『BOLERO 2020』特別上映と井関さんのトークを堪能♪ (@新潟市民映画館シネ・ウインド)

汗ばむような晴天の2021年6月5日(土)、期せずして同様に「2020」なる年号をその冠に据えた、さるスポーツイヴェントへの灯火運搬継走が実施された新潟市。交通規制の影響やら駐車場の混雑やらがあると嫌だなと思い、早々に万代界隈に入って迎えた新潟市民映画館シネ・ウインドでのNoism映像舞踊『BOLERO 2020』特別上映プラス井関さんのトークイヴェント。さしたる混乱もなく移動できてホッといたしました。

全席完売のこの日、トークの司会を担当される久志田渉さん(さわさわ会副会長)の「混雑を避けるために早めに発券を済ませて下さい」の言葉に従ってチケットを手にして入場時間を待っていると、続々見知った顔がやって来て、シネ・ウインドがりゅーとぴあと化したかのようで、いつものミニシアターとは異なる雰囲気に包まれていきました。

予告編上映なしで、定刻の17:30に、徐々に館内が暗くなると、Noism映像舞踊『BOLERO 2020』の上映が始まりました。そこからの16分弱、これまで幾度となく様々な端末で覗き込むようにして観てきた映像舞踊が、映画館のスクリーンに投影されてみると、まるで新鮮な体験そのものであることに驚きました。大きく映る分、誰を観るか、どこに目をやるかを選択しながら意識的に観る感覚もこれまでにないものでした。また、終盤、モノクロも混じってくる箇所では『ニューシネマ・パラダイス』(ジュゼッペ・トルナトーレ)クライマックスのモンタージュシーンのような趣を感じたのですが、それもこの日の新たな肌合いでした。あくまで個人的な感想ですけど…。

ラヴェルが作り出す高揚感の極みのうちに、上映が終わると、大きな拍手が沸き起こり、それは途切れることなくエンドクレジットの最後まで続きました。個人的に、映画のスクリーンに向かって拍手したのは『シン・ゴジラ』(庵野秀明)の「発声可能上映」のとき以来2度目のことでしたが、そこは「りゅーとぴあ化」したシネ・ウインドですから当然と言えば当然ですよね。

で、終映後、ほどなくして井関さんのトークイヴェントに移行しました。

以下、久志田さんの仕切りで井関さんが語った内容を中心に紹介していこうと思います。

『BOLERO 2020』のクリエイション: コロナ禍の昨年のこの時期作っていた。『春の祭典』公演がキャンセルとなり、ポッカリ空いた時間。舞踊家には踊り続ける必要があり、忘れられたらおしまいという思いもあった。突然作ることになり、『春の祭典』と同時進行で、2週間くらいで仕上げたもの。金森さんは数年前から「ボレロ、ボレロ」と言っていたこともあって、ベジャール版はあまり意識することもなかった。当初からそこにカメラがあり、他者の視線の象徴としてカメラは必然だった。

『BOLERO 2020』の撮影: 当初はメンバーの自宅で撮影する案だったが、メンバーが強く拒否。なかには「東京に住んでいます」などと見え透いた嘘をつく者(「香港人」!)まで出るほど。(笑)で、SWEET HOME STORE TOYANO店の協力を得て、撮影できることになったが、撮影できるのは定休日の1日かぎり。それも窓外からの自然光が変わってしまう19時には撮了する必要があった。9時に井関さんの撮影から始まり、一人あたりMAX45分でいかないと12人は撮れないタイトさ。みんな本当にパニックで、祈るような気持ちだったが、撮影を終えたメンバーがカメラの後ろでカウントを打したり協力して一発撮りを乗り切った。編集(遠藤龍さん)も大変だった筈。細かく音を覚えている必要があり、「第2のダンサー」と言える。

『BOLERO 2020』がもつ別の可能性: いつか生で観て欲しい。映っていないところでやっていることもあるので、一人ひとり全ての映像も観て欲しい。「きっと生でも…」、意味深な様子で大きく眉を動かしながらそう繰り返した井関さん。スタジオでも全員一緒に踊ったことがあるのだそうです。興味を掻き立てられずにはいられませんよね。

芸術選奨、「新潟発の舞踊家」: (受賞の感想を求められ、)遠い昔のような…。でも、びっくりした。こういうニュースって、何も考えていないぼーっとしている時に来るんだなと思った。故郷の高知にいたのが16年に対して、新潟で暮らし始めて17年。新潟という地方での活動を日本の舞台芸術の方々が「新潟発の舞踊家」と評価してくれたことが嬉しかった。この街、この舞踊団がなかったら、私はどこにいたんだろうと思う。このコロナの状況下、東京の舞踊家もウーバーイーツで食いつなぎ、踊るどころじゃないなか、改めて、専属舞踊団の意義を強く感じる。新潟の時間と場所が与えられていることから、言い訳は出来ない、最高のものを見せなければならない。

Noismのこれから: ①「『春の祭典』は研ぎ澄ますだけでなく、何か変わってくると思います」と井関さん。リハーサルでもカウントが変わっているし、細部の変化も20数人が合わさると大きな変化になる。「サプライズ・ヴァージョンです」と笑う井関さん。

②(Noismの精力的な活動予定に関して)「もっとあります。大人の事情で言えないんだけど、いっぱいあるんです」と微笑んだ井関さん。

③『夏の名残のバラ』は、金森さんが自身、「初の映像監督作品」とも位置づける作品。井関さん的には、4人と踊っているような作品で、その4人とは、山田さん、カメラさん、コードさん、枯れ葉さん。見た目の印象とは異なり、実に実験的な作品でもある。

映画館、そして劇場: 見知らぬ人と一緒に観る体験。その場所に行かないと味わえないエネルギーの通い合いがある。自由に非日常に触れることが出来るようになって欲しい。

…ここには書き切れないほど、多彩な内容が語られた充実のトークイヴェントも、やがて終わりの時間を迎えると、館内に再び大きな拍手が谺しました。

その後、ロビーでの井関さん関連書籍の販売に際して、サイン会も行われる由。私も「Noism井関佐和子 未知なる道」(平凡社)を改めて一冊求め、井関さんと金森さんおふたりにサインをして頂きました。

そして一緒に写真を撮って頂けないかとお願いすると、金森さんから「勿論」と快諾を頂き、そこからはもう入れ替わり立ち替わり、大撮影会の風情に。シネ・ウインドの入口付近は大盛り上がりを見せ、金森さんも「記者会見?」と笑うほど。これはもう嬉し過ぎる余禄♪そこで撮った写真のなかから数枚ご紹介します。

さて、もう残り一ヶ月を切った7月2日(金)に『春の祭典』りゅーとぴあ公演の幕が上がります。この日のトークでその日までのカウントダウン感も大きなものになりましたが、まずは、それまでにもっともっと映像舞踊『BOLERO 2020』を観倒したくなったような次第です。そんな人、私だけではない筈。こちらのリンクもご利用下さい。

『BOLERO 2020』特別上映レポートはここまでと致しますが、もう一枚、画像の追加です。司会を担当した久志田さん、司会のみならず、準備から大忙し、もう八面六臂の大活躍でしたので、その労を労いたく、こんな一枚を。久志田さん、色々ご苦労様でした。そして中身の濃い時間をどうも有難うございました。m(_ _)m

渾身の墨書!

また、『BOLERO 2020』に関しましては、当ブログ中、以下の記事も併せてご覧頂けましたら幸いです。

それでは。

(shin)

「ランチのNoism」#11:西澤真耶さんの巻

メール取材日:2021/5/26(Wed.)

新潟・市民映画館シネ・ウインドを会場とする井関さんのトークイヴェント付き映像舞踊『BOLERO 2020』特別上映(6/5)も一週間後に迫りました。チケットは好評発売中。もうお求めになられましたか。当ブログも更新に間が開いてしまいましたが、今回お届けする記事は前回に続き、こちらもご好評を頂いている「ランチのNoism」その11回目です。ご登場頂くのは西澤真耶さん。西澤さんと言えば、数ヶ月前に新潟のタウン誌「月刊にいがた」とそのWeb版「日刊にいがた」で、「自炊に目覚めた」としてお料理を学ぶ様子が紹介されていました。クッキングライフ nukunukuさんでのそのときの模様はこちらからどうぞ。で、今回は「その後の西澤さん」をお届けしようという訳です。お待たせしました。では、いってみましょうか。

♫ふぁいてぃん・ぴーす・あん・ろけんろぉぉぉ…♪

今日もりゅーとぴあ・スタジオBに舞踊家たちの昼がきた♪「ランチのNoism」!

*まずはランチのお写真から

「5月最終週メニュー」でしょうか

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 西澤さん「今日はキャベツとソーセージのコンソメスープとセロリの漬物です。あと野菜ジュースです」

*おお、これはまた少食のランチですね。あと、私など炭水化物なしでは食べた気がしないんですけれど、摂りたくなりませんかねぇ、炭水化物…。

2 誰が作りましたか。普通、作るのにどれくらい時間をかけていますか。

 西澤さん「offの日にまとめて作ります。作るのに1時間半くらいですかね」

*「作り置き」派なんですね、西澤さん。お料理って、時間に追われながらやるのでなければ、凄くいい気分転換にもなりますし、目に見える達成感があって、offの日をゆったり過ごすのには適していたりもしますよね。楽しいですし。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 西澤さん「量です。重くなりすぎないようにとササっと食べられて休憩の時間を長く取れるようにしています」

*こちらの量ですと、決して重くなりすぎたりってことはなくて、逆に、軽すぎたりはしないかと心配しちゃったりするんですけれど…。(汗)あと、前回のスティーヴンさんも仰ってましたが、食後の時間を長く取ろうとするのは皆さん一緒なのですね。でも、またすぐに激しく動くことになるのだから、それって当たり前か。大変ですよね。失礼しました。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 西澤さん「ランチに限りませんが、1日のうちのどこか一食でお米を食べることですね。新潟はお米が美味しくて!!あと緑茶は欠かせません」

*遂に炭水化物について触れられましたが、それも新潟のお米!そのこと自体、嬉しく思うものですが、もっとたくさん召し上がってもよいのでは、と思っちゃったりして。だって、ほっそりしてますもん、西澤さん。あと、緑茶、リラックス効果があったり、血糖値の上昇を抑えたりする優れものであるだけでなく、あの澄んだ緑、見た目にも美しくて、気分が上がりますよね。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 西澤さん「自分で作る時は1週間分の作り置きなので1週間は同じメニューです。
コンビニの場合はおにぎりとゆで卵です」

*「作り置き」は食事の機能面を重視して食べる合理的なスタイルですよね。日々の稽古やリハーサルの合間に摂ることを考えれば、そうしたランチで充分な訳なのですね。それから、日々同じ物を食べることのメリットを歌舞伎俳優の市川海老蔵さんも口にしていました。曰く、体調管理がしやすいのだと。身体のコンディションに敏感であることが求められますからね。

*で、西澤さんが他の日のランチ画像もご紹介くださいました。

ある日(1)

  西澤さん「卵焼き、ピーマンと竹輪のきんぴら、無限にんじんと冷凍のポテトです」

*はいはい、ちゃんと作ってらっしゃいますねぇ。割と和のテイストのお料理ですね、こちら。そして、「無限にんじん」!所謂「無限ピーマン」みたいに「やめられない、とまらない」って感じで、やみつきになっちゃうヤツですよね。ぱっと見、既に美味しそうです♪

ある日(2)

  西澤さん「卵焼き、ピーマンの肉詰め、醤油ベースの鰹節入りの南瓜サラダです」

*しっかりしたもの作ってますね。そしてこちらには白米付き!ごはんを目にして安心しましたって人、きっと私だけじゃない筈。

*それにしましても、色々丁寧に教えてくださる西澤さん、やっぱり真面目で誠実な方だなと。心配りのあるご紹介、どうも有難うございます。

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。どう変えますか。

 西澤さん「公演の時はコンビニメニューです。おにぎり1つとゆで卵1つ。公演前におにぎりを食べて、公演後にゆで卵を食べています。本番前は緊張してあまり食べられないのと、早く食べて、早く準備して、早く舞台に行って自分のペースで落ち着いて確認をしたいので手軽なのを食べています」

「公演の時はコンビニメニューです」

*こちらも画像付き、有難うございます。そしてこちら、併せて食べても決して重すぎたりはしない感じですが、それでも、公演の前と後に召し上がってるんですね。公演前には重圧も大きいのだと察しますが、その重圧から解放された公演後にはもっとガッツリいきたくなりそうなものですけれど、私みたいな者は…。でも、そういう食べ方って千穐楽の後までお預けなんですよね、きっと。(汗)

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 西澤さん(鳥羽)絢美さん(林田)海里さんです」

*おっ、それって、過日のメンバー振付公演での『Flight From The City』のときの3人の名前がそのまま揃う訳ですね。林田さん演出振付の、おふたりが踊られたとてもリリカルな作品で、うっとりさせられたアレ。な~る。波長が合うんですね。また、ゆで卵では鳥羽さんと重なり、公演時の画像に写ってた「大きな鮭ハラミおにぎり」のチョイスは林田さんと重なってますし。

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 西澤さん「改めて質問されると何話しているかな〜? あまり話していないのかもしれないです、みんな休憩の時間を大事にしているので」

*with コロナで推奨される「黙食」の以前に、そのあたり、お答えはほぼ皆さん、共通している感じがします。午後に向けて身体を休めるのが最優先。そして踊っている最中に身体で会話しているプロの舞踊家たちであってみれば、自然なことなのでしょうね。

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 西澤さん「海里さんはミカン、チャーリー(・リャン)さんはおやつをいつも分けてくれます。なのでチョコとかを持ってきた時はみんなに配っています」

*ここでも with コロナってことで、おかずの交換はなくなっても、デザートみたいなものをあげたりするちょっとした気遣いは集団のなかでの潤滑油的機能を果たしているんですよね。

*チャーリーさんがいつも分けてくれるおやつってどんなものなのか、興味を覚えたので、その点を訊ねてみました。すると、「チャーリー自身が持ってきたチョコとかクッキーとかナッツを分けてくれます」(西澤さん)とのことでした。配ったり、配られたり、「絵」が浮かんできますね。

ほぼ直角に腰を折って覗き込むジョフ
この日、視線の先には「野菜生活100」

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。 料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 西澤さん「ゆかさん(=浅海侑加さん)です!ゆかさんの作ったケーキが大好きです!
あとりお(=三好綾音さん)も!りおから教えてもらったレシピを作ってランチに持ってくることもあります」

*おお、西澤さんのお答え、気になったので、少し深掘りして訊いてみました。先ずは浅海さんのケーキってどんなケーキなのか訊ねたところ、「ゆかさんの紅茶のタルトとチョコタルトが絶品です。あとエクレアも!」(西澤さん)とのお答え。ぬおぉ~!絶品とな!なんと本格的な!ホント多才!驚きです、浅海さん!(←エクスクラメーションマーク、思わず連発しちゃいました。)

*続いて、三好さんレシピについて訊いてみると、「りおから教えてもらったものは写真にある無限にんじんです。りおのお家でいただいた時に感動してご飯を何杯もおかわりしてしまいました(笑)」とのお答え。良い間柄であることに喜んだほか、「ご飯を何杯もおかわり」って件に漸くホッとしたりしてました。(笑)

*そんな浅海さんと三好さん。ランチが気になるふたり浮上、…って感じですね。

…はい、通常の「ランチのNoism」ですと、共通の質問はここまでなのですが、今回、西澤さんにはもうひとつ追加で訊ねてみました。冒頭にご紹介した雑誌とWebとに掲載されたお料理を学ばれた件に関してです。

11 以前、「月刊にいがた」で料理を教えて貰っている記事がありました。それ以後、料理についての意識に何か変化はありましたか。

 西澤さん「『月刊にいがた』の取材で教わってからお味噌のお出汁の大切さを知りました。今までは顆粒だしだったり、出汁入りのお味噌を使っていたのですが、煮干しからしっかりお出汁をとったお味噌汁が美味しすぎて!あれ以来お味噌汁を作る時は煮干しだったり海老だったりでお出汁をとって作っています。便利なものは増えていますが実際にある食材で手間暇かけて作るだけで美味しさが増して幸せな気分になり、食事は心身を健康に保つものなんだと実感しました」

*手間暇かけて作られた「本物」の価値、それはNoismの舞台も同じですね。ですから、私たちもやみつきになって、「やめられない、とまらない」の「無限Noism」状態に置かれざるを得ない道理です。…いやあ、こんな素敵な答えが返ってくるなんて、いい質問しちゃったな、みたいな。ここまで西澤さん、色々とどうもご馳走様でした。

で、西澤さんからのメッセージも預かっていますよ。では、そちらをどうぞ。

サポーターズの皆さまへのメッセージ

「サポーターズの皆様、いつも応援してくださり、劇場に足を運んでくださりありがとうございます。皆様のお陰で私達の活動は支えられ、日々のリハーサルに集中することが出来ています。
また劇場でお会いできる日を楽しみにこれからも精進して参りますので応援よろしくお願いします」

前シーズンから続く閉塞感の否めない状況下にあって、内外、多方面に渡って存在感を示し続けてきたNoism Company Niigata。その17thシーズンもいよいよ佳境。まったく目が離せませんよね。見逃したら損をします、一緒に刮目して参りましょう。今回もお相手はshinでした。では、また。

(shin)

映像舞踊『BOLERO 2020』改訂版を楽しむ♪

来る6月5日に、新潟・市民映画館シネ・ウインドのスクリーンにて、井関さんのトークイベント付きでかかる予定を知り、そういえば、暫く観てなかったなぁなど思っていると、Noism official から「改訂版」公開などという告知が出されて、「えっ!?」ってなったのも事実。何の話かと言えば、勿論、映像舞踊『BOLERO 2020』のこと。

でも、同時に、「またやられちゃったな」とも思う。金森さんらしさ、或いは「金森イズム」は「紫綬褒章」受章前後でも変わる筈などなく、時間があれば、とことん作品に手を入れ続け、より「届く」ものを模索しようとするので、その都度、虚を突かれて、「またやられちゃったな」になる訳で。それは今回も。そんな「改訂版」。

で、久し振りに観てみました。

池ヶ谷奏さんとタイロン・ロビンソンさんの姿を観て、「ああ、やはり『2020』なのだ、これは。『2020』のメンバーが残してくれた作品なのだ」と懐かしさも込み上げてきたりして見詰めていると、…。

変わっている、12分割画面になる後半が随分。皆さん、ご自分の目(と記憶)でお確かめ頂ければと思いますが、少しだけ。

視線誘導がうまく働き、見やすくなったように思いますし、(私の記憶が確かなら)「えっ、こんなカットあった!?」というものが挿入されていたりしたうえに、その姿勢はラストにも及び、…。

金森さんのこれまでを思い出してみますと、『ロミジュリ(複)』では、度々、映像が差し替えられましたし、『バヤデール』においては何種類かのラストを目にしてきました。

で、この度の「改訂版」、私の場合、昨日からのレンタルですので、視聴期間は5月5日まで。「大型連休」の巣籠もりにはもってこい状態で、「不要不急」を慎みながら、繰り返し観て楽しむことになりますね、コレ。「200円は安過ぎです」ともう一度。皆さまも是非♪

過去の記事も併せてご覧頂けましたら幸いです。

2020/10/9 映像舞踊『BOLERO 2020』公開されました♪
2020/10/26 インスタライブvol.9は映像舞踊ボレロ裏話♪

(shin)

Noism番外編・『ODORU FUKU』上映&トークショー(@シネウインド)

Noism15周年記念公演と重なり、そして繋がる日程の2019年7月20~22日の3日間、新潟市のシネウインドにて、早春(3月24日)の新潟県政記念館で開催されたUTOPIA秋冬コレクションのファッションショー「オドル フク」の映像を編集して新たに出来上がった『ODORU FUKU』の上映が行われました。

私はNoism新潟公演楽日のあくる日、3日間の最終日(7/22・月)にお邪魔しました。この日を選んだのは、上映後、UTOPIAさん×池ヶ谷奏さんのトークショーが予定されていたからです。(他の日も魅力的なトークゲストさんたちが迎えられていましたが、Noism公演から直で駆け付けるのは、やや忙しなく感じられたもので、当初からこの日「一択」でした。)

少し早めにシネウインドに到着してみると、そこにはUTOPIAさんのポップアップストアが出来上がっていて、UTOPIAさんの姿がありました。で、それに加えて、池ヶ谷さんも目に留まり、嬉しさマックス♪おふたりと話をしながら過ごしていると、Noismサポーターも含めて、観客がどんどん集まってきます。他に、今回上映の映像を担当された梨本諦鳴(なしもとたお)さんの姿も見られましたし、Noismの山田勇気さん、出演された浅海侑加さんとカイ・トミオカさんも駆け付けて来られました。

19:30、先ず、映像から。3月のショーを観ていなかったもので、(実際には、YouTubeで観ていたのでしたが、)何もかもが新鮮に映りました。Noism1メンバーによるNoismとは異なるパフォーマンス。そしてそれを支える裏方さんたち。さぞや準備も大変だったのだろうなぁとも。

「ODORU」の役割で出演されていたNoism1メンバーは前述の池ヶ谷さん、浅海さん、カイさんに加えて、ジョフォア・ポプラヴスキーさん、井本星那さんと、併せて5人でしたが、その他、チャン・シャンユーさんの姿も銀幕に映し出されていました。(浅海さんとシャンユーさんはNoismを離れるということもあり、よく見とかなきゃと思ったりもしました。)

(Photo by Shinobu Kobayashi)
(Photo by Shinobu Kobayashi)

34分間の上映後、お待ちかねのトークショーの始まりです。司会は堀綾香さん(三条市・nailAtelier Twill)。親しい間柄の3人と見え、寛いだ雰囲気のなか、トークは進んでいきました。以下に、話された内容から少しご紹介します。

  • 従来型のファッションショーは「高嶺の花」みたいな感じがしたり、メディアや玄人、業界の人のためのものとの感じがして、もっと面白いものがつくれるのに、と感じていた。新潟に住む人たちに、踊りを通じて、異空間を楽しんでもらいたいと思った。(UTOPIAさん)
  • 衣裳は五泉ニット製。どんな動きをしても、服が揺れてくれる。こんな動きをしたら揺れてくれるよねとか話しながら、振りも変えていった。(池ヶ谷さん)
  • 「旅する衣」をテーマに、「19歳の少女」の旅先での出会いとか経験などをまず「詩」にして、昨年冬から洋服作りなどもスタートさせた。池ヶ谷さんにも同じ「詩」を渡して、踊りを作ってもらうかたちをとった。どんなものになるか楽しみだった。(UTOPIAさん)
  • Noismにおける創作は芸術監督(金森さん)がやるが、今回は自分が構成を考えて、みんなで振りを作っていった。みんなの個性や好きな動きをピックアップして作っていったので、より「フリーダム」を感じた。(池ヶ谷さん)
  • 映像化されたものを見ると、ガラッと変わったものになっていて新鮮だった。音楽も変わっているし、様々な視点から見ることが出来たし、洋服に寄った場面など素材感がわかって、迫力があった。(池ヶ谷さん)
  • まだ始まったばかりという感じ。新潟の「文化」も踏まえて、「行先」を考えていきたい。今、小千谷縮(おぢやちぢみ)に興味があり、学んでいるところ。新しい素材、新しいアプローチを取り入れて、また、新潟でファッションショーをやりたい。(UTOPIAさん)
  • 自分の作品をつくれる場を増やしていきたい。「新潟のよさ」を伝えられる人になりたい。(池ヶ谷さん)
  • 会場からの質問①「洋服とNoismのダンスで、それぞれの色が『衝突』するようなことは生じなかったのか」に答えて: *池ヶ谷さん「Noismらしく動くという意識はなかった。どう動いたら、素材をどう見せられるかについて、ディスカッションすることを楽しんだ」  *UTOPIAさん「以前、『水と土の芸術祭』の折、人を介して、池ヶ谷さんから依頼を受けて、衣裳を担当したことがあり、その際、ただ止まって美しいだけでなく、例えば、捻じれたときのシルエット的な美しさを求めていくなど、本当に勉強になった。今回に関しては、Noismダンサーが着るからという意識はなく、過度に、洋服を踊りに寄せたりすることはしなかった」
  • 会場からの質問②「春の県政記念館でのショーのときの音楽は誰が選んだのか」に答えて: *池ヶ谷さん「私が、自分の好きな曲(5曲)を使った。いつか使いたいとセレクションしていた5曲だった。歌詞に合わせて振りを考えたような部分もあった」  *UTOPIAさん「今回の映像に付けられたものは、いちから作ってもらった音楽だった」

トークショー終了後も、ポップアップストアでUTOPIAさん製作の洋服などを見ながら、話しに興じる姿が多く見られ、万代シティ第二駐車場ビルの「あの一角」は常より遅い時間まで煌々と灯りが点されるなか、賑わいを残していました。蒸し暑い夏の夜のこと…。

(shin)

Noismサポーターズ会報33号(臨時増刊号)を会員の皆様にお送りしました!

いよいよ今週末、4月28,29,30日、東京文化会館 小ホールで、〈上野の森バレエホリディ2018〉Noism1特別公演『Mirroring Memories―それは尊き光のごとく』が開催されます!
金森さん、井関さんも出演しますよ♪
どうぞお見逃しなく!

この特別公演に合わせて、サポーターズでは会報33号を発行、
先日、会員の皆様にお送りいたしました。
早い方は今日あたりお手元に届くと思います。

会報内容は、

・金森さんインタビュー
・メンバーインタビュー
・山野博大氏の公演批評
・会員の声

等々です。
金森さんのインタビュー、濃~いですよ~。

会報は会員の方にもれなく送付いたします。
どうぞご入会、ご更新くださいね。

上野公演では折込配布されます。
どうぞお楽しみに!

なお、会報に同封しました、会員の皆様へのお知らせ文中に、『NINA』の中国公演日程が載っています。
会場側アクシデントにより杭州公演が中止になりましたが、その修正が間に合いませんでした。。
ご了承ください。
上海公演は予定通り開催!

さて、金森さんがツイートしていましたね。

●カルチャーラジオ スズケン市民講座 
「人間を考える ~美を語る~ 第1回」
5/1(火)13:30~15:00 NHK文化センター青山教室
講師:舞踊家・演出振付家 金森穣
https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1146922.html

そして、静岡でも!

●ふじのくに世界演劇祭 シンポジウム 広場トーク
「世界で勝負する舞台芸術とは」
5/3(木・祝)16:30~17:30 フェスティバルgarden(駿府城公園 東御門前広場)(予約不要/無料)
パネリスト:
安藤裕康(独立行政法人国際交流基金理事長)、金森穣、宮城聰(SPAC芸術総監督)
司会:中井美穂
http://festival-shizuoka.jp/event/symposium/

富山では中川賢さん(富山県出身)のトークイベントも!

●対談企画 中川賢×田辺和寛(DJ/ほとり座代表)
「コンテンポラリーダンスの魅力とは。Noismで踊り続けること」
6/3(日)オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
映画上映13:00~14:40 上映終了後に対談
http://noism.jp/talk_aubade_nakagawa/

いろいろありますね♪
どうぞお運びください。

★『ROMEO & JULIETS』新潟公演、富山公演、静岡公演、
チケット好評発売中です!
どうぞ、お早めにお求めくださいね。

さて、もうすぐ5月となってしまいますが、
月刊ウインド4月号のNoismコラム、担当はチャン・シャンユーさんです。
タイトルは「誰がダロウェイ夫人」。
映画「めぐりあう時間たち」について書かれています。

他に「柳都会 茂木健一郎×金森穣」の感想記事等もあります。
お知らせするのが遅くなりましたが、ぜひお読みください♪

では、上野でお会いしましょう!
(fullmoon)

「ロミオとジュリエットたち」ほか

Noism1メンバーは、静岡県舞台芸術公園の稽古場でSPACの俳優さんたちと合同稽古中だそうですね。
劇的舞踊vol.4 Noism1×SPAC『ROMEO&JULIETS』に出演する俳優の貴島豪さんも、前のブログ記事にコメントを寄せてくださっています。
どうぞお読みください。

さて、ロミジュリのチラシもできあがり、来週チケット発売開始です!
もう3月も終わりですね。なんと早いのでしょうか。

4/14アートミックス・ジャパンにNoism2出演、もうすぐです。
4月末の上野の森公演『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』もチケット好評発売中ですよ!
http://noism.jp/npelist/

閑話休題:

昨日シネ・ウインドで「ダンシング・ベートーヴェン」をようやく見てきました。
この殺伐とした時代、希望の光であり、心の拠り所となるものは何か。
その問いに応えてくれる映画です。

シネ・ウインドでの上映は30日まで。ぜひご覧くださいね。
予告編にロミジュリのチラシバージョン(無音)もありますよ♪
https://www.cinewind.com/

そして、金森さんと井関さんがモデル協力をした、第四銀行本店ロビーでの作品展“Le Rouge et le Noir”も30日まで。
こちらもようやく見てきました。
銀行は平日の15時までなのでなかなか大変ですが、ぜひどうぞ。
店内は写真撮影NGだそうで、ここに載せられなくて残念。。
「Sawako & Jo Noism」という大きな作品、見ごたえありました。
赤と黒の切り絵(切り影像)、素敵です♪
http://noism.jp/kiriei-do/

ここ数日、春めく日本列島、桜前線北上中♪
(fullmoon)