公開リハB日程は金森さん『クロノスカイロス1』、疾走再び!

2019年12月5日(木)12:45のりゅーとぴあ・劇場、メディア各社も多数駆け付けるなか、B日程の公開リハーサルが行われました。劇場内へ進むより以前に、ホワイエから既に、各社ともリハ後の囲み取材を念頭に、予め機材を構える位置を想定して準備を進めているなど、これまでにないほどの念の入れように映りました。

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スタッフから場内へ促されるに際して、この日見せて貰えるのが、金森さんによる『シネマトダンス-3つの小品』のうち、Noism1出演の『クロノスカイロス1』と聞かされ、内心小躍りしたのは私だけではなかった筈です。先日の森さんの疾走する新作リハと併せて観ることが出来るのですから。

で、場内に入ると目に飛び込んで来たのは、濃淡はあるもののピンクで統一されたタイツ姿の舞踊家10人。

その10人、デジャヴかと見紛えるほどにこの日も疾走しているではありませんか。

バッハのチェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052。まずは林田さんとカイさん、そこに西澤さん、三好さん、鳥羽さん、チャーリーさん、スティーヴンさん、そして井本さん、池ヶ谷さん、ジョフォアさん。走って入ってきては踊って走り去る10人。挟まれた時間に示すソロ、デュオ、デュエットそして群舞のヴァリエイションが目を楽しませます。

この日は「映像、照明もなく、身体だけで、およそ3割~4割」(金森さん)とのこと。ラスト、音楽が止まったタイミングで、金森さんから「Are you alive?(どうだい、生きてるかい?)」と声がかかるほどの激しい「Run & Halt(駆け足と停止)」の連続。先週創作過程を見せていただいた森さんの『Farben』と併せて「ホントに大変そう!」とは思いましたが、彼らなら魅せてくれる筈、その確信に揺らぎはありません。そして、この2作、同じ「疾走」でも、その趣きやニュアンスなどを全く異にしていますから、楽しみで仕方ない訳です。

最後、金森さんからは走る姿勢やら、リフトの具合やら、ストップした際の頭の位置(向き)やら、主に英語で次々細かいチェックが入っていきました。動きの質がブラッシュアップされ、まだ見ぬ6割~7割が加わった「作品」は物凄いことになりそうです。

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リハーサルの後、金森さんと森さんの囲み取材が行われました。畢竟、質問は活動継続に絡むものが多くなりがちでしたが、金森さんは「作品を発表する際には、先を見据えようとするのではなしに、常にこれが最後の作品になってしまうかもしれないと思っている」など、特段それを誇大視することなく、作り手普遍の思いを語ることで応じているのが印象的でした。

そして自身の新作3つそれぞれについて、『クロノスカイロス1』は消えゆく時間、『夏の名残のバラ』は齢を重ねて、老いと向き合う舞踊家、『FratresII』は自己と向き合い、どれだけ闘い続けるかがテーマであると紹介してくれたうえで、『クロノスカイロス1』は個々の舞踊家による振付を基にNoismらしい集団性の表現を目指したものであると語り、また、『夏の名残のバラ』に関しては、井関さんが「新潟の舞踊家」として15年間積み重ねてきた踊りを観る醍醐味を味わって欲しいとの思いに力を込めました。

また、今回招聘した森さんに関しては、同世代のライバルとしながら、「凄くエモーショナル。音楽が持つエモーションが森さんのなかで増幅されていく。彼の良さとして。端的に言えば金森穣とは違う。その違いを感じて欲しい」と語りました。

8年振りにゲスト振付家を招き、今までにない映像の使い方をしている等々、これまで観たことのないNoismが見られる、「Noism第二章」にふさわしい新作公演として、クリエイションも最終盤に差し掛かっている様子が和やかなうちに語られました。

新潟公演、埼玉公演ともにチケット好評発売中。また、新潟公演中日12月14日(土)の終演後にはサポーターズの交流会も開催致します。そちらもふるってご参加ください。

(shin)

「公開リハB日程は金森さん『クロノスカイロス1』、疾走再び!」への2件のフィードバック

  1. shinさま
    ブログアップありがとうございました!
    こちらも「全力疾走」とは驚きました!
    まさに「Are you alive?」ですよね(そういう意味だったのね~)。
    金森さんはほとんど英語で話すので 何を言っているのかわかりませんでした~。。
    英語の勉強をしなくちゃ。

    ピンクのタイツが印象的です。
    とてもキュートでしたね~♪

    皆さま、ぜひぜひご覧ください!

    「クロノスカイロス1」ということは、2や3もあるということでしょうか。
    ますます楽しみです♪
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      コメント、有難うございました。
      ピンクのタイツ、とてもキュートでしたね。
      ここにも「Farben(色)」が溢れていましたよね。
      しかし同時に、(鳥羽さんをはじめ)舞踊家たちが舞台奥方向を向き、客席側に後ろ脚を見せて踊る際など、
      その鮮やかな「ピンク」を内側から押し上げてくる足の筋肉の存在感に圧倒されそうでした。

      話は変わって、囲み取材でのやりとりからもう少しご紹介します。
      22年間の欧州生活から日本に戻ってこられた森さんは、
      りゅーとぴあで行うNoismとの創作の環境が、欧州でやってきたそれとほぼ変わらないものであり、ドイツから日本へのトランジション(推移)が極めてスムーズであったと語り、それを受けて、金森さんも劇場文化の本丸・欧州と違わないことを改めて「新潟市民として誇って良いこと」と位置付けました。
      同時に、森さんは、在欧時に遠く離れたドイツから見詰めていたNoismの信念や覚悟を今、ビリビリ肌で感じているとし、自分自身の今を投影した作品を発表したいと胸中を語りました。
      また、互いの作品の印象を訊ねる質問に対しては、ふたりとも「未だ見ていない(翌金曜日、「通し」を見る予定だそう)」、否、「見ないようにしている」と言い、そのあたりの事情として、金森さんが、作り手は自信過剰でありながらも、とても「フラジャイル」なものと丁寧に説明してくれました。そして「だから、(お互いの作品の印象などは)訊いちゃダメなんだよ」と、この日の和やかな雰囲気のなか、笑いをとることも忘れない金森さんでした。
      …と、そんな感じでしたかね。
      雰囲気の一端でも伝わりましたら幸いです。
      (shin)

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