「ランチのNoism」#7:林田海里さんの巻

メール取材日:2020/10/13(Tue.)

映像舞踊『BOLERO 2020』も絶賛公開中のNoism Company Niigata。「ランチのNoism」は今回が第7回目。林田海里さんのランチをお送りします。件の映像舞踊ではベッド+毛布での登場にキュンとしたり、「まだまだ寝ていたい朝」に親近感が湧いたりした、そんな林田さん。ランチはどんな感じなのでしょうかね。ではでは、拝見しましょうか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

りゅーとぴあ・スタジオBのホワイエに昼がきた♪「ランチのNoism」!

*まずはランチのお写真から

新潟市音楽文化会館を背景に
林田さんのランチ

1 今日のランチを簡単に説明してください。

林田さん「納豆、おにぎり、おやつにバナナです。いつも大体これです」

 *窓辺に置かれたこの日のランチは定番の3品。納豆もバナナもNoismではよく見かける品ですが、一日にひとつ(一本)ずつしか食べないそうで、「(男子なのに)主食少なめ!」とか「あれだけ身体を動かすのに足りるの!?」とか心配になっちゃうのは、もう「ランチのNoism」恒例の事態!で、これ見ちゃって、「無駄に食べてるなぁ、私」と反省することになるのもいつものことでして、ハイ。(汗)でも、私、おにぎりは冷やして、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)にして食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えるようにしたりとか、ちょっとは気を遣ってるんですけどね、って私の話はいいか。失礼しました。(大汗)m(_ _)m

  …話を林田さんのおにぎりに戻します。好みの具材を訊ねましたところ、「一位は鮭です。写真のは大きい鮭のやつですけど、安い方を買うときの方が多いです。ジャンクな焼肉のやつとか、お稲荷さんも好きです」のお返事でした。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。(or 主にどこで買ってくるのですか。)

 林田さん「納豆とバナナはイトーヨーカドーで買うので、毎朝おにぎりだけを買いに行ってます。家から一番近いファミマとセブンを気分で使い分けています」

 *林田さんのバナナに関しては、皆さんが上手に活用している「値引き」を待てない事情があるようです。そのあたり、次の質問でわかります。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 林田さん「なるべく青いバナナを買うこと。熟れたバナナが好きじゃないので」

 *ええっ?何て言いました!?そんな人、いるんですか?(←かなり失礼)だって、青いバナナって草みたいじゃないですか?(←相当、失礼)「青い果実」って響きにはセクシーなものがありますが、青いバナナとなると、同意しかねますけど…。じゃあ、訊いてみます。「皆さんのなかで青いバナナが好みって方、手を挙げてください」…「ハイ、少数」(←ZOOMでもなし、見える訳ない。ホント、失礼)

  …で、「熟れたバナナ」のどんなところが苦手か、もう少し詳しく伺いました。すると、「茶色い斑点が出てくると、甘い匂いが強くなりますよね…それが苦手です。でも1日1本しか食べないので、一房買うといつも最後の1,2本はカイに食べてもらうという感じになります…」とのお答え。わかるような、わからないような…。でも、カイさんはバナナ買わずに済む感じ?そんなこたぁないか。(笑)

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 林田さん「ないです。こだわりはバナナの青さのみ」

 *もうそれだけで充分なこだわりですけど。(笑)

鳥羽さんと一緒に掲げるのは
「OKバナナ」(恐らく)

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。

 林田さん「サンドイッチの気分の時はサンドイッチを食べます」

 *ああ、あるんですね、「サンドイッチ気分」。そんなふうに「の」を省いて書くと、何か村上春樹か俵万智みたいですけど…。コンビニの商品棚の前に立つと、ときどき、他を圧倒する光を発しているかのように見えて、引き寄せられるみたいに手を出しちゃう品ってありますよね。それ、「気分」を反映しているってことなんでしょうね、きっと。

 …で、林田さんに戻りますと、好みのサンドイッチはタマゴサンドなのだそうです。…タマゴサンド♪…「幸福(口福)」を挟んだ「王道」サンドイッチと言えますよね。うん、うん。こちらは同意、激しく同意です。(笑)

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 林田さん「変わりません。しかし先日の洋舞踊協会との合同公演ではお弁当を頂いたので本番前にそれを食べました。美味しかったです。ありがとうございました」 

 *脇目もふらない安定の「定番」ランチなのですね。あっ、それはそうと、拝見しましたよ、洋舞踊協会との合同公演『畦道にて~8つの小品』。そのなかの「Ⅵ.愛や、」、市民との情感たっぷりのコラボ、素敵でした。その際のお弁当に対するお礼の言葉とは、礼儀正しい好青年、素敵です。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 林田さん「そのときそこにいる人と一緒に」

 *そうなのですね、構えるところのない自然体。魅力的です、林田さん。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 林田さん「もくもくと食べます。そして足を上げて寝ます」

 *どちらも、ランチの前後、舞踊家としての大切な時間(稽古)への配慮から来る、合理的で自然な振る舞いなのでしょうね。足を上げて寝ることには疲労回復効果やリラックス効果などがあると聞きますし。う~む、プロですね。当たり前かもですが。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 林田さん「僕的に熟れすぎたバナナはカイがいつももらってくれます」

 *また顔を出した「青いバナナ」問題、って勝手に楽しんじゃってますね、いかん、いかん。(笑)

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 林田さん「カイとスティーヴンはいつも自作のお弁当でえらいなぁと思っています」

 *おっと、ここでも、カイ・トミオカさんとスティーヴン・クィルダンさんのお弁当ですか。前回の井本星那さんも「しっかり作ってきている」って感心していたふたりです。ますます楽しみが膨らみました。

林田海里さんのランチご紹介はここまでですが、林田さんから皆さまへのメッセージがございます。どうぞお読みください。

■サポーターズの皆様へのメッセージ

 「つまらない昼食ですみません。いつも応援して下さってありがとうございます。大変なときですが、こうして新しいシーズンをむかえ、毎日踊り続けられるのも皆様のおかげです。これからも劇場に足を運んで、舞台を観に来て下さい。それに伴う不安が解消される日が早く来ますように。」

メッセージも含めて、どうもご馳走様でした。次回はどなたのランチが登場しますでしょうか。どうぞお楽しみに♪

では、今回はこのへんで。お相手は shin でした。

(shin)

「私がダンスを始めた頃」⑭ 三好綾音

運動会の出し物の「ぶひぶひロックンロール」というダンスを家で30分踊り続ける子だった、通っていた幼稚園でやっていたバレエ教室を毎回部屋の外からじーっと見ていた、そして母自身がバレエダンサーのパトリック・デュポンが大好きだったこともあり、バレエを始めることになりました。

ほとんど同じ時期にピアノを習い始めていたのですが、気に入らないことは一切やらない、好きなときに勝手にレッスンを終わらせるような大変な子供だったと聞いています。

小さい頃も大きくなってからも、よく母と一緒にシルヴィ・ギエムのガラやパリ・オペラ座の来日公演などを観に行きました。何かを観た後にレッスンに行くと、楽しそうに見えるのか、すぐに先生に気づかれたものです。

自分がプロのダンサーを目指して具体的に動き始めたのは高校生3年生になってからです。高校生になって”進路”というものがリアルになった時、一度音楽でもバレエでもなく(この頃はピアノも弾いていて、ミュージカルやオペラの授業をとって歌うこともしていました)、大学で芸術から離れた勉強をする選択をしようとしました。

自分にダンサーになる力はないと思っていましたし、音楽ではほとんどの場合食べていけないと知っていたからです。それが正しいと思いました。両親も、バレエやピアノの先生も、その選択を受け入れてくれました。

しかし、教室とは別に所属していたユースバレエの先生にその事を伝えに行くと、その先生が「今度イギリスのサマースクールに連れていこうと思ってたのになー」と冗談のようにさらっと言ったんです。

私にもそんな事が出来るなら、やらない理由がどこにも見当たらないと思いました。その時はもう既に17歳で、18歳になろうとしていました。

勉強はいつでも出来るけど、踊りは今蓋をしたら一生届かなくなる! 今しかない、そう思ったら、それまで散々進路の話をしてきた先生方や母や色んな大人を驚かせてしまっても、なりふり構う暇はありません。とにかく急がなければと思いました。

望むなら動けばいいんだと気づいたのです。自分が望んだことなら絶対に後悔はしないと。

結局その先生が言っていたサマースクールは書類審査で落とされましたが、すぐに別の学校のサマースクールを探して書類や写真を送って、初めて海外に行きました。

そこからはひたすら前に進み続けて今に至ります。すぐにNoism2に入ることができ、毎日踊りに向き合える環境にいさせてもらえたこと、私の意思を全て尊重し支援してくれる両親であったことが本当に幸運で、進み続ける為には絶対に欠かせませんでした。

踊りが突然上手くはならないので壁は高いですが、挑戦することには躊躇せずにいられるようになりました。

とりあえずやる、反省はするけど後悔はしない。

何か迷ったときは、こう思うことにしています。

(みよしりお・1997年東京都生まれ)

「ランチのNoism」#6:井本星那さんの巻

メール取材日:2020/8/26(Wed.)~31(Mon.)

17thシーズンに入ったNoism。「ランチのNoism」も今回が第6回。この度ご登場いただくのは井本星那さん。前々回(第4回)、池ヶ谷奏さんが話してくれていた、「料理上手」との評判が高いメンバーです。どんなランチが飛び出すのか、期待しながら待っていました。皆さんもそうですよね、きっと。では、そろそろいってみますか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

公演を控えたある日、りゅーとぴあ・スタジオBのホワイエに昼がきた♪「ランチのNoism」!

 *まずはランチのお写真から。

8/26のランチ、大公開!

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 井本さん「ほうれん草の卵焼きに自粛期間に始めたぬか漬け、そしてこの日はお気に入りのお惣菜屋さんで購入したおいなりさんを入れました」

 *大きなドット柄が可愛い手ぬぐいは「かまわぬ」ですね。その上、色合いも綺麗なお弁当!それにしても、ステイホームの時期にいろんなことを始めたって話はよく耳にしましたが、さすがに「ぬか漬け」というのは初めてですね、私。でも、ぬか床のお手入れって、毎日欠かせないのでしたよね。ツアーに出るときなんか、どうするんだろ。まさか、持って行くとか、そんなこたぁないか、とかって勝手に心配しちゃってますけど、余計なお世話ですよね、ハイ。失礼しました。m(_ _)m

2 普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 井本さん「普段からお昼は手軽に食べられるものを作るので用意に時間はあまりかかりません」

 *段取りから、きっと手際が良いんですよね。料理上手な人はみんなそうですから。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 井本さん「栄養が十分に摂れて消化の良いものを選びます。あとは見た目!彩りも一応拘ります!」

 *彩り、見た目、バッチリで、見るからに美味しそうです。実際、美味しんでしょうね。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

井本さん「毎日の食事にタンパク質は欠かせません。メンバーの殆どがお昼にゆで卵を食べています!」

 *前にジョフォアさんがセブンイレブンのゆで卵を推しておられたので、私も真似をして、初めてゆで卵を買って食べたりしましたけれど、井本さんは勿論、「自分でゆでる派」で、「熱湯に入れて5分、火を止めて5分置いてから冷水につけます。半熟が好きです!」とのこと。私も半熟が好みなので、今度は井本さん流を真似してみよう、なんて思っちゃいましたぁ。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。

 井本さん「基本的には同じような感じですが、ランチ後のスケジュールに合わせて自ずと調節して食べるようになっています」

 *「定番」のランチに、ぬか漬けも今はレギュラーメンバーって訳なのでしょうね。発酵食品は身体に良いですし、「腸活」ってことですね。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 井本さん「公演中は直ぐにエネルギーに変わり、負担にならないものを選んでいます。恐らく…公演中はみんなバナナ食べてます!」 

公演日には軽めのランチ

 *こちら、上でご紹介したお昼ごはんのあくる日・8月27日分で、プレビュー公演初日のランチなのだそうです。公演のある日は軽めにしてられることがわかります。おにぎり+ゆで卵と、そして、やはり、やはりのバナナなのですね。カロリーは低いのに、栄養価は高く、含まれる種々の糖は吸収される速度が異なるために、血糖値の上昇が緩やかになるという良いことずくめの果物!

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 井本さん「メンバーはみんな同じ空間で食べているのでその日によって違います。公演中は楽屋で女性メンバーと」

(左奥から)池ヶ谷さん、鳥羽さん、
三好さん、西澤さん、
そして井本さん

 *普段は見られない光景、これって「男子禁制」の楽屋でしょ。井本さんはおにぎりですが、ここにもバナナ、いました。鳥羽さんですね。でも、みんな寛いだ様子。でもって、他の都市へ出掛けた公演時のランチについてお訊きしたところ、「ツアー先ではスーパーやコンビニにお世話になります。最近は健康に特化したお弁当やお惣菜がたくさんあり、とても助かっています!」とのお答え。なるほど、なるほど、そうなのですね。で、その一方、気になっちゃうのは、やはりツアー中の「ぬか床問題」。また蒸し返しちゃいましたが、何とかなっちゃってるんですよね、きっと。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 井本さん「公演前〜期間中は撮影したビデオを見ながら確認し合ったりしていることもあります」

 *なんとぉ!公演ともなると、忙しいお昼になっちゃうんですね。確認しない訳にはいかないし、食べない訳にもいかない。そんな舞台裏だったのですね。そして、そうやって作られた舞台を見せて貰っていた訳で、もう、有難うございま~す♪

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 井本さん「交換はしませんが、美味しそう!と覗いていることは良くあります」

 *確かに「新しい生活様式」ではおかず交換などは御法度ですものね。覗くだけ、覗くだけ。それしかやっちゃダメですよね、With Coronaのランチタイムなら。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 井本さん「カイとスティーヴンのお弁当です。彼らはいつもしっかり作ってきています。私からすると食材の組み合わせが新しくて、今度試してみよう!とか思いながら見ています」

 *おお、今度はまた別の名前!カイ・トミオカさんとスティーヴン・クィルダンさん!「料理上手」のバトン、ここで二手に分かれて、楽しみが増えました。更に言えば、『食材の組み合わせが新しい』なんて、ニューウェイヴな料理人の予感!早く来い、来い、カイさん、スティーヴンさん♪

と、ここまでが「ランチのNoism」通常営業分なのですが、今回の井本さんには、まだ番外編がございます。別の日のお昼ごはんも少~しだけご紹介してくださいました。名付けて「ランチのNoism +(プラス)」、では、いってみましょう!

 じゃ~ん♪

おぉぉぉぉ、これもまた違った雰囲気で美味しそうですぅ♪

 *こちら、8月31日、サラダ音楽祭に向けてりゅーとぴあを出発した日の写真とのこと。撮影場所はりゅーとぴあ6F展望ラウンジ。(←どなたでもご自由にお使い頂けるスペースで、お食事もできます。公演前の待ち時間に利用する方も大勢いらっしゃいます。りゅーとぴあにお越しの際は是非立ち寄ってみてください。)

 *話をお昼ごはんに戻します。井本さんによれば、「この日はツアーで1週間家を空けるということもあり、余りものを全て詰め込みました!小松菜・ツナ ・卵の全粒粉のサンドイッチです。ボリューミーだったのでかな〔池ヶ谷奏〕さんと半分ずつ食べました」とのこと。待ってください。(気になる「ぬか床問題」は措いておくとして、)これはまるで、パン屋さんやカフェなどで見かけるおしゃれサンドイッチですねぇ。う~ん、実に美味しそうです。池ヶ谷さんも喜んだはず。 

 …からの、じゃじゃ~ん♪

美女ふたりの図!

 *池ヶ谷さん登場!まさに「いただきます♪」ってところのおふたりをパシャリ。そして池ヶ谷さんのすっきりした前髪といい、井本さんの素敵なお帽子といい、おふたりとも凜々しい「おしゃれ番長」ってな雰囲気ですね。

で、その井本さんもメッセージをお寄せくださいましたので、ここでご紹介いたします。お読みください。

■サポーターズの皆様へのメッセージ

「いつも私たちを応援してくださり、本当にありがとうございます。今この状況の中、私達が存分に舞踊に専念できる環境に心から感謝します。舞台に立てる幸せ、観に来ていただける幸せ、ひとつひとつを大切にしながらこれからも精進して参ります!また皆さんと繋がれる日を楽しみに…。」

…そんな具合で、今回の「ランチのNoism」第6回・井本星那さんの巻はおしまいです。どうもご馳走様でした。次回は林田海里さんを予定しています。どんなランチが登場しますでしょうか。どうぞお楽しみに♪

以上、今回もお相手は shin でした。

追記: 下のコメント欄に、ツアー中の「ぬか床問題」について、井本さんからお寄せ頂いたお答えも載せました。コメント欄にもお目通しください。(10/14)

(shin)

「ランチのNoism」#5: タイロン・ロビンソンさんの巻

メール取材日:2020/7/8(Wed.)

お昼ごはんを覗くと、その舞踊家がわかる(かも)、ってことで、今回も始まりました、「ランチのNoism」。第5回は豪州出身タイロン・ロビンソンさんの巻。皆さん興味津々(かも)。

というのも、タイロンさん、ヴィーガンであることを公言しておられまして、第2回にご登場頂いた山田勇気さんが「気になるお弁当」に挙げておられたからです。その折にも触れましたが、「ヴィーガン」とは動物由来のものは一切口にしない「完全菜食主義者」のこと。早くも今回ご登場と相成りました。世の中には色々な食べ方をしている人たちがいる訳ですが、これまで、私の周りにはヴィーガンって方はいませんでしたから、今回、とても楽しみです。そんな人、多いんじゃないですか。さあ、そろそろいってみますか。

♫ファイティン・ピース・アン・ロケンロォォォ…♪

りゅーとぴあで汗を流す舞踊家の昼ごはん、それが「ランチのNoism」!

 *まずはランチのお写真から。

???

 *おおっとぉ、いきなりのフェイントぉ! 大判のバンダナで覆われているので、ヴィーガンらしさは感じられませんね、まだ。

からの、大公開!

 *おお、これですか? 見た目の印象で言うと、私たち日本人にとっては、それほど強烈なインパクトって感じはないですけれど。

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 タイロンさん「インドのスパイス・ミックスで味付けた野菜と豆腐の炒め物、それからご飯とトウモロコシです。私はヴィーガンで、それっていうのは、(肉、魚、乳製品、蜂蜜、卵、等々)どんな動物性食品も口にしない人たちのことです。日本ではヴィーガンの食生活はとても難しいものがあります。というのも、多くは乳成分や魚の出汁を含んでいますし、特に新潟のような小さな都市では出来合いのヴィーガン弁当が買えるお店はどこにもありません。ですから、私は自分の食事はすべて自分で調理するほかないのです」

寛いだ笑顔が素敵です♪

 *なんと! 井関さんと金森さんの「グルテンフリー」もそうですが、見た目からはわからない苦労があるのですね。私がそう思っちゃうのは、「食物アレルギー」もなく、無頓着に雑食しているからなんでしょうけれど、身体を作るのは食べ物な訳ですから、「何を入れて、何を入れないのか」そのへんを意識して食べることって大切なのですよね。勉強になります。あと、聞けば、日本にきてから電気炊飯器を使い始めたのだそうですが、調理に要する時間が大幅短縮されて助かっているんだそうです。日本の「白物家電」万歳!ってところでしょうか。

2 普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 タイロンさん「私は週末に、翌週のランチをまとめて作ることにしているのですが、食事を用意するのには普通、数日かけています。時間をかけて食事を準備するのが好きなんです。まず、1日かけて食料品を買い出したら、翌日、それらを刻んで、冷蔵庫に入れ、その次の日が調理の日になります。一日中踊ることはとても骨の折れることなので、毎日、キッチンで何回分もの食事を用意しながら数時間も過ごすことは避けたいところです。ですから、週末に3日かけて行う準備は、毎晩の作業をあまり抱え込まずに済むことを意味しているのです」

 *う~む、納得、納得。流行りの「作り置き」ってことですね、納得です。週末の3日間っていうのも、日ごとにやる内容が決まっているので、作業もリズミカルに行えそうですよね。それに、だいいち、身体を追い込む毎日では、「岩のように(like a rock)」或いは「丸太のように(like a log)」、はたまた「独楽(こま)のように(like a top)」寝てしまうことも想像に難くありませんし、それこそ一番、幸福な時間かもしれませんものね。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 タイロンさん「最も大切なことは健康に食べること、私の身体が必要とするすべてのビタミンと栄養素が摂れていると確信できることです。踊ることは循環器系のフィットネスであり、それは大変なスタミナを必要とします。ですから、私はお米やジャガイモのようにゆっくりと燃焼するでんぷん食品を食べることを好むのです」

「あ~んして」っぽく見えて
思わず、口、開いちゃいます。

 *あ~、単にヴィーガンってだけじゃなくって、やっぱり、色々と考えて食べているんですよね。私も年をとってきましたから、その点からだけでも、少しは考えて食べるようにしなきゃです。反省です。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 タイロンさん「一日の食事のなかで主要な部分を占めるお米のほか、ランチにブロッコリーを食べることが好きです。軽く調理を施したブロッコリーにはパリパリと気持ちよい食感と新鮮な味わいがあり、お昼どきの元気回復効果がまんてんです」

 *おお、食感まで重視しておられるんですね! 反対に、昔、ブロッコリーが大の苦手で、自分の食事からブロッコリーを一掃したっていうアメリカの大統領がいましたね。ブッシュさんでしたっけ。その後、怒った全米のブロッコリー農家から大量のブロッコリーを送りつけられたっていう。おっと、話が逸れちゃいましたが、私もブロッコリー好きですよ。カリフラワーはちょっとちょっとですが…。これまた蛇足でした。(汗)

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 タイロンさん「私が食事を準備するとき、基本の野菜はいつも同じです。でも、数種類の異なるソースやオイル、スパイス・ミックスを用意して、風味を変えるようにしています。そうやって、毎日同じ風味で食べることはしていないんです」

 *シーズニングのパワーを最大限に発揮!ってことで、飽きることなく食べられるんですね。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 タイロンさん「公演があるときのランチで、たったひとつ他と違うのは、分量を少しだけ少なくしている点です。公演時、私たちは少し短いものの、普段より強い集中力を要するダンスの時間を持ちます。そんな時には、長い時間にわたって活力を維持できる類いの食べ物をたくさん摂るのではなく、身体が重く感じないくらいの軽めのランチであることが大切だと考えています」

 *「勝負飯」は詰め込み過ぎ厳禁ってことですね。わかります、わかります。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 タイロンさん「普通、スタジオのすぐ外で、奏(池ヶ谷奏さん)、カイ(・トミオカさん)そしてスティーヴン(・クィルダンさん)と一緒に食べています。今は夏なので、食事を終えると、午後のリハーサルに戻る前の気分転換ってことで、よく一緒に白山公園まで出たりしています」

ますますの笑顔♪

 *この日、一緒にお弁当を囲んでいたのはそのなかの3人でしたが、仲の良さが窺える話と画像ですよね。きっと、心許した感のある画像の撮影者はスティーヴンさんなんでしょうね。有難うございます。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 タイロンさん「最近は世界を大きな危機が襲っていますから、カイと私は、何が起きていて、それが私たちそれぞれの母国にどのような影響を及ぼしているかについて話すようなことが多くあります。もっと軽いテーマとしては、「どっちが良い?」(例えば、「一年で100万ドル手にするのと、10年間毎年10万ドル手にするのとどっちが良い?」)みたいなやりとりもしたりしています。出された答えからその人について本当に多くのことを知ることができるんです」

 *今、世界を覆い尽くしているコロナ禍によって、メンバー皆さんの予定や計画も、少なからず変更を余儀なくされたとも聞いてます。心から終息に向かうことを願うものです。あと、「軽い方」の「どっちが良い?」の楽しさも想像できます。素直に答える人、へそ曲がりな人、受け狙いを仕掛けてくる人等々、その個性がばっちり出るでしょうからね。で、「100万ドル」に関しては、タイロンさんや他の3人は「どっち」派なんでしょうか?

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。誰とどんなものを交換しますか。

 タイロンさん「みんなのおかずは揃って納豆なんです…。(涙) ですから、決して交換したくはありません!」

 *納豆、苦手なんですね。傍から見ると、ヴィーガンの方にはもってこいの一品かなとも思っちゃうんですけど、外国の方にしてみると、そうはいかない事情もあったりするのですね。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 タイロンさん「カイとガールフレンドのブリタニーがその気になって料理したとき、彼らは本当に凄い食事を作ります。で、あくる日、カイは決まって前夜の「傑作」のいくらかを持って来るんです。また、スティーヴンも料理上手で、新しいスイーツに挑むときなど、常に実験しているようなところがあります。その彼がおやつを持って来て、みんなに配ってくれるときは、いつもワクワクしますね」

 *なんでも出来る人っているんですよね、そんな多方面の才能に恵まれた人。「傑作」まで言われるお弁当も登場しますかね、カイさんの回。(って、別に洒落じゃないですよ。(笑))あと、スティーヴンさんが持って来るおやつに関してですけど、なんでも、スティーヴンさん、普通仕様の多くのほかに、特別にタイロンさんだけのために「ヴィーガン仕様」のものも用意してきてくれるんですって。くぅ~、泣かせるじゃないですか。このFratres感♪ …最後の最後、とても良いお話でした。

 …ってところで今回のタイロンさんのランチ特集はおしまいです。

 でも、ちょっと待って。タイロンさんからもメッセージを預かっていますから、そちらをお読みください。

■サポーターズの皆さまへメッセージ

「この困難で不確かな時にあって、私たちは自分たちのパフォーマンスやダンスに注ぐ愛情をサポーターズの皆さんや一般の方々と分かち合うことが出来ずにいます。そうしたなかにも拘わらず、Noismに対し、変わらぬ支援を頂いていることに感謝いたします。私たちのカンパニーへの支援は、ダンスそのものを日本のアートシーン並びに日本文化を構成する一部たらしめるのに役立つものです。私は、ダンスがその土地その土地の文化にとって大切なものであると思います。というのも、ダンスは多くの人々が共通の言語を介することなく、世界的に繋がることを可能にする方法のひとつであるからです。私には、現在の世界において、パフォーミングアーツが有する価値に自覚的である人々に対して、感謝の念しかありません。そして支援してくださる寛大な人々に対して、拍手を送りたいと思います。

どうも有難うございました。

敬具

タイロン・ロビンソン」

 以上、今回もお相手は shin でした。次回はいつ、どなたの登場でしょうか。どうぞお楽しみに♪

(日本語訳・構成:shin)

「ランチのNoism」#4:池ヶ谷奏さんの巻

メール取材日:2020/6/30(Tue.)

お待たせしました、「ランチのNoism」第4回。今回ご登場いただくのは池ヶ谷奏さん。Noism2に加わってから、今年で10年になる彼女。その間、ランチだって様々な変遷を経て、今日に至っておられる筈。そう考えると、とても興味深いものがありますよねぇ、彼女のお昼ごはん。ではでは、そろそろいってみますか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

りゅーとぴあで公演に備える舞踊家のお昼ごはん、それが「ランチのNoism」!

皆さんの自然な笑顔が素敵過ぎます♪

おおっとぉ、いきなり、とびっきりチャーミングな笑顔で食事する池ヶ谷さん。その手にはあの「ねばねば」が入った白いプラ容器ですね。

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 池ヶ谷さん「ご飯に塩昆布、野菜スープ、納豆です。日によってバラバラなのですが、今日は1番スタンダードなランチにしました」

塩昆布もありますし、納豆は単体で召し上がるようですね。

 *最初の画像で食べていたのはこちら。この日のお弁当ですね。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。 (or 主にどこで買ってくるのですか。)

 池ヶ谷さん「基本的に自分で作ります。今日の野菜スープは、前日に家にあった野菜をお鍋に詰め込んだだけなので時間はかけていません。朝に温め直して、熱湯で温めた保温ポットに入れて持ってきます」

 *保温ポットも温めるんですね。それでお昼にあったかいスープをあったかいままで、美味しくいただけるんなら、その一手間、そのこだわりを惜しむことは出来ませんね。勉強になりました。で、なんでも、この日のスープ、「味付けは、玉ねぎをオリーブ油で炒めて、野菜と煮て、コンソメと塩胡椒のみで味付けしたシンプルなものです。辛いもの、苦いものなど刺激のあるものは嫌いなので、普通より薄味になります」とのこと。また、「好きな野菜はお芋とカボチャです!小松菜や玉ねぎ、人参は定番に使い、あとは余り物(今回はミニトマトやもやし、厚揚げ)など、その時々で変えて」作っているのだそうです。すると、組み合わせは無限かも。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 池ヶ谷さん「Noism2の頃は公演前に痩せたい一心でキャベツの千切りにチーズを乗せたものだけを食べていたこともありました。今は納豆やサラダ、もずくなど、何かしら身体に良いものは一品用意します。通し練習など疲れるだろう日は、なるべく汁物にして流し込めるようにします」

 *「乙女」(池ヶ谷さん、今でもそうですが、)な心持ちから「プロ」の意識へ変化、って感じですかね。自分の身体が発する「声」を聴きながら過ごしてきた10年の月日は、内面も大きく変えたってことですね。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 池ヶ谷さん「ランチの包みは亀田縞(かめだじま)でできたUTOPIAの小さい風呂敷バッグを使っています。色味も可愛く、丈夫なので安心です。そしていつも、休憩で食べられるようにお菓子も忍ばせています。抹茶味の確率が高いです♪(…よく抹茶の新作が出るとジョフと情報交換しています)」

 *おっと、新潟のクリエイター・佐藤悠人さんのブランド「UTOPIA」アイテム登場。私も「UTOPIA」ユーザーだけにわかります、言ってること。ぬくもりが感じられて、いいんですよね。ですから、それって、ランチを包むには好適品かも。あと、そこから顔を覗かせているのは、「応仁の乱以来の衝撃!」っていうアレですね。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。

 池ヶ谷さん「前日の疲れ具合や気分で変わります。帰ってから料理したいときはランチの分まで作りますし、コンビニの日もあれば、最近はりゅーとぴあ2Fに出来た『わたしの珈琲店』でホットサンドを食べたりもします」

 *「わたしの珈琲店」情報、キタァ! 私、ホットサンドとか、ナポリタンとか、美味しそうな画像満載のポスターに見とれてましたので、ますます気になるお店になっちゃいました。

こちらがその「わたしの珈琲店」♪

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 池ヶ谷さん「公演前は片手で食べられるおにぎりにして、ビデオチェックやメイクの準備をしながら食べたりします。あとは栄養ドリンクでドーピングです。先日の公開リハーサルの時は、たまにブームがくる高野豆腐を食べていました」 

 *やはり公演となると、文字通り、その舞台裏は大変なのですね。時間が惜しいは惜しいにしても、勿論、「ギャンブル好き」4代目サンドウィッチ侯爵の巷間伝わる逸話とは大違いな訳で。また、低カロリー・高たんぱくの栄養食品、高野豆腐を周期的に身体が欲するのも、舞踊家故かと。ところで、「ドーピング」って、なんかヤバいものじゃないですよね、なんて、民放のキャラ(刈上げ+蝶ネクタイ+半ズボンの)「キニシスギくん」みたいな言い方になってしまってスミマセン。(←今回も番組違いですね…。(汗))

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 池ヶ谷さん「最近はカイ(・トミオカさん)、タイロン(・ロビンソンさん)と食べています」

 *最初の画像、一緒に良い笑顔で写ってましたもんね。仲良しグループなんですね。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 池ヶ谷さん「英語と日本語を教えあったり、文化の違いを話したり、”この動画見て〜”とシェアしたり、リハーサルとは別の話題で頭をリセットします」

 *ランチタイムを積極的に活用しているご様子。で、そんなふうにして、間仕切りを兼ねたホワイトボード記載の英単語集も増えていくのですね。Noism版「でる単」って感じですか。(「でる単」って、かなり古いんですけれど、ご存知ですかぁ?)

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 池ヶ谷さん「美味しそうなおかずはレシピを教えてもらうこともあります。もずくや塩昆布、佃煮などは”何コレ?”と言われ、食べさせてみたりしたこともあります。日本の味を経験してもらえるのは嬉しいです」

 *「seaweed(海藻、直訳すると「海の雑草」)」の一種である「もずく」や「昆布」、外国の方の多くは大の苦手と承知しているのですが、反応はどうだったのでしょうか。ちょっと興味をそそられますけど…。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。 料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 池ヶ谷さん「先日、穣さん、さわさんのおうちでホームパーティーをしました。いつも持ち寄りで豪華なのですが、多国籍でみんな料理好きなのでどれも美味しかったです。セナ(井本星那さん)の作った春巻がお店で売っているかのように上手で美味しくて、『デパ地下か?』と疑われていました。(笑) よく作ってくるおにぎりもいつも美味しそうです」

 *おお、井本さんですか!彼女のランチも楽しみになりました、って、ハードル上げまくりでも迷惑じゃないですよね、井本さん。

こんな具合で、今回の「ランチのNoism」第4回・池ヶ谷さんの巻はおしまいです。どうもご馳走様でした。

でもでも、皆さま、その彼女がメッセージをお寄せくださってますので、お読みください。

■サポーターズの皆様へのメッセージ

「いつも私たち舞踊家を応援し、支えていただき、本当にありがとうございます!私は10年間走り続けたNoismを9月で離れます。これまで皆さんからいただいたエネルギーに助けられ、厳しくも幸せで有意義なNoism生活でした。コロナによって、こんなに踊ることを制限され、舞台がキャンセルされることがあるなんて想像もしていませんでした。それでも舞踊家たちはみんな己と勝負し、より良い舞台ができることを信じて進み続けています。今後は私もNoismを応援していく立場に変わります。舞踊家たちみんなをどうぞ支えてあげてください。 そして、残りのNoism生活も今まで以上に全力で駆け抜けます。最後までどうぞよろしくお願いします!」

…池ヶ谷さんがいなくなることから生じる寂しさ。それにも慣れていかなければなりませんが、それでも、否、それだけに、今回、「ランチのNoism」第4回・池ヶ谷さんの巻をお届けできて良かった、そう思っているところです。池ヶ谷さん、どうも有難うございました。そして、新天地での益々のご活躍をお祈りしております。

それでは今回はここまで。お相手は shin でした。

(shin)

「ランチのNoism」#3:ジョフォア・ポプラヴスキーさんの巻

メール取材日:2020/6/18(Thur.)

さてさて、ご好評いただいております(って、完全に言い切ってしまってますが、)「ランチのNoism」の第3回は、つい先日、Noism1メンバーとしての最後の舞台を汗だくで踊り終えたジョフォアさんのご登場です。名残惜しい気持ちは募りますが、それでも、こうして間に合って良かった♪

持ち前の明るさと剽軽さが感じられる回となりました。英語の質問シートを用いてやりとりをさせていただき、それを shin が日本語に訳したものでお届け致します。あと、おしまいには、サポーターズの皆さまへのメッセージもありますから、そちらも是非、お楽しみにってことで。では参りましょう。

ふぁいてぃん・ぴーす・あん・おけんろぉぉぉ…♪

りゅーとぴあ・スタジオBでの稽古に余念のない外国人舞踊家に昼がきたぁ!

いきなり、「らしさ」炸裂の
ジョフォアさん!

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 ジョフォアさん「サラダとゆで卵2つ、そして納豆1パックのランチです」

両手に握られていた物体はゆで卵だったんですねぇ

 *「外国人は納豆が苦手」はもう古いのでしょうか。まあ、人によるんですよね。日本で見たって、関西人でも納豆が大好きって人、多いですからねぇ。

2 誰が作りましたか。(または、 主にどこで買ってくるのですか。)

 ジョフォアさん「前のシーズンではランチは自分で作っていたのですが、イトーヨーカ堂の近くに住んでいることもあり、今年に入ってからは、前日の晩に翌日分を買うようになりました」

 *故郷を離れた遠い国で、日々の稽古や公演に全力を注ぐ毎日な訳ですから、無理もありませんよね。イトーヨーカ堂、有り難いですね。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 ジョフォアさん「大事にしているのは、筋肉の回復にとって充分で、ランチ後ずっと空腹を感じないで済むくらいのたんぱく質を摂るということです。また、量も減らしていて、より安くて、より美味しいことも重要です」(笑)

 *な~るほど。さすが舞踊家、やはり体のことを考えて食べてるんですね。それと、お値段の点でも、賢いお買い物を心掛けているんですねぇ。パッケージに貼られたシール、大事です。思いのほか、庶民的でホッとしました。(笑)

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 ジョフォアさん「セブンイレブンのゆで卵です。とても塩味が利いているんです!!」

 *…って、驚きじゃないですか。セブンイレブンの食べたことがないのでわからないのですが、「塩味が利いている」んですか。これについてはご存知の方、教えて欲しいですぅ。

「塩味の利いたゆで卵」発言に
目が点になりますけれど…
殻ごと食べるから塩味が強い
って訳でもありませんよね。
…ってか、殻は食べないし!(笑)

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 ジョフォアさん「サラダ以外はよく似たものを食べています」

 *もしかしたら、サラダは貼られた「シール」によっても変わるのかもしれませんね。…なんて言っちゃったら、怒られちゃいますよね、きっと。(汗)

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。

 ジョフォアさん「公演がある日も似たものを食べていますが、普段と異なるのは、一度に詰め込み過ぎてしまわないように、一日中、拡げておいて、食べるようにしていることです」

 *自分の身体に耳を澄ましながら摂る食事、やはり気の使い方は半端ないんですね。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 ジョフォアさん「みんなから離れて、上の階にあがって、チャーリーと一緒に食べることが多いです」

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 ジョフォアさん「一緒には食べるのですが、お互いが食べ終わるのを待って、午後のリハーサルに万全で臨めるように、出来るだけ早く仮眠をとりに行くって感じです。なので、ふたりとも、ランチの間に話すことにはあまり重要性を見出してはいません」

 *おっとぉ、基本的に話したりせず、なんですね。それじゃあ、あくまでもランチは稽古の合間にささっと、って感じですか。舞踊への献身振りが窺える、プロならではのお答えですね。恐れ入りました。m(_ _)m

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 ジョフォアさん「誰かが枝豆を買って持ってきたような時だけですね。もしも私や彼のおかずに触れることが危険でなければ、私たちは気楽に手を伸ばすかもしれませんけど」

 *画像にある(前日の朝採り)枝豆はチャーリーさんとシェアしたってことですかね。「危険」という語が飛び出すあたり、いかにもユーモラスなジョフォアさんらしいお答えと理解しましたが、まさか、「新型コロナ」関係ってことじゃなくて、ユーモアですよね。「舞踊家のおかずに手を出すな!」って感じですかぁ。(笑)

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 ジョフォアさん「前のシーズンでは、私もチャーリーも毎日、ランチを作っていたのですが、そのときなら、私は、チャーリーが大抵、一番豪華なランチを持ってきていて、他のみんなも「今日彼は何を持ってくるのだろうか」と思っていた、そう言っていたに違いありません。でも、その彼もイトーヨーカ堂で「半額」の商品を見つけるに至り、もはや誰もそういうことは思わなくなりました…」

 *イトーヨーカ堂の(恐らく、夕方以降の)「破壊力」、恐るべしって、感じですかね。でも、食品廃棄が問題となる昨今、お財布に優しい上に、社会問題にも対処できているのですから、言うことはありませんね。そうしたイトーヨーカ堂情報は今後もメンバー間で引き継がれていくものと想像いたします。ジョフォアさん、お忙しいところ、楽しいご回答を有難うございました。

ランチに関するやりとりはここまでですが、冒頭にて触れましたジョフォアさんからのメッセージがございます。次の通りです。

 「サポーターズの皆さまは既にご存知かと思いますが、私はNoismを離れます。私にとって、日本文化と出会い、学べたことは光栄なことであり、素晴らしい機会となりました。私はこれからパートナーのもとに戻ります。それは『幸せな時間』の同義語でもありますが、同時に、私の心はとても重くもあり、こんなに早くカンパニーを離れていくことをとても悲しく感じています」

 「サポーターズの皆さま、私たちの人生をより輝かしいものにしていただき、私たちメンバーと私たちの芸術に対して関心を寄せていただいたことに感謝します。芸術はそれを愛したり、または反対に嫌ったりする人たちがいなければ存在し得ないものです。どうかこれからも関心を持ち続けてください!」

…宮河さん、吉﨑さんと続いた大柄の舞踊家の系譜に連なるジョフォアさん。三者三様ではありながら、前のふたりと同様、その心優しい人柄に加え、今回の取材でも存分に発揮された明るいキャラクターが前面に出ていらっしゃいましたよね。個人的には、昨日、配信された『R.O.O.M.』の公開リハーサルのときの様子やらがとても懐かしく思い起こされます。他にも様々な場面が今も鮮明に浮かんで参ります。

今後は、パートナーのお近くにて、時系列的には「after Noism」となるのでしょうが、「with Noism」たる舞踊を踊り続けてくださることを期待して止みません。ジョフォアさん、ご活躍を確信しております。どうぞお元気で。今回もお相手は shin でした。

(shin)

再始動!「ランチのNoism」#2:山田勇気さんの巻

メール取材日:2020/5/26(Tue.)

全国的に「緊急事態宣言」は解除されたものの、ウイルス感染の第2波、第3波を招かぬよう、所謂「新しい生活様式」を立ち上げるための模索が続く日々にあって、Noismの公演がお預けになるなど、寂しい思いでお過ごしの皆さま。ここに、漸く、前回ご好評を頂いた「ランチのNoism」の第2回をお届けできる運びになりました。直接りゅーとぴあにお伺いしての取材ではありませんが、こうしてご紹介を再開できるようになったことを嬉しく思います。前置きはこのくらいにして、そろそろ始めましょうか。

♫ファイティン・ピース・アン・ロケンロオー…♪

りゅーとぴあで稽古を重ねる舞踊家の昼ごはん、それが「ランチのNoism」!

今回は山田勇気さんのランチを覗いちゃいましょう。

って訳で、ズンっ。山田さんのお出ましです。

さわやか笑顔の山田さん
右手にこの日のお昼ごはん

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 山田さん「フォカッチャサンドイッチです」

豪華なお昼ごはんをアップで!
「しあわせ」がはみ出してますねぇ

 *前回、井関さんが「おいしそう」と言っていたサンドイッチですね。う~ん、豪華で、見るからにおいしそうです。

2 誰が作りましたか。

 山田さん「パートナーの手作りです!」

 *「手作りです」に添えられた「!」が幸福感を存分に伝えてくれますね。こんなの毎日食べてたら、もう完全に、胃袋、捕まれちゃいますよね。羨ましいですぅ。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 山田さん「重すぎず、軽すぎず」

 *な~るほど。動くためには大事ですよね、それ。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 山田さん「とくにないです」

 更に、「食のこだわり特になし。好き嫌い特になし。なんでも食べますっ」とのこと。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 山田さん「最近は毎日、日替わりフォカッチャサンドです!!」

 *今度は「!」が2つ!それにしても、「日替わり」なんて、ちょっと贅沢すぎません?

笑顔で頬張る山田さん
目が「しあわせ」を物語ってます

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。

 山田さん「公演があるときは、おにぎりが多いです」

 *バタバタしてても簡便に食べられちゃいますもんね、おにぎり。聞けば、山田さん、よく選ぶのは、赤飯や、昆布、それから梅のおにぎりが多いんだとか。ちなみに、お味噌汁は、長ネギ派とのことです。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 山田さん「Noism2のリハーサルのときは一人で食べることが多いですが、最近は、Noism1,2合同のリハなので、JoさんとSawaさんの横で」

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 山田さん「たわいもないこと、などです」

 *おおっとぉ、興味湧いちゃいますねぇ、Noism0的「たわいもないこと」!聞き耳を立てに行っちゃいたいですねぇ。あっ、「耳を立てる」と言っても、「Noismメソッド」ではないですよ。って、さすがにわかってますよね。(笑)

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 山田さん「ないです」

 *割とキッパリ。でも、それもそうですね。井関さんが前回、(小麦粉の)パンはもう食べないって言ってましたもね。納得。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。

 山田さんタイロンのヴィーガンお弁当は気になります」

*「ヴィーガン」とは、卵や乳製品も含めて動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」のこと。おやおや、それは気になりますね。この企画を続けていけば、今後、そのお弁当も拝見できるものと楽しみがまたひとつ増えました。

ってことで、今回の(メール)取材に基づく第2回はここまでです。山田さん、どうも有難うございました。

ところで、先日のインスタLIVEの折りに金森さんが「井関さんと山田さんの新作」に触れていましたよね。楽しみでなりません。このあいだの『夏の名残のバラ』も素敵過ぎましたし、期待は募ります。少し遠のいちゃいましたけれど、必ず観られるものと信じて待ちます。なにしろ、「Noismは裏切らない!」ですから。あっ、なんか、番組、違っちゃいました?でも、いいですよね、ホントのことですから。

では、「ランチのNoism」、今回はこのあたりで。どうもご馳走様でした。

(shin)

Noismかく語る・2020春④ - Noism2の若き8名

ご好評を頂きましたこの度の「Noismかく語る」も今回が最終回。今日はNoism2の若き舞踊家たちの初々しい声をお届け致します。このあと控える『春の祭典』と延期された定期公演の前に、予習しておく絶好の機会となることでしょう。あなたが気になる舞踊家は誰でしょうか。それではどうぞ。

⑫ 森加奈

観に来てくださる方々に期待以上のものをお見せできるよう精進して参りますので、応援のほどよろしくお願い致します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(もりかな・1996年千葉県生まれ)

⑬ 池田穂乃香

先輩の皆さんと一から作品を創るという事が初めてなので緊張の毎日です。サポーターズの皆様、観に来てくださる皆様の心に残る踊りが出来たらと思っています。

Noism2の公演は延期となってしまいましたが、その分、作品の理解を深め、更に良いものをお届けしたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけだほのか・1998年新潟県生まれ)

⑭ カナール・ミラン・ハジメ

今は、『春の祭典』の公演に向けて練習しています。今まで誰も観たことのない『春の祭典』に仕上がるのがとても楽しみで、無事に本番を迎えたいという気持ちと本番が近づいてくるという緊張感に胸が踊らされているような気がします。

音取りがとても複雑で、ルードラにいた頃に取り組んでいたパーカッションのクラスと同じぐらいか、それ以上に難しいレベルです。このクリエーションで自分がそれだけ難しいことに取り組んでいたのがわかって、学校(ルードラ)に感謝です。

今は毎日楽譜とにらめっこしながら音を聴き、どれだけ音を拾えるかの戦いです。もっと楽譜が読めるようになって、音の取り方を覚えたいです。分からない時は音符の配列で覚えるようにしています。とても斬新で面白い作品になるので楽しみにしてください!

Photo: Noriki Matsuzaki

(Khanal Milan Hajime・1996年東京都生まれ)

⑮ 杉野可林

Noismに入って2年目。

今年は昨シーズンより身体の感覚を少し掴めてきた実感があります。

前回の公演とは違う、殻を破った姿をお見せ出来ますように。

Photo: Noriki Matsuzaki

(すぎのかりん・1996年大阪府生まれ)

⑯ 長澤マリーヤ

この2年間でやってきた事や想いを舞台にぶつけていきたいです。

応援よろしくお願いします。

Photo: Noriki Matsuzaki

(ながさわまりーや・1998年神奈川県生まれ)

⑰ 橋本礼美

日々積み重ねている稽古や創り上げていく作品に対し、色々な視点をもって、常に新鮮な気持ちで取り組むように努めていきたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はしもとれみ・1997年埼玉県生まれ)

⑱ 坪田光

Noismに入って初の定期公演、日々の稽古の成果を発揮できるよう、努力に努力を重ねます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(つぼたひかる・1999年兵庫県生まれ)

⑲ 中村友美

Noism、新潟。”初めて”が沢山な日々。

いつも応援ありがとうございます。

皆様の前で踊れる日を楽しみに、日々精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(なかむらともみ・1997年大阪府生まれ)

以上、Noism2のメンバーでした。彼らには『春の祭典』と定期公演を終えた後の思いなども聞いてみたい気が致します。

さて、4回に渡ってお届けしてきた「Noismかく語る」ですが、如何でしたでしょうか。このタイトルは今後、似たような機会が巡ってきましたら、再び、皆さんのお目にとまることもあるかと存じます。今はいつとも知れぬそのときを楽しみにしつつ、一端、これにて閉じさせて頂きます。

そして現在、何より待ち遠しいのは「劇場解禁」の報。その日まで、一日千秋の思いで過ごしておられる皆さま、どうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

(shin)

Noismかく語る・2020春③ - Noism1メンバー後編

あらゆるものが遠のき、見慣れた日常が一変してしまった感のある日々。未曾有の春の災厄の向こう、まだ見ぬ光輝に満ちたNoism版『春の祭典』へと私たちを誘ってくれるNoismから届いた言葉。3回目となる今回は、Noism1メンバーの後半というかたちで、5人をお読み頂きます。

スティーヴン・クィルダン

現在、私たちは『春の祭典』のリハーサルとクリエーションのさなかにいます。これはとても面白く複雑に込み入った音楽です。実際、私は以前にマーク・ボールドウィン(Artistic Director of Rambert Dance Company:2002-2018)によるヴァージョンを踊ったことがあります。偶然にも元Noismダンサーの浅海侑加さんとも一緒に踊りました。何年も前のことですが。

それから再びこの曲に戻ってきて、異なる解釈を体感することはとても面白いことです。音楽に合わせて強度をもって動くことは楽しいことです。その瞬間、大きな絵の中のほんの小さな一部になるのみです。私はその絵がどう仕上がるのか知りたくてなりません。更に、観客の皆さんがこの作品から何を得るのかも知りたくてなりません。現時点で、踊る私の目に映ずるものからはそれらはまったく想像もつきません。深く作品の中に入り込むことで、私に見えるものは画されてしまうからです。

また、『Fratres III』も踊ります。こちらに関しては、私たちは素材を学び始めたような、それでいて、常に未知のものででもあるかのような、そんな感じがします。他のメンバーは『Fratres I』を踊っていますが、私は出ていませんし、最善を望む気持ちです。

最後に、今、世界は奇妙な時間の中にあります。英国を離れて、封鎖された街の人々、友人、家族や仲間を見ながら、世界の反対側にいる自分が今も活動できていることには憂鬱な気分もつきまといます。それは芸術について数多く自問することにもなりましたが、一方で、寛大にも多くのものがオンラインで共有されている現状には心温まるものがあります。 

(日本語訳:shin)

*スティーヴンさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Currently we are in the rehearsals and creation of the rite of spring. This is a very interesting and complicated piece of music.

Actually I previously danced a version of Rite of Spring by Mark Baldwin. This happen to be with Yuka-san(ex noism dancer), many years ago.

It is very interesting to then come back to the music and feel the different interpretations.

It is fun to be working intensely with the music.  At the moment I am but a small part in the big picture. I am curious as to how that picture will be. I am also curious about what the audience will get from the piece. I really have no idea at the moment from my perspective. Being so inside a piece can create this perspective.

Also we will do Frates III, which I have some sense of as we have begun learning some material but it will also be new. Whilst others were in Frates I before, I was not. I hope for the best.

Ultimately this is a strange time in the world. Being from the UK, seeing people, friends, family and colleagues in lockdown whilst I am on the other side of the world still working has been melancholic. It has made me question a lot about the arts but seeing so much being shared online so generously has warmed my heart.

Photo: Noriki Matsuzaki

(イギリス生まれ)

タイロン・ロビンソン

今、この時期にあって、芸術を支えることはかつてないほど重要なことになっています。土地の文化、そして過去と未来は、その土地の人々が創り出す芸術やパフォーマンスによって形作られる性質のものだからです。ですから、Noismの作品が作り続けられるのなら、その土地の、そして同胞の支えが必要なのです。ダンサー、実演家、或いは芸術家としての私たちが目指すものは、私たちのクリエーションを共同体にもたらし、私たちの情熱を一般の人々と共有することです。芸術とはあらゆる人を迎え入れる家族のようなものです。そして、私はいつかNoismがダンスと共同体の連結を成し遂げ得るカンパニーになることを願うものです。コロナウイルスによるパンデミックが過去のものとなったとき、全ての人を再び結びつける役割を果たすものは芸術でしょう。ですから、皆さん、どうか芸術を支えてください。今、芸術を死なせないでください。どうか宜しくお願いします。 

(日本語訳:shin)

*タイロンさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Now during this time, it is more important than ever to support the arts. A county’s culture, both past and future is heavily shaped by art and performance that its people create. So if the work of Noism is to continue it needs the support of its county and its fellow countrymen. As dancers, performers and artists our goal is to bring our creations to the community and to share our passion with the public. The arts are like a family that welcomes everyone and I hope Noism will some day be the company that can bring dance and the community together. When the COVID-19 pandemic passes it will be the arts that will reunite everyone, so to everyone please support the arts, and don’t let it die now. Kindest Regards

Photo: Noriki Matsuzaki

(オーストラリア生まれ)

鳥羽絢美

様々なカンパニーや振付家によって使われ、創られ、踊られてきた『春の祭典』。そんな楽曲にNoismメンバーとして挑むことができること、嬉しく思うと共にとても身の引き締まる思いです。皆様に届けられる日を心待ちにしながら、日々稽古に励みます

Photo: Noriki Matsuzaki

(とばあやみ)

⑩ 西澤真耶

「『春の祭典』のクリエーション」穣さんはじめNoism0+1+2の22名が“音“をテーマに真摯に向き合っているこの作品がこの先本番までにどのように仕上がっていくのか、そして本番を重ねどこまで進化していくのか、私達にもわからない。まさに実験舞踊…?

Photo: Noriki Matsuzaki

(にしざわまや)

三好綾音

ストラヴィンスキーの音楽は、一瞬眉を潜めてしまうけれど、しばらく経つと虜になっていて、気がつくと嵐が去った後、騒いだ血の感覚だけが残っている様な。そんな感じがたまりません。しかし、この曲が書き下ろされた当時のダンサー達はどんなに戸惑っただろうと、リハーサル中はそんな苦労も想像します。(笑) 音楽史、舞踊史共に大きなインパクトを残してきた『春の祭典』で新たな創作に関わる機会に恵まれ、とても光栄に思います。是非、楽しみにしていてください。

Photo: Noriki Matsuzaki

(みよしりお)

さてさて、連載最終回の次回は、フレッシュなNoism2のメンバーをお届けします。森加奈さん、池田穂乃香さん、カナール・ミラン・ハジメさん、 杉野可林さん、長澤マリーヤさん、橋本礼美さん、坪田光さん、そして中村友美さんと、ドド~ンと一挙に8名を掲載いたします。どうぞお楽しみに。

(shin)

Noismかく語る・2020春② - Noism1メンバー前編

前回、Noism03名からのメッセージをお届けしましたが、この度は、Noism1前編としまして、6名を掲載いたします。全国に「緊急事態宣言」が拡大し、緊張感が増した夜にあって、いっとき、少しでも不安や緊張が緩和されましたら幸いです。新作『春の祭典』に纏わる思い、コロナ禍に寄せる思い、是非ともお読みください。

池ヶ谷奏

いよいよNoism版『春の祭典』かとワクワクしています。スコアナンバーが200もある楽譜、はじめは暗号だらけで追うこともできず、楽譜の読める父にメールで尋ねたり必死でした。

今では「ここに16分休符があるから…」とか「5.5.3.5.4…」と電話番号のように変拍子を覚えたりして、聞こえる音以上に情報が増えました。リズムを理解することでより動きと一致してきたように思います。

新潟に来て10年目。

今は簡単に人と会えない・集まれない・触れ合えないという、舞踊の人間にとっては致命的な状況が広がっています。

誰もが不安で、未来は誰にも分かりません。私は今できることを全うし、そして勝手に10周年記念公演と思って、感謝も込めて全力で踊り切ることができるよう精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけがやかな)

ジョフォア・ポプラヴスキー

『春の祭典』は私にとって常に踊ることが出来たらと願っていた作品でした! その音楽はエネルギーに満ち、その入り組んだ複雑さはダンサーと空間の間に信じ難い化学反応をもたらしてくれます。

私は穣さんがそれをどのようにして彼自身の芸術的な宝に仕立てていくかワクワクしながら目にしていて、自分がその一部となる機会に恵まれたことを幸福に思っています! 

(日本語訳:shin)

*ジョフォアさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Le sacre has always been a piece I wished to be able to dance! The music is full of energy and its complexity brings incredible chemistry between dancers and space.

I’m so excited to see how Jo-san will make it his own art treasure and happy I have the chance to be part of it!

Photo: Noriki Matsuzaki

(フランス生まれ)

井本星那

今回のクリエーションでは音楽から思いを、動きへと、ひとつひとつ紡いで繋がっていくような、そんな感覚があります。

目まぐるしく世界が変化する中、人との繋がりが切れてしまわないように、思いやりの大切さに日々気付かされます。新潟の皆さまとまた繋がれる日を楽しみに、毎日稽古に取り組んでいます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いもとせな)

林田海里

役割を演奏されている楽器ごとに与えられる実験的な創作を、楽譜をなぞるのに苦戦しながら楽しんでいます。皆でこの『春の祭典』を奏でる様に踊りたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はやしだかいり)

チャーリー・リャン

今、世界中の誰もがとても疲弊していることは間違いのないことだと思います。コロナウイルスが原因で、あらゆるものが突然にキャンセルされたり、延期されたりしています。ただただ日々の生活や将来のことが心配でなりません。あらゆることが可能な限り早期に快方に向かうことを望んでいます。皆さんが私たちの公演を観に来てくださる日を心待ちにしております。 

(日本語訳:shin)

*チャーリーさんによる元原稿(英語)はこちらです。

I believe that everyone in world now is very exhausted recently. Because of coronavirus, everything was cancelled or suspended suddenly. Just being worried about our life or future. Hope everything will get better as soon as possible. I’m looking forward to everyone can come to watch our show.

Photo: Noriki Matsuzaki

(香港生まれ)

カイ・トミオカ

2020年の年頭から、Noismで私たちは新作公演『春の祭典』のクリエーションに集中して取り組んできました。これまでにも世界中で多くのカンパニーによる多くのヴァージョンとヴァリエーションが創られ、踊られてきました。そして私もこの象徴的な音楽の体験を楽しんできました。昨シーズン、私は『ラ・バヤデール -幻の国』と『カルメン』を踊りました。どちらも再演でしたが、Noism1、Noism2のダンサーたち、言うならばNoismファミリーが総出演する物語形式の大作でした。そして今度は、Noism1メンバーに加え、新たに立ち上げられたNoism0とともに新作のクリエーションの過程にいることはとても楽しい体験となっています。この『春の祭典』は、先に触れた2作のように必ずしもすっきりした物語を持つものではありませんが、抽象的な物語とストラヴィンスキーによる音楽の解釈との間に興味深いバランスが形作られることになります。私たちはカンパニーとして、時間をかけてこの作品のクリエーションにあたることを許され、とりわけ、コロナウイルスのために、今、世界中が体験しているこの不確かな期間にあってさえ、踊り続け、クリエーションを続けることができることをとても光栄に思っています。 

(日本語訳:shin)

*カイさんによる元原稿(英語)はこちらです。

From the start of the year of 2020, we at Noism have been focused on the creation of our new performance, ‘the rite of spring’. There have been many versions and variations of this piece created and danced by many companies all over the world, and I have enjoyed my experience thus far of this iconic score of music. Last season I performed in “La bayadere” and “Carmen”, both of which are full Length narrative works that were created previously involving the whole of the Noism family, dancers from Noism1 and Noism2.  It has been an enjoyable experience being part of a new creation process together with Noism1 and the newly formed Noism0. While not necessarily a straightforward narrative work like the previously mentioned works, ‘the rite of spring’ strikes an intriguing balance between an abstract narrative and an interpretation of the music by Stravinsky. We as a company are privileged to have this long period of time to create this work, and in this period of uncertainty the whole world is experiencing right now due to the coronavirus, we are very privileged to be able to continue dancing, crafting and creating as we are now. 

Photo: Noriki Matsuzaki

(イギリス生まれ)

連載3回目となる次回は、Noism1後編としまして、スティーヴンさん、タイロンさん、鳥羽さん、西澤さん、そして三好さん(準メンバー)を掲載いたします。引き続き、ご期待ください。

(shin)

*ポートレートのクレジットに誤りがございましたので、訂正させて頂きました。ここにお詫び申し上げます。