渾身の熱演が大きな感動を呼んだ『ロミジュリ(複)』大千秋楽(@埼玉)

2018年9月16日(日)。
この日の劇的舞踊Vol.4大千秋楽について記すにあたり、
NoismでもSPACでもなく、全く別の件から書き始めることをお許し願います。
時、まさに午後5時ちょうどくらい。
打ち震えるような感動に包まれつつ、会場を後にし、
歩きながら、劇場内ではOFFにしていたスマホの電源を入れなおした際、
目に飛び込んできたニュースの見出し、
「樹木希林さんが死去 最期は自宅で家族に看取られて」に心底うろたえたからです。
75歳。この秋も来月、映画『日日是好日』(大森立嗣)を楽しみにしていた矢先の訃報。
込み上げる喪失感。
飾らない人柄で、奥深い表現を欲しいままにしていた名女優。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

…喪失感。感動が大きかっただけに…。
勿論、それはまた『ロミオとジュリエットたち』のことでもありました。
すっきりと晴れたとは言い難いものの、気温もあがり、
雨が降って幾分肌寒かった前日とは違うこの日、大千秋楽の地、埼玉は与野本町の天候。
金森さんは、そして舞踊家と俳優はどんな舞台で私たちを圧倒してくれるのか。
退団される舞踊家(中川さん、吉﨑さん)の姿も瞼に焼き付けなくては。
みなさん、そうした共通の思いを胸に、彩の国さいたま芸術劇場を目指した筈です。

この劇的舞踊、途中に約2か月の間を挟むことで、
新たな彫塑が加えられ、
表現は、より自然さを増して嵌るべきところに嵌り、熟成の度を増しながら、
この日の大千秋楽に至った訳です。
そんな「大航海」を経ての最後の寄港地、彩の国さいたま芸術劇場。
そこはまた言うまでもなく、蜷川幸雄シェイクスピア劇の本拠でもあります。
金森さんのこの意欲的な挑戦を誰より喜んだのは、
物思わし気に娘・実花の写真に収まる今は亡き蜷川本人だったかもしれません。
次にご紹介するのは、メモリアルプレートに刻まれた彼の言葉です。
>最後まで、枯れずに、過剰で、
>創造する仕事に冒険的に挑む、
>疾走するジジイであり続けたい。
>Till the end, never wither, beyond limits.
>Take risks in creativity, and stay at top speed.
>So I wish as a man of theater. 蜷川幸雄

さて、『ロミジュリ(複)』です。
前日のブログにも書きましたが、それはとりもなおさず「生々流転」の舞台。
作品自体が、より自然であることを求め、
あたかも生き物ででもあるかのように、自ら呼吸を始め、
それに応えて金森さんが創造の手を休めることなく動かす構図とでも言いましょうか。
もしかしたら、新潟3公演、富山1公演、静岡2公演、埼玉3公演で、
どれひとつとして同じ舞台はなかったのかもしれません。
いえ、きっとそうに違いありません。

それはまた、新しい総合芸術の在り様を模索する営みでもありました。
舞踊(身体)、演劇(台詞)、文字、映像、更には呪術的な炎と、
あらゆるメディアを縦横無尽に駆使することで結実をみる作品です。
例えば、市川崑や庵野秀明が用いる明朝体寄りの文字が得体のしれない不気味さを示すのに対し、
今回、不在の大公を示すゴシック体の文字は、
威圧感たっぷりに抑圧やある種の「通じなさ」といったものを体現していました。
(それと同時に、仮に明朝体を採った場合、
否が応でも『エヴァンゲリオン』を想起させずにはおかないという側面もあった筈です。)

また、映像で看過できないのは、
ロザラインがポットパンを籠絡させて入手した手紙を読む大写しの映像です。
私の記憶する限り、緞帳に投影されるこの映像は2度差し替えられて、
順に次の3通りがあり、それを観る際も全く気が抜けませんでした。
その3つ、①新潟・富山:読み終えてからも、手紙は両手のなかにある。
②静岡:読み終えてから、それを破る。
そしてこの度の③埼玉:読み終えると、それは両手からするりと落ちる。
そのどれを目にしたかで、ロザラインの印象は全く異なるものにならざるを得ないでしょう。

「奈落」の演出に至っては、この日は会場の少なくとも2、3箇所から、
期せずして「あッ!」という驚きの声が上がり、
一番最初に新潟で観た時の感覚を思い起こすことができました。
ツアー中、唯一、静岡公演のみ、ピットが設けられない劇場形状のため、
「奈落」を用いることなく、亡骸が舞台上に留まるかたちで進行していったことも
ここに改めて書き添えておきます。
「その一瞬」の衝撃こそありませんが、逆に、舞台上が血で染まっていくかのような
おどろおどろしさを幻視するように感じたものです。
そしてその静岡公演以降、
冒頭部分が、舞台上を埋め尽くす夥しい死体のイメージで始まるかたちに改められたことも
大きな変更点と言えるでしょう。

(今回の劇的舞踊における斬新さの最たるもの、ロザラインとロレンスに関しては、
また別の場所(次号のサポーターズ会報)で、触れてみたいと考えています。
少し時間はあきますが、その際、こちらと併せてお読みいただけましたら幸いです。)

舞踊の枠組みに収まり切らない過剰さ加減には、
当然、当惑する向きもあるかもしれません。
しかし、作品同様、私たち自身が刷新されていく感覚は
あまり経験したことのない性質のものであり、
それはまさに「冒険」としか言いようのないものだったと思っています。

この日、当面これが最後の機会になると思いながら見つめた第一部の終わり、
舞台中央奥から白く胡乱な金森さんがゆっくり出てくる場面を観ているだけで、
客席にあって、全身を目のようにして見詰める体の、
その胸部から発する動悸が、あたかも出口を求めでもするかのように、
体内を揺さぶり、総身を経巡った果てに、
内耳に、そして外耳に至って、熱く激しい耳鳴りと化し、
同時に頭はのぼせていくような、まるで触知可能な身体感覚に囚われたことも
書き記しておきたいと思います。
気付くと、自然と拍手している自分がいました。

埼玉公演における驚きの最たるものは、
なんといっても、井関さんと金森さんのパドドゥがひとつ増えていたことを措いてありません。
そして、追加されたふたつめのパで、
ふたり(?←片方はアンドロイドだけに。)の立ち位置がより明瞭になる仕掛けでした。

最後の最後、所謂「屋台崩し」のようなボールチェーンの扱いに至っては、
見るたびごとに鳥肌が立つような感覚があり、この日も例外ではありませんでした。
舞台上、大千秋楽の全てが終わりを告げたとき、
渾身の熱演を繰り広げて、観客を魅了し尽くした舞踊家と俳優に対して、
鳴りやまぬ大きな拍手とあちこちから飛び交う「ブラボー!」の声たち、
更にはスタンディングオベーションが贈られたのは至極当然のことに過ぎませんでした。

拍手に応えるカーテンコール。
笑顔で並ぶ実演家たちの横一列。
中央に金森さん、その左隣(私たちから見て右側)に中川さん。
いつとも知れず金森さんの手のなかにあったそれに気付いたのは、
笑顔の金森さんからさりげなく、実にさりげなく、中川さんに向けて差し出され、
中川さんが反射的に、一層、相好を崩して受け取ったそのときでした。
「それ」、最終盤でベッド上から散らばった小道具の白い百合の花。
勿論、本物の花であろう筈もなく、
まき散らされた人工的な小道具のなかから拾い上げられたに過ぎないただの一片が、
ふたりが重ねてきたこれまでの時間を祝福する、
この上なく感動的なアイテムたり得ることを目撃したこの瞬間の感動には、
拙い言葉をどれだけ連ねても迫れないほどに味わい深いものがありました。
今、こうして思い出すだけでも熱いものが込み上げてきます。

意欲作『ロミオとジュリエットたち』が帰結した大きな感動に包まれながらも、
否、それが大きな感動であっただけに、同時に感じる思いにも強いものがあります。
7月に始まったツアーが全て終わってしまったことからくる寂寥感。
そして、中川さんと吉﨑さん、去っていく舞踊家ふたりへの感謝と喪失感。
かように、Noism 15thシーズンのスタートがいつになく寂しさが相半ばするものであったことも
この場では包み隠さずにおきます。
(shin)

『ロミジュリ(複)』埼玉公演2日目、こみ上げる「マジか⁈」

「秋の3連休ウイークその1」がスタートした2018年9月15日(土)、
この日早くからかなりの雨量をもたらした雨雲も去った与野本町の午後5時。
彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉で
『ロミオとジュリエットたち』埼玉公演2日目を観てきました。

この日に至るまでの金森さんのツイートや
前日の公演をご覧になった方々のSNSなどから
色々変更点もあるだろうことは予想していたのですが、
それでもそんな予想を上回る程に、あちこち手が入っていて、
「えっ、マジか⁈」となってしまいました。
特に、作品の根幹に関わる「ある関係性」を
より明確化して前面に押し出した部分など
まさに驚きを禁じ得ませんでした…。

7月の新潟、富山、静岡から、シーズンを跨いで迎えた埼玉3daysも、
いよいよ明日が大千秋楽。
もう1日残っていますし、
明日また変わる部分もあるかもしれませんから、
今は詳しくは書きませんが、
観る都度、刷新される舞台はまさに「生々流転」。
作品から響きだす声に耳を澄まし、
自ずと見えてくる世界に目を凝らし、
常にとどまることを知らず、
理想の舞台を追求してやまない金森さんの飽くことなき姿勢に、
これまでも、そしてこれからも、この人からは片時も目が離せない、
やはりこの人について行こう、
そんな思いがいや増すこととなりました。

シェイクスピアが書いた、年端の行かぬ若者ふたりの
「ボーイミーツガール」的な恋とその後の運命を描いた
あまねく知らぬ者などいようのない周知の枠組みに、
金森さんによる、今日的な問題系を踏まえた重ね書きが施され、
より緻密で重層的に立ち上げられた時空は、
そこにジュリエットが複数いるだけでなく、
恐らくみんなの共通認識のなかの姿より齢を重ね、ある種「拗ね者」と化したロミオがいて、
更に、「自然の力は偉大」としながらもそれに挑まんとする
医師ロレンスとその被造物ロザラインまでが配されることで、
原作にはない、怪しいほの暗さを纏って私たちを魅了します。

7月には唯一無二と承知していた筈なのに、
約2ヶ月の間をおき、大幅な変更を伴い、
装いも新たに、私たちに届けられたこちら埼玉の舞台は、
より一層の熟成、或いは深化を感じさせるものになっていました。

この日は第一部の終わりにも拍手が起こりましたし、終演後送られた拍手は途切れることを知らず、
それに合わせてカーテンコールが何度も繰り返されました。

明日9/16、遂にラストを迎える『ロミジュリ(複)』、
金森さんはそれをどんな作品に纏めあげてくるでしょうか。
大トリの舞台まで、メタモルフォーゼは続くのでしょうか。
もう既に驚く用意はできていますけれど、(笑)
明日を最後にNoismを離れるメンバーもいますし、
様々な思いが胸を去来したりもします。
今は、明日の公演が待ち遠しいような、
でも、明日はまだまだ来て欲しくないような、
そんな落ち着かない気分に包まれている
埼玉の深夜です…。
(shin)

9/14,15,16 ロミジュリ埼玉公演!

9月より、新メンバーを迎え、Noism 15thシーズン始動!
Noismの活動がますます楽しみです♪
https://mobile.twitter.com/NoismPR/status/1036841739212881920/photo/1
http://noism.jp/20180904_15th_start/

そして早速、来週開幕!
Noism1×SPAC『ROMEO&JULIETS』埼玉公演
日時:9月14日(金)19:00 、15日(土)17:00 、16日(日)15:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉
入場料:一般:5,500/U25 3,500円
※15,16日、残席わずか
http://noism.jp/npe/n1_spac_romeo_juliets_saitama/

7月からのロミジュリ各地ツアー公演、埼玉が最終となります。
どうぞお見逃しなく。
ぜひご覧くださいね!

埼玉でお会いしましょう♪

閑話休題:

★9月1日(土)ギャラリー蔵織(新潟市中央区西堀前通1)での
RGB2ライブに金森穣さん、極秘ゲリラ出演!
https://mobile.twitter.com/jokanamori/status/1035832756633128966?p=v

音楽 福島諭&映像 遠藤龍&立体 タンジェントデザイン(高橋悠+高橋香苗)による、第2回RGBライブに行ってきました!
http://www.shimaf.com/photo/20180901_event.html

昨年の第1回も行きましたが、今回は本当に驚きました。
福島諭さん(エレクトリックギター+コンピューター同時処理)の即興演奏×金森穣さん即興舞踊があるとは!
全くのサプライズで、びっくり仰天!!
なんというラッキー!!!
観客はそれほど多くなく、出演者の関係者とかの方が多かったかも(?)

最初、福島さん(コンピューター)と尺八の方の読譜演奏があり、そのあと福島さんが、「次に即興でやります」と言ったので、尺八との即興演奏かなと思っていたら、どこからともなく、いつの間にか、金森さんが現れていて、舞台の端にある椅子に座っているではありませんか!

どうしてここに金森さんが!?
静かにどよめく観客(私の席の周りには金森さんを知っている人たちが3,4人いたので)。

福島さんの、幽かな雨粒の音のような、ギター+コンピューターの演奏が静かに始まります。
椅子に座っている金森さんは瞼を閉じて瞑想しているかのようです。

演奏が進んでいくと、金森さんの指先が微かに動き、指から手、腕、上半身と、徐々に動きが伝わっていきます。
非常にゆっくりと、音楽に導かれるように、やがて椅子から立ち上がり、ある種奇妙な動きで、舞台中央へと移動していきます。

舞台と言っても狭く、壇があるわけでもなく、金森さんが踊るスペースは一畳分あるかどうか。
とてもゆっくりとした、いつもとは違う、しかし緊張感あふれる、金森さんの動き。
目が離せません。

そして音楽の盛り上がりと共に、次第に動きも大きく、激しくなっていきます。
クライマックスへ!

この感動をなんと言葉にすればよいのでしょうか。

やがて、音楽・舞踊とも、徐々に静まっていき、金森さんはゆっくりとした動きで椅子に戻っていきます。

全てが終わり、嵐のような拍手。
時間にして20分程度、金森さんが踊ったのは15分くらいでしょうか。
終演後、金森さんはどこへともなく、風のように去っていきました。

会場には秘密の通路があるようです。

私は福島諭さんの公演にはなるべく行くようにしていますが、こんなことがあるとは思いもよらず、なんとうれしいことでしょう。
即興ライブ、感激、感動しました。
寿命が延びた心地です。

たまたま私の隣席は、音楽ブログ専門ながら、Noism公演の感想ブログも書いてくださっている、いちかっこジョバンニさんで、お互いに感動の嵐!
ジョバンニさんの今回のブログ、ぜひお読みください。
RGB2の全容がわかりますし、私と違って芸術的な表現です。
http://clothoiddiary.blog.fc2.com/blog-entry-1127.html

翌2日、福島さんは岐阜県美術館で「ぎふ未来音楽展2018」のプレコンサート「音響室内楽」に出演。
https://salamanca.gifu-fureai.jp/wp/wp-content/uploads/2018/08/6d7e5258f6bd0460bb149359d9d24dd5.pdf

あさって9日は「ぎふ未来音楽展2018」のガラ・コンサートに出演して新曲を演奏します。
https://salamanca.gifu-fureai.jp/1667/

●同じく9日、
7月末のNoism2特別公演「ゾーン」演出振付、元Noism所属の
櫛田祥光さんのダンスカンパニー「Lasta」による公演「火の鳥」
が千葉県流山市民芸術劇場で17:00~18:30、開催されます。
櫛田さんご本人、そして、元Noism2の秋山沙和さんも出演します。
https://danpre.jp/5360/

真下恵ダンスパフォーマンス「dana」
日時:10月20日(土)①13時~②19時~
   10月21日(日)③13時~④15時~
会場:砂丘館ギャラリー(蔵) 新潟市中央区西大畑町5218-1
料金:一般/1,800円 学生/1,200円 
定員:各回20名

*9月19日(水)9:00~予約受付開始
申込:砂丘館TEL & FAX 025-222-2676
E-MAIL SAKYUKAN@BZ03.PLALA.OR.JP

詳細:https://www.sakyukan.jp/2018/08/6951

元Noism1メンバー・バレエミストレスの真下恵さんは、新潟でヨガインストラクター、バレエヨガ・コンテンポラリーダンス講師として活躍しています。
何度かインドに行かれていますが、この夏も行ってこられました。
『dana』とは、お布施とか寄付の意味もあるようですが、「与える give」という言葉のようです。

久しぶりの、真下恵さんの踊り、とても楽しみです♪
この公演は、真下さんのほか、コンテンポラリーダンサーさんたちも数名、出演するようです。

このパフォーマンスとは別に、
●西大畑町・旭町文化施設連携事業
【新潟 竹あかり花あかり】関連イベント
真下恵ダンスパフォーマンス

日時:10月20日(土) 18:00~
会場:砂丘館庭園
参加無料(予約不要・直接会場へお越しください)

というソロパフォーマンスもあるようです。

どうぞお運びくださいね♪
(fullmoon)

舞踊家の矜持を示した新生NINA、埼玉公演楽日

銀盤で羽生結弦選手が今五輪初の金メダルをこの国にもたらしたのは
埼玉公演の初日、緞帳があがるまえのこと。
小平奈緒選手がそれに続いて金メダルを獲得したのは、翌2018年2月18日(日)、
今度は埼玉公演の楽日の舞台がはねてからのこと。
私は新潟に戻り、「俄かスピードスケート・ファン」と化して、
興奮しながらテレビの画面が映し出す小平選手に釘付けになっていました。
「確実視された朗報」も蓋を開けるまでは何が起こるかわからないのが常で、
ハラハラしながら見守っていたものです。
しかし、彼と彼女はやってくれました。
王者の風格を感じさせる日本人を心底誇らしく感じたものです。

で、そのふたつのエポック・メイキングな金メダルに挟まれるようにして、
「約束された感動」の舞台に立ち会ったのですから、
この2日間、どこをとっても、まさに血沸き肉躍るような大興奮の2日間だった訳です。

「風格」、そうです。まさに「風格」。
しかし、こちらは日本という軛(くびき)をいとも軽やかに超越して、
舞踊家というコスモポリタンが示した「矜持」とも呼べる舞台、新生NINA。

とりあえず国内ラストとなるこの日、公演前のホワイエには、私が知り得る限りでも、
バレエ評論家の山野博大さん、今回の衣裳を担当されたSOMARTAの廣川玉枝さん、
そして盟友・ISSEY MIYAKEの宮前義之さんと建築家の田根剛さんら、
錚々たる金森人脈とも言える人々が集結。
華やかで祝祭的な雰囲気のなか、
「約束された感動」に至る時間は刻々刻まれていきました。

その感動の舞台はまず、幽けき切れ切れの音から。
井関さんが、15分間、その一身でひたひたと迫りくる死を踊って、
無常を可視化し、観客の心を静かに揺さぶり、場内の空気を鎮めます。
カーテンコールの最後に、笑顔で右手を上げて、
自身が踊った時空とは別の次に控える時空への繋ぎの仕草を見せるのは、
「前座」と言えば「前座」、確かにそれに基づく振る舞いではあるのでしょうが、
まさにそれはそれだけでお金が取れる「豪華すぎる前座」であり、
次の演目へのハードルをグッと押し上げました。

高められるだけ高められた期待値を一様に視線に込める客席。
一転して、今度は神経を逆撫でするかのような異様な音が鳴り響き、
「生け贄」たちがスタイリッシュに、
支配と被支配、抑圧、暴走、焦燥や反乱を踊ります。
そのさまは、前日のコメント欄でfullmoonさんが触れてくれたように、
そして各種SNSで多くの人たちが書き込むように、
AI(人口知能)を巡る極めて現代的な混乱として目に映ずることでしょう。

しかしまた、この作品は2005年に世に送り出されたものであり、
過去に再演も行われています。
優れた古典が、時代を超えて生き続け、様々な見方・読み方を可能にするように、
この『NINA -物質化する生け贄』も、その時代その時代で、
異なる思考の「容れ物」として機能してきたのでしょうし、
これからもそれは変わらない筈です。

過去、現在、そして未来を繋いで、メンバーを入れ替えながら踊られ続け、
今回の照明や衣裳の変更等を含め、実演を通して練り上げられることで、
『NINA』としての一貫性は保ちながらも、更に進化を続けていく作品。

この度味わった感動や抱いた印象の記憶は記憶として、
この作品の魅力の淵源であるところの、
常に「刹那」が刷新され、突出し続けるダイナミクスは、
私たちを途方もない確信へと誘わずにはおきません。
金森さんは今度はいつ、この同じ『NINA』で、また別のものを見せてくれるのだろうか、
そしてそれは「約束された感動」でない筈がない、というものです。
---5月の上海、それもそうですが、
またの日、必ずや『NINA』に心揺さぶられる日が来る筈だと。
否、既に揺さぶられる準備はできている、とも。
その日が今から楽しみでなりません。


(shin)

217(「NINAの日」)、彩の国さいたま芸術劇場初日

今回、「生け贄」のセンターを務める池ヶ谷奏さんがそう言うのだから
「NINAの日」…
などと始めると、何やら俵万智っぽくもある2018年2月17日(土)。
またしても大雪の予報が現実のものになり始めた新潟を離れて、
埼玉に来てみれば、
彩の国さいたま芸術劇場界隈は大変な強風。
で、16:30の入場時には、風にチケットを飛ばされてしまって
追いかけては足で抑える姿もちらほら。




大ホールの入り口を入ると、
いつものようにホワイエに立つ金森さんが目に入り、まずは会釈。
写真家の篠山紀信さん、「ヤサぐれ舞踊評論家」乗越たかおさんの姿も
お見かけしましたし、
元Noism1メンバーだった計見葵さんにはご挨拶できました。

ほぼほぼ埋まった客席。
予定の開演時間を5分ほど回った頃、客電が落ち、
『The Dream of the Swan』の関東初お目見え。
ベッド、ペンダントライト照明、井関さん。
怯えて身悶えする、崩壊寸前の自我。
時折、思い出すように蘇る正気。
移りゆくホリゾントの照明も暗示する今際の際に
フラッシュバックする往時の凛とした姿、
それはまさにたゆたう渾身の「瀕死の白鳥」。
「Under the marron tree」ならぬ「On her deathbed」。

異様に張り詰めた空気が会場を飲み込み、
終演後、客席から起こる拍手もクレッシェンド気味。
井関さんの笑顔にホッとして
漸く拍手できたという感じが漂っていました。

あちこちに、配布されたプログラムに目を通すお客さんの姿。
照明の撤去など準備が整うと、休憩は挟まずに、
『NINA ー物質化する生け贄』です。
漲る運動性を以って「不動」に徹する白い身体、5つ。
言い換えるなら、運動性に溢れた「不動」。
暗転。
動くことで、逆に運動性からは遠く映る黒い身体5つが加わり、
併せて10の身体が白黒5つのペアとなった際、
冒頭の「不動」の白い身体(人形、フィギュア)ポジションの意味が判ります。
崇高な玩具、或いはフェティシズムと倒錯。

白と黒、眩いばかりの黄金の光や赤を経て、
やがて再びの白と黒(または黒と白)に至るまで、
削ぎ落とされ、限定された動きが生み出すリズムの豊饒さ。
戦慄にして、厳かなユーモアと皮肉、その奥にあるのは鋭利な批評性。
そしてそれらを可視化する磨き上げられた身体性。
酔います、酔っちゃいます、酔いしれるしかありません。

「ブラボー!」の声も飛び、埼玉の客席を圧倒した感のある
Noism1『NINA ー物質化する生け贄』、
カーテンコールが繰り返されました。

「明日(2/18)が最後」かと思っていたら、
5月には上海公演もあるとのこと。
恐らく行く人はいるな、うん、いる。いるはず、あのあたり。(笑)
でも、わたし的には「明日(←正確には今日)が最後」なので、
瞬き機能OFFでガン見しようと思ってます。(笑)

【追記】
関東で観るNoism、いつものりゅーとぴあでの鑑賞との違いは
公演後のアフタートークの有無。
「ホーム」新潟を未体験の方は是非一度いらしてみて下さい。
病みつきになっちゃうかもです。
(shin)

Noism1『Swan & NINA』埼玉公演、今週末!

久しぶりに青空が見えた今日の新潟市。
Noism1メンバーが埼玉に向けて出発しましたね♪
こんどの土、日、いよいよです!

Noism1『NINAー物質化する生け贄』埼玉公演

2/17(土)17:00
2/18(日)15:00

会場:彩の国さいたま芸術劇場・大ホール

★同時上演 金森穣演出振付、井関佐和子ソロ新作
『The Dream of the Swan』

詳細:http://noism.jp/npe/n1_nina2017_saitama/

トレイラ―映像:https://www.youtube.com/watch?v=MVaZS-mNIOE&feature=youtu.be

井関佐和子さんも踊ります!!
どうぞお見逃しなく。

金森さんのツイッターによると、5月に予定している中国公演の演目も『NINA』だそうですね!
メンバーの皆さん、ますますがんばってください!!

埼玉公演では、上野の森バレエホリディで4月末に上演する『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』のチケットを販売するそうですよ♪

閑話休題:

昨年6月、Noism2が上演した平原慎太郎 演出振付『よるのち』。
明日から平原さんのカンパニー、Organ Worksが上演します。

『よるのち』
振付・構成・演出:平原慎太郎
出演:Organ Works

2月15日(木) 19:00
2月16日(金) 14:00/18:00
2月17日(土) 14:00

会場: BankART Studio NYK (横浜市中区海岸通3-9)
チケット:前売り 3,000円 当日 3,500円 学生 1,500円
お問合せ: 070-1409-0478 (10:00~18:00)/info@theorganworks.com
詳細:http://theorganworks.com/2018/01/12/%e3%80%8e%e3%82%88%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%a1%e3%80%8f-bankart-studio-nyk/

埼玉公演と微妙に重なっていますが、ご都合のつく方はぜひどうぞ!
満席の回もあるそうなのでお問い合わせください。

さて、前の、茂木さん×金森さん柳都会についてのブログ記事、shinさんが追加でいろいろ書いて下さっています。
コメントも増えたのでどうぞもう一度お読みくださいね♪

埼玉公演、楽しみです!
(fullmoon)

Noism情報&井関佐和子さん新ブログ始まります♪

今年もあとわずか。
Noismはサプライズ続きですね!

◆12/15-17『NINA』新潟公演での、井関佐和子さん『Swan』上演!
うれしい驚きでした♪

◆そして2018年1/17、『NINA』埼玉公演関連企画として金森さん・井関さんによるワークショップがさいたま芸術劇場で開催されます!
http://noism.jp/repertoire_ws_nina/

★ここでNew情報!
新潟日報モアブログ終了(今年5月末)につき、しばらく佐和子さんのブログにお目にかかれませんでしたが、待望の井関佐和子さん新ブログが、さわさわ会ホームページで近日公開予定となりました!
http://www.sawasawa-kai.com/blog/
新ブログ、楽しみです!

◆2018年1/26-28、Noism2定期公演vol.9 りゅーとぴあスタジオB
http://noism.jp/npe/noism2_teiki_vol9/
山田勇気さん出演のラジオ放送によると、前半はNoismレパートリーからいくつかの作品を抜粋で繋げた作品で、後半が島地さん新作だそうです。
新メンバー4名は初お目見え。
初日はすでに残席わずか。チケットはお早めにどうぞ!

◆続いて2/4、対話による公開講座『柳都会』vol.18
会場がスタジオBから能楽堂に変更になりました。
http://noism.jp/npe/ryutokai_18/
茂木健一郎×金森穣、どんなお話になるのでしょうか??

◆2/17,18 『NINA』埼玉公演
http://noism.jp/npe/n1_nina2017_saitama/
あのNINAに会える!
ぜひご来場ください!
『Swan』はどうなるのでしょうね。現時点では発表されていません。

◆3/4 Noism2オーディション開催(募集締切2/22)
http://noism.jp/notice-noism2-15thseason/

◆男性舞踊家 随時プライベートオーディション受付中
http://noism.jp/audition-notice-noism1-15thseason/

◆4/28-30 『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』(仮)
〈上野の森バレエホリデイ2018〉Noism1特別公演 東京文化会館 小ホール
http://noism.jp/npe/noism1_ueno_balletholiday2018_mm/
これには驚きました!電撃発表!金森さんも出演します!!
Noismレパートリー10作品から選出したシーンと、金森さん自身が出演する新作から構成するオムニバス作品を特別上演!

◆7/6-8 Noism×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO & JULIETS』http://noism.jp/npe/romeoandjuliets/
これに驚いていたら、上野の森公演があとから出てきて2度びっくりしました。
SPACと一緒の劇的舞踊公演。
ロミジュリですよ!
(ジュリエットの複数形が謎)

ツアーも!!
富山公演:7/14オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
静岡公演:7/21,22静岡芸術劇場
埼玉公演:9/14-16彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉

◆7月末(予定) Noism2特別公演2018
元Noismメンバーで現在はダンスカンパニーLasta主宰の櫛田祥光さんが新作を演出振付します!
http://dancecompany-lasta.com/

◆7月(予定) Noismサマースクール 舞踊経験者対象 金森穣直接指導

◆11月末-12月初旬(予定)Noism2定期公演vol.10

◆2019年1-2月(予定)Noism1新作公演

てんこ盛りのスケジュールですね!
http://noism.jp/

ほか、掲載情報として、

SWANマガジンvol.50(2017冬号 平凡社)
40-41ページに金森監督の『NINA』インタビュー記事が掲載されています(インタビュアー亀山和枝)。

月刊にいがた1月号
125ページNoism1リレーコラム、ぐるっとまわって今回は井関佐和子さん。
ちなみに「観客として舞台を観るとき、どんなところに注目していますか?」という質問にこたえていますよ。

月刊ウインド1月号
・19ページ、11/15に開催された、近藤誠一トークシリーズ「訊く」市山七十世×金森穣、の感想と、11/19の「さわさわ会懇親会・誕生会」レポート・写真が掲載されています(担当 久志田渉)。
・20ページ、映画にまつわる「Voice of Noism」 vol.3は、池ヶ谷奏さん「飛行機で大号泣!!」

ちなみに今月12月号は22ページに中川賢さんのコラムvol.2、「最近のおすすめ」が掲載されています。
中川さんの好きなジャンルは「ヤバい感じがする映画」だそうですよ。
同ページには会員さん2名による他公演のご感想も!

どうぞお読みください♪

閑話休題:

■特別展示 mikkyoz012

開催期間:2018年 1月23日(火)~2月4日(日) 9時~21時 月曜定休
会場:砂丘館ギャラリー(蔵)
料金:観覧無料 主催:砂丘館

新年恒例、遠藤龍さん(Noism映像・写真担当)と音響の方によるユニット、mikkyozの特別展示です。
https://www.sakyukan.jp/2017/12/6158

■劇団ピンクドクロ 第6回公演
『Happy Hour戌』
http://aiichiro-miyagawa.com/

元Noism1宮河愛一郎&藤井泉、ピンクドクロ6度目の登場!
+新潟出身の俳優 河内大和の3名が出演。

1/25 (木) ①19:00開演
1/26 (金) ②17:00開演 ③20:00開演
1/27 (土) ④14:30開演
1/28 (日) ⑤19:00開演

会場:カフェムリウイ(世田谷区祖師谷4-1-22-3F)
http://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/

料金:3000円(ドリンク代別)開場は開演の30分前
上演は1時間を予定。
✳各回定員30名なのでご予約はお早めに

チケット受付:pinkdokuro@gmail.com

演劇に踊りに大活躍の宮河さん、久々のピンクドクロ公演です。
なのに、Noism2公演としっかりかぶっていますね。。
木曜に行くしかない!

■『NINA』新潟公演のご感想をご紹介します。

・いぽぽぽぱんぱさんのブログ
https://ameblo.jp/ipopopopanpa/entry-12337404250.html

・いちかっこジョバンニさんのブログ
http://clothoiddiary.blog.fc2.com/blog-entry-997.html

いぽぽぽぱんぱさんはサポーターズ会員さんです。
こんな記事も。
https://ameblo.jp/ipopopopanpa/entry-12331891561.html
いぽぽぽぱんぱさん、どうもありがとうございます。

皆様、来年もご一緒に、金森穣Noismをますます応援してまいりましょう!!

どうぞよいお年を♪
(fullmoon)

『NINA』埼玉公演チケット発売! さわさわ会新潟懇親会11/19(日)開催! 月刊ウインド11月号必読!

本日10/28(土)から、Noism1『NINA-物質化する生け贄』埼玉公演、SAFメンバーズ先行発売開始!一般発売は11/4(土)です。

『NINA』埼玉公演
2018年2月17日17:00/18日15:00 会場:彩の国さいたま芸術劇場
http://noism.jp/npe/n1_nina2017_saitama/

今日さいたま芸術劇場で行われる、バットシェバ舞踊団『LAST WORK』の会場でもチケット先行販売! 行きたかったなあ。

●NoismサポーターズUnofficial新潟懇親会「公演感想を語り合う会」は、『NINA』新潟公演中日12/16(土)公演・アフタートーク終了後19:00頃~、りゅーとぴあリバージュで開催します。(9/25の当ブログに掲載 → こちらからご覧いただけます
それに先立ち、

さわさわ会 新潟懇親会 開催!

日時:2017年11月19日(日)
   18:45~19:00 総会(受付開始18:30)
   19:00~20:30 懇親会・佐和子さん誕生会(井関佐和子さん、金森穣さんご来場)
会場:イタリアンBit 3F(新潟市中央区新島町通1ノ町1977)
会費:5,000円(フリードリンク)
申込:11月12日(日)までに事務局TEL:090-8615-9942 
E-mail:info.sawasawa@gmail.comへお申し込みください。

※当日は新入会の受付もいたします。お誘い合わせてお申し込み、ご来場ください。
http://www.sawasawa-kai.com/info/
ご参加は会員のみとなります。どうぞご入会ください。年会費3,000円

月刊ウインド11月号 32周年祭特別号 発行!

シネ・ウインドはNoism活動支援 法人会員として、Noismの活動をこれまで以上に応援してくださいます!
11月号もNoism関係記事がたっぷり♪

新たな月刊ウインドコラムとして「Voice of Noism」が始まりました!
Vol1.は井関佐和子さん登場。ヨーロッパに住んでいた頃の映画館の思い出や、文章タイトル「映画200円だよ!」の直筆印刷題字が掲載されています♪

そして注目!Noism1メンバー座談会が2ページに渡り掲載!
本日からシネ・ウインドで上映開始の、「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」http://www.uplink.co.jp/dancer/
の試写を見ての談話、そして『NINA』についてのお話、メンバー写真等が掲載されています。

そのほか、「レオナール・フジタとモデルたち展」Noism1特別パフォーマンス『DoGoDo』の感想も。「追っかけさん、集合!」コーナーでは、なんと不肖この私めが、Noismの追っかけとして写真付きで載っております。。

映画のこと、新潟のこと、そのほか情報満載の、シネ・ウインド発 文化フォーラムマガジン「月刊ウインド」11月号、ぜひお読みください!
定価319円。シネ・ウインドネットショップで通信販売もしています。
https://www.cinewind.com/monthlywind/2017-11-386-32/

(fullmoon)

Noism1埼玉公演 無事終了!  さわさわ会 埼玉懇親会♪

埼玉公演、大好評で無事終了しました!
私は埼玉でも3公演鑑賞し、幸福な3日間でした♪

公演については賞賛のSNSの嵐ですね!
公式ウェブサイトにもレポートが掲載されるそうで楽しみです。

私はただただもう、作品世界に浸りました。
新潟を離れ、日常を離れ、夢のような3日間でした。

初日の『Liebestod―愛の死』カーテンコールには、金森さんと衣裳の宮前義之さんが登壇!
井関さん、吉﨑さんと4人での豪華なカーテンコールがうれしい♪
歓声が響きます。

この日、横浜の友人は埼玉に行くために休みを取ったそうで、東京の友人も、もしもに備えて仕事を1時間早退したそうです。
平日に埼玉まで来るのに19時開演は少しキツイそうで、脇や後方に空席があったのがちょっと残念でした。

2日目は超満員!
この日の私の席は少し後方で、全体が見えてとてもよかったです♪

そして、関東圏 久々のアフタートーク。
八嶋智人さんを迎えて金森さんとのお話が盛り上がりました。

八嶋さんはNoism0『愛と精霊の家』で感涙されたそうで、今回も『Liebestodー愛の死』にやられたそうです。
金森さん、そして井関さん、吉﨑さんのまっすぐなエネルギーにうたれて大感涙。。。とのこと。

2作品について、舞台人ならではのご感想をたくさん話されました。

金森さんも、言葉では表せないないものをどう表現するか、舞台で生き、死ぬとはどういうことか、心の震えを表現したい等々、話されました。

また『愛の死』について、この作品は全自分を出していて、それは非常に怖いことであり、観る人に受け入れられなければ自分が全否定されるのと同じということ、
でもどうしてもこの作品を創りたかったこと、
18才の時からずっと温めてきたが、この25年間は経験を積むという意味で必要だったこと、等を話されました。

金森さんは、客席からの質問に応え、原作の神話性は踏襲していないこと、音楽から受けた感銘で普遍的な愛と死を表現したかったことを話されました。
また、観客からの金の幕が波打ち波紋のように見えたという感想に応え、ワーグナーの「音楽は海、旋律は波」という言葉を金森さんが紹介し、アフタートークは終了しました。

3日目もたくさんの観客でした♪
この日は上手ブロック席で観ましたが、特に『Painted Desert』の見え方が中央寄りとは違い、とても面白かったです。
やはりいろいろな席で観るといいことあるなあと思いました。

最終日ということもあり、観る方も思わず力が入ります。
いろいろなシーンが連続して繰り広げられる『Painted Desert』。
現れては消える人間模様が身体性のクオリティの高さに裏付けられ美しくざわめき鮮烈な印象。
盲目のパ・ドゥ・ドゥウも圧巻で、あっという間の50分です。

『Liebestod―愛の死』は神話性はないと言いつつも、もはや「神」の領域。
暗闇の中、音もなく幕が上がり、音楽が流れ、吉﨑さんがスポットで浮かび上がり、続いて井関さんが照明で浮かびます。
見つめ合う二人。
そして輝くばかりの神々しい舞台上での井関さん、吉﨑さんのデュエット。
技術的に難しいことをしているのに、本当にうっとりします。

そして井関さんのソロ。
二人のデュオをなぞって一人踊る井関さん。
切なさが胸にこみあげます。

何度観ても美しい。素晴らしい。
金森さんが感動を届けたいと言った、ラブレターのような作品。
井関さんと吉﨑さんが観客にしっかり届けてくれました。
本当に、ありがとうとしか言いようのない作品です。

そして終演後は、さわさわ会さいたま懇親会です♪
会場脇のレストラン・ペペロネで参加者15名。
斎藤正行会長から井関さんに花束が渡され、会食では佐和子さんが『愛と死』の裏話(?)を話してくれました。

金森さんが、井関さん、吉﨑さんと3人きりで3ヶ月過ごして創ったというお話は聞いていましたが、それ以上に、プライベートでも内弟子のような状態でもあったということで驚きました。

吉﨑さんは27才ですが、17才の気持ちでやればぐっと伸びると金森さんからアドバイスされたそうで、事実進境著しい吉﨑さんにはびっくりしました。
佐和子さんも、最初の頃はリフトなど、なかなか思うようにいかなかったそうですが、本番にはもう、自分に羽が生えたように軽く浮いて、気持ちがよかったと話されていました。

また、あの金幕が落ちる所や、落ちてからの膨らみ具合なども、調整がなかなか難しいそうで、裏方さんたちはご苦労されたようです。
等々、お話は尽きません。
サインや写真撮影もあり、楽しい懇親会でした♪

個人的には、昔の同級生で、Noism初めての人たちが2日目と3日目に来てくれました♪
2日目は東京在住の人が娘さんと一緒に来て、とてもよかったからこの次も観ると言ってくれました♪
そして3日目は、私は川崎に住んでいる人と一緒に観たのですが、『Painted Desert』は「え、もう終わり? すごく面白い」という感想で、『愛の死』は感涙。。本人曰く「あろうことか大泣きするとは。。。」とのこと。サポーターズにも入会してくれました♪

次のNoism1公演は富山『Painted Desert』。
そしてNINA。
NINAは東アジア公演もあります!

Noism2公演は今月末6月23,24,25日。
楽しみですね♪
(fullmoon)

Noism1埼玉公演6月2,3,4日! サポーターズ会報31号  新潟日報ホームページ「モア」

今日から6月、いよいよ明日、埼玉公演開幕です!
ありとあらゆる情報が山盛りですね。
ぜひぜひご自身の目で舞台をご鑑賞ください。

会場ではNoismサポーターズUnofficial会報31号とさわさわ会会報誌vol.4が無料配布されます。
こちらもどうぞお楽しみに♪

サポーターズ会報31号は会員に送付、及び新潟公演で配布済みですが、誤りがありましたので訂正いたします。

4ページのチャン・シャンユーさんのインタビューの中に、『Scared Monster』という作品名があるのですが、正しくは『Sacred Monsters』です。
申し訳ありませんでした。
お詫びして訂正いたします。

埼玉公演ワクワクですね。
どうぞお運びください♪

追記:

井関佐和子さんのブログが掲載されていた、新潟日報「モア」が、本日ホームページをリニューアルし、動画などの独自コンテンツを強化したそうです。

その中で、篠山紀信さんが、新潟初演2日前に舞台リハーサルを撮影した様子を、密着取材した「ミニ・ドキュメンタリー」が公開されています!

「メディア初公開! 篠山紀信 ノイズムを撮る」

Noismの撮影をメディアに公開するのは初めて。
そのミニ・ドキュメンタリーは約11分。

篠山紀信さんの貴重なお話を中心に、篠山さんが舞台リハーサルを撮影されている様子等々々が、動画で見られます♪

また、先日の公開リハーサルの映像も公開しています。
どなたでも視聴できますので、どうぞご覧くださいね!。
(fullmoon)