文化の厚みある湖岸の街・諏訪市で井関さん「ニムラ舞踊賞」受賞

2018年12月22日(土)。
年末の3連休初日であるこの日、
冬の1日にしては穏やかな空の下、湖岸の街・諏訪市まで出掛けて、
この街が生んだ世界的な舞踊家・ニムラエイイチ(新村英一:1897〜1979)に因む
「ニムラ舞踊賞」の第38回授賞式に臨席し、その様子を拝見して来ました。

ニムラエイイチ生誕120周年という、暦が丁度ふたまわりする区切りの今年、
受賞者は、言わずと知れた井関佐和子さん。
はるばる来なきゃならない訳です。


諏訪湖の恵みに与るこの街・諏訪市が、
「舞踊」の名の下に、100年の時を隔てて繋いだふたつの名前、
「ニムラエイイチ」と「井関佐和子」。
様々な感慨とともに、井関さんご本人ならずとも、
我が事のように嬉しさが込み上げてこようというものです。

午後3時からの授賞式に先立ち、開場後の舞台のスクリーンには、
先ず、ニムラエイイチの生涯を紹介する映像が、
次いで、今回の井関さん受賞の直接の理由である『Liebestod. -愛の死 -』の映像が、
式直前まで映し出されていました。
今、映像で観ても「心を持っていかれる」ものがありましたし、
映写が終わったときには、期せずして場内のあちこちから拍手が聞こえて来ました。
一新潟市民としては大変誇らしい気持ちがしたことは言うまでもなく、
そのことはきっとご理解頂けるものと思います。
そして授賞式の間、舞台下手にはサポーターズ及びさわさわ会からの2段のスタンド花が飾られ、文字通り、お祝いの席に花を添えていたことをここにご報告いたします。


今回の井関さんの受賞理由は、「Noism1の2017年6月公演において
金森穣振付『Liebestod -愛の死-』を、優れた身体能力を生かした
大胆かつ繊細な演技を駆使して成功に導いた。
また近年においては、副芸術監督としてNoismの活動の中核に参画し、
諸作品の再演をはじめ、カンパニーの活性化に大きく貢献した。
その功績を讃え、第38回ニムラ舞踊賞を送る」というもの。
まさにまさしくその通り。
遅過ぎる受賞かとも思われるのですが、
式冒頭の選考理由披露において、
選考委員長を務める山野博大さんも壇上からそのあたりのことを、
「(これまで)どうしても金森さんに賞が行っちゃうんですね。
で、(井関さんは)なかなか賞の対象になって来なかった。
それもおかしいんじゃないか。
これまでは作品の成功のために自分を捧げるスタイルだったのが、
『Liebestod』は井関さんの良いところを認める機会となった」と語りました。


受賞後のスピーチで井関さんが語ったこと。
16歳で欧州に行き、7年いる間に抱いたふたつの夢は、
舞踊団の設立に関わることと
振付家と一緒に作品を作ることだったが、どちらも叶った。
踊り続けてきて、同僚が去っていくなど辛いことも多くて、
簡単に、踊ることが好きというふうに言えるものではないが、
舞台に立つことが人生そのものであることは
ひとつだけずっと変わりのないことだった、と。
そして、それを支えてくれた存在として、
「さわさわ会、サポーターズ、そして(金森)穣さんに感謝します」と仰って頂きました。嬉しいことですね。

授賞式は続き、お祝いの花束贈呈と相成るのですが、
井関さんご本人には伏せられていたプレゼンターはなんと金森さん。
「サプライズですから…」と言いながら金森さんが壇上に進むと
会場は一気に華やぎを増して、
この日一番の大きな拍手が起こったことはご想像頂けるものと思います。

 

そして、授賞式後には、
選考委員の稲田奈緒美さん(舞踊評論家)を相手に井関さんのトークショーがあり、主にこれまでの歩みについて話されました。
3歳でバレエを始めて以来、所謂「受賞」からは縁遠く、これまでで直近の受賞経験としては、15歳のときの「四国バレエコンクール」まで遡ると明かし、熱心に耳を傾ける会場を笑わせました。
16歳のときに「親にも相談することなく」、「絶対に欧州に行くんだ」との揺るぎない思いを
実行に移した井関さんと1918年に単身渡米したニムラエイイチ。
ニムラ渡米から丁度100年での今回の受賞という事実が示すめぐり合わせも重なり、
ふたりは奇縁で結ばれていたようなところがあるとも言えそうです。
また、ニムラが、ニューヨークの地で、東洋と西洋の舞踊の融合を目指した点には、
金森さんが目指すところと重なり合うものがあるように思うとのお話も出ました。

トークショーを締め括る最後の質問として、稲田さんから今後の抱負を問われた井関さんは、
「諏訪市にNoismとして公演に来たい」と答えたのですが、
それは決して単なる社交辞令と片付けてしまえる性質のものではなかった筈です。
前日に諏訪市入りして、ニムラの墓参りをするなど、
生の諏訪市を身体で受け止め、この日の授賞式に備えた井関さんの心が、
「芸術は宝」と語る金子ゆかり市長(ニムラ舞踊賞運営委員長)の言葉を裏付ける
この街の文化の厚みに大きく揺さぶられ、真に魅せられたからだったのでしょう。
井関さんは、先ず何より美術館の多さにビックリしたとも語りました。

「芸術は宝」、新潟市でも同じ言葉を聞きたいと思ったのは私だけではない筈です。
しかし、新潟市だって負けてばかりではありません。
授賞式の途中、
Noismを抱えているのが新潟市であることが紹介された流れで、
井関さんの「私たちはお給料を貰いながら、プロの舞踊家として活動しているのです」
という言葉を聞いた会場から大きなどよめきの声があがったことが
それを証拠立てていたと思います。
内外に向けて「文化発信交流都市」を標榜し、
これまでNoismを支えてきた新潟市の「今後」に更に期待します。

授賞式パンフレットと復刻されたニムラエイイチ自伝(及び付属の外伝)
翌朝の信濃毎日新聞(左)と長野日報: 井関さんの受賞についても触れています

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賑賑しくもほのぼの、そしてしみじみ「さわさわ会」懇親会♪

2018年11月10日(土)、朝からの雨もあがった夕刻の新潟市中央区。
りゅーとぴあからも程近いレストラン
「ティオペペ」さん(新潟市中央区東中通1-86-81 サカエビル1F)を会場に、
「さわさわ会」の通常総会、ならびに懇親会が
20名の参加者を得て開催されました。

こちら「ティオペペ」さんは、以前、劇的舞踊『カルメン』の再演時、
開演日の開演前にバックステージツアーが企画された際に、
オプションでスペシャルな「カルメンランチ」に舌鼓を打ったお店でもあります。
マスターも「さわさわ会」会員でいらっしゃるとお聞きしました。

そうした所縁あるお店で開かれた懇親会は、
まず、井関佐和子さん誕生会であり、
『ラ・バヤデール -幻の国』サンクトペテルブルク公演壮行会であり、
更に「ニムラ舞踊賞」受賞祝賀会でもあるという
幾重にもおめでたい会なのでありました。

宴は、会長(齋藤正行さん)挨拶に続き、
お忙しい中、今年も駆け付けてくださった顧問・篠田昭市長からの
ご挨拶と乾杯のご発声から始まりました。
篠田市長は、奇しくもこの日、中原新市長との会合が重なったとのことで、
宴をスタートさせる重責を果たされると、間もなく会場を後にされたのですが、
新市長に手渡すのだとして、「Noism井関佐和子 未知なる道」(平凡社)に
井関さんのサインを入れて貰い、携えて行かれました。
「『わかるね』と言って渡すから」(篠田市長)、
そう仰っておられましたし、
きっと「そちらの重責」も果たしてくださったことでしょう。

その後、今回残念ながらご欠席でしたが、「さわさわ会」役員(副会長)でもある鈴木良一さんからこの日のために届けられた、井関さんを歌う大作の詩「喜びの歌」を参加者全員で輪読して、
井関さんの身体や舞踊に対峙する喜びと深い意味合い、
或いは、新潟市に「Noismがある豊かさ」を噛み締めました。

それから先は、美味しいお料理とお酒をいただきながら、
堅苦しいところなど微塵もなく、
賑賑しくも、同時に、ほのぼのとした至福の時間を過ごしました。

井関さん、金森さん、ともに何構えるふうもなく、
極めて自然体のまま、あちらこちらから飛び出す
様々な質問のひとつひとつに
丁寧に答えてくださいました。
色々楽しいお話も山ほどお聞きしたのですが、
それはあくまでお祝いの酒宴でのお話。
書き記す無粋な真似などできません。あしからず。
ここでは、来年の「さわさわ会」懇親会へのご出席をお薦めしたいと思います。

宴も大詰めに至ると、おふたりからそれぞれご挨拶をいただきました。
井関さんが、「新潟市に来たのは25歳のときで、
思えば、そのとき、この年齢まで踊っているつもりはなく、
せいぜい30歳くらいまでしか考えていなかった。
そこから15年…」と感慨深げに語れば、
金森さんも「舞踊家としての佐和子は新潟市で生まれた。
ひとりの舞踊家を同時代的に観続けていけるのは如何に奇跡的なことか」と
井関さん(そしてNoism)と新潟市がともに刻んできた「15年間」を
「惑うところなく」言い表してくださいました。
それを聞いて、しみじみ頷くばかりの私たち。

そんな楽しすぎる宴。
笑顔のうちにお開きです。
参加者一同、お祝いのお裾分けに預かり、
「また来年ね♪」と早くも一年後を先取りしたりもしながら、
幸福な心持ちで家路につきました。
(shin)

 

 

2018年掉尾を飾る井関さんの「ニムラ舞踊賞」授賞式告知に胸躍る

本日(11/6)、Noism Web SiteのNEWSページに掲載された
井関佐和子さんに贈られる「第38回ニムラ舞踊賞」の授賞式と、
第41回諏訪市芸術祭の詳細告知に胸が躍りました。
こちらでもかいつまんで掲載させていただきます。

◇日時は12月22日(土)15時開演(14時開場)(三連休の初日です。)
会場は諏訪市文化センター(長野県諏訪市湖岸通り5-12-18)
(JR中央本線「上諏訪駅」より徒歩10分)

◆授賞式は「ニムラエイイチ生誕120周年記念・現代舞踊公演『舞踊の祭典』」と冠された
芸術祭の第1部として、以下の要領にて執り行われるようです。

◇第1部 第38回ニムラ舞踊賞授賞式
*受賞理由の『Liebestod-愛の死』の紹介と井関さんのトークショーが予定されています。
第2部 ニムラエイイチ リメイク作品上演
*『ネコの踊り』『トッカータとフーガ・ニ短調』『大地の像』
第3部 加藤みや子作品上演
*地域参加型作品『笑う土』

◆チケットは全席指定(未就学児入場不可)
一般:前売2,000円(当日2,500円)
高校生以下:前売1,000円(当日1,500円)

◇チケットの前売りに関しては次の2通り
①窓口販売
諏訪市公民館 8:30-17:15(日曜、祭日を除く)
平安堂諏訪店 10:00-22:00
②電話予約
諏訪市生涯学習課生涯学習係 Tel: 0266(52)4141(内線595)
電話予約の場合のお支払方法は3種類
1) 諏訪市公民館窓口(電話予約から1週間以内に、諏訪市公民館1階事務室まで代金持参)
2) 現金書留(電話予約後1週間以内送金)
3) 当日精算(当日予約専用窓口にて精算)

◆お申込・お問合せ先
長野県諏訪市教育委員会 生涯学習課 Tel: 0266(52)4141(内線595)

詳しくは、Noism Web SiteのNEWSページをご覧ください。こちらからどうぞ。
また、諏訪市のHPにも詳しい情報の掲載があります。こちらからご覧ください。
なお、そのどちらからも、とても雰囲気あるチラシのダウンロードができます。
また、同日の金森さんのツイートもご覧ください。

このところ続く、喜ばしい知らせのラッシュ状態に
Noismの今後に明るい兆しを感じるのは私だけでしょうか。
これまでNoismをあまりご存じなかった方々にも徐々に認知され、
「Noismがある暮らしの豊かさ」が更に拡大・浸透していくことを願っています。

諏訪市では当地出身の世界的舞踊家・新村英一(ニムラエイイチ)生誕120周年を記念して
「ニムラ・イヤー」と位置付けられた2018年。
栄えある同年の受賞者が井関さんであるなら、おめでたさも倍増。
年の瀬も迫る寒い頃にはなりますが、
「未来に向かい鼓動する高原湖畔都市SUWA」、
「透明度No1.輝く諏訪」(金子ゆか市長)への小旅行など如何でしょうか。
ご検討ください。
(shin)

井関佐和子さん ニムラ舞踊賞受賞! Noismサポーターズ会報34号 &  さわさわ会 会報誌vol.5 発行

井関佐和子さんが、第38回ニムラ舞踊賞を受賞!

おめでとうございます!!

そして、ロミジュリ公演、いよいよ明日開幕!!

ドキドキ、ワクワク、ソワソワ・・・

公演に合わせ、サポーターズ新会報と、さわさわ会 新会報誌を発行し、会員の皆様にお送りしました。

各公演会場でも折込配布予定です。
どうぞお楽しみに♪

11月には『ラ・バヤデール-幻の国』が、ロシア・サンクトペテルブルクのプティパ生誕200年記念フェスティバルに招聘されています♪

目出度い続きのNoism!

うれしいですね!!
(fullmoon)