今度の日曜日は井関さん(with 小㞍さん)♪ @DaBY talk Live vol.6

日曜日が待ち遠しい!

今度の日曜日(2020/7/19)の夜21時、井関さんが登場するインスタLIVEの報が届きました。5月23日(土)金森さんの回の楽しい記憶もまだ新しいなか、今度は井関さんのお話が聴けます。お相手は前回同様、DaBYダンスエバンジェリスト・小㞍健太さん。楽しい予感しかありません。今回も Dance Base Yokohama のTwitterからのお知らせです。

必聴♪ 日曜日の夜の計画、見直しが必要かもしれませんね。

(shin)

Noism2定期公演vol.11楽日の余韻に浸る♪

2020年7月12日の新潟市は、時折、晴れ間が覗く曇天で、雨は小休止。湿度も低めで、案外過ごしやすい日曜日でした。昨日のソワレに続いて、この日が楽日のNoism2定期公演vol.11を観に行ってきました。

私は全4公演のうち、後半の2回を観たのですが、運良く、ダブルキャストの両方を観ることが出来ました。

『ホフマン物語』の「妻」役が前日ソワレの長澤さんから、この日は杉野さんに。

『人形の家』の「みゆき」役も、中村さんから橋本さんに、「黒衣」も坪田さんから中村さんに変わっていました。

それぞれの持ち味の違いが感じられて、嬉しかったです。

そのふたつ、回数を重ねることで、前日よりも滑らかな印象に映りました。

そして、暗転後、『Mirroring Memories』の場面転換の音楽が聞こえてきて、扇情的な「赤」の『NINA』に突入していきます。前日に観て、わかってはいても、ドキドキ鳥肌がたつ感じが襲ってきました。「これでラストだから、もう、むちゃむちゃやったれ!」みたいな気持ちで踊り切ろうという空気が感じられ、観ているこちらとしても、「頑張れ!頑張れ!」と心の中で声援を送りながら見詰めていました。そんな人、多かったと見えて、暗転後、絶妙なタイミングで思いを乗せた拍手が贈られることになりました。

15分休憩。その後は、山田さんの『黒い象/Black Elephant』の黒さが支配する45分間です。

自らの身体を隅々まで隈なく触れて、自己を認識することから始めて、他者或いは取り巻く世界を認識しようとする冒頭。そこからして既に断絶が待ち受けている気配が濃厚に漂います。

“Products”… ”cutting: a girl”…”少女”… ”cutting: three opinions”…”三つの言い分”… ”gossip”… ”in the dark”… ”Nobody”… ”in memory of”…、時折、暗示的な言葉が投影されるなか、いつ果てるともない音楽『On Time Out of Time』が立ち上げる、「現(うつつ)」の世界とは異質な時空で8人によるダンスは進行していきますが、焦点は容易には結ばれません。

象徴的な銀色の円柱と途中に一度挿入され、一瞬軽やかな雰囲気を連れてくる映画『Elephant Man』(ここにも象が!)からの音楽(『Pantomime』)とに、『2001年宇宙の旅』におけるモノリスとヨハン・シュトラウス『美しく青きドナウ』を連想したのは私だけでしょうか。

「そして私が知っているのは真実のほんの一部分だということにも気がつきませんでした」の台詞、そして叫び声。認識の限界或いは「不可知論」を思わせるような断片が続きますが、最後、リトアニアの賛美歌が小さく流れ出すなか、ひとり、取り出した「白い本(タブララサか?)」を円柱に立てかけると、一向に焦点を結ぶことのなかった認識の象徴とも呼ぶべき「黒い本」を愛おしむように抱きしめてじっとうずくまる人物…。暗転。

あらゆる認識もすべからく全体像に迫ることに躓き、その意味では、自分の視座からの解釈しか行い得ないというのに、認識すること/認識されることから逃れられない業を抱える私たちを慰撫するかのような優しさで締め括られるように感じました。

終演後、途切れることなく続く拍手。客電が点るまで、何度もカーテンコールが繰り返されるうちに、8人の表情が和らいでいったことをここに記しておきたいと思います。皆さん、本当にお疲れ様でした。

さて、次にNoismを目にする機会は、来月の「プレビュー公演」2 days♪ チケットは絶賛発売中です。お早めにお求めください。大きな感動が待つ舞台をどうぞお見逃しなく!

(shin)

Noism2定期公演vol.11中日ソワレを観に行く♪

前日の天気予報では雨が酷くなりそうだった2020年7月11日、土曜日の新潟市。雨は降ったりやんだり程度で、ひとまず安堵。この日の定期公演はマチソワの2公演。そのうち、ソワレ公演(18:00開演)の方を観に行きました。

入場から退場まで、幾重にも新型コロナウイルス感染症への予防措置がとられたりゅーとぴあは、この困難な時代に公演を打つことにおいて、いかなる油断もあってはならぬという意識がかたちをとったものでした。

共通ロビーからスタジオへのドア手前の
サーモカメラ曰く
「正常な体温です」
この方もカメラに収めていました
誰あろう、「芸術監督」さん♪

画像のデータで確認しますと、17:10のことです。芸術監督氏も同じ場所に立ち、管理体制の一端をカメラに収めていました。その様子をまたスマホで撮った画像を、直接、ご本人に許可を頂いて、掲載しています。「盗撮だね♪」と笑いながら、「いいですよ」と応じてくれた金森さん。有難うございます。

入場整理番号、10人ずつ検温してから
4階・スタジオBに進みます
場内で許可を得て撮りました。
隣とは3席、或いは2席とばした
「赤」の座席のみ着席可です

そうして進んだ場内で、山田勇気さんをお見かけしましたので、「やはり、『おめでとうございます』ですよね」とご挨拶すると、「そうですね。有難うございます」のお答え。

さて、前置きが長くなり過ぎました。この日の公演について記していきます。

最初の演目は、金森穣振付Noismレパートリー。昨日、及びこの日のマチネとは異なる別キャストだそうです。ダブルキャストなのですね。

見覚えのある衣裳、見覚えのあるメイク、そして聞き覚えのある音楽…、かつての名作にあり余る若さをぶつけて挑んでいくNoism2メンバーたち。今回、抜粋された場面は、どれも趣きをまったく異にする3つの場面。それらを一気に踊る訳ですから、彼ら、彼女たちにとっては、大きく飛躍するきっかけとなる筈です。

なかでも目を楽しませたのは、やはり最後に置かれた『NINA』でしょう。それも観る者の情動を激しく揺さぶり、昂ぶらせる、あの「赤」の場面です。これはもう敢闘賞もの、燃え尽きんばかりの頑張りに気分も上がりまくりでした。

15分の休憩を挟んで、プログラム後半は山田勇気さんの新作『黒い象/Black Elephant』です。

客電が落ちる前から聞こえ出す、海中、それも深海を思わせるような、たゆたうような、終わりを想像し得ない音楽のなか、照明はあるものの、暗く、黒く、不分明な舞台空間。それはいかに目を凝らそうとも、しかとは見えないような具合の色調。見ること、見えるものに疑いを抱かせるような案配とも。

「cutting(カット)」、裁断されて提示される場面の連続は、それらを繋ぐ糸、そんな「何か」を見つけようとすることを徹底して拒むかのようです。目の奥の脳を働かそうとするのではなく、目に徹して見詰めるのがよいでしょう。翻弄され続けるのみです。今回、それがテーマに適う態度というべきものかと思いました。若い8名が熱演する「決定不可能性」、魅力的です。

場内の席から、この舞台を目撃した観客を数えることはさして難しいことではありませんでした。スタジオBには35名の観客(と山田勇気さん)。収容人数の3分の1ということで設けられた上限人数マックスの観客はもれなく、「お値段以上」で、「この感動はプライスレス」とでも言うべき熱演を満喫したに違いありません。その人数からして、「耳をつんざく」とは言えぬまでも、惜しみない、心からの拍手が続いたのがその証拠です。

3日連続で、この日も200名を超えるコロナウイルス新規感染者が確認された東京。私たちを取り巻くネット環境の拡大・進展に、もうこの世界が「ボーダーレス」であるかのように感じていた私たちは、具体的な場所(トポス)の制約を受けることなく、どこにいても文化そのものにアクセス可能になったかのように錯覚してしまっていたのでしたが、具体的な身体は具体的な場所にしかあり得ず、人の移動、及び「対面」が不可避であること、「劇場」の、そのどうしようもなく不自由な性格は否定しようがないものだったことに改めて気付かされ、同時に、文化の東京一極集中は、文化そのものの中断を意味しかねない、相当に危うい事態だと思い知らされた気がします。日頃の稽古を含めて、東京から離れた場所、新潟市に拠点を置くからこそ行い得た公演、そうした側面を痛感したような次第です。

8人を追いかけて見詰める両目が歓喜に震える時間。私たちはこうした時間が好きなのでした。日本のアートシーンを考えたとき、この日の80分×2回において、間違いなく、新潟市は日本の中心にあった、そう言っても決して大袈裟ではないでしょう。居合わせる栄誉に浴した35名の至福。そんな思いに誘われるほど、久し振りに「劇場」で充実した時間に浸れたことを有り難く感じました。

若さの何たるかを観る機会となる今回の定期公演も、あと明日の一公演を残すのみで、チケットは既に完売。明日、ラストの公演をご覧になられる方は是非心ゆくまでご堪能ください。

(shin)

Noism2定期公演vol.11 初日!

*今も列島に甚大な被害をもたらし続けている「令和2年7月豪雨」。被災された方々に心よりお見舞いを申し上げますと同時に、一日も早く平穏な日常が戻ってきますようお祈り申し上げます。

2020年7月10日(金)19時のスタジオB。本来ならば、3月6,7,8日に開催されるはずだったNoism2公演。まずは本日、無事 初日が明けたことを喜びたいと思います。

とはいえ、観客はもちろんマスク着用+消毒・検温があり、座席はソーシャルディスタンスで予想以上の席数減(わずか35席)! たくさんの人に観てほしいのに…(涙)

開場前はいつも人で溢れるスタジオBのホワイエも、寂しいほどひっそりとしています… それにアフタートークも中止とのこと。残念です。

さて、開演! Noismレパートリーから、劇的舞踊『ホフマン物語』(2010年)より、『Nameless Handsー人形の家』(2008年)より、『NINA-物質化する生け贄』(2005年)より、が続けて上演されます。(20分)

目の前で躍動する眩しい身体に重なって、これらの作品を踊った何人ものメンバーたちの姿が思い出されます。

休憩15分の後は、山田勇気さんの新作『黒い象/Black Elephant』(45分)。この作品は、「私たちは何を見た/触れたのか」ということが主題になっているそうです。

ドキッとする幕開け。暗く深い闇の舞台でうごめくメンバーたち。観客は盲人になったかのようです。夢の中のような音楽(On Time Out of Time)が絶えず流れ、明るい音楽の中間部がありますが、静かに終わります。

惜しみない拍手! 『春の祭典』公開リハーサルにも出演したNoism2メンバー。一段と逞しさを増したようです♪ 4回公演もチケット完売です。座席数が少ないのが本当に残念です。 

明日からは 真打ち、shinさんが登場しますよ♪ どうぞお楽しみに!

(fullmoon)

「とまどうしあわせ」(サポーター 公演感想)

☆『シネマトダンス-3つの小品』(『森優貴/金森穣 Double Bill』より)

「Noism Company Niigata」と名称が改まって最初の公演は『森優貴/金森穣 Double Bill』。金森さん演出振付の『シネマトダンス-3つの小品』は約40分、3作品で構成されている。

『クロノスカイロス1』。ピンクの衣装をまとった10人のダンサーが、カラフルな照明に彩られた舞台で縦横無尽に躍動する。奥のスクリーンには、ダンサーの姿やデジタル表示の時間が映り、消え、また映る。生身と映像は一体のようで別人のようで、頭がかすかに混乱する。時間は誰にも同じように流れるというけれど、1分、1秒、コンマ1秒、若いダンサーたちが刻む時間の輝きは格別だ。

『クロノスカイロス1』
Photo:Kishin Shinoyama

『夏の名残のバラ』は懐かしいポスターが貼られた楽屋の映像からはじまる。赤い衣裳の井関さんが準備を整え、階段を上がり、そして、現実の舞台に姿をあらわす。山田さんが持つカメラは井関さんを追い、客席からは見えない角度でスクリーンに投影し、視線を惑わせる。次第に、山田さんは撮影者から相手役に変わり、「お前をひとり残しはしない」という詩の言葉のように寄り添い、踊る。2人が紡ぐ時間は深く愁いをおびて心に響く。やがて、映像は(一部または全てが)リアルタイムのものではない(であろう)ことが示され、ひとときまじりあいせめぎあった過去と現在は、ともに静かに消えていった。

『夏の名残のバラ』
Photo:Kishin Shinoyama

『FratresⅡ』。個の集合が美しかった『Ⅰ』から、金森さん1人が抜け出たように踊る。鋭く優雅な動きに惹きこまれながら、孤独をはらんだ圧倒的な厳しさに突き放され、心が定まらない。背後に浮かびあがるとらえどころのない影は、観客のたじろぎも映し出していたのだろうか。

『Fratres II』
Photo:Kishin Shinoyama

何か月も劇場から遠ざけられ、個室で小さな画面と向き合うことしかできない今。生の身体と映像の双方に心を魅入られ揺さぶられた『シネマトダンス』の空間と時間がいかに幸福に満ちていたか、いとおしくさびしく思い出している。

(うどん)

金森さん×「鼓童」船橋裕一郎代表オンライン対談@鼓童YouTubeチャンネル

新潟のアートシーンを背負うふたつのグループの代表による対談が実現しました。勿論、ひとりは我らが金森さん。そのお相手、もうおひとりは佐渡を拠点にこちらもワールドワイドな活動を展開してきた太鼓集団「鼓童」代表の船橋裕一郎さん。

対談のテーマは「新たな時代における芸術・文化の役割と可能性」。

「with Corona」時代、即ち、「3密」要素を退けつつ活動していくことを余儀なくされる「新しい生活様式」或いは「新しい日常」にあって、これまで東京という「中心」ではなく、新潟という所謂「周縁」で活動を展開してきたふたつのグループの代表ふたりのお話は、東京の「中心」性を異化し、その「中心」自体を書き換えるようなことも起こし得る、「周縁」が持つ動的なダイナミズムに満ちていて、もしかしたら、「この先」の舞台芸術を志向するうえでのアドバンテージとなりそうなものすら感じられるようでした。

30分弱にわたって展開された穏やかにして熱いオンライン対談「新潟から世界へ Noism×鼓童・代表対談」は、こちらからどうぞ。お話は以下のように進行していきます。

  • 2006年ぶりですね: 13年前の金森さんによるワークショップ
  • お互いのグループについて: お互いの変遷、代表としての思い
  • 若いメンバーの力: 「こういう時期だからこそ」のアイディア、「集団にとって必要なこと」、異なる年齢層・世代、或いは多国籍の豊かさ
  • 積み重ねての今: 継続(鼓童は来年40周年を迎える)、「いきなりそこには行けない」
  • 新型コロナウイルスの影響: 欧州ツアーの中断(鼓童)
  • 鼓童ヨーロッパツアーへの影響: 主催者側からのキャンセル
  • Noismへの影響は: 延期の判断と「どんな形であれ見せたい」思い、「できることをやるしかない」「なんとしても踊る場所を設けたい」
  • 鼓童の自宅待機: 世の中の状況も見ながら、初めて「音も出さずに過ごした一ヶ月半」稽古もやめてみた
  • 自宅待機期間~ここ最近の活動: 当たり前だった「叩いてこその筋肉」再認識、自分と向き合うことの気付き
  • この期間に得たもの: 「bright side」「怪我の功名」「自分の内側を見つめる良い機会」
  • やはり自宅だけでは…: 精神を含めた全身運動、複合的な連動、「広い空間で、空間を認識した上で、身体を大きく、空間的に使うこと」(Noism)「アンサンブル=他人(ひと)の音をどう聴くか、反応し合うこと」「お客さんがいる中でどういう反響・共鳴があるか」(鼓童)
  • (再び)新型コロナウイルスの影響: 「いつまでこれが続くのか」このなかで何ができるのか知恵を絞る必要がある
  • 今年のアース・セレブレーションは無観客&オンライン配信(鼓童): 様々なチャンネル・新しいチャレンジ
  • 動画配信と生の舞台(Noism): 生の舞台の何割減とはならない強度で「映像化するからこそできること」「ライヴとは違う舞踊の面白さ」を目指す配信用の舞踊作品を創作中。同時に「生の醍醐味」その普遍性も追求(Noism・鼓童)
  • Noismと鼓童で作品作りましょう: 「近い将来」(金森さん)、船一本で往来可能な「地の利を活かしたコラボレーション」(船橋さん)→新しい可能性、2022年春夏に何かが起こる?
  • パフォーマーの交換留学します?: 船橋さん提起→金森さん「お互い厳しくするという大前提で 。帰ってきたときに『ああ、ここで良かった』って思えるくらい厳しくするっていう前提で、送り合おうか」(笑)
  • ロベール・ルパージュさんとの新作〈NOVA〉(鼓童): 踏まえてきた40年の歴史と斬新さ
  • エア握手
  • 新潟から発信: 「プロフェッショナルなカンパニーとして、一緒に何か作り上げていく」(船橋さん)
  • 劇場文化の可能性: 「まだまだ日本の劇場文化には可能性がある」「一石を投じ続けて16年。という感じ」そして、新潟が理解してくれたこと、「新潟がその日本の可能性をある種証明している」(金森さん)
  • 活動を続けていくということ: 「支援のありがたみを感じる機会でもあった」「新潟に、ここまで志もあって、レベルの高いカンパニー(Noism)があることが心強い」(船橋さん)「有難うございま~す」(金森さん)

全編29分03秒。終始、寛いだ雰囲気で進行するお話は、聞きどころ満載です。是非お楽しみください♪

(shin)

「ランチのNoism」#3:ジョフォア・ポプラヴスキーさんの巻

メール取材日:2020/6/18(Thur.)

さてさて、ご好評いただいております(って、完全に言い切ってしまってますが、)「ランチのNoism」の第3回は、つい先日、Noism1メンバーとしての最後の舞台を汗だくで踊り終えたジョフォアさんのご登場です。名残惜しい気持ちは募りますが、それでも、こうして間に合って良かった♪

持ち前の明るさと剽軽さが感じられる回となりました。英語の質問シートを用いてやりとりをさせていただき、それを shin が日本語に訳したものでお届け致します。あと、おしまいには、サポーターズの皆さまへのメッセージもありますから、そちらも是非、お楽しみにってことで。では参りましょう。

ふぁいてぃん・ぴーす・あん・おけんろぉぉぉ…♪

りゅーとぴあ・スタジオBでの稽古に余念のない外国人舞踊家に昼がきたぁ!

いきなり、「らしさ」炸裂の
ジョフォアさん!

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 ジョフォアさん「サラダとゆで卵2つ、そして納豆1パックのランチです」

両手に握られていた物体はゆで卵だったんですねぇ

 *「外国人は納豆が苦手」はもう古いのでしょうか。まあ、人によるんですよね。日本で見たって、関西人でも納豆が大好きって人、多いですからねぇ。

2 誰が作りましたか。(または、 主にどこで買ってくるのですか。)

 ジョフォアさん「前のシーズンではランチは自分で作っていたのですが、イトーヨーカ堂の近くに住んでいることもあり、今年に入ってからは、前日の晩に翌日分を買うようになりました」

 *故郷を離れた遠い国で、日々の稽古や公演に全力を注ぐ毎日な訳ですから、無理もありませんよね。イトーヨーカ堂、有り難いですね。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 ジョフォアさん「大事にしているのは、筋肉の回復にとって充分で、ランチ後ずっと空腹を感じないで済むくらいのたんぱく質を摂るということです。また、量も減らしていて、より安くて、より美味しいことも重要です」(笑)

 *な~るほど。さすが舞踊家、やはり体のことを考えて食べてるんですね。それと、お値段の点でも、賢いお買い物を心掛けているんですねぇ。パッケージに貼られたシール、大事です。思いのほか、庶民的でホッとしました。(笑)

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 ジョフォアさん「セブンイレブンのゆで卵です。とても塩味が利いているんです!!」

 *…って、驚きじゃないですか。セブンイレブンの食べたことがないのでわからないのですが、「塩味が利いている」んですか。これについてはご存知の方、教えて欲しいですぅ。

「塩味の利いたゆで卵」発言に
目が点になりますけれど…
殻ごと食べるから塩味が強い
って訳でもありませんよね。
…ってか、殻は食べないし!(笑)

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 ジョフォアさん「サラダ以外はよく似たものを食べています」

 *もしかしたら、サラダは貼られた「シール」によっても変わるのかもしれませんね。…なんて言っちゃったら、怒られちゃいますよね、きっと。(汗)

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。

 ジョフォアさん「公演がある日も似たものを食べていますが、普段と異なるのは、一度に詰め込み過ぎてしまわないように、一日中、拡げておいて、食べるようにしていることです」

 *自分の身体に耳を澄ましながら摂る食事、やはり気の使い方は半端ないんですね。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 ジョフォアさん「みんなから離れて、上の階にあがって、チャーリーと一緒に食べることが多いです」

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 ジョフォアさん「一緒には食べるのですが、お互いが食べ終わるのを待って、午後のリハーサルに万全で臨めるように、出来るだけ早く仮眠をとりに行くって感じです。なので、ふたりとも、ランチの間に話すことにはあまり重要性を見出してはいません」

 *おっとぉ、基本的に話したりせず、なんですね。それじゃあ、あくまでもランチは稽古の合間にささっと、って感じですか。舞踊への献身振りが窺える、プロならではのお答えですね。恐れ入りました。m(_ _)m

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 ジョフォアさん「誰かが枝豆を買って持ってきたような時だけですね。もしも私や彼のおかずに触れることが危険でなければ、私たちは気楽に手を伸ばすかもしれませんけど」

 *画像にある(前日の朝採り)枝豆はチャーリーさんとシェアしたってことですかね。「危険」という語が飛び出すあたり、いかにもユーモラスなジョフォアさんらしいお答えと理解しましたが、まさか、「新型コロナ」関係ってことじゃなくて、ユーモアですよね。「舞踊家のおかずに手を出すな!」って感じですかぁ。(笑)

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。料理上手だと思うメンバーは誰ですか。

 ジョフォアさん「前のシーズンでは、私もチャーリーも毎日、ランチを作っていたのですが、そのときなら、私は、チャーリーが大抵、一番豪華なランチを持ってきていて、他のみんなも「今日彼は何を持ってくるのだろうか」と思っていた、そう言っていたに違いありません。でも、その彼もイトーヨーカ堂で「半額」の商品を見つけるに至り、もはや誰もそういうことは思わなくなりました…」

 *イトーヨーカ堂の(恐らく、夕方以降の)「破壊力」、恐るべしって、感じですかね。でも、食品廃棄が問題となる昨今、お財布に優しい上に、社会問題にも対処できているのですから、言うことはありませんね。そうしたイトーヨーカ堂情報は今後もメンバー間で引き継がれていくものと想像いたします。ジョフォアさん、お忙しいところ、楽しいご回答を有難うございました。

ランチに関するやりとりはここまでですが、冒頭にて触れましたジョフォアさんからのメッセージがございます。次の通りです。

 「サポーターズの皆さまは既にご存知かと思いますが、私はNoismを離れます。私にとって、日本文化と出会い、学べたことは光栄なことであり、素晴らしい機会となりました。私はこれからパートナーのもとに戻ります。それは『幸せな時間』の同義語でもありますが、同時に、私の心はとても重くもあり、こんなに早くカンパニーを離れていくことをとても悲しく感じています」

 「サポーターズの皆さま、私たちの人生をより輝かしいものにしていただき、私たちメンバーと私たちの芸術に対して関心を寄せていただいたことに感謝します。芸術はそれを愛したり、または反対に嫌ったりする人たちがいなければ存在し得ないものです。どうかこれからも関心を持ち続けてください!」

…宮河さん、吉﨑さんと続いた大柄の舞踊家の系譜に連なるジョフォアさん。三者三様ではありながら、前のふたりと同様、その心優しい人柄に加え、今回の取材でも存分に発揮された明るいキャラクターが前面に出ていらっしゃいましたよね。個人的には、昨日、配信された『R.O.O.M.』の公開リハーサルのときの様子やらがとても懐かしく思い起こされます。他にも様々な場面が今も鮮明に浮かんで参ります。

今後は、パートナーのお近くにて、時系列的には「after Noism」となるのでしょうが、「with Noism」たる舞踊を踊り続けてくださることを期待して止みません。ジョフォアさん、ご活躍を確信しております。どうぞお元気で。今回もお相手は shin でした。

(shin)

公開リハーサル2日目、金森さん「今回お見せできてよかった」

2020年6月14日(日)の新潟市はお昼頃から雨。しかし、あまり気温が上がらなかったため、不快感はさほどでもなかったのが救いでした。

そんななか、新潟在住の活動支援会員を対象とした公開リハーサルの2日目です。今日も取材クルーの姿が数多く見られ、前日と併せて、県内全てのテレビ局が大きな機材を抱えて劇場を訪れたように思います。

で、この日の感染予防措置ですが、検温機器の設置場所に前日からの変更点があり、まだまだ手探り状態にあるといった様子で、検温スタッフにとっても、この2日間の全てが「リハーサル」であったり、ある意味、「実証実験」でもあったりするのだろうと理解しました。

前日とは異なる動線の配置
「正常な体温です♪」
検温機器にそう言われない限り、
この先には進めません
この光景、初めての方には物々しく映りますよね
脇道に逸れますが、感染経路を追うためという
趣旨はホテル等の宿帳も同じと聞いています

この日もリハーサル開始時刻が近付くにつれ、静寂が場内を支配するようになり、その静けさがいつまでも続くかと感じられ始めた頃、15時を2分ほどまわっていたでしょうか、これまた音もなく、スルスルと緞帳が上がり、井関さんと山田さんの脚部から、体幹、そして顔が、順に、真横から見るかたちで、私たちの目に入ってきます。ためらうような、たゆたうような、求め合うような、そんなふたり。『Adagio Assai』(仮)です。見惚れるしかないふたり。映像との相互作用も、通り一遍のものではないため、目は舞踊家と映像の行き来を求められるなど、上品な刺激に満ちたものと言えます。緩やかな切なさが印象的な小品です。

そして、ある効果音が聞こえてくると、そのまま『Fratres III』に接続していくのも前日観た通りです。舞台中央奥、登場時点から既に金森さんの目、或いは表情は、「同志」を先導する者のそれにしか見えません。そこから始まる「祈り」と同義でしかないソロと群舞が創出する豊穣な時間。ブレることなく、自らコントロールできることのみに専心する愚直な潔さが観る度に胸を打ちます。

休憩後は、実験舞踊vol.2『春の祭典』。金森さんのこの新作で、ストラヴィンスキーの手になる変拍子や不協和音に合わせて、21の身体を通して可視化される世界は、バーバリズム(野蛮・未開)とは異なる、極めて今日的な主題の体系に収まるものと言えるでしょう。混沌としていながらも、(須長さん制作の椅子に代表されるような)直線的なシンプルさ、或いは明晰さも同居したものであり、照明の果たす役割が印象的な作品と言うに止めておきます。

全て終わった後、この日も「ブラボー!」の掛け声が飛ぶなど、目にした舞台が、もはや「公開リハーサル」の範疇で語られるものではないことは誰しもが共通して感じていた事柄に過ぎません。ただ、舞台両袖に様々な道具や資材の類いが隠されることなく、全て顕しにされていたことのみが、これが「リハーサル」であることを思い出させるくらいだった筈です。

最後の挨拶。この日の金森さんは笑顔で話されました。「ほとんど本番。今まで仕上ったもので、最上のものであり、何の出し惜しみもありません」と。更に続けて、「今、ここに彼らがいて、皆さんがいて、今、この日の実演を彼らがやって、今、この瞬間が非常に貴重だということです。この困難な社会を生きていくうえで、一助になれれば嬉しい。これからも精進していきます」とも。

金森さんがそう語り、一通り、挨拶も終わった感が伝わってきた頃合いで、金森さんの後方、一列に並んだ舞踊家たちの列の中央、井関さんがしきりに隣のジョフォアさんの腕を掴んで、前に押すような仕草を見せています。

そのタイミングで、金森さんが、「ジョフ(ジョフォア・ポプラヴスキーさん)は今シーズンで終わり。8月から、次のカンパニーが始まるので、7月で(Noismを)離れなきゃいけない」と告げるではないですか!「他にもいるんだけど…」と「悲報」の多くは語られなかったものの、ジョフォアさんについては、「今回お見せできてよかった」と言い、8月のプレビュー公演には出演しないことが明らかになりました。(涙)

前日とこの日、『春の祭典』の冒頭、ジョフォアさんの登場場面、大柄の体躯を小さく折りたたむことで表出された「可愛らしさ」が個人的にはツボだっただけに何ともショックな報せでした。

でも、彼がNoismのDNAとでも言うべきものを次なる場所に拡散してくれて、異なる場所にいるNoismファミリーとして踊り続けてくれることを期待したいと思います。そして、この先も長く、新潟のことを覚えていてくれたら嬉しいです。いつまでもみんなで応援していきましょう。

さて、実演は一旦終了ですが、今週の金曜日(6/19)にはシビウ国際演劇祭2020 online special edition にて、Noism1の『R.O.O.M.』がオンラインで配信されます。奇しくも、「実験舞踊」繋がりでもあり、あの野心作、久し振りに堪能したいと思います。配信はライヴ配信のみで、朝4;20からと、夕刻16:20からとのこと。詳しくはこちら、Noism Web Siteをご覧ください。

(shin)

渾身!熱い思いで実現した活動支援会員対象 公開リハーサル初日

数日前に梅雨入りが報じられましたが、この日も新潟市に雨はありません。2020年6月13日(土)の新潟りゅーとぴあ・劇場、年頭からのコロナ禍に延期に次ぐ延期を余儀なくされ続けたNoismの舞台にまみえる機会を、全国の、否、世界中のファンに先駆けて手にし得た果報者は、Noism Company Niigataの「ホーム」新潟に住む活動支援会員、およそ50名。更には、開場前からメディア各社も集結しており、「劇場再開」への関心の高さが窺えました。

待ちに待った案内…

沸き立つ心を抑えつつ、足を踏み入れたりゅーとぴあの館内で私たちを待っていたのは、長い空白の果てに漸く、この日を迎た劇場の「華やぎ」ではなく、「With Corona」時代の劇場が直面する「物々しさ」の方だったと言えるかもしれません。

館内に入ると先ず
サーモグラフィーカメラで検温
この後、劇場前に並びます
距離をとって2列に並んだ先、
劇場入り口手前はこんな感じ
6つの「お願い」近景
入場直前に再度の検温

列に並んでいる間、りゅーとぴあの仁多見支配人をお見かけしたので、ご挨拶した後、少しお話する機会を持ったのですが、すぐに検温スタッフが飛んできて、もう少し距離をとるように注意されたような次第です。

入場受付スタッフは当然、衝立の向こう
ホワイエには連絡先記入用紙も
受付時に座席指定がありました

漸く迎えたこの日、久方ぶりに集う見知った顔、顔、顔ではありましたが、それ以上に「重々しさ」が漂うホワイエは、私たちに今がどんな時なのかを決して忘れさせてくれませんでした。

公開リハ開始15分前、促されて劇場内の指定された席へ進みます。すると、この日の席は一列おきのうえ、両横が3つずつ空けられて配され、そのため、中央ブロックは各列4人、脇のブロックは1人ないし2人しかいないというこれまで見たこともない光景を目にすることになり、その裏に、この日を迎えるための厳しいレベルでの安全管理意識の徹底振りにハッとさせられたものです。

15:00。客電が落ちてからは、そうした時間とはまったく異なる別の時間が流れました。最初はNoism0・井関さんと山田さんの『Adagio Assai』(仮)です。緞帳が上がると向かい合うふたり。無音。不動を経て、動き出すと、次いで流れるモーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲、その第二楽章、そして映像。熟練のふたりによる「とてもゆっくり」流れる豊かな時間。『春の祭典』ポスターが舞踊家たちの足を捉えているのと対照的に、今作ではふたりの手に目を奪われます。

15:13頃。浸って見つめていると、緞帳は下りぬままに、次の演目であるNoism0 + Noism1『Fratres III』にそのまま移行しました。ですから、Noism0と言っても、井関さんと山田さんは不在で、金森さん+Noism1(併せて12名)とでも言った方がよい感じでしょうか。で、この完結版とも言える『Fratres III』ですが、いつかの折に、金森さんが「I 足す II が III」と言っていた通りの構成で、その言葉からの想像は当たっていましたが、実際、目にしてみると、これがまた圧巻。鬼気迫る金森さん、一糸乱れぬNoism1ダンサー。それはまさに「1+2=3」以上の深みと高揚感。圧倒的な崇高さが目を釘付けにします。「そうなる訳ね。ヤラレタ」と。更に、どうしても「コロナ禍の舞踊家」というイメージが被さってきましたし、「これを目にする者はみな勇気づけられるだろう。慰撫されることだろう」と、まさに今観るべき舞台との思いを強くした15分弱でした。

休憩を挟んで、今度はNoism0 + Noism1 + Noism2による実験舞踊vol.2『春の祭典』。ホワイエから戻り、自席から目を上げると、緞帳の前、横一列に綺麗に並べられた21脚の椅子。舞踊家にはそれぞれ別々の楽器が割り振られているとの前情報から、背もたれを構成する横に走る黒い5本の線が21脚分、一続きになって並ぶ、この冒頭部においては、何やら五線譜を想像させたりもしますが、須長檀さんによるこの一見、無機質に映る椅子は、この後やはり、様々に用いられ、様々な表情を示すことになります。

作品に関してですが、私自身、先行する『春の祭典』諸作について深く知るものではありませんので、次のように言うのも少し躊躇われますが、ストラヴィンスキーのあの強烈な音楽に導かれると、畢竟、情動的なものへの傾向が強くならざるを得ないのだろうと、そんな印象を抱いていました。それが金森さんの新作では、情動のみならず、理知的なコントロールが利いていて、つまりはスタイリッシュな印象で見終え、私たちの時代の『春の祭典』が誕生したとの思いを強く持ちました。また、この作品、若い西澤真耶さんが大きくフィーチャーされていることは書いておいても差し支えないでしょう。準主役の立ち位置で素晴らしいダンスを見せてくれます。ご期待ください。

ネタバレを避けようということで書いてきましたから、隔靴掻痒たる思いも強いことかと思われますが、ご了承ください。今回、公開リハーサルとしながらも、休憩を挟んで、見せて貰った大小3つの作品は、どれひとつ取っても、大きな感動が約束されたものばかりだと言い切りましょう。『春の祭典』の終わりには、「ブラボー!」の掛け声がかかり、会場の雰囲気はリハーサルとは思えないようなものであったことを書き記しておきたいと思います。

また、こちら過去の記事4つ(いずれも「Noismかく語る・2020春」)ですが、併せて御再読頂けたらと思います。

最後、客席から黒いマスク姿の金森さんが登壇し、挨拶をした場面について触れない訳には参りません。

舞台上、熱演した舞踊家たちに、”You guys can take a rest.(さがって休んで)”と指示を出した後、「本当は昨日が初日だったんですけど、…」と語り始めた金森さん、そこで声を詰まらせ、続く言葉が出て来ません。そのまま後ろ向きになると、私たちの目には、必死に涙を堪えようと震える背中が、そして私たちの耳には、その手に握られたマイクが拾った嗚咽が。瞬間、客席にもこみ上げる熱い思いと涙が伝播します。やがて、「…ご免なさい。こんな筈じゃなかったんだけど。言うことも考えていたし…。」と言った後、続けてキッパリと言い切ったのは「これが今の我々に出来るベストです。我々にとっての本番です」の言葉。「出来る限りを続けていきます」とも。

更に、「今出来る限りをやりたいということで、スタッフにも演出家のワガママに付き合って貰いました」と、リハーサルらしからぬリハーサルが実現した舞台裏を明かしながら、スタッフに向けられた感謝の言に溢れていた、この日に賭ける並々ならぬ気持ちに打たれなかった者はひとりもいなかった筈です。

いつ果てるとも知れない、暗く長いトンネル。未だ「抜け出した」とは言えないような日々。不安で不自由な環境の中にあってさえ、共有されていたNoismというカンパニーの鍛錬に纏わる揺るぎない精神性。同じものを見詰める「同志」たる舞踊家たち。その凄さを垣間見せることになったのが、この日の公開リハーサルだったと思います。

終演後は、大きな感動に包まれながらも、場内放送で、後方の席から順番の退場を指示されるなど、私たちの周囲にある「現実」に引き戻された訳ですが、そうした「現実」があるのなら、勿論、「生活」だけでは満たされ得ず、真に「生きる」ために、こうした優れた「芸術」や「文化」が必要であることが身に染みて感じられた次第です。裏返せば、それこそ、私たちが「Noismロス」になる理由です。(長い文章になってしまったのも、ここまでの長い「Noismロス」の故とご容赦ください。)今回、ご覧になれない方々、次の機会まで今暫くお待ちください。今度のNoismも、必ずその辛抱に応えてくれますから。

この日、確かに、Noismの歴史がまたひとつ刻まれたと言っても過言ではないと思います。それを目撃し得たことの、否、ともにその時間を過ごし得たことの喜びに、今、浸っています。

(shin)

再始動!「ランチのNoism」#2:山田勇気さんの巻

メール取材日:2020/5/26(Tue.)

全国的に「緊急事態宣言」は解除されたものの、ウイルス感染の第2波、第3波を招かぬよう、所謂「新しい生活様式」を立ち上げるための模索が続く日々にあって、Noismの公演がお預けになるなど、寂しい思いでお過ごしの皆さま。ここに、漸く、前回ご好評を頂いた「ランチのNoism」の第2回をお届けできる運びになりました。直接りゅーとぴあにお伺いしての取材ではありませんが、こうしてご紹介を再開できるようになったことを嬉しく思います。前置きはこのくらいにして、そろそろ始めましょうか。

♫ファイティン・ピース・アン・ロケンロオー…

りゅーとぴあで稽古を重ねる舞踊家の昼ごはん、それが「ランチのNoism」!

今回は山田勇気さんのランチを覗いちゃいましょう。

って訳で、ズンっ。山田さんのお出ましです。

さわやか笑顔の山田さん
右手にこの日のお昼ごはん

1 今日のランチを簡単に説明してください。

 山田さん「フォカッチャサンドイッチです」

豪華なお昼ごはんをアップで!
「しあわせ」がはみ出してますねぇ

 *前回、井関さんが「おいしそう」と言っていたサンドイッチですね。う~ん、豪華で、見るからにおいしそうです。

2 誰が作りましたか。

 山田さん「パートナーの手作りです!」

 *「手作りです」に添えられた「!」が幸福感を存分に伝えてくれますね。こんなの毎日食べてたら、もう完全に、胃袋、捕まれちゃいますよね。羨ましいですぅ。

3 ランチでいつも重視しているのはどんなことですか。

 山田さん「重すぎず、軽すぎず」

 *な~るほど。動くためには大事ですよね、それ。

4 「これだけは外せない」というこだわりの品はありますか。

 山田さん「とくにないです」

 更に、「食のこだわり特になし。好き嫌い特になし。なんでも食べますっ」とのこと。

5 毎日、ランチで食べるものは大体決まっている方ですか。それとも毎日変えようと考える方ですか。

 山田さん「最近は毎日、日替わりフォカッチャサンドです!!」

 *今度は「!」が2つ!それにしても、「日替わり」なんて、ちょっと贅沢すぎません?

笑顔で頬張る山田さん
目が「しあわせ」を物語ってます

6 公演がある時とない時ではランチの内容を変えますか。

 山田さん「公演があるときは、おにぎりが多いです」

 *バタバタしてても簡便に食べられちゃいますもんね、おにぎり。聞けば、山田さん、よく選ぶのは、赤飯や、昆布、それから梅のおにぎりが多いんだとか。ちなみに、お味噌汁は、長ネギ派とのことです。

7 いつもどなたと一緒に食べていますか。

 山田さん「Noism2のリハーサルのときは一人で食べることが多いですが、最近は、Noism1,2合同のリハなので、JoさんとSawaさんの横で」

8 主にどんなことを話しながら食べていますか。

 山田さん「たわいもないこと、などです」

 *おおっとぉ、興味湧いちゃいますねぇ、Noism0的「たわいもないこと」!聞き耳を立てに行っちゃいたいですねぇ。あっ、「耳を立てる」と言っても、「Noismメソッド」ではないですよ。って、さすがにわかってますよね。(笑)

9 おかずの交換などしたりすることはありますか。

 山田さん「ないです」

 *割とキッパリ。でも、それもそうですね。井関さんが前回、(小麦粉の)パンはもう食べないって言ってましたもね。納得。

10 いつもおいしそうなお弁当を作ってくるのは誰ですか。

 山田さんタイロンのヴィーガンお弁当は気になります」

*「ヴィーガン」とは、卵や乳製品も含めて動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」のこと。おやおや、それは気になりますね。この企画を続けていけば、今後、そのお弁当も拝見できるものと楽しみがまたひとつ増えました。

ってことで、今回の(メール)取材に基づく第2回はここまでです。山田さん、どうも有難うございました。

ところで、先日のインスタLIVEの折りに金森さんが「井関さんと山田さんの新作」に触れていましたよね。楽しみでなりません。このあいだの『夏の名残のバラ』も素敵過ぎましたし、期待は募ります。少し遠のいちゃいましたけれど、必ず観られるものと信じて待ちます。なにしろ、「Noismは裏切らない!」ですから。あっ、なんか、番組、違っちゃいました?でも、いいですよね、ホントのことですから。

では、「ランチのNoism」、今回はこのあたりで。どうもご馳走様でした。

(shin)