サンクト直前『ラ・バヤデール』活動支援会員向け公開リハに見入る

2018年11月17日、この季節らしい気温の土曜日、
枝を離れた無数の枯れ葉が自動ドアの内側まで入り込んできていた
秋のりゅーとぴあ界隈はこの日に重なった種々のイベントに人出も多く、大賑わい。

そんななか、11月21日にロシア・サンクトペテルブルクで開かれる「プティパ祭」のオープニング公演として招聘された
劇的舞踊『ラ・バヤデール ―幻の国』の公開リハーサルを見んと、
メディアを含めて、約40名が、遠くは東京など県外からも
りゅーとぴあ・スタジオBに駆け付けました。

久し振りに『ラ・バヤデール』を国内で観る
この日限りの機会であると同時に、
初めて新メンバーを目にする機会でもあった訳ですから、
集まった者はみな興奮した面持ちで、スタジオBの鏡の前、
2列に配された椅子に腰かけて、舞踊家と俳優を凝視しました。

今にして思えば、腰をおろしたとき既に、絞られた音量ながら音楽が聞こえていたように思います。
スタジオB「上手」奥でストレッチに余念がない中川さん、
その手前、奥の方を向いてうずくまったまま待機するたきいさんの姿が見えるなか、
中央に屹立する慰霊碑(仮)の陰から貴島さんがゆっくり静かに現れ、
12時5分過ぎ、それは始まりました。
途中、1幕と2幕の間に15分間の休憩を挟んだ、本番さながらの「完全な」ランスルー。
気になるキャストは次の通りです。
如何でしょう、予想通りでしたか。
初演時キャストと異なり、舞踊家の国籍も「マランシュ帝国」に似て様々です。
ですから、見慣れた筈の同じ作品ではあっても、
肌合いは当然に異なっていて、新しいNoismのスタートと映りました。

衣裳や小道具も本番とは違った仮のものなのですが、
それも味になるのが、公開リハが持つレアな魅力のひとつでしょう。
それぞれが身に纏うTシャツやショーツ、その1つひとつからも、
舞踊家と俳優の個性の一端が少なからず見えてこようというものだからです。

そして会場がスタジオBゆえに、この日、一列目に座ったならば、
もうそのすぐ鼻先で迫力あるパフォーマンスを観ることになります。
演者の紅潮する頬が、息遣いが、身体の動きが、飛び散る汗がすぐ眼前にあり、
激しい動きの際には、それが起こした空気の流れが「風」と化して届いてきました。
あまりの至近距離に、身じろぎひとつも憚られるような、
しかし、同時に、あたかも演者と同じステージ上にでもいるかのような感覚。
ああ、なんという贅沢、なんという醍醐味だったことでしょうか。

で、サンクトペテルブルク公演を観に行かれる幸せな方々もいらっしゃいますが、
それを上回る圧倒的大多数が日本から「かの地」での公演の成功を祈る立場でしょうので、
ちょっぴり書かせていただいても構わないと(勝手に)判断し、書きます。
ええい、ままよ。やあ。

「冒頭10分間が変わっていました!」
まあ、これなど一目瞭然なのですけれど、
現地でご覧になられる方はその目で確認してきてください。
(でも、もしかして、また変わっていたりして。(笑))
…そして、覚束ない記憶頼りで恐縮なのですが、
ラストもこれまでに観たものと違っていたと思います。確か。恐らく。多分…。(汗)

久方振りに目にした大作『ラ・バヤデール』、やはり心を鷲掴みにされてしまいました。
汗を滴らせる舞踊家と俳優たちに大きな拍手が贈られたことは言うまでもありません。
「完全な」ランスルーは、緞帳の上がり下がりを幻視させながら、
カーテンコールの最後の最後にまで及ぶという徹底振りでした。

そうした全てが終わったあと、列に加わった金森さんがご挨拶をなされたのですが、
その中で、「未だ契約が更新されていない」ことに触れられたときに、
市長交代期の、この間の事情は充分承知していたとしても、
胸が痛み、何やら申し訳ないような気持ちになってしまったのは、
恐らく私だけではなかった筈です。
「この素晴らしいカンパニーに心置きなく活動して貰いたい!」
改めてその思いを強くし、そのために
「サポーターズとして何ができるのか、
できることをやらなければ!」
そんなことを思いながら、金森さんのご挨拶を聞いていました。

来年5月にはモスクワで『カルメン』。
その先もスペインや中国からのオファーがあるようですし、
事態を好転させていくお手伝いをしなければと思うものです。

でも、まずはサンクトペテルブルク。
スタッフを含めた総勢40名からの一行は
明日早朝に新潟を出発して成田へ向かうのだとのこと。
で、11月21日には、「かの地」でも観客を魅了し尽くすのでしょうし、
公演の大成功はもう必定。
「凱旋公演なんかも観たいなぁ!」
私たちの誇りNoismを巡って、妄想はとどまるところを知らず、
膨らむ一方な訳です。

そんな午後の贅沢過ぎる2時間でした。
(shin)

賑賑しくもほのぼの、そしてしみじみ「さわさわ会」懇親会♪

2018年11月10日(土)、朝からの雨もあがった夕刻の新潟市中央区。
りゅーとぴあからも程近いレストラン
「ティオペペ」さん(新潟市中央区東中通1-86-81 サカエビル1F)を会場に、
「さわさわ会」の通常総会、ならびに懇親会が
20名の参加者を得て開催されました。

こちら「ティオペペ」さんは、以前、劇的舞踊『カルメン』の再演時、
開演日の開演前にバックステージツアーが企画された際に、
オプションでスペシャルな「カルメンランチ」に舌鼓を打ったお店でもあります。
マスターも「さわさわ会」会員でいらっしゃるとお聞きしました。

そうした所縁あるお店で開かれた懇親会は、
まず、井関佐和子さん誕生会であり、
『ラ・バヤデール -幻の国』サンクトペテルブルク公演壮行会であり、
更に「ニムラ舞踊賞」受賞祝賀会でもあるという
幾重にもおめでたい会なのでありました。

宴は、会長(齋藤正行さん)挨拶に続き、
お忙しい中、今年も駆け付けてくださった顧問・篠田昭市長からの
ご挨拶と乾杯のご発声から始まりました。
篠田市長は、奇しくもこの日、中原新市長との会合が重なったとのことで、
宴をスタートさせる重責を果たされると、間もなく会場を後にされたのですが、
新市長に手渡すのだとして、「Noism井関佐和子 未知なる道」(平凡社)に
井関さんのサインを入れて貰い、携えて行かれました。
「『わかるね』と言って渡すから」(篠田市長)、
そう仰っておられましたし、
きっと「そちらの重責」も果たしてくださったことでしょう。

その後、今回残念ながらご欠席でしたが、「さわさわ会」役員(副会長)でもある鈴木良一さんからこの日のために届けられた、井関さんを歌う大作の詩「喜びの歌」を参加者全員で輪読して、
井関さんの身体や舞踊に対峙する喜びと深い意味合い、
或いは、新潟市に「Noismがある豊かさ」を噛み締めました。

それから先は、美味しいお料理とお酒をいただきながら、
堅苦しいところなど微塵もなく、
賑賑しくも、同時に、ほのぼのとした至福の時間を過ごしました。

井関さん、金森さん、ともに何構えるふうもなく、
極めて自然体のまま、あちらこちらから飛び出す
様々な質問のひとつひとつに
丁寧に答えてくださいました。
色々楽しいお話も山ほどお聞きしたのですが、
それはあくまでお祝いの酒宴でのお話。
書き記す無粋な真似などできません。あしからず。
ここでは、来年の「さわさわ会」懇親会へのご出席をお薦めしたいと思います。

宴も大詰めに至ると、おふたりからそれぞれご挨拶をいただきました。
井関さんが、「新潟市に来たのは25歳のときで、
思えば、そのとき、この年齢まで踊っているつもりはなく、
せいぜい30歳くらいまでしか考えていなかった。
そこから15年…」と感慨深げに語れば、
金森さんも「舞踊家としての佐和子は新潟市で生まれた。
ひとりの舞踊家を同時代的に観続けていけるのは如何に奇跡的なことか」と
井関さん(そしてNoism)と新潟市がともに刻んできた「15年間」を
「惑うところなく」言い表してくださいました。
それを聞いて、しみじみ頷くばかりの私たち。

そんな楽しすぎる宴。
笑顔のうちにお開きです。
参加者一同、お祝いのお裾分けに預かり、
「また来年ね♪」と早くも一年後を先取りしたりもしながら、
幸福な心持ちで家路につきました。
(shin)

 

 

「チェーホフ国際演劇祭」への3度目の招聘、劇的舞踊『カルメン』♪

一昨日(11/3)、井関さんのお誕生日に、
またまた大きなニュースが飛び込んできましたね。
来年5月~7月、ロシア・モスクワで開催される
「チェーホフ国際演劇祭2019」に、
今度は劇的舞踊『カルメン』が招聘されたとのこと。(5/29,30,31)
誠に喜ばしく、誇らしい限りですね。

それを報じるNoism Web Site「NEWS」に貼られた同演劇祭ウェブサイトへの
リンクを見てみますと、
演目の『カルメン』のところに、
英語でNoism及び金森さんの紹介もなされていて、
先ずNoismは、「Noism Company (Niigata)」とされ、
全世界に向けて、「新潟」の文字が発信されていますし、
金森さんについては、「Jo Kanamori is called “The pioneer of Japanese dance”
and “The Jewel of the Japanese dance world.”」と、
「日本のダンスの先駆者」「日本ダンス界の宝石」とされているのを
目にすることになります。
加えて、金森さんの創作に関しても、「しばしば様々な批評を集めながらも、
常に成功裡に迎えられている」と記されていて、
NoismのNoismらしさ、或いは、Noismたる所以が明瞭に示された紹介になっています。
(His productions often are getting different reviews
but are having the constant success of the audience.)
そうした金森さんとカンパニーを抱える新潟市、何とも誇らしいではありませんか!

また、ロシア国内で放送されたニュース番組(11/1)動画へのリンクからは、
4分半弱の動画後半部、3’43″あたりからNoismの『カルメン』が
取り上げられているのを見ることが出来ます。

今月に控えるサンクトペテルブルク「プティパ祭」での『ラ・バヤデール』公演に引き続き、
来春にはモスクワ「チェーホフ国際演劇祭」に『カルメン』で3度目の招きを受けるNoism。
まさに世界中から一目置かれる地歩を築き、今日に至っていることは言うに及びません。
充実のNoism「15年目」をともに祝福すると同時に、
更に「その先」へと歩を進めるNoismをともに観続けていかなければ、
との思いは強まるばかりです。

世界中がNoismを熱望しています。

Noism発足以来初めて迎える市長交代期を間に挟んで後も、
「新市長とともに歩むNoism」でなければならない訳です。
皆さまからの更なるお力添えを声を大にしてお願いする次第です。
この先も、ともにNoismを支えてまいりましょう。

同日夜の金森さんのツイートもご覧ください。
(shin)

新市長とともに歩むNoism

2018年10月28日(日)投開票の新潟市長選挙において、
前参議院議員の中原八一氏(59)が新しい新潟市長に選ばれました。
新市長のもと、4期16年に及んだ篠田市政が検証され、
「新しい新潟市」の創造に向けた取り組みが始まることになります。

中原新市長が挙げた「争点」には次のようなものが含まれていました。

>【財政再建】
>産業政策、交流人口増加、拠点化整備などを通し、
魅力あるまちにすることが税収増につながる。
>・・・一方で事業点検を再度行い、自分の視点で経費を見直す。
>市民生活に直結する部分は守りながら、いち早く基金積み増しや健全化への道筋を示す。

>【人口減少】
>・・・結局は魅力あるまちづくりが大切だ。拠点性の向上、産業の発展、
>交流人口の拡大などで実績を出すことが新潟への定住・移住につながる。

>【文化・芸術振興】
>篠田昭市長が得意な分野として進めてきて良い面もあったが、イメージが強く出過ぎた。
>市民から他の市政課題がなおざりになっていると見られた部分がある。そこは是正したい。
>・・・芸術文化は絶対必要なものだ。どのような形で進めるか検討したい。

財政難に喘ぐ新潟市のことですから、事業や費目の見直しは急務なのですが、
そのなかにあっても、これまで培い育んできた文化に関しては、
将来に向けて繋いでいってこそ、
持続可能でかけがえのない「まちの魅力」になり得ることは言を俟ちません。
選挙戦においては、「Noism」への言及がなかった中原新市長ですが、
そうした点は充分に判って頂けているものと信じます。

闇雲な財政再建ではなく、同時に「魅力あるまちづくり」を推し進めるなら、
この11月にサンクトペテルブルクに招聘されていたりするなど、
国内外から注目を浴びる存在である「Noism」については、
事業点検に附したとしても、
否、事業点検に附したのであればこそ、
その唯一無二のカンパニーとウィンウィンの関係を築きながら、
ともに歩んでいく方向性を探っていって欲しいと思う訳です。

サポーターズの皆さんには、
Noismの前途が益々明るいものとなりますよう、
この先の更なるお力添えを賜りながら、
ともに見守っていって下さることをお願いしたいと存じます。
(shin)

『ラ・バヤデール』、活動支援会員対象・公開リハーサル正式決定!露国は遠くても、新潟市なら…

皆さま、待ちに待った朗報が届きました。
劇的舞踊『ラ・バヤデール -幻の国』を新潟市で観るチャンスです。
サンクトペテルブルグに招聘された劇的舞踊の
公開リハーサル
が正式にアナウンスされました。
日時は、2018年11月17日(土)12:00~14:00。会場は新潟市・りゅーとぴあのスタジオB。
公開リハーサルは、本番の舞台とは違って、
クリエイションの様子を観るという点で
かなりレアな機会です。
但し、残念なことに、今回はスペースの都合上、サポーターズは対象外。(涙)
(寄付会員も対象外です。)
観られるのは活動支援会員のみとこれまたレアの上にレア。
かの地での11/21公演を間近に控えた、まさに直前の週末。
更に新しいメンバーのパフォーマンスを初めて観る機会でもあります。
申し込み締め切りは11/15。(私は速攻申し込みました。)
露国は遠くても、新潟市なら…。
この機会に是非、Noism活動支援会員(一口1万円)になって頂けたらと思うものです。
なお、12/5までに会員となられた場合、
「Noismメモパッド(一筆箋)』のプレゼントもあるので、この機は逃せませんね。
そして今後のNoismの活動を一緒に支えていきましょう。
ご検討下さい。

明日(10/7)は大阪市・山本能楽堂での「能とノイズム」の日。
台風の影響がないといいですね。
お近くの方は是非お運びください。
そして、ご覧になられたご感想などお寄せいただけましたら幸いです。
(shin)