「私がダンスを始めた頃」#22 糸川祐希

 幼い頃、あるテレビドラマの主題歌に合わせて何度も何度も踊っていたそうです。母がそれを見ていて「ダンスが向いているのでは?」と思い、3歳の頃にダンススクールに連れて行ってくれました。通い始めてから半年間は、恥ずかしがって母のそばから離れなかったそうです。先生や先輩のお兄さんお姉さんから辛抱強く声をかけてもらって、気がついた時はダンスに夢中になっていました。

子供の頃は様々なジャンルのダンス(ヒップホップやジャズなど)を習っていました。ここではダンサーとしての心構えや態度もたくさん学びました。


11歳の時に、先生や大人の方も踊るコンテンポラリーダンスの作品に出させていただく機会があり、その頃からプロのダンサーになりたいという気持ちが芽生え始め、バレエ学校に通い始めました。そこで出会ったバレエの先生から留学を進めていただき、スカラシップを得て2年半アメリカの学校でダンスを学びました。帰国後、バレエ学校で指導されていた先生の教室に入れていただき、そこで新潟にNoismというカンパニーがあると教えてくださいました。


こうして振り返ってみて、多くの先生方から踊りを教わり、機会をいただき、導かれて今ここにいるんだと改めて感じました。


今も応援してくださる恩師や家族には感謝しかありません。これからも感謝の気持ちを忘れず、舞踊と向き合っていきます。

(いとかわゆうき・2002年神奈川県生まれ)