Noism Company Niigata 17thシーズン活動評価結果公表さる

11月8日、新潟市のHPにおいて、過日の有識者会議(9月22日)での意見交換を踏まえるかたちで、Noism Company Niigataの17thシーズン(令和2年9月から令和3年8月まで)の活動評価結果が公表されました。

詳しくは次のリンクからご覧ください。
17thシーズン(令和2年9月から令和3年8月)活動評価の結果について

市による総合評価は「B」(評価指標達成)で、「所見」には次のような記載が見られます。
>全体を通して目標達成に向け善処していることが認められる。
>観客層の拡大に努めたことを評価する。
>地域貢献に資する活動は、その内容について常に改善を図り、参加者をはじめ市民の満足度や認知度の向上に努めていただきたい。また未達成の項目については原因を分析し、来シーズンの目標達成に努めていただきたい。
>活動には多額の公費が投入されており、市民の厳しい目が注がれていることを再認識し、…市民の文化芸術活動の振興に貢献していただきたい。

ご参考までに前16thシーズン(令和1年9月から令和2年8月)活動評価についてもご覧下さい。

この間、「全体を通して目標達成に向け善処している」ことは、16thシーズンと17thシーズンそれぞれの評価項目における、(新潟)市評価のA・B・Cの数に明瞭に現われています。2シーズンの比較をご覧下さい。尚、( )内にはそのパーセンテージとNoismによる自己評価数を示しています。
(評価のA・B・Cとは次の内容を示すものです。「A」:評価指標達成かつ達成度・内容が優れている、「B」:評価指標達成、「C」:評価指標未達成)
16thシーズン(全29項目): 
「A」市評価4(13.8%・自己評価5)、「B」市評価18(62.1%・自己評価15)、「C」市評価7(24.1%・自己評価9)
17thシーズン(全26項目←「オープンクラス」への評価4つがひとつに纏められたことによる3項目減):
「A」市評価8(30.1%・自己評価8)、「B」市評価17(65.4%・自己評価16)、「C」市評価1(3.8%・自己評価2)

目指されるべきは評価指数達成を示す「B」以上であるなか、「A」が倍増(4→8)していると同時に、「C」はひとつのみ(7→1)と大幅にその数を減じています。で、そのひとつの「C」というのが、「地域貢献」中の「新潟市民からの認知度の向上」を評価項目とする「Noismワンデイスクール」であり、「2回以上」開催という評価指標において、前16thシーズンが無開催だったところ、17thシーズンは1回開催しており、評価指標には達していないことから「C」は「C」でも、そこに改善努力は認められ、そうしてみますと、17thシーズンのNoismは、すべての項目において、真摯に成果をあげてきたことがわかります。

更に、17thシーズンにおける成果目標の視点毎の市評価A・B・Cの内訳は以下の通りです。尚、( )内には前16thシーズンの数字を示し、数値の増加(=改善)が読み取れる部分には下線を付しました。
上演活動: 「A」1(0)、「B」4(5)、「C」0(0)
地域貢献: 「A」5(3)、「B」3(3)、「C」1(6)
国内他館との連携: 「A」2(1)、「B」2(3)、「C」0(0)
Noism以外の作品鑑賞: 「A」0(0)、「B」2(1)「C」0(1)
コンプライアンスの遵守: 「A」0(0)、「B」4(4)、「C」0(0)
職員の労務管理: 「A」0(0)、「B」2(2)、「C」0(0)

こうして各視点を通覧してみますと、Noismの活動そのものや鑑賞に纏わる評価(上の4つ)はグンと上がっていて、運営体制ほか(下の2つ)も安定し、悪くないものとして評価されていることが充分に読み取れるかと思います。

それにしましても、気になるのは、この度、こうした高評価を下した新潟市が、件の「レジデンシャル制度」見直し協議において、「Noismありきではない」と強調したうえで、自らを活動拠点と活動費の一部を支援する立場であるとし、「実施主体」りゅーとぴあとの間の役割分担を明確化した発表を行っていることです。更に、中原市長が、その流れで、「条件が整えば10年継続できる。10年後には公募を行う」という方針を示していることも、以前、このブログでご紹介していますが、なんとも解せない話です。

今、先の見えない時代にあって、ここですぐに「11年目以降」の将来の安心など得られないとするなら、この1年、そして次の1年、更にその次も、とそんな具合に、Noism Company Niigata と新潟市民の蜜月を形作ろうとするベクトル、或いはサポートこそが求められているのだろうと思うものです。鑑賞は支援と同義です。是非とも、公演会場で一緒に心を震わせましょう。私たちには金森さんとNoismが必要なのですから。

(shin)

「Noism Company Niigata 17thシーズン活動評価結果公表さる」への2件のフィードバック

  1. shinさま
    活動評価結果、詳細ありがとうございます!
    16thシーズンに比べて17thシーズンはグンと評価アップ!
    うれしいですね♪

    それなのに、shinさんも書かれているように、あの「レジデンシャル制度」見直しって、いったい何なのでしょう!??
    「制度ありき」で舞踊芸術を縛らず、柔軟な対応ができるようにしてほしいものです。
    金森穣NCNに寄り添い、舞踊文化、劇場文化の発展に、共に寄与し続ける 新潟市とりゅーとぴあ(財団)であってほしいです。

    今日の新潟日報に『かぐや姫』第一幕 東京公演の評が掲載されていました。
    りゅーとぴあでも11/20に公演があります。

    国内外に向けて一流の芸術作品を発表し続けている金森さんを、諸手を挙げて歓待こそすれ、「期限付き」の制度を作ってみすみす自ら手放そうとするとは、なんともったいないことでしょう。

    『境界』公演も迫ってきました。
    「鑑賞は支援と同義」。その通りです。
    皆さま、公演会場に足を運び、金森穣とNoismを支援、応援いたしましょう!
    (fullmoon)

  2. fullmoon さま
    コメント、有難うございました。
    新潟市からの評価が概ね妥当性のある高評価だったことは本当に喜ばしいことでしたね。私たちの感覚で見ても、金森さんとNoismは市民への浸透に相当腐心されていたことが窺えただけに。

    (今、本当に案じているのは、「レジデンシャル制度」の論議の行方なのですが、この活動評価結果と分離された感もあり、それはそれで心配な気持ちが否めません。)

    で、(とはいえ、)この先の活動評価に関して、老婆心ながら、若干の心配もなくはありません。
    それは、17thシーズンが叩きだした高評価が、そのまま新たな「評価指標」(「B」評価)に横滑りしたりするようなことになると大変だということです。常に改善を求められることは仕方ないとしても、専属スタッフは4人でしかありませんし、一年は365日(或いは366日)でしかない訳ですから、元来、全項目において、青天井で右肩上がりを更新し続けていくことは至難な訳、というより、一言、無理な道理です。
    更に、「達成度・内容が優れている」との評価を指す「A」評価にしたところで、数字の顕著な向上が認められなければ、「A」の継続とはならないのでしょうし、実質、毎年、「評価指標」のハードルが上がり続けていくとなれば、相対的に、未達の「C」と見做されるケースも出てこないとは限りません。

    そうした意味合いから、市側には今後も妥当性のある適切な「評価指標」の設定をしていって欲しいですし、もっと言えば、この先、キッチリ固定化された感のある「26項目」だけではカバーし切れない新たな要素が生じてくる可能性もあります。市側には、正当な評価を下せる指標、或いは視座への感性を求めたいと思う次第です。

    また、私たちが取り組むべきことのひとつに、「Noism1 新潟公演来場者数」の増加に向けた発信力を強化し、行使するということがあるかもしれませんね。17thシーズンの「評価指数」として掲げられた来場者数が、コロナ禍の前、15thシーズン実績の「2721名以上」に対して、実績は「2076名」だったことから、評価指標に変化がなければ、約33%増が目指すラインということになり、それは、観客「3人」毎にプラス「1名」の新たな観客が生み出される必要があるということを意味します。なかなかのハードルかもしれませんが、いつも大きな感動を貰っているNoism1新潟公演の項目に「C」評価があってよい訳がありませんから、各自、一層の取組みが求められると感じた次第です。

    このあと、今月中には、新たな「レジデンシャル制度」についての何らかの発表がある筈です。詰めの協議を経て、Noismという世界に冠たる文化コンテンツを有する新潟市、そうした豊かさの側面がよりクロースアップされたものになることを願ってやみません。

    また、fullmoonさんが書いておられた本日の新潟日報朝刊掲載の東京バレエ団『かぐや姫』初日公演の公演評(上野房子さん)、大いに喜ばしく、頷きながら読みました。これからご覧になる方、期待を募らせつつ、新潟公演初日まで指折り数えて待っていてくださいね。
    (shin)

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