3/21 ホテルオークラ新潟「絶やさない、新潟のおもてなし Noism Company Niigata 応援しよう、ノイズム。その創造力と身体表現に浸る」会員レポート

※月刊ウインド編集部、さわさわ会役員、Noismサポーターズ会員の、久志田渉さんがご寄稿くださいました。

 ホテルオークラ新潟主催による、新潟の文化・芸術を応援しつつ、ホテルならではの食事を楽しもうという企画。新潟古町芸妓、合奏団「新潟ARS NOVA」に続く第3弾が、Noism Company Niigataを迎えて開催された。チケット販売開始から時間を経ずに満席となったが、幸運にもイベントの告知開始日に予約出来た為、最前列中央で鑑賞する機会を得た。

 開場前のホテルオークラ新潟4階コンチネンタルルーム前は、着飾った人々でにぎわう(りゅーとぴあ周辺でお会いするNoismファンよりも、ホテルオークラ新潟のご贔屓筋が圧倒的に多い印象。失礼を承知で書けば、話題の映画「あのこは貴族」ではないが、日頃過ごしているのとは別の世界に迷い込んだよう)。

 12時からは総料理長・小島淳氏によるフランス料理の午餐。フランス料理を食べつけないが、前菜の皿に彩られたビーツ・ターメリック・ハーブの三色ソースの美しさと旨さ、熱いパンに浸して食す「海老のビスク」、肉嫌いでもそのしっとりした歯応えに唸る牛肉ソテーなど、見た目と味まで心配りされたメニューを堪能(ついつい酒が進んでしまう)。

 13時半からは、いよいよNoismの公演。公演前にはNoism芸術監督・金森穣さんが登壇。世界レベルの舞踊に“和”の身体性を融合させて挑むNoismの精神と、ホテルオークラの創業者・大倉喜八郎の子息・喜七郎が提唱した「大和楽」を対比させ、この場で公演することの意義を強調。最前列の為、金森さんの足元が、語っている時まで左右に開いており、Noismメソッドが徹底していることに驚く(「市民のためのワークショップ」に参加したからこそ気付けたことかもしれない)。

 幕開けはNoism 2『新潟幻影』より「銀の吹雪」。各々一脚の箱椅子を持って登壇するNoism 2メンバー。センターの4人、バックの5人それぞれの献身と、邦楽の音色、照明の工夫とが噛み合い、宴席に新潟の雪景色が確かに現出する。池田穂乃香さんの伸びやかさ、カナール・ミラン・ハジメさんの落ち着きを特筆したい。

 続いてはNoism 1「Fratres I」。告知チラシにNoism 0の名が無く気になっていたが、やはりNoism 1メンバー(井本星那さんは欠場)のみによるアレンジがなされていた。後半のトークショーでもNoism 0メンバーが語っていたように、舞台袖から登壇するNoism 1メンバーの普段とは少し異なる緊張感が、客席にもビシビシと伝わるよう。センターを務めたのはジョフォア・ポブラヴスキーさん(昨年12月のオルガンコンサート以来の登板)。日頃の軽み・可笑しみのあるイメージとは異なるストイックさと、堂々たる身体を活かして舞台の要となっていたのが感動的だった。鳥羽絢美さん・西澤真耶さんの舞台を支える力強い美しさ、三好綾音さんの躍進、女性メンバーより人数の多い男性メンバーの存在感。「FratresⅡ」「FratresⅢ」を経ているからこそ、その祈りのような振付の共振、このシリーズを観てきた間のNoismや世界の困難が想起され、涙が零れる。

 三幕目は映像舞踊「BOLERO 2020」。昨年の配信開始以来初となる、大画面での上映だった。小さな画面で細部を見つめる喜びのある作品とはいえ、Zoomを思わせる分割された画面で複雑に交錯する舞踊と、孤立していた筈の舞踊家たちの動きが連鎖していくダイナミズムを大きなスクリーンで多くの人と共に観ることの味わいたるや。6月初めには、筆者がボランティアスタッフを務める新潟・市民映画館シネ・ウインドで、また7月のNoism本公演でも上映が予定されている為、ぜひ大画面で楽しむ「BOLERO」に期待していただきたい。

 そして締めくくりはNoism 0の金森穣さん、井関佐和子さん、山田勇気さんによるトークショー。冒頭、日頃とは全く違う環境での公演に臨んだNoismメンバーが発した緊張感について、「力量が問われる場」(金森さん)「スタジオBとは全く違う距離感。この緊張感を、舞台に活かしてほしい」(井関さん)と、エールを送った。

 芸術選奨文部科学大臣賞受賞について、「毎日『嘘じゃないの』と穣さんに聞き続けた」「自分のことよりも、Noism・りゅーとぴあや新潟の人々への感謝の気持ちが湧いた。そのことを再認識する受賞だった」と語る井関さんと、「この国のエラい人たちが、ようやくこの人(井関さん)の価値に気付いた」「舞踊家・井関佐和子を生み出したことは、自分が来てから新潟が成しえたことの三本の指に入る」という金森さんに、胸が熱くなった。

 当日配布されたパンフレットにはNoism全メンバーがそれぞれの「新潟の好きなもの・こと」が記されていたが(山田勇気さんが壇上でも強調された「北海道出身だが、新潟の魚の味は繊細。全然違う」という指摘も嬉しい)、司会者はあえて「新潟の厄介なこと」を質問。金森さんの「風や雪の中で、歴史的に身体に刻まれた忍耐強さが新潟の人にはある。それは凄く美しいことだが、新しいことを始めたり、世界に発信する時の瞬発力に繋がりにくいことが弱みとなる」という指摘には、新潟人として「正に」と唸らされた。

 今後への抱負として井関さんは「前へ進むだけではなく、(芸術選奨受賞を経て)自信を持ち、安心して掘り下げていこう」、山田さんは「今までは一歩一歩を大切に歩んできたが、より遠くを見ていこう」と語った。そして金森さんは、新潟の未来像として「素晴らしく、クリエイティブな街として世界に知られ、人が訪れ、また世界に人が出ていく街になるビジョンがある。新潟が金森穣を手放さなければ」とし、「いつまでも新潟で、より広く高く発信を続けたい。市民に広く知られる活動を展開しつつ、世界の頂に挑戦してゆく」と、その信念を強調した。

 サプライズとして井関佐和子さんの芸術選奨文部科学大臣賞受賞を祝し、「舞踊家・井関佐和子を応援する会 さわさわ会」代表・齋藤正行(新潟・市民映画館シネ・ウインド代表)が、さわさわ会&サポーターズからの花束を井関さんに贈呈。

 最後はNoism 0、1、2メンバー、浅海侑加Noism 2リハーサル監督も登壇しての記念撮影タイムを経て、プログラムは無事終了した。

 齋藤代表は「ホテルオークラファンの人がNoismを知って、公演を観に来てくれたら、嬉しいね」と語っていたが、広くNoismが新潟に暮らす多様な人々に親しまれる為の、新たな一歩となる時間だったように思う。

(久志田 渉)

新潟日報紙が続報!芸術選奨文科大臣賞受賞の井関さん「Noismがなければここまで成長できなかった」

先日、井関さんの受賞について、地元紙・新潟日報が報じた配信記事による「第一報」にはやや肩透かしをくらった感もありましたが、あまり時を隔てることなく、今日(3/6)付けの同紙朝刊が、今度はその「文化面」に井関さんの喜びのインタビュー記事を続報として掲載してくれた旨、acoさんが教えてくれ、早速確認致しました。

新潟日報2021/3/6付け朝刊より

「日報さん、有難うございました。こうでなきゃ」

でも、この日の記事のリードで取り上げられた井関さんの言葉には「新潟の舞踊家として新潟のみなさんに喜んでいただけることが何よりうれしい」とあるのですし、やはり第一報のそもそもから「中見出し」くらいは岡本健一さんではなく、井関さんでいって欲しかった思いは今もありますから…。(笑)

今回の記事、読み進めますと、先日のインスタライヴでのトーク内容が補完される記事であるうえ、7月の『春の祭典』時に、この度の「贈賞理由」において言及された『夏の名残のバラ』再演が決まったことも取り上げられています。あの「清冽な」表現を再び目にすることができること、そしてますます多くの方に観て貰えることに、楽しみがいや増します。

日報さん、(この度は)どうも有難うございました。(否、「いつも有難うございます」という気持ちも当然ありますが…。)(笑)

(shin)

【インスタライヴ-13】佐和子さんの受賞と埼玉公演終演とが相俟ってのテンションMAXトーク

『Duplex』の埼玉公演を終え、佐和子さんの芸術選奨文部科学大臣賞受賞が発表された翌日、2021年3月4日(木)の20時から、穣さんと佐和子さんによるテンションMAXのインスタライヴが届けられました。その模様を少しだけ採録致します。

*佐和子さん、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞 

  • 穣さん「やっと言えた。我慢するのがしんどい。人目につかないところで小躍りしていた。はしゃぎ過ぎ、オレ」
  • 佐和子さん「新潟公演の休演日にニュースが入ってきた。穣さんが数十倍喜んでくれた」
  • 穣さん「努力って報われるんだな」「これだけやったら届くんだな」「見ててくれる人いるんだな」
  • 佐和子さん「恩返しが出来るという意味で、賞は嬉しい」「私のことを自分以上に早くから認めてくれていた(共にお亡くなりになった)浦野さん、山野さんの凄いエネルギーが降ってきたんじゃないか」
  • 佐和子さん「受賞理由のなかの『新潟発の日本を代表する舞踊家』は本当に嬉しかった。ここ(りゅーとぴあ・スタジオB)がなければ、日本で踊っている可能性は凄く少なかった。17年間」
  • 穣さん「金森穣の作品を体現するだけでなく、振付家・金森穣を触発するミューズ」
  • 佐和子さん「ド根性で穣さんの背中を追いかけているだけじゃなく、ここ最近は、穣さんの背中を見つつも、自分の道を行かなければならないという思いになってきた」「踊ること、創作することが違うベクトルを走り始めた感じ」「受賞で、ここから突き詰めて良いんだなという自信が得られた。何も守らなくていいんだと思えた」

*『残影の庭』埼玉公演(4日間で5公演)

  • 天井の高さ・客席形状の違いから、照明を作り直さざるを得なくなり、ゲネプロがやれなくなってしまった。
  • 穣さん「照明によって、世界観が全く違っちゃう」「小さいホールほど、照明は緻密な計算が必要」
  • 「テクラン」という名の通し稽古を入れて6回踊った埼玉。
  • 2回公演の日は精神的に大変だっただけでなく、関節が柔らかくなり過ぎて止まれない、身体に小さなブレを体験。

*今回の作品『残影の庭』本番直前のタイミングの話

  • 佐和子さん: 本番3分前、最後に水を飲む。本番1分前、穣さんと勇気さんの全身をチェックする。←気になって、自分の集中力が削がれないように。
  • 穣さん「せめて、3分前にして。1分前に何かあったら、めっちゃ動揺するから」
  • 佐和子さん「3分前は『水』だから」(笑)

*『残影の庭』の羽衣衣裳について

  • 堂本教子さんによる衣裳、発案は穣さん。
  • その軽さに3人とも一度はパニックになったことがあるとのこと。
  • いつか展示できたら、触れて頂きたいとのこと。
  • 3人とも2着ずつあるのだが、2着とも、その繊細さのため、完全に一緒にはなり得ない。練習用と本番用とで感覚に違いがある。
  • 衣裳を着けなければスルスル楽な動きも、衣裳を着るとそうはいかなくなる。衣裳のお陰で、3人のなかで無言の会話をしていた。3人で踊っていたのではなく、6人で踊っていた感じ。リッチな体験だった。

*そのほか、『残影の庭』について

  • 佐和子さん「作品を通して一番難しかった動きは、その場で立ち止まって、ただ回る、ただ方向を変えることだった」
  • 穣さん「能の凄さを実感した」
  • また、能を模した6m四方のリノリウムに関しても、素材がゴムのため、若干広くなってしまうのだが、その僅か増した広さに身体が順応したことのほか、まじまじと見ずとも、そのリノリウムの黄色を視野角に収めて動いていたことなど繊細な体感の話も。
  • 再演したい。息の長いレパートリーになる。海外にも持って行きたい。(佐和子さんは屋外でもやりたいのだそう。)伶楽舎さんとまた「生」でやりたい。

*これから

  • 穣さん「埼玉の芸術監督に近藤良平さんが就任し、新国立は吉田都さん。舞踊の力をこの国で、社会に浸透させていけるよう精進したい」

ライヴのラストは、再び佐和子さんの受賞の話に戻り、穣さんから「最後にもう一度大きな拍手」が贈られて、ふたり大笑いのうちにジ・エンドとなりました。

いつもにも増して、終始ハイテンションで展開されていったこの日のインスタライヴ。細部にはこちらでは取り上げなかった楽しい話も盛り沢山。まだご覧になっていない方はアーカイヴでどうぞ。こちらからもご覧頂けます。

それではまた。

(shin)

祝♪井関佐和子さん、芸術選奨文部科学大臣賞受賞!

2021年3月3日、嬉しい報せが飛び込んできました。先月の金森さんの受賞につづき、今度は井関さんが令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞のビッグニュースです♪

3/4付け新潟日報朝刊より

文化庁が公表した「贈賞理由」にもありますが、名実ともに「新潟発の日本を代表するダンサー」としての認知が広がることはとても誇らしいことですし、井関さん自身も「新潟発の舞踊家として、こうして新潟の方々とも喜びを分かち合えることが本当に嬉しいですし、この新潟そしてNoismがなければ、私はここまで成長することも出来ませんでした」とその思いを述べておられます。誠に嬉しい限りです。

この度の受賞はとりもなおさず、「Noismの活動が(新潟)市全体の文化活動に良い影響を与える」ことに他ならず、新潟市が昨年度のNoismの活動に下した評価(総合評価:B)はかなり控えめなものであったということをも表していると思います。

併せて、上にあげた翌朝(3/4)、受賞を報じる新潟日報の記事も、惜しむらくは、配信記事を用いて第一報を打つだけでなく、一歩踏み込んで、「県民の新聞」としてともに喜び合う体のものであって欲しかったところです。井関さんも「決して平坦な道のりではなかった」と振り返っておられることに思いを馳せてみますとき、私たちは、この度の受賞を単なる「慶事」として喜ぶにとどまらず、中央(国)が認めた「新潟から世界へ」のこの素晴らしい活動と成果を、当該の地方(新潟)として、更に後押ししていかねばならないと考えるからです。

おっと、お祝いムードからあまり逸れてしまってはいけませんね。スミマセン。

次のリンクも併せてご覧下さい。

井関さん、改めまして、この度の受賞、本当におめでとうございました。

(shin)

【インスタライヴ-12】ワイナリー・カーブドッチの葡萄ジュースとともに新潟全12公演のことやこの度の受賞のことなど

*2021年2月13日(日)23時過ぎ、福島・宮城を中心に大きな地震がありました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます

2日前に『Duplex』新潟ロングラン公演を終えた2021年2月13日(日)の20時、穣さんと佐和子さんから13回目のインスタライヴが届けられました。

前回、困った「vol.」表記の食い違いについて、コメント欄にてお訊ねしたところ、アカウント違いの回をカウントしていなかったのではなく、インスタライヴ2回目(2020/8/1)・3回目(翌8/2)として届けられたおふたりの「留学時代」が、「前編」と「後編」、併せて「ひとつ」(つまり「vol.2」扱い)としてカウントされてのものとのお答えを得ました。そこで、当ブログでは、そのズレを埋めるため、「vol.」表記をやめて、今回を【インスタライヴ-12】と示すことにしました。ご了承ください。

前置きが長くなりました。今回はざっと以下のような内容でした。

穣さん、第15回「日本ダンスフォーラム賞」大賞受賞: 前日の2/13に発表。受賞理由にNoism継続問題で思い悩んだ2019年冬の『シネマトダンス』と2020年パンデミックのなかの挑戦。「大変な時期をくぐり抜けると、見てくれている人がいて、そのご褒美的に評価してもらえることの有難さ」(穣さん)今回同時に、同じ大賞を受賞したのが田中泯さん。リモート参加で、直接会うことが出来ず残念だったが、逆に忘れられない出来事になったとのこと。

『Duplex』新潟12回公演を終えて: *「12回」は2年前にもやっている(2019年の『R.O.O.M.』13回)が、大変で、濃密な経験だった。記憶をなくしていかないとやってられない。頭を空っぽにしたり、意識を他にズラしたりすることが必要になる。「結構、ひとつのことばっかり考えてやっている」佐和子さんを「馬だからね、競走馬」と評する穣さん。そして「閉じられているからね」とおふたり。

*『残影の庭』中の「赤く映るシーン」で、一回、石川さゆりさんの『天城越え』が本番中、佐和子さんの頭の中に流れたことがあり、「凄くカッコ良かった。ひとりで興奮した」と佐和子さん。(←これからご覧になる方はどのシーンか、お楽しみに。)

*りゅーとぴあ・スタジオBの小さな空間で、感染防止対策上、「市松」に着席した観客の「余白」は慣れるまで大変だった。そして、客席が感じられる距離でもあり、毎回、観客の雰囲気が違って面白かった。「同じ静寂でも、全然、質が違った」(佐和子さん)「50人限定で、しかも間隔を開けているから余計に、一人ひとりのエネルギーの気配がより伝わってきた」(穣さん)

*「本当に変な作品(『残影の庭』)をまた作りましたね。とにかく集中力が必要とされる作品で、それをどう保っていくか、新しい挑戦だった」と佐和子さん。武満徹『秋庭歌一具』は「ドラマチックに引っ張っていってくれる音楽ではない。物語があって、そこに浸ることで最終的に完結してくれる作品でもない。全部、自分から発信になる作品」(佐和子さん)「それと同時に、『見せる』って感じの作品でもないから、発信の仕方が難しい、今までにない作品」(穣さん)

*反省しかない。ある回。最初の頃の精神的なストレスが緩和されてきた頃、実演家としての実感が得られるからと「身体で思い切って踊り過ぎてしまった」「精神的ストレスを身体的ストレスに置き換えていた」(佐和子さん)(←穣さんのtwitterからすると、10回目の2/7(日)か?)「世阿弥の言う『動十分心、動七分身』と言う言葉がハマる。身体的なストレスは七分で良いんだと。初演で感じていた高度なヒリヒリするような緊張感が、実演を続けていく過程で抜けそうになるとき、それを如何に充分に満たすかが課題っていうことなんだよね」(穣さん)「やった感で安心したい部分があるんだろうね」(佐和子さん)「俺たちもまだ『若い』んだな」(穣さん)「だから、終わった後、自分の『若さ』が恥ずかしかった」(佐和子さん)

*「ずっと思っていることだけど、佐和子は変態」(穣さん)公演後の反省だけでなく、本番前の準備を飽くことなく続けている様子を見ていて、「どうなるかわからないもの(本番)のために同じように向かおうとしていることが変態的行為だと思うし、同じにならない公演について毎回、終演後に一喜一憂していることも変態だと思う。やっぱり変態だと思うよ」(穣さん)「自分でも『いい加減にしな』と思うんだけど」(佐和子さん)

*対する穣さんは「太いよね、精神が」(佐和子さん)「それなりに傷ついたりしてるんだよ」(穣さん)そして「精神的なストレスとか、反省とか悔しさとか、ある種、負のエネルギーが鬱屈してきたときに出るエネルギーがある。別なベクトルがあって、そこで多分中和している」と穣さん。「幅がある感じがする。凄く傷ついているところが真ん中にあるんだけど、幅があるから」(佐和子さん)

*再び、佐和子さんに関して、「舞踊家としての気質ってあると思うし、その変態性があなたを凄く希有な舞踊家にしているんだろうなって見ているけどね」と穣さん。更に、「今回、賞を貰った『シネマトダンス』のなかの『夏の名残のバラ』なんかまさに、公演に向かう準備をしている姿をみたときに創発されて、この瞬間をお客さんに届けたい、この人がこの瞬間に抱えている精神性を作品にしたいと思って、触発されて作った作品」(穣さん)

再び、同じく「大賞」受賞の田中泯さんについて: 泯さんのスピーチ、「僕はねぇ、僕よりダンスの方が全然大事なんだよ」で締め括られたことに感動したと穣さん。「舞踊家としてのいろんな葛藤があり、いろんな選択をしながらも、全て舞踊に取り憑かれたように生きてきた方」が語った重みに感動しちゃったと。しみじみ「カッコ良いね」と声を揃えるおふたり。「あの時代の人たちの熱い思いっていうのは好きだねぇ。魂が情熱をもっているっていうかさ」(佐和子さん)「じゃあ、ダンスって何だって話に行き着いちゃう訳だけど、一番端的に言えることは、『僕じゃない』ってことでしょ。僕がどうかってことじゃない、自分の外側、未知なるものとしてダンスみたいなものがあって、そのことの方が大事だって言う、その没我、忘我というか。だって、泯さんなんて自作自演される方だから、自分というものと凄いレベルで向き合ってきていて、そのなかでもなお、ダンスっていうものを自分の話にしない、それの方が重要なんだ、大事なんだってさぁ凄いことだよね」(穣さん)「鳥肌、鳥肌。凄いねぇ」(佐和子さん)「そうありたいなぁっていうか、ああいう年の取り方したいと思っちゃうね」(穣さん)

更に泯さん、もっと泯さん: 「同じ舞踊と呼ばれるものに携わっているとしても、全然違うからね」(穣さん)「もう劇場では踊らない」と言う泯さん、「劇場文化」って言ってやっている穣さん。穣さんに「会えると思ったら、楽しみにしてた」と泯さん、その言葉に「ビックリしちゃってねぇ」と穣さん。「結局のところ、根本的なところだから。何をしようが、道は違えど、舞踊っていう根底では同じところにあると思う。それへの愛情が強い人たちはみんな通じ合うんだと思う。舞踊をどれだけ本気で愛しているかっていうのが」(佐和子さん)「言葉、正確には覚えてないんだけど、泯さんが最近、あんまり『ザ・ダンサー』みたいな人に会えないって仰ってて、それはちょっとわかる気がする。アウトプットの方法がそれでしかないっていう人たちがちょっと少ないのかなって思っちゃうよね。踊れる、振り付けられる、出来る出来ないじゃなくて、それでしかないっていう…」(穣さん)「ダンス馬鹿ですよね」(佐和子さん)に笑うふたり。

埼玉版『残影の庭』について、これからについて: 会場のサイズの違いから、京都とも、新潟とも違う「また新しい感じになるんだろうなぁ」と穣さん。佐和子さんも「ああ、どうなるんだろう」と。「まだまだこれからもっともとっとチャレンジして、もっともっと踊って、…アウトプットしたときに観て喜んでくれる方々がいらっしゃるから俺ら続けていける訳で、それがいないで、続けてられるほど俺たちもそんなに強くはないんで」(穣さん)

そしてそして、「日本ダンスフォーラム賞」受賞に際して、穣さんがどうしても言いたかったこと…: 時間もギリギリになり、佐和子さんが「もうヤバイ、ヤバイ」と言うなか、「でもさぁ、最後にちょっとこれだけは言わせて」と穣さんが切り出したこと。「あのさぁ、どんな賞もそうなんだけど、俺、このさぁ、このダンスフォーラムさぁ、年明けにさぁ、「内定」聞いてたの、情報として。言わせて。大体さぁ、あらゆる賞がそうなんだけどさぁ、『おお、わあっ!』って思ってるときに皆さんにお伝えして、皆さんに言葉貰って、『ありがとうございますっ!』ってしたいんだけどさぁ。大体もうなんかさぁ、もう一ヶ月ぐらい過ぎるとさぁ…」に、佐和子さん「大人の事情があるのよぉ」でも、穣さんは「いやぁ、大人ばっかじゃん、やっぱ、時には子どもになりたくない?」と譲る素振りも見せないので、佐和子さんが笑って「皆さん、また次回」と遮り、今回のインスタライヴは締め括られました。

最後の部分、穣さんの「…さぁ」連発振りが子どもっぽくて可愛らしかったため、頑張って拾ってみました。他にも面白い話、興味深い話も満載です。こちらからアーカイヴへ飛べます。約56分、是非フルにお楽しみください♪

(shin)

めでたい♪「Noism」特番、芸術祭大賞受賞!おめでとう、BSN新潟放送!

聖夜のオルガンコンサートの華やぎの記憶も新しいところですが、2020年のクリスマスはまだ終わっていませんでした!そう、プレゼントはまだ残ってたのです!それは…

祝!BSN新潟放送!「芸術の価値 舞踊家金森穣16年の闘い」、2020年度芸術祭賞テレビ・ドキュメンタリー部門大賞受賞!(文化庁・12/25発表)

受賞を知らせる新潟日報12/26朝刊記事

このたびの受賞ですが、テレビ・ドキュメンタリー部門での大賞受賞は県内民放では初めての快挙とのこと。BSNテレビではそれを記念して、新年1月20日(水)午後7時からの再放送を発表しています。嬉しい限りですね。「オール新潟」で喜び合うことができますね♪BSNのニュースサイトには、「『芸術』が目に見えない大きな力を与えてくれることを信じ、応援したい」と高く評価された由が記されています。同ニュースサイトへはこちらからどうぞ♪

コロナ禍一色だった2020年、「芸術」のもつ意義も各所で取り沙汰されました。延期や中止に見舞われる公演が相次ぐ中、当たり前に「それ」がある日常の豊かさが再確認された年だったとも言えるかと思います。奇しくも、同番組はNoism活動継続問題を取り上げ、一足先に、行政や企業による芸術への支援の必要性を世に問いかけていました。

「密」になる他ない性質を有する「劇場」をどう再始動させるかが問われた2020年にあって、金森さんとNoism Company Niigataは、今だからこそやる意味のある取り組みとして、過去作品のオンライン公開からはじめて、映像舞踊『BOLERO 2020』の製作・公開という成果を生み出してみせました。それらに接することが出来た私たちは、苦境の2020年にあってさえ、深刻な「Noismロス」には陥らずに過ごすことが出来た訳です。そしてそれはそのまま、誰もが自分の人生に占める「Noism」(或いは「芸術」)の比重の大きさを思い知ったことでもありました。

そうした思いと同根の問題提起を行う番組として必見です。まだご覧になっていない方は是非この機会にご覧ください。

改めまして、「大賞」受賞おめでとうございます♪

(shin)

金森さん、第60回毎日芸術賞 受賞!

明けましておめでとうございます!
今年もご一緒に、金森穣Noismをますます応援してまいりましょう!

新年早々の吉報!
金森さんが第60回毎日芸術賞を受賞!!
おめでとうございます!!
https://mainichi.jp/articles/20190101/ddm/001/040/097000c

井関さんのニムラ舞踊賞受賞に続いての快挙!
春から縁起がいいですね~♪

そして今年のNoismスケジュールが一挙に発表されました!

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Noism1 実験舞踊vol.1『R.O.O.M.』/『鏡の中の鏡』

新潟公演: 1月25日(金)- 2月17日(日)※全13回 
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
(1月25,26,27日 前売完売)

東京公演: 2月21日(木)- 2月24日(日)※全5回
会場:吉祥寺シアター(前売完売)

◆Noism2定期公演vol.10
3月15日(金)- 17日(日)※全5回
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

◆柳都会 vol.20 近藤一弥×金森穣
―グラフィックデザイナーの創造的知性
3月24日(日)15:00-17:00
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

◆Noism2札幌公演
4月19日(金)- 20日(土)※全2回
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

チェーホフ国際演劇祭2019
Noism劇的舞踊『カルメン』ロシア・モスクワ公演
5月29日(水)- 31日(金)
会場:Helikon Opera

シビウ国際演劇祭2019
Noism1実験舞踊vol.1『R.O.O.M.』/『鏡の中の鏡』
ルーマニア・シビウ公演(予定)

6月中旬

◆Noism新作(予定)
新潟公演:7月19日(金)- 21日(日)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸文化会館

東京公演:7月27日(土)- 28日(日)
会場:目黒パーシモンホール

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2度目となる、ルーマニア・シビウ公演や、7月のNoism1新作公演も!
9月には富山県でのシアター・オリンピックス招聘公演も予定されています。
亥年にふさわしい大活躍ですね!
私たちも、はりきって応援していきましょう♪

*閑話休題*

新年恒例、砂丘館での特別展示。
mikkyoz 013

Noism映像担当、遠藤龍さんの新作映像+音響作品(le)
mikkyoz(le+遠藤龍)13回目となる展示です。

開催期間:2019年 1月16日(水)~1月27日(日)
開館時間:9時~21時 (※1/16(水)~1/20(日)は9時~18時)
会場/砂丘館ギャラリー(蔵)
定休日:月曜日 
料金:観覧無料
主催:砂丘館
https://www.sakyukan.jp/2018/12/7197

こちらもどうぞお運びください♪

(fullmoon)

文化の厚みある湖岸の街・諏訪市で井関さん「ニムラ舞踊賞」受賞

2018年12月22日(土)。
年末の3連休初日であるこの日、
冬の1日にしては穏やかな空の下、湖岸の街・諏訪市まで出掛けて、
この街が生んだ世界的な舞踊家・ニムラエイイチ(新村英一:1897〜1979)に因む
「ニムラ舞踊賞」の第38回授賞式に臨席し、その様子を拝見して来ました。

ニムラエイイチ生誕120周年という、暦が丁度ふたまわりする区切りの今年、
受賞者は、言わずと知れた井関佐和子さん。
はるばる来なきゃならない訳です。


諏訪湖の恵みに与るこの街・諏訪市が、
「舞踊」の名の下に、100年の時を隔てて繋いだふたつの名前、
「ニムラエイイチ」と「井関佐和子」。
様々な感慨とともに、井関さんご本人ならずとも、
我が事のように嬉しさが込み上げてこようというものです。

午後3時からの授賞式に先立ち、開場後の舞台のスクリーンには、
先ず、ニムラエイイチの生涯を紹介する映像が、
次いで、今回の井関さん受賞の直接の理由である『Liebestod. -愛の死 -』の映像が、
式直前まで映し出されていました。
今、映像で観ても「心を持っていかれる」ものがありましたし、
映写が終わったときには、期せずして場内のあちこちから拍手が聞こえて来ました。
一新潟市民としては大変誇らしい気持ちがしたことは言うまでもなく、
そのことはきっとご理解頂けるものと思います。
そして授賞式の間、舞台下手にはサポーターズ及びさわさわ会からの2段のスタンド花が飾られ、文字通り、お祝いの席に花を添えていたことをここにご報告いたします。


今回の井関さんの受賞理由は、「Noism1の2017年6月公演において
金森穣振付『Liebestod -愛の死-』を、優れた身体能力を生かした
大胆かつ繊細な演技を駆使して成功に導いた。
また近年においては、副芸術監督としてNoismの活動の中核に参画し、
諸作品の再演をはじめ、カンパニーの活性化に大きく貢献した。
その功績を讃え、第38回ニムラ舞踊賞を送る」というもの。
まさにまさしくその通り。
遅過ぎる受賞かとも思われるのですが、
式冒頭の選考理由披露において、
選考委員長を務める山野博大さんも壇上からそのあたりのことを、
「(これまで)どうしても金森さんに賞が行っちゃうんですね。
で、(井関さんは)なかなか賞の対象になって来なかった。
それもおかしいんじゃないか。
これまでは作品の成功のために自分を捧げるスタイルだったのが、
『Liebestod』は井関さんの良いところを認める機会となった」と語りました。


受賞後のスピーチで井関さんが語ったこと。
16歳で欧州に行き、7年いる間に抱いたふたつの夢は、
舞踊団の設立に関わることと
振付家と一緒に作品を作ることだったが、どちらも叶った。
踊り続けてきて、同僚が去っていくなど辛いことも多くて、
簡単に、踊ることが好きというふうに言えるものではないが、
舞台に立つことが人生そのものであることは
ひとつだけずっと変わりのないことだった、と。
そして、それを支えてくれた存在として、
「さわさわ会、サポーターズ、そして(金森)穣さんに感謝します」と仰って頂きました。嬉しいことですね。

授賞式は続き、お祝いの花束贈呈と相成るのですが、
井関さんご本人には伏せられていたプレゼンターはなんと金森さん。
「サプライズですから…」と言いながら金森さんが壇上に進むと
会場は一気に華やぎを増して、
この日一番の大きな拍手が起こったことはご想像頂けるものと思います。

 

そして、授賞式後には、
選考委員の稲田奈緒美さん(舞踊評論家)を相手に井関さんのトークショーがあり、主にこれまでの歩みについて話されました。
3歳でバレエを始めて以来、所謂「受賞」からは縁遠く、これまでで直近の受賞経験としては、15歳のときの「四国バレエコンクール」まで遡ると明かし、熱心に耳を傾ける会場を笑わせました。
16歳のときに「親にも相談することなく」、「絶対に欧州に行くんだ」との揺るぎない思いを
実行に移した井関さんと1918年に単身渡米したニムラエイイチ。
ニムラ渡米から丁度100年での今回の受賞という事実が示すめぐり合わせも重なり、
ふたりは奇縁で結ばれていたようなところがあるとも言えそうです。
また、ニムラが、ニューヨークの地で、東洋と西洋の舞踊の融合を目指した点には、
金森さんが目指すところと重なり合うものがあるように思うとのお話も出ました。

トークショーを締め括る最後の質問として、稲田さんから今後の抱負を問われた井関さんは、
「諏訪市にNoismとして公演に来たい」と答えたのですが、
それは決して単なる社交辞令と片付けてしまえる性質のものではなかった筈です。
前日に諏訪市入りして、ニムラの墓参りをするなど、
生の諏訪市を身体で受け止め、この日の授賞式に備えた井関さんの心が、
「芸術は宝」と語る金子ゆかり市長(ニムラ舞踊賞運営委員長)の言葉を裏付ける
この街の文化の厚みに大きく揺さぶられ、真に魅せられたからだったのでしょう。
井関さんは、先ず何より美術館の多さにビックリしたとも語りました。

「芸術は宝」、新潟市でも同じ言葉を聞きたいと思ったのは私だけではない筈です。
しかし、新潟市だって負けてばかりではありません。
授賞式の途中、
Noismを抱えているのが新潟市であることが紹介された流れで、
井関さんの「私たちはお給料を貰いながら、プロの舞踊家として活動しているのです」
という言葉を聞いた会場から大きなどよめきの声があがったことが
それを証拠立てていたと思います。
内外に向けて「文化発信交流都市」を標榜し、
これまでNoismを支えてきた新潟市の「今後」に更に期待します。

授賞式パンフレットと復刻されたニムラエイイチ自伝(及び付属の外伝)

翌朝の信濃毎日新聞(左)と長野日報: 井関さんの受賞についても触れています

続きを読む 文化の厚みある湖岸の街・諏訪市で井関さん「ニムラ舞踊賞」受賞

賑賑しくもほのぼの、そしてしみじみ「さわさわ会」懇親会♪

2018年11月10日(土)、朝からの雨もあがった夕刻の新潟市中央区。
りゅーとぴあからも程近いレストラン
「ティオペペ」さん(新潟市中央区東中通1-86-81 サカエビル1F)を会場に、
「さわさわ会」の通常総会、ならびに懇親会が
20名の参加者を得て開催されました。

こちら「ティオペペ」さんは、以前、劇的舞踊『カルメン』の再演時、
開演日の開演前にバックステージツアーが企画された際に、
オプションでスペシャルな「カルメンランチ」に舌鼓を打ったお店でもあります。
マスターも「さわさわ会」会員でいらっしゃるとお聞きしました。

そうした所縁あるお店で開かれた懇親会は、
まず、井関佐和子さん誕生会であり、
『ラ・バヤデール -幻の国』サンクトペテルブルク公演壮行会であり、
更に「ニムラ舞踊賞」受賞祝賀会でもあるという
幾重にもおめでたい会なのでありました。

宴は、会長(齋藤正行さん)挨拶に続き、
お忙しい中、今年も駆け付けてくださった顧問・篠田昭市長からの
ご挨拶と乾杯のご発声から始まりました。
篠田市長は、奇しくもこの日、中原新市長との会合が重なったとのことで、
宴をスタートさせる重責を果たされると、間もなく会場を後にされたのですが、
新市長に手渡すのだとして、「Noism井関佐和子 未知なる道」(平凡社)に
井関さんのサインを入れて貰い、携えて行かれました。
「『わかるね』と言って渡すから」(篠田市長)、
そう仰っておられましたし、
きっと「そちらの重責」も果たしてくださったことでしょう。

その後、今回残念ながらご欠席でしたが、「さわさわ会」役員(副会長)でもある鈴木良一さんからこの日のために届けられた、井関さんを歌う大作の詩「喜びの歌」を参加者全員で輪読して、
井関さんの身体や舞踊に対峙する喜びと深い意味合い、
或いは、新潟市に「Noismがある豊かさ」を噛み締めました。

それから先は、美味しいお料理とお酒をいただきながら、
堅苦しいところなど微塵もなく、
賑賑しくも、同時に、ほのぼのとした至福の時間を過ごしました。

井関さん、金森さん、ともに何構えるふうもなく、
極めて自然体のまま、あちらこちらから飛び出す
様々な質問のひとつひとつに
丁寧に答えてくださいました。
色々楽しいお話も山ほどお聞きしたのですが、
それはあくまでお祝いの酒宴でのお話。
書き記す無粋な真似などできません。あしからず。
ここでは、来年の「さわさわ会」懇親会へのご出席をお薦めしたいと思います。

宴も大詰めに至ると、おふたりからそれぞれご挨拶をいただきました。
井関さんが、「新潟市に来たのは25歳のときで、
思えば、そのとき、この年齢まで踊っているつもりはなく、
せいぜい30歳くらいまでしか考えていなかった。
そこから15年…」と感慨深げに語れば、
金森さんも「舞踊家としての佐和子は新潟市で生まれた。
ひとりの舞踊家を同時代的に観続けていけるのは如何に奇跡的なことか」と
井関さん(そしてNoism)と新潟市がともに刻んできた「15年間」を
「惑うところなく」言い表してくださいました。
それを聞いて、しみじみ頷くばかりの私たち。

そんな楽しすぎる宴。
笑顔のうちにお開きです。
参加者一同、お祝いのお裾分けに預かり、
「また来年ね♪」と早くも一年後を先取りしたりもしながら、
幸福な心持ちで家路につきました。
(shin)

 

 

2018年掉尾を飾る井関さんの「ニムラ舞踊賞」授賞式告知に胸躍る

本日(11/6)、Noism Web SiteのNEWSページに掲載された
井関佐和子さんに贈られる「第38回ニムラ舞踊賞」の授賞式と、
第41回諏訪市芸術祭の詳細告知に胸が躍りました。
こちらでもかいつまんで掲載させていただきます。

◇日時は12月22日(土)15時開演(14時開場)(三連休の初日です。)
会場は諏訪市文化センター(長野県諏訪市湖岸通り5-12-18)
(JR中央本線「上諏訪駅」より徒歩10分)

◆授賞式は「ニムラエイイチ生誕120周年記念・現代舞踊公演『舞踊の祭典』」と冠された
芸術祭の第1部として、以下の要領にて執り行われるようです。

◇第1部 第38回ニムラ舞踊賞授賞式
*受賞理由の『Liebestod-愛の死』の紹介と井関さんのトークショーが予定されています。
第2部 ニムラエイイチ リメイク作品上演
*『ネコの踊り』『トッカータとフーガ・ニ短調』『大地の像』
第3部 加藤みや子作品上演
*地域参加型作品『笑う土』

◆チケットは全席指定(未就学児入場不可)
一般:前売2,000円(当日2,500円)
高校生以下:前売1,000円(当日1,500円)

◇チケットの前売りに関しては次の2通り
①窓口販売
諏訪市公民館 8:30-17:15(日曜、祭日を除く)
平安堂諏訪店 10:00-22:00
②電話予約
諏訪市生涯学習課生涯学習係 Tel: 0266(52)4141(内線595)
電話予約の場合のお支払方法は3種類
1) 諏訪市公民館窓口(電話予約から1週間以内に、諏訪市公民館1階事務室まで代金持参)
2) 現金書留(電話予約後1週間以内送金)
3) 当日精算(当日予約専用窓口にて精算)

◆お申込・お問合せ先
長野県諏訪市教育委員会 生涯学習課 Tel: 0266(52)4141(内線595)

詳しくは、Noism Web SiteのNEWSページをご覧ください。こちらからどうぞ。
また、諏訪市のHPにも詳しい情報の掲載があります。こちらからご覧ください。
なお、そのどちらからも、とても雰囲気あるチラシのダウンロードができます。
また、同日の金森さんのツイートもご覧ください。

このところ続く、喜ばしい知らせのラッシュ状態に
Noismの今後に明るい兆しを感じるのは私だけでしょうか。
これまでNoismをあまりご存じなかった方々にも徐々に認知され、
「Noismがある暮らしの豊かさ」が更に拡大・浸透していくことを願っています。

諏訪市では当地出身の世界的舞踊家・新村英一(ニムラエイイチ)生誕120周年を記念して
「ニムラ・イヤー」と位置付けられた2018年。
栄えある同年の受賞者が井関さんであるなら、おめでたさも倍増。
年の瀬も迫る寒い頃にはなりますが、
「未来に向かい鼓動する高原湖畔都市SUWA」、
「透明度No1.輝く諏訪」(金子ゆか市長)への小旅行など如何でしょうか。
ご検討ください。
(shin)