「纏うNoism」#10:太田菜月さん

メール取材日:2024/03/20(Wed.)& 3/24(Sun.)

春彼岸にあってさえ、雪など降ったりするあり得ない天候が続きましたが、それも昨日3/24(日)朝の「全米桜祭りオープニングセレモニー」が春を運んできてくれたかのように、本来のこの季節らしさに戻ろうとしています。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。既に Noism Company Niigata 20周年記念公演「Amomentof」のチケットもおさえて、日々期待に胸を膨らませていることと思います。そんななか、ここにお届けするのは「纏うNoism」の10回目、太田菜月さんのご登場です。画像もたくさんご紹介しながら、太田菜月さんに迫っていけたらと思います。

「自分に似合う色が、いちばんいい色なのだ」(ココ・シャネル)

それでは「纏う」太田菜月さん、お楽しみください。

纏う1: 稽古着の太田さん

 *おお、ほぼ黒一色でシンプルな装い。余計なものは何も持ち込まず、気持ちが入った感じですね。ええっと、この日の稽古着について教えてください。

 太田さん「リハーサル中は、基本タンクトップを着用しています。以前は、よくTシャツを着ていたのですが、暑がりなので袖をよく肩まで捲り上げてしまっていたので、タンクトップを着るようになりました。 朝のクラスでは、冷えないようにヒートテックを着ています。ズボンはメーカーにはこだわっていないのですが、なるべく重すぎないものを着ています。あとは、よく膝下が出るように裾をまくっています」

 *右足の裾がまくられ、肌が覗いているのがアクセントになってますね。素敵です。

 *4枚の画像に共通している「黒」について伺います。稽古着に「黒」を選ばれることは多いのでしょうか。また、「黒」を選ばれる理由などあれば、教えてください。

 太田さん「黒を選ぶ理由として単純に私自身が、黒色が好きということもあるのですが、汗かきなので、汗の色がうつりにくいというのが一つと、黒色を着ることによって、身も心も引き締まる気がして、『今からリハーサル頑張るぞ』とマインドチェンジする為に、選んでいます。 その代わり朝のバレエクラスでは、赤、青、ピンクや紫のカラフルなレオタードを着ていることが多いです」

 *なるほどです。その時々の意味合いに応じて色を選ばれているのですね。色がそれを纏う人の気持ちに対して与える効果には大きなものがありますからね。朝に着るカラフルな色は気分をあげてくれますよね、絶対。

 *3枚目・4枚目に着ておられるダウンベストはどちらの製品になりますか。そして、「名入れ」サービスも特注なのでしょうか。

 太田さん「出身のバレエ教室で頂いたものです。 UNIQLOのもので名入れサービスしたものを頂きました」

 *そうなのですね。それは思い出深い物ですね。いつも見守られていたり、励まされていたりする感覚もあるのでしょうし。ある意味「原点」みたいな。この先も大事に着続けていくことになりますね。

 *次は稽古着に関して「お約束」の質問です。お好みの靴下などありますか。お気に入りポイントも教えてください。

 太田さん「靴下のブランドに全くこだわりはないんです(笑)。ただ直ぐに破いてしまうので、できるだけ枚数が多いH&Mなどで購入する事が多いです」

 *おお、ここまでの連載で初めて出てきました、H&M。あそこ、お洒落な感じですよね、全体的に。今度、見に行こうと思います。

纏う2: 太田さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出について教えてください。

 太田さん「これはバレエ学校時代の公演で、Matthew Bourne振り付けの『Sleeping Beauty』 のFeralという妖精のソロを踊った時の衣裳です。(曲はカナリヤの精)
この作品を踊ったことがきっかけで、私がコンテンポラリーに出会い、のめり込んで行きました。 人生で初めてカツラと羽を付けて踊りました」

 *それは英国の「Central School of Ballet」時代のことでしょうか。在学期間のなかで、いつ頃の公演だったのでしょうか。

 太田さん「Central School of Balletには、2年間しか在学していなかったのですが、 最終学年(3年生)の時に、半年間ほど(3月から7月の5ヶ月)イギリスを周るツアー公演をしていた際にパフォームしました。

 *おお、大掛かりなツアーなのでしたね。で、ワタクシ、不勉強なもので、お訊きするのですが、その「Feralという妖精のソロ」について、もう少し教えてください。

 太田さん「Feralとは動物的な妖精で、ソロ自体は40秒にも満たない短い作品なのですが、終始飛び回っています(笑)。私の性格にぴったりのソロでした。 よくカナリアの精のVA(ヴァリエーション)として知られているのですが、わかりやすく言うと、子供っぽくおしゃべりなキャラクターです(笑)。

 *そうなのですね。’feral’って語は「野生の」という意味ですものね。なるほど。有難うございました。画像からだけでもチャーミングな様子はビンビン伝わってきます。

 *この作品がきっかけとなって、コンテンポラリーに出会い、のめり込んでいったとのことですが、「コンテンポラリー」のどこに惹きつけられたのかお聞かせください。

 太田さん「この作品は、古典バレエとストーリーが一緒だったのですが、身体の使い方が今までやってきたバレエとは違い、型にハマらず、より表現出来る方法や幅が広がった事で、自分を解放できた感じがした事に魅力を感じました」

 *ふむふむ、表現の新しい扉が開いたって感じだったのですね。大きなきっかけになったって訳ですね。

纏う3: 太田さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 太田さん「2022年のNoism2定期公演vol.13で着た『火の鳥』の少年役の衣裳です。 デザインはとてもシンプルなのですが、私にとっての辛い経験や楽しい思い出など全てが詰まっている思い出深い衣裳です。今見てもあの時の感情が蘇って涙が出ます…」

 *あの『火の鳥』の少年役、素晴らしかったです。で、その衣裳に関して、蘇ってくる「辛い経験や楽しい思い出」、差し支えない範囲でどんなことか教えて頂けますか。ホント差し支えない範囲で結構なのですが…。

 太田さん「ありがとうございます。 裏話を言うと、本番3週間前に肋骨を怪我してしまって、Bキャスト(少年:太田菜月・火の鳥:土屋景衣子)は、しばらく練習できなかった期間があったんです。Noismに入って、1年目だったということもあり、迷惑をかけてはいけないと焦ってしまい辛かったです。本番直前までサポーターをつけながら練習していました。 でも最終公演日、舞台上で感情が爆発し、今までの辛い経験など全てを忘れて、ただひたすら舞台上で踊っている喜びに浸り込み、少年として存在した楽しかったあの瞬間がこの衣裳に残っているように、私には見えるんです」

 *えっ!そうだったのですね。実演家は舞台上だけで勝負するものとはいえ、お話を聞いて、私も涙が出そうです。燃えるような熱い思いが、あたかも舞台上で翼を得たかのように、踊る身体から余すところなく迸り出て、それが観る者の心を揺さぶったのですね。文字通り、入魂の舞台だったのだと…。今にして納得です。そのあたり、詳しく聞かせて頂き、有難うございました。

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
2022年5月のNoism2「ディアギレフ生誕150周年記念『火の鳥』」画像となります。太田さんが「少年」役を踊ったのは2日目でした。

纏う4: 普段着の太田さん

 

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 太田さん「この時は地元の友達が新潟に遊びに来てくれていたので海での写真です。 よくZARAで服を買うのですが、このアウターもZARAで購入しました。 因みに私の弟も色違いを持っています(笑)。 パンツはどこのかわからないのですが、母のものをこっそり貰ってきました! 足のサイズが大きい方で、靴屋さんに行ってもなかなか良いものに出会えないので、よくZARAやGUでブーツを購入します」

 *ZARA! 私がそのブランド名で思い出すのは、庵野秀明『シン・ゴジラ』(2016)。米国大統領特使として日本に派遣されたカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)の「ZARAはどこ?」という台詞なのですが、こちらのファッションブランド、発祥はスペインってことのようで、「a(あ)」という母音で終わる開音節のネーミングも理解できようというものです。それはそれとして…

 *こちらの2枚も「黒」ベースで素敵にまとめられていますが、普段着も「黒」っぽいものを多く選ばれているのでしょうか。

 太田さん「この日は、たまたま暗い色にまとまっているのですが、冬は、セーターなどは、かなりはっきりとした色の物を着ています。青や黄緑色もよく着ています。 タートルネックを着る時は、黒色の方が、顔が映えるので、濃いメイクをしたりして、アクセントを入れるようにしています」

 *有難うございます。ちょっと細かいことをお訊きします。首に巻かれているのはスヌードとお見受けしますが、太田さんはスヌード派ですか、マフラー派ですか。それとも「二刀流」ですか。

 太田さん「りゅーとぴあに行く際は、基本マフラーを愛用しています。マフラーの方が橋を渡る際に、風をよりブロック出来ている気がします(笑)。ただ、マフラーはチェック柄のものしか持ってないので、このアウターに合わせる時は、基本このスヌード使っています。なので、二刀流ですね」

 *なるほど。風、冷たいですものね。あと、この日のアウターは厚手のシャツコートという理解でよいでしょうか。

 太田さん「はい!」

 *「赤」のチェックも映えて、とても素敵です。因みに、弟さんはどんな色を選ばれたのですか。また、弟さんとは服の好みは似ていたりするのですか。

 太田さん「 弟は白ベースの物を選んでいました。 姉弟で服の好みは違いますね。弟は、ちゃんとコーディネートしていたり、ブランドや生地にもこだわっているみたいなのですが、姉の私はかなり無頓着なので…(笑) 学ばないとです」

 *貪欲だ(笑)。ここもで色々、細かく突っ込んじゃいましたが、丁寧にお答え頂き、有難うございました。

 太田さんからもサポーターズの皆さまにメッセージを頂いています。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつもあたたかな応援をして下さり、ありがとうございます。皆様の素敵なエネルギーを受け、私も毎日頑張ることができています。これからも感謝の気持ちを忘れずに、良い舞台をお届けできるよう精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します」

ということで、「纏うNoism」第10回、太田菜月さんの回はここまでとなります。

これまで、当ブログでご紹介した太田さんの次の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスをはじめた頃」#23(太田菜月さん)

太田さんには、この先、糸川祐希さんともども、「ランチのNoism」へのご登場予定もあります。そちらもご期待ください。

「纏うNoism」太田菜月さんの回、お楽しみ頂けましたでしょうか。では、また次回♪

(shin)

「2日で2公演じゃ勿体ない!」そんな実感のNoism2定期公演vol.13楽日

2022年5月22日(日)、見事にたくさんの「2」で表記されたこの日の15時から、りゅーとぴあ・劇場にて、Noism2定期公演vol.13楽日の公演を堪能しました。前日に幕が上がり、もうこの日がラストです。日曜日の楽日とあって、メンバーのご家族と思しき方々も多く訪れていたようです。

夥しい数の「2」が本公演を祝福♪

運良く、両日とも観ることができた者のひとりとして、まず感じたのは、たった1日の本番経験で踊りが格段に練度を上げていることでした。昨日は昨日で、ある意味、初々しさが目を楽しませましたが、今日の舞台は、全くその趣を異にし、自信と確信を増した8人の舞踊を観ることになったと言い切りたいと思います。彼ら彼女たちの伸びしろ、そして成長速度の恐ろしさよ。勿論、良い意味です。

第1幕、金森さん振付のNoismレパートリー。この日の舞台の印象としては、全員に「攻める」部分が出て来ていると感じられたことが大きかったと思います。泣いても笑っても、この日が最後。ならば、全部出し切ろうという覚悟が動きのキレとなって表出されていて、ビンビン心に刺さってきました。
なかでも(あくまでも個人的に、ですが、)圧巻だったのは、レパートリーの最後に踊られた『砕波』です。鼓童の太鼓が刻む細かいビートが8人の身体によって増幅されてくるかのようで、観ているこちらも、金森さんが折々に口にするミラーニューロンの働きにより、完全なシンクロ状態に至り、演者と同じ時間を共有し得たことに大きな満足感を感じる自分を見出しました。この後、Noism2は鼓童のイベント「アース・セレブレーション」に参加して、同演目を生演奏で踊る予定があるらしく、一気に、佐渡へ出掛けて、その時間を堪能したい思いが膨らんでしまったのは私ひとりではなかったでしょう。『砕波』、全編通してまた観たいです♪その後の15分間の休憩は、8つの身体が心地よく刻んだビートのままに過ぎていきました。

休憩後、再び、緞帳が上がると蹲る少年と背後には黒衣たち。この日も名作『火の鳥』を観られることが嬉しくない訳がありませんでした。ダブルキャストで踊られた同作は、この日の火の鳥は土屋景衣子さんで、少年が太田菜月さん。前日と異なるメインキャストのみならず、8人全員が、作品全体の趣を一変させ、また違った味わいの『火の鳥』を見せてくれたことは、正直、驚きでした。「こんなにも違うのか!」といった案配だっただけに、ダブルキャストの両方を観られたことは実に嬉しい事柄でした。昨日とは違うものを観ている意識で視線を送るうちに、作品は最後の場面を迎えます。知ってはいても、やはり鳥肌もののラストの切れ味です。この日も大きな拍手が湧き上がり、カーテンコールが繰り返されました。客電が点ってからも、鳴り止まぬ拍手に、緞帳があがり、笑顔の演者たちはより一層の笑顔で拍手に応えます。場内を包んだ多幸感。それはもう言葉で表現することなどできよう筈のないものでした…。

そして今思うこと、それは「2日で2公演じゃ勿体ない!勿体なさ過ぎる!」ってことのみです。舞台で踊った者も、客席から視線を送った者も、例外なく、そんなことを思っていたと断定して間違いなかった筈です。2日間、それほどまでに充実した公演を見せてくれたNoism2メンバーの今後に期待は膨らむ一方の今です。

(shin)

大きな拍手が送られたNoism2 定期公演vol.13初日

2022年5月21日(土)の夕方17時、りゅーとぴあ・劇場を会場に、Noism2の定期公演vol.13初日の幕が上がり、若き研修生カンパニーが、それぞれの「今」に向き合いつつ、伸びやかで新鮮な舞踊を披露し、繰り返されたカーテンコールの間中、場内から大きな拍手を受けました。

この日に至る迄、Noism の公式インスタにて、Noism2メンバーのインタビュー動画が連続アップされるなど、今までにない新機軸が打ち出され、Noism2というカンパニーがより身近に感じられるようになっていたことも特筆ものだったと思います。

まず、休憩前の第1幕は金森穣振付レパートリー(35分)です。『Me/mento, 4am”ne”siac』、ミニマルで無機質な音楽と白の印象が強いスタイリッシュな演目でスタートしました。みんなシュッとしていて、観る者をアッという間に舞踊の内部に取り込んでいきました。そこから一転、バッハが流れる次の演目へと移行するのですが、その移行は見ていて楽しいものでした。明日ご覧になる方はそこもお楽しみ頂けるものと思います。『Phychic 3.11』『solo for 2』と陰影あるバッハが踊られた後、『R.O.O.M.』に転ずるところでは色味も増し、やはり目を楽しませるものがあります。その後、昨年の『Complex』を経て、鼓童の音楽による『砕波』と続く流れも多彩で、レパートリー作品としてよく練り上げられていると感じました。
そして何より、それらを次々踊っていくNoism2のメンバーたちがその若き身体を使って、過去に観たことのある数々のNoism作品をいっとき、この日の舞台上に召喚し、懸命にそれらと同化していこうとする姿を目撃したことで胸が熱くなりました。まだ休憩前の前半であるにも拘わらず、既に大きな拍手が送られたことには何の不思議もありません。休憩中のホワイエで目にした観客たちの顔という顔には満足げな表情が浮かんでいました。

そして、やはり休憩後の『火の鳥』では、期待を裏切ることのない渾身の舞踊を目にすることになりました。火の鳥の兼述育見さん、少年の渡部梨乃さんをはじめ、全員が持てる技量の限りを尽くし、情感たっぷりに作品世界の中に没入して踊る様子は一瞬一瞬、観客を虜にしていきます。一人ひとりがこの名作に一期一会のこの日の息吹を吹き込んでいくかのようで、8人による生命力漲る『火の鳥』を観た気がし、感動しました。冒頭に書いたように拍手が鳴り止まなかったことも宜なるかな、そんな案配で、正直、いつまでも拍手していたい気持ちでした。

終演後、Noism2リハーサル監督の浅海侑加さんの姿を見つけたので、内心の感動を伝えようとしましたが、なかなか言葉にならなくてもどかしい思いがしました。その際、お願いして、本ブログ用に写真を撮らせて頂きましたので、ここに掲載させて頂きます。

「浅海さん、どうも有難うございました。素晴らしい公演でした」

その後、エレベーターホールまで進んだところで、今度は、先刻まで鮮烈な赤の衣裳で火の鳥を踊っていた兼述さんにバッタリ会う幸運に恵まれました。ここでも感動を伝えようとしたのですが、やはり気の利いたことなど言えよう筈もありませんでした。ただ、「感動しました。有難うございました」と直接、ご本人に言えただけで良しとします。

若い舞踊家たちの挑戦に胸が熱くなりっ放しのNoism2定期公演。
明日はまた別キャストで『火の鳥』が踊られます。そちらも期待大。
皆さま、必見ですよ。是非劇場にて目撃ください。

(shin)

Noism2定期公演vol.13 公開リハーサルに行ってきました♪

日時:5月13日(金)14:00~14:30 終了後 囲み取材14:30~14:45
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館〈スタジオB〉
対象:マスコミ、Noism活動支援会員

朝の雨はすっかりあがって薄日が差す中、気温も上がり蒸し暑いようなお天気です。そんな鬱陶しさを吹き飛ばすようなNoism2公開リハーサル!


本番(5/21、22)が来週に迫る中、『火の鳥』(約25分)を見せていただきました!

『火の鳥』は2011年に金森さんがNoism2のために、そして学校公演を視野に創作した作品で、再演を繰り返し、今回は6年ぶりの上演となります。
登場するのは少年と火の鳥、そして若者たち6名の、計8名。
少年と火の鳥はこれまでもダブルキャストの時がありましたが、今回もダブルキャストで、本日は〇〇さんと〇〇さん♪(あえて伏字)。
少年役は踊りもさることながら表情が素晴らしい! 火の鳥も伸びやかに舞います。

もう一組のキャストのお名前もお聞きしましたが、どうぞ当日のお楽しみに♪
土・日の二日間とも、ぜひお運びくださいね!
公演・作品について等、詳細はプレスリリースをご覧ください。

公開リハーサルには、Noism2リハーサル監督 浅海侑加さんはじめ、金森さん、井関さん、山田さん、そしてNoism1メンバーも参加して注視!
出演メンバーは緊張しますよね~。 Noism2メンバーの二人が体調不良とのことで、代わりにNoism1坪田光さんと準メンバー杉野可林さんが特別に出演します。
リハーサルが終わると、金森さんから若者たちへ、歩き方、立ち方の指導が入りました!
本番がますます楽しみです♪

リハは拍手で無事終了し、Noism2リハーサル監督 浅海侑加さんの囲み取材です。BSNで放送されると思いますのでご覧ください。
浅海さんのお話によると、公演の稽古は昨年末頃から始まったそうですが、メンバーが変わったりしたので、まとまってきたのは4月頃だそうです。
『火の鳥』は再演なので動画があり、それを見れば振りはわかりますが、できるだけ浅海さんから振りを渡すようにしたそうです。振りを自分のものにして表現してほしいと話されました。

難しいのは、全員が組んで踊る場面で、激しい動きの中でリフトして回転させたりするので、同じようになることは無く、難しさを痛感しているそうです。
少年、火の鳥、若者たちが、それぞれ影響しあい、変わっていくことが作品のテーマであり、人と人との関係性を感じてほしいと話されました。

私は歴代の『火の鳥』を観ていますが、やはり最後は泣けますね~。。。
そして、ストラヴィンスキーの音楽にぴったり合っていてすばらしい~♪

■上演予定作品
演出振付:金森穣 稽古監督:浅海侑加
・solo for 2 より 初演:2012 年
・R.O.O.M.より 初演:2019 年
・砕波 初演:2017 年
・Phychic 3.11 より 初演:2011 年
・Me/mento, 4 am ”ne” siac より 初演:2001 年
・火の鳥 初演:2011 年

上演作品、見どころ満載です!
5月21日(土)17:00、 22日(日)15:00 @りゅーとぴあ〈劇場〉
若さ溢れる舞踊家たちの輝きを観に、どうぞ劇場にお運びください♪

(fullmoon)
(撮影:aqua)

Noism2定期公演、好評のうちに全5公演の幕おりる

楽日の日曜日、最終17時からの公演を観るために、穏やかだった前日とはうって変わって、冷たい風雨のなか、師走の混雑した道路をりゅーとぴあへと向かいました。

まずは『火の鳥』。今回、ダブルキャストのこの演目は、この日、前日とは異なるキャストで、「少年」に門山楓さんが、「火の鳥」に西岡ひなのさんが配役されていました。土日を続けて観たので、ダブルキャストのどちらも観ることができ、それぞれに持ち味の異なる『火の鳥』を堪能できたのはラッキーでした。
金森さんが5年前にNoism2のために振り付けたこの名作レパートリーは、微塵も「けれん」がなく、キャストが変わろうと常に瑞々しく、これまでも、これからも、変わることなく、舞踊に邁進する若手舞踊家の行く手を照らし、手を引き、或いは背中を押すものと言えます。若々しい身体で描かれていくのは、理想、懊悩、死、嗚咽、慟哭、そして再生、超克、ニーチェ的「超人」。「限界のない豊穣なる身体」(金森さん)に向き合う彼ら(正確には「彼女ら」)の将来に栄えあれという思いで見詰めていました。

続けて、山田さんの新作『ÉTUDE』。こちらもさながら「女子校のよう」(山田さん)な若きメンバーたちへの愛に溢れた美しい逸品。白い衣裳に身を包み、直線的な動きを見せる8人の女性舞踊家はまるで凛として風にそよぐ8輪の「百合」。
幕開けは、こぼれ落ちんばかりに蕾をふくらませ、これから咲き誇らんとする手前の、若さが眩しい人生の一時期。志を同じくする者たちが明瞭なピアノのリズムに合わせて繰り広げるユニゾンは、憧れ、友情、信頼、切磋琢磨、はたまた葛藤、挫折と励まし、あるいは決意や勇気。それらは全て青春期の可視化。微かな「禁断の香り」も漂わせつつ、ただひたすらに美しい。しかし、その時間も端から永劫ではあり得ず、終焉は突然に訪れる類いのもの。音は途切れ、個々に、自らのなかに「音」を探さねばならない季節の到来。それぞれ無音の格闘ののち、やがて聞こえてくる微けき旋律、それは既に青春期あるいはÉTUDE(練習曲)の終わり。ピアノに一輪ずつ感謝の白い花を手向け、代わりに、ほの紅く発光する生命の玉を掌中に収めての巣立ち。優しい眼差しで人生の前半期を俯瞰するかのような成長譚は余韻も格別です。

今このときに踊るべき題材の、贅沢なダブルビル公演。『火の鳥』同様、『ÉTUDE』もレパートリー化されて欲しいと思いました。3日間で5公演はかなり大変だったはずですが、アフタートークの冒頭、金森さんと山田さんの口から「やり切ったね」という言葉が出たことで、メンバーの疲れも吹き飛んだのではないでしょうか。

金森さんと山田さんが言葉を選びながら丁寧に話してくれたアフタートークも含めて、本当に素敵な時間でした。満たされた思いでりゅーとぴあを後にするときには雨も上がっていました。
次は新年、「けれんみたっぷり」(金森さん)のNoism1のスタジオ公演。期待は募りますが、それまでのしばしのお別れ。またりゅーとぴあでお会いしましょう。  (shin)

Noism2定期公演2日目に行ってきました♡

昨日初日の幕が開けたNoism2定期公演。

本日急遽追加公演となった13時30分からの舞台を観てきました。

この作品はダブルビルですが、金森穣監督作品の『火の鳥』は“少年”と“火の鳥”がダブルキャストとなっています。
この回の“少年”は鳥羽絢美さん。“火の鳥”は西澤真耶さんでした。

再演となると観るのを躊躇する方もいらっしゃいますが、そのときのメンバー、そのときのキャスト、そしてそのときの客席。
そしてそして、たとえ同じであってもそのときのその瞬間はそのときだけのもの。

今日このときの『火の鳥』に出会い、その瑞々しさ溢れる舞台に刺激されて作品の世界へと入り込み、思わず純粋に涙してしまいました。
照明が効果的に使われ、シーンそれぞれを浮かび上がらせます。
舞台美術は必要最低限でありながら、ダイレクトに訴えかけてくる作品です。

山田勇気監督作品の『ETUDE』では、等身大の今の彼女達を感じながら、山田勇気監督の作品世界に引き込まれていきました。
ビアノの音律に合わせて“舞台で生きる”メンバー達。
山田勇気監督の感性が舞踊というもの、身体というものに向き合い創られた作品。
観終えた今も、清々しさと深い余韻(個人的感覚)に包まれています。

両作品ともNoism2ならではの魅力に満ちていました。

最終日のチケットは完売していますが、もしかしたら当日券の可能性もあるかもしれません。
NoismPRのTwitterなどチェックしてみてください!!
https://twitter.com/NoismPR?s=09

公演を観終えてから、りゅーとぴあ6階でサポーターズ仲間とのティータイム♪
新潟らしい空が素敵でした♡

aco

Noism2定期公演 初日!

青空が見えつつも、雪がちらつく新潟市。 りゅーとぴあスタジオB、新生Noism2初公演!

新生とは言えメンバー8名のうち、5名が『ラ・バヤデール-幻の国』に出演しています。期待が高まります。

私は最前列中央の席。久しぶりのスタジオ公演です。ほんのすぐそこで踊っているので、彼女たちの緊張感とエネルギーがもろに伝わりクラクラします。

『火の鳥』は今までに何度か見ている思い出深い作品です。踊る人が変わるので、その度に印象が違います。今回もまた新しい火の鳥です。『火の鳥』というだけあって永遠不滅だなあと感じました。

『ETUDE』はリハーサルの時とは違っていてびっくりしました。揃いの衣裳がさわやかで、ピアノ曲に合わせ流れるように進み、と、このあたりまでは一応見せていただいていたので、短期間での進歩が素晴らしいなあと感嘆!・・・続きはぜひご覧くださいね。ますますびっくりです。 山田勇気さんの思慮と愛を感じました。

詳細は、サポーターズ会員でもある、いぽぽぽぱんぱさんがブログにあげてくださったのでご覧くださいね。ネタバレはありません。今日のキャストやアフタートークについても書かれています。https://ameblo.jp/ipopopopanpa/entry-12229318980.html

プレス向けリハーサルについてはシネ・ウインド市川明美さんも書いてくださっています。https://www.cinewind.com/ed-news/noism2/

17日(土)13:30開演のチケット絶賛販売中。ぜひどうぞ!

ところで、今日の公演の折込チラシを見て驚きました! マッチ売り+パッサカリアはご存知の通りですが、その次の公演情報が発表になりました。

◆Noism1新作 DOUBLE BILL

【新潟公演】2017.5.26-28 全3回 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館〈劇場〉

【埼玉公演】2017.6.2-4 全3回 彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉

金森穣 演出振付の新作と、山田勇気 演出振付による新作のダブルビル!

◆Noism2特別公演2017 6月下旬(予定) 演出振付(新作):平原慎太郎

ますます目が離せないNoismです!   (fullmoon)

 

Noism2追加公演決定!

追加公演日時:12月17日(土)13:30開演 ※アフタートークはありません。

12/16~18に、りゅーとぴあスタジオBで開催する、研修生カンパニーNoism2定期公演の追加公演が決定!チケット発売中です! 5年ぶりの再演、金森穣『火の鳥』とNoism2専属振付家・山田勇気の新作『ETUDE』、お見逃しなく!

12/16(金)19:00  × 【予定枚数終了】  12/17(土)13:30 ○ ★追加公演開催決定!  12/17(土)17:00 × 【予定枚数終了】  12/18(日)13:30 × 【予定枚数終了】  12/18(日)17:00 △【残席僅少】→ ×予定枚数終了しました  ※全5回

※終演後に芸術監督と専属振付家のアフタートークを開催。(13:30開演回は除く)

▼Noism2チケット最新情報・公演詳細 http://noism.jp/npe/noism2_teiki_2016/

追加公演は土曜のお昼、おすすめです♪  諦めていた方もぜひどうぞ!  (fullmoon)