活動支援会員対象の「サラダ音楽祭」公開リハーサル(2日目)を観てきました♪

2021年8月6日(金)、スマホでチェックしたネットのニュースで「39.2℃」「危険な暑さ」と報じられたのは新潟市秋葉区。りゅーとぴあがある中央区は幾分かはましといえども、ひなたに駐車していた車に乗り込むと、外気温は46℃を表示しているなど、もうどうかしちゃった感のある殺人的な暑さのなか、活動支援会員対象「サラダ音楽祭」公開リハーサル(2日目)を観てきました。

この度の公開リハーサルは当初、この金曜日だけの予定でしたが、申し込まれた支援会員が多かったため、すぐに前日の木曜日分が追加されたのでした。その2日目。

巨大スポーツイヴェント開催に伴い、国民のあいだに「安心バイアス」が拡がり、新規陽性者数も右肩上がりに増加していくなか、「緊急事態宣言」下にある東京都へ赴くのは躊躇われますから、多くの方にとって、この機会はかなり貴重なものと捉えられていたのでしょう。

スタッフが付き添うかたちでの検温と手指消毒を済ませても、予定時間までは「スタジオB」のある4Fではなく、2Fロビーで入場の案内を待つというのも、これまでになく、慎重のうえにも慎重な対応でした。で、一旦、案内されてみると、今度は、そのまま「スタジオB」まで進みます。これもホワイエでの歓談を徹底して避けようとする意図によるものです。

そうやって、みんながスタジオ内の壁沿いに用意された椅子に腰をかけると、金森さんの合図でリハーサルが始まりました。まずは11人が踊る演目の一部です。みんな感染予防のマスクをつけ、見覚えのある衣裳を纏った11人(女性5人、男性6人)。その衣裳について、「本番の衣裳ですか」と金森さんに尋ねてみましたところ、「そうです。使い回しで~す。予算もかけられないので」とのことで、同時に、何の衣裳だったのか、ふたつの作品名も教えて頂きましたが、今はそれは伏せておきます。本番をご覧になられる方は当日、脳内検索をかけてヒットする作品名は何か、お楽しみ頂きたいと思います。男女10人があるひとつの作品からのもので、ひとり山田勇気さんだけは他の作品からの衣裳を纏って踊ります、とだけ。

こちら、かなり激しい動きを求められる演目のようで、袖に引っ込んだタイミングでは、(というのも、スタジオBには袖がなく、全て顕わしになっていますから、)腰に手をあて、息もあがりがちになっている姿も見られました。限られた狭いアクティング・エリアのなか、生オケで踊るのはホントに大変だろうことは一目瞭然です。しかし、いつもの金森さんの言葉を借りれば、「舞踊家が苦しければ苦しいほど、観客は喜ぶ」のでしょう。そんな舞踊家たちの動きから召喚された記憶は『クロノスカイロス1』、衣裳の色味こそ異なりますが。

そして井関さんひとりが踊る演目の方に移りました。本番では、ハープの協奏曲(約15分)を間に挟んで踊られるとのことですが、情緒も一転、まったく趣を異にする時間が楽しめる筈です。この日のリハーサルからだけでもそれは疑い得ないことと確信致しました。

約30分の公開リハーサルの最後にあたって、メンバーを呼び集めて挨拶するなか、「劇場が開いている以上、我々舞踊家としては、充分に配慮しながら、出来ることをやっていくことで、これからも世界に向けた発信を続けていきます」と金森さん。常に歩みを止めない姿勢には胸が熱くなります。「これからも引き続き、ご支援宜しくお願い致します」の言葉に、恐らく、その場にいた全員が心のなかで「勿論です」と返していたのではなかったでしょうか。その気持ちの籠もった拍手がスタジオBに響いていました。

「サラダ音楽祭」本番まで残すところ一週間。これからも一切妥協することなく、実演の精度を極限まで上げながら、当日の舞台を迎えるのでしょう。ご覧になられる方、感染状況、健康状態ほか、本当に気を遣うことと思いますが、その分も、忘れられない舞台になること間違いありません。ご堪能ください。

(shin)

「活動支援会員対象の「サラダ音楽祭」公開リハーサル(2日目)を観てきました♪」への5件のフィードバック

  1. shinさま
    今日も暑かったですね!
    ブログアップありがとうございました!
    私は昨日行ってきました♪
    今日のリハーサルの最後は、メンバーを呼んでの挨拶だったのですね。
    shinさんは本番には行かれないそうなので、最後に今のメンバーに拍手ができてよかったですね。
    名残惜しかったことと存じます。

    新潟県もどんどん感染者が増えてきました。
    躊躇われるところですが、本番は行く予定です。
    帰ってきたらしばらく籠ります。

    本番のブログ記事は東京在住の かずぼさんが書いてくださいます。
    どうぞお楽しみに♪
    私も何かコメントできればと思います。
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      コメント、有難うございました。
      おっしゃる通り、本日、Noismメンバーとしてラストの姿を見ることになったメンバーに対して心からの拍手を贈ることができて、その点、嬉しく思いました。

      Noismを介して知り合った舞踊家たち。
      これからも舞踊を見続けていれば、時間を隔てて、また確実に活躍する姿を見ることが出来るものと楽しみに思うことに致しました。
      奇しくも『過ぎゆく時の中で』と題された作品の一部を見詰めつつ、小さくはない淋しさは抱きながら、しかし、この先により大きな楽しみを先送りしながら…。
      そんな公開リハーサルでした。
      (shin)

  2. 【備忘録】
    公開リハの際、群舞作品で目にした舞踊家は以下の11名です。
    まず、井関佐和子さん、山田勇気さん(Noism0)、ジョフォア・ポプラヴスキーさん(Noism1)の3名。
    そこに女性舞踊家が4名、鳥羽絢美さん、西澤真耶さん、三好綾音さん(Noism1)、杉野可林さん(Noism1準メンバー)。
    で、男性舞踊家も4名で、林田海里さん、チャーリー・リャンさん、スティーヴン・クィルダンさん、中尾洸太さん(Noism1)の11名でした。(…一部、修正させていただきました。申し訳ありませんでした。)
    本番も同じでしたでしょうか。
    (shin)

    1. 出演者はその通りです。
      プログラムにもメンバーの名前は載らないので貴重と思います。
      (fullmoon)

      1. fullmoon さま
        ご確認いただき、有難うございました。
        【備忘録】の体で残しておく意味にも触れていただき、お気遣いに感謝します。
        (shin)

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