シアター・オリンピックス:Noism0 『still/speed/silence』 9/20の回(サポーター 公演感想) 

2019年9月20日(金)、富山県南砺市利賀で行われているシアター・オリンピックスを観に行きました。

演目はNoism0『still/speed/silence』です。

富山県はおろか北陸地方に来るのも初めてです。利賀は山村で交通アクセスが良くなく、送迎はあるものの、この公演後は帰りの便がないため、10数年ぶりにペーパードライバーを脱出し、レンタカーで向かいました。とりあえず無事に帰れてほっとしました。

少し早く着いたので、グルメ館で昼食をいただき(ビーフストロガノフが美味しかった!)、近くの天竺温泉へ立ち寄り湯をしました。

「天竺」といえば西遊記で三蔵法師一行が目指した場所。また、今回は行けませんでしたが、村内には瞑想の郷もあり、この地のパワーを想像させます。

わずか5時間ほどの滞在でしたが、トンボやバッタなどの虫たち・ヘビ・大きい鳥(トンビ?)・イノシシ(の寝息)、半裸で川遊びをする外国人、に出会い盛りだくさんでした。

さて、前置きばかり長くなりましたが、Noism0『still/speed/silence』。

配布されたプログラムノートによると、作曲家の原田敬子さんには作品のタイトル(still/speed/silence)を伝えた上での委嘱だったそうです。りゅーとぴあの事業計画にも「3S(仮)」とあるのを見かけました。

※原田さんも書いていましたが、この「S」は鈴木忠志氏へのオマージュであることは間違いないでしょう。

ということで私は勝手に、鈴木忠志氏に金森さん井関さんの現在地を観せるような作品を想像し、「still/speed/silence」はとても金森さんらしい3語だ、などと期待していたのですが、期待は良い意味で裏切られました!目の前で絡み合う2人は妖しさ満点。人間ではない何かを感じさせます。

やはり原田さんの曲のテンションの高さが、この作品の方向性を決めたのだろう、と思いました。

また利賀山房のみならず芸術公園、村自体から感じるパワーにも音楽・舞踊が呼応しているような不思議な感覚でした。

観た直後から「もう一度観たい」「新潟や東京でも観たい」と思いましたが、やはりこの作品は利賀ならでは、なのかもしれません。

利賀で観ることができて本当に良かったと思いました。

(かずぼ)

「シアター・オリンピックス:Noism0 『still/speed/silence』 9/20の回(サポーター 公演感想) 」への5件のフィードバック

  1. かずぼ さま

    ご感想をお寄せいただき、
    どうも有難うございました。

    御大への思いと土地が持つ力とから、
    「そこ」でしか観られ得ない作品に仕上がっているのでしょうね。
    勿論、場所を変えて公演することだってできる訳ですが、
    場所を移してしまったら、
    もうそれだけで別物になってしまいかねないというか。
    明日(9/22)、観に行くのがますます楽しみになりました。
    そして楽しみな気持ちはグルメ館にも向かうことになりました♪
    初めての利賀、楽しんできたいと思います。
    どうも有難うございました。
    (shin)

  2. かずぼ さま
    昨日はお会いできて、うれしかったです。
    昨夜、ホテルに帰って、ホッとしたら、そのまま眠っておりましたm(__)m
    早速の感想をありがとうございました!
    ほんとうに素晴らしい舞台でしたね!!
    利賀が持つエネルギーと舞台からの強力なエネルギーに、すっかり呑み込まれました✨
    何回、鳥肌が立ったか!
    観れてよかったと真底思いました。

  3. shinさま、acoさま

    相変わらず拙い文章で恥ずかしい限りですが、このような機会をいただきありがとうございます。

    利賀に集う人達はパワフルで少しアウェー感もありましたが、新潟からいらした皆さんとお会いしお話できて気分が落ち着きました。

    今日は2回目、ラストの公演ですね。きっと素晴らしい公演になると思います。皆さんの感想も楽しみです。

    1. かずぼ さま
      一公演を残していたため、ネタバレできない制約のなか、お書きいただいたご感想には充分過ぎるほど期待を高めていただきました。感謝です。
      「利賀で観ることができて本当に良かった」、この一文に込められたものも今ならよくわかります。全く同感です。
      更に、祝祭空間であるだけでなく、「気」のようなものを発する利賀村も体感できました。凄い空間でした。魅了されますよね。

      更に、利賀村入りする際の緊張感漂う運転も、かずぼさんが書いておられた「天竺」に触発されて、大瀧詠一の『私の天竺』(『My Blue Heaven』、エノケンで知られる『私の青空』と同じ歌)など聴きながら(歌いながら)ハンドルを握ることで余計な肩の力を抜くことができました。

      日が違ったため、お会いできなかったことが残念でしたので、そちらはまた別の機会を楽しみに待ちます。
      (shin)

  4. かずぼさま
    素敵なご感想を、どうもありがとうございました!
    会場での突然の執筆依頼を快くお受けしていただき、感謝しております。
    作品も、利賀も、凄かったですね!
    終演後もお話しできてよかったです。
    そういえば、かずぼさんはBSNの取材を受けていらっしゃいましたね。
    放映が楽しみです。
    無事にお帰りになられたそうでよかったです。
    またお会いしましょう♪
    (fullmoon)

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