「私がダンスを始めた頃」②  浅海侑加

初出:Noismサポーターズ会報31号(2017年5月)

私が3歳の時、突然「バレエがしたい…」と母に言ったそうです。
バレエを観た事もなければ、周りに習っていた人もいなかったのに、「バレエ」なんてどこで知ったのだろうと・・・また、母は昔バレエを習うことができず、いつか娘に習わせたいと思っていたので、3歳の私が言った言葉にはとても驚いたそうです。

私は見学に連れて行ってもらい、お教室の隅で見学をしていたはずが、急に踊り出したそうです。 これなら習わせても大丈夫だと母は思い、教室に通う事になりました。

音楽が聞こえてくると、どこででも踊り、ふと我に返って恥ずかしくなって、顔を赤らめたり、デパートのBGMに合わせて階段を登ったりしていました。(今でもやっちゃう時があります)

国語の授業の音読や、人前に出て話をするだけで、心臓バクバクになる私が、舞台に上がって、違う自分になったかのように踊れることを不思議に思います。
そのマジックのようなものがあるから、私は、今でも踊り続けているのだと思います。

(あさうみゆか・1992 年愛媛県生まれ)

*2019年7月退団

*2020年9月よりNoism2リハーサル監督に就任

「「私がダンスを始めた頃」②  浅海侑加」への6件のフィードバック

  1. こうしてウェブに掲載してみますと、
    カテゴリー機能やタグ機能を使って、
    リレーエッセイを並べて読むことが簡単にできてしまうのですね。
    で、気付きましたのは、①池ヶ谷さんと②浅海さんが共に、
    「3歳」のときにダンスを始められたこと。
    些細な気付きですが、「へぇ~、そうかぁ」って感じでした。
    皆さんはどう読まれましたか。
    次回は、チャン・シャンユーさんを掲載予定です。
    お楽しみに♪
    (shin)

    1. バレエ教室の場合、「幼児科」を3歳からとしていることが多いです。それで女性の場合は3歳で始める人が多いような。
      男性の場合は姉妹のレッスンについていって見てたらハマった、みたいなことが多々あり、もっと遅くなってから (と言っても小学校低学年のうちくらいに) 始めるようですが。中には成人男性の劇団員がトレーニングの一環として開催されたバレエクラスを受けたらハマり、そのままプロダンサーになった人もいますが、これは例外的ですね。
      一般的に開く身体を獲得するには、小学生から思春期までの成長期に正しいバレエの訓練を受けていないと手遅れのようです。

      1. あおやぎ さま
        3歳!そうなのですね、やはり。

        男性の場合に関しては、
        元メンバーの中川賢さんが、
        まず、お姉さまがやってらしたところ、
        兄弟クラスに呼ばれて、嫌々始めてみたものの、
        同じ境遇の何人かいた男子たちがみんな辞めていき、
        気付くと自分ひとりになっていた…、
        とそのようなことを話されていたのを思い出しました。
        (shin)

  2. 浅海さんも池ヶ谷さんも、子どもの時から超カワイイですね♪
    踊ると別人に変身!
    すごいことです。
    (fullmoon)

    1. fullmoon さま
      ふたりとも凛々しいですよね♪

      >別人に変身!

      スイッチが入るんですね、きっと。
      (shin)

  3. 皆さま
    「浅海さん、Noism復帰」のビッグニュース!(2020/8/26)
    それもNoism2リハーサル監督という立場で!
    今後のご活躍が期待されるというところですね。
    楽しみです♪
    (shin)

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