『ロミジュリ(複)』、「世界を驚かす」まであと2日!

Noism1×SPAC劇的舞踊Vol.4『ロミオとジュリエットたち』、
2度の公開リハーサルを観た感触から、この新作は「観た人の人生を変える可能性がある舞台である」と言っても、何ら大袈裟ではないと断言しましょう。
古典に則りつつ、現代的な問題意識をもって、それを脱構築して描かれる野心作。
支える突出した身体、そして押し寄せる言葉、音楽、文字、映像。
まさにこの時代における「総合芸術」が、
日本、まずは新潟から発信されることは誇り以外の何物でもありません。
世界初演まであと2日。きっと「世界を驚かす」ことになるでしょう♪
7月は今週末の新潟を皮切りに、富山、静岡、そして9月の埼玉を見逃してはなりません!

また、新潟3デイズのあとの公演地である、
富山・オーバード・ホールのHPでも
充実した『ロミジュリ(複)』特集ページをご覧いただけます。
Noismに関する様々に要を得た説明のほか、
退団される中川賢さん(富山県射水市出身)のコメントなども
紹介されていますので、是非お目通しください。
こちらからどうぞ♪

なお、残席僅かな公演日もあります。
お席の確保はお早めに。
(shin)

『ROMEO & JULIETS』メディア向け公開リハ、目の当たりにしたのは溢れる野心

前夜、蹴球の世界最大イベントにおいて、
我が国代表が、フェアプレーを巡るレギュレーションで予選を勝ち上がったことに対し、
「そもそも蹴球におけるフェアプレーとは何か」を問う姿を装いつつ、
ありとあらゆる場所から湧き上がる毀誉褒貶に接して、
正直、少なからず、困惑を覚えながらも、
しかし同時に、この時代にあってなお「侍」と称される者たちが
少なくとももう一度「世界を驚かす」機会を手にし得たことには
安堵と喜びを感じるという、複雑な心持ちで迎えた2018年6月29日(金)午後3時、
りゅーとぴあ・劇場の舞台で、
Noism1×SPAC劇的舞踊Vol.4『ROMEO & JULIETS』のメディア向け公開リハーサルを見せて貰い、
引き続き、金森さんの囲み取材にも参加してきました。

有名な「4大悲劇」もあるお陰で、物騒にも「ひとごろしいろいろ」として記憶される、
1564年(生年)から1616年(没年)を生きたウィリアム・シェイクスピア。
世界的に知らぬ人のない彼の400年以上前の戯曲が、
彼の生地ストラトフォード・アポン・エイボン(エイボン川沿いのストラトフォード)ならぬ、信濃川沿いのりゅーとぴあから、
今、金森さん+Noism1+SPACによって新たな息吹を吹き込まれ、
全世界に向けて発信されようとしています。

この日、メディアに公開されたのは、
先日、活動支援会員およびサポーターズにも公開されたのと同じ第一幕。
もとの戯曲で言えば、「第二幕・第二場」として知られる、
有名な「バルコニー」の場面までとなります。
(もっとも、今回の翻訳テキストをものした河合祥一郎氏によれば、
緞帳などなかった時代のシェイクスピアその人は
幕場割りを設けたりしてはいなかったそうで、
そのため、舞台の流れは、変にリアリズムを追求することなく、もっと自由に
クロスオーバーしたり、ワープしたりなどしながら移り変わっていくのが常で、
近代劇に慣れた私たちの目には「大胆」に映るものであっただろうそうですが…。
*角川文庫「新訳・ロミオとジュリエット」の訳者あとがきを参照されたい。)

この日は、照明も入り、衣裳あり、装置や小道具ありで見せていただきました。
なにより、衣裳の別が明らかにするのは、モンタギューとキャピュレットの区別ではなく、
更に重要な「別の関係」の区別。
恐らく、一目で理解、納得できることでしょう。
閉鎖的な舞台設定。監視とそれに続く威嚇、或いは鎮圧。「大公」の存在。
音楽、身体のみならず、押し寄せる言葉、文字、映像…。
今回のリハを見ていると、
前回、ブログを書いたときにも既に頭にあったのですが、
ミシェル・フーコーが別の著作『監獄の誕生』で取り上げたベンサム
「一望監視装置(パノプティコン)」の印象がより強くなったことも書き記しておきます。

「古典だからと古典的にやることには違和感を感じる」(金森さん)
「現代に置き換えた表現の方が、私たちにはより切実で、創る意義がある。
新しいロミオとジュリエットを表現していくのが、私たちの野心であり、チャレンジ。
演劇であるのか、舞踊であるのか」とも語っておられました。

『ロミオとジュリエット』と精神病棟、その2者に関して、
金森さんは、「現代の監視社会(=病院=精神病棟)の方が先にくる。
そこの患者たちが演じている」というヒントを与えてくれたうえで、
「現代の新しい価値観、新しい感情の在り様、人間や社会の複雑さや多様性など、
難しさに向き合おうとしている」のだとも。
また、今回、手話を作中に取り入れていることに関しては、
「言語表現と身体表現の橋渡しをする身体動作とみている」と説明。

「驚いているあいだにことが過ぎてしまう。3回は観た方がいい」(金森さん)

前回の公開リハを見て書いた以上に「分厚い」印象です。
舞踊というだけでは言い尽くせないその「厚み」は、
更に「総合芸術」の名に相応しい舞台になっていると言い切りましょう。
身体よりも、物語なのか。しかし、身体あっての物語でもある。
いずれにしましても、『NINA』とは対極に位置する創作という印象が濃厚で、
まず、驚きをもって凝視する以外に術はなさそうです。

プロコフィエフの音楽と
七五調という日本語の特性を踏まえて、歌うように語る河合祥一郎訳のテキスト
の相性について、金森さん、
「単なるアイディアではなく、インスピレーション(霊感)で、全て合うと気付いた」

そして最大の謎である「ジュリエットたち」という複数形については、
「最初はジュリエットはひとりでと考えていた。
しかし、未だかつてないような形でやろうと思った。
そして、役者と舞踊家半々をつかって創るとき、
出てない人がいない、『(カンパニーの)みんなが生きる』形を考えたら、複数になった。
もし、Noismが20人だったら、また違ったものになっていただろう」と、そのあたりの事情の一端を明かしてくれました。

発話しないジュリエットという制約のもとで描き出されるロミオとの「デュエット」。
そのリリシズムは、今風に言えば、「ジュリエット(たち)、半端ないって!
そんなんできひんやん、普通!」って感じです。(笑)

極めて、今日的な問題意識を取り込むことで、
古典作品を相手に「攻めている」感も強く漂うのですが、
根源的でオーソドックスな情感で貫かれている点で、
意外に、古典としてみても破綻がない感じがしたことも記しておきましょう。
しかし、このあと、まだ見ぬ第二幕で、
金森さんはどのような着地点を見出そうというのでしょうか。
まさに真の野心作!
一日も早くその全貌を目の当たりにしたいところなのですが、
今は、日一日と近付いてくる
全く新しい「ロミジュリ(複)」世界初演の日まで、
身中募る一方の興奮と向き合いながら、
あれこれ想像しては、楽しんで過ごしていこうと思っています。

なお、この日、Noismスタッフから、
『ロミオとジュリエットたち』特設ページがオープンしたとの告知がありました。
初めて明示されるキャスト表など興味深い内容です。
どうぞそちらもご覧いただき、是非とも「3回」劇場に足を運んで頂けたらと思います。(笑)   (shin)

Noism1×SPAC劇的舞踊Vol.4『ROMEO & JULIETS』公開リハーサル、分厚さに圧倒される

(*今回の記事は、富山公演の会場であるオーバード・ホールが発信するDMにも
転載される予定です。)

2018年6月16日、時折吹く風は肌に冷たく感じられながらも、動くと汗ばむという
寒暖が「混在」する土曜日の午後3時、りゅーとぴあ・スタジオB。
Noism1×SPACによる注目の新作、
『ROMEO & JULIETS』の公開リハーサルを観てきました。
この日朝の金森さんのツイートによれば、
参加申込者は43人。
いつものようにスタジオBの三方の壁面に沿って置かれた椅子に腰かけて、
第一幕の通し稽古を見せて貰った訳です。

りゅーとぴあ・劇場の舞台と同サイズで作られているスタジオBに、
プロコフィエフによるバレエ音楽が流れだすと、
前方には自らの体を叩き、身を仰け反らせ、煩悶、懊悩する舞踊家たち。
そして最背面に居並び、楽の音に口上を重ね合わせることで、
唱和される謡(うたい)に似た響きを重々しく立ち上げたかと思うと、
次の瞬間、あたかも将棋盤上にあって横一列に配された「歩」の駒が、
一斉に躙り寄りでもするかのように、
能を思わせる摺り足で観る者の側へと迫り出してくる役者たち。
それらすべてが渾然一体となることで発せられる「圧」。
「これから2時間ご覧あれ」と物語世界のとばくちで誘われるだけで既に、
良く知る「あの」古典的な戯曲とは異なる、
ただならぬ予感に包まれてしまう他ありません。
音楽と肉声、舞踊家と役者、身体と声、西洋と東洋、
更に、これまでの作品で目にしてきた三角柱の塔や車椅子、ベッドといった
「金森穣的世界」の記憶を呼び覚まさずにはおかない装置一つひとつに至るまで、
幾重にも重なり合う「混在」振りが示す「分厚さ」に目も眩む思いがしました。

伝え聞くところによれば、舞台は病院、それも精神病棟とか。
メンバーで最近鑑賞したという映画『カッコーの巣の上で』(ミロス・フォアマン)(1975)や、
ミシェル・フーコー『狂気の歴史』などをも彷彿とさせながら、
狂気と正気も「混在」していくのでしょう。

そして何より、タイトルが仕掛ける今回の配役も謎のままです。
池ヶ谷さん、浅海さん、井本さん、西岡さんと鳥羽さんの女性舞踊家5人が
「ジュリエットたち」であるだろうことは察しがつきましたが、
しかし、なにゆえ5人なのか。
更に、最も大きな謎は井関さん。果たして彼女は何者なのか。
5人を束ねる6人目なのか。

知らない者もないほど有名なシェイクスピアの戯曲に、多くの謎が「混在」し、
古典的な物語と、現代的な問題意識が「混在」する。
そうした多様に夥しい「混在」振りが私たちを途方もない幻惑へと導く作品のようです。
ならば、浴びるように観、浸るように観て、驚くこと。
しかし、緻密に構成された動きに至っては、
「謎」の対極にあるものとして観る者の目に飛び込んでくるでしょう。
その点に関しては揺るぎないものがあります。

金森さん曰く、役者の台詞はすべて河合祥一郎訳に拠っているとのことで、
多少、前後の入れ替えがある点を除けば、
他の『ロミオとジュリエット』の舞台となんら変わるものがないとのこと。
「それをNoismがやれば、こうなる」と金森さん。
役者の発する言葉と舞踊家の動きがスパークする、
この新作は、紛れもなく、現代における総合舞台芸術のひとつの在り様を
示すものとなることでしょう。必見です。お見逃しなく。

そして富山の皆さま。
昨年8月、射水市・高周波文化ホールでの洋舞公演において、
『Painted Desert』を踊った、和田朝子舞踊研究所出身の中川賢さんに送られた
熱狂的な熱い拍手と歓声の記憶も新しいところですが、
残念ながら、その中川さんもNoismの退団が発表されております。
ですから、中川さんの故郷・富山の地で、
Noismの一員としての中川さんを目にするのは、今回が最後の機会となります。
即ち、「凱旋公演」の趣のある、Noism在籍8年間の集大成の舞台。
中川さんは入魂の舞踊で、有終の美を飾ってくださるものと確信しております。
7月14日(土)のオーバード・ホール、是非ともご来場ください。
(shin)

【追記】
金子國義の絵が妖しい雰囲気を放つ、
河合祥一郎訳の角川文庫版・新訳『ロミオとジュリエット』。

冒頭の口上はこんな具合です。
「花の都のヴェローナに 肩を並べる名門二つ、
古き恨みが今またはじけ、 町を巻き込み血染めの喧嘩。
敵同士の親を持つ、 不幸な星の恋人たち、
哀れ悲惨な死を遂げて、 親の争いを葬ります。
これよりご覧に入れますは、 死相の浮かんだ恋の道行き、
そしてまた、子供らの死をもって
ようやく収まる両家の恨み。
二時間ほどのご清聴頂けますれば、
役者一同、力の限りに務めます。…」

声に出して読んでみると、独特の跳ね感ある河合訳のリズムと
金森さんのクリエイションは決して不可分ではないでしょう。
或いは、ここにももうひとつ「混在」を見るべきでしょうか。
そのあたりも、是非、劇場でお確かめください。

(池ヶ谷さん+中川さん)×Yuto Sato=「アーティストの日常」、それを垣間見る特別な宵♪

2018年6月2日(土)、昼は暑いくらいだというのに、
陽が落ちてしまうと、風は冷たく、もう「寒い」と言わねばならないような路地。
前日、池ヶ谷さんがSNSで寒さに備えるよう呼び掛けてくれていたお陰で、
震えずに済んだというもの。
行ってきたのは、新潟市学校町通にある、Yuto Sato(佐藤悠人)氏のアトリエでの
「Yuto Sato 2018 T-shirts 展示即売会」。

佐藤悠人氏とは、一言で言えば、
前の投稿でFullmoonさんも書いてらっしゃいますように、
「新潟の服飾デザイナー・ペインタ―」ということになるのでしょうか。
彼の即興のペン画に魅了された人も多くいらっしゃる筈ですが、
最近は、亀田縞や五泉ニットに新たな息吹を吹き込む製作をしておられ、
新潟伊勢丹が「メイドイン新潟」の品々をラインナップする好評企画
「越品(えっぴん)」にほぼ毎回呼ばれるなど、
ある意味、その「顔」となりつつある、今注目の気鋭の若手クリエイターです。
更に、Noismメンバーとの親交が深いことでも知られる男性アーティストでもあります。
そんな訳もあって、サポーターズのなかにも佐藤悠人ファンは数多くいらっしゃいます。
かく言う私もその一人で、この日はどちらも悠人さん作のスヌードを首に巻き、
ショルダーバッグを肩にかけて、いそいそ出かけて行ったような次第です。

この日のイベントは次の通り。
18:30(~22:00) 展示会オープニングパーティー
20:00 Noismダンサーによるパフォーマンス公演

せっかちな私は15分くらい前に会場に到着してしまい、一番乗りでした。(汗)
やがて、受付が始まったテントで、会費1,500円をお支払いすると、
悠人さんから渡されたのは、
池ヶ谷さん愛用の「ガチャピン&ムック」柄トランプで、「クラブの9」。
ドリンク引換券ということでした。
そのまま持ち帰りたい気持ちもありましたが、それを抑えて、
私はジントニックを作って頂きました。(笑)

20:00が近づくにつれ、続々とお客様が集まってきます。
Noismの公演会場でよく会う方、お見掛けする方。
はたまた、恐らく、佐藤悠人さんの繋がりの方。
そして、Noism、悠人さん双方と交流のある方。
やがて、Noismメンバーや新作「ロミジュリ」に出演される
SPACの役者さんたちの姿も見られました。

お手洗いの蛇口に至るまで、あらゆる部分が白く塗られた悠人さんのアトリエの
1階部分で行われるパフォーマンスを
ビルトインの駐車場に座って観るとのことでした。
アトリエ自体、お世辞にも広いとは言えないのでしょうが、(←失礼(笑))
駐車場に面したL字2面の建具を外すことで、
かなりのオープンスペースが確保されました。
昔の日本の家屋はよくできていますね。

正確な開始時間も、公演の長さも記憶しておりません。
恐らく、20時を少し回っていたのかと思いますが、
悠人さんがご挨拶され、公演開始を告げられると、
緞帳代わりに、鋲でとめられ、視界を遮っていた白布が外され、
目に入ってきたのは、左にミシン、右に無造作に山と積まれた白い布。
どこかで見覚えのある衣裳に身を包んだ中川さんが
2階からコーヒーカップを手に下りてくると、おもむろにミシンがけを始めます。
すると、右側、白い布のなかから池ヶ谷さんが登場。黒い新作Tシャツ姿です。

踊り出した池ヶ谷さんはさかんに中川さんを誘いますが、
中川さんはそれを微塵も意に介することなく、ミシンを踏み続けます。
客席側からは見えない柱に貼られた音楽プレーヤーに寄り、音楽をかける中川さん。
どうやらクリエーションに音楽は不可欠のようです。
その音楽に池ヶ谷さんも反応して、ソロのダンスを踊り出しますが、
それは主に苛立ちを表現したものでした。
ひとつの音楽のもと、ふたつ別々のクリエーションが進行する趣向です。

池ヶ谷さんがTシャツを脱ぎ捨て、
白いロングスカート姿になって気を惹こうとしても、
中川さんのクリエーションとの接点はうまれません。
中川さんがミシンを離れた隙に、椅子の向きを逆向きにして、
池ヶ谷さん方向を見ないではいられないようにし、
また違う音楽をかけてみても、
中川さんは、今度は池ヶ谷さんをモチーフに「絵」を描こうとするだけで、
別々のクリエーションのなかに留まったままのふたりです。

それが趣を変えたのは、中川さんの「産みの苦しみ」がきっかけでした。
ひとりになろうと椅子を動かしたものの、頭を抱える中川さん。
池ヶ谷さんが「椰子の実」(島崎藤村・作詞、大中寅二・作曲)を流します。
すると、その楽の音は孤独と向き合うクリエーターの心に染み入り、慰撫し、
ふたつバラバラだったクリエーションをひとつに纏め上げます。
そこまで踊らずにいた中川さんが池ヶ谷さんの横に立ってから、
この宵、初めてシンクロして踊られるデュエットはそれは素敵なものでした。

「椰子の実」 (Wikipediaより転載)
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月
旧(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる
我もまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂
海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん

ラスト、池ヶ谷さんが唐突に言葉を発し、中川さんがそれに応えます。
-「コーヒー?」
-「うん。」
件のコーヒーカップを手に、2階に消える池ヶ谷さん。終演。

階下の中川さんから「かな!」と呼ばれて、池ヶ谷さんが下りてきます。
大きな拍手がおふたりに送られるなか、「ブラボー!」の声も聞かれました。
大粒の汗を浮かべ、笑顔でお辞儀を繰り返す池ヶ谷さんと中川さん。
そして池ヶ谷さんに促されて登場した佐藤悠人さんは
帽子、眼鏡、スカーフ、服、パンツ、演じた中川さんと瓜二つの姿だったのです♪
また大きな拍手が沸き起こったことは言うまでもありませんね。

公演後もパーティーは続きました。
公演を観た後、誰の気持ちも昂揚していたのが見て取れるようでした。
古くからの閑静な住宅街の一画。
そこを舞台に服飾系の関心と舞踊系の関心とが混じり合い、
化学反応を起こしたアートの熱が寒気を上回る様子は、
「学校町通」の地名にも相応しく、
往時の「カルチエ・ラタン」もかくやありけむと思うほどで、
明らかに、あの時刻における新潟市内の一大ホットスポットと化して、
魅力溢れる時空が広がっていました。

素敵な公演と素敵な時間。
笑顔に彩られた親密な空気感を堪能して、
公演前に購入していた新作Tシャツを抱え、会場を後にしました。
「またこんな機会があるといいな」、
名残惜しく、立ち去り難い気持ちも抱えながら。
(shin)


【註】右の画像はパフォーマンスのなかで、中川賢「画伯」が描いた池ヶ谷さんの肖像画。

Noism1 中川賢さん・池ヶ谷奏さん ダンスパフォーマンス

新潟の服飾デザイナー・ペインタ―、Yuto SatoによるUTOPIAイベント・オープニングの一環として、中川さんと池ヶ谷さんが、会場のUTOPIAアトリエで踊ります!
パフォーマンスの時間は短いそうですが、どうぞご覧くださいね♪

日時:6月2日(土)20:00
会場:UTOPIA / Yuto Sato アトリエ(新潟市中央区学校町通2-598)
入場料:1,500円(1drink付)※中学生以下は無料
詳細:http://utopiautopia.jugem.jp/?eid=1609

翌6月3日は、中川さんのトークイベントが富山であります!

●対談企画 中川賢×田辺和寛(DJ/ほとり座代表)
「コンテンポラリーダンスの魅力とは。Noismで踊り続けること」
6/3(日)オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
映画上映13:00~14:40 上映終了後に対談
http://noism.jp/talk_aubade_nakagawa/

そして金森さんのNHK講座放送も!

●「人間を考える 美を語る」(5/1開催の講座を放送)
6/3(日)NHKラジオ第2
放送時間20:00~21:00
再放送6/10(日)10:00~11:00
http://www4.nhk.or.jp/P1940/

PC・スマホより「NHKラジオ らじる★らじる」でも聴けるそうです(ラジコでも)。
放送終了後は、「カルチャーラジオ 日曜カルチャー」のホームページのメニュー「ストリーミングを聴く」から放送後2ヶ月間、いつでも聴けるそうです。

諸々どうぞお楽しみに♪
(fullmoon)

会員特典 劇的舞踊vol.4 『ROMEO & JULIETS』公開リハーサル

NINA・Swan上海公演、大好評で無事終了!
おめでとうございます!!

そして、新作「ロミジュリ」発進!
病院を舞台として繰り広げられるらしい、金森穣の全く新しい劇的舞踊『ROMEO & JULIETS』!

昨日のラジオでの井関佐和子さんトークによると、具象と抽象が混在しているらしく、これまでの劇的舞踊とは異なる作品のようです。
期待が膨らみます!

そんな「ロミオとジュリエットたち」、
会員特典、公開リハーサルのご案内です。

日時:2018年6月16日(土)15:00~16:00
会場:りゅーとぴあ〈スタジオB〉
対象:本公演チケットを購入済のNoismサポーターズ会員、およびNoism活動支援会員

*受付開始は14:50~です。すみませんが、お時間まで2階共通ロビーにてお待ちください。
*サポーターズ会員の方は受付でお名前と、チケットのご提示をお願いいたします。
*スペースの関係上リハーサル開始後はご入場いただくことができません。たいへん恐れ入りますが予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

お申し込み:当ホームページ「お問い合わせ」欄からご連絡ください。

申込締切:6月13日(水)

お申し込みお待ちしています♪

先行ご案内
7月7日(土)ロミジュリ新潟公演2日目 終演後、19:30頃~
りゅーとぴあ内 レストラン リバージュでサポーターズ交流会を開催します(出演者は参加しません)。
会費5,000円(要予約)
*どなたでもご参加いただけます。
こちらもどうぞご予定・お申し込みくださいね!
(fullmoon)

NINA・Swan 中国・上海公演

上野の森公演、感動の『Mirroring Memories』、新潟でもぜひ上演してほしいですね。

さて、今週末、5月19,20日、Noism1中国・上海公演です!
http://noism.jp/npe/n1_nina2018_shanghai/

5月12日の金森さんツイート:

「SwanとNINAの通し稽古。良い仕上がり。昨年のアジア・ツアーは勿論、暮れの新潟、年明けの埼玉公演よりもメンバー各自の身体に於いて振付が実体化し、実演の質が格段と上がっている。上海公演が楽しみ。そして心に誓う。艱難辛苦を経て漸く辿り着くこの質を、来期新体制でも変わらず求めて行くことを。」

上海に行きたい!

でも残念ですが行かれません。。。
ご覧になる方は堪能してきてくださいね。

ご都合のつく方は今からでも間に合いますよ~
公演の様子やご感想を知らせていただけるとうれしいです。
(fullmoon)

楽日の『Mirroring Memories』が上野の森を祝祭空間に染め上げたバレエホリデイ

2018年4月30日(月・祝)の上野の森バレエホリデイ、
東京文化会館の小ホール界隈には見知った顔が溢れていました。
金森さんの出自を見詰めるが如き、興味深くも贅沢な作品の楽日でしたから、
見逃す訳にはいかぬとばかり、この日を楽しみにしていた方々が
続々集結してきたのにも何の不思議もなかった訳です。

冒頭の新作『Distant Memory』、
恩師ベジャールへの有らん限りの愛と敬意をその身体から発散させて、
心を込めて、ひたすら丁寧に、そして丁寧に踊りあげていく金森さん。
繊細かつ静謐に、微かな心の震えまでが可視化されていきました。
そして見上げる先に2008年からの過去作の画像が次々映されたかと思うと、
その結びにベジャールと若き金森さんのモノクロのツーショットが現れるではありませんか。
この演出にやられない人などいよう筈がありません。
そしてそれが余韻を残しながら静かに消えたかと思うと、
今度はその下、舞台奥にアール状に据えられた
縦長10枚のハーフミラーがその向こう側の10人を透して見せます。
目に飛び込んでくるのは、いずれも金森さんの手により造形された人物たち。
この後、ハーフミラーが不規則に開いては、奥の人物が現れて、
10の断片が次々踊られていくことになります。
情感たっぷりでいながら、なんとスタイリッシュな滑り出しでしょうか。

黒衣と生と死、或いは死すべき運命。そうした共通項を持つオムニバスは、
単なる抜粋に止まらず、例えば、井関さんによるミカエラが
カルメンの仕草をなぞって踊ったのち、
背後からすらりとした長躯の黒衣(!)が現れ、
ミカエラをその両腕に抱き締めるという感動的な新演出が加えられていたりもして、
まさに見所満載。片時も目を逸らすことは出来ませんでした。

この日の公演は、初日がそうであったと聞く通り、随所で拍手喝采が起こり、
その都度、会場の雰囲気は高揚していきました。
演じられた10の断片、その一つひとつに触れていくべきなのでしょうけれど、
ここでは、ラストに置かれた新作『Träume ―それは尊き光のごとく』へと急ぎます。
しかし、そのためには、直前の『マッチ売りの話』に触れない訳にはいきません。
あたかも「原罪」を刻印でもしたかのような禍々しい仮面をつけた8人の手前、
震える指でマッチを擦る浅海さん。
彼女が上着の下に纏うのはオリジナル版と異なる白い衣裳であり、
それは作り手でありながら、作品内部へと越境し、
舞台中央奥から現れてくる金森さんの衣裳と重なるものであると同時に、
続いて姿を見せる井関さんにも通じる衣裳でもあります。

『Träume』、父と母そして子、或いは継承する者。
溢れる慈愛の眼差しのなか、浅海さんは舞踊における母に抱かれ、
舞踊における父に守られながら、
促されて、自らの左手人差し指で遠い彼方を指差すと、
それが指し示す上方へと目をやり、自らの足で立つ力を得ます。
それは紛れもなく若き日の金森さんの似姿。
背後にはハーフミラーが透かして見せる人物たち。
このときは、そのなかに金森さん自身も含まれています。
で、はっと何かに気付いたように浅海さんが振り向き、舞台奥を見やるが早いか、
ハーフミラーはもはや何者をも透かすことをやめてしまい、…。暗転し、終演。

ラストで見事に示されるのは、躍り継ぐ者へ託される希望と躍り継ぐ者の決意。
光輝に包まれながら。
この切れ味鋭い、見事な幕切れに対して贈られる大きな拍手とブラボーの掛け声。
そして舞台の上と客席とを暖かい一体感が包んでいきます。

このときの客席の雰囲気は、舞踊の神が、ベジャールを経て、
金森さんと井関さん演じる父と母の姿をとって降臨するさまを
目の当たりにでもしたかのようだった、と言っても大袈裟ではなかったでしょう。
そして、それはまた、このときの東京文化会館・小ホール全体が、
さながら幸福な祝祭空間と化したかのようでもありました。

ひととき、私たちを取り巻く現実界を傍らに、
重層的な魔法の時間に酔いしれることを可能にしてくれた金森さんとNoism1。
60分間ののち、ホールから出てくる人たちの顔という顔には
一様に覚めやらぬ陶酔、或いはこぼれんばかりの多幸感が見て取れました。
それはまさに金森さんによって作品のラストに置かれた希望の煌きを
反映する(mirror)表情だったと言えます。

幸せな、このうえなく幸せな上野の森バレエホリデイの
三連休だったと言い切りましょう。
(shin)

【『Mirroring Memories ―それは尊い光のごとく』キャスト表】

Noism1『Mirroring Memories ―それは尊き光のごとく』で上野を席巻!

上野の森バレエホリデイ中日の小ホール。
心を鷲掴みにされ、感情を揺さぶられ続ける
濃密な60分。次は何を見せてくれるのか、瞬き厳禁。
キャストは敢えて伏せておきます。
皆さま、最終日、これを目撃しなければ、
終世、大きな後悔をすると断言しましょう。
今はそれしか書かずにおきます。
(shin)

Noismサポーターズ会報33号(臨時増刊号)を会員の皆様にお送りしました!

いよいよ今週末、4月28,29,30日、東京文化会館 小ホールで、〈上野の森バレエホリディ2018〉Noism1特別公演『Mirroring Memories―それは尊き光のごとく』が開催されます!
金森さん、井関さんも出演しますよ♪
どうぞお見逃しなく!

この特別公演に合わせて、サポーターズでは会報33号を発行、
先日、会員の皆様にお送りいたしました。
早い方は今日あたりお手元に届くと思います。

会報内容は、

・金森さんインタビュー
・メンバーインタビュー
・山野博大氏の公演批評
・会員の声

等々です。
金森さんのインタビュー、濃~いですよ~。

会報は会員の方にもれなく送付いたします。
どうぞご入会、ご更新くださいね。

上野公演では折込配布されます。
どうぞお楽しみに!

なお、会報に同封しました、会員の皆様へのお知らせ文中に、『NINA』の中国公演日程が載っています。
会場側アクシデントにより杭州公演が中止になりましたが、その修正が間に合いませんでした。。
ご了承ください。
上海公演は予定通り開催!

さて、金森さんがツイートしていましたね。

●カルチャーラジオ スズケン市民講座 
「人間を考える ~美を語る~ 第1回」
5/1(火)13:30~15:00 NHK文化センター青山教室
講師:舞踊家・演出振付家 金森穣
https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1146922.html

そして、静岡でも!

●ふじのくに世界演劇祭 シンポジウム 広場トーク
「世界で勝負する舞台芸術とは」
5/3(木・祝)16:30~17:30 フェスティバルgarden(駿府城公園 東御門前広場)(予約不要/無料)
パネリスト:
安藤裕康(独立行政法人国際交流基金理事長)、金森穣、宮城聰(SPAC芸術総監督)
司会:中井美穂
http://festival-shizuoka.jp/event/symposium/

富山では中川賢さん(富山県出身)のトークイベントも!

●対談企画 中川賢×田辺和寛(DJ/ほとり座代表)
「コンテンポラリーダンスの魅力とは。Noismで踊り続けること」
6/3(日)オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
映画上映13:00~14:40 上映終了後に対談
http://noism.jp/talk_aubade_nakagawa/

いろいろありますね♪
どうぞお運びください。

★『ROMEO & JULIETS』新潟公演、富山公演、静岡公演、
チケット好評発売中です!
どうぞ、お早めにお求めくださいね。

さて、もうすぐ5月となってしまいますが、
月刊ウインド4月号のNoismコラム、担当はチャン・シャンユーさんです。
タイトルは「誰がダロウェイ夫人」。
映画「めぐりあう時間たち」について書かれています。

他に「柳都会 茂木健一郎×金森穣」の感想記事等もあります。
お知らせするのが遅くなりましたが、ぜひお読みください♪

では、上野でお会いしましょう!
(fullmoon)