必聴!今週末5/23(土)夜21時は金森さん×小㞍さんによるインスタLIVE♪

『春の祭典』『FratresIII』本公演が来夏まで延期されるなどし、世を覆い尽くす不自由さに辛抱を強いられるなか、オンラインへの露出機会が増えている金森さん。この間よく口にされておられる「今、できること」「今、何ができるか」そして「今だからできること」といった数々のポジティヴ思考の言葉たちに慰撫され、教えられるところ、大なるところな訳ですけれど、この週末にはなんとも魅力溢れるインスタLIVEの報が届きました。Dance Base YokohamaのTwitterからのお知らせです。

このような状況下にあっても、常に前を向き、歩みを止めない金森さん、この度は何を語るか、小㞍さんとのトークは楽しみ以外の何物でもありませんよね。皆さま、ゆめゆめお見逃し、お聞き逃しのありませぬよう。

(shin)

Noismかく語る・2020春④ - Noism2の若き8名

ご好評を頂きましたこの度の「Noismかく語る」も今回が最終回。今日はNoism2の若き舞踊家たちの初々しい声をお届け致します。このあと控える『春の祭典』と延期された定期公演の前に、予習しておく絶好の機会となることでしょう。あなたが気になる舞踊家は誰でしょうか。それではどうぞ。

⑫ 森加奈

観に来てくださる方々に期待以上のものをお見せできるよう精進して参りますので、応援のほどよろしくお願い致します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(もりかな・1996年千葉県生まれ)

⑬ 池田穂乃香

先輩の皆さんと一から作品を創るという事が初めてなので緊張の毎日です。サポーターズの皆様、観に来てくださる皆様の心に残る踊りが出来たらと思っています。

Noism2の公演は延期となってしまいましたが、その分、作品の理解を深め、更に良いものをお届けしたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけだほのか・1998年新潟県生まれ)

⑭ カナール・ミラン・ハジメ

今は、『春の祭典』の公演に向けて練習しています。今まで誰も観たことのない『春の祭典』に仕上がるのがとても楽しみで、無事に本番を迎えたいという気持ちと本番が近づいてくるという緊張感に胸が踊らされているような気がします。

音取りがとても複雑で、ルードラにいた頃に取り組んでいたパーカッションのクラスと同じぐらいか、それ以上に難しいレベルです。このクリエーションで自分がそれだけ難しいことに取り組んでいたのがわかって、学校(ルードラ)に感謝です。

今は毎日楽譜とにらめっこしながら音を聴き、どれだけ音を拾えるかの戦いです。もっと楽譜が読めるようになって、音の取り方を覚えたいです。分からない時は音符の配列で覚えるようにしています。とても斬新で面白い作品になるので楽しみにしてください!

Photo: Noriki Matsuzaki

(Khanal Milan Hajime・1996年東京都生まれ)

⑮ 杉野可林

Noismに入って2年目。

今年は昨シーズンより身体の感覚を少し掴めてきた実感があります。

前回の公演とは違う、殻を破った姿をお見せ出来ますように。

Photo: Noriki Matsuzaki

(すぎのかりん・1996年大阪府生まれ)

⑯ 長澤マリーヤ

この2年間でやってきた事や想いを舞台にぶつけていきたいです。

応援よろしくお願いします。

Photo: Noriki Matsuzaki

(ながさわまりーや・1998年神奈川県生まれ)

⑰ 橋本礼美

日々積み重ねている稽古や創り上げていく作品に対し、色々な視点をもって、常に新鮮な気持ちで取り組むように努めていきたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はしもとれみ・1997年埼玉県生まれ)

⑱ 坪田光

Noismに入って初の定期公演、日々の稽古の成果を発揮できるよう、努力に努力を重ねます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(つぼたひかる・1999年兵庫県生まれ)

⑲ 中村友美

Noism、新潟。”初めて”が沢山な日々。

いつも応援ありがとうございます。

皆様の前で踊れる日を楽しみに、日々精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(なかむらともみ・1997年大阪府生まれ)

以上、Noism2のメンバーでした。彼らには『春の祭典』と定期公演を終えた後の思いなども聞いてみたい気が致します。

さて、4回に渡ってお届けしてきた「Noismかく語る」ですが、如何でしたでしょうか。このタイトルは今後、似たような機会が巡ってきましたら、再び、皆さんのお目にとまることもあるかと存じます。今はいつとも知れぬそのときを楽しみにしつつ、一端、これにて閉じさせて頂きます。

そして現在、何より待ち遠しいのは「劇場解禁」の報。その日まで、一日千秋の思いで過ごしておられる皆さま、どうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

(shin)

Noismかく語る・2020春③ - Noism1メンバー後編

あらゆるものが遠のき、見慣れた日常が一変してしまった感のある日々。未曾有の春の災厄の向こう、まだ見ぬ光輝に満ちたNoism版『春の祭典』へと私たちを誘ってくれるNoismから届いた言葉。3回目となる今回は、Noism1メンバーの後半というかたちで、5人をお読み頂きます。

スティーヴン・クィルダン

現在、私たちは『春の祭典』のリハーサルとクリエーションのさなかにいます。これはとても面白く複雑に込み入った音楽です。実際、私は以前にマーク・ボールドウィン(Artistic Director of Rambert Dance Company:2002-2018)によるヴァージョンを踊ったことがあります。偶然にも元Noismダンサーの浅海侑加さんとも一緒に踊りました。何年も前のことですが。

それから再びこの曲に戻ってきて、異なる解釈を体感することはとても面白いことです。音楽に合わせて強度をもって動くことは楽しいことです。その瞬間、大きな絵の中のほんの小さな一部になるのみです。私はその絵がどう仕上がるのか知りたくてなりません。更に、観客の皆さんがこの作品から何を得るのかも知りたくてなりません。現時点で、踊る私の目に映ずるものからはそれらはまったく想像もつきません。深く作品の中に入り込むことで、私に見えるものは画されてしまうからです。

また、『Fratres III』も踊ります。こちらに関しては、私たちは素材を学び始めたような、それでいて、常に未知のものででもあるかのような、そんな感じがします。他のメンバーは『Fratres I』を踊っていますが、私は出ていませんし、最善を望む気持ちです。

最後に、今、世界は奇妙な時間の中にあります。英国を離れて、封鎖された街の人々、友人、家族や仲間を見ながら、世界の反対側にいる自分が今も活動できていることには憂鬱な気分もつきまといます。それは芸術について数多く自問することにもなりましたが、一方で、寛大にも多くのものがオンラインで共有されている現状には心温まるものがあります。 

(日本語訳:shin)

*スティーヴンさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Currently we are in the rehearsals and creation of the rite of spring. This is a very interesting and complicated piece of music.

Actually I previously danced a version of Rite of Spring by Mark Baldwin. This happen to be with Yuka-san(ex noism dancer), many years ago.

It is very interesting to then come back to the music and feel the different interpretations.

It is fun to be working intensely with the music.  At the moment I am but a small part in the big picture. I am curious as to how that picture will be. I am also curious about what the audience will get from the piece. I really have no idea at the moment from my perspective. Being so inside a piece can create this perspective.

Also we will do Frates III, which I have some sense of as we have begun learning some material but it will also be new. Whilst others were in Frates I before, I was not. I hope for the best.

Ultimately this is a strange time in the world. Being from the UK, seeing people, friends, family and colleagues in lockdown whilst I am on the other side of the world still working has been melancholic. It has made me question a lot about the arts but seeing so much being shared online so generously has warmed my heart.

Photo: Noriki Matsuzaki

(イギリス生まれ)

タイロン・ロビンソン

今、この時期にあって、芸術を支えることはかつてないほど重要なことになっています。土地の文化、そして過去と未来は、その土地の人々が創り出す芸術やパフォーマンスによって形作られる性質のものだからです。ですから、Noismの作品が作り続けられるのなら、その土地の、そして同胞の支えが必要なのです。ダンサー、実演家、或いは芸術家としての私たちが目指すものは、私たちのクリエーションを共同体にもたらし、私たちの情熱を一般の人々と共有することです。芸術とはあらゆる人を迎え入れる家族のようなものです。そして、私はいつかNoismがダンスと共同体の連結を成し遂げ得るカンパニーになることを願うものです。コロナウイルスによるパンデミックが過去のものとなったとき、全ての人を再び結びつける役割を果たすものは芸術でしょう。ですから、皆さん、どうか芸術を支えてください。今、芸術を死なせないでください。どうか宜しくお願いします。 

(日本語訳:shin)

*タイロンさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Now during this time, it is more important than ever to support the arts. A county’s culture, both past and future is heavily shaped by art and performance that its people create. So if the work of Noism is to continue it needs the support of its county and its fellow countrymen. As dancers, performers and artists our goal is to bring our creations to the community and to share our passion with the public. The arts are like a family that welcomes everyone and I hope Noism will some day be the company that can bring dance and the community together. When the COVID-19 pandemic passes it will be the arts that will reunite everyone, so to everyone please support the arts, and don’t let it die now. Kindest Regards

Photo: Noriki Matsuzaki

(オーストラリア生まれ)

鳥羽絢美

様々なカンパニーや振付家によって使われ、創られ、踊られてきた『春の祭典』。そんな楽曲にNoismメンバーとして挑むことができること、嬉しく思うと共にとても身の引き締まる思いです。皆様に届けられる日を心待ちにしながら、日々稽古に励みます

Photo: Noriki Matsuzaki

(とばあやみ)

⑩ 西澤真耶

「『春の祭典』のクリエーション」穣さんはじめNoism0+1+2の22名が“音“をテーマに真摯に向き合っているこの作品がこの先本番までにどのように仕上がっていくのか、そして本番を重ねどこまで進化していくのか、私達にもわからない。まさに実験舞踊…?

Photo: Noriki Matsuzaki

(にしざわまや)

⑪ 三好綾音

ストラヴィンスキーの音楽は、一瞬眉を潜めてしまうけれど、しばらく経つと虜になっていて、気がつくと嵐が去った後、騒いだ血の感覚だけが残っている様な。そんな感じがたまりません。しかし、この曲が書き下ろされた当時のダンサー達はどんなに戸惑っただろうと、リハーサル中はそんな苦労も想像します。(笑) 音楽史、舞踊史共に大きなインパクトを残してきた『春の祭典』で新たな創作に関わる機会に恵まれ、とても光栄に思います。是非、楽しみにしていてください。

Photo: Noriki Matsuzaki

(みよしりお・準メンバー)

さてさて、連載最終回の次回は、フレッシュなNoism2のメンバーをお届けします。森加奈さん、池田穂乃香さん、カナール・ミラン・ハジメさん、 杉野可林さん、長澤マリーヤさん、橋本礼美さん、坪田光さん、そして中村友美さんと、ドド~ンと一挙に8名を掲載いたします。どうぞお楽しみに。

(shin)

Noismかく語る・2020春② - Noism1メンバー前編

前回、Noism03名からのメッセージをお届けしましたが、この度は、Noism1前編としまして、6名を掲載いたします。全国に「緊急事態宣言」が拡大し、緊張感が増した夜にあって、いっとき、少しでも不安や緊張が緩和されましたら幸いです。新作『春の祭典』に纏わる思い、コロナ禍に寄せる思い、是非ともお読みください。

池ヶ谷奏

いよいよNoism版『春の祭典』かとワクワクしています。スコアナンバーが200もある楽譜、はじめは暗号だらけで追うこともできず、楽譜の読める父にメールで尋ねたり必死でした。

今では「ここに16分休符があるから…」とか「5.5.3.5.4…」と電話番号のように変拍子を覚えたりして、聞こえる音以上に情報が増えました。リズムを理解することでより動きと一致してきたように思います。

新潟に来て10年目。

今は簡単に人と会えない・集まれない・触れ合えないという、舞踊の人間にとっては致命的な状況が広がっています。

誰もが不安で、未来は誰にも分かりません。私は今できることを全うし、そして勝手に10周年記念公演と思って、感謝も込めて全力で踊り切ることができるよう精進します。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いけがやかな)

ジョフォア・ポプラヴスキー

『春の祭典』は私にとって常に踊ることが出来たらと願っていた作品でした! その音楽はエネルギーに満ち、その入り組んだ複雑さはダンサーと空間の間に信じ難い化学反応をもたらしてくれます。

私は穣さんがそれをどのようにして彼自身の芸術的な宝に仕立てていくかワクワクしながら目にしていて、自分がその一部となる機会に恵まれたことを幸福に思っています! 

(日本語訳:shin)

*ジョフォアさんによる元原稿(英語)はこちらです。

Le sacre has always been a piece I wished to be able to dance! The music is full of energy and its complexity brings incredible chemistry between dancers and space.

I’m so excited to see how Jo-san will make it his own art treasure and happy I have the chance to be part of it!

Photo: Noriki Matsuzaki

(フランス生まれ)

井本星那

今回のクリエーションでは音楽から思いを、動きへと、ひとつひとつ紡いで繋がっていくような、そんな感覚があります。

目まぐるしく世界が変化する中、人との繋がりが切れてしまわないように、思いやりの大切さに日々気付かされます。新潟の皆さまとまた繋がれる日を楽しみに、毎日稽古に取り組んでいます。

Photo: Noriki Matsuzaki

(いもとせな)

林田海里

役割を演奏されている楽器ごとに与えられる実験的な創作を、楽譜をなぞるのに苦戦しながら楽しんでいます。皆でこの『春の祭典』を奏でる様に踊りたいです。

Photo: Noriki Matsuzaki

(はやしだかいり)

チャーリー・リャン

今、世界中の誰もがとても疲弊していることは間違いのないことだと思います。コロナウイルスが原因で、あらゆるものが突然にキャンセルされたり、延期されたりしています。ただただ日々の生活や将来のことが心配でなりません。あらゆることが可能な限り早期に快方に向かうことを望んでいます。皆さんが私たちの公演を観に来てくださる日を心待ちにしております。 

(日本語訳:shin)

*チャーリーさんによる元原稿(英語)はこちらです。

I believe that everyone in world now is very exhausted recently. Because of coronavirus, everything was cancelled or suspended suddenly. Just being worried about our life or future. Hope everything will get better as soon as possible. I’m looking forward to everyone can come to watch our show.

Photo: Noriki Matsuzaki

(香港生まれ)

カイ・トミオカ

2020年の年頭から、Noismで私たちは新作公演『春の祭典』のクリエーションに集中して取り組んできました。これまでにも世界中で多くのカンパニーによる多くのヴァージョンとヴァリエーションが創られ、踊られてきました。そして私もこの象徴的な音楽の体験を楽しんできました。昨シーズン、私は『ラ・バヤデール -幻の国』と『カルメン』を踊りました。どちらも再演でしたが、Noism1、Noism2のダンサーたち、言うならばNoismファミリーが総出演する物語形式の大作でした。そして今度は、Noism1メンバーに加え、新たに立ち上げられたNoism0とともに新作のクリエーションの過程にいることはとても楽しい体験となっています。この『春の祭典』は、先に触れた2作のように必ずしもすっきりした物語を持つものではありませんが、抽象的な物語とストラヴィンスキーによる音楽の解釈との間に興味深いバランスが形作られることになります。私たちはカンパニーとして、時間をかけてこの作品のクリエーションにあたることを許され、とりわけ、コロナウイルスのために、今、世界中が体験しているこの不確かな期間にあってさえ、踊り続け、クリエーションを続けることができることをとても光栄に思っています。 

(日本語訳:shin)

*カイさんによる元原稿(英語)はこちらです。

From the start of the year of 2020, we at Noism have been focused on the creation of our new performance, ‘the rite of spring’. There have been many versions and variations of this piece created and danced by many companies all over the world, and I have enjoyed my experience thus far of this iconic score of music. Last season I performed in “La bayadere” and “Carmen”, both of which are full Length narrative works that were created previously involving the whole of the Noism family, dancers from Noism1 and Noism2.  It has been an enjoyable experience being part of a new creation process together with Noism1 and the newly formed Noism0. While not necessarily a straightforward narrative work like the previously mentioned works, ‘the rite of spring’ strikes an intriguing balance between an abstract narrative and an interpretation of the music by Stravinsky. We as a company are privileged to have this long period of time to create this work, and in this period of uncertainty the whole world is experiencing right now due to the coronavirus, we are very privileged to be able to continue dancing, crafting and creating as we are now. 

Photo: Noriki Matsuzaki

(イギリス生まれ)

連載3回目となる次回は、Noism1後編としまして、スティーヴンさん、タイロンさん、鳥羽さん、西澤さん、そして三好さん(準メンバー)を掲載いたします。引き続き、ご期待ください。

(shin)

*ポートレートのクレジットに誤りがございましたので、訂正させて頂きました。ここにお詫び申し上げます。

Noismかく語る・2020春① - Noism0 金森穣・井関佐和子・山田勇気

まったく先を見通すことのできない新型コロナウイルス禍にあって、Noism2定期公演の延期に続き、オープンクラスのプレオープンが中止を余儀なくされたのに加え、サポーターズとしましても、好評発進したばかりの「ランチのNoism」の取材を控えざるを得なくなるなど、世界がすっかりその様相を一変させた感が強いこの頃ですが、Noismの全メンバーからサポーターズの皆さまに向けたコメントが届きました。今回より全4回の予定で掲載して参ります。題して「Noismかく語る」。まずはNoism0の三人からどうぞ。

■金森穣

この文章を読んでいる今、皆様が、そして皆様の身の周りの方々が、健やかで愛の裡にあることを願います。

世界中が同時に、その社会基盤からこれほど揺さぶられる日々を、一体誰が予測できたでしょうか。

日々ニュースで為政者や医学者たちが警告を鳴らす“3の密”は、そのまま舞台鑑賞の状況に符合します。

それでも尚、日々己の身体と向き合い、鍛錬を続け、私たちNoismは未来に向けて創作を続けています。

舞踊家とは、己の生命の危機を感じれば感じるほどに、その身と向き合う覚悟が決まる生き物だからです。

舞踊とは職業ではなく、生き様だからです。舞踊芸術とは平和な時代の娯楽ではなく、魂の叫びだからです。

その叫びを共有して欲しい。だから今はただ、その時が再び来ることを信じ、私たちは稽古を続けています。

その時が来たら、皆様に最上の、この忍従の日々を補って余りあるほどの感動を届けるために。

どうぞ皆様、お身体ご自愛ください。お会いしましょう、劇場で。

Photo: Kishin Shinoyama

(かなもりじょう・Noism芸術監督)

■井関佐和子

今回のクリエーションは生涯忘れる事の出来ないものになると思う。

人生でまさかの時代を生きる事になった。それは皆さんが同じように感じている事だろう。

その「まさか」はいつどこに潜んでいるか分からない。明日はどうなっているのか分からない日々を過ごしながら、ひたすら創作をする日々。

そして毎日毎日稽古をしながら、ひたすら幸せを噛みしめている。

踊れることの幸せ。それを許される環境。現在を生きていることの幸せ。

ネガティヴな状況でネガティヴなことを思うだけではなく、明らかに日々をポジティブに生きられている今、本当に感謝しかない。

皆さんの健康を願って…この創作を続けていく

Photo: Noriki Matsuzaki

(いせきさわこ・Noism副芸術監督)

■山田勇気

Noism2の定期公演が延期になり、ご迷惑、ご心配をおかけしています。

今はメンバー総動員で、『春の祭典』の創作に勤しんでおります。集団の中に入って共に身体を動かし、影響し合うことがとても刺激的です。互いに尊敬しあえるグループへと成長していくことも、創作の一部であると考えています。

この非常事態の中、舞台芸術、複製できない「この場所」「この時」でしか味わえない体験の存在意義が問われています。リスク回避と効率化はもともと相性の良いもので、それが遠隔技術の発展によって現実に可能となり、これからさらに必要とされていくでしょう。

私たちはリスクが高く、効率の悪い場所で、創作して、表現しています。人間の身体がその場所です。私たちは身体から離れません。離れていってしまうまでは、身体と一緒です。舞踊とは根本的には、そのようなことを表現するのだと思います。多様な身体の在り方、関わり方を通して。

そしてそれは、生身の体験として、深く人に影響を与えるものだと信じています。

Photo: Noriki Matsuzaki

(やまだゆうき・Noism2リハーサル監督)

皆さま、如何でしたか。ご堪能いただけましたか。次回もどうぞお楽しみに。

(shin)

*ポートレートのクレジットに一部誤りがございましたので、訂正させて頂きました。ここにお詫び申し上げます。

こちらも興味深い、Noismオープンクラス(プレオープン)♪

前日、ふたつのツイートをご紹介いたしましたが、本来なら、3つを取り上げるべきところだったことに思い至り、ここに改めまして、もうひとつビッグイヴェントを紹介させていただきます。

Noismオープンクラス、プレオープンです♪

クラスは4つ。

どなたでも参加いただけるクラスはふたつ。①「こどものためのからだワークショップ」:対象・小学生~中学生、どなたでも。(*保護者の参加も可:要参加費)

そして、②「大人のためのからだワークショップ」:対象・高校生以上、どなたでも。

舞踊経験者を対象としたクラスもふたつ。③「Noismバレエ」:対象・中学生以上、舞踊経験3年以上。

そして、④「Noismレパートリー」:対象・中学生以上、舞踊経験3年以上。

4月~5月は、プレオープン期間として、全クラス500円のおためし価格での開講とは、実に格安!否、激安!

3月28日(土)より受付開始だそうです。

Noismが日々追求することで、手にし得た「身体知」。その一端を体感する絶好の機会です。これもまた、まがうことなき新潟発の「文化」。そしてとりもなおさずそのままに「市民還元」の機会。どなたか、潜入レポート、もとい、体験レポートをあげてくださることを期待しております。

(shin)

大変なこの国の今、新潟から文化を発信すること

拡大の止まない疫病の猛威に、各所で我慢を強いられている感が強いこの頃、皆さま、お元気でお過ごしでしたでしょうか。かく言う私も「一斉休校」の大きな混乱の渦中に投げ込まれ、目も回る年度末を一日一日どうにかこうにかやり過ごしております。どうか皆さま、ご自愛ください。

さて、そんななか、タイトルにも記しましたように、ここ新潟から Noism Company Niigata が文化の香りをお届けするふたつのコンテンツをご紹介いたします。

いずれもTwitterからのご紹介ですが、以下をご覧ください。

BSNの特別番組は、新潟だけでなく、全国で視聴できるようになるといいのですが…。

そして、柳都会の方は5月半ば。その頃には混乱も収まっていて欲しいものです。

ともあれ、新潟から点される文化の灯火に是非ご期待ください。

(shin)

新企画!ランチのNoism① 金森穣さん・井関佐和子さん

取材日:2020/02/15(Sat.)

チョコレートを巡る賑わいも前日で一区切りを迎えた2月折り返しの土曜日、ランチを拝見しながら、お話を伺うという某テレビ局の人気番組に想を得た取材をしようと、fullmoonさんと一緒にりゅーとぴあに向かいました。

聞けば、Noismのお昼休みは13:30から14:30までなんだとか。そこで、13:15にNoismスタッフの堀川さんを訪ね、『春の祭典』の音楽が漏れてくるスタジオBのホワイエに移動して、そのときを待ちました。

誰にでも昼はくる。時計は13:30。りゅーとぴあ・スタジオBに昼がきた。

「ランチのNoism」第1回。ホワイエに出て来た金森さんと井関さんは勿論、稽古着姿。衝立を兼ねたホワイトボードのこちら側で、まず、手提げから取り出されたお弁当のタッパーを撮影させて貰って、ランチ取材開始です。

ランチはホワイエ内、衝立のこちら側で寛いで

*まずは、毎回、全員に尋ねる(予定の)「10の質問」から。

「10の質問」は共通質問シート

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 井関さん「今日のランチ…、サラダ。『サラメシ』。いつもお昼は基本、サラダです」

 金森さん「そうだね。でも、グルテンフリーして…いつからだ?あなたが急にサラダを始めたのは…?」

 井関さん「1年半とか、2年とか」

 金森さん「でも、なんでサラダにしたの? 俺はただ出されたもの食ってるだけだから。理由、俺も知りたいんだけど」

 井関さん「Noism始まった当初はコンビニのパスタとか。そこからおにぎりに変わって。2個食べてたのが1個になって。でも、コンビニのおにぎりって1個だとお腹が張らないですよ。なのに、炭水化物を摂ると眠くなるんです。で、とりあえずタンパク質いっぱい摂りたいからサラダにした」

 金森さん「俺が踊り始めたから。今より5kgくらい太かったからね、当時は」

人参(オーガニック)・トマトは井関さんの実家・高知産
新潟のプチヴェールも最近のお気に入りなんだとか

2 作るのに時間はどれくらいかかりますか。

 井関さん「全然かからないですよ。朝、朝食の準備と一緒に」

 *なんでも、朝食は主に米粉パンとコーンフレークに珈琲で、お昼のお弁当には前日の余り物(この日は里芋)も入れて来るのだそう。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 井関さん「お腹がいっぱいになって、重くなくって、タンパク質がメイン。1にタンパク質、2にタンパク質、3、4がなくて、(アマニ)オイル。それがしたくてサラダにしたので。凄いボリューミーですよ、おにぎりのときよりも」

 金森さん「炭水化物は血糖値がすぐ上がるけど、すぐ下がるので良くない、とこの人(井関さん)が言ってました」

 井関さん「正解!」

「写真、撮っておいた方がいい。重要」と井関さん
必殺アマニオイル、ハーブソルトほか
アマニオイルとハーブソルトをかけ、
タッパーを揺さぶって馴染ませてから、いただきます

4 ランチで「これだけは外せない」というものはありますか。

 井関さん「アマニオイルと、何でもいいけどタンパク質」

 金森さん「俺は味噌汁」

 井関さん「穣さんは味噌汁だよね。絶対に欠かせない。サラダなのに味噌汁」

 *ちなみに、味噌汁はコンビニで買うことも多いそうですが、この日はこれも前日の残りの豚汁。それを金森さんは美味しそうに頬張っていました。

左上が金森さんのお味噌汁
お弁当ふたつは「まったく同じもの」(井関さん)

5 サラダの内容は大体同じなのでしょうか。

 金森さん「ローテーションだね。今日はソーセージでしょ。卵が入っていたり、いなかったりとか、ベースがサラダなだけで色々変わるよ」

 井関さん「…チキンの日とか、ベーコンエッグみたいなのが載ってたりとか、上の具が変わりますね」

6 公演があるときのお昼は変わったりしますか。

 井関さん「公演があるときは、一週間前からサラダは止めようと。お腹が冷えるんで」

 金森さん「足りなくなる。劇場入りしたくらいからは炭水化物を摂るようにしてる」

「7 いつもどなたと一緒に食べていますか」は割愛しようとしたところ、

 井関さん「訊いてみてください」

 金森さん「ひとりです。『お互い、ひとりです』っていうのどう? ひとりとひとりが一緒に食べているだけで」(一同爆笑)

笑顔で応じてくれる金森さん、井関さん

8 主にどんなことを話していたりするんですか。

 金森さん・井関さん「何しゃべるんだろう? お昼、結構黙々と」

  お昼休みに入る直前の話はしたりしますか。

 金森さん・井関さん「あんまりしたくない。スタジオじゃない仕事の話はするかもしれないけど、今さっきやってたことを引き摺ることはあんまりない。うん、大事」

『9 おかずの交換などしたりすることはありますか』は訊けないし」にウケる二人。

 金森さん「交換はしないけど、この人(井関さん)が俺の方に入れてくる。『これ、好きでしょ』とか。交換とは言わないよね、俺、あげないもん。いやいや、あげたくない訳じゃないんだけど、この人が放り込んでくる」

 井関さん「穣さん、野菜好きなんですよ」

「おかず交換」ならぬ人参の移動は
井関さん→金森さんの「一方通行」
丁寧にオーガニックの人参を
摘まんで見せてくれる金森さん

10 いつも美味しそうなお弁当を持ってくるのは誰ですか。

 井関さん「(山田)勇気(さん)のサンドイッチ。フォカッチャの。私たちはもう食べないんですけどね、パンは。でも美味しそうだねって」

*ここからはランチ以外の質問です。

11 『春の祭典』のクリエイションはどのくらい進んでいますか

 金森さん「3割くらい。今、Noism2が(定期公演のクリエイションで)いないからね」

12 そのNoism2の方の進み具合はどうですか。

 金森さん「全然見てない。ギリギリまで見ないようにしてる。驚きがなくなるから」

13 『春の祭典』の音楽は誰の演奏を使う予定ですか。

 金森さん「色々あるからね。今、使っているのはアンドレア・バッティストーニ指揮の東京フィル」

 井関さん「若い指揮者ですね。穣さんが最初選んだやつ(ズービン・メータ)も良いんだけど。今、厄介なことやっていて、色んな音をとらなきゃいけないんですよ。今のところはこれ(バッティストーニ)が一番、各楽器が聴こえる」

 金森さん「各楽器が安定して聴こえるから、稽古はし易い。本番、どうするかわかんないけど。全部仕上ったところで、いろんなものをかけてみて選ぼうかと思っている。…指揮者が凄い個性を出すでしょ。それは今は要らないかなと。今はできるだけドライにいって欲しいんだよね」

 *気になるのは演奏の違いと踊りの関係なのですけれど、「楽譜と照らし合わせて作っているから、突拍子もないことは起きないんです」と井関さんが言えば、「なんだったら、『今、オケ、間違えたな』とかもわかる。このあいだ、言ってたじゃん。別のCD使っていたときに『おかしい、おかしい』って」と金森さん。音の入りがワンテンポ早くなっている箇所に気付いちゃったんだそうです。ちょっと凄いかも。新作「ハルサイ」では、メンバー毎に楽器が割り振られていて、井関さんが踊るのはファゴット。管楽器が鳴り出すと、音が全然消えちゃうから大変なんですって。お話を伺っているだけで、大いに興味を掻き立てられました。6月、楽しみです♪

今回の取材はここまでです。貴重なランチブレイクを20分も割いていただき、感謝しかありません。

お二人のやりとりが楽しくて、できるだけそのままの言葉のご紹介を心掛けました。お楽しみいただけたなら幸いです。

「意外と地味なお昼ごはんでしたね」とは井関さん。いえいえ、そんなことはありません。大切なお昼の時間にお邪魔させていただき、色々と有難うございました。

金森さん、井関さんのお弁当、ごちそうさまでした。それでは今回はこのへんで。お相手は shin でした。(…って、記念すべき第1回、中井貴一を存分に意識しながら纏めてみました。そのあたり伝わりましたでしょうか。)次回もご期待ください。

(shin)

地元紙・新潟日報「窓」欄掲載、「ノイズム動画 一層活用を」

約1週間前に地元の新潟日報紙「窓」欄に宛てた投書が、本日(2020年2月3日)の朝刊に掲載されました。下に載せますので、まずはお読みください。

同紙への私の5回の投書はすべてNoismに関するもので、ここまでのところ、運よく、すべて掲載して頂いております。有難いことです。

それはさておき、昨秋の活動継続の決定に際し、課題に挙げられたものに「浸透度」も含まれていたのですが、それも舞踊家の顔が見えてこそと思う気持ちから綴ってみたものでした。

前日の「応援する会」記事へのコメントで、fullmoonさんが引いた鈴木良一さんの「…Noism Company Niigataよ、永遠なれ!…。」更に、同会で齋藤正行さんが話された「一人ひとり、自分ができることをやってNoismを支えていこう」との呼び掛け。それらと共鳴・共振するものとしての、私の中にある「周囲に向けて声をあげ続けていこう」という思いがとらせる振る舞いと言えるかと思います。

それというのも、再び、課題と成果の検証がなされることは間違いのないことだからです。私たちはNoismから多くの豊かなものを受け取っています。私たちからNoismに還していくものもなければならないのが現状でしょう。私たち一人ひとりの「Farben(色)」をもった様々な支援が必要な所以です。

Noismの「浸透度」に少しでも貢献できたら。そんな思いで投書しています。その点を感じ取っていただけましたら幸いです。

(shin)

如月にして春爛漫の趣き♪「Noism Company Niigataを応援する会」

時は2020年2月2日(日)、ところは新潟市のお洒落なレストラン・新潟 ジョイア・ミーア。各分野から130名を超える出席者を得て、「Noism Company Niigataを応援する会」が、賑々しく華やかに開催されました。雪のない新潟市が「冬らしくない」というのとは全く違った意味合いで、会場はまさに春爛漫の趣き。

会場前に立つ発起人代表・齋藤正行さん
会場は新潟ジョイア・ミーア
素敵な看板が
ステージを飾ります
こちらが当日の次第です

新潟市が誇るカンパニーの「第二章」をお祝いしようと集まった方々は、開会前からそこここに輪を作り、グラス片手に、笑顔で、名刺を交換して挨拶していたり、顔なじみ同士での語らいを始めていたりしました。

そんなさなか、おもむろに耳に届いてきたのは、詩人・鈴木良一さんがこの日のために作られた詩「喜びの歌 -ノイズム カンパニー ニイガタ讃江-」を朗読する声。 …未来と希望へ導き、永遠の命に連なる喜びを歌ってくれるであろう… 一同、その身中の思いを代弁する詩の一言一句に一気にぐいぐい引き込まれ、開宴です。時計に目もやらずにいたのですが、17時30分になっていたのですね。

そして、まず、のっけから「金森さんと凄く仲が良い訳じゃないし、…なかなか生意気で、私は生意気なのが好きなんですが」という自由過ぎる語りだしでいきなり笑いをとったのは、この会の発起人代表・齋藤正行さん。ユーモラスな中に愛情が感じられるご挨拶です。新潟市と踊りの歴史的な関係を俯瞰しながら、Noismを「必然」としたうえで、一人ひとり、自分ができることをやってNoismを支えていこうと語りました。

続いて、Noismメンバーが入場し、金森さんがひとりずつ紹介しました。

前列Noism0とNoism1の紹介
前列がしゃがみ、Noism2を紹介

引き続き、金森さん、「16年間頑張ってきたことの一番の成果はこのような会が催されるようになったこと。ご褒美であると思っています。これからも新潟を世界に発信するべく精進して参ります」とご挨拶されました。

次のご挨拶は在新潟ロシア連邦総領事のセルゲェーエフ・ミハイルさん。「新潟に来て1年半。Noismの公演は心に響いた。文化はみんなでサポートしなければならない。ロシアでも新潟のNoismを見せてください」と熱い思いが籠ったものでした。

続いてマイクの前には中原八一・新潟市長。「正直、検証委員会からの提案を、金森監督が引き受けてくれないのではないかと思っていたところ、快く受け入れてもらったことにお礼申し上げたい。検証期間のなかで、金森監督は芸術家として一流なだけでなく、人間としても一流の方であると確信させてもらった。高い志で、新潟の魅力を世界各地に発信してもらうことを期待しています」と力を込めて語られたのち、乾杯のご発声に移られました。

スマートな乾杯のご発声は
中原八一・新潟市長

会は激励メッセージの時間に進みます。まずは、篠田昭・前新潟市長。2004年当時のNoismとの出会いを、ある職員とのやりとりがきっかけだったとし、「レジデンシャルダンスカンパニーって何だ?コンテンポラリーダンス?で、映像を見たら、ますますわからなくなった。で、その職員に、下手すると私の首が飛ぶんだよ。『君は命を賭ける気があるのかね』と問うたら、彼が『賭けます』と言うから、一度、金森さんと会うことにした」で、30分ほどの面会。「金森さんの論旨は明快。この人間なら賭けても良いんじゃないかと思ってしまった」と舞台裏を明かしました。

熱いメッセージは続きます。尺八奏者の福島麗秋さんは「Noismはスパイスを与えてくれる存在。スパイスを与えてもらって、これからも楽しく刺激的に人生を歩みたいと思う」と話されました。

市議会議員であり、新潟市視覚障害者福祉協会会長でもある青木学さんは常々「一体どんな踊りなんだろう?」とNoismに強い関心を寄せており、視覚障害者向けのワークショップ実現に漕ぎつけて、自らも参加した際のお話し。「一時間半の間、井関さんとマンツーマンでペアを組み、90分間、井関さんと二人っきりの世界を過ごした。しかも井関さんの体全てに○○(一部伏字)させてもらい、これが人の体なのかと思うくらい驚いた。筋肉の動きがまるで違う。まさに『生きる彫刻』に感動した」と語り、羨望のヤジ(所謂「不規則発言」)が飛び交うなど、参加者の嫉妬心を煽るだけ、煽りました。(笑)

嫉妬にかられた齋藤さん、
マイクを奪いにいく図(?)(笑)

途中、錚々たる面々に混じって、私も指名を受けてしまい、いつからか、Noismの公演に関しては繰り返し観に行かないではいられない体になってしまった、そんなふうなことを金森さんと井関さんに目をやりながら、緊張して話したような次第です。(汗)蛇足でした。

滞りなく会は進み、Noismメンバーおよびスタッフにサプライズの薔薇の花が一輪ずつ贈られ、それに合わせて、会場中から大きな拍手が沸き起こり、雰囲気は最高潮に達しました。

それを境に、この日の淀みない久志田渉さんの司会が哀調を帯びて聞こえ出したのは、そろそろ閉会の時間が迫ってきたからに他なりません。そこでのご指名で「閉会」のご挨拶に立ったのは、新潟県洋舞踊協会の副会長・土佐まり子さん(土佐まり子モダンバレエ研究所主宰)。教え子たちがいつかNoismの作品に出られたらと夢想してきたので、今年10月の新潟市洋舞踊協会合同公演には喜びと期待を感じる胸の内を話されました。

大トリを飾る井関さんのために
マイクの高さを調節する金森さん

大詰め。司会の久志田さんが「副芸術監督の井関さん」と告げるが早いか、会場からは「佐和子さん!」の掛け声がかかり、井関さんがご挨拶をされました。

「16年間やってきたことを、ここで皆さんの顔を見て確信できた。皆さん、新潟市に支えられていることを実感できたので、幸せですし、感動しました。これからもどうぞよろしくお願いいたします」の言葉で、この日の華やかな宴を締め括ってくれました。

ホントにあっという間の時間に感じられ、閉会後もあちらこちらに生じた人の輪はなかなか解けません。皆さん、余韻に浸り、立ち去り難い思いの人たちばかりだった様子です。

名残惜しいのはやまやまですが、やがて、未練を断ち切って帰路につかねばならない時間になりました。このような素晴らしい機会に居合わせることが出来ただけで幸せだったというべきでしょう。「素敵な会でしたね」「また次の公演のときにお会いしましょう」など言いながら、ドアを出て、さして寒くはない夜の通りに立ち、お店を振り返りました。温かい思いを抱いて。

受付で渡された「新潟市文化・スポーツコミッション」のビニール袋の中には、こんな品々が入っていました。

Noismステッカーなどは勿体なくて使えないよなぁ、などと思ったりしています。

明けて節分。新しい春はすぐそこに来ています。

(shin)