サンクト直前『ラ・バヤデール』活動支援会員向け公開リハに見入る

2018年11月17日、この季節らしい気温の土曜日、
枝を離れた無数の枯れ葉が自動ドアの内側まで入り込んできていた
秋のりゅーとぴあ界隈はこの日に重なった種々のイベントに人出も多く、大賑わい。

そんななか、11月21日にロシア・サンクトペテルブルクで開かれる「プティパ祭」のオープニング公演として招聘された
劇的舞踊『ラ・バヤデール ―幻の国』の公開リハーサルを見んと、
メディアを含めて、約40名が、遠くは東京など県外からも
りゅーとぴあ・スタジオBに駆け付けました。

久し振りに『ラ・バヤデール』を国内で観る
この日限りの機会であると同時に、
初めて新メンバーを目にする機会でもあった訳ですから、
集まった者はみな興奮した面持ちで、スタジオBの鏡の前、
2列に配された椅子に腰かけて、舞踊家と俳優を凝視しました。

今にして思えば、腰をおろしたとき既に、絞られた音量ながら音楽が聞こえていたように思います。
スタジオB「上手」奥でストレッチに余念がない中川さん、
その手前、奥の方を向いてうずくまったまま待機するたきいさんの姿が見えるなか、
中央に屹立する慰霊碑(仮)の陰から貴島さんがゆっくり静かに現れ、
12時5分過ぎ、それは始まりました。
途中、1幕と2幕の間に15分間の休憩を挟んだ、本番さながらの「完全な」ランスルー。
気になるキャストは次の通りです。
如何でしょう、予想通りでしたか。
初演時キャストと異なり、舞踊家の国籍も「マランシュ帝国」に似て様々です。
ですから、見慣れた筈の同じ作品ではあっても、
肌合いは当然に異なっていて、新しいNoismのスタートと映りました。

衣裳や小道具も本番とは違った仮のものなのですが、
それも味になるのが、公開リハのレアな魅力のひとつでしょう。
それぞれが身に纏うTシャツやショーツ、その1つひとつからも、
舞踊家と俳優の個性の一端が少なからず見えてこようというものだからです。

そして会場がスタジオBゆえに、この日、一列目に座ったならば、
もうそのすぐ鼻先で迫力あるパフォーマンスを観ることになります。
演者の紅潮する頬が、息遣いが、身体の動きが、飛び散る汗がすぐ眼前にあり、
激しい動きの際には、それが起こした空気の流れが「風」と化して届いてきました。
あまりの至近距離に、身じろぎひとつも憚られるような、
しかし、同時に、あたかも演者と同じステージ上にでもいるかのような感覚。
ああ、なんという贅沢、なんという醍醐味だったことでしょうか。

で、サンクトペテルブルク公演を観に行かれる幸せな方々もいらっしゃいますが、
それを上回る圧倒的大多数が日本から「かの地」での公演の成功を祈る立場でしょうので、
ちょっぴり書かせていただいても構わないと(勝手に)判断し、書きます。
ええい、ままよ。やあ。

「冒頭10分間が変わっていました!」
まあ、これなど一目瞭然なのですけれど、
現地でご覧になられる方はその目で確認してきてください。
(でも、もしかして、また変わっていたりして。(笑))
…そして、覚束ない記憶頼りで恐縮なのですが、
ラストもこれまでに観たものと違っていたと思います。確か。恐らく。多分…。(汗)

久方振りに目にした大作『ラ・バヤデール』、やはり心を鷲掴みにされてしまいました。
汗を滴らせる舞踊家と俳優たちに大きな拍手が贈られたことは言うまでもありません。
「完全な」ランスルーは、緞帳の上がり下がりを幻視させながら、
カーテンコールの最後の最後にまで及ぶという徹底振りでした。

そうした全てが終わったあと、列に加わった金森さんがご挨拶をなされたのですが、
その中で、「未だ契約が更新されていない」ことに触れられたときに、
市長交代期の、この間の事情は充分承知していたとしても、
胸が痛み、何やら申し訳ないような気持ちになってしまったのは、
恐らく私だけではなかった筈です。
「この素晴らしいカンパニーに心置きなく活動して貰いたい!」
改めてその思いを強くし、そのために
「サポーターズとして何ができるのか、
できることをやらなければ!」
そんなことを思いながら、金森さんのご挨拶を聞いていました。

来年5月にはモスクワで『カルメン』。
その先もスペインや中国からのオファーがあるようですし、
事態を好転させていくお手伝いをしなければと思うものです。

でも、まずはサンクトペテルブルク。
スタッフを含めた総勢40名からの一行は
明日早朝に新潟を出発して成田へ向かうのだとのこと。
で、11月21日には、「かの地」でも観客を魅了し尽くすのでしょうし、
公演の大成功はもう必定。
「凱旋公演なんかも観たいなぁ!」
私たちの誇りNoismを巡って、妄想はとどまるところを知らず、
膨らむ一方な訳です。

そんな午後の贅沢過ぎる2時間でした。
(shin)

賑賑しくもほのぼの、そしてしみじみ「さわさわ会」懇親会♪

2018年11月10日(土)、朝からの雨もあがった夕刻の新潟市中央区。
りゅーとぴあからも程近いレストラン
「ティオペペ」さん(新潟市中央区東中通1-86-81 サカエビル1F)を会場に、
「さわさわ会」の通常総会、ならびに懇親会が
20名の参加者を得て開催されました。

こちら「ティオペペ」さんは、以前、劇的舞踊『カルメン』の再演時、
開演日の開演前にバックステージツアーが企画された際に、
オプションでスペシャルな「カルメンランチ」に舌鼓を打ったお店でもあります。
マスターも「さわさわ会」会員でいらっしゃるとお聞きしました。

そうした所縁あるお店で開かれた懇親会は、
まず、井関佐和子さん誕生会であり、
『ラ・バヤデール -幻の国』サンクトペテルブルク公演壮行会であり、
更に「ニムラ舞踊賞」受賞祝賀会でもあるという
幾重にもおめでたい会なのでありました。

宴は、会長(齋藤正行さん)挨拶に続き、
お忙しい中、今年も駆け付けてくださった顧問・篠田昭市長からの
ご挨拶と乾杯のご発声から始まりました。
篠田市長は、奇しくもこの日、中原新市長との会合が重なったとのことで、
宴をスタートさせる重責を果たされると、間もなく会場を後にされたのですが、
新市長に手渡すのだとして、「Noism井関佐和子 未知なる道」(平凡社)に
井関さんのサインを入れて貰い、携えて行かれました。
「『わかるね』と言って渡すから」(篠田市長)、
そう仰っておられましたし、
きっと「そちらの重責」も果たしてくださったことでしょう。

その後、今回残念ながらご欠席でしたが、「さわさわ会」役員(副会長)でもある鈴木良一さんからこの日のために届けられた、井関さんを歌う大作の詩「喜びの歌」を参加者全員で輪読して、
井関さんの身体や舞踊に対峙する喜びと深い意味合い、
或いは、新潟市に「Noismがある豊かさ」を噛み締めました。

それから先は、美味しいお料理とお酒をいただきながら、
堅苦しいところなど微塵もなく、
賑賑しくも、同時に、ほのぼのとした至福の時間を過ごしました。

井関さん、金森さん、ともに何構えるふうもなく、
極めて自然体のまま、あちらこちらから飛び出す
様々な質問のひとつひとつに
丁寧に答えてくださいました。
色々楽しいお話も山ほどお聞きしたのですが、
それはあくまでお祝いの酒宴でのお話。
書き記す無粋な真似などできません。あしからず。
ここでは、来年の「さわさわ会」懇親会へのご出席をお薦めしたいと思います。

宴も大詰めに至ると、おふたりからそれぞれご挨拶をいただきました。
井関さんが、「新潟市に来たのは25歳のときで、
思えば、そのとき、この年齢まで踊っているつもりはなく、
せいぜい30歳くらいまでしか考えていなかった。
そこから15年…」と感慨深げに語れば、
金森さんも「舞踊家としての佐和子は新潟市で生まれた。
ひとりの舞踊家を同時代的に観続けていけるのは如何に奇跡的なことか」と
井関さん(そしてNoism)と新潟市がともに刻んできた「15年間」を
「惑うところなく」言い表してくださいました。
それを聞いて、しみじみ頷くばかりの私たち。

そんな楽しすぎる宴。
笑顔のうちにお開きです。
参加者一同、お祝いのお裾分けに預かり、
「また来年ね♪」と早くも一年後を先取りしたりもしながら、
幸福な心持ちで家路につきました。
(shin)

 

 

2018年掉尾を飾る井関さんの「ニムラ舞踊賞」授賞式告知に胸躍る

本日(11/6)、Noism Web SiteのNEWSページに掲載された
井関佐和子さんに贈られる「第38回ニムラ舞踊賞」の授賞式と、
第41回諏訪市芸術祭の詳細告知に胸が躍りました。
こちらでもかいつまんで掲載させていただきます。

◇日時は12月22日(土)15時開演(14時開場)(三連休の初日です。)
会場は諏訪市文化センター(長野県諏訪市湖岸通り5-12-18)
(JR中央本線「上諏訪駅」より徒歩10分)

◆授賞式は「ニムラエイイチ生誕120周年記念・現代舞踊公演『舞踊の祭典』」と冠された
芸術祭の第1部として、以下の要領にて執り行われるようです。

◇第1部 第38回ニムラ舞踊賞授賞式
*受賞理由の『Liebestod-愛の死』の紹介と井関さんのトークショーが予定されています。
第2部 ニムラエイイチ リメイク作品上演
*『ネコの踊り』『トッカータとフーガ・ニ短調』『大地の像』
第3部 加藤みや子作品上演
*地域参加型作品『笑う土』

◆チケットは全席指定(未就学児入場不可)
一般:前売2,000円(当日2,500円)
高校生以下:前売1,000円(当日1,500円)

◇チケットの前売りに関しては次の2通り
①窓口販売
諏訪市公民館 8:30-17:15(日曜、祭日を除く)
平安堂諏訪店 10:00-22:00
②電話予約
諏訪市生涯学習課生涯学習係 Tel: 0266(52)4141(内線595)
電話予約の場合のお支払方法は3種類
1) 諏訪市公民館窓口(電話予約から1週間以内に、諏訪市公民館1階事務室まで代金持参)
2) 現金書留(電話予約後1週間以内送金)
3) 当日精算(当日予約専用窓口にて精算)

◆お申込・お問合せ先
長野県諏訪市教育委員会 生涯学習課 Tel: 0266(52)4141(内線595)

詳しくは、Noism Web SiteのNEWSページをご覧ください。こちらからどうぞ。
また、諏訪市のHPにも詳しい情報の掲載があります。こちらからご覧ください。
なお、そのどちらからも、とても雰囲気あるチラシのダウンロードができます。
また、同日の金森さんのツイートもご覧ください。

このところ続く、喜ばしい知らせのラッシュ状態に
Noismの今後に明るい兆しを感じるのは私だけでしょうか。
これまでNoismをあまりご存じなかった方々にも徐々に認知され、
「Noismがある暮らしの豊かさ」が更に拡大・浸透していくことを願っています。

諏訪市では当地出身の世界的舞踊家・新村英一(ニムラエイイチ)生誕120周年を記念して
「ニムラ・イヤー」と位置付けられた2018年。
栄えある同年の受賞者が井関さんであるなら、おめでたさも倍増。
年の瀬も迫る寒い頃にはなりますが、
「未来に向かい鼓動する高原湖畔都市SUWA」、
「透明度No1.輝く諏訪」(金子ゆか市長)への小旅行など如何でしょうか。
ご検討ください。
(shin)

「チェーホフ国際演劇祭」への3度目の招聘、劇的舞踊『カルメン』♪

一昨日(11/3)、井関さんのお誕生日に、
またまた大きなニュースが飛び込んできましたね。
来年5月~7月、ロシア・モスクワで開催される
「チェーホフ国際演劇祭2019」に、
今度は劇的舞踊『カルメン』が招聘されたとのこと。(5/29,30,31)
誠に喜ばしく、誇らしい限りですね。

それを報じるNoism Web Site「NEWS」に貼られた同演劇祭ウェブサイトへの
リンクを見てみますと、
演目の『カルメン』のところに、
英語でNoism及び金森さんの紹介もなされていて、
先ずNoismは、「Noism Company (Niigata)」とされ、
全世界に向けて、「新潟」の文字が発信されていますし、
金森さんについては、「Jo Kanamori is called “The pioneer of Japanese dance”
and “The Jewel of the Japanese dance world.”」と、
「日本のダンスの先駆者」「日本ダンス界の宝石」とされているのを
目にすることになります。
加えて、金森さんの創作に関しても、「しばしば様々な批評を集めながらも、
常に成功裡に迎えられている」と記されていて、
NoismのNoismらしさ、或いは、Noismたる所以が明瞭に示された紹介になっています。
(His productions often are getting different reviews
but are having the constant success of the audience.)
そうした金森さんとカンパニーを抱える新潟市、何とも誇らしいではありませんか!

また、ロシア国内で放送されたニュース番組(11/1)動画へのリンクからは、
4分半弱の動画後半部、3’43″あたりからNoismの『カルメン』が
取り上げられているのを見ることが出来ます。

今月に控えるサンクトペテルブルク「プティパ祭」での『ラ・バヤデール』公演に引き続き、
来春にはモスクワ「チェーホフ国際演劇祭」に『カルメン』で3度目の招きを受けるNoism。
まさに世界中から一目置かれる地歩を築き、今日に至っていることは言うに及びません。
充実のNoism「15年目」をともに祝福すると同時に、
更に「その先」へと歩を進めるNoismをともに観続けていかなければ、
との思いは強まるばかりです。

世界中がNoismを熱望しています。

Noism発足以来初めて迎える市長交代期を間に挟んで後も、
「新市長とともに歩むNoism」でなければならない訳です。
皆さまからの更なるお力添えを声を大にしてお願いする次第です。
この先も、ともにNoismを支えてまいりましょう。

同日夜の金森さんのツイートもご覧ください。
(shin)

新市長とともに歩むNoism

2018年10月28日(日)投開票の新潟市長選挙において、
前参議院議員の中原八一氏(59)が新しい新潟市長に選ばれました。
新市長のもと、4期16年に及んだ篠田市政が検証され、
「新しい新潟市」の創造に向けた取り組みが始まることになります。

中原新市長が挙げた「争点」には次のようなものが含まれていました。

>【財政再建】
>産業政策、交流人口増加、拠点化整備などを通し、
魅力あるまちにすることが税収増につながる。
>・・・一方で事業点検を再度行い、自分の視点で経費を見直す。
>市民生活に直結する部分は守りながら、いち早く基金積み増しや健全化への道筋を示す。

>【人口減少】
>・・・結局は魅力あるまちづくりが大切だ。拠点性の向上、産業の発展、
>交流人口の拡大などで実績を出すことが新潟への定住・移住につながる。

>【文化・芸術振興】
>篠田昭市長が得意な分野として進めてきて良い面もあったが、イメージが強く出過ぎた。
>市民から他の市政課題がなおざりになっていると見られた部分がある。そこは是正したい。
>・・・芸術文化は絶対必要なものだ。どのような形で進めるか検討したい。

財政難に喘ぐ新潟市のことですから、事業や費目の見直しは急務なのですが、
そのなかにあっても、これまで培い育んできた文化に関しては、
将来に向けて繋いでいってこそ、
持続可能でかけがえのない「まちの魅力」になり得ることは言を俟ちません。
選挙戦においては、「Noism」への言及がなかった中原新市長ですが、
そうした点は充分に判って頂けているものと信じます。

闇雲な財政再建ではなく、同時に「魅力あるまちづくり」を推し進めるなら、
この11月にサンクトペテルブルクに招聘されていたりするなど、
国内外から注目を浴びる存在である「Noism」については、
事業点検に附したとしても、
否、事業点検に附したのであればこそ、
その唯一無二のカンパニーとウィンウィンの関係を築きながら、
ともに歩んでいく方向性を探っていって欲しいと思う訳です。

サポーターズの皆さんには、
Noismの前途が益々明るいものとなりますよう、
この先の更なるお力添えを賜りながら、
ともに見守っていって下さることをお願いしたいと存じます。
(shin)

『ラ・バヤデール』、活動支援会員対象・公開リハーサル正式決定!露国は遠くても、新潟市なら…

皆さま、待ちに待った朗報が届きました。
劇的舞踊『ラ・バヤデール -幻の国』を新潟市で観るチャンスです。
サンクトペテルブルグに招聘された劇的舞踊の
公開リハーサル
が正式にアナウンスされました。
日時は、2018年11月17日(土)12:00~14:00。会場は新潟市・りゅーとぴあのスタジオB。
公開リハーサルは、本番の舞台とは違って、
クリエイションの様子を観るという点で
かなりレアな機会です。
但し、残念なことに、今回はスペースの都合上、サポーターズは対象外。(涙)
(寄付会員も対象外です。)
観られるのは活動支援会員のみとこれまたレアの上にレア。
かの地での11/21公演を間近に控えた、まさに直前の週末。
更に新しいメンバーのパフォーマンスを初めて観る機会でもあります。
申し込み締め切りは11/15。(私は速攻申し込みました。)
露国は遠くても、新潟市なら…。
この機会に是非、Noism活動支援会員(一口1万円)になって頂けたらと思うものです。
なお、12/5までに会員となられた場合、
「Noismメモパッド(一筆箋)』のプレゼントもあるので、この機は逃せませんね。
そして今後のNoismの活動を一緒に支えていきましょう。
ご検討下さい。

明日(10/7)は大阪市・山本能楽堂での「能とノイズム」の日。
台風の影響がないといいですね。
お近くの方は是非お運びください。
そして、ご覧になられたご感想などお寄せいただけましたら幸いです。
(shin)

要望通って新潟市HPに「Noism Web Site」へのリンク新設される♪

皆さま、嬉しいお知らせです。
本日2018年9月20日、大変遅蒔きながらではございますが、
新潟市のHPに「Noism Web Site」へのリンクを設けて頂くことが出来ました。
15年目を迎えるまで、それがなかったことが不思議なくらいではありますが、
それは今は言うますまい。何しろ喜ばしいことなのですから。

きっかけは、下の2018年8月19日付の「市報にいがた(No.2677)」。
「りゅーとぴあ開館20周年 市民と共に創り育む」と
「芸術文化をNIIGATAから発信」の文字が踊る、その一面、
使われた数枚の画像の一番上に、
『ラ・バヤデール -幻の国』で文字通り「踊る」井関さんを捉えた篠山紀信さん撮影の画像が掲げられていたことでした。

キャプションには、「りゅーとぴあ専属舞踊団Noism。
日本で唯一の公共劇場専属舞踊団であり、
新潟を拠点に世界へ向けて作品を創作。」という至極当然の賑々しさ。

サポーターズのacoさんと一緒に我がことのように喜びあっていたものです。

しかし、話がそこから新潟市のHPに及ぶと、調子は途端に一変しました。
「Noism」の5文字でヒットするものが少ない、とacoさん。

いつも金森さんが「新潟市の舞踊団です」と言ってくれているのにも拘らず、
何故、新潟市はNoismをPRしないのか。
これは何とかしなければ、という思いで、
HPについての要望を届けることにしたのでした。

新潟市の地域・魅力創造部広報課宛に次のようなメールを出しました。
2018年9月8日のことです。

> 日頃からの、より良い市政に向けたご尽力に敬意を表します。
> さて、少し古い話から始めることをご容赦願います。
> 私は今年春先3月6日付の新潟日報朝刊報道に接して以来、
> Noismの今後に関する不安な気持ちのなかに過ごしております。
> その新聞記事とは次のようなものです。
> >新潟市議会は5日、2月定例会本会議の一般質問を行い、
> >新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)専属の舞踊集団
> >「Noism(ノイズム)」の今後の活動について、
> >中野力文化スポーツ部長は、
> >「これまでの実績や成果を踏まえ、2018年度末までに在り方を検討する」とした
>
> ご承知のように、Noismは過去14年の長きにわたり、
> 精力的に新潟市の文化の一翼を担う活動を行ってきました。
> それは私を含めて多くの新潟市民にとって、そのシビックプライドの醸成に
> 大きな力となるばかりでなく、国内外へも極めて強い発信力をもって
> 「新潟市」をアピールしてきた年月というふうに理解しております。
> しかし、そのNoismも9月から始まった15thシーズンのあとは
> 何も決まっていない状態にあるとか。
>
> 新潟市は過去14年間、そして現在15年目となるNoismの活動に対して
> 税金を使ってきた訳ですから、
> その「在り方」の検討期にあって、充分にその実績の周知をはかる立場にある
> と考えるものです。
> そうした観点からこの新潟市HPに、
> Noism Web Site(http://noism.jp/)へのリンクを
> 設けていただくことをお願いしたいと思います。
>
> 私はNoismへの強い愛着を持つ一市民ですが、
> そうでない方もいらっしゃることは承知しております。
> しかし、なかには未だにあまり詳しく知らないという市民も少なくないようです。
> だとするなら、新潟市は毎年、税金を投入してきていながらも、
> 充分にその説明責任を果たしているとは言いきれない部分が残るのも否めない
> のではないでしょうか。私はそう感じています。
> Noismの「在り方」の検討にあたって、市民の広範な声が反映されるよう、
> 新潟市は、市民のNoismに関する理解とそれに基づく意見形成に資するために、
> その情報にアクセスできる環境を用意する必要があると考える次第です。
> Noismを、過去14年間、市政の一環に位置づけて、
> 主に税金を使って運営してきた主体である新潟市が負うべき説明責任に鑑み、
> 是非ともリンクを設けていただくことをお願いするものです。
> 善処のほど、宜しくお願いいたします。

で、本日、市の文化政策課より、待ちに待った返信がありました。

>メール拝見いたしました。
>shin様からは、Noism Web Siteへのリンクについてご意見をいただきました。
>日頃からりゅーとぴあをご利用いただきありがとうございます。
>また、Noismの活動へのご支援をいただいておりますことに、重ねてお礼申し上げます。
>Noismは、本市の踊り文化の発信・普及・継承に大きな役割を担っていると考えておりますが、
>その活動を継続するには市民の皆さまのご理解とご支援を得ることが重要と考えており、
>shin様からご意見いただきましたとおり、
>本市ホームページ内にNoism Web Siteへのリンクを設けました。
>今後もより一層、皆さまからのご支援をいただけるよう努めてまいりますので、
>引き続きご支援くださいますようお願いします。
>なお、Noismの活動については、実績や成果をもとに3年ごとに検討を行ったうえで、
>活動期間の更新を重ねてきております。
>今後の活動の在り方については、これまでの活動実績や成果を踏まえ、
>今年度末までに検討します。
>メールありがとうございました。

嬉しさいっぱい、勇んで、新潟市HPを訪問しました。
トップページ左脇(メニュー)の「観光・文化・スポーツ」をクリックし、
更に、夏のりゅーとぴあの美しい画像が添えられた「文化・芸術」をクリックしますと、
「新着情報」の下部、「MangaAnimeナビ」の次に、
確かにリンクが設けられていることが確認できました。
辿り着く迄に、若干、手間はかかりますが、
要望を受け入れていただけたことに、喜びと感謝しかありません。

そこで、こちらからの「返礼品」のつもりで、
本ブログでも左側の「リンク」集に「新潟市HP」のリンクを設けました。
「Noism Web Site」への行き方も添えてあります。併せて、ご確認ください。

これによって、本ブログから「新潟市HP」へ行き、
そこから「Noism Web Site」をまわって、
再び、本ブログに戻ってくるリンクの流れが整ったことになります。
めでたし、めでたしです。

そして、これらのリンクが充分に活用されることを通して、
Noismへの理解と支援の輪が更に拡大することに繋がっていけば、
これほど嬉しいことはありません。
皆さま、リンクを存分に使って、更にNoismを盛り上げていきましょう。
ここからが本当の正念場かもしれませんから。
(shin)

渾身の熱演が大きな感動を呼んだ『ロミジュリ(複)』大千秋楽(@埼玉)

2018年9月16日(日)。
この日の劇的舞踊Vol.4大千秋楽について記すにあたり、
NoismでもSPACでもなく、全く別の件から書き始めることをお許し願います。
時、まさに午後5時ちょうどくらい。
打ち震えるような感動に包まれつつ、会場を後にし、
歩きながら、劇場内ではOFFにしていたスマホの電源を入れなおした際、
目に飛び込んできたニュースの見出し、
「樹木希林さんが死去 最期は自宅で家族に看取られて」に心底うろたえたからです。
75歳。この秋も来月、映画『日日是好日』(大森立嗣)を楽しみにしていた矢先の訃報。
込み上げる喪失感。
飾らない人柄で、奥深い表現を欲しいままにしていた名女優。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

…喪失感。感動が大きかっただけに…。
勿論、それはまた『ロミオとジュリエットたち』のことでもありました。
すっきりと晴れたとは言い難いものの、気温もあがり、
雨が降って幾分肌寒かった前日とは違うこの日、大千秋楽の地、埼玉は与野本町の天候。
金森さんは、そして舞踊家と俳優はどんな舞台で私たちを圧倒してくれるのか。
退団される舞踊家(中川さん、吉﨑さん)の姿も瞼に焼き付けなくては。
みなさん、そうした共通の思いを胸に、彩の国さいたま芸術劇場を目指した筈です。

この劇的舞踊、途中に約2か月の間を挟むことで、
新たな彫塑が加えられ、
表現は、より自然さを増して嵌るべきところに嵌り、熟成の度を増しながら、
この日の大千秋楽に至った訳です。
そんな「大航海」を経ての最後の寄港地、彩の国さいたま芸術劇場。
そこはまた言うまでもなく、蜷川幸雄シェイクスピア劇の本拠でもあります。
金森さんのこの意欲的な挑戦を誰より喜んだのは、
物思わし気に娘・実花の写真に収まる今は亡き蜷川本人だったかもしれません。
次にご紹介するのは、メモリアルプレートに刻まれた彼の言葉です。
>最後まで、枯れずに、過剰で、
>創造する仕事に冒険的に挑む、
>疾走するジジイであり続けたい。
>Till the end, never wither, beyond limits.
>Take risks in creativity, and stay at top speed.
>So I wish as a man of theater. 蜷川幸雄

さて、『ロミジュリ(複)』です。
前日のブログにも書きましたが、それはとりもなおさず「生々流転」の舞台。
作品自体が、より自然であることを求め、
あたかも生き物ででもあるかのように、自ら呼吸を始め、
それに応えて金森さんが創造の手を休めることなく動かす構図とでも言いましょうか。
もしかしたら、新潟3公演、富山1公演、静岡2公演、埼玉3公演で、
どれひとつとして同じ舞台はなかったのかもしれません。
いえ、きっとそうに違いありません。

それはまた、新しい総合芸術の在り様を模索する営みでもありました。
舞踊(身体)、演劇(台詞)、文字、映像、更には呪術的な炎と、
あらゆるメディアを縦横無尽に駆使することで結実をみる作品です。
例えば、市川崑や庵野秀明が用いる明朝体寄りの文字が得体のしれない不気味さを示すのに対し、
今回、不在の大公を示すゴシック体の文字は、
威圧感たっぷりに抑圧やある種の「通じなさ」といったものを体現していました。
(それと同時に、仮に明朝体を採った場合、
否が応でも『エヴァンゲリオン』を想起させずにはおかないという側面もあった筈です。)

また、映像で看過できないのは、
ロザラインがポットパンを籠絡させて入手した手紙を読む大写しの映像です。
私の記憶する限り、緞帳に投影されるこの映像は2度差し替えられて、
順に次の3通りがあり、それを観る際も全く気が抜けませんでした。
その3つ、①新潟・富山:読み終えてからも、手紙は両手のなかにある。
②静岡:読み終えてから、それを破る。
そしてこの度の③埼玉:読み終えると、それは両手からするりと落ちる。
そのどれを目にしたかで、ロザラインの印象は全く異なるものにならざるを得ないでしょう。

「奈落」の演出に至っては、この日は会場の少なくとも2、3箇所から、
期せずして「あッ!」という驚きの声が上がり、
一番最初に新潟で観た時の感覚を思い起こすことができました。
ツアー中、唯一、静岡公演のみ、ピットが設けられない劇場形状のため、
「奈落」を用いることなく、亡骸が舞台上に留まるかたちで進行していったことも
ここに改めて書き添えておきます。
「その一瞬」の衝撃こそありませんが、逆に、舞台上が血で染まっていくかのような
おどろおどろしさを幻視するように感じたものです。
そしてその静岡公演以降、
冒頭部分が、舞台上を埋め尽くす夥しい死体のイメージで始まるかたちに改められたことも
大きな変更点と言えるでしょう。

(今回の劇的舞踊における斬新さの最たるもの、ロザラインとロレンスに関しては、
また別の場所(次号のサポーターズ会報)で、触れてみたいと考えています。
少し時間はあきますが、その際、こちらと併せてお読みいただけましたら幸いです。)

舞踊の枠組みに収まり切らない過剰さ加減には、
当然、当惑する向きもあるかもしれません。
しかし、作品同様、私たち自身が刷新されていく感覚は
あまり経験したことのない性質のものであり、
それはまさに「冒険」としか言いようのないものだったと思っています。

この日、当面これが最後の機会になると思いながら見つめた第一部の終わり、
舞台中央奥から白く胡乱な金森さんがゆっくり出てくる場面を観ているだけで、
客席にあって、全身を目のようにして見詰める体の、
その胸部から発する動悸が、あたかも出口を求めでもするかのように、
体内を揺さぶり、総身を経巡った果てに、
内耳に、そして外耳に至って、熱く激しい耳鳴りと化し、
同時に頭はのぼせていくような、まるで触知可能な身体感覚に囚われたことも
書き記しておきたいと思います。
気付くと、自然と拍手している自分がいました。

埼玉公演における驚きの最たるものは、
なんといっても、井関さんと金森さんのパドドゥがひとつ増えていたことを措いてありません。
そして、追加されたふたつめのパで、
ふたり(?←片方はアンドロイドだけに。)の立ち位置がより明瞭になる仕掛けでした。

最後の最後、所謂「屋台崩し」のようなボールチェーンの扱いに至っては、
見るたびごとに鳥肌が立つような感覚があり、この日も例外ではありませんでした。
舞台上、大千秋楽の全てが終わりを告げたとき、
渾身の熱演を繰り広げて、観客を魅了し尽くした舞踊家と俳優に対して、
鳴りやまぬ大きな拍手とあちこちから飛び交う「ブラボー!」の声たち、
更にはスタンディングオベーションが贈られたのは至極当然のことに過ぎませんでした。

拍手に応えるカーテンコール。
笑顔で並ぶ実演家たちの横一列。
中央に金森さん、その左隣(私たちから見て右側)に中川さん。
いつとも知れず金森さんの手のなかにあったそれに気付いたのは、
笑顔の金森さんからさりげなく、実にさりげなく、中川さんに向けて差し出され、
中川さんが反射的に、一層、相好を崩して受け取ったそのときでした。
「それ」、最終盤でベッド上から散らばった小道具の白い百合の花。
勿論、本物の花であろう筈もなく、
まき散らされた人工的な小道具のなかから拾い上げられたに過ぎないただの一片が、
ふたりが重ねてきたこれまでの時間を祝福する、
この上なく感動的なアイテムたり得ることを目撃したこの瞬間の感動には、
拙い言葉をどれだけ連ねても迫れないほどに味わい深いものがありました。
今、こうして思い出すだけでも熱いものが込み上げてきます。

意欲作『ロミオとジュリエットたち』が帰結した大きな感動に包まれながらも、
否、それが大きな感動であっただけに、同時に感じる思いにも強いものがあります。
7月に始まったツアーが全て終わってしまったことからくる寂寥感。
そして、中川さんと吉﨑さん、去っていく舞踊家ふたりへの感謝と喪失感。
かように、Noism 15thシーズンのスタートがいつになく寂しさが相半ばするものであったことも
この場では包み隠さずにおきます。
(shin)

『ロミジュリ(複)』埼玉公演2日目、こみ上げる「マジか⁈」

「秋の3連休ウイークその1」がスタートした2018年9月15日(土)、
この日早くからかなりの雨量をもたらした雨雲も去った与野本町の午後5時。
彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉で
『ロミオとジュリエットたち』埼玉公演2日目を観てきました。

この日に至るまでの金森さんのツイートや
前日の公演をご覧になった方々のSNSなどから
色々変更点もあるだろうことは予想していたのですが、
それでもそんな予想を上回る程に、あちこち手が入っていて、
「えっ、マジか⁈」となってしまいました。
特に、作品の根幹に関わる「ある関係性」を
より明確化して前面に押し出した部分など
まさに驚きを禁じ得ませんでした…。

7月の新潟、富山、静岡から、シーズンを跨いで迎えた埼玉3daysも、
いよいよ明日が大千秋楽。
もう1日残っていますし、
明日また変わる部分もあるかもしれませんから、
今は詳しくは書きませんが、
観る都度、刷新される舞台はまさに「生々流転」。
作品から響きだす声に耳を澄まし、
自ずと見えてくる世界に目を凝らし、
常にとどまることを知らず、
理想の舞台を追求してやまない金森さんの飽くことなき姿勢に、
これまでも、そしてこれからも、この人からは片時も目が離せない、
やはりこの人について行こう、
そんな思いがいや増すこととなりました。

シェイクスピアが書いた、年端の行かぬ若者ふたりの
「ボーイミーツガール」的な恋とその後の運命を描いた
あまねく知らぬ者などいようのない周知の枠組みに、
金森さんによる、今日的な問題系を踏まえた重ね書きが施され、
より緻密で重層的に立ち上げられた時空は、
そこにジュリエットが複数いるだけでなく、
恐らくみんなの共通認識のなかの姿より齢を重ね、ある種「拗ね者」と化したロミオがいて、
更に、「自然の力は偉大」としながらもそれに挑まんとする
医師ロレンスとその被造物ロザラインまでが配されることで、
原作にはない、怪しいほの暗さを纏って私たちを魅了します。

7月には唯一無二と承知していた筈なのに、
約2ヶ月の間をおき、大幅な変更を伴い、
装いも新たに、私たちに届けられたこちら埼玉の舞台は、
より一層の熟成、或いは深化を感じさせるものになっていました。

この日は第一部の終わりにも拍手が起こりましたし、終演後送られた拍手は途切れることを知らず、
それに合わせてカーテンコールが何度も繰り返されました。

明日9/16、遂にラストを迎える『ロミジュリ(複)』、
金森さんはそれをどんな作品に纏めあげてくるでしょうか。
大トリの舞台まで、メタモルフォーゼは続くのでしょうか。
もう既に驚く用意はできていますけれど、(笑)
明日を最後にNoismを離れるメンバーもいますし、
様々な思いが胸を去来したりもします。
今は、明日の公演が待ち遠しいような、
でも、明日はまだまだ来て欲しくないような、
そんな落ち着かない気分に包まれている
埼玉の深夜です…。
(shin)

08/22朝日新聞夕刊「柳都の舞踊、孤高の輝き」

Twitter の Noism PR 等でも既報の通り、
2018年8月22日(水)付の朝日新聞夕刊にNoismが
「柳都の舞踊、孤高の輝き」の見出しとともに紹介されています。
もうご覧になられましたか。
*上のリンクから、朝日新聞DIGITALに無料登録をしますと、
(1日1記事のみ)全文読むことができます。

その記事は、同紙の山口宏子記者が、
「地域の劇場をたどって」とのタイトルのもと、
現在、日本各地で顕著な活動を続ける劇場を取り上げようと始まった連載記事で、
松本、静岡ときて、今回はその3回目。
この日の記事では、私たちのNoismとりゅーとぴあに焦点が当てられ、
Noismの足跡・業績と存在意義、そして現在、新潟市が直面する課題等について書かれています。
同時に、サポーターズについても触れられていて、
文中に、代表のfullmoonさんの言葉を紹介しながら、
芸術監督に金森さんを迎え、Noismが設立され、
ほどなくサポーターズがスタートした当時の
高まる「熱」がいかばかりのものだったのかをも伝えてくれています。
是非お読みいただけたらと思います。

そのときから14年。
持続可能な文化的コンテンツの在り方を体現しながら活動することで、
Noismが勝ち得た名声と市民にもたらされた誇りにも拘わらず、
今、財政難に喘ぐ新潟市にあって、先行きの不透明感は払拭されていません…。
ですから、この記事に絡めて、金森さんも翌8/23にtwitterで、私たちに、
「ほんのひと時でいい、足を止めて考えてくれたら。」と呼び掛けていて、
それを目にして以来、胸を抉られるような思いも続いています。

朝日新聞夕刊に山口さんが書いて下さった記事と
その後の金森さんのツイート。
その両方をセットに、熟読し、反芻するにつけ、
新潟市はもとより、この国で、否、世界の舞踊シーンにおいて、
Noismが果たしてきた役割の大きさがまず広く認識され、
そしてそれを踏まえつつ、
ここ新潟市で、次世代に向けて、
真に豊かな選択がなされることを期待する思いを一層強くしました。
ともにNoismを支えていきましょう。
(shin)