『記憶の中の記憶へ』から1週間余、「ゲスト!小林十市さんでーす!」のインスタライヴは超脱力系♪

2021年10月25日(月)、予定されていた18時半より15分ほど早くそれは始まりました。「それ」とは、ゲストに小林十市さんをお招きした金森さんと井関さんによるインスタライヴ。予定が繰り上げられた理由はゲスト・十市さんのお腹の空き具合によるものとのことで、ここでもキーワードは「十市さんのお腹」だったことになります。(笑)私は告知されていた18時半でも間に合わないことが確実だったため、最初からアーカイヴ狙いでしたから、直前の変更による影響はほぼ被ることもありませんでしたが…。

そんなふうに始まったゲストシリーズ初回のインスタライヴ(58:54)です。もうとことん、潔いくらいに脱力系のトークが展開されていきました。今回は、その雰囲気をお伝えすることを主眼に書いてみますが、開始に間に合わなかった人も多かったでしょうし、直に皆さんの耳で、実際の脱力具合を確かめて欲しいものです。インスタライヴ「ゲスト!小林十市さんでーす!」のアーカイヴへはこちらからどうぞ。

☆十市さんの膝
『記憶の中の記憶へ』は、脱力がテーマの『エリア50代』のソロとは真逆。運動量が莫大に増え、「強い身体」を求められたときの反動が膝にきた。その膝は治療中だが、半月板の内側のすり減りは年のせいで、手術は不要、「十字靱帯は大丈夫なので鍛えてください」と言われたと明かす。
「皆さん、聞いて下さい。この(十市さんの)膝は私のせいじゃありません」(金森さん)「勿論、穣くんのせいじゃない。そんなこと思ってない」(十市さん)「十市さんファンに恨まれる」(金森さん)「そんなことはない」(十市さん)

★50代の十市さんが挑んだ『記憶の中の記憶へ』
「楽しかった?」(金森さん)の問いに、「はい」と答えた十市さん。しかし、初日、最初のピルエットがまわれなかったと後悔。「力が出せなかった。燃え尽きようと思ったけど、先に力尽きちゃった。そこが残念だったかなと」とし、また、ゲネプロ、本番初日、本番2日目と踊ると、3日目(本番2日目)には「回復していない。それが若い時との違い」と感じるとも。

☆「ゆるい、頑張らずに踊れるは妄想」(金森さん)
「『楽で、お客さんが喜んでくれる』はそうそうない。振付家から作る段階で、ツラいかどうか、もうちょっと楽にしてあげようか、というのはインスピレーションにない。最初から『楽に』を前提にしたりはない」「ダンサーが『今、いいな』というのを積み重ねていって、結果、そんなにシンドくなかったら、それはラッキー」「ツラくある必要があるとは思ってないけど、結果的にやっぱりある程度のエナジーは要るし」(金森さん)
十市さんは「インスタのピルエット、成功したところしかあげてなかった」のに、そうと知らず、それを見たから「まわるのは負担がないんだと思って振り付けたんだけど」と金森さん。
「今回、穣くんの腕の動きを何とか真似したいと思って頑張った。『大きく、遠く、広く、デカく』、そうしたら肩が痛くなった」(十市さん)
3人で踊る場面、プリエの深さが全然違っていたが、周りがちゃんと固めてくれた。また、いつも、若手には「枠からはみ出さないと…」と言っているのに、枠に収まっている自分っていうのが、「違うじゃん」と十市さん。「本番ではふたり(金森さんと井関さん)を脇に、『松葉杖か』っていう。それで思いっきりプリエしましたよ。…今回、Noismとの共演ということで、自分のなかでも最低限、ここまではみたいなのがあった」とも。

★「今回の作品は間違えやすい作品」(井関さん)
「凄いカウントするよね。ギリシャとか、8と10だっけ。なんとなく数えているふりしながらフレーズで(踊っていた)」(十市さん)
「本当に集中してないと間違えそうだなぁというのが結構あった」(井関さん)「今回、ちょっと振りが違った?どう違う感じだった?」(金森さん)「足にきた」(井関さん)「えっ、プリエ?」(十市さん)「穣さんの作品、結構、プリエ多いんだけど。ベジャールさんに寄せているって言ってたじゃない、穣さんのなかで。イメージが、結構、2番プリエとか多いんじゃない」(井関さん)

☆「兄ちゃんのなかで、オレのはシンドイっていう固定観念が…」(金森さん)
「次はまた違う感じのを」(金森さん)「次があるの?」(十市さん)「次があったら、違う感じの作る」(金森さん)「嬉しい」(十市さん)「この感じやったじゃん。おいら、同じ感じの繰り返すの嫌な人だから」(金森さん)「(Noism)0に特別出演して貰って…。0は結構厳しいですよ」(井関さん)「勇気さんの背中、テーピング見たとき、びっくりしちゃって…」(十市さん)「身体が痛いけど、集中したときの集中力が凄い。若い人たちのエネルギーも良いんだけど、それとはちょっと違う…」(井関さん)

★「十市さんって、一緒に踊ってて、凄い目を見てくれる」(井関さん
「凄く踊りやすい。いろんなダンサーと踊ってきましたけど、結構少ないんですよね。目をただ見てるだけじゃなくて、その人のなかに入ってくる、その感じが」(井関さん)「昔からそう?」(金森さん)「芝居やるようになってからかもしれない」(十市さん)「どんなに上手い人と踊っていても、そこの通じ合いがないと舞台に立っていて、全然楽しくないから、そういう人と踊れることは本当に幸せ」(井関さん)

☆「脱力」をめぐる応酬も…
翌日10時からというレッスンにも、いかにも及び腰で「脱力しなきゃいけない」とする十市さんに、「脱力する前に一回あげなきゃ」と金森さん。十市さん、すかさず「脱力するウォームアップで」と返すも、金森さんからは「脱力はウォームアップ要らない」と。で、負けじと、十市さん「脱力するためのウォームアップを脱力してやって、脱力する踊りを踊って…」と言ったのですが、金森さんから「でも、そんなのばっかりやってるとまたダメになるから、稽古は稽古でして、脱力系を踊って…」と敢えなく一蹴されてしまう十市さんでしたが、「愛されキャラ」振りはよ~く伝わってきました。

…とまあ、そんな感じにしてみました。
「伸びてきた髪を週末に切る予定」の十市さんをゲストに迎えたインスタライヴ、幾分かだけでも紹介できていたなら幸いです。でもまあ、どこをとっても楽しい話ばかりですから、一番は、実際にアーカイヴを聴いてみることですけれど。
それでは今回はこのへんで。

(shin)

「『記憶の中の記憶へ』から1週間余、「ゲスト!小林十市さんでーす!」のインスタライヴは超脱力系♪」への1件のフィードバック

  1. shinさま
    お忙しい中、ブログアップありがとうございました!
    超楽しい、大笑いのインスタライヴ。
    ほんと、アーカイヴがあるのはありがたいですね。
    十市さんをお迎えしてのトーク、これまでにない脱力系の雰囲気でした♪
    Noism0にぜひぜひ十市さんをお呼びしてほしいですね。
    「違う感じ」の作品、観たいです!
    (fullmoon)

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