*おっと、そんなことより、こうして聞いてると、どれも根底に人間味ある「繋がり」が感じられるものばかりで、本場もんのクリスマスはこうなんだなと納得しちゃいました。浮かれてプレゼントをやりとりする日なんかではなく、社会や相手を思い、共に生きるための「想像力」を働かせて、みんなでその日をお祝いしようとする気持ち。伝わってきます。ジョン・レノン『Happy Xmas』とか佐野元春『Christmas Time in Blue』な感じ。見習わなくちゃって。そして、改めて、カイさんの「お料理熱」が高いこともわかりました。エプロン姿、さまになってますもんね、カイさん。素敵、素敵♪
その贅沢。そもそも劇場専属舞踊団というNoism Company Niigataの在りようが、「今」、この極めて困難な状況下でのロングラン公演を可能にしていることも忘れてはならない事実です。心身共に縮こまって、萎縮したようにして過ごす他なくなってしまった不自由な日常に穴を穿ち、大いなる解放が、非日常の感動がもたらされる35分×2であることに間違いはありません。
コロナ禍が席巻した旧年、すっかり変貌を遂げてしまった社会に、皆さまも怖れと不自由、そして気詰まりばかりだったことと存じます。しかし、私たちは蓄えた経験に基づき、叡智を結集して、「コロナ2年目」に立ち向かうのみです。「一陽来復」。勇気を持ち、辛抱しつつ、明日を信じて。勿論、私たちの伴走者はやはりNoism Company Niigata。支えつつ、支えられている訳です。Noismのある私たちの「New Standard」、本年も宜しくお願い申し上げます。
「密」になる他ない性質を有する「劇場」をどう再始動させるかが問われた2020年にあって、金森さんとNoism Company Niigataは、今だからこそやる意味のある取り組みとして、過去作品のオンライン公開からはじめて、映像舞踊『BOLERO 2020』の製作・公開という成果を生み出してみせました。それらに接することが出来た私たちは、苦境の2020年にあってさえ、深刻な「Noismロス」には陥らずに過ごすことが出来た訳です。そしてそれはそのまま、誰もが自分の人生に占める「Noism」(或いは「芸術」)の比重の大きさを思い知ったことでもありました。
この日のコンサートは『聖夜の饗演!~くるみ割り人形の世界』と題され、ホフマンとチャイコフスキーによる『くるみ割り人形』を軸に、今年4月にりゅーとぴあ専属オルガニストに就任された石丸由佳さんのパイプオルガン演奏+ラジオドラマ脚本家・北阪昌人さんの構成・脚本+山崎真波さんによる朗読+Noism Company Niigataのダンスという一夜限りの贅沢なものでした。当夜のプログラムは次の通りです。
今年もメンバーの入れ替わりを経たNoism Company Niigata。「ランチのNoism」は今回が第8回目。チャーリー・リャンさんのランチをお送りします。先の映像舞踊『BOLERO 2020』では隣の井関さんの部屋への「闖入」の顛末もコミカルなチャーリーさん。思い起こせば、実験舞踊『R.O.O.M.』での「軟体」を駆使したモジモジも同じような味わいだったなと。そんなチャーリーさんのランチ、ではでは拝見といきますか。