アース・セレブレーション2023 Noism2×鼓童に行ってきました!

晴天続きの新潟。雨が欲しいところですが、この日は降らないでほしい。
2023年8月20日(日)10:00/13:30 佐渡・小木 三角公園フリンジ会場!
おかげさまで朝からカンカン照りです。暑い暑い。。。

三角公園はアース・セレブレーションの公演会場としては初めてだそうで、海辺の広々とした公園です。
屋台もたくさん出ています。KENGO COFFEE、トキブルワリークラフトビール、カレー、おむすび、タコス、わたご酒店さんも♪

タープのある席は既に埋まっていたので、舞台下手側(ほぼ横)の木陰にシートを敷いて座りました。なので、写真撮影はOKなのですが、横位置になりスミマセン。

10時開演。まずは白と黒の衣裳で爽やかにクラシック♪
モーツァルト ピアノソナタ第3番1楽章アレグロ

振付は山田勇気さん。この作品は2014年10月11、12日 北方文化博物館新潟分館で開催された、Noism2特別公演「新潟 竹あかり 花あかり」の時が初演です。
このときは、Noism2メンバー2年目だった浅海侑加さんも出演しています♪
ほの暗い室内・庭園で舞うNoism2メンバーたちは夢のように幻想的でした。
あれから9年・・・・・今回は広い明るい屋外で、にこやかに軽やかに踊る、新しい彼女たち。思いがけない再会に感慨一入でした。

爽やかなピアノソナタが終わると、進行役の鼓童メンバー木村佑太さんに呼ばれて、山田勇気さん、浅海侑加さんが登場し、Noism紹介や、鼓童の『屋台囃子』に振付をしたお話などをされました。

山田さんはこの『屋台囃子』がお好きだそうで、この曲に振り付けたいと鼓童さんにお願いしたのだそうです。
その激しくも不穏な踊り! 赤と黒の衣裳に着替え、山田勇気 新作『屋台囃子』!

私の写真では迫力が伝わりませんのでこちらもどうぞご覧ください。
https://twitter.com/exprms/status/1693147809359462401

『屋台囃子』は、激しい太鼓の音で凄い迫力です。ドラマティックな舞踊と音に圧倒されました!

終了後はメンバーインタビュー♪
午前4名、午後5名ということで、午前中は、右から兼述育見さん、土屋景衣子さん、村上莉瑚さん、高田季歩さん(季歩さんの写真が切れてしまってすみません)。

午後は、太田菜月さん、佐藤萌子さん、河村アズリさん、春木有紗さん、渡部梨乃さん。

*質問内容は、
・普段の練習スケジュール(季歩、菜月)
・オフの日の過ごし方(莉瑚、アズリ、有紗)
・共演の感想(景衣子、萌子)
・サプライズ質問(育見、梨乃)
でした。

*その回答:
・オフの日は皆さん地味で「家で休む、ごはんを食べに行く、Noism2の練習場で自習」など。
・共演の感想は「わかってはいたけれども、やはり太鼓の凄い迫力に圧倒された」
・サプライズ質問と回答:
 育見さんに「どんなダンサーになりたいか?」→「立っているだけで全員の視線をわしづかみできるダンサー」と答えて拍手喝采!
 梨乃さんに「佐渡の印象は?」→「自然が豊かで星空がきれい。開放的な気分になれる気持ちのいいところ。町の人たちが温かく優しい。また来たい」と答えてこちらも拍手喝采!

そのあと山田さんが、冬のNoism×鼓童『鬼』公演の宣伝をしてから、いよいよラスト。
昨年も踊った、鼓童の『紫』、山田さん振付の『紫』です!

観客も手拍子をし、楽しそうに舞うNoism2メンバー♪
大歓声で無事終演し、全員写真です。


午後の公演は観客が入れ替わったので、人呼んで「Noism2の母」モンちゃさんと一緒にタープ席 最前列中央で鑑賞しました!
午前中は陽が当たらなかった最前列ですが、午後は陽当たり良好!!
日焼け止めを塗っていたけれど、こんがり焼けました~

躍動する若さの塊、力強くしなやかな動き。感動が胸に沁みます。いつまでも見ていたい!
モンちゃさん号泣。。。
今シーズン最後、感動のNoism2×鼓童公演でした。

そしてNoism2としては、これが最後になるメンバーが4名います。
3年生としてがんばってきた、土屋景衣子さん、渡部梨乃さんは、今シーズン限りで退団。
兼述育見さんはNoism1準メンバーに。
2年生の太田菜月さんはNoism1メンバーに。
4名の皆さん、また新たな気持ちで進んで行ってくださいね!

9月からのNoism 20thシーズンのメンバーが発表されています。
https://noism.jp/20thseason-members0816/

暑く熱いアース・セレブレーション、Noism2×鼓童公演。
来年も「また来たい」と思う、素晴らしい公演でした。
どうもありがとう!!

(fullmoon)

追記: 【公式】太鼓芸能集団 鼓童 Kodo(@kodoheartbeat)さんのInstagram、そのリール動画からこの日の午前中のパフォーマンス(一部分)を観ることができます。こちらからどうぞ。
また、同アカウントにアップされたこの日のNoism2メンバー画像もご覧ください。

「纏うNoism」#06:坪田光さん

メール取材日:2023/04/20(Thur.)&05/02(Tue .)

先日の『Noism1メンバー振付公演2023(及びNoism2定期公演vol.14)』においても、自作自演での単独作品において、或いは、Noism2メンバーを支えて、更にアフタートークの席上でも、充分にその存在感を示してくれた坪田光さん。今回、6回目となる「纏うNoism」にご登場いただきます。こちらではその坪田さんの「纏う」こだわりに迫りたいと思います。お楽しみください。

「ファッションとは服の中にだけ存在するものではない。ファッションは空にも街にも存在し、アイデア、わたしたちの生き方、世界の出来事に結びついている」(ココ・シャネル)

それでは拝見していきましょう。

纏う1:稽古着の坪田さん

 *おっとぉ、タンクトップきましたぁ!先日の『振付公演』でも上半身裸でのパフォーマンスで、そのしなやかな肉体美を眩しく見せていただいたばかりですが、今回も薄衣1枚でのご登場。女性ファンならずとも惹きつけられるものがあります。そしてそのバックプリントが青い鬼のイラストに「鬼は内」の文字!Noism×鼓童『鬼』公演時のものですね。お似合い(「鬼」愛)ですね。でも、まずは稽古着一般についてお話しください。

 坪田さん「服には、一番に着心地を意識します。あとひとつのものが気に入っちゃったらそればっかり着ちゃいます」

 *なるほど、な~るほど。服に着られちゃいけませんものね。あくまでもイニシアチブは着る方ってことで。着心地、大事です。

 *で、気になるそのタンクトップについても教えてください。 そのイラストって誰が描いたのですか。メンバーでしょうか。

 坪田さん「制作スタッフの遠藤龍さんが描いてくれました!」

 *遠藤さん! 写真や映像などを担当される方ですよね。もう、皆さん、マルチな才能の方たちばかりなんですね。欲しいです!欲しい!
それ、あの『鬼』公演のとき在籍の(Noismも鼓童も)全メンバーが持っているものなのでしょうか。

 坪田さん「出演メンバーNoism0&1と準メンバーと、鼓童メンバーと、スタッフさん達が持っています。当時の0、1なのでゆかさんは持ってません」

 *おっと、ゆかさん(=浅海侑加さん)!それは、それは。
あと、しつこいようですが、タンクトップについてもうひとつだけ。坪田さん着用の画像では黒地に青のイラストですが、色のヴァリエーションなんかはあるのですか。

 坪田さん「色のヴァリエーションは無いのですが、形は半袖とタンクトップがあります。タンクトップはさわさん(=井関佐和子さん)とこうた(=中尾洸太さん)、ひかる(=ご本人)、あきら(=樋浦瞳さん)の4枚だけで、あとは半袖になります」

 *商品化して物販コーナーに並べてくださったら、半袖もタンクトップも買ってたと思います、ワタクシ。いやぁ、欲しかったなぁ、と。「鬼」、可愛いですもん。

 *稽古着一般に戻りまして、「お約束」と化した質問です。
靴下についてなのですが、坪田さんも好きなブランドやメーカーなどありますか。

 坪田さん「靴下は圧倒的ユニクロ派です。自分は薄いのが好きなタイプなので、いつも穴があくギリギリの靴下を履いてます」

 *そうなんですね、ユニクロですか。やはり好みは分かれるのですね。以前出てきたファミマの靴下はしっかりしたもので、肉厚な感じがしましたから。靴下って、皆さんにとっては、言ってみれば「商売道具」(の一部)みたいなものでしょうから、それぞれ感覚的にフィットするものを選んで履いているってことがわかりました。履き方のこだわりも含めまして、なるほどです。

纏う2: 坪田さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

 坪田さん「思い出深さで言えば、自分は着てないのですが、昨年の『Noism1メンバー振付公演2022』で自分の作品を作った時に、イメージにピッタリのシャツがなくて、自分で白シャツを買って染めたことがありました」

 *ご自分で着たものではなくて、振り付けた作品の衣裳なのですね。で、その「色」ですが、何を使って染めたのでしょうか。珈琲でしょうか。それとも…?

 坪田さん「紅茶で染めました。染める時、10パックくらい一気に使いました」

 *おお、紅茶ですか。良い香りも付いたことでしょうね。アール・グレイの香り、好きですねぇ、ワタクシ。それはそれとして、今度はその「染め」について、もう少し教えてください。

 坪田さん「女性6人だったので6枚染めました。男2人は上裸で踊って貰いました」

 *坪田さん思い出の紅茶染め衣裳を着て踊った「女性」は杉野可林さん、横山ひかりさん、兼述育見さん、土屋景衣子さん、渡部梨乃さん、そして太田菜月さん。「男」のジョフォア・ポプラヴスキーさんと糸川祐希さんは今回の坪田さんと「同じ感じ」だったってことになりますね。

纏う3: 坪田さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 坪田さん「自分がNoism2のときに定期公演で、いろいろな衣裳を着させてもらって嬉しかった思い出があります。Noismの衣裳には初演時の方々の名前が書かれており、Noismの歴史が感じられ、着るだけでシャキッとした気持ちになります。Noism2定期公演vol.12『Complex~旧作と新作の複合による』では、5着ほど着たのですが、その中でも『PLAY2PLAY―干渉する次元』(ver.2013)のさとしさん(=中川賢さん)の衣裳を着て踊った『passacaglia』がとても好きです」

 *う~む、いいお話ですね。「初演時の方々の名前」「Noismの歴史」、聞くだけでジーンと沁みてくるものがあります。うん、いいお話をお聞きしました♪

 *Noism Web Siteへのリンクを貼ります。
 2021年のNoism2定期公演vol.12『Complex~旧作と新作の複合による』画像です。

 そして触れられていた『PLAY2PLAY-干渉する次元』(ver.2013)及び『passacaglia』(含む『マッチ売りの話』)の画像も併せてどうぞ。

纏う4: 普段着の坪田さん

「4分の1」のソレとツヤツヤのアレと♪

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 坪田さん「自分は普段着に全くこだわりがありません。着心地と動きやすさだけです。なので、パーカーばっかり着ています」

 *パーカー、坪田さんの雰囲気にピッタリなアイテムに見えます。
で、そのパーカーに対するこだわりとかありますか。好きな色とか、好きなブランド(メーカー)とか。

 坪田さん「こだわりはないのですが、自分は何も考えずに買うと全部グレーになっちゃうので、あえて色のあるものを選んでます。生地は伸縮性が必要です」

 *伸縮性ですか。着心地と繋がっていますものね。
画像では、かぶりのパーカーを着ておられますが、ジップアップなども着ますか。

 坪田さん「ジッパーのパーカーは全く持ってないです。お腹あたりがもごもごしちゃうので」

 *やはりフィットする感覚が大事なのですね。その点、充分伝わってきました。で、そのパーカー、色々数多く持っておられるのでしょうか。ジーンズとかスニーカーとかのマニアの人たちがめっちゃ沢山持っていたりするように…。

 坪田さん「気に入ってるのが4着あるので、それを着回しています」

 *素敵ですね、そういうの。うん。

 *普段着に関するやりとりをする場面ではありますが、手にして幸せそうな表情を浮かべている豪華な丼も気になりますねぇ。(以前、あるサイトで某店の油淋鶏のセットを「常連飯」としてあげておられて、それも美味しそうでしたし。)
ええい、訊いちゃいますね。ツヤツヤ美味しそうなアレ、ちらし寿司ですか。海鮮丼ですか。よく召し上がられるのでしょうか。

 坪田さん「海鮮丼です! 大好きです! 毎日食べたいくらいです!」

 *「エクスクラメイションマーク(感嘆符)みっついただきましたぁ!」(堺正章風に)って感じでしょうか。(って古っ!)その「みっつ」に坪田さんの思い、込められていますね。でも、芥川龍之介『芋粥』じゃないですけれど、いつも食べたいと思っていたとしても、いつも食べられる訳じゃないから、美味しく感じるんですよね。坪田さんにとっての海鮮丼もそうかなと。おっと、違うお話になってきちゃってますね。このまま脱線し続けますと、「ランチのNoism」スピンオフみたいになっちゃいますので、今回はここまでとさせていただきますね。
坪田さん、どうもごちそうさまでした。(って、違うし。)(笑) 

坪田さんからもサポーターズの皆さまにメッセージを頂いていますよ。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつも応援してくださりありがとうございます。
これからもっとより良い舞台を皆様に届けられるように精進いたします。
応援の程よろしくお願いいたします」

…以上、「纏うNoism」第6回、坪田光さんの回をお届けしました。坪田さん、どうも有難うございました。

当ブログでご紹介してきた坪田さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」⑱(坪田光さん)
 「ランチのNoism」#17(坪田光さん)

という訳で、今回の「ランチの…」、もとい、「纏うNoism」はここまでです。お楽しみいただけましたでしょうか。次回も乞うご期待ということで♪
ではでは。

(shin)

2022年大晦日、胸熱のBSNスペシャル「劇場にて」

新年明けましておめでとうございます。今年も一緒にNoismを応援して参りましょう。

さて、新潟県内在住のサポーターズの皆様は、前日、2022年の大晦日(15:30~)に放送された新潟放送開局70周年BSNスペシャル「劇場にて 舞踊家 金森穣と新潟」をご覧になられたことと思います。「『私のからだには新潟が宿っている』。活動18年、『Noism』金森穣は今なぜ『新潟』を踊るのか?『鼓童』との初共演にカメラが密着。地方と芸術、その核心に迫る。」として制作・放送された新ドキュメンタリー、本当に胸熱な内容でした。見る者、誰にとってもであるのは言うまでもないことですが、とりわけ、新潟市と市民にとっては。

更にその前日(12/30)に再放送された「芸術の価値 舞踊家 金森穣 16年の闘い」(令和2年度 文化庁芸術祭賞 大賞受賞:初回放送は2020/3/28)中に取り上げられていた「継続問題」のその後を扱うものでもあり、併せて見てみると、(市からの補助金も5,010万円から4,810万円へと、微妙に減じていましたけれど、)市側の要望に応えるべく、市民還元を推し進めつつ、同時に「新潟」をテーマに据えた『鬼』に取り組む金森さんの姿は、紛れもなく私たちにとってのシビックプライドそのものでした。

また、『鬼』のクリエイションから公演まで、(『鬼』に関するなら、トップシーンやラストシーンまで見られましたし、)時間をかけて取り上げてくれた今回のドキュメンタリーは本当に見どころ満載で、まさに「年末ジャンボ」と言ってさえ良い趣があるもので、私など、年末の大掃除モードとは明らかに異質な時空の「非日常」へと連れ去って貰いました。そんな人も多かった筈です。

当ブログでは、『鬼』のクリエイション中の様々な場面で発せられた金森さんの言葉から印象的なものを少し紹介していこうと思います。

―まずは今回、「新潟」をテーマとすることについて…

*18年たって、ようやくその核心に自ら踏み込んだっていう感じ。「アイディアとしての新潟」というのじゃないところにたどり着けそうだなという直感がそうさせたんじゃない?俺はただ「これだ!」と思うものしか作れない。なんで「これだ!」と思うのかはわからない。

-そのあたり、『鬼』の音楽を担当した原田敬子さんは「私は(新潟への)リスペクトじゃないかと思ってはいます。…どうでしょうか」と。

*新潟にはホントに感謝しかない。日本で舞踊家としてこの17年間活動してきたのは新潟があるからですから。

*舞踊家としての30代、40代をあるひとつのところで過ごすということは、もうそれはほぼ自分の人生を捧げるということに等しい訳です。そういう思いをもって新潟で活動してきました。

*極論、身体感覚として感じられないものは生み出せないんじゃない?俺にとっては「今ここにいる」っていう、「この身体でもっている」っていうことが全てなんだよね。それ以上でも以下でもないっていうかさぁ。

*舞台芸術って、そこに居合わせた人にしか届けられないものだから、少なからず居てくださった人たちに何らかの影響を与えている訳で、その影響がこの街をどういうふうに豊かにしていってくれるかなとか、変えていってくれるかなとかってさ、彼らの未来が、ということに思いを馳せることでしかさ、「今」に懸けられないんだよな。言ったら。

-山形・鶴岡市での『鬼』ツアー大千穐楽公演終了の様子に続けて、ナレーションの石橋静河さんの次の言葉に、喜びの「えっ!」と声が出てしまいました。「ほどなくして、Noismと鼓童の『鬼』は再演されることが決まった」

*やっていることの価値とか意義とかって言ったら、それはもう「新潟、凄いよね」ってことじゃない?で、まあ、敢えて俺が言ってる訳だけど。でも、もし叶うならば、数年後に海外ツアーとかなってくれば、ホントにそれは実現されるんだろうし、されると信じているから作ったし。でもこれもホントにもう始まりに過ぎないんだよね。これで終わりじゃないから。こっから始まる。

…とまあそんなところを抜き出してみました。

「芸術の価値」と重なる部分もありながら、この「劇場にて」は『鬼』に関して、舞台映像が流れる尺も長く、見ているだけで一気に客席に身を置いた2022年夏に連れて行かれ、ゾクゾクする気持ちが蘇ってきました。そこに番組終盤に至り、「再演決定」の報がもたらされるというビッグなおまけつきです!思わず、「石橋静河さん、有難う!」みたいなお門違いな感情も湧いてきたりして…。(笑)

私は職場絡みで声をかけられる人たちに今放送についてお知らせしておいたのですが、もし見ていてくれたならば、Noismの素晴らしさが伝わったものと確信するものです。『鬼』再演時には新たな観客となって劇場に足を運んでくれる筈です。そして金森さんのからだに宿る「新潟」!まさにシビックプライドをくすぐる胸熱のドキュメンタリーに仕上がっていたと思います。何とか、新潟県外の方々にも見て貰いたいものです。BSNさん、そこんとこヨロシク!です。

(shin)

「纏うNoism」#01:井本星那さん

メール取材日:2022/11/22 (Tue.)

ご好評を頂いていた前の連載企画「ランチのNoism」が一段落する際、「食」の次は「衣」ということで新企画の予告をさせて頂きましたが、この度、無事にその第1回をお送りする運びとなりました。新連載企画「纏(まと)うNoism」です。

「何を着るかは、世界に向かって自分をどう表現するかということ。特に人と関わりが瞬間的になっている現在では、ファッションは瞬時に伝わる言葉のようなものです」(ミウッチャ・プラダ)

折から先日開催された「さわさわ会」井関佐和子さんトークショー(2022/11/20)も「衣裳」や「洋服」をテーマとするものでしたし、(私事にはなりますが、初めて「進行(聞き手)」の大役を務めさせて頂き、大緊張して、大汗かきましたけど…。)その流れにバッチリ乗って始まる新連載「纏うNoism」ですから既に祝福された感が漂い、これ以上ない「幸先よい船出」と言えるように思います。そのめでたい第1回にご登場頂くのは井本星那さん。様々に「纏う」井本さんをお楽しみください。

纏う1: 稽古着の井本さん

???

 *えっ!どこにいますか?井本さん。あっ、いた、なんとぉ!バランスボールの上でダリの「時計」(『記憶の固執』)みたいな形状になっている井本さん。お茶目ですね。
ところで、あのぉ、この日の稽古着のポイントを教えてください。

 井本さん「鼓童さんとのコラボTシャツ&ジャージパンツです。軽くて動きやすいものを選んでいます」

 *『鬼』公演時のダブルネームTシャツですね。私も買いました。で、左腰部分に「新潟ツートップ」のロゴが入っていて、いつも誇らしい気持ちで着せて貰ってるのですが、肝心の「そこ」見えてませんけど、井本さん。ホントお茶目♪(笑)

纏う2: 井本さん思い出の舞台衣裳

 *これまでの舞踊人生で大事にしている衣裳と舞台の思い出を教えてください。

か、かわゆす…惚れてまうやないかい♪

 井本さんジャクソン国際コンクールに出場した際に矢上恵子先生がコンテの振付と衣裳をデザインしてくださりました。初めての海外の記憶と共に厳しくも暖かい、恩師との思い出が詰まった衣裳です」

 *これ、めっちゃカワイイですね。2006年、当時15歳とのこと。このビジュアル、個人的には『Miracle Love』(作詞・作曲:竹内まりや・1991)PVの牧瀬里穂を思い出させられましたけど、甲乙つけ難い可愛さです。(こちらその牧瀬里穂『Miracle LoveYouTube 動画へのリンクです。よろしければクリックしてみてください。)

 *触れられている「恩師」矢上恵子さん(2019年没)についてはこちら生前のインタビュー記事などをお読み頂けたらと思います。

纏う3: 井本さんにとって印象深いNoismの衣裳

 *Noismの公演で最も印象に残っている衣裳とその舞台の思い出を教えてください。

 井本さん「モスクワ公演でのミカエラの衣裳。鮮やかなロイヤルブルーでデザインが素敵でした。この衣裳には歴代の先輩方のエネルギーが宿っているように感じました」

 *まずは Noism official のインスタアカウントよりモスクワ公演初日(2019)のカーテンコール動画です。少し遠いですけど「鮮やかなロイヤルブルー」をご覧ください。。
 続いては「先輩方」。Noism Web Site へのリンクを貼ります。

 2014年の劇的舞踊『Carmen』:ミカエラ役は真下恵さん
 2017年の劇的舞踊『Carmen』再演:ミカエラ役は石原悠子さん

 *エネルギーは受け継がれながらも、三者三様のミカエラ。私にとっての井本ミカエラは公開リハーサルの1回のみでしたが、同じ役柄に異なる個性が吹き込まれていて、目を見張ったことを思い出しました。
       
 更に井本さん「『お菊の結婚』の衣裳。お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、家族が着用していた衣裳にはNoismの家紋が入っていました。生地の色や質感が素敵で帯を締めると背筋が伸びる衣裳でした」

 *Noism Web Site の『お菊の結婚』(2022)へのリンクです。ご覧ください。

 *○のなかに「N」一文字の家紋。細部まで作り込まれていて、色+質感に加えて、そうした拘りがあってこそ、背筋が伸びるというものなのでしょう。楼主の妻を踊る井本さんの身体からは「鬼」にも通じるような禍々しいまでに不吉な威厳が放たれていて、それが終始、作品世界をギュッと締めていましたね。

纏う4: 普段着の井本さん

これまた「素敵」以外の言葉が見つかりませぬ♪

 *この日のポイントと普段着のこだわりを教えてください。

 井本さん「とある週末コーデです。アウターで隠れてしまっていますがゴブラン柄のトップスがお気に入りです。自転車通勤なので冬場は暖かさ重視でパンツにリュックスタイルです!」

 *「ゴブラン柄」って何?っていう私ですから、この連載企画は荷が重過ぎることがはっきりした訳ですけれど…ね。で、調べましたよ、「ゴブラン柄」。すると、「フランスのゴブラン織りのタペストリーを由来とする、フラワーやペイズリー調の伝統ある模様で、落ち着いた雰囲気が印象的」などとあり、画像も検索して見てみましたら、もう井本さんにピッタリって感じましたね。
 それにしても、そうした古風でフェミニンな柄ものにスポーティなアウターを重ね着した立ち姿の何とオシャレなことでしょうか。素敵過ぎです、井本さん。

そんな井本さんからサポーターズの皆さまにメッセージを頂きました。

■サポーターズの皆さまへのメッセージ

「いつもNoismを応援していただき、本当にありがとうございます。舞台の感想などお声をかけていただけること、とても励みになっています。
心に残る舞台をお届けできるよう邁進してまいりますので、これからもNoismの活動を応援していただけると幸いです」(井本星那)

…以上、「纏うNoism」第1回として井本星那さんをお送りしてきました。いつも気品あるダンスを見せてくれる井本さんが様々に纏う姿、如何でしたでしょうか。写真とコメントのみならず、その写真を選んだところに溢れる井本さんらしさもチャーミングそのものでしたね。井本さん、どうも有難うございました。

よろしければ、これまで当ブログでご紹介してきた井本さんの他の記事も併せてご覧ください。

 「私がダンスを始めた頃」④(井本星那さん)
 「ランチのNoism」#6(井本星那さん)

それでは、次回「纏うNoism」をお楽しみに♪

(shin)

若き舞踊家の跳躍と、音楽の奔流に、芸能の起源を見た(サポーター 公演感想)

8月21日(日)、佐渡市小木での「アース・セレブレーション2022」木崎神社フリンジ会場でのNoism2×鼓童のステージ(11時~、16時~の2回公演)を観賞した。
同行はシネ・ウインド代表、安吾の会世話人代表、舞踊家・井関佐和子を応援する会会長の齋藤正行さんと、安吾の会会員、フリーライターで佐渡に詳しい本間大樹さん(’19年のNoism劇的舞踊『カルメン』モスクワ公演もご一緒した)。アース・セレブレーション第一回に深く関わった齋藤代表(中上健次さんの出演を取り持った)の思い出を聞きつつ、本間さんの運転で両津から小木を目指す。
小木港のメイン会場から程近い木崎神社。万代太鼓や佐渡の伝統芸能など無料公演が、本殿前の特設ステージで繰り広げられた。この日の佐渡は最高気温27度予想だったが、陽光が強く照りつけ、小木の街はどこか南国の風景を思わせた。


11時の開演を前にNoism0・山田勇気さんや、Noism2リハーサル監督・浅海侑加さん、Noismサポーターズの方々に加え、プライベートで駆け付けたNoismメンバーやスタッフを見かけ、ご挨拶。公演前には座席の殆んどが埋まった。
ステージは金森穣芸術監督振付『砕波』の生演奏バージョンと、鼓童の楽曲『紫』に山田勇気さんが振付をした新作の2部構成。昼の部の『砕波』では青木愛美さん・土屋景衣子さん・渡部梨乃さんの3名が舞台に立った。鼓童メンバーの奏でる音色に溶け込みつつ、時に静謐に揺蕩い、伸びやかに舞い、鮮烈に跳躍する3人。それぞれの舞踊家としての技量と、清冽な若々しさとが炸裂する。昼の部では、夕方の部で『砕波』を踊る兼述育見さん・糸川祐希さん・太田菜月さんがラストに登場し、6人で波の動きを演じる演出があった。


舞台転換の間は、鼓童メンバー2名が進行を務め、兼述さん・糸川さん・太田さんへのインタビューコーナーとなる。Noism2の紹介、カンパニーの一日の流れ、休日の過ごし方など、軽妙な進行と、Noism2メンバーの真っすぐな語りが印象的(「全員20代ですか?」の問いに、「19歳です」と答えた糸川さんに、客席から驚きの声があがった)。


そして第2部は『紫』。ステージを飛び出し、客席脇の参道までフル活用して、にこやかに舞うNoism2メンバーたち。鼓童メンバーの演奏と、彼女・彼らの舞踊がスイングするさまは、まさしくジャムセッションのよう。韓国の伝統芸能「サムルノリ」など、人が音楽を奏で、舞うという芸能の根源が眼前に現れたようで、感動しつつも、愉しさが体の奥から湧いてくる。客席からも手拍子が起こり、舞台と混然一体となる喜びにひたすら浸った。


16時からの夕方の部は、昼の部以上にたくさんの観客で会場が埋まる。幼い子たちや、外国の方も多く、またNoismを初めて知るという人が多かった。公演前にはハプニングが起こったり、舞台に集中していない方も多い印象だったが、『砕波』から質問コーナー(土屋さんの的確なコメントが光る)、『紫』に至る内に、境内全体の空気が熱を帯び、舞台と共振して、「いい空気」が醸されていく、その変化の過程がNoismファンにとって感動的だった。身体に直接響く太鼓の響きや笛の音、笑顔いっぱいに舞い踊るNoism2メンバーのしなやかな姿、夕方の陽光。すべてが溶け合い、忘れ難い舞台空間を生み出していた。


公演後、齋藤代表は「普段は劇場で、金森さんの演出でストイックに作品を作っている。それもいいけど、空も空間も会場に変えてしまった今回もすごく良かった。これこそアングラだよね」と嬉し気に語っていたが、劇場から地域に出向き、土地や伝統文化に寄り添いつつ、Noismを知らない人にその魅力を届けるNoism2の「地域貢献活動」(それを支える山田勇気さん・浅海侑加さん、スタッフの営為)の、現時点での集大成を見るようで、胸の奥が熱くなった。
Noismと鼓童とのコラボレーションがもたらした、喜びに満ちた芸能・舞台芸術は、やがて日本の津々浦々や世界へも波及してゆくだろう。


(「月刊ウインド」編集部、安吾の会事務局長、舞踊家・井関佐和子を応援する会 「さわさわ会」役員 久志田 渉)

【追記】同日16時からの公演の模様は太鼓芸能集団 鼓童 Kodo 公式インスタグラムに残されたアーカイヴにてご覧頂けます。こちらからどうぞ。(*音量にご注意ください。)

『鬼』5都市ツアーを熱く回顧したインスタライヴ♪

東北、北陸ほか、この度の豪雨被害に遭われた方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

2022年8月3日(水)20時半、金森さんと井関さんが、先月1ヶ月間、都合5都市をまわったNoism×鼓童『鬼』ツアーを終えて、アフタートーク的意味合いのインスタライヴを(おやつなしに)行いました。おふたりのインスタアカウントからアーカイヴ(これを書いている時点では一時的に消えてしまっているようですが、)で観ることができますが、こちらでもかいつまんで、極々簡単にご紹介して参ります。

(※アーカイヴ、復活してますね。めでたし、めでたしってことで♪)

☆2004年『black ice』(6都市)以来の長期ツアー: 場所を変えながら、躍り込める。それで気付くことも多い。鼓童と一緒で「一期一会」感も強かった。

★クリエイション: ストラヴィンスキー『結婚』の方から始めていて、楽曲(『鬼』)が届いたのは1月終わりから2月頭の頃。オリジナル音楽での創作も2007年『PLAY 2 PLAY』以来と久し振り。「新曲の方が自分のものになる。穣さんが新しい曲に向き合うときは面白い。事前準備ない、台本ない。(音色が)自分が選ぶっていうものばかりじゃない」(井関さん)「既存の音楽は『恋愛結婚』、オリジナル音楽は『お見合い結婚』だから、結構、ハイリスク」(金森さん)

☆音楽家・原田敬子さん: 「2年前に利賀で一緒に創作(『still / speed / silence』)していて、音楽の作り方、美意識等、少しは知っているが、鼓童の太鼓にとお願いした今回は全く未知だった」と金森さん。聴き込む金森さんの傍ら、井関さんは「自分のなかで先入観が生まれてしまうから」と敢えて暫く聴かなかった。ここ数年は「固まっちゃうから」稽古に入る前は聴かないようにしているとも。

★楽曲『鬼』: 「どこも解り易くない。来た順番も結構バラバラだった」(井関さん)「色々組み替えていいと言われていて、一曲の中でも3分割して配置したりした」*(金森さん)「見えないものと向き合う感。金森穣への挑戦状だとすぐわかった。これ、どうやって踊るんだろうと思った」(井関さん)「音が少ないと思った。無音、静寂が滅茶滅茶多かった。音が鳴ってないときの緊張感がデフォルトなんだなとわかったから、無音を身体化する、無音の時間をどう構成するかが肝になると思った。始まり方は結構悩んだ。無音がデフォルトなら、最初の1音が鳴るまでが肝になってくるから色々試した」(金森さん)
*註: 楽曲的に一番長くてリズムが明白な一曲(F)を3分割して配置したと言う。作品全体の構成は、「E(冒頭・ほんの1分ほど)→F1(リズムが明白・男性のシーン)→B(赤い女性たち、遊郭のシーン)→F2(「夢覚めて」男性のシーン)→A(鬼登場~鬼逃げる)→D(大鬼を召喚してしまった3人のシーン)→F3」とのこと。

☆鼓童の生演奏について: 「全部、『生』かと思いきや録音の部分もある」と井関さん。それが「最初は録音だけで、途中から録音と生声が混じる、声の部分」と明かしてくれました。また、ツアーには、原田さんと一緒に仕事をされている音響デザイナー・野中正行さんが帯同してくれ、彼によるPA(音響機器)を介した音だったこと、世界最高峰のマイクのことやロームシアター京都の「音」が凄く良かったこと等も話されました。

★音楽を舞踊化し、空間化すること: 選択肢はごまんとあるが、どこかの段階で「これじゃなきゃダメ」ってなる。もう揺るがなくなり、そうするための音になってくるのがベスト。今回、『鬼』に関しては納得していると金森さん。

☆井関さんが感じたこと: 「井関佐和子」が「井関佐和子」を超え始めたな、やっと始まったなと思った。元来、決して「憑依」型ではなく、常に冷静な自分がいる。その冷静な自分がハンドリングできない自分。「そこまで行くんだ」と客観的に見ている自分がいるんだけど、それを止めることも出来ないし、止めようとも思わない。冷静な自分がビックリした。その超え方が今回初めて見えて、凄く面白かった。自分の理性よりも、ある種の動物的な勘みたいな、えも言われぬものが存在してしまう、と言えば良いかな。

★鼓童の生音楽から: 「指揮者がいない。みんな指揮者を見て、その絶対的に制御する人が出した音に対して踊っているのとは違う。鼓童の7人も要所で舞踊家を見ている。お互いを見ながら、お互いを感じながらという緊張感。鼓童一人ひとりの演奏が、実演家の憑依をどう促せるか、どう掴めるか、それが彼らに懸かっているという緊張感が凄い」「『身体が生きなきゃ』ってなるとき、堪らない」(金森さん)

☆今回の『鬼』の魅力は「映え」ではない。(井関さん)

…その後、質問コーナーもあり、「時間制限が1時間を超えても大丈夫になった」(井関さん)から、と全く終了する気配を見せないまま展開されたこの日のトークでしたが、しかし、開始からやはり1時間したところで、突然、「バツッ!」と終了してしまい、「えっ!?」となっていたところ、その後、おもむろに再開されると、ツアーのもうひとつの演目『お菊の結婚』にも触れられ、「『結婚』は歌だから、『春の祭典』よりも難しかった」(井関さん)という予想外の感想が聞かれるなど、約7分間のコーダ部が追加されたかのように嬉しいサプライズで締め括られていったこの日のインスタライヴでした。

是非、(「復活」予定と告知されている)アーカイヴにてご覧ください。

(shin)

初見参の地・鶴岡を席巻したNoism×鼓童『鬼』ツアー大千穐楽♪

2022年7月30日(土)、この年の文月、各地を魅了し尽くしてきたNoism×鼓童『鬼』公演が、初見参の地・(灼熱の)山形は荘銀タクト鶴岡にて、賑々しくその大千穐楽を迎えました。

妹島和世(せじまかずよ)さんによる、至る所に「波」を思わせるデザインが取り込まれたコンセプチュアルな建物(←個人の感想です)は、どのホールにも似ていないもので、そこにいるだけでちょっと非日常の雰囲気が伝わってきます。大ホールに足を踏み入れると、目に飛び込んでくる千住博さんが描いた緞帳(『水神』)も目を奪うものがありますし、座席の配置が既にかなり個性的です。

また、和装の方も少なからずおられ、観客の雰囲気にも肌合いの違いが感じられたように思います。そんな初訪問のホールで、今季最後の舞台、Noism×鼓童『鬼』公演を観てきました。

まずは開演前のホワイエから。エントランス脇に原田敬子さんの姿を認めましたので、合流していたfullmoonさんと一緒に(ご迷惑も顧みず)ご挨拶に。この日も少しお話しさせていただきました。鼓童の演奏は新潟の初日から素晴らしかったが、ますます凄くなってきていると原田さん。「(太鼓)破れなきゃいいですけど」などとジョークも交えてくださるものですから、ここは訊くしかないと、アレについて訊ねてみました。勿論、クッキングシートについてです。ご紹介します。
Q:「クッキングシートは毎回、新しいものを使っているのでしょうか」
  -「あっ、摩耗ってことですよね。そこは鼓童さんたちがどうされているか、お任せしています」(原田さん)
…そして、特にメーカーの指定はないとのことでした。(笑)
Q:「クッキングシートのアイディアはどのようにして浮かんだのですか」 
  -「ワイヤーとかも色々試してみたんですけど。で、ドイツにいた頃のサンドイッチを包む紙はどうかと思って。『これだ!』となったのがクッキングシートでした」(原田さん)
本当に色々親切に教えてくださった原田さん、「新潟、スゴイですね」とも。この度もどうも有難うございました。その後、入口付近に展示されていた『鬼』譜面のコピー、まじまじと眺めてから席に向かいました。

逆光ですが、コラボTシャツ
S,M,L全サイズ揃ってました

16時、開演。『お菊の結婚』。波の音、襖と海兵将校(ジョフォア・ポプラヴスキーさん)。お菊(井関さん)に向けて伸ばされた右手はその目的を達し得ません。厳かな雰囲気かと思いきや、ストラヴィンスキーが流れ出し、1音目から、そうした受容は裏切られ、そこからはもうどんどん加速していく毒ある諧謔味のジェットコースターにでも乗った己を見出すかのようです。また、全体的には「和」テイストでありながら、遊女4人(三好綾音さん・庄島すみれさん・中村友美さん・杉野可林さん)の衣裳や醸し出す風情はそれを越え出て、日本とも中国とも知れず、「日本って中国のなかにあるんでしょ」みたいな西洋から日本へ注がれる眼差し、その関心の薄さや侮蔑を一目で伝えてくるかのように感じられます。

人形振り。西洋人ピエールの目に映る小柄な日本人のぎこちない動きが誇張されているだけでなく、ラストの悲劇に至る迄、一貫して己の意思と無関係に扱われるお菊の存在そのものが、全体の人形振りの中で、二重に人形として表現されています。

個人的には、終盤、喜色満面な紫の「鬼」と化す井本星那さん、「young and innocent(若くて無邪気)」な糸川祐希さんがツボなのですが、中毒性のあるこの演目、全員の動きが一様に素晴らしいことで、その酷薄さにゾッとすることは言うまでもありません。

幕が下り切る少し前から大きな拍手が送られて、休憩になると一斉にざわついた客席。場内は、今さっきまで観ていた舞台に引き起こされた興奮に覆われていたと言ってよい状況だったかと思われます。 

そして休憩後、『鬼』。静寂に摺り足。そこに最初の太鼓の連打がもたらされると、この日も場内のそこここから、虚を衝かれて声が漏れるのが聞えてきました。一瞬にして、休憩前とは違うことを納得させられた様子が感じられます。

この日の私の席は少し上の方でしたから、ほとんど目を上下させずとも、鼓童もNoismも視野に入ってきましたし、繰り返し観てきましたので、少し余裕もありで、これまで以上に鼓童にも視線を送ることができました。(クッキングシート、興味深く見詰めました。)それにしましても、「音が聞えてくる」という表現に滑り込むまどろっこしいタイムラグなどは皆無で、一瞬にして場内に音が満ちたり、はたまた次の瞬間には静寂に取って代わられたりする鼓童の入魂の演奏に、終始、全身が粟立つようでした。

鬼。人が尋常ならざる強度に晒されたとき、内面の恐れ(或いは畏れ)が投影されることで出会う異形。そう見るならば、それはもともと正邪など定め得ないものに過ぎません。清音尼がその身のうちに既に同居させていて、それとの間を行き来したり、女たちも、男たちも自身そう変わっていくことが何の不思議もない、鬼。そのあたり、創作段階における原田さんのリサーチと金森さんのスタディとが絡み合って初めて像を結び、可視化される「あわい」のような存在と言えるかと思います。ひとり役行者(山田勇気さん)だけがそれを対象として認識しようとしますが、ここでも清音尼(井関さん)に向けて伸ばされた右手はその目的を達し得ません。鬼出電入の鬼(金森さん)がその手を掴んで押しとどめるからです。直視しようする目は悉く覆われますし、見るべき存在ではなく、身を以て出会うべき存在ということでしょう。

また、役行者を中心とする冒頭すぐのユニゾンのシークエンスがそっくりリプライズ(反復)されることで、鬼を巡る役行者と周囲との関係性の変化が暗示を超えるリアリティをもって示されるところなど、何度観てもハッとさせられる見事さです。(鼓童が繰り出す耳を圧する分厚い音と暗転とがそのリプライズを可能とする契機を作っています。)

ラスト、あたかも眩しさに目を細め、魅入られたように、おぞましい笑みを浮かべる役行者、その視線の先には絡み合う男女の鬼。途切れ途切れに耳に達する鐘の音、緩やかに舞う金色。やがて無人となるも、鬼気森然たる趣を残したままに幕が下ります。

こちらも拍手は幕が下り切る少し手前から始まり、その後、場内に大音量で谺しました。ツアー最後、繰り返されるカーテンコールには、応じるスタンディングオベーションがあちらこちらに。(勿論、私も。)ステージも客席もみんな笑顔のうちに、『鬼』もとうとう見納めとなりました。

客席を出ると、新潟から来ていたテレビ局・BSNのクルーが鑑賞後のお客さんにインタビューをしている脇で、再び、『鬼』の楽譜のコピーにしばし見入ってから、新潟からのサポーターズ仲間と一緒に会場を後にしました。

それにしても、「感染爆発」とも言える新型コロナ第7波の渦中のツアーにあって、演者及びスタッフの誰一人として体調を崩すことなく、予定された全ての公演が無事に行われたことを心から喜びたいと思います。おしまいに、場内で叫べなかったひと言をここで。「ブラボー!Noism!」「ブラボー!鼓童!」サイコーでした♪

(shin)

山鉾巡行の日の千年の都に「スゴイ新潟」を示したNoism×鼓童『鬼』京都公演

2022年7月17日(日)の京都は、3年振りに祇園祭山鉾巡行(前祭)が戻って来た日。14万人超の人出が通りを埋めたと聞きました。伝統行事の再開が大いに人心を惹きつけたことは間違いありません。そしてこの日、新潟という「鄙(ひな)」から上洛した2団体がロームシアター京都を舞台に80分間に渡って人心を激しく揺さ振ったことも記しておかねばなりません。そのNoism×鼓童『鬼』京都公演、終演後の客席は見渡す限り、一様に上気した顔ばかりで、そのままそこからは、この日の音楽と舞踊とが、千年の都に伝承されてきた「鬼」とは性格を異にする異形を示し得たことがわかろうかというものです。

先を急ぎ過ぎました。

開演前のホワイエへと戻ります。物販コーナーでの売行きも好調そのもので、その品薄状態が今公演の注目度或いは満足度の高さを示しています。

その他、個人的には、またまた音楽の原田敬子さんと(少しですが)お話しをしたり、新潟からのサポーター仲間、京都のサポーター仲間ともやりとりしたりしながら、開演時間を待ちました。

3階席まで入った観客の様子はどことなしに「ホーム」新潟とも関東圏とも少し異なる雰囲気があるように感じました。(どこがと明瞭には言い難いのですが、少し寛ぎが感じられると言いますか、そんな感じですかね…。)

そして16時を少し回って、最初の演目『お菊の結婚』の始まりを告げるあのSEが聞こえてきて、客電が落ちます。この日もそこからの25分間はもう怒涛の人形振りが目を奪いました。人形たちの「無表情」のなか、最終盤に至り、相好を崩すあの人こそ、この演目にあっての「鬼」と言えるかと思いますが、愛知と山形でご覧になる方々がおられますので、はっきりとは書かずにおきます。一気呵成に踊られ、紡がれていく演目は眼福であり、かつ衝撃でもあると言いましょう。

そして15分の休憩後、『お菊の結婚』が初Noismだったりした向きには、続く演目『鬼』の冒頭ほんの一瞬で脳天を撃ち抜かれたように感じられた筈です。先刻形作られたばかりのNoism理解がいとも簡単に崩れ去ることになる訳ですから。

そこには鼓童の打音も大きな役割を果たしていました。冒頭の連打が、客席から不意を打たれたことによる驚きの発声を引き出したのです。同時に、関西圏のお客さんは「反応がダイレクト」という印象を持ちました。

そこからは金森さん曰く「音が良い」ロームシアター京都で、鼓童が繰り出す様々な音たち(それらは巡演を重ねることで、更に確信に満ち、深化が感じられます。この日は「サッ」や「スッ」が剣呑な殺気を伴って迫ってきました。)が炸裂し、結界が解かれ、人と異形が行き来する把捉が容易ではない時空が立ち現れました。その音をNoism Company Niigataが、同時に、身体で可視化していきます。それは容易に「悪鬼」として対象化できないような「鬼」ですが、見詰める両の目には確かな像を結び、そのありようが説得力を以て感得されていきます。もしかしたら千年の都にも姿を現さなかった類の鬼のありようが。それはあたかも「結界」が解かれるように、都が「鄙(ひな)」によって活性化される時空だったとも言えようかと思います。換言するなら、千年の都に対して侮ることの出来ない「スゴイ新潟」が示された、とも言えるでしょう。

ラストに至り、既に客席は拍手を送りたくてうずうずしているかのようでした。若干早めに響いた拍手も、場内に満ち満ちたそのうずうずに呑まれて静寂へと回収され、やがて一斉に割れんばかりの大きな拍手が沸き起こりました。そこから先、鳴り止まない拍手と、それに応えて繰り返されたカーテンコール(この日も客電が点って後も続きました)が辿り着く先はスタンディングオベーションしかありません。それも極めて自然な成り行きとしての。

で、冒頭に書いた通り、客席に、上気した顔ばかりが溢れるのを見ることになったのでした。密を避けるため、一斉退場は奨励されないのですが、そうではなく、公演の余韻に浸っていると思しき人たちが多かったように感じました。耳に入ってきたのは、「凄かった」や「面白かった」ばかりでしたから。

ホワイエに出てからの光景も同様です。物販コーナーにはお目当ての品を求めようとする人たちが並び、この日用意されたコラボTシャツが全サイズsold outになっていましたし、公演ポスターの前には、そのビジュアルを背景に写真撮影をしようとする人が笑顔でその順番を待っていました。Noismと鼓童によって心地よく圧倒された人たちが如何に多かったことかが窺えます。

立ち去り難い人たち、私もそのひとりでした。サポーターズ仲間や浅海侑加さんのお母様(わざわざ「まぜまぜくん」をいくつもお持ちくださいました。有難うございました。)とお話をしたり、中村友美さんとジョフォアさんに感激を伝えたり、「おめでとう♪」を言ったりしていました。その中村さんもそうですが、Noismには関西出身メンバーも多く、井本星那さん、杉野可林さんが身内や友人の方々と話す姿なども見られました。

そんなふうにして京都公演の幕はおりました。大好評のNoism×鼓童『鬼』ですが、あとは愛知と山形を残すのみとなりました。両会場でご覧になられる方々、あと少しです。どうぞお楽しみに♪

(shin)

「新潟はスゴイ」を見せつけた興奮の『鬼』埼玉公演楽日♪

2022年7月10日(日)、大きなワクワクを抱え、今公演のNoismと鼓童ダブルネーム入りTシャツを着込んで、真夏の新潟から真夏の埼玉へ向かいました。一昨日、埼玉公演初日を観たfullmoonさんのレポートに「舞台美術に変更アリ!?」などとあったものですから、『ROMEO & JULIETS』の映像差し替えの例に見るまでもなく、常にブラッシュアップの手を止めない金森さんのこと、どう変わっているのか、もう興味は募る一方でした。

そして、更に、個人的な事柄ではありますが、もうひとつ別の角度、音楽の原田敬子さんへの興味も日毎に大きなものになってきていました。
今公演の特設サイトで見られる「Noism×鼓童『鬼』Trailer原田敬子さんver.」において、「楽器或いは声で実演するための音楽」への拘りを語る原田さん。続けて、「人間の、演奏する人たちの身体を媒体として、音を媒体として、人間の身体と、それをコントロールする脳、精神の可能性を限界まで拓いていく」と自らの音楽を語っておられます。音楽の素養のない身にとっては、それら語られた言葉を、単なる語義を超えて、それが表わす深い部分までまるごと理解することなどできよう筈もありませんでした。新潟での3公演を観たことで、更に原田さんの音楽について知りたいと思うようになり、CDを求めて耳を傾ける日々が続きました。

お昼少し過ぎに大宮に連れて行ってくれる新幹線、移動中の座席では、原田さんの旧譜『響きあう隔たり』のライナーノーツを熟読して備えました。同ライナーノーツのなかに、彼女が折に触れて繰り返す「演奏の瞬間における演奏者の内的状態」という自身の志向性に関して、今公演に繋がるヒントとなるものを見つけたからです。
原田さんは語ります。「私のいう内的状態とは感情的なものではなく、拍の数え方・呼吸の仕方・音の聴き方等、演奏に不可欠な実際面での技術である。新しい音楽というものに、何か役割があるとすれば、それはこれまでの習慣だけではなく、少しでも新たなアイデアが加えられ、奏者のイマジネーションを刺激しつつ、実はそれを実現するための技術の部分に挑戦するというポジティヴな未来志向性を、身体を通して聴き手に提示することかも知れない」(CD『響きあう隔たり』ライナーノーツより)
この言葉、「音楽」に纏わる語を「舞踊」関連に置き換えて、名前を伏して示したならば、金森さんが言ったものと捉えてもおかしくない言葉たちではないでしょうか。まあ、優れた芸術家は通じ合うものと言ってしまえばそれまでですけれど、この度のコラボレーションの必然性が見えてくるように思えたのでした。

公演の詳細は書けないからといっても、前置きが長くなり過ぎました。

入場時間になり、ホワイエまで足を運ぶと、そこにはNoismスタッフ上杉さんと話す小林十市さんの姿があり、周囲に光輝を放っていました。それから、芸術監督の近藤良平さんに、評論家の乗越たかおさんもおられました。また、劇的舞踊で参加されていた俳優の奥野晃士や元Noism1メンバー・鳥羽絢美さんとは、それぞれ少しお話しすることができました。この日は関東地区での千穐楽でしたから、華やかさが際立っていたと言えます。
また、この日の物販コーナーでは、缶入りの浮き星に加えて、Noism×鼓童TシャツのSサイズも売り切れとなっていたことも記しておきます。こうしたことからも今公演が多くの方の心に届いているものとわかります。

開演時間が来ます。先ずは『お菊の結婚』です。ストラヴィンスキーの音楽に操られるようにして動く人形振りですが、動きは細部にわたって確信に満ち、練度が増しています。蔑みの眼差しで見詰められたオリエンタリズムのなか、拡大していく「歪み」が招来するものは…。淀みなく展開しながらも、「おもしろうて、やがて…」のような味わいは繰り返し観ても飽きることはありません。

休憩後は『鬼』です。緞帳があがり、櫓が顕わしになっただけで、ザワッとして、一瞬にして心を持って行かれてしまうのはいつもの通りです。そこから40分間、透徹した美意識が支配する演目です。fullmoonさんが触れた、ある場面での「舞台美術の変更」も、禍々しい効果を上げていました。
この演目、原田さんによる音楽を(1)鼓童が演奏し、(2)それを、或いはそれに合わせてNoismが踊るという、ある意味「2段階」を想定するのが普通の感覚なのでしょうが、鼓童の音とNoismの舞踊の間にはいささかも空隙などはなく、してみると、その当たり前のように成し遂げられた同調性が高いコラボレーションは、敢えて言えば、原田さんの楽譜を、(1)鼓童が演奏すると同時に、(1)金森さんもNoismを「演奏」しているかのような錯覚をきたすほどです。(無論、金森さんの演出振付を不当に矮小化しようというのでは毛頭ありません。)この演目、カウントで成立するものではないのですから、人間業とは思えない途方もないレベルの実演であることはいくら強調しても足りないほどです。「聴くこと」の重要性は原田さんが常に唱える事柄ですが、それが鍵を握る「共演」であることは言うまでもないでしょう。Noismと鼓童、恐ろしいほどに「新潟はスゴイ」(金森さん)を見せつけた興奮の埼玉楽日だったと思います。

終演後のカーテンコールでは、鳴り止まない拍手に、大勢のスタンディングオベーションが加わり、感動を介して、会場がひとつになった感がありました。繰り返されたカーテンコールはfullmoonさんがレポートしてくれた前日同様、客電が点いてからも続き、客席は温かい笑顔で応じました。そのときの多幸感たるやそうそう味わえるものではありませんでした。

今日は原田さんを中心に書いてきましたが、原田さん繋がりで、個人的なことをひとつ記して終わりにしようと思います。先日の「1.8倍」云々の件がありましたので、お見かけしたら、再びご挨拶せねばとの強い気持ちをもって埼玉入りした部分もありました。すると、開演前、この日も座席表付近で原田さんの姿を認めましたので、お声掛けしました。で、様々に感謝を告げようとするのですが、やはり緊張してしまい、この日も頭は真っ白に。にも拘わらず、笑顔で対して頂き、不躾なお願いでしたが、CDにサインも頂きました。感謝しかありません。その後、fullmoonさんと一緒に再度ご挨拶することもできました。

原田さん、度々突然お邪魔することになり、失礼しました。と同時に、重ね重ね有難うございました。この日も音楽を起点とする実演に圧倒されました。

諸々の高揚感のうちに、新幹線に乗って新潟へ戻ってきた訳ですが、ツアーはこの日でふたつ目の会場を終え、次は一週間後(7/17・日)の京都です。関西のお客様、お待ちどおさまでした。お待ちになられた分も、たっぷりとお楽しみください。

(shin)

『鬼』埼玉公演2日目に行ってきました!

7/9(土)埼玉公演、中日となりました。さい芸の最寄り駅、大宮から埼京線で2駅目の与野本町は、駅前に広い遊歩道的な、与野本町駅前公園アートストリートエリアがあり、バラがたくさん植えられています♪まだまだ咲いていますよ。明日も暑い最中にはなりますが、公演の行き帰りにどうぞご覧ください♪

鼓童アース・セレブレーションのポスター。
山田勇気さんワークショップとNoism2と鼓童のコラボレーションがあります♪

さて、本日2日目の公演も、まさに圧巻でした!!
どちらの演目も凄い、凄い、凄すぎる!素晴らしすぎて、ああだこうだとアレコレくどくど書きたいのですが書けません。。
ネタバレを避けるという意味あいもありますが、言語化能力が不足しております。申し訳ありません💦
未見の方は、ぜひご自身で体験、体感、ビックリ仰天、大感動していただければと存じます。

さて、初日にご紹介した、さわさわ会の会報誌ですが、私が今日会場に到着した時には、すでに残り3部。そのあと、あっという間に無くなってしまいました〜
入手ご希望の方は、ぜひどうぞ、さわさわ会にご入会ください。お送りいたします。ご一緒に井関佐和子さんを応援しましょう!
このあとの公演では、京都、山形は折り込み配布。愛知は積み置きとなります。

「さわさわ会」ご入会もご検討ください♪ m(_ _)m

Noismサポーターズのインフォメーションも同様です♪
インフォメーションには、金森監督からの3通りのメッセージや、shinさんによる公演期待文、hohosan製作のNoism応援グッズ紹介等が載っていますよ♪こちらもぜひお読み&ご入会くださいね!

早いもので、埼玉公演も明日が楽日となりました。体調を整え、暑さに負けず、『鬼』公演に挑んでください。
そして、お待たせしました。明日は真打ちshinさんが登場します!
乞うご期待♪
(fullmoon)