2023年6月1日、JR東日本「トランヴェール」6月号にサポーターズ登場♪

「君が取り上げてくれたから、6月1日はサポーターズ記念日」(笑)

どこかで聞いたようなフレーズですが、暦は水無月の朔日となり、既報(2023/4/19)の通り、JR東日本の新幹線搭載誌「トランヴェール」6月号にて、私たちNoismサポーターズについても取り上げていただきました。

同誌のウェブサイトには以下のような文字が(文字通り)踊っています。

2023年6月号特集 『踊る、新潟。』
「江戸時代末期、日本海側屈指の湊町だった新潟。古町かいわいを歩くと、そうした当時のにぎわいを感じることができる。毎年9月中旬に開催する、江戸時代の盆踊り図に着想を得た新潟下駄総踊り。そして、新潟市が舞踊家の金森穣さんを迎えて誕生した日本初にして唯一の公共劇場専属舞踊団 Noism Company Niigata の奮闘を通じて、新潟市の文化的な豊かさを体験していく。」
(同ウェブサイトより)

…勿論、奮闘するNoismあってのことですが、その「金森穣 Noismを、静かに熱く見守り応援する」私たちサポーターズに目を留めていただき、「以前から、いつか取材したいと思っていました」、そう語ってくださった同誌の編集ディレクター・籔下純子さんに取材していただいたのでした。有難いことです。

取材当日(2023年4月19日)、小一時間に渡って、事務局代表のfullmoonさんをはじめ、acoさん、aquaさんと私、4人でNoismの魅力について、かな~り熱くお話しさせて貰ったことを覚えています。そして、今、そのときの楽しさを感じていただける誌面を作っていただいたことに感謝いたします。

(また、今号にはNoism地域活動部門芸術監督を務めるNoism0・山田勇気さんや、以前、その山田さんの手になるNoism2の名作『赤降る校庭 さらにもう一度 火の花 散れ』で共演した永島流新潟樽砧伝承会、その2代目・永島鼓山を襲名された岡澤花菜子さんについての頁もあるなど、Noismそのものに関しても読み応えありの一冊と言えます。)

Noism(と私たちサポーターズ(笑))に興味をお持ちの方は、是非、今月(生憎、6月は「小の月」で、30日しかありませんし)、こぞってガンガン、JR東日本の新幹線にご乗車いただき、お手に取っていただけたらと思います。(笑)

*下の画像2枚(↓)はfullmoonさんが実際に新幹線に乗車して撮影したものです。大勢の方々の目に触れることでしょう。嬉しいことです。

そしてこれをきっかけにサポーターズの存在を認知された方々、私たちと一緒に静かに熱く、そして楽しく、Noismを応援していきませんか。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

(shin)

『Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023』公開リハーサル及び囲み取材に行ってきました♪

前日の寒さから一転、春の陽光が指して気持ちのよい2023年4月19日(水)、標記のメディア&活動支援会員向けの公開リハーサル(+囲み取材)に行ってきました。会場はりゅーとぴあ〈劇場〉でした。まずは公開リハーサル、時間は13:30から約30分間。

4/14のときと同様、この日も見せて貰ったのは、『Noism2定期公演vol.14』の方からでした。で、現在のNoism2メンバーは全員が女性ということもあるからでしょうか、Noism1からの出演もあります。さてさて、誰が出るのかはお楽しみに♪

劇場へ入っていくと既に舞台にはメンバーたちがいて、それを客席から見詰める地域活動部門芸術監督・山田勇気さんは、主に照明の具合をスタッフとやりとりしながら試しています。公演当日まで「ベスト」を求めて、まだまだ練り上げられていきそうです。Noism2リハーサル監督・浅海侑加さんはビデオ撮影の準備をしています。そうこうしているうちに、Noism1メンバーも何名か入ってきて舞台に目をやり始めました。

見学する私たちが揃った頃合いで、山田さん、「じゃあグループのところから『クロノス(カイロス1)』まで通していきましょう。照明も入れていきます」と指示を出すと、まず、客電が落ちて、次に舞台上も暗転。そこを経てからの明転で、「オール・バッハ・プログラム」この日の公開リハーサルが始まりました。

まずは『ZONE』より academic から。

続いて『complex』よりデュエット、『愛と精霊の家』より冒頭シーンです。

そして色鮮やかな『クロノスカイロス1』より。

スクリーンに映し出されるのは初演時のNoism1メンバーの姿。ですから、それに対しても若き舞踊家たちの「挑戦」が見てとれるような案配です。

その後、スクリーンの画像や照明の微調整が行われます。山田さんからスタッフに「真ん中へん、ジョフ(旧メンバー)のところ。(画像の)秒数を3秒追加。ゆっくり」とか、「追っかけで8秒くらいかけて消す。みんなの灯り」とか、もう秒単位でのテクニカルなブラッシュアップです。踊るメンバーに向けては、「はけ切りまで走り切りたい」や「幸せそうに走りたい」など、細部の重要性を伝えていきます。

そうこうしているうちに、14時になり、そこからは場所をホワイエに移して、山田さんと浅海さんへの囲み取材の時間です。

主なやりとりを簡単にご紹介します。

Q:見どころは?
 -山田さん:「見てもらったのはNoism2の定期公演の部分だったが、前半の方にはNoism1メンバーの振付公演(4作品)があり、今回、一緒にやることでボリュームがあり、若手の振付家と若手の舞踊家によるフレッシュなエネルギー溢れる公演になる」
 -浅海さん:「振付公演に出るメンバーは定期公演を踊るときとはまた違った面が見られるの楽しみがある。違う作品を踊ることで表現や身体性が変わる。違う強さ、違う表情、違う面が見られる」

Q:J.S.バッハの曲を用いたレパートリーとした理由は?
 -山田さん:
「統一感があってもいいのかなと。バッハはNoismらしいし、バッハの音楽のシンプルな強さと、研修生(Noism2)がやるべきシンプルに身体を鍛えていくことが合致する。また、『挑戦』として、あの音楽に向き合って貰いたかった。やってみたら、音楽ごとに違う表現があるし、音楽がシンプルで抽象的であるため、身体性にフォーカスする難しさがあり、トライして欲しいと思った」

Q:振付公演での作品作りについて何か制約はあったのか?
 -山田さん:
「特にない。ただ、公演が全体で90分くらいなので、(4作品なので)ひとり10分程度に」

Q:メンバー振付公演の作品順はそうやって決めたのか?
 -山田さん
「見てみて、終わったときにどういう感覚が残るかを考えて決めた。音楽の『流れ』も考慮した」

…山田さんと浅海さんへのこれも新鮮だった囲み取材はここまでです。
で、その後、Noismスタッフからなされた告知として、両日とも終演後のアフタートークには、山田さんと浅海さんに加えて、Noism1メンバーの振付家4名が登壇予定とのこと。更に新鮮かつ、色々な面で面白いお話が聞ける機会になりそうですね。
とにかく楽しみな公演2日間。チケットは只今、絶賛発売中。よいお席はお早めに!

で、この日は囲み取材のあとの時間を利用して、なんと東京から(!)私たちNoismサポーターズを取材したい(!!)とのお申し入れを受けていたのでした。
その取材ですが、JR東日本の新幹線車内サービス誌「トランヴェール」の編集ディレクター・籔下純子さんとおっしゃる方からのもの。新幹線で前の座席の背面、あの網ポケットに入っている旅の雑誌ですよね、「トランヴェール」。
その6月号が、新潟のダンスシーンを特集掲載する予定だそうで、新潟の様々な踊りやダンスのコンテンツに混じって、私たちサポーターズについても取り上げたいということなのでした。籔下さん、Noism公演をご覧になられた際に、私たちNoismサポーターズについても興味を持たれたとおっしゃっていました。
fullmoonさんを通じて、acoさん、aquaさんと私、4人でNoismの魅力について、目をハートにしながら小一時間、お話しさせて貰いました。どんな記事に纏めてくださるか今から楽しみです。籔下さん、どうも有難うございました。
皆さま、6月号、是非お手にとってご覧いただけたらと思います。(その「トランヴェール」は、表紙のQRコードを読み込むことで、現在、発行と同時に読めるのだそうです。(期間限定です。)また、1ヶ月後、次の号が出るタイミングになりますと、上のリンクから「バックナンバー」として読めるようになります。)

でも、まずは今週末(4/22土、23日)に迫った、様々に新しさや若さが溢れる『Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023』です。お見逃しなく!

(shin)
(photos by aqua & shin)

Noism Company Niigata新体制 就任記者会見 開催♪

雨の一日となった、2022年9月1日。
Noism Company Niigataの新たなシーズン(19thシーズン)が始まりました!
シーズン開始にあたり、金森穣 芸術総監督、井関佐和子 国際活動部門芸術監督、山田勇気 地域活動部門芸術監督の就任記者会見が行われました。

2022年9月1日(木)15:00-15:45@りゅーとぴあ能楽堂ホワイエ
登壇者:
金森穣(Noism Company Niigata 芸術総監督)
井関佐和子(Noism Company Niigata 国際活動部門芸術監督)
山田勇気(Noism Company Niigata 地域活動部門芸術監督)
19thシーズンNoism Company Niigataメンバー全員

金森さん、井関さん、山田さんの順に就任の抱負を話されました。
金森さんは、
「2部門制になり、国際部門と地域部門を二人に任せることで、Noismは更に飛躍できると思う。何かあれば相談は受けるが、基本は任せて、自分は俯瞰して見ていきたい。井関にはNoism0,1を任せ、山田にはNoism2を一任する。現在、すでに二人が選んだメンバーになっている。
自分はレジデンシャル制度を成熟させていきたい。大きな視座に立って、Noismを導いていきたい」と話されました。

井関さんは、
「国際部門というと海外関係と思われがちだが、国内外という意味であり、初年度は内側の充実を図っていきたい。新潟からNoismのことを言葉と身体で発信していく。
先シーズンは鼓童と共演して新潟・東京圏以外の地域でも公演し、それぞれの地域の人たちの感じ方を味わった。Noismを知らない人たちにもNoismを知ってもらえるように届けていきたい」と話され、井関さんからNoism1メンバーの紹介がありました。

続いて山田さんは、まず先にNoism2メンバーを紹介してから、
「これまでもやってきたが、より一層、地域に貢献する活動を集中してやる。まずは小学校へのアウトリーチを増やして充実させたい。そしてオープンクラスを担当するので、Noismが培ってきた身体知を広めたい。皆さんには観るだけではなく体験してほしい。
そして研修生カンパニーであるNoism2を担当する。メンバーは夢と理想を持ってここに来るが、現実にぶつかり自分自身と向き合わざるを得ない。技術的なことだけでなく身も心も成長してほしい。2、3年で研修を終えそれぞれの道に進んで行く。一瞬の夢に賭けるメンバーを応援してほしい。地域の人たちに愛される集団になってほしい」と話されました。

以下は質疑応答からの抜粋です。
金森:レジデンシャル制度は、新潟市の行政が文化政策として芸術活動を担う、劇場文化の新しい形。これまで日本には前例が無い。行政と財団とNoismが地域の文化を担う。3者で相談しながら、5年以内に、他の地域にも取り入れられる汎用性のある制度にしていきたい。それはかなりハードルが高いことだが、それだけに献身する意義がある。

井関:市と財団とNoismの3者は対等である。その中のひとつであるNoism内側の体制を強化していきたい。舞踊家は自覚と責任とプライドを持ってほしい。Noism1がどのくらい実力をつけていけるかが勝負。
個人的には公演では、芸術監督ではなく一舞踊家として踊る。芸術監督としてこんなふうに出なくてもいいように、Noism1メンバーに前に出てほしい。いずれ引き継ぎたい。

山田:劇場に舞踊家がいることによって、いろいろ役にたつことができる。皆さんからも声を掛けてほしい。以前、市の人から海岸清掃を依頼されたとき、「こんなことを頼んでもいいんですか?」という雰囲気だった。もちろんできないこともあるが、こちらが思いつかないようなこともあるので、なんでも提案してほしい。地域のいろいろな人たちと繋がっていきたい。

金森:公演は海外からのオファーもある。コロナがもう少し落ち着いたら新潟の外に出たい。地域と、地球の裏側の両方で活躍する舞踊団が新潟にある。それは素晴らしいこと。私だけの夢や妄想ではなく、市民の皆さんと共有したい。

★メンバーのひと言(皆さん、恵まれた環境と応援に感謝していました)
Noism1
井本星那 Sena IMOTO:Noismとしての自覚を持ってやっていきたい。
三好綾音 Rio MIYOSHI:クオリティの高い公演を届けられるように精進する。
中尾洸太 Kota NAKAO:観に来てほしい。高みを目指し、伝えられることを増やしたい。
庄島さくら Sakura SHOJIMA:Noismらしく、且つ自分らしく踊りたい。
庄島すみれ Sumire SHOJIMA:たくさんの人に公演を観に来てほしい。
坪田光 Hikaru TSUBOTA:責任とプライドを持って邁進していけるように努力する。
樋浦瞳 Akira HIURA:新潟市出身で中3の時、Noismを観た。憧れの場所にいる。市民に興味を持ってもらえるように、身体でがんばって伝えていきたい。
杉野可林 Karin SUGINO(都合により欠席)
糸川祐希 Yuki ITOKAWA:プロの自覚を持ってがんばっていきたい。
凖メンバー
横山ひかり Hikari YOKOYAMA:舞踊の力を届けられるように精進したい。

Noism2リハーサル監督・Noism1
浅海侑加 Yuka ASAUMI:Noism2メンバーと一緒に活動していく。新たなことにチャレンジしたい。
(浅海さんはNoism1メンバーとして公演に出演することもあります)

Noism2
兼述育見 Ikumi KANENOBU:心も身体も成長したい。
土屋景衣子 Keiko TSUCHIYA:自覚と責任を持ってがんばる。
渡部梨乃 Rino WATABE:自分と向き合い、闘い、精進する。視野を広く持ち、市民と繋がり、いい踊りと思われるようにしたい。
太田菜月 Natsuki OTA:ひとつでも多くのことを学びたい。
河村アズリ Azuri KAWAMURA:心と身体を強くしたい。
佐藤萌子 Moeko SATO:自分と向き合って、上を目指したい。
高田季歩 Kiho TAKADA:目の前にあることに一つひとつ取組み、精進していきたい。
村上莉瑚 Riko MURAKAMI:心身の中から伝わるような表現ができるように努力したい。

新たな決意の新生Noism Company Niigata。まさにシビックプライド!
ますます応援して参りましょう!

(fullmoon)
(photos by aqua)

Noism『境界』大千穐楽、土佐の地層に井関佐和子の光源を見た(サポーター 公演感想)

☆『境界』高知公演+同時上演『夏の名残のバラ』(井関佐和子芸術選奨文部科学大臣賞受賞記念)(@高知市文化プラザかるぽーと)

 2022年1月10日(月・祝)高知市文化プラザかるぽーとでのNoism0/Noism1『境界』大千穐楽、そして井関佐和子さんが故郷に錦を飾る『夏の名残のバラ』同時上演に駆け付けた。高知公演を知った時から「駆けつけねば」と思っていたが、「井関佐和子を応援する会 さわさわ会」代表・齋藤正行(新潟・市民映画館シネ・ウインド代表 安吾の会世話人代表)、詩人・鈴木良一さん(安吾の会 世話人副代表、さわさわ会)、Noismサポーターズ・越野泉さんという、過去もNoismを追ってロシア、ルーマニアや日本各地を訪ねた仲間との久方ぶりの旅となった。
 1月8日(土)に高知入りし、様々に珍道中を繰り広げたが、9日(日)の道程は特筆したい。井関佐和子さんのお母様の故郷であり、お兄様が代表を務める漬物店「越知物産」に向かい、おふたりに挨拶。絶品のしば漬などを購入(お土産に芋けんぴをいただき恐縮)。そして、龍河洞へと向かう。坂口安吾が『安吾新日本風土記』三回目の取材で高知を訪れ、「次は綱男(ご子息)を連れてきたい」と語ったという龍河洞(安吾は桐生に帰宅した翌朝に急逝)。そのこの世とは思えぬ絶景の中に、まるで『Near Far Here』の舞台上での井関さんの姿を留めたような鍾乳石を見つけ、絶句する。暗闇の中で「光」を求めるようなあの作品との、奇跡的なシンクロに、息を呑んだ。

越知物産さんにて

龍河洞でシンクロニシティ

 1月10日(月・祝)。完売となった高知公演へ。15時前にかるぽーとへ到着したが、既に長蛇の列(コロナ対策の為、定員の半分の座席とはいえ)。15時半の開場後、二階前列右寄の座席を確保し、開演を待つ(バレエを学んでいると思しき若い方含め、場内は公演への期待が匂い立つようだった)
 16時、『夏の名残のバラ』から開演。井関佐和子という舞踊家の「矜持」を昇華する舞台の一瞬一瞬に吐息を漏らし、山田勇気さん・カメラ・配線・落ち葉との「共演」に唸り。幾度観ても新鮮に涙する作品だが、井関さんの身体の動き、手を打つ音、解放感が炸裂する終盤、いずれも瑞々しく、軽やか。カーテンコールに立った井関さんに、惜しみ無く拍手を送った。

 続くNoism1『Endless Opening』(山田うん演出振付)は、新潟・東京公演を経て、9人のメンバーの動き・音楽・演出が噛み合い、思わず身体がノるほどに仕上がっていた。全メンバーの名前を挙げたいほど、各々の個性・色彩が滲み、9台の台車と共に舞うシークエンスもパシリと決まる。調和された動きではなく、そこから溢れるものを謳う山田演出に応えつつ、やはりその「地力」が、跳躍や腕や爪先の動きに滲み出るNoismメンバー。客席の空気も、舞台とシンクロするように高まってゆく。

 そしてNoism0『Near Far Here』。バロックの名曲に乗って、舞踊・照明・映像・更に演出のケレン味とが、一瞬の隙なく連続する本作。暗闇の中、照明のマジックも相まって、非現実のように舞台に現れる井関さんの一挙手一投足に涙が溢れる。やがて訪れる現世の色彩(客席にも降り注ぐある色彩)、鳴り止まない拍手を経ても訪れないカーテンコール。冴え渡る金森穣演出の揺るぎなさを再確認。

 鈴木良一さんは少年が「すっごく面白かった!」と興奮気味に語る様子を見たという。筆者も、「さわさわ会」会報配付ブースに立ち、バレエを習っていると思しき少女たちに会報を配りつつ「おじさんは新潟から観に来たんだよ」と冗談めかしたが、Noismの自由さ・基礎や先人たちへの敬意に裏打ちされた「型破り」が、若い魂に響く瞬間を見るようで、胸が熱くなった。

 公演後、齋藤代表・鈴木さんと、かるぽーと傍の居酒屋で一献しつつ、Noism高知公演パンフを眺めていたら、金森さん・井関さんの文章が胸に染みて、二人に朗読して聞かせてしまった(内容は下の画像でご覧ください)。走り書きになってしまったが、井関さんを育んだ土佐の地、彼女とNoismを支える新潟。ふたつの土地への万感が込み上げてくる、忘れ難い鑑賞体験となった。

高知公演パンフレットより


久志田渉(さわさわ会役員 安吾の会事務局長 月刊ウインド編集部)

新潟日報「Noism 脱皮への次章」、地域貢献に期待する声を報じる

2021年12月29日(水)の新潟日報朝刊は、前日分(「上」)に続き、文化面に「Noism 脱皮への次章」を掲載しました。前日のブログにて、3回展開かと予想しましたが、この日の掲載分は「下」とのことで、なら、「前編」「後編」の方が良くないか、とか思いながらも、その気持ちは棚上げし、(←こうして書いてしまっては、「棚上げにならない」の声も聞こえてきそうですが、)とにかく、「下」をご紹介します。

新潟日報・2021年12月29日付け朝刊より

今回は、新「レジデンシャル制度」のひとつの眼目でもある、「地域活動部門」設置に関する記事構成となっています。端的に言えば、前回の活動継続期に「課題」との位置付けがなされた「市民還元」の取組みに梃子入れをして、更に浸透度を増そうという体制に関するものです。

触れられているのは、市山流宗家、にいがた総おどり、全国大会で上位に食い込む高校ダンス部の活躍等々、「舞踊のまち新潟」を印象づける数々。

そのなか、まず紙幅が割かれているのは、新潟市洋舞踊協会の第9回記念合同公演(2020/10/4)、井関さんのほか、当時のNoism1メンバーだった林田海里さん、チャーリー・リャンさん、カイ・トミオカさん、スティーヴン・クィルダンさんが新潟市内のバレエ教室に通う若者たちと共演したのでした。作品は『畔道にて~8つの小品』、金森さんが一から振り付けた完全な「新作」でした。勿論、当日、私も客席からその舞台を観ていたのですが、「これはひとつの大きなメルクマールになる」、そう思って目頭が熱くなったものでした。

次にこの日の記事で見逃せないのは、「今期は初めて、市内の高校ダンス部出身者がプロカンパニー『ノイズム1』のメンバーになった」の1文でしょう。勿論、それは奇しくも、前日、本ブログ「私がダンスを始めた頃」に掲載した樋浦瞳さんのことです。そうしたことからくる期待もあるにはあるでしょうが、それ以上に、もっと純粋に、先般の『Endless Opening』で見せたその伸びやかな踊りに新鮮な魅力を感じた方も多くいらっしゃる筈です。かく言う私もそのひとりですけれど。で、その樋浦さんなら、新潟市や新潟市民とのリンクの役割を果たすことに不足はありません。そう感じた次第です。

記事に戻ります。その締め括りに置かれた市舞踊協会の若林さんの言葉、「金森監督には、今後も新潟を文化都市として成熟させるという大きな目標に向かって進んでもらいたい」。同感です。
そうした思いとは裏腹に、行政サイドは、恐らく、Noismのこれまでの「17年」を長いとみた部分もあるのでしょうが、決してそんなことはありません。新「レジデンシャル制度」で設けられた「1期5年」乃至「2期10年」の上限で目指される「目標」は、果たして大きなものたり得るのでしょうか。「文化都市としての成熟」はもっと長い射程で捉えられるべきものではないのでしょうか。金森さんが常々唱える「劇場文化100年構想」こそまず議論され、そして共有されて欲しい理想と言えます。

勿論、「国際活動部門」路線も重要な訳です。世界的にリスペクトを集める「余人をもって代えがたい」芸術監督・金森さん。彼がいてくれる新潟市の未来は明るい筈。真に文化的な方向での刷新を旨とする(庵野秀明氏ばりの)「シン・レジデンシャル制度」を求める所以です。

(shin)

地元紙・新潟日報、新「レジデンシャル制度」に関する記事を掲載

Noism0 / Noism1 『境界』東京公演の幕が下りてしまい、ファイナルの高知公演(1/10)まで、年末年始2週間の「Noism-less」期の今、2021年12月28日(火)、地元紙・新潟日報がその文化面において、「Noism 脱皮への次章」という記事を掲載し、新「レジデンシャル制度」について取り上げています。この日(12/28)分には「上」とありますので、あと2回が予定されているのでしょうか。
クリスマス期の耳目を集めた『境界』東京公演の感想がSNS各所を賑わせている現在、多くの方からの関心が寄せられるものと思われます。「新潟の動向には注目が集まっている」状況下、県外の方にもお読み頂きたく、ご紹介を試みたいと思います。

新潟日報・2021年12月28日(火)朝刊より

私も、本ブログを担当している関係からでしょうか、「市民サポート団体」として取材を受け、皆さんの気持ちを代表するだろう思いを話してきました。

金森さんが心血を注いだ17年という年月が折り畳まれているNoism Company Niigataの現在地。新潟で、東京で、あの『境界』ダブルビル公演を観た後の今、私の中にある、やはり「金森さんなしでは」の思いはより強固なものになっています。否、常に思うところに過ぎないのですけれども、それ。

このあと、(多分)「2回」(?)がどのような内容なのか。いずれにしましても、「No Noism, No Life.」の私たち「市民サポート団体」にとって、「Noism-less」の今であってみれば、次が待ち遠しい道理ではあります。
そして、そもそも、地元紙が取り上げる新潟市の新「レジデンシャル制度」ですが、その刷新振りで全方位的な大きな期待感を集める、言うなれば「シン・レジデンシャル制度」であって欲しい、否、そうしたものにしていかなければならないと思う年末です。
皆さんからのコメント、お待ちしております。

【追記】「Noism 脱皮への次章」翌日掲載分はこちらからもどうぞ。

(shin)

「新レジデンシャル制度」12/3会見続報、これで制度設計は充分なのか?

前日(12/3)に開かれた「新レジデンシャル制度」に関する会見、それを報じるニュース動画を次々追ったのは私ひとりではなかったでしょう。しかし、そのどれもが「新制度」の骨格を撫ぜる程度のものに終始していた印象で、何かモヤモヤしたものが残る気がしたのも事実です。

明けて12月4日、今度は紙媒体が報じる番です。コンビニへ行って、何紙か買ってきましたが、件の記事を載せていたのは新潟日報と朝日新聞の2紙だったでしょうか。

でも、その論調は2紙で異なる感じで、色々読んでスッキリしたかったというのに、モヤモヤの解消には至らなかったような塩梅です。

少し、ご紹介しましょう。先ずは「新制度」の全体像を扱った新潟日報から。

2021年12月4日付け新潟日報朝刊

「任期5年『成果出す』」の見出しの下、カラー写真入りで4段の記事を掲載し、この度の「新制度」に至る迄の経緯と今後の展開が、金森さんの決意を軸に纏められています。

こちらの記事で気になる箇所としては、先ず、「ノイズム発足当時から制度設計自体が不十分だったとの指摘があがった」であり、次いで、「金森さんは、新制度について、個人的に思う部分はあるとしながらも」であり、「『10年と考えると中途半端』などと述べ」や「ノイズムイコール金森穣というのを脱却したい」などの金森さんの言葉が挙げられるでしょう。

次に、朝日新聞からです。こちらは書き方からもNoismとの接点が薄い記者の手になる記事のようです。

2021年12月4日付け朝日新聞

こちらで特に気にかかる箇所は、勿論、「任期後に退任する可能性もあることを示唆した」の部分ですが、これは金森さんが常々口にする「劇場文化100年構想」よりも「新制度」の字面が抱かせる印象を重く捉えた結果かと思われます。しかし、実際、会見場にいなかった者としては、そうしたニュアンスの判断も根拠に乏しいものと言わざるを得ないのがツラいところです。

昨日からの各種報道で、残念に思うことのひとつに、紹介されているのが、金森さんの言葉だけで、あとのふたり、つまり、中原新潟市長と(朝日新聞だけを読むなら、同席したことも定かではなくなる)堀内りゅーとぴあ支配人の言葉がまったくスルーされていることもあります。「活動目標・基本方針の設定」を行い、「市の施策への有効活用」を果たすことが目される新潟市の首長と、「制度に基づくレジデンシャル事業の実施」主体であるりゅーとぴあの支配人は何も語らなかったのでしょうか。それともニュースバリューのある言葉は一切、口にしなかったのでしょうか。いずれにしても、物足りなさしかありません。こんな有様で「新制度」の制度設計は充分だと言い切れるのでしょうか。まったく何もわからない、そんな気持ちになるばかりです。

そんなあたりが、金森さんの「個人的に思う部分はある」となったのでしょう。5年後、或いは10年後、市がコミットする文化の成熟が否応なく途絶えてしまう制度設計のどこが望ましいものと言えるのでしょうか。これまでも、これからも極めて豊穣なかたちで持続可能な筈の金森さんとNoism、17年間に渡って育まれてきた「新潟モデル」とも呼ぶべきものをいとも簡単に捨て去る「新制度」の理はどこに見出せるというのでしょうか。「文化」の営みに照らして、キチンと語って欲しかったところです。

今後も金森さんに全幅の信頼を寄せて、同じものを見詰めて歩んでいこうと思うのですが、それこそまったく検証もなされていない「新制度」の枠組みに関しては、見直しや修正が必要だと言う声はあげ続けていこうと思います。

(shin)

12/3会見、国際活動と地域活動の「2部門制」で動き出す新たなNoism Company Niigata

12月3日(金)、新しいレジデンシャル制度に関する注目の記者会見が開かれました。サポーターズとしましても参加したいところでしたが、今回は新潟市政記者クラブ、新・新潟市政記者クラブ所属各社が対象とのことで、それは叶わず、twitter や報道各社のニュースが伝える内容を待っていた点では皆さんと同じだったかと思います。

まずは、県内メディアが伝えた内容へのリンクを貼っておきますので、ご覧下さい。

BSN新潟放送
http://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20211203_16729398.php

NST新潟総合テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/f809dcfbf7d6f9038771ed5e68bf06de052798c6

UX新潟テレビ21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5b4cd4c56b0ee72ca27e0ff4af34943eb4dad8?source=rss

TeNYテレビ新潟
https://news.yahoo.co.jp/articles/482debd60fca4777d0f4a851c73e9415133e64df

そして次にNoism Web Site が伝えた新活動体制へのリンクです。

りゅーとぴあ レジデンシャル制度に基づく新活動体制 | Noism Web Site

2022年9月からの新制度では、芸術監督の任期が1期5年以内、任期の更新は1回、2期10年を上限とされ、新制度を適用する第一号がNoismであることは既に報じられていましたが、それ以外の細部がとても気になるところでしたし、何より「Noismありきではない」という市長の言葉に胸中、大きな不安を掻き立てられていたのでした。

で、この日の会見です。
伝えられたものから、そうした懸念や不安が一掃されたという訳ではありません。疑問は疑問のまま残っていますけれど、ニュース映像が見せてくれた金森さんの表情と「この5年で新しいNoismの成果を出す。そのために5年を費やす」の言葉に、持続可能なNoism、及び「劇場文化100年構想」への確かな一歩が刻まれたと信じたい、信じてついて行こう。そんな気持ちが湧いてきて、少なからず落ち着きを取り戻すことができたといったところでしょうか。

来年9月からの5年間の新活動体制では、これまで活動評価で課題とされてきた「市民還元」部分への積極的なテコ入れが感じられる「2本の柱」が設けられるものとなりました。新レジデンシャル制度の初代「芸術監督」=「Noism Company Niigata 芸術総監督(金森さん)」の下、「国際活動部門芸術監督(井関さん)」と「地域活動部門芸術監督(山田さん)」を置く体制です。

「市の施策への有効活用」を約束する新潟市には、これまでのような不作為の姿勢ではなく、積極的な支援体制への転換が望まれるところです。その上での「2本の柱」であることは言うまでもありません。

先行きは不透明さが極まる昨今。「100年」のスパンで物事を捉えるなどほとんど無理な業なのかもしれません。しかし、そこに芸術による感動という長期にわたる意義や、社会包摂という中長期的な意義を視野に収めつつ、社会にとって不可欠な「公共財」たろうとする、新潟市を舞台に展開される、金森さんの生涯を賭した「冒険」には、シビックプライドをくすぐられない訳がないじゃないですか。

最後に金森さんのブログへのリンクを貼っておきます。胸熱になること必至。私たちのNoism Company Niigataを、私たちは自分たち一人ひとりの場所から盛り上げていきましょう。すべてはこの一日から始まって、まずは5年、そして10年、更にその先へ。「初代芸術監督」金森さんと同じ夢を見ながら。

新潟市・新レジデンシャル制度・初代芸術監督就任に寄せて | 金森穣 (jokanamori.com)

(shin)

「新しい」レジデンシャル制度の下の活動継続、詳細は12/3の会見が待たれる

皆さま、既に旧聞に属するものとなってしまいましたが、昨日(11/26)付けの地元紙・新潟日報がその朝刊の新潟面において、「ノイズム活動継続」の見出しと「市など3者 新制度で合意」の袖見出しを付けて報じました。

新潟日報2021年11月26日付け朝刊

「レジデンシャル制度」の見直し方針が発表されて以来、芸術監督の任期をはじめ、中原新潟市長が「ノイズムありきではない」と強調したとされることに心中穏やかではない日々を送っているのは私だけではないでしょう。

新潟市とNoismの今後はどうなっていくのか。図らずも、この日の簡潔すぎる2段組の記事の直上には、新潟名誉市民である文化人・會津八一揮毫の「新潟」という題字があり、左隣には「こだわりや熱意などは見えにくい」と評される中原八一市政に関する記事が配されているのが何とも皮肉と言えば皮肉かと。ふたりの「八一」。文化と行政、そして文化行政の在り方に関して、一地方都市・新潟市の舵取りに、全国はおろか、世界中の関心の目が注がれていると言っても過言ではない状況です。’Art is long, life is short.’ 「眼前の対応に追われる」姿勢では文化は育たないことは自明です。

そうした意味からも、新潟市とりゅーとぴあ、そして芸術監督・金森さんとの間で進められてきた協議の結果が公表される12月3日の会見が待たれます。そしてそれが、これまで金森さんとNoismが獲得してきた国内外の名声に恥じない内容であり、「市の施策への有効活用」を謳う新潟市にあって、「金看板」として関わっていく気概を示すものであることを強く望む気持ちでいっぱいです。

さて、会見やいかに。

(shin)

Noism Company Niigata 17thシーズン活動評価結果公表さる

11月8日、新潟市のHPにおいて、過日の有識者会議(9月22日)での意見交換を踏まえるかたちで、Noism Company Niigataの17thシーズン(令和2年9月から令和3年8月まで)の活動評価結果が公表されました。

詳しくは次のリンクからご覧ください。
17thシーズン(令和2年9月から令和3年8月)活動評価の結果について

市による総合評価は「B」(評価指標達成)で、「所見」には次のような記載が見られます。
>全体を通して目標達成に向け善処していることが認められる。
>観客層の拡大に努めたことを評価する。
>地域貢献に資する活動は、その内容について常に改善を図り、参加者をはじめ市民の満足度や認知度の向上に努めていただきたい。また未達成の項目については原因を分析し、来シーズンの目標達成に努めていただきたい。
>活動には多額の公費が投入されており、市民の厳しい目が注がれていることを再認識し、…市民の文化芸術活動の振興に貢献していただきたい。

ご参考までに前16thシーズン(令和1年9月から令和2年8月)活動評価についてもご覧下さい。

この間、「全体を通して目標達成に向け善処している」ことは、16thシーズンと17thシーズンそれぞれの評価項目における、(新潟)市評価のA・B・Cの数に明瞭に現われています。2シーズンの比較をご覧下さい。尚、( )内にはそのパーセンテージとNoismによる自己評価数を示しています。
(評価のA・B・Cとは次の内容を示すものです。「A」:評価指標達成かつ達成度・内容が優れている、「B」:評価指標達成、「C」:評価指標未達成)
16thシーズン(全29項目): 
「A」市評価4(13.8%・自己評価5)、「B」市評価18(62.1%・自己評価15)、「C」市評価7(24.1%・自己評価9)
17thシーズン(全26項目←「オープンクラス」への評価4つがひとつに纏められたことによる3項目減):
「A」市評価8(30.1%・自己評価8)、「B」市評価17(65.4%・自己評価16)、「C」市評価1(3.8%・自己評価2)

目指されるべきは評価指数達成を示す「B」以上であるなか、「A」が倍増(4→8)していると同時に、「C」はひとつのみ(7→1)と大幅にその数を減じています。で、そのひとつの「C」というのが、「地域貢献」中の「新潟市民からの認知度の向上」を評価項目とする「Noismワンデイスクール」であり、「2回以上」開催という評価指標において、前16thシーズンが無開催だったところ、17thシーズンは1回開催しており、評価指標には達していないことから「C」は「C」でも、そこに改善努力は認められ、そうしてみますと、17thシーズンのNoismは、すべての項目において、真摯に成果をあげてきたことがわかります。

更に、17thシーズンにおける成果目標の視点毎の市評価A・B・Cの内訳は以下の通りです。尚、( )内には前16thシーズンの数字を示し、数値の増加(=改善)が読み取れる部分には下線を付しました。
上演活動: 「A」1(0)、「B」4(5)、「C」0(0)
地域貢献: 「A」5(3)、「B」3(3)、「C」1(6)
国内他館との連携: 「A」2(1)、「B」2(3)、「C」0(0)
Noism以外の作品鑑賞: 「A」0(0)、「B」2(1)「C」0(1)
コンプライアンスの遵守: 「A」0(0)、「B」4(4)、「C」0(0)
職員の労務管理: 「A」0(0)、「B」2(2)、「C」0(0)

こうして各視点を通覧してみますと、Noismの活動そのものや鑑賞に纏わる評価(上の4つ)はグンと上がっていて、運営体制ほか(下の2つ)も安定し、悪くないものとして評価されていることが充分に読み取れるかと思います。

それにしましても、気になるのは、この度、こうした高評価を下した新潟市が、件の「レジデンシャル制度」見直し協議において、「Noismありきではない」と強調したうえで、自らを活動拠点と活動費の一部を支援する立場であるとし、「実施主体」りゅーとぴあとの間の役割分担を明確化した発表を行っていることです。更に、中原市長が、その流れで、「条件が整えば10年継続できる。10年後には公募を行う」という方針を示していることも、以前、このブログでご紹介していますが、なんとも解せない話です。

今、先の見えない時代にあって、ここですぐに「11年目以降」の将来の安心など得られないとするなら、この1年、そして次の1年、更にその次も、とそんな具合に、Noism Company Niigata と新潟市民の蜜月を形作ろうとするベクトル、或いはサポートこそが求められているのだろうと思うものです。鑑賞は支援と同義です。是非とも、公演会場で一緒に心を震わせましょう。私たちには金森さんとNoismが必要なのですから。

(shin)