Noism2『よるのち』中日、「さ、噛むまでよ。噛むだけ。」

2017年6月24日(土)、Noism2特別公演『よるのち』中日は2公演の日。
前日に続いて私の2度目の鑑賞は、18:00からの早い回でした。
初日の舞台を観て、私に書き得る大概のことは既に書いてしまっているため、
今日は短めに。

(この投稿は、初日のコメント欄に載せていたものを、読みやすさに配慮して、
若干の加筆・修正を施したうえで、独立した投稿に改めたものです。
その点、お断りしておきます。)

前日はド正面、議場の「36番」椅子席に座ったのですが、
この日は角度を付けて、正面上手側最前列のクッション席を選びました。
すぐ前を、鳥羽さん、西岡さん、秋山さん、西澤さんはじめ若い身体が
空気を震わせながら妖しく舞い踊るのを直視できる席です。
臨場感たっぷりに、大迫力で舞台を満喫できる点で、ここ、お勧めです。

8人の若手舞踊家揃って、大熱演の『よるのち』。
2回目の鑑賞となるこの日は、
片山夏波さんのダンスに目を奪われました。
目の動き、表情を含めて、
まさに何かが降りてきて憑依し、彼女の肉体を借りて踊っている、
そうとしか思えないような凄みに溢れていました。
そして、ラスト、彼女が見せる象徴的な「噛む」行為は、
驚愕で、身震いがするほどです。

『よるのち』、この雰囲気たっぷりの舞台に向き合うのに、
何も難しいことを考える必要はありません。
作品中間部の鳥羽絢美さんの台詞「さ、噛むまでよ。噛むだけ」が
そのあたりを端的に表してくれているとも言えます。
身構えることなく、ただ見詰めるのみです。
私たち観客は目で「吸血」するのでしょう。
(もっとも、舞台での「吸血」行為も「噛む」かたちでは行われていませんでした。
それではどうやるのかというと、
冒頭の秋山さんの語りに表れる仕草からほぼ一貫して、・・・
おっと、それは書けません。見てのお楽しみということで。)

・・・しかし、そもそも観客は「吸血」する側でしょうか、
それとも、される側でしょうか。
PCの前でこれを打っている私は、
見終わるや否や、次が待ち遠しい気分になりました。
どうやら、「吸血」されて、
「一瞬の痛みだけを受け、実感なるものが作る世界から逃れる」(平原さんによる台本)
気分を味わい、「次の痛み」が待ち遠しくなってしまったのでしょう。

ご覧になられたみなさんはどんな印象をお持ちでしょうか。
コメント欄にてご紹介頂けましたら幸いです。
残すは、楽日の2公演。
未見の方は是非ともお見逃しなく。 (shin)

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