☆実験舞踊vol.2『春の祭典』/『Fratres III』プレビュー公演(『Adagio Assai』含む)(@穂の国とよはし芸術劇場PLAT)
2020年12月12日(土)、Noism Company Niigata「春の祭典/FratresⅢ」を観に、穂の国とよはし芸術劇場PLATへ行きました。

「とよはし芸術劇場PLAT」。
駅から専用通路で直結しています。
豊橋は「愛・地球博」の際に乗り換えで駅を利用しただけで、街を訪れるのは初めてです。また、とよはし芸術劇場PLATについては、知り合いがこの劇場の特色でもあるアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作活動をしたことがあり、「劇場スタッフが親切で市民とも交流できて良い環境だった」という話を聞いて、いつか来てみたいと思っていました。

劇場に到着すると、地元の方に混じり、東京や新潟でよくお見かけする方々もいらっしゃいます。また、りゅーとぴあの仁多見支配人もロビーでにこやかに応対されていました。
とよはし芸術劇場PLATの主ホールは客席が傾斜に配置され舞台との距離が近く、舞台の高さがあまり高くない(椅子の座面の高さ程度)のが特徴と思います。それと客席がコンパクトな割に天井が高いです。ダンスや演劇にとても良い環境のように感じました。

各演目の印象を簡単に述べます。「Adagio Assai」は、照明の効果で、井関さん山田さんの舞踊がより際立ってみえました。8月のプレビュー、9月のサラダ音楽祭と3回目の鑑賞ですが、よくよくみるとお二人の踊りはなかなか噛み合わず(もちろん意図的)、ただ別れのストーリーという受け取りではすまないようです。
「FratresⅢ」は「Adagio Assai」の暗転から続けて上演されました。中央でもがき苦しむ金森さんと、高い緊張状態が伝わる群舞。観る方も緊張感MAXのところで「※」が落ちてきます。これには毎回はっとさせられます。先日観たベジャール「M」の大量の桜吹雪が落ちて散るシーンが蘇り、あの時も同様の衝撃・感動でした。そしてふと思ったのが、サラダ音楽祭での「FratresⅢ」の名演は、都響との共演もさることながら、「※」の演出がない分、通常よりも出し気味にしていたのかな、と。
「春の祭典」は8月のプレビュー公演で観た際は全容が把握できず(いろいろ見落としているのでは)と思いましたが、再び観ることで前より深く感じることができました。数ある「春の祭典」の中でも、生け贄を選ぶ(というか押しつける)過程が陰湿で、いじめ問題のように、弱者をターゲットにすることで自分を守ろうとする希薄な集団性を思います。今回は新メンバーも加わり、この難曲を見事に演じていて素晴らしかったです。(準メンバーの樋浦さんが出演されていなかったのは残念でした。)
終演後は、会場中、大きな拍手でダンサーをたたえます。止まないカーテンコールにこたえ、客席から金森さんが登場しました。金森さんの着ているTシャツの背中にはかわいいイラストが描かれていました!(金森さんと井関さんでしょうか?)

駅前にきれいなイルミネーションが!
「集団性」の難しさ、尊さ、危うさ、といったテーマが込められた今回のプレビュー公演。本公演ではどのように変化するのでしょうか(演る方も観る方も)。とても楽しみです。
(かずぼ)
かずぼ さま
ご丁寧なレポート、どうも有難うございました。
拝読し、「行きたかったなぁ」とこみ上げる思いを禁じ得ません。
でも現状、仕事柄、無理はできないので、
しばらく県外公演は我慢しなきゃってところがツラいです。
ですから、読ませていただき、嬉しかったです。
どうも有難うございました。
それと、可愛いイラスト入りTシャツも気になります。(笑)
明日のインスタライブでそのあたりも触れて欲しいですね。
これからもどしどし感想をお寄せいただけたらと思います。
ひとつ宜しくお願い致します。
(shin)
かずぼ さま
素敵なレポート、どうもありがとうございました!
会場でお目にかかれてよかったです♪
shinさま
コメントありがとうございます!
今回の『Adagio Assai』では、井関さんと山田さんは映像の後ろに行くことはありませんでした。
サラダ音楽祭の時は後ろがないので、行けませんでしたが、
行けないのと、行かない、のでは違いますよね。
でも、ステージの都合もあるので、今回も「行けなっかた」のかもしれませんが・・・
明日のインスタライブではそのお話も触れてほしいものです。
『FratresⅢ』素晴らしかったです!!
池ヶ谷さんのパートは準メンバーの杉野可林さんでした。
音に合わせて全員で踏みしめる足音が大きく響き、少し遅らせているように聞こえました。
「※」が降って、拝みたくなるくらいの神々しさでした。
見てはいけないものを見ているような・・・
『春の祭典』は、最初の椅子の取り合い(?)が、前にも増して、「嫌々」な感じがすご~く表れていました。
生贄を選ぶ時もそうですし、表現が深まっていました。
そして最後の方は、前とは展開が変わったように思いましたが、どうなのでしょう??
この作品で、Noism1中尾洸太さん、初お目見え!
溌溂としていました!
Noism2の新メンバーたちもとてもよかったです♪
そして、気になる金森さんのTシャツですが、私の席からは、イラストの柄までは見えず・・・残念・・・
観客は超満員でした!
マスク着用や消毒、検温はもちろん、登録要請もありましたが、座席は ひとつおきなんてことはなく、お隣さんたちと並んで仲良く鑑賞しました。
私のすぐ斜め前の席は、おなじみの久志田渉さん。
終演後は、Noism2リハーサル監督の浅海侑加さんに会えました♪
さて、豊橋には初めて行きました。
こじんまりした落ち着いた街で、市電に乗って吉田城跡や、豊橋公園、市役所展望台に行きました♪
日帰りもできたのですが、一泊してよかった!
翌朝の豊橋駅で、金森さん、井関さんに偶然お会いしました♪
メンバーたちもお見かけしましたよ!
豊橋は名物も各種いろいろあるようで、また行ってみたい街です。
お天気が良くてよかったです。
明日は金森さん・井関さんインスタライブ、楽しみです♪
(fullmoon)
shinさま、fullmoonさま
こんばんは。コメントありがとうございます。
先日新潟でお会いした際、「豊橋と京都公演は行けないかも」とお伝えしましたが結局来てしまいました。
公式のレポートを読みましたが、来夏のチェーホフ国際演劇祭に招聘されているようですね。素晴らしいです!
その頃には新型ウイルスの状況や対処法が良くなって、無事開催されることを願うばかりです。