
「(『私を泣かせてください』)最後の(西澤さんの)ソロ、良かった。
自分も拍手しようと思ったくらい。でも、芸術監督だしなぁ。立場を考えるとなぁ」という
西澤さん本人に直接聞かせたいような言葉を口にされたことを書き記しておきます。
「あれが観られるのが『舞台』」と付け足されたのも最大級の賛辞だったと思います。

Noismレパートリーに関して
☆冒頭、『Nameless Poison -黒衣の僧』からの抜粋部分、
音楽が途切れる箇所については、「ただ聞こえなくなっているだけで、
内なる音楽はずっと続いている。無音の中で身体が浮き出てくる躍動感、
一緒にズレることなく動くのがあそこの課題」なのだという説明。(金森さん)
★コラージュされたレパートリーについて、再録風に。
金森さん「まずは驚いた。こういう風にシーン、シーンを読み取るんだなぁ、と。
そしてそれがズレていない。なんか照れたし、有難かった」
山田さん「最初に見せた時、自分は『NINA』か何かでいないときだった。
引き出しを開けられた感じだった」
金森さん「俺あてのラヴレター、マジかよと思った」
山田さん「ラヴレターではなくて、リスペクト」
金森さん「照明だけはちょっと言っちゃった」
山田さん「結構わかってると思ってたんだけど、実際にモノを使うのは違った。
イメージはあったが、具体的にはどうやればいいかわからず、アドバイスして貰った」

『私を泣かせてください』に関して
☆「あるってことを信じたい。体がある。体は自分の一番身近にあるもの。
ない何かを信じることも大事だが、今持っている何かを信じたい」と島地さん。
★ヘンデルの「私を泣かせてください」を選んだのは、
カーラジオで聞いて「いいなぁ」と思ったからだが、
「でも、いい曲すぎて、普通は避けたくなっちゃうんだけど、
そんな避けてる自分っていうのもねぇ、…」と選曲のいきさつを説明。
☆作品で言葉がリズム良く使われていることに関して、
島地さん「元来、言葉遊びが好き。
今回もみなさんご存知の(合唱曲)『翼をください』の歌詞を分解して、
音を切るところを変化させて取り込んでいる。
(『いま富とか名誉ならばいらないけど翼が欲しい』)
言葉を使う場合、それを音楽として聴けるかどうかにフォーカスしている」
…実は、『翼をください』という曲名は、
メディア向け公開リハーサルの際、島地さんの口から出ていたのですが、
この日説明されるまで、何のことか確認がつかず、
「確か、言ってたよなぁ、だけど?」って具合の実態不明なワードだった訳です。
次回、観る時には「歌詞」の切られ方に注意したいと思いました。

また、作品に登場する「魔女」の衣裳を身に着けてアフタートークに出た島地さん。
最後にその意味を訊ねられると、「エンターテインメントとして、
サービスしようと思って」との説明でしたが、
きっと前日のアフタートークで質問されたさるお客さんが
島地さんと山田さんをごっちゃにしたまま、最後までその名前の混乱が収まらず、
会場中が大きな笑いに包まれたことからのひらめきだったものと推測されます。(笑)
金森さん、山田さん、島地さんと三者三様の持ち味で、
楽しいやりとりを聞かせてくれました。

そして買っちゃいました、島地保武・「新曲」2曲入りCD♪(笑)

シリアルナンバー入り、一枚300円という安価ながらも貴重過ぎる愛蔵保存盤。
勿論、絵も文字も「by Yasutake Shimaji」。
これから正座して聴きます。(笑)

そんな楽しいNoism2定期公演vol.9も残すところ明日一日、2公演のみ。
既報の通り、前売り券は完売。
当日券は若干枚、明日11時より販売とのこと。
興味のある方はこの機会をお見逃しなく。
(shin)